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チューナー関連リンク

2017年9月17日 (日)

TRIO KT-7300

 ・2017年8月初め、TRIO KT-7300の修理調整作業を承りました。
 ・KT-7300の実機を見るのは初めてです。
 ・以下、作業記録です。

Kt730010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・TRIO アンプ・チューナー総合カタログ 1979年2月版
 ・Hifi Engine Kenwood KT-7500 AM/FM Stereo Tuner (1977-79) ※輸出機

Kt7300_2

 ※トリオ製品の輸出機型番がホントに分かりにくい
  ・国内機 KT-7300 → 輸出機 KT-7500
  ・国内機 KT-7500 → 輸出機 KT-7300
  ・国内機 KT-7700 → 輸出機 KT-8300

Kt730001 Kt730003

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字は「1977」。
 ・フロントパネルのデザインはKT-7700に似ている。
 ・でもチューニングつまみやスイッチレバーのデザインはKT-8000と同じ。
 ・外観に目立つキズなく保存状態は良さそう。
 ・FM用F型端子が無いのが残念。300Ω端子にアンテナ接続。
 ・電源オンで周波数窓の照明点灯。二つのメーター照明点灯、タマ切れなし。
 ・名古屋地区のFM放送局受信OK。STEREOランプ点灯。多少の周波数ズレあり。
 ・Tメーター中点とSメーター最大が一致しない。
 ・固定/可変出力端子ともOK。マルチパスH端子出力OK。
 ・IF BANDを切り替えて Narrow 受信にすると Sメーターの振れが大幅に弱くなる。
 ・そのせいか、NarrowではMUTING作動して音が出なくなる。
 ・背面のAMバーアンテナで名古屋地区のAM放送局受信OK。
 ・FM回路、特にNarrow側の IFアンプが劣化しているか??

Kt730005 Kt730006 Kt730007 Kt730012 Kt730013
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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM5連AM2連バリコン搭載フロントエンド
 ・IFバンド Wide/Narrow切換
 ・Wide側  CF1個×IFアンプ
 ・Narrow側 Wide + CF4個、IFアンプ(LA1222)追加
 ・HA1137W  FM IF System
 ・HA1196  PLL FM Stereo Demodulator
 ・HA1197  AM Radio Receiver System
 ・VR1:ミューティング調整(Wide)
 ・VR2:ミューティング調整
 ・VR3:Sメーター調整
 ・VR4:VCO
 ・VR5:セパレーション(Narrow)
 ・VR6:セパレーション(Wide)

Kt730020 Kt730021 Kt730022 Kt730023 Kt730024
Kt730025 Kt730026 Kt730027 Kt730028 Kt730029
Kt730030 Kt730031 Kt730032 Kt730033 Kt730035

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IF BAND → Narrow
 ・83MHz 1kHz受信 → L4,T5調整 → Sメーター最大
 ・IF BAND → Narrow
 ・アンテナ入力なし → L8(下段)調整 → Tメーター中点
 ・IF BAND → Wide
 ・アンテナ入力なし → L3調整 → Tメーター中点
 ・IF BAND → Narrow
 ・83MHz 1kHz受信 → L8(上段)調整 → 高調波歪最小
【FM OSC調整】
 ・IF BAND → Wide
 ・指針を83MHz目盛り位置にセット
 ・83MHz受信 → CT5調整 → Sメーター最大
  ※本来は90MHz→CT5、76MHz→T6
  ※T6はボンドで固められているので調整不可
【RF調整】
 ・IF BAND → Wide
 ・90MHz受信 → CT4,CT3,CT2,CT1調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → T4,T3,T2,T1調整 → Sメーター最大
 ※受信感度が大幅に向上しました。
【MUTING調整】
 ・IF BAND → Narrow
 ・83MHz 20dB → VR2調整 → MUTING作動位置
 ・IF BAND → Wide
 ・83MHz 20dB → VR1調整 → MUTING作動位置
【Sメーター調整】
 ・IF BAND → Wide
 ・83MHz 40dB → L3調整 → Sメーター振れ最大
 ・83MHz 80dB → VR3調整 → Sメーター振れ調整
【MPX VCO調整】
 ・R45後足 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR4調整 → 76KHz
【セパレーション調整】
 ・IF BAND → Narrow
 ・83MHz 60dB → VR5調整 → 漏れ信号最小
 ・IF BAND → Wide
 ・83MHz 60dB → VR6調整 → 漏れ信号最小
【AM部】
 ・ 600kHz受信 → L11,バーアンテナ調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → CT6,CT7調整 → Sメーター最大
 ・1000kHz受信 → CF6調整 → Sメーター最大

