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2018年8月19日 (日)

YAMAHA T-2 修理調整記録2

 ・2018年7月初め、YAMAHA T-2の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

T208

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2 \130,000
 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2 \130,000(1978年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-2 / Analogue FM Stereo Tuner (1978-83)

T202 T212_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズは無く、状態はなかなか良いです。
 ・電源スイッチオン。指針とメーター照明点灯。
 ・残念なことはメーター指針の塗装がボロボロ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が一致しない。
 ・赤く光るダイヤル指針とデジタル周波数表示はほぼ一致。
 ・名古屋地区のFM局を受信。
 ・固定出力、可変出力とも正常。
 ・マルチパスH端子からも受信音が聴こえる。
 ・IFバンド切替、MUTING動作、REC CALなど問題なさそう。

T203 T204 T205 T206 T209
T211 T213 T214 T215 T216

■内部確認------------------------------------------------------------

T220 T221 T222 T223 T224
T225 T226 T227 T228 T229
T230 T231 T232 T233 T234

■修理記録:メーター指針再塗装----------------------------------------

 ・塗装ボロボロの指針は定価130,000円の機種に相応しくない。
 ・という事でメーターを分解して指針を再塗装しました。
 ・ボロボロ塗料片はカッターナイフの先端で軽く触れるだけで剥がれます。
 ・今回はホビー用の水性蛍光塗料(オレンジ色)で慎重に塗布しました。
 ・よく見ると塗りムラがあるのですが遠目では分からないです。

T240 T243 T244 T245 T246
T247 T248 T249 T250 T251

T252

■調整記録------------------------------------------------------------

【機能設定】
 ・フロントパネルスイッチ設定
 ・RF MODE=HI SENSITIVITY
 ・IF MODE=LOCAL
 ・AUTO BLEND=OFF
【同調点調整】
 ・SSGより10.7MHz注入 → T201上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・指針を83MHzにセット
 ・83MHz 変調オフ 70dB → フロントエンド OSCトリマ調整
【トラッキング調整】
 ・76MHz mono 1kHz 50dB → RFコイル調整 → Sメーター最大
 ・90MHz mono 1kHz 50dB → RFトリマ調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → T201下段コア調整 → 歪み最小
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → VR203調整 → 歪み最小
【VCO調整】
 ・TP 19kHz に周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR204調整 → 19kHz±20Hz
【PLL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz L-R 60dB → T202調整 → Lch音声レベル最大
【ステレオ歪調整1】
 ・IF MODE=LOCAL
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR201,CF201調整 → 歪み最小
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR202,CF204調整 → 歪み最小
【ステレオ歪調整2】
 ・IF MODE=DX
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → CF202,CF203調整 → Sメーター最大、歪み最小
【パイロットキャンセル歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR205,T203調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR402調整 → セパレーション調整
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR401調整 → 左右同レベル
【Sメーター調整】
 ・83MHz 無変調 80dB → VR206調整 → Sメーター振れ調整
【REC CAL調整】
 ・REC CALスイッチオン → Tメーターが中点を示すことを確認

T2align

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・重厚な薄型ボディ、赤いデジタル表示、高級感漂う機種です。
 ・蛍光オレンジを塗ったメーター指針の視認性がとても良いです。
 ・イイ感じに仕上がったと思います。

T210

2018年8月12日 (日)

YAMAHA T-750

 ・2018年6月末、YAMAHA製シンセチューナ T-750 が届きました。
 ・初体験機種なので楽しみです。

Yamaha_t75011

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-750 ¥39,800(1983年発売)

Yamaha_t75003 Yamaha_t75004

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディに多少の擦り傷、経年の汚れが染みついた感じ。
 ・75ΩのFMアンテナ端子が特殊形状で接続しにくい。
 ・電源を入れてみると赤色周波数表示、メモリボタンも赤色表示。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信する。
 ・ただ -0.1MHzズレた位置で受信することがある。
 ・ステレオランプ点灯しない。実際のステレオ感が無い。
 ・Sメーターは2段階の緑色LED表示。2段階ではちょっと物足りない
 ・REC CALトーンOK。ノイズフィルタースイッチの効果が不明。
 ・付属ループアンテナで名古屋地区のAM局を受信。

Yamaha_t75005 Yamaha_t75006 Yamaha_t75007 Yamaha_t75008 Yamaha_t75009
Yamaha_t75001 Yamaha_t75010 Yamaha_t75013 Yamaha_t75014 Yamaha_t75015

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・小さなFMフロントエンドユニット
 ・3連バリキャップ → CF → IFアンプ → レシオ検波
 ・IC105:LA3380
 ・登録したメモリ内容を1週間保持していました。

