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2018年9月16日 (日)

Technics ST-7600

 ・2018年7月、部品取り目的でジャンク品のST-7600を入手しました。
 ・以下、整備記録です。

St760006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-7600 ¥37,800(1975年頃)
 ・Hifi Engine Technics ST-7600 AM/FM Stereo Tuner (1976-77)
 ※周波数窓のデザインが国内機とちょっと違います。

St760002 St760011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・周波数窓の前面に透明アクリル板を置くデザインはST-8600やST-8200に似ている。
 ・ボディ全体に経年の汚れがこびり付いているが、目立つキズはない。
 ・FMアンテナ端子に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・周波数窓と二つのメーターの照明点灯。ちょっと暗いのでタマ切れか?
 ・名古屋地区のFM放送受信OK。STEREOランプ点灯。
 ・+0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・IF BAND(WIDE/NARROW)切換OK。MUTING動作OK。
 ・HI-BLENDの効果はよく分からない。
 ・AM放送受信を背面バーアンテナで確認。
 ・名古屋地区のAM放送受信OK。

St760001 St760003 St760004 St760005 St7600010
St760012 St760013 St760014 St760015 St760016

■内部記録------------------------------------------------------------

 ・内部を見ると垂直に配置された2枚の基板が特徴的。
 ・チューナー基板とオーディオ基板に分けてあるようです。
 ・「バーチカルアライメント」の意味が分かりました。
 ・照明電球は2個だけ。タマ切れは無かったです。
 ・これで周波数窓と2個のメーターを照らし出すのでちょっと暗い印象。
 ・FM3連、AM2連の小さなバリコンユニット
 ・IC1:AN217
 ・IC2:SN76115N
 ・VR1:FM S Meter
 ・VR2:MUTE
 ・VR3:VCO
 ・VR101:SEP

St760020 St760021 St760022 St760023 St760024
St760025 St760026 St760027 St760028 St760029

■調整記録------------------------------------------------------------

76001

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T1(緑)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L3 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz 1kHz受信 → T2,T3調整 → 高調波歪最小
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T1(赤)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP34 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR3調整 → 19kHz±30Hz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR101調整(別基板)→ 反対chへの漏れ信号最小
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L7調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・600kHz → バーアンテナ調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA1調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T5,T6調整 → Sメーター最大

76002

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・前回調整したST-7300IIと比べるとフロントパネルに高級感があります。
 ・ただ照明点灯時の周波数窓の美しさが乏しい感じ。

St760007

2018年9月 9日 (日)

Technics ST-7300II

 ・2018年6月末、近所のリサイクル店でジャンク機を入手しました。
 ・音声コードが背面から直接出ているタイプ、底板は木製。
 ・明らかにシリーズ最安の入門機ですね。
 ・いつもならスルーする機種ですが、今回は部品取り目的です。

St7300ii07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-7300II ¥30,800(1977年頃)

St7300ii02 St7300ii11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字は1977。
 ・シリアルナンバー:AA7907A532
 ・FMアンテナ端子は同軸裸線を接続するタイプ。
 ・電源オン。周波数窓の照明点灯、二つのメーター照明点灯。
 ・照明はほんのり点灯する程度で「オレンジ照明が美しい」とは言い難い。
 ・名古屋地区のFM局受信OK。ステレオランプ点灯。MUTING[動作OK。
 ・ただし-0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大が一致しない。
 ・AMも名古屋地区の放送局をすべて受信OK。
 ・AMアンテナはボディ内部に内蔵しているのか?
 ・調整ズレだけで致命的な故障個所は無さそう。

St7300ii01 St7300ii03 St7300ii04 St7300ii05 St7300ii06
St7300ii10 St7300ii12 St7300ii13 St7300ii14

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM3連、AM2連の小さなフロントエンドユニットが斜め設置。
 ・あとはST-8080とよく似た構成です。
 ・違いはMUTING調整用VRとパイロットキャンセルVRがないこと。
 ・2個の電球だけで周波数窓とメーターを照らしている。

St7300ii20 St7300ii21 St7300ii22 St7300ii23 St7300ii24
St7300ii25 St7300ii26 St7300ii27 St7300ii28 St7300ii29
St7300ii30 St7300ii31 St7300ii32 St7300ii33 St7300ii34