Kt7300 Kenwood_kt7500_sche

 ・当初はNarrow側の受信感度が大幅に低いのでIFアンプの故障を疑いました。
 ・でもRF調整によって受信感度が大幅アップし、Wide側との感度差は解消しました。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・動作確認時に懸念した故障箇所は無かったです。
 ・HA1137Wによるクアドラチュア検波、HA1196による復調回路。
 ・Wide、STEREO歪率0.08%、セパレーション左右とも約60dB。
 ・TRIO製チューナーとしては最小構成ですが、聴感上は全く問題なし。
 ・再調整の結果クアドラチュア検波の良い性能を取り戻したと思います。
 ・この美しい照明窓が癒しのひと時ですね。
 

Kt730011

2017年9月 9日 (土)

TRIO KT-8000 4号機 修理記録

 ・2017年年7月末、TRIO KT-8000の修理調整を承りました。
 ・FM専用7連バリコン、トリオ自慢のパルスカウント検波搭載機。
 ・ぜひ復活させたい逸品です。

Kt800009

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・TRIO KT-8000取扱説明書

Kt800001 Kt800012

 ・1976年 KT-9700 \150,000円 初のパルスカウント検波搭載機
 ・1977年 KT-9900 \200,000円 パルスカウント検波機の最高峰
 ・1977年 KT-8000 \ 69,800円 中級機で初のパルスカウント検波
 ・1978年 KT-8300 \ 63,000円 KT-8000の後継機。パルスカウント検波

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1977」
 ・外観はとてもキレイ。
 ・「パルスカウント検波」を誇示する表示はどこにも見当たらない。
 ・電源オン。窓照明、メーター照明点灯。二つのメーター動作OK。
 ・受信動作は正常ですが、固定/可変出力とも音が出ない。
 ・Mutingオン/オフ、MPX filterオン/オフ、Stereo/Monoに関わらず音が出ない。
 ・Wide/Narrowどちらも音が出ない。
 ・通電状態でしばらく放置していると、ときどき音が出ることがある。
 ・音が出るといってもノイズ混りのヒドイ音、またすぐに音が出なくなる。
 ・マルチパスH端子の出力を聴くとノイズ皆無で正常な音です。
 ・MUTINGオフにすると局間ノイズが出る。つまりミューティング回路は正常。
 ・これは難しそう、、

Kt800002 Kt800005 Kt800006 Kt800007 Kt800008
Kt800011 Kt800013 Kt800014 Kt800015 Kt800017

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM専用7連バリコン → HA1137W → MC1496 → 1.96MHz-BPF → PC検波 → HA11223
 ・TメーターとSメーターが正常に動作している。
 ・マルチパスH端子から正常音声が聴こえる。
 ・つまり HA1137W クアドラチュア検波まで正常
 ・TP1.96MHzに周波数カウンタ接続 → 第2IF確認 → L16調整可能 → 正常
 ・HA11223W-2ピン(検波信号入力)→ ノイズ混りの酷い音×
 ・HA11223W-5ピン(Rch)、6ピン(Lch)→ ノイズ混りの酷い音×
 ・不調原因はパルスカウント検波回路~HA11223W入口までの区間にありそう。

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Kt800040 Kt800041 Kt800042 Kt800043

■修理記録1:HA1457交換-----------------------------------------------

 ・HA11223W-2ピンの直前にある IC8:HA1457
 ・HA1457-1ピン(出力)=音無し
 ・HA1457-6ピン(入力)=検波信号が聞こえる
 ・HA1457:High Voltage Low Noise Preamplifire → 検波信号増幅用
 ・HA1457 → HA1457W 交換
 ・これによって出力端子から常時音が出るようになりました。
 ・ただ、出てくる音はノイズ混りのヒドイ音。
 ・これは聞き覚えのある雑音、、
 ・ノイズ源は例のLPFか?

