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2019年2月17日 (日)

TRIO KT-9900 6号機

 ・2018年1月初め、KT-9900の故障品が届きました。
 ・具合が悪くなったワンオーナー機とのこと。
 ・以下、作業記録です。

Kt990003

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-9900 ¥200,000
 ・オーディオの足跡 TRIO KT-9900 ¥200,000(1978年発売)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-917 ※輸出機

Kt990002 Kt990011

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・フロントパネルやボディに目立つキズは無く外観の状態はとても良い。
 ・底面にはメーカーサービスによる修理歴シールが見当たらない。
 ・電源オン、照明電球点灯、球切れなし。
 ・IF BAND切換インジケーター(緑色LED)点灯OK
 ・周波数ズレなく名古屋地区のFM局受信OK。
 ・SメーターとTメーターの動作OK。
 ・受信と同時にDDLインジケータ点灯しTメーターが中点に引き込まれる。
 ・DDL インジケーター(橙色LED)点灯OK。
 ・MUTING、QUIETING CONTROL インジケーター(橙色LED)点灯OK。
 ・「特に不具合なし、、」と思った瞬間、「ボソッ!」という雑音発生。
 ・不定期に雑音発生し、雑音に同期してDEVIATIONメーターが振り切れる。
 ・さらに雑音と当時にSTEREOインジケーターが点滅して不安定。
 ・固定/可変端子とも同じ雑音が聞こえる。
 ・マルチパスH端子からも同じ雑音が聞こえる。
 ・IF BANDを切り替えても同じ雑音が聞こえる。
 ・MUTINGオン/オフに関わらず同じ雑音が聞こえる。
 ・雑音発生時もTメーターとSメーターは正常動作している
 ・STEREO以外のインジケーターも正常点灯している。
 ・これは過去の修理事例に似ている。

Kt990001 Kt990004 Kt990005 Kt990006 Kt990007
Kt990012 Kt990013 Kt990014 Kt990015 Kt990016

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・足が真っ黒に変色したICやトランジスタ多数あり。
 ・IC8:HA1137Wによるクアドラチュア検波ではキレイな音声が聞こえる。
 ・マルチパスH端子からは雑音が聞こえる。
 ・ということは、パルスカウント検波基板に異常あり。

Kt990022 Kt990030 Kt990031 Kt990033 Kt990034

■修理記録:パルスカウント検波基板 HA1457交換-------------------------

 ・パルスカウント検波基板IC3:HA1457をソケットから抜いて足を確認。
 ・見事に真っ黒に変色しています。
 ・足をキレイに清掃して再セット → 雑音解消しない
 ・IC3 → HA1457W新品交換 → 雑音解消しない

Kt990060 Kt990063 Kt990064 Kt990065 Kt990067

■修理記録:パルスカウント検波基板 L6 LPF 交換------------------------

 ・過去の経験から次に怪しいのはL6 LPFか?
 ・過去の修理例に倣って自作LPFに代替 → 正解!雑音解消!
 ・動作確認を続けると、次なる不具合発覚。
 ・WaveSpectraで波形を見ていると、ベースラインが不規則に揺れる症状確認

Kt990071 Kt990072 Kt990073 Kt990075 Kt990079

■修理記録:パルスカウント検波基板 トランジスタ交換-------------------

 ・L6直前のトランジスターを1個づつ確認。
 ・Q13:2SA836エミッター電圧が微妙に変動する
 ・Q12,Q13,Q14:2SA836 → 2SA1015交換
 ・WaveSpectraで見る波形の不規則な揺れが無くなった。

Kt990060_2 Kt990071_2 Kt990062 Kt990081 Kt990082

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まともに使える様になったので動作確認を兼ねて調整作業実施。
 ・→調整方法(1号機の記録)
 ・NHK-FMを受信するとFM多重ノイズが発生します。
 ・残念ながら今回もこのノイズを回避できませんでした。

Kt99001

■修理記録:セパレーション調整に難あり--------------------------------

 ・QUIETING CONTROL:STEREO → セパレーション調整OK
 ・QUIETING CONTROL:AUTO → セパレーション大幅低下
 ・QUIETING CONTROLとはいわゆる「オートブレンド機能」です。
 ・電波強度が十分あるにもかかわらずQUIETING CONTROLが作動している状態。