Yamaha_t75020 Yamaha_t75021 Yamaha_t75022 Yamaha_t75024 Yamaha_t75025
Yamaha_t75026 Yamaha_t75027 Yamaha_t75028 Yamaha_t75029 Yamaha_t75030
Yamaha_t75031 Yamaha_t75032 Yamaha_t75033 Yamaha_t75034 Yamaha_t75035

■調整記録------------------------------------------------------------

T750

【VT電圧確認】
 ・フロントエンドユニット背面のVT端子 → 電圧計セット
 ・90MHz → 21.6V ※確認のみ
 ・76MHz →  2.5V ※確認のみ
【フロントエンド調整】
 ・TR151-B → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → 電圧最大 ※実際の調整は難しい
 ・90MHz受信 → TC1調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → IFT調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・T.M.~NVCC → 電圧計セット ※Tメーター電圧
 ・83MHz受信 → T104調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → VC101調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・VR104 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz ST信号受信 → VR104調整 → 76kHz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR103調整 → 19kHz漏れ信号最小
【ステレオ歪調整】
 ・83MHz ST信号受信 → フロントエンドIFT調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR101調整 → Rch信号最小
 ・83MHz ST信号受信 → VR102調整 → Lch信号最小
【IF OFFSET調整】
 ・基板上の印字 F.FINE 間をダイオードを介して接続 ※写真参照
 ・83.0MHz受信 → 周波数表示 83.0 → 29.9、30.0、30.1 と表示される
 ・VR105調整 → 30.0 安定するよう調整
【AM調整】
 ・TR151-B → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・630kHz受信 → T101調整 → 電圧最大
 ・1440kHz受信 → VC102調整 → 電圧最大
 ・1080kHz受信 → T103調整 → 電圧最大
【REC CAL】
 ・調整不可のため確認のみ、301Hz/-6dBの信号が出ていました。

Yamaha_t75037

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・薄型ブラックボディに赤色表示が精悍な印象です。
 ・ただSメーターが緑色LEDで2灯式なのがちょっと物足りない?

Yamaha_t75012

2018年8月 5日 (日)

SONY ST-5070

 ・2018年6月末、昭和の香り漂うオールドチューナーが届きました。
 ・初体験機種なので興味津々、、

Sony_st507003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5070 ¥39,800(1975年頃)
 ・SONYカタログ 1974年1月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5140,ST-5150,ST-5055A,ST-5066
 ・SONYカタログ 1974年5月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5150D,ST-5070,ST-5090

Sony_st507002 Sony_st507012

 ・ST-5000F 105,000円
 ・ST-5130  73,800円
 ・ST-5150D 49,800円
 ・ST-5070  39,800円
 ・ST-5090  34,800円

 ・当時のカタログ日付から推定すると1974年5月発売。
 ・ST-5055Aの後継機という位置づけ、ST-5150Dとは同級生。
 ・型番を見ると上位機に思えるST-5090はST-5070の弟機。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字:1974
 ・ボディに目立つキズ無し。フロントパネルは驚くほどキレイな状態。
 ・電源レバー、選局ツマミ、プッシュボタン、背面端子などピカピカです!
 ・300Ω端子にアンテナを接続して電源オン
 ・緑色の照明窓とオレンジ色の指針が浮かび上がる。電球切れなし。
 ・照明窓内側もキレイに清掃済みのようです。
 ・+0.2MHzほどの周波数ズレがあるものの名古屋地区のFM局をすべて受信。
 ・Sメーターが大きく振れ、STEREOランプ点灯。
 ・MUTING動作正常。Hi-BLEND効果はよく分からない。
 ・AMは背面アンテナを接続しなくても名古屋地区のAM放送受信OK。
 ・ボディ内部にバーアンテナを内蔵しているのか?

Sony_st507004 Sony_st507005 Sony_st507006 Sony_st507007 Sony_st507009
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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ内部にAMバーアンテナ内蔵
 ・FM3連、AM3連フロントエンド → CFフィルタ×2 → レシオ検波
 ・IC201:CX0411 (IF Amp)
 ・IC301:CX0431 (MPX Decoder)
 ・T201:Muting trans.
 ・T301:38kHz trans.
 ・RT201:FM meter level adj.
 ・RT301:Separation adj.
 ・RT302:FM level adj. Lch
 ・RT303:FM level adj. Rch
 ・L408:AM OSC coil
 ・L405:AM RF coil
 ・基板の見た目はST-5150を簡略化した感じです。

Sony_st507021 Sony_st507023 Sony_st507024 Sony_st507025 Sony_st507026
Sony_st507027 Sony_st507028 Sony_st507029 Sony_st507030 Sony_st507031
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■調整記録------------------------------------------------------------