Kt800060 Kt800061

■修理記録2:パルスカウント検波LPF------------------------------------

 ・KT-8000のパルスカウント検波回路は、専用ICが登場する以前の古いタイプです。
 ・KT-9900と同様にディスクリートでパルスカウント検波回路が構成されています。
 ・この回路中にあるLPFが怪しい感じです。
 ・まず実験として FL2(L79-0059-05) を取り外してジャンパ線で直結。
 ・予想通り酷いノイズが消えて受信音が聞こえてきました。
 ・経験的に200kHz前後のカットオフ周波数であればOKのはず。
 ・今回は代用品として 36pF,10mH,68pF,10mH,36pF(カットオフ周波数265kHz)
 ・基板に開いていた穴を少し拡幅して部品を配置。
 ・これでキレイなFM放送が聞こえてきました。
 ・さらに実験的措置としてパルスカウント検波回路の下記部品を交換。
  ・2SC535 → 2SC1923 ×6個
  ・2SC1981 → 2SC1815 ×1個
  ・2SA733 → 2SA1015 ×1個
  ・電解コンデンサ ×6個

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Kt800056 Kt800057 Kt800062 Kt800063

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・SSG 90MHz → TC7調整 → Sメーター最大
 ・SSG 76MHz → L7間隔調整 → Sメーター最大
 ※L7調整は難しいので83MHzの一点調整実施
【RF調整】
 ・SSG 90MHz → TC1~6調整 → Sメーター最大
 ・SSG 76MHz → L1~6調整 → Sメーター最大
 ・SSG 83MHz → L11調整 → Sメーター最大
【FM同調点(HA1137W)調整】
 ・SSG 83MHz → L14調整 → 本体Tメーター中央
【IF調整】
 ・IF BAND=Wide
 ・SSG 83MHz → L12調整 → Sメーター最大
 ・IF BAND=Narrow
 ・SSG 83MHz → L13調整 → Sメーター最大
【2nd IF調整】
 ・L16調整 → TPにて1.96MHz確認
【Sメーター振れ調整】
 ・VR3:Sメーター振れ調整
【ノイズアンプ調整】
 ・D5 カソード側に電圧計セット
 ・離調時 →  VR8調整 → 8.3V
 ・同調時  → 0V 確認のみ
【MUTING調整】
 ・IF BAND=Wide
 ・SSG 83MHz 15dBf → VR1調整 → Muting作動位置
 ・IF BAND=Narrow
 ・SSG 83MHz 15dBf → VR2調整 → Muting作動位置
【MPX部調整】
 ・VR7:パイロットキャンセル調整
 ・VR6:VCO調整 TP(R133前足)にて76kHz確認
 ・VR4、VR5:セパレーション調整

Kt8000

 ※MUTINGとVR8の調整方法を修正しました。
 ※実は、同時期にKT-7300の調整作業をしていました。
 ※KT-8000とKT-7300のIF回路はほとんど同じ。
 ※KT-7300は回路図、調整要領が揃っています。
 ※VR8調整方法も再検討し、KT-7300に準じた方法に変更。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・HA1457の故障は初ケースでした。
 ・それにしても最近はTRIO製チューナーのLPF故障事例に頻繁に遭遇します。
 ・L-01T、KT-8300、KT-9900、KT-8000
 ・パルスカウント検波回路に使われているLPFはそろそろ寿命を迎えているのか?
 ・1977年製とすれば約40年、よく持ちこたえたと言ってあげるべきですね。
 ・今のFM放送が続く限り、もうちょっと頑張ってね。