 ・IF基板9ピン(=MPX基板19ピン)電圧測定
 ・QUIETING CONTROL:AUTO
 ・83.0MHz,65dB受信 → 規定値 0.6V → 実測 2.8V
 ・83.0MHz,60dB受信 → 規定値 0.9V → 実測 2.8V
 ・83.0MHz,50dB受信 → 規定値 1.8V → 実測 2.8V
 ・83.0MHz,40dB受信 → 規定値 2.9V → 実測 3.0V
  ※上記規定値は回路図中に記載あり
 ・やはり電波強度に関わらずブレンド量が最大になっています。

Kt990026 Kt990031_2 Kt990083

 ・IF基板 IC9,IC10 NJM4556 真っ黒に変色した足を清掃。
 ・特に足の付け根部分を歯ブラシと爪楊枝で丹念に清掃。
 ・さらに足の間を安全ピンの先端でガリガリ削る。
 ・これで、、直りました!電圧がほぼ規定値を示します。
 ・他のICやトランジスタも同様の処置をしておきました。
 ・ICやトランジスタの足の黒化現状、ちょっと調べてみます。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・8年前の不調原因は不明ですが、とりあえず復活しました。
 ・大型メーター、淡いオレンジ照明、フロントパネルのデザインは上品ですね。

Kt990010

2019年2月10日 (日)

KENWOOD D-3300T 修理調整記録5

 ・2019年1月初め、D-3300Tの故障機が届きました。
 ・作業内容をご報告します。

D3300t09

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年発売)

D3300t02 D3300t11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1986
 ・アンテナ端子A に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・表示部は明るく点灯。輝度劣化や文字痩せは感じない。
 ・名古屋の地元FM局を受信しながら点検開始、、
 ・ところがオート選局では局周波数を素通りして受信不可。
 ・RF切換をDISTANCE側に設定しても、、やはり素通りして受信不可。
 ・IF切換(WIDE/NARROW)とも受信不可。
 ・マニュアル受信では Tuneメーターが1列右にズレた位置で放送を受信。
 ・赤色のシグナルバーがフル点灯。
 ・ただしSTEREOランプ点灯しない。
 ・Modulationを示す横バーグラフが点灯しない。
 ・REC CALトーンは動作OK。
 ・FM同調点がズレていることが原因のようです。
 ・L9調整で電圧ゼロにできないとの事ですから修理が必要そうです。

D3300t01 D3300t03 D3300t04 D3300t05 D3300t06
D3300t12 D3300t13 D3300t14 D3300t15 D3300t16

■修理記録:FM同調点が検出できない-----------------------------------

 ・L9調整 → TP16~TP17間電圧ゼロ
 ・L9コアを奥までねじ込んだ状態で-1.2Vまでしか調整できない。
 ・原因はL9内部コンデンサーの容量抜けか?
 ・作業のために検波基板を取り外す。
 ・対策として基板裏面に温度補償型コンデンサ(22pF)を追加。
 ・これでTP16~TP17間の電圧ゼロ調整OK
 ・後述の各部調整でSTEREOランプ点灯、MODULATIONバー表示OK。
 ・これで修理完了!、、と思ったら、、

D3300t23 D3300t45 D3300t46 D3300t48 D3300t49

■修理記録:STEREOランプ点灯しない-----------------------------------

 ・正常受信している状態からオート選局で他局を受信しようとすると、、
 ・不思議なことに局周波数で自動停止しない。
 ・AUTO STOPレベルを調整しても自動停止しない。
 ・マニュアル操作でFM局を受信すると受信できる
 ・ただしSTEREOランプが点灯しない。実際にモノラル音声。
 ・RF切換やIF切換を実行してもSTEREO受信できない。

 ・一度本体の電源オフ。再度電源オン、、しかしSTEREOランプ点灯しない。
 ・ところが、電源コードを抜いてしばらく放置。
 ・その後電源オンにすると、、何事も無かったかのようにSTEREOランプ点灯。
 ・電源投入後数分間はオート選局可能。STEREOランプ正常点灯。
 ・この状態で何も操作しなければ正常動作が続く。
 ・しかし、登録済みの他局をメモリボタンで選ぶとSTEREOランプ点灯しない。

 ・このときFM同調点調整にズレはない。
 ・MPX VCO調整では76kHzの調整OK。
 ・L9にコンデンサを追加すると何か問題が発生するのか?

