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2018年2月18日 (日)

TRIO KT-9900 5号機

 ・2018年1月初め、KT-9900の故障品が届きました。
 ・外観は綺麗な状態ですがTメーターが動かないそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt990007

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-9900 ¥200,000
 ・オーディオの足跡 TRIO KT-9900 ¥200,000(1978年発売)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-917 ※輸出機
 ・取扱説明書 KENWOODダウンロードサイトから入手可能

Kt990001 Kt990010

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルやボディに目立つキズは無く外観の状態はとても良い。
 ・背面に並ぶ端子類もサビやクスミは無くキレイな状態。
 ・底面にはメーカーサービスによる修理歴シールが見当たらない。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。音が出るまで約10秒。
 ・周波数窓照明点灯。メーター照明点灯。DIMMER機能OK。
 ・Sメーターは大きく振れるがTメーターは全く動かない。
 ・DEVIATION/MULTIPATHメーターそれぞれ動作OK。
 ・IF BAND(NARROW,NORMAL,WIDE)切替OK。緑色インジケーター点灯。
 ・MUTING(OFF,10dB,20dB)それぞれ動作OK。橙色インジケーター点灯。
 ・DLLインジケーター点灯、STEREOインジケーター点灯。
 ・Tメーターが動かないこと以外は正常のようです。
 ・この原因究明から始めます。

Kt990002 Kt990003 Kt990004 Kt990005 Kt990006

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt990020 Kt990021 Kt990022 Kt990023 Kt990024
Kt990025 Kt990026 Kt990027 Kt990028 Kt990029
Kt990030 Kt990031 Kt990032 Kt990034 Kt990035

■修理記録:Tメーター不動--------------------------------------------

 ・回路図を見るとTメーターはIC8:HA1137Wのメーター出力で動いています。
 ・Tメーター端子に電圧が出ていない。
 ・IC8:HA1137W 7ピン 10ピンの電圧が出ていない。
 ・つまりTメーター自体の故障ではない。
 ・IC8:HA1137W 11ピン Vcc電圧 14.2V OK。
 ・IC8:HA1137W 13ピン(Sメーター電圧)も電圧なし。
 ・IC8:HA1137W 6ピン クアドラチュア検波出力も音声なし。
 ・どうやらIC8:HA1137W自体の故障のようです。
 ・底板を外し、電源基板を外すとIC8:HA1137Wのハンダ面にアクセスできます。
 ・ICソケットを設置してジャンク品から取り外した中古HA1137Wに交換。
 ・これによってTメーターが動作するようになりました。

Kt990040 Kt990041 Kt990042 Kt990043 Kt990044

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まともに使える様になったので動作確認を兼ねて調整作業実施。
 ・→調整方法(1号機の記録)

Kt99001 Kt99002

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・残念ながらNHK-FMでは多重放送の影響がありました。
 ・曲間の無音部やクラシック番組のピアニシモ部で「サー」というノイズが気になります。
 ・ロックやポップスなどでは気にならないかもしれません。
 ・多重放送の影響がない民放局は良い音で受信できています。
 ・大型メーター、淡いオレンジ照明、フロントパネルのデザインは上品ですね。

Kt990008

2018年2月11日 (日)

KENWOOD L-01T 修理調整記録5

 ・2018年1月、L-01Tの調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

L01t04

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年頃)
 ・Hifi engine KENWOOD L-01T※ 輸出機のサービスマニュアルが入手できます。

L01t01 L01t10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源オン、オレンジ色照明が綺麗に点灯。
 ・二つのメーター照明点灯。
 ・Muting、Direct/Normal の青い三角形表示電球が点灯しない。
 ・名古屋地区のFM局を受信OK。約-0.1MHzの周波数ズレ。
 ・STEREOランプは赤く点灯。固定出力、可変出力ともOK。可変VRにガリ。
 ・マルチパスH端子からも正常音声が聞こえる。
 ・NHK-FM受信時に「セミが鳴くような」多重放送ノイズを確認。
 ・76~82MHz間でSメータが振り切れるほどの「バリバリ」ノイズ確認。

L01t05 L01t06 L01t07 L01t12 L01t13

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・指針用電球が交換されていました。
 ・仕上がりが奇麗なので多分メーカー修理によるものと思います。

L01t20 L01t21 L01t22 L01t23 L01t24
L01t25 L01t26 L01t27 L01t28 L01t29
L01t30 L01t31 L01t32 L01t33 L01t34
L01t35 L01t36 L01t37 L01t38 L01t39