Kt800010

Kt8000spec_2

2017年9月 3日 (日)

SONY ST-5950 修理調整記録2

 ・たしか2015年の桜咲く頃に寄付していただいたジャンク機です。
 ・周波数窓に刻まれた数字と目盛りがとても残念な状態になっています。
 ・ずっと放置状態でしたが、部品取り機を得てついに復活の時を迎えました。

St595037

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5950 ¥84,800(1976年頃)
 ・オーディオ懐古録 SONY ST-5950 AM/FM STEREO TUNER ¥84,800
 ・Hifi Engine SONY ST-5950SD AM/FM Stereo Tuner (1976-78)
 ・ST-5950 取扱説明書 (日本語版、PDF形式)

St595031 St595040

■動作確認------------------------------------------------------------

 <入手当時の記録>
 ・電源コードの印字 → 1974
 ・残念なことに FM/AMの周波数と目盛りを刻んだ印字が奇妙に踊っている。
 ・何故こういう状態になるのでしょう?

St5950031

 ・フロントパネルはほぼ無傷だがボディに目立つ線キズ多数あり。
 ・背面端子類はサビサビ状態。本体下部にある4本の足のうち1つが欠品。
 ・電源を接続してスイッチオン、、両サイドの電球は点灯するが緑色に浮かび上がらない。
 ・75Ω端子にFMアンテナを接続して名古屋地区のFM局を受信OK。
 ・Tメーター中点とSメーター最大が一致しない。MUTING動作OK。
 ・STEREOランプの点灯が点灯しない。聴感上もモノラルのまま。
 ・AM放送は背面バーアンテナで名古屋地区のAM局を受信OK。
 ・各機能は活きているが、まともなガラス板と交換するしかないか?
 ・ガラス板を入手するまで保管。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM5連、AM2連バリコン → レシオ検波 → HA1156
 ・IFバンド Narrow/Wide切り替えなし
 ・RT201:Muting調整
 ・RT202:Sメーター振れ調整
 ・RT203:Mutingバランス調整
 ・RT301:VCO調整
 ・RT501:セパレーション調整Lch
 ・RT502:セパレーション調整Rch
 ・RT503:出力レベル調整Rch
 ・RT504:出力レベル調整Lch

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 ・部品取り用に ST-4950 を入手したので比較してみました。
 ・ボディサイズ、形状、糸掛け構造など共通。
 ・ST-4950のシャーシでは穴が開いていた部分に独立電源基板。
 ・IF回路は同じだが ST-5950ではシールドケースで覆われている。
 ・左右独立セパレーション調整可能。

■修理記録:周波数や目盛りが印刷されたガラス板交換--------------------

 ・ST-4950のフロントパネルを分解してガラス板を取り外す。
 ・ST-5950のガラス板と重ねてみるとサイズは両者同じ。
 ・周波数目盛りの間隔もピッタリ同じでした。
 ・ST-4950のガラス板がそのまま流用可能と確認!
 ・交換のついでにフロントパネルの裏側まで清掃。
 ・フロントパネル裏側に印字あり 49.10.49

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■修理記録:75ΩFMアンテナ端子交換--------------------------------------

 ・75Ωアンテナ端子はST-5150シリーズと同じ。短めで直径がやや小さいタイプ。
 ・このままでもいいのですが、背面パネルを分解したついでに新品に交換。
 ・並べてみると直径は同じに見えますが、オリジナルは微妙に小さいです。
 ・端子を固定していたナットが新品には小さくて使えません。

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■修理記録:音声出力端子研磨、可変VRナット交換------------------------

 ・音声出力端子が載っているボードを取り外し、端子を研磨処理。
 ・ソケットを抜いてナイロンリベットを外せば簡単に取り外せます。
 ・可変VRを固定していたナットを交換。
 ・見た目の高級感が増しました。※自己満足

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 ・その他、ST-4950から使えそうな部品やキレイな部品を確保。
 ・周波数ツマミ、セレクタツマミ、ボディ、ネジ類などを移植。
 ・状態の良いST-5950が出来上がりました。