■修理記録:検波回路基板交換----------------------------------------

 ・そういえばD-3300TとKT-7020の検波回路基板はほぼ同じもの。
 ・試しにKT-7020から取り出して保管していた検波回路基板を移植。
 ・何と!STEREOランプ正常点灯!上記不具合が解消しました!!
 ・オート選局OK、、(ただし0.1MHzのズレあり)
 ・マニュアル選局OK。メモリ選局OK。
 ・この基板は面実装部品が多くて動作中の状態が掴み難いです。
 ・具体的な原因がよく分かりません?
 ・でも検波回路基板交換によって当初の不具合は解消しました。

Kenwood_d3300t_sche1

 ・検波基板を交換するとFM同調点にズレは無いのに±0.1MHzのズレが生じます。
 ・このズレが乗ずることは過去の事例から分かっていました。
 ・対策として AUTO STOP レベルを変更。
 ・試行錯誤の末、以下の抵抗を交換
 ・R212 10kΩ → 470Ω → 成功!

D3300t60 D3300t61 D3300t62 D3300t63 D3300t64

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・過去の調整記録に倣って各部再調整しました。
 ・良い性能を示していると思います。

D3300t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・約1週間に渡って動作確認しましたが、特に問題なさそうです。
 ・新しい発見があって、今回も良い勉強になりました。

D3300t07

2019年2月 3日 (日)

Aurex ST-S07

 ・2018年11月、他の機種を修理するため部品取り機として入手しました。
 ・Aurexブランドですが、中身はKENWOOD KT-770 のOEM機です。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Aurex ST-S07 ¥49,800(1983年頃)
 ・オーディオの足跡 TRIO KT-770 ¥49,800(1983年発売)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-770 (1984)

Aurex07

Aurex02 Aurex10

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズはなく保存状態は良い。
 ・フロントパネルはシンプルな造りです。
 ・電源オン。周波数表示OK。文字痩せなし。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信しました。
 ・ただし上り方向、下り方向ともに--0.1MHz周波数ズレ。
 ・AM放送は適当なAMループアンテナで名古屋地区の放送局を受信。
 ・AMは特に問題なさそうです。

Aurex01 Aurex03 Aurex04 Aurex05 Aurex06
Aurex11 Aurex12 Aurex13 Aurex14 Aurex15

■内部確認----------------------------------------------------------

 ・本当にKT-770と一緒ですね。

Aurex20 Aurex21 Aurex22 Aurex23 Aurex24
Aurex25 Aurex26 Aurex27 Aurex28 Aurex29
Aurex30 Aurex31 Aurex32 Aurex33 Aurex35

■調整記録----------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・アンテナ入力なし
 ・フロントエンドR15 DC電圧計セット
 ・76MHz → L7調整 → 7.0V ※実測 7.0V
 ・90MHz → CT5調整 → 23.0V ※実測 23.1V
【FM検波調整】
 ・TP1~TP2 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L10調整 → 0.0V±10mV ※LA1231N クアドラチュア検波調整
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L12調整 → 0.0V±10mV ※PLL検波調整
【RF調整】
 ・LA1231N 13ピン DC電圧計セット → Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → 電圧最大
 ・90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・LA1231N 13ピン DC電圧計セット → Sメーター電圧
 ・83MHz受信 → L5,L8調整 → 高調波最小
【歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz受信 → VR2調整 → 高調波最小
【MPX VCO調整】
 ・83MHz(無変調) → VR3調整 → ※
 ※STEREOランプが点灯する範囲の中間位置
【PILOTキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz(ST信号) → VR4,L16調整 → 19kHz信号最小
 ※左右バランスに注意
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,ST信号)→ VR5調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,ST信号)→ VR6調整 → Lch漏れ信号最小
【AM VT電圧調整】
 ・フロントエンドR15 DC電圧計セット
 ・ 522kHz受信 → T6調整 → 2.5V
 ・1611kHz受信 → TC5調整 → 20.0V
【AM 受信調整】
 ・ 729kHz(NHK第一放送)受信 → L19調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → CT6調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → L24調整 → Sメーター最大

Aurexsts7

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・シルバーパネルが精悍な印象を醸し出しています。
 ・最後になって「AM IF BAND調整パネル」が取れて無くなっている事に気付きました。
 ・まあ、部品取りだから外観は気にしません。
 ・L10を取り外し KENWOOD L-01T の L6 として移植。
 ・目論見通りに L-01T が蘇りました。

Aurex091

2019年1月27日 (日)

ROTEL RT-622

 ・2018年10月初め、ヤフオクで昭和の香り漂うオールドチューナーを入手しました。
 ・動作未確認のジャンク品ですが、ノスタルジックな機種を見かけるとつい、、
 ・特にROTEL製デザインは他社製品と一味違う特徴があって大好きです。
 ・古い製品情報を探したり、使える状態に整備する過程がとっても楽しいです。