■調整記録------------------------------------------------------------

St7300ii_2

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T101(橙)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L4 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T101(緑)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR101調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP301 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR301調整 → 19kHz±30Hz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR302調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR401調整 → -6dB(※363Hz)
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L202調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・1400kHz → TCA1調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大
【Rec CAL】
 ・調整不可ですが、462Hz/-5.8dBの基準音が出ていました。

■試聴------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルのデザインに高級感が感じられない点がちょっと残念。
 ・でもFM/AMとも特に問題なく動作しました。
 ・AMの受信感度が意外に良かったです。

St7300ii08

2018年9月 2日 (日)

DENON TU-850 修理調整記録3

 ・2018年7月末、巨艦TU-850の修理調整を承りました。
 ・以下、作業の記録です。

Tu85003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 DENON TU-850 ¥70,000円(1977年発売)
 ・Hifi Engine DENON TU-850 FM Stereo Tuner (1978-79)
 ・DENON TU-850 取扱説明書 (日本語版)

Tu85002_2 Tu85015_3

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルに目立つキズは無く、状態はかなり良いです。
 ・ボディには経年の汚れがあるもののキズやサビは見られない。
 ・背面端子も光沢があって美しい。
 ・早速 FMアンテナを接続して症状を確認。
 ・電源オン。二つのメーター照明点灯。周波数窓の照明も点灯。
 ・IF BAND切替(wide/narrow)ポジションランプ(緑/赤)点灯しない。
 ・選局ツマミを回すとFM局付近でTメーターは反応する。
 ・メーター動作をSIGNAL/MULTIPATHに切り換えると針が大きく振れる。
 ・メーター動作はFM放送を受信していることを示しているが、音は出ない。
 ・固定端子、可変端子ともに音が出ない。
 ・MUTINGオフにしても局間ノイズすら出ない。
 ・ステレオランプ点灯しない、、と思ったら、薄く明滅状態。
 ・REC CALトーンが出てこない。
 ・マルチパス-H端子を確認すると正常なFM音声が聴こえる。
 ・メーター動作をLEVELメーターに切り替えると全く針が振れない。

Tu85006 Tu85007 Tu85008 Tu85010 Tu85011
Tu85014 Tu85016 Tu85017 Tu85018 Tu85019

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・電源電圧OK
 ・TR9,TR15,TR16/2SC1313 → 2SC1345 交換済みでした。
 ・IF BAND切換スイッチが機能していない。
 ・スイッチでwideを選択しても常時narrow状態です。
 ・フロントパネルを分解してインジケーターLED確認
 ・インジケーターLED(narrow)故障でした。
 ・インジケーターLED(wide)は生きているが、切り換らないので点灯しない。
 ・リレー駆動電圧は正常。
 ・リレー( HITACHI L24)内部の故障か?

Tu85021 Tu85022 Tu85023 Tu85024 Tu85025
Tu850251 Tu85026 Tu85027 Tu85028 Tu85029
Tu85030 Tu85031 Tu85032 Tu85033 Tu85034

■修理記録:IF BAND切換スイッチ故障-----------------------------------

 ・レバーを操作してもwide/narrowが切り換わりません。
 ・常時narrowの状態です。
 ・スイッチを取り外して分解してみました。
 ・スライド機構のプラスチック部品が破損しています。
 ・同型機を入手してスイッチごと交換するしかないです。
 ・応急処置として「常時wide」位置にして組み直しました。
 ・レバー位置に関わらず「常時wide」で受信しています。

Tu85009 Tu85050 Tu85051 Tu85052 Tu85054

■修理記録:インジケーターLED故障-------------------------------------

 ・narrowインジケーターの赤色LEDは切れている。
 ・wideインジケーターの緑色LEDは生きている。
 ・しかしスイッチ故障のためwideに切り換わらないので点灯しない。
 ・stereoインジケーターの赤色LEDは劣化のため弱々しく明滅。
 ・特殊形状のLEDなので代替品を見つけることが難しいです。
 ・対策としてwide(緑色LED)とstereo(赤色LED)を入れ換えました。
 ・ステレオインジケーターとして緑色LEDが明るく点灯します。
 ・wideインジケーターも赤く薄点灯。

Tu85043 Tu85045 Tu85046 Tu85047 Tu85048

■修理記録:リレー故障------------------------------------------------

 ・TR9交換済みでリレー駆動電圧は正常でした。
 ・音声が出ないのはリレー本体(HITACHI L24)の故障か?
 ・手持ちの汎用リレー(24V、C接点)に置き換えてみました。
 ・汎用リレーは小さな基板に取り付け、ボディの空きスペースに設置。
 ・これによって正常音声が出るようになった、、と思ったらRchの音が出ない??
 ・Lchの音は正常です。交換したリレーが不良品だったか?