■調整記録------------------------------------------------------------

 ※参考資料:ST-5950サービスマニュアル

St5950

 【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし → IFT201左コア調整 → Tメーター中点
 【FM OSC調整】
 ・ダイヤル指針を周波数目盛り83位置にセット
 ・83MHz受信 → CT105調整 → Sメーター最大
 ※特殊なOSC回路を備えていますが調整できないので簡易法で対応
 【FMトラッキング調整】
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103,L104調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103,CT104調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → L106調整 → Sメーター最大
 【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → IFT201右コア調整 → 高調波歪最小
 【ミューティング調整】
 ・83MHz受信 → RT201調整 → ミューティング作動レベル調整
 ・83MHz受信 → RT203調整 → ミューティングバランス調整※
 ※バランス調整
  ミューティングが作動するポイントをTメーター左右対称になるように調整
 【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → RT202調整 → Sメーター最大振れ調整
 【VCO調整】
 ・TP 19kHz(HA1156-10ピン)に周波数カウンタ接続
 ・アンテナ入力なし → RT301調整 → 19kHz
 【セパレーション調整】
 ・83MHz受信 → RT501調整 → 漏れ信号最小
 ・83MHz受信 → RT502調整 → 漏れ信号最小
 【オーディオレベル調整】
 ・RT503、RT504 左右信号レベルを揃える。
【AM調整】
 ・ダイヤル指針を600kHz位置にセット
 ・600kHz受信 → L402調整 → Sメーター最大
 ・600kHz受信 → バーアンテナ内L401調整 → Sメーター最大
 ・ダイヤル指針を1400kHz位置にセット
 ・1400kHz受信 → CT402調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → CT401調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・外観はST-4950とほぼ同じ、聞いた印象も同じです。
 ・緑色の浮かび上がる周波数窓がイイ感じです。
 ・赤く光るダイヤル指針が好印象。

St595032 St595033 St595034 St595035 St595036

■おまけ:分解記録----------------------------------------------------

 ・部品取り後に残ったST-4950フロントエンドのOSC部分を分解してみました。
 ・外からはトリマしか見えなかったのですが、やはりコイルもあります。
 ・たぶんST-5950も同じ構造になっていると思われます。

St595090 St595091 St595093 St595095 St595096

St595039

2017年8月27日 (日)

SONY ST-4950

 ・2017年6月、ヤフオクでST-4950のジャンク品を入手しました。
 ・通電未確認でしたが、商品写真をよく見ると周波数の目盛りは崩れていない模様。
 ・実は、周波数の数字や目盛りが綺麗に残っているガラス板が欲しかった。
 ・夏休み、まずは使える状態にまで整備してみました。

St495010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-4950 ¥69,800(1976年頃)
 ・Hifi Engine SONY ST-4950 AM/FM Stereo Tuner (1975-77)

St495001 St495013

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 → 1973
 ・経年の汚れはあるものの、ボディに目立つキズはない。
 ・電源を接続してスイッチオン、、緑色の周波数窓が浮かび上がる。
 ・心配していた周波数目盛りや数字にダメージ無し、これはラッキー!
 ・75Ω端子にFMアンテナを接続して名古屋地区のFM局を受信OK。
 ・+0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大が一致しない。
 ・STEREOランプの点灯が不安定。点灯したり点灯しなかったり。
 ・MUTING動作OK。
 ・AM放送は背面バーアンテナで名古屋地区のAM局を受信しました。
 ・問題点はFMの周波数ズレとステレオ分離周辺。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM4連、AM2連バリコン → レシオ検波 → HA1156
 ・IFバンド Narrow/Wide切り替えなし
 ・RT201:Muting調整
 ・RT202:Sメーター振れ調整
 ・RT203:Mutingバランス調整
 ・RT301:VCO調整
 ・RT302:出力レベル調整Lch
 ・RT303:出力レベル調整Rch
 ・RT501:セパレーション調整

