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2017年6月18日 (日)

KENWOOD KT-929

 ・2017年5月、KT-929の修理調整作業を承りました。
 ・外観はミニコンサイズですが中身はかなりの実力機