Tu85034_2 Tu85061 Tu85062 Tu85063 Tu85064

■修理記録:トランジスタ故障------------------------------------------

 ・リレーからさかのぼってRch回路を調査
 ・するとオーディオ回路 TR6 2SA836 で音が止まっている。
 ・取り外して足を見ると真っ黒です。
 ・これを2SA1015に交換したところRchも音が出るようになりました。
 ・ついでにLchのトランジスタと周囲の電解コンデンサも交換。
 ・TR6,8 2SA836 2SA1015
 ・TR5,7 2SC1000 2SC1815
 ・C21,22 47uF/6.3v 47uF/50v
 ・C23,24 4.7uF/25v 4.7uF/25v
 ・C18 220uF/25v 220uF/25v

Tu85034_3 Tu85070 Tu85071 Tu85072 Tu85073

■調整記録------------------------------------------------------------

●フロントエンド
【OSC調整】
 ・76MHz 無変調 90dB → Lo 調整 → ダイヤル指針76MHz
 ・90MHz 無変調 90dB → TCo調整 → ダイヤル指針90MHz
【RF調整】
 ・76MHz 無変調 40dB → LA,LR1,LR2,LR3 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz 無変調 40dB → TCA,TCR1,TCR2,TCR3調整 → Sメーター最大
【IFT調整】
 ・83MHz 1kHz,100%変調 → IFT調整 → Sメーター最大
●IF検波基板
【検波調整1】※HA1137W クアドラチュア検波
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T2 下段コア調整 → Tメーター中点
 ・TP1 Wavespectra接続 波形確認
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T2 上段コア調整 → 高調波最小
【検波調整2】※レシオ検波
 ・IF BAND=WIDE
 ・無信号 → T3上段コア調整 → TP間電圧 → 電圧ゼロ
 ・固定出力端子 Wavespectra接続 波形確認
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T3下段コア調整 → 高調波最小
【WIDE/NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 1kHz,100%,70dB → Sメーター振れ位置確認
 ・IF BAND=NARROW
 ・VR1調整 → Sメーター同じ振れ位置
【MUTING調整】
 ・83MHz 1kHz,100%,20dB → VR2調整 → MUTING作動
【OUTPUTレベル調整】
 ・固定出力端子に電圧計接続
 ・83MHz 1kHz,100%,60dB → VR3調整 → 1.6V
●MPX基板
【VCOフリーラン周波数調整1】
 ・IF BAND=WIDE
 ・TP1~TP3(GND)周波数カウンタ接続
 ・HA11223 8ピン~9ピン短絡
 ・無信号 → VR8調整 → 76kHz±20Hz
 ・無信号 → VR1調整 → 76kHz±20Hz
【VCOフリーラン周波数調整2】
 ・IF BAND=WIDE
 ・TP1~TP3(GND)周波数カウンタ接続
 ・TP2~TP3短絡
 ・無信号 → VR9調整 → 76kHz±20Hz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz パイロット信号 60dB 受信 → VR2調整 → 19kHz最小
 ・左右バランスに注意
【セパレーション調整】
 ・Wavespectra接続 波形確認
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR11調整 → 漏れ信号最小
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR12調整 → 漏れ信号最小
【STEREO歪調整】
 ・Wavespectra接続 波形確認
 ・IF BAND=WIDE
  ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → フロントエンド内IFT調整 → 高調波歪最小
  ・IF BAND=NARROW
  ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → IF基板 T1調整 → 高調波歪最小
 ・IF BAND=NARROW
  ・TP1 Wavespectra接続 波形確認
  ・83MHz 1kHz,100%,70dB → T1調整 → 高調波歪最小
【メーター調整1】チューナーレベル
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR3,VR4調整 → L/Rメーター → 0dB
【メーター調整2】オーディオレベル
 ・背面端子にオーディオ発振器接続
 ・1kHz、2.45V → VR5,VR6調整 → L/Rメーター → 0dB
【メーター調整3】REC CALレベル
 ・REC CAL on  → VR7調整 → L/Rメーター → -6dBdB

Tu850

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・STEREOインジケーターが緑色点灯しています。
 ・IF BAND切換とLEDに課題がありますが、とりあえず復活しました。
 ・独特の雰囲気、重厚な存在感がイイですね。