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St495032 St495033 St495034 St495035 St495036
St495037 St495038 St495041 St495042 St495044

 ・周波数窓の照明方法や基板構成は先代の ST-5130,5140,5150とよく似ている。
 ・先代のMPX部をIC化(HA1156)でグレードアップした構成です。
 ・さらに、先代では視認しずらかったダイヤル指針は赤く光るタイプに変更。
 ・フロントパネル裏側の印字「49.10.49」 昭和49年(1974年)10月49日?
 ・数多く分解した経験の中で日付として読めない初ケースでした。

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■調整記録------------------------------------------------------------

 ※参考資料:ST-5950サービスマニュアル

St4950

 【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし → IFT201左コア調整 → Tメーター中点
 【FM OSC調整】
 ・ダイヤル指針を周波数目盛り83位置にセット
 ・83MHz受信 → CT104調整 → Sメーター最大
 ※特殊なOSC回路を備えていますが調整できないので簡易法で対応
 【FMトラッキング調整】
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
 【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → IFT201右コア調整 → 高調波歪最小
 【ミューティング調整】
 ・83MHz受信 → RT201調整 → ミューティング作動レベル調整
 ・83MHz受信 → RT203調整 → ミューティングバランス調整※
 ※バランス調整
  ミューティングが作動するポイントをTメーター左右対称になるように調整
 【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → RT202調整 → Sメーター最大振れ調整
 【VCO調整】
 ・IC301 HA1156 10ピンに周波数カウンタ接続
 ・アンテナ入力なし → RT301調整 → 19kHz
 【セパレーション調整】
 ・83MHz受信 → RT501調整 → 左右chの漏れ信号最小
 【オーディオレベル調整】
 ・RT302、RT303 左右信号レベルを揃える。
【AM調整】
 ・ダイヤル指針を600kHz位置にセット
 ・600kHz受信 → L402調整 → Sメーター最大
 ・600kHz受信 → バーアンテナ内L401調整 → Sメーター最大
 ・ダイヤル指針を1400kHz位置にセット
 ・1400kHz受信 → CT402調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → CT401調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・緑色に浮かび上がる周波数窓とふたつのメーターがイイ感じです。
 ・赤く光るタイプに変更されたダイヤル指針が好印象。
 ・納得できる一台に仕上がりました、、でも解体予定。

St495011

2017年8月20日 (日)

SONY ST-5000F 4号機

 ・2016年11月、音が出ないST-5000Fが届きました。
 ・何といっても往年の名機、これは何とか復活させたい。
 ・入手から半年以上もかかりましたが夏休みを使ってようやく作業完了しました。

St5000f08

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 SONY ST-5000F \98,000(1969年)
 ・オーディオの足跡 SONY ST-5000F \98,000(1971年頃)
 ・Hifi Engine Sony ST-5000F FM Stereo Tuner (1969-77)
 ・SONY ST-5000F 回路図 (国内機)
 ・SONY ST-5000F 掲載カタログ 1974年5月版

St5000f01 St5000f10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字は「1974」。モデル最末期の製品か。
 ・フロントパネル、ボディとも全体に経年の汚れが目立つ個体です。
 ・周波数窓の内側には大量のホコリが積もっています。
 ・背面パネルを見るとアンテナ端子にM型端子がある!
 ・元々使い難い端子だったので末期の製品には仕様変更があったのか??
 ・F型-M型変換プラグを介してアンテナ接続。電源オン。
 ・周波数窓のガラス内側が汚れているので照明が点灯したかどうかわからない?
 ・窓両端の隙間を覗くと電球が点灯していることを確認。
 ・名古屋地区のFM局周波数に合わせるとTメーターとSメーターが反応します。
 ・STEREOランプも点灯しますが、固定/可変端子とも音が出ない。無音です。
 ・MODE切替(STEREO-MONO)、MUTING切替、HiBlend切替を操作しても反応なし。
 ・これはMUTINGが解除されない状態でしょうか?