■修理記録:76~82MHz間の「バリバリ」ノイズ---------------------------

 ・経験的にこのノイズの原因はバリコン軸の接点不良です。
 ・バリコン軸と軸受部の隙間を爪楊枝先端で清掃。
 ・これだけで「バリバリ」ノイズは解消しました。
 ・仕上げに導通グリスを塗布しておきました。

L01t50 L01t51 L01t52

■修理記録:電球切れ--------------------------------------------------

 ・Muting、Direct/Normal の青い三角形表示電球が点灯しない。
 ・電球を外して確認してもフィラメントは切れていない。
 ・電球台座と基板部のただの接触不良でした。
 ・電球台座を左右に少し回転すると3個とも点灯しました。

L01t60 L01t61 L01t62 L01t63 L01t07_2

■調整記録------------------------------------------------------------

【FMフロントエンド】
 ・OSC調整83MHz → OSC coil
 ・トラッキング調整76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6
 ・トラッキング調整90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6
 ・IFT調整 → L17,L19,L21 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・LA1231Nクアドラチュア検波調整 → L6 → Tメーター中央
【ミューティング調整】
 ・VR2
【WIDE GAIN調整】
 ・Narrow受信 → Sメーターレベル記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【Sメーター調整】
 ・VR3
【第2IF調整】
 ・83MHz受信 → L8調整 → TP=1.96MHz ※実測1.71MHz
【VCO調整】
 ・無変調 → VR6調整 → TP(R117) → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・VR7,L16調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・フロントエンドL21調整 → 高調波歪最小へ
【SCA調整】
 ・MEGURO DARC ENCODER MSG-2170でFM多重信号を生成
  ※L&R=80%、Pilot=10%、DARC=10%
 ・L10,L11調整 → D36カソード側DC電圧最大へ
 ・VR5調整 → IC9-1pin電圧測定 → +電圧が-電圧に変わる位置※
  ※+7.5V→安定して-6.6Vを示す位置
 ・IC9-1pin電圧が+→-に変わることでSCAフィルター回路のスイッチオン
【ノイズアンプ調整】
 ・離調状態  VR4調整 → Q6(2SC2785)エミッタ電圧 → 8V
【SUB調整】
 ・83MHz L-R信号受信 → VR8調整 → Lch最大
 ・同上  → VR9調整 → RchレベルをLchと同じに揃える
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR10→Rch、VR11→Lch
 ・Narrow受信 VR1(X13-2690基板)

L01t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・今回も上記【SCA調整】によってFM多重放送ノイズを回避できました。
 ・漆黒のフロントパネルに映えるオレンジ照明が抜群に美しいですね。
 ・その他再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

L01t03

2018年2月 4日 (日)

Accuphase T-101 修理調整記録3

 ・2018年1月、ウッドケースに納まったT-101が届きました。
 ・このウッドケースはとっても高級感があります。
 ・今回のMPX-ICは LM1310N でした。
 ・以下、作業記録です。

T10107

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Accuphase T-101 ¥110,000 (1974年5月発売)
 ・オーディオ懐古録 Accuphase T-101 ¥110,000 (1974年)
 ・Hifi Engine  Accuphase T-101 FM Stereo Tuner ※サービスマニュアルあり
 ・取扱説明書(日本語版)

T10101 T10113

■動作確認--------------------------------------------------------------

 ・ウッドケース付きのT-101を初めて見ました。
 ・重厚なウッドケースは高級感たっぷり、目立つキズもなくとても綺麗。
 ・電源オン、周波数窓と二つのメーターが青色照明に浮かび上がる。
 ・アンテナ端子に接続して動作確認。
 ・名古屋地区のFM放送を受信するとSメーター、Tメーターが大きく振れる。
 ・マルチパスメーターもそれなりに動いている。
 ・三つのメーターの動き方は正常。
 ・固定/可変出力とも音声OK。マルチパスH端子、FM DET OUT端子も音声OK。
 ・MUTING動作OK、STEREOランプ点灯。
 ・特に不調箇所は無さそうです。

T10102 T10103 T10104 T10105 T10106
T10109 T10110 T10111 T10112 T10108

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・FM専用5連バリコン、WIDE系、NARROW系、レシオ検波
 ・MPX-IC:LM1310N
 ・1号機 → TA7156P、2号機 → HA1156W、今回はLM1310N です。
 ・パーツリストでは MC1310P、回路図では LM1310N、LM1310P
 ・1,2号機で接触不良があったコネクタ部分をチェックしました。
 ・今回の個体はとても綺麗で接触不良なし。
 ・念のためコネクタを抜いて接点を磨いておきました。

T10120 T10122 T10123 T10124 T10125
T10126 T10127 T10128 T10129 T10130
T10131 T10132 T10133 T10134 T10135
T10136 T10137 T10138 T10139 T10142