 ・輸出機ST-5055Lのサービスマニュアルを入手し、ST-5070と比較しました。
 ・両機のFM/AM回路はほとんど同じでした。

Sony_st5055l_schematic

Sony_st507000

【FM OSC調整】
 ・指針90MHz位置 → 90MHz → CT103調整 → Sメーター最大
 ・指針76MHz位置 → 76MHz →  L103調整 → Sメーター最大
【FM トラッキング調整】
 ・90MHz受信 → CT101,CT102調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → L101,L102調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
【MUTINGトランス調整】
 ・D207カソード側 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T201調整 → 電圧最大
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → RT201調整 → Sメーター振れ具合調整
【セパレーション調整】
 ・83MHz SUB信号受信 → T301調整 → Lchレベル最大
 ・RT301調整 → セパレーション調整
【FM出力レベル調整】
 ・83MHz MONO受信 → 左右chレベル記録
 ・83MHz STEREO受信 → RT302/RT303調整 → 左右レベルを揃える
【AM OSC調整】
 ・指針1400kHz位置 → 1400kHz → CT303調整 → Sメーター最大
 ・指針 600kHz位置 →  600kHz → L408調整 → Sメーター最大
【AM トラッキング調整】
 ・1400kHz → CT302,301調整 → Sメーター最大
 ・ 600kHz → L405調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障個所は無かったです。
 ・再調整によりFM/AMとも違和感なく使える様になりました。
 ・緑色に浮かび上がる照明窓がとてもイイ感じです。

Sony_st507008

2018年7月29日 (日)

Technics ST-8080

 ・2018年6月末、テクニクス製ST-8080、通称80Tの修理調整を承りました。
 ・ガンメタボディにオレンジ照明が映える逸品です。
 ・以下、作業記録です。

St808011

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 / Technics ST-8080(80T) ¥50,000(1977年頃)
 ・Hifi Engine / Technics ST-8080 AM/FM Stereo Tuner (1976-79)

St808002 St808004

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・シリアリナンバー:FA6L20C147 → 1976年12月20日製造
 ・ボディには擦り傷、打ち傷が多数あってちょっと残念な状態。
 ・75Ω同軸ケーブル接続端子がF型でない点が残念。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓にオレンジ照明が灯ってイイ感じ。電球切れなし。
 ・名古屋地区のFM放送を受信してみると、+0.2MHzズレた位置で受信。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が一致しない。
 ・メーター指針の動き方に滑らかさが無い。
 ・指針の移動に伴って「バリバリッ」という雑音が混入する。
 ・STEREOランプが点灯しない。実際のステレオ感も無い。
 ・背面バーアンテナで名古屋地区のAM放送局受信を試みる。
 ・ところがAM放送はまったく受信しない。Sメーター動かない。
 ・AMは故障かと思ったらMUTINGオフにすると909kHz(NHK第二)だけ受信できる。
 ・AM放送でもMUTING回路が効くみたい、でもSメーターはほとんど動かない。

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■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・FM4連、AM2連バリコン搭載フロントエンド → CFフィルタ×4
 ・AN217:FM 2 Steps IF Amplifire & AM Converter
 ・AN377:FM IF Amplifier & Detector
 ・AN363:FM Mutiplex PLL Demodulator
 ・輸出機のサービスマニュアルにICブロック図が掲載されていました。

217 363 An377

 ・VR101:Muting Level Adj.
 ・VR102:FM Meter Adj.
 ・VR301:19kHz OSC Adj. (VCO)
 ・VR302:19kHz Level Adj. (Pilot Cancel)
 ・VR401:Recording Check Signal Level Adj. (REC CAL)
 ・T101:FM Discri IFT
 ・T201:AM IFT(1st)
 ・T202:AM IFT(2nd)
 ・L202:AM OSC Coil
 ・L301:19kHz Phase Adj. (Pilot Cancel)
 ・TP1:AM IF input point
 ・TP2:FM output point
 ・TP101:FM IF output point
 ・TP201:AM output point
 ・TP301:FM composit signal output point
 ・TP302:19kHz output point

St808020 St808021 St808022 St808023 St808024
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St808030 St808031 St808032 St808033 St808034
St808035 St808036 St808037 St808038 St808039