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・M型アンテナ端子が気になったので内部を確認しました。
 ・元々GND端子があった穴を拡幅してM型端子を取り付ける改造が行われたようです。
 ・製造段階での設計変更があったのかと思いましたが全然違いました。
 ・アンテナ端子以外に手が加えられた痕跡は無さそう。
 ・フロントパネルを分解したところ、パネル裏側に「49.9.3」の印字がありました。
 ・「昭和49年9月3日」と読めば電源コードの「1974」と一致します。
 ・ST-5000Fとしてはやはり最末期の製品のようです。
 ・TP MPX OUT からは受信したFM放送が聞こえました。
 ・やはりMUTING回路の故障が原因。

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■修理記録:MUTING回路トランジスタ交換---------------------------------

 ・MPX基板にあるMUTING用リレーの駆動電圧測定すると電圧が出ていない。
 ・MUTING基板にある調整用VRを回しても反応なし。
 ・回路図に記載のある電圧規定値を順番に確認。
 ・MUTING回路最終段の Q408(2SC945)がおかしい?
 ・回路図では2SC633ですが基板には2SC945が実装されていました。
 ・これを2SC1815に交換したところ、MUTINGが解除されて音が出てきました。
 ・ただし、左右chでレベル差が大きい。Lchの音が小さい。
 ・Rchには「ボソッ、ボソッ」という不定期ノイズが発生する。
 ・次なる不具合がありそうです。

■修理記録:MPX回路トランジスタ、電解コンデンサ交換--------------------

 ・Lchの音が小さい。
 ・Rchには「ボソッ、ボソッ」という不定期ノイズが発生する。
 ・検波回路までは問題なさそうなので、MPX回路の不具合が原因です。
 ・MPX回路のトランジスタ一つ一つ調査。
 ・Q504(2SC1364)→2SC1815交換
 ・これで気になったレベル差は解消。
 ・さらに左右のバランスを保つためQ504~Q511まで8個すべて2SC1815に交換。
 ・ついでにMPX基板の電解コンデンサをすべて交換。
 ・Rchのボソボソノイズも解消。

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■修理記録:電源回路電解コンデンサ交換--------------------------------

 ・電源回路の大型電解コンデンサー2個交換。
 ・C601(2000uF/50v)、C604(2000uF/35v) → 3300uF/50v

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■調整記録------------------------------------------------------------

【電源電圧調整】
 ・TP24V,TP12V DC電圧計セット
 ・電源基板 VR001調整 → 24V,12Vそれぞれ確認
【OSC調整】※フロントエンド
 ・76.0MHz受信 → L105調整 → Sメーター最大
 ・90.0MHz受信 → CT105調整 → Sメーター最大
【RF調整】※フロントエンド
 ・76.0MHz受信 → L101,L102,L103,L104調整 → Sメーター最大
 ・90.0MHz受信 → TC101,TC102,TC103,TC104調整 → Sメーター最大
 ・この作業を数回繰り返す。
 ・Tメーターがセンターからズレても気にしない。
【IFT調整】※フロントエンド
 ・83.0MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】※検波基板
 ・83.0MHz受信 → 指針をSメーター最大位置へ移動
 ・IFT301調整 → Tメーター中点へ(離調点が左右対称)
 ・Tメーターが中点からズレた場合 → IFT301横のR319調整 → 中点に
【Sメーター振れ調整】※IF基板
 ・83.0MHz 80dB受信 → RT211調整 → Sメーターが90%振れる位置に。
【ミューティング調整】※ミューティング基板
 ・83.0MHz受信 → RT103調整 → MUTING作動位置へ
【セパレーション調整】※MPX基板
 ・83.0MHz 80dB受信 → RT537調整 → セパレーション最大位置へ

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・さすが、当時の最高級機!
 ・アルミパネルの質感やデザイン性は40年以上前の製品とは思えない!
 ・出てくる音は当時の最高音質、でも今となってはごく普通の音ですね。
 ・雰囲気を楽しむ機種として保管しておきます。

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