■調整記録-------------------------------------------------------------

・T-101サービスマニュアルの調整方法に準拠(一部アレンジあり)

T101

【検波調整1】
 ・MONO、MUTINGオフ、NORMAL
 ・信号なし → IF基板 T3上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・90MHz → フロントエンド CT1調整
 ・76MHz → フロントエンド L11調整
 ・上記調整を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・90MHz → フロントエンド CT2,CT3,CT4調整 → Sメーター最大
 ・76MHz → フロントエンド L11,L12,L13調整 → Sメーター最大
 ・上記調整を数回繰り返す
【Sメーター調整】
 ・83MHz 86dB,30%dev → IF基板 VR4調整 → Sメーター目盛り5
【検波調整2】
 ・MONO、MUTINGオフ、NORMAL
 ・固定出力 WaveSpectra接続
 ・83MHz 66dB,100%dev → IF基板 T3下段コア調整 → 高調波歪最小
【MUTING WIDTH調整】
 ・MUTING オン
 ・83MHz 86dB,30%dev → IF基板 VR2調整 →
 ・Tメーターを見ながら左右離調時にMUTING作動ポイントが左右対称にする
【MUTING LEVEL調整】
 ・MUTING オン
 ・83MHz 22dB,30%dev → IF基板 VR3調整 → 出力が出現する位置へ
【VCO調整】
 ・MPX基板 IC1 1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 → MPX基板 VR1調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 100%dev → MPX基板 VR2調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【音声出力レベル】
 ・固定出力 AC電圧計接続
 ・83MHz 66dB,100%dev → IF基板 VR1調整 → 2.0v

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・今回は LM1310N に遭遇しました。
 ・毎回新しい発見があって楽しいです。
 ・それにしてもウッドケースの重厚感、高級感、存在感が凄い!

T10108_2

2018年1月28日 (日)

Amazon Echo Dot / Alexa

 ・2018年1月、「アレクサ」が我が家にやって来ました。
 ・まだ試行錯誤段階ですが意外に使えそうな予感です。

Dsc09600

■購入記録------------------------------------------------------------

 ・2017年11月に招待リクエストを送ってから2ケ月ちょっと。
 ・すっかり興味も醒めた頃にようやく招待メールが届きました。
 ・定価5,980円 → 2,000円引き → 3,980円
 ・この金額なら実験機材として許容範囲内でしょう。
 ・購入手続きを済ませると翌日に「アレクサ」がやって来ました。
  <記録>
  ・2017年11月09日 招待リクエスト送信
  ・2018年01月19日 招待メール受信、購入手続き
  ・2018年01月20日 自宅に届く

■ウォーミングアップ--------------------------------------------------

 ・当家では妻が「プライム会員」、私は「家族会員」の立場です。
 ・Prime Musicを利用するため妻のアカウントで設定しました。
 ・設定自体はとても簡単でした。
 ・プライム会員で登録すると約100万曲聴き放題のPrime Musicを利用できます。
 ・月額380円プラスするとAmazon Music Unlimited(約4000万曲聴き放題)が利用可能。
 ・でもとりあえずBGMとして流しておく程度ならPrime Musicで充分と思いました。
 ・設定後に音楽再生、天気予報、タイマー設定などあれこれお試し操作。
 ・気になる点は検索結果をやたら「アマゾンで購入しますか?」と聞いてくること。
 ・迂闊に返事するとすぐに購入手続きされそうです、、

■お気に入りスキル------------------------------------------------------

 ・カテゴリー別に多くのスキルが登録されていますが、、
 ・ただスキルの全体像が分かりにくい、カテゴリー名も分かりにくい、、
 ・スキル一覧やカテゴリ一覧がネット情報と実際画面とで異なる、、
 ・試行錯誤は続きますが、今のところ使えそうだと思ったスキルを列記します。

20180127_184006 20180127_162811 20180127_183601 20180127_162730 20180127_183700

【音楽・オーディオ】
 ●ギターマガジンチューナー
 ・大昔は音叉、ちょっと前はクリップチューナー、最近はスマホのチューニングアプリ、
 ・そしてついに音声操作の「ハンズフリーチューニング」の時代になりました。
 ・「アレクサ、ギターチューナー」、「6弦」「5弦」・・「1弦」と話しかけます。
 ・各弦につき基準音が5回(4秒間隔)流れます。
 ・「6弦」「5弦」は「E」「A」でもOKでした。
 ・難点は出てくる音がちょっと小さめ、それと音感で調弦できない人には無理。