Rt62203

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ROTEL RT-622 ¥49,000(1973年頃)
 ・Hifi Engine Rotel RT-622 Stereo AM/FM tuner
 ・デザイン的には RT-1220 とそっくり → 過去記事2016年1月

Rt62202 Rt62213

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルとツマミ類は手垢と経年の汚れでかなり汚い状態。
 ・周波数窓の内側に大量のホコリ。分解清掃でキレイなるか?
 ・背面パネルには固定/可変出力端子、マルチパスH/V端子が並んでいる。
 ・AM用バーアンテナはかなり大きめ。
 ・さて、まずはFMアンテナを接続して電源オン。
 ・緑色の照明窓、二つのメーター照明が点灯。指針はオレンジ色に点灯。
 ・名古屋地区のFM放送局の受信確認。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が大幅にズレている。
 ・指針と目盛りは+0.3MHzほどのズレ。
 ・MUTINGレベルはフロントツマミで可変。
 ・STEREOランプは僅かに明滅するのでタマ切れではない。
 ・可変出力VRにガリ。
 ・背面バーアンテナで名古屋地区のAM放送を受信。
 ・Sメーターが大きく振れるのでAMは問題なさそう。

Rt62201 Rt62204 Rt62205 Rt62206 Rt62207
Rt62208 Rt62209 Rt62210 Rt62211 Rt62212
Rt62215 Rt62216 Rt62217 Rt62218 Rt62219

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・木製ボディを開けて内部確認。
 ・ALPS社製FM4連AM3連フロントエンド。
 ・MURATA製セラミックフィルター、レシオ検波。
 ・LA3300 FM Multiplex Stereo Decoder
 ・PLL化される以前の19kHzと38kHzコイルで同調するタイプ

Rt62221 Rt62222 Rt62223 Rt62224 Rt62225
Rt62226 Rt62227 Rt62228 Rt62229 Rt62230
Rt622301 Rt62231 Rt62232 Rt62233 Rt62234
Rt62235 Rt62236 Rt62237 Rt62238 Rt62241

■清掃記録-------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルをバラバラに分解し、窓の裏側まで徹底清掃。
 ・ツマミやプッシュスイッチも全部外して洗剤で徹底洗浄。
 ・背面パネルの端子類はピカールで磨き上げました。
 ・ボディには大きなキズはなく、イイ感じに仕上がりました。
 ・光沢あるアルミ製フロントパネルに映える緑色照明窓に惚れ惚れ、、
 ・6.3V/30mAヒューズ型電球×5個、さらにメーター用2個、合計7個でライトアップ。

Rt62212_2 Rt62242 Rt62243 Rt62244 Rt62245

■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・幸運にもHifi Engineで輸出機用サービスマニュアルを入手。
 ・このサービスマニュアルを参考にして各部再調整。

Rotel_rt622_sche

【FM検波調整】
 ・無信号状態 → T101上段コア調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → Lo 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz調整 → TCo調整 → Sメーター最大
【FM ANT,RF調整】
 ・76MHz受信 → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → T1調整 → Sメーター最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【FM検波歪調整】
 ・WaveSpectraにて観測
 ・83MHz受信 → T101下段コア調整 → 高調波歪最小
【FM MPX調整】
 ・83MHz Pilot信号 → L301(黄,黒)調整 → 19kHzレベル最大
 ・83MHz SUB信号 → L301(黄)調整 → Lch出力レベル最大
 ・83MHz L/R信号 → VR301調整 → 左右のセパレーション最大
【FM AUTO調整】
 ・83MHz STEREO信号 → VR101(IF基板)調整 → ※
 ※40dB以上でSTEREO、40dB以下でMONOに切り替わるように。
【FM Sメーター調整】
 ・83MHz 60dB受信 → VR401調整  → 目盛8位置
【AM OSC調整】
 ・600kHz受信 → L202調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信→ CT3 調整 → Sメーター最大
【AM ANT,RF調整】
 ・600kHz受信 → L201,L003(バーアンテナ)調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信→ CT1,CT2 調整 → Sメーター最大
【AM 歪調整】
 ・1000kHz受信 → T201,202調整 → 歪最小