■修理記録:AMの不調原因-------------------------------------------------

 ・IC201:AN217 / FM 2 Steps IF Amplifire & AM Converter
 ・AM用IC201:AN217-15ピン(AM OSC) → 周波数カウンタ確認 → 発振周波数正常
 ・AM用IC201:AN217-15ピン(AM  IF) → 周波数カウンタ確認 → 周波数安定しない?
 ・AN217ブロック図を見るとIC内のミキサー回路の故障、またはT201の故障か?
 ・交換用のAN217を探しましたが見つかりません。
 ・そこで回路図を頼りにAN217搭載機種を探してみました。
 ・Technics ST-7300II、ST-8044、ST-8077、ST-8075、ST-8080など
 ・たぶん同じT201も載っているはず。
 ・捜索を始めたところ近所のリサイクルショップでST-7300IIを発見。
 ・動作未確認の品でしたが、幸いFM/AMとも正常動作確認。
 ・このST-7300IIのAN217をST-8080へ移植。
 ・これによってAM放送も正常に受信するようになりました。

St808040 St808041 St808042 St808043 St808044

■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルに基づいて各部調整しました。

St8080

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T101(赤)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L5 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT4調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → T1調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T101(緑)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR102調整 → Sメーター振れ調整
【ミューティング調整】
 ・83MHz 20dB → VR101調整 → ミューティング作動
【VCO調整】
 ・TP302 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR301調整 → 19kHz±30Hz
【ステレオ歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → フロントエンドT1調整 → 高調波歪最小
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR302,L301調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chバランス注意
【サブキャリアキャンセル調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → CT401調整 → 38kHz信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR402調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR401調整 → -6dB(※363Hz)
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L202調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → CT202調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・600kHz → L201(バーアンテナ内)調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → CT201調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・この時期のテクニクス製品はガンメタ+オレンジ照明がイイですね。
 ・40年も経過した製品とは思えないです。
 ・状態の良いジャンク品があれば外装だけ交換すると良いです。

St808010

2018年7月22日 (日)

TRIO KT-9900 4号機 再修理記録

 ・2017年8月にパルスカウント検波回路を修理したKT-9900 4号機です。
 ・わずか10カ月でバリバリノイズが再発したとご連絡をいただきました。
 ・以下、再修理記録です。

Kt990001

■前回記録------------------------------------------------------------

 ・TRIO KT-9900 4号機 修理調整記録 2017年8月13日

■動作確認------------------------------------------------------------

<ご指摘の症状>
 ・快調に使っていたが、急にバリバリノイズが混入するようになった。
 ・可変出力、固定出力ともに同じノイズが聞こえる。
 ・マルチパスH端子(DET OUT)からも同じノイズが聞こえる。
 ・ノイズ発生時もTメーターとSメーターの動き方は正常。
 ・IFバンド切替(narrow/normal/wide)ともに同じノイズが聞こえる。
 ・MUTINGオン/オフでも同じノイズが聞こえる。

<確認事項>
 ・ご指摘の症状を確認しました。
 ・周波数窓の照明点灯。メーター照明点灯。
 ・オレンジ色のインジケーターLED点灯。
 ・緑色のIFバンド表示も点灯。
 ・照明やインジケータ類はすべて点灯。
 ・STEREOランプ点灯。タマ切れなし。
 ・受信と同時にDDLインジケータ点灯しTメーターが中点に引き込まれる。
 ・TメーターとSメーターの動作は正常。
 ・前回同様にノイズ源はパルスカウント検波回路にありそう。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM放送受信中のパルスカウント検波回路で実地検証。
 ・電圧確認:7番端子(-18V)→ -18.5V ※異常なし
 ・電圧確認:8番端子(+18V)→ +18.6V ※異常なし
 ・電圧確認:9番端子(+22.5V)→ +23.2V ※異常なし
 ・前回修理で自作したL6(LPF)の前後で音出し確認。
 ・確認ポイントにICクリップを引っ掛けて音声を確認。
 ・パルスカウント検波基板 R35=L6(LPF)前 → ※異常なし
 ・パルスカウント検波基板 R36=L6(LPF)後 → ※異常なし

Kt917schematic

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・こうなるとノイズ源はIC3(HA1457)。
 ・IC3(HA1457) を取り外してみると足が真っ黒に変色している。
 ・手持ち部品 HA1457W に交換 → 当たり!!
 ・ノイズが消えて綺麗な音が聞こえてきました。

Kt990050 Kt990051 Kt990054 Kt990055 Kt990056

 ・実は本機以外でもHA1457がノイズ源となっていた経験が多々あります。
 ・足に付着した黒い(サビ?スス?カビ?)が短絡要因になっているようです。
 ・KT-9900の基板を見渡すとあちこちにHA1457があります。
 ・念のため端子付け根の黒い物体をブラシで清掃しておきました。

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まともに使える様になったので動作確認を兼ねて一通り調整作業実施。
  ・→調整方法
 ・調整ズレはほとんど無かったです。
 ・セパレーションを僅かに微調整して作業完了しました。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・1978年製、製造からすでに40年も経過していることになります。
 ・いまだに現役で使えること自体が凄いことですね。

Kt990007

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