 ●クリックビート(メトロノーム)
 ・「アレクサ、クリックビート」「テンポ120」などと話しかけます。
 ・シンプルなメトロノームで楽器練習に便利。

 ●radiko.jp(ラジコ)
 ・FMファンとしてはラジオ機能も気になるところ。
 ・「アレクサ、ラジコ」と話しかけるとラジオ放送が聞こえてきます。
 ・選局は「放送局名」と話しかけます。
 ・ところが地元放送局名を指示しても「お住いの地域では再生できません」と答えます。
 ・アプリ上の住所設定は間違っていないのに何故か「関東」と認識されているようです。
 ・関東地区の放送が聞けるので、まあいいかな、、

【教育・レファレンス】
 ●キクタン(英単語学習)
 ・「アレクサ、キクタンを開いて」
 ・Basic、Advanced、Super 難易度3レベルから選択できます。
 ・キクタンはCD版も持っていますが、CD版と比較すると明らかに音が悪い。
 ・これはスピーカーのせいか? それとも無料サービスだから???

■縦置きスタンド制作---------------------------------------------------

 ・テーブルサイドに縦置きできるように「スタンド」を作ってみました。
 ・100円ショップで目に留まったはお皿を立てる木製スタンド。
 ・バーの間隔がEcho Dot本体の厚みとピッタリでした。
 ・台座を切断し、バーを短めに切り落として「縦置きスタント」が完成。
 ・なかなかイイ感じです。

Dsc09699 Dsc09701 Dsc09702 Dsc09704 Dsc09712

■今後の展開----------------------------------------------------------

 ・IFTTTとの連携やスマート家電リモコンとの連携。
 ・実用性はともかく、しばらく遊べそうです。

2018年1月21日 (日)

PIONEER F-007 修理調整記録2

 ・2017年12月初め、機器整理のため久しぶりにF-007を出してきました。
 ・動作確認したところFM受信時に雑音が混入します。
 ・英文サービスマニュアルの読み直しと原因究明の記録です。

F00706

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 PIONEER F-007 ¥95,000(1978)
 ・オーディオの足跡 Pioneer F-007 ¥95,000(1979年頃)
 ・Hifi Engine PIONEER F-28 ※輸出機サービスマニュアルあり

F00701 F00708

■クォーツロックシンセサイザー方式------------------------------------

 ・F-007の特徴は何といっても独特のクォーツロック方式です。
 ・サービスマニュアルの回路説明(英文)を読んで適当に意訳しました。

  ・周波数を刻んだ目盛板の奥にコードパターンが配置されている。
  ・指針のユニット内には9個のフォトトランジスタと2個のランプを内蔵。
  ・移動する指針ユニットがコードパターンを照らしフォトトランジスタが読み取る。
  ・読み取った情報でローカル発振周波数を指定する。
  ・水晶振動子の基準周波数とローカル発振周波数を位相比較しローカル発振周波数をロック。
  ・この方式で目盛りズレがなく高い精度のチューニングができ、周波数ズレも発生しない。
  ・ローカル発振回路はバリキャップ(可変容量ダイオード)を2個搭載したツインバリキャップ。
  ・2個のバリキャップは76.1~83.2MHzと83.3MHz~89.9MHz周波数範囲を分担する。
  ・分担する範囲を狭くすることでSN比を改善している。

F00750 F00751 F00752 F00753 F00754

■Parallel Balanced Linear Detector / PBLD ----------------------------

 ・パイオニアではこの検波方式を「超広帯域直線検波」とカタログに表記しています。
 ・F-26以降では「Parallel Balanced Linear Detector:PBLD」とされます。

 【超広帯域直線検波】
  ・1974年 Pioneer TX-9900    140,000円
  ・1974年 Pioneer TX-8900     65,000円
  ・1975年 EXCLUSIVE F-3     250,000円
  ・1976年 Pioneer TX-8900Ⅱ    65,800円
 【Parallel Balanced Linear Detector / PBLD
  ・1977年 Pioneer F-26      135,000円
  ・1978年 Pioneer F-007          95,000円

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓の照明点灯。インジケータ類点灯。SメーターOK。ロックランプ点灯。
 ・STEREOランプ点灯し名古屋地区のFM放送を受信しました。
 ・問題なしか、、と思ったら、ときどき「ザザッ、ザザッ」と雑音が混入する。
 ・FM音声の上に雑音が被る感じ。
 ・IF BAND切替でWide/Narrowとも同じ雑音が混入する。
 ・マルチパスH端子からも同じ雑音が聞こえる。
 ・雑音が発生するときにメーター動作や他のインジケーターに変化はない。
 ・やはり長期間放置していると不具合が出ますね。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・フロントエンド=5連バリコン+バリキャップOSC
 ・IF回路 WIDE / NARROW 切替
 ・M5109PR PBLD検波
 ・PA3001A クアドラチュア検波(同調点検出、Sメーター駆動)
 ・PA1001A PLL MPX
 ・PA1002A AF、MUTING動作