Rt622

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・奇跡的に故障箇所はなかったです。
 ・調整箇所が大きくズレていましたが、再調整で復活しました。
 ・歪率0.1%、セパレーション40dB程度ですが十分使えます。
 ・何といってもこのノスタルジックな外観がステキ♪♪

Rt62211_2

2019年1月20日 (日)

Technics ST-3500 修理調整記録

 ・2018年9月、ST-3500の故障機を譲り受けました。
 ・年末年始休暇を利用して整備した記録です。

St350007

■製品情報 ---------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ST-3500 \64,800円(1975年頃)
 ・Hifi Engine Technics ST-3500 AM/FM Stereo Tuner (1976-77)

St350001 St350010

■動作確認 ---------------------------------------------------------

 ・目立つキズは無いものの、ボディ全体に経年の汚れ。
 ・背面端子は酷いサビ。長期間使われていなかった様子。
 ・電源投入OK、照明ランプ点灯、球切れなし。オレンジ色が美しい。
 ・Sメーター最大点でFM音声受信確認。
 ・ただしSメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・ステレオランプ点灯しない。実際のステレオ感なし。
 ・AMは名古屋地区の放送局を受信。
 ・致命的な故障は無さそうです。

St350002 St350003 St350004 St350005 St350006
St350012 St350013 St350014 St350016 St350017

■内部確認 --------------------------------------------------------

【特徴】信号系と制御系が独立したIF段
 ・フロントエンド内 [CF1] → [CF2] → [2SC829] → メイン基板上 [CF101]
 ・これ以降2系統に分かれる。
 ・【信号系】[TA7061A] → [CF102] → [TA7061A] → [2SC829] 
       → Tメーター駆動、マルチパスH出力 → レシオ検波 → 復調回路へ
 ・【制御系】[2SC829] → [CF103] → [2SC829] → [2SC829] → [CF104] → [2SC829]
       → Sメーター駆動、マルチパスV出力、ミューティング制御

St350020 St350021 St350022 St350023 St350024
St350025 St350026 St350027 St350028 St350029
St350030 St350031 St350032 St350033

■外装クリーニング-------------------------------------------------

 ・フロントパネルを分解し周波数窓の裏側までキレイに磨きました。
 ・黒いプラスチック製のスイッチツマミが洗浄してもキレイにならない。
 ・そこでスイッチツマミや選局ツマミを保管していた ST-8200の物と交換。
 ・スイッチが銀色になっただけでとても精悍な印象に変わりました。

St350052 St350002_2

■調整記録 --------------------------------------------------------

【Tメーター中点】
 ・T102(緑色)何も受信しない状態でメーター中央へ
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L7調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT4調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・基板上 19番端子,21番端子にDC電圧計セット(Sメーター電圧確認用)
 ・76MHz受信 → L3,L5,L6調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → T1調整 → Sメーター最大
【FM信号系レシオ検波調整】
 ・固定出力端子 → WaveSpectraへ
 ・83MHz受信 → T101(赤)調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz受信 → T102(青)調整 → 同調点調整(確認)
【FM制御系レシオ検波調整】
 ・TP103信号 → WaveSpectraへ
 ・83MHz受信 → T103(紫)調整 → メイン信号最大へ
 ・83MHz受信 → T104(紫)調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz受信 → VR102調整 → FM Sメーター振れ調整
 ・83MHz受信 → VR101調整 → ミューティングDEEPレベル調整
 ・83MHz受信 → VR103調整 → ミューティングレベル調整
【FM MPX調整】
 ・TP301 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 → VR301調整 → VCO調整19kHz
 ・83MHz ST信号 → VR403調整 → セパレーション調整
【Rec OUT レベル調整】
 ・REC OUT端子 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST信号 → R412調整 → 左右レベルを揃える
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → T207調整 → Sメーター最大
 ・1600kHz受信 → CT203調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・AM基板上 TP201にDC電圧計セット(Sメーター電圧確認用)
 ・ 600kHz受信 → T201,L201(背面バーアンテナ内コイル)調整 → Sメーター最大
 ・1600kHz受信 → CT201,CT202調整 → Sメーター最大
【AM 歪調整】
 ・1000kHz受信 → T202,T203,T204,T205,T206調整 → 歪最小
【AM制御系】
 ・1000kHz調整 → VR201調整 → AM Sメーター振れ調整

St3500

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・オレンジ色が映える周波数窓、光沢が蘇ったアルミパネル。
 ・ST-8200から移植した銀色のツマミ類がマッチしています。
 ・FM/AMとも良い音で受信できています。
 ・満足、満足

St350008

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