Tu85004

2018年8月26日 (日)

YAMAHA T-5D/E

 ・2018年7月初め、故障機を寄贈していただきました。
 ・外観はまずまずの美品ですが、背面を見ると音声コード直出しタイプです。
 ・今までHOジャンクコーナーで何度か見たことがある機種です。
 ・でもいかにも安物っぽいのでずっとスルーしてきました。
 ・今回初めて内部を見る機会をいただきました。

T5d06

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-5D ¥34,800(1981年頃)
 ・Hifi Engine Yamaha T-560 AM/FM Stereo Tuner (1981-82)

T5d02 T5d10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディは光沢があって外観はとても綺麗な状態。
 ・フロントパネルも目立つキズはない。
 ・FMアンテナはPAL端子。PAL-F変換プラグを介して同軸ケーブルを接続。
 ・電源オン。周波数スケールが緑色に浮かび上がってイイ感じ。
 ・指針はTメーター一体型で左右の緑色LEDが同調状態を示す。
 ・LED型のSメーターが大きく点灯するが、Tメーターは同調を示さない。
 ・FM音声は出てこない。STEREOランプ点灯しない。
 ・MUTINGオフにすると局間ノイズに埋もれてモノラル受信可能。
 ・FMは同調点がかなりズレているようです。
 ・AMは名古屋地区の放送局をすべて受信OK。

T5d01 T5d03 T5d04 T5d05 T5d07
T5d09 T5d11 T5d12 T5d13 T5d14

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM3連、AM2連バリコン搭載フロントエンド → レシオ検波 → NFB-PLL MPX
 ・IC103:LA3381 PLL MPX
 ・IC104:IG-03210(LA2400?)
 ・パイロット信号キャンセル、左右独立セパレーション調整
 ・安価な入門幾かと思ったら、意外にしっかりした回路構成でした。
 ・性能的にはT-5とほぼ同等と思います。
 ・DX/LOCAL切替なし、IF BAND切替なし、チューニングロック機構なし、可変出力なし。
 ・音声コード直出しで意図的にチープ感を演出する戦略だったか?

T5d20 T5d21 T5d22 T5d23 T5d24
T5d25 T5d26 T5d27 T5d28 T5d29
T5d30 T5d31 T5d32 T5d33

■修理記録:電解コンデンサー総交換------------------------------------

 ・足が腐食している電解コンデンサ―多数あり、というかほぼすべて。
 ・足の金属部に粉を吹いたような、YAMAHA製機種でよく見る症状です。
 ・安価な部品を使っているのか??
 ・気になったので調整前に全数交換しておきました。

T5d40 T5d41 T5d42 T5d43 T5d44

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・輸出機T-560(外観はT5Dにそっくり!)のサービスマニュアルを入手。
 ・本機と比較したところ、ほぼ同等機種と判明。
 ・以下T-560の調整要領を参考に各部調整してみました。

Yamaha_t560_sche

【FM同調点仮調整】
 ・基板上TP TM~NVCC間 → 電圧計セット ※Tメーター電圧
 ・83MHz受信 → Sメーター最大点灯位置を探す
 ・T103調整 → 電圧ゼロ ※指針両端の緑色LED点灯状態
【FMフロントエンド調整】
 ・基板上TP TM~NVCC間 → 電圧計セット ※Tメーター電圧
 ・L5がボンド固定調整不可 → TC3のみ調整
 ・83MHz受信 → 指針83MHz位置 → TC3調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → TCA,TCR調整 → Sメーター最大
 ※注意:フロントエンド内部にある黒トリマはAM調整用
【FM同調点再調整】
 ・基板上TP TM~NVCC間 → 電圧計セット ※Tメーター電圧
 ・83MHz受信 → Sメーター最大点灯位置を確認
 ・VC102調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・TP 19M~FB間を1MΩ抵抗を介して接続
 ・TP 19K → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz ST信号受信 → VR102調整 → 19kHz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR101調整 → 漏れ信号最小
【ステレオ歪調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VC101,T102調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR103調整 → 漏れ信号最小
 ・83MHz ST信号受信 → VR104調整 → 漏れ信号最小
【Sメーター点灯調整】
 ・83MHz受信 → VR105調整 → Sメーター最大点灯位置調整
【AM調整】
 ・ 600kHz → T105,T104調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TC2,TC1調整 → Sメーター最大
 ・1000kHz → T106調整
【REC CAL】
・調整不可ですが 331Hz/-3.5dBの信号が出ていました。