F00720 F00721 F00722 F00723 F00724
F00725 F00726 F00727 F00728 F00729
F00730 F00731 F00732 F00733 F00734
F00735 F00736 F00738 F00739 F00740

■修理記録:フロントエンド--------------------------------------------

 ・IF BAND切替でWide/Narrowとも同じ雑音が混入する。
 ・マルチパスH端子からも同じ雑音が聞こえる。
 ・固定出力端子をWaveSpectraに接続して波形観察。
 ・すると「ザザッ、ザザッ」という雑音に連動してノイズフロアが大きく変動する。
 ・制御用IC PA3001のクアドラチュア検波出力を直接聞いても同じ雑音が混入する。
 ・つまり雑音の発生源はフロントエンドか?

 ・まずは電源回路の規定電圧チェック。
 ・電源回路5番端子がフロントエンドの電源電圧になっている。
 ・この電圧が11.5V~12.0Vの範囲で変動し、この変動に合わせて雑音が混入している。
 ・5番端子の配線を外して電源回路単体で確認すると約12Vで安定している。
 ・5番端子の配線先はフロントエンド。ということはフロントエンドQ5/2SK61が怪しい?
 ・Q5/2SK61を取り外して確認すると3本の足が真っ黒です。
 ・交換部品が無かったので真っ黒になった足を丹念に磨いて汚れを落とす。
 ・特に足の付け根部分を短絡しないように丹念に清掃しました。
 ・この処置で雑音が発生しなくなりました。そういえば前回のF-007もQ5の故障でした。
 ・同様に同じ 2SK61を使っているQ6も同処置をしておきました。

F00760 F00722_2 F00723_2 F00770 F00772

■調整記録------------------------------------------------------------

【シンセサイザー基板】
 ・シンセサイザー基板から同軸ケーブルを抜く
 ・TP3 周波数カウンタ接続 → TC調整 → 10.2343MHz
 ・TP6 オシロスコープ接続 → 2ND,6TH調整 → 61.4MHz波形最大
 ・シンセサイザー基板に同軸ケーブル接続
 ・指針を76.1MHzにセット
 ・TP4 オシロスコープ接続 → LPF調整 → 399.8kHz方形波
【OSC VT電圧調整】
 ・TP9 電圧計セット
 ・指針を76.1MHzにセット → L6調整 → 1.07V
 ・指針を83.2MHzにセット → TC6調整 → 7.89V
【RF調整】
 ・SSG76.1MHz 30dB無変調 → L1~L5調整 → Sメーター最大
 ・SSG89.9MHz 30dB無変調 → TC1~TC5調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・SSG83.0MHz 30dB無変調 → T1調整 → Sメーター最大
【同調点調整】
 ・TP28~TP29間 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → T8調整 → 電圧ゼロ
【IF歪調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz受信 → T1調整 → 高調波歪最小
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz受信 → T2調整 → 高調波歪最小
【IF中心周波数調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz受信 → シンセサイザー基板TC調整 → 高調波歪最小
【PBLD検波調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → ※
 ※VR1を左右に大きく回し、音声が出現する範囲の中間位置にセット
【コンパレータ調整 DC Null】
 ・TP23~TP24間 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → VR5調整 → 電圧ゼロ
【MUTING調整】
 ・83MHz20dB受信 → VR2調整 → ミューティング作動
【Sメーター調整】
 ・83MHz100dB受信 → VR3調整 → Sメーター100dBf
【REC LEVEL調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 → オーディオ出力レベル記録
 ・REC LEVEL CHECKオン → VR4調整 → -6dBセット
【VCO調整】
 ・TP3 周波数カウンタ接続
 ・83MHz変調オフ → VR1調整 → 76kHz
【パイロットキャンセル調整】
 ・83MHzステレオ変調 → VR2,T1調整 → 19kHz成分最小
 ・左右バランス注意
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHzステレオ変調 → VR3調整 → 反対ch漏れ信号最小
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHzステレオ変調 → VR4調整 → 反対ch漏れ信号最小

F007

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・その後、フロントエンドのQ5,Q6は新品の2SK61を調達して交換しました。
 ・周波数ズレ皆無、気持ちよく同調します。
 ・歪率、セパレーションとも良い数値を示します。
 ・操作ボタンのサビ、ボディのサビが気になりますが仕方がない無いですね。

F00702

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