Yamaha_t5d

■修理記録:ハンダクラック修正---------------------------------------

 ・ステレオランプの点灯状態が不安定です。
 ・VCO調整やセパレーション調整は正常に完了しましたが、、
 ・本体を持ち上げたり、軽くショックを与えるとステレオランプが消灯。
 ・再度の軽いショックでまた点灯・・
 ・どこかにハンダクラックがあって接触不良を起こしている感じです。
 ・底板を外して基板裏面を点検するも目視では不良個所は見当たらず。
 ・フロントパネル側のステレオインジケーターLED基板に不良個所がありました。
 ・ここのハンダを修正したところ安定点灯するようになりました。

T5d50 T5d51 T5d52 T5d53 T5d54

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・製品ラインナップの中では最安入門機の位置付けと思います。
 ・特に音声コードが背面から直接出ていると「チープ感」が増幅します。
 ・でも今回は内部を見て意外にしっかりした構成でちょっと驚きました。
 ・外見だけで判断してはいけませんね、、反省。

T5d08

2018年8月19日 (日)

YAMAHA T-2 修理調整記録2

 ・2018年7月初め、YAMAHA T-2の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

T208

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2 \130,000
 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2 \130,000(1978年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-2 / Analogue FM Stereo Tuner (1978-83)

T202 T212_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズは無く、状態はなかなか良いです。
 ・電源スイッチオン。指針とメーター照明点灯。
 ・残念なことはメーター指針の塗装がボロボロ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が一致しない。
 ・赤く光るダイヤル指針とデジタル周波数表示はほぼ一致。
 ・名古屋地区のFM局を受信。
 ・固定出力、可変出力とも正常。
 ・マルチパスH端子からも受信音が聴こえる。
 ・IFバンド切替、MUTING動作、REC CALなど問題なさそう。

T203 T204 T205 T206 T209
T211 T213 T214 T215 T216

■内部確認------------------------------------------------------------

T220 T221 T222 T223 T224
T225 T226 T227 T228 T229
T230 T231 T232 T233 T234

■修理記録:メーター指針再塗装----------------------------------------

 ・塗装ボロボロの指針は定価130,000円の機種に相応しくない。
 ・という事でメーターを分解して指針を再塗装しました。
 ・ボロボロ塗料片はカッターナイフの先端で軽く触れるだけで剥がれます。
 ・今回はホビー用の水性蛍光塗料(オレンジ色)で慎重に塗布しました。
 ・よく見ると塗りムラがあるのですが遠目では分からないです。

T240 T243 T244 T245 T246
T247 T248 T249 T250 T251

T252

■調整記録------------------------------------------------------------

【機能設定】
 ・フロントパネルスイッチ設定
 ・RF MODE=HI SENSITIVITY
 ・IF MODE=LOCAL
 ・AUTO BLEND=OFF
【同調点調整】
 ・SSGより10.7MHz注入 → T201上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・指針を83MHzにセット
 ・83MHz 変調オフ 70dB → フロントエンド OSCトリマ調整
【トラッキング調整】
 ・76MHz mono 1kHz 50dB → RFコイル調整 → Sメーター最大
 ・90MHz mono 1kHz 50dB → RFトリマ調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → T201下段コア調整 → 歪み最小
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → VR203調整 → 歪み最小
【VCO調整】
 ・TP 19kHz に周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR204調整 → 19kHz±20Hz
【PLL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz L-R 60dB → T202調整 → Lch音声レベル最大
【ステレオ歪調整1】
 ・IF MODE=LOCAL
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR201,CF201調整 → 歪み最小
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR202,CF204調整 → 歪み最小
【ステレオ歪調整2】
 ・IF MODE=DX
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → CF202,CF203調整 → Sメーター最大、歪み最小
【パイロットキャンセル歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR205,T203調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR402調整 → セパレーション調整
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR401調整 → 左右同レベル
【Sメーター調整】
 ・83MHz 無変調 80dB → VR206調整 → Sメーター振れ調整
【REC CAL調整】
 ・REC CALスイッチオン → Tメーターが中点を示すことを確認

T2align

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・重厚な薄型ボディ、赤いデジタル表示、高級感漂う機種です。
 ・蛍光オレンジを塗ったメーター指針の視認性がとても良いです。
 ・イイ感じに仕上がったと思います。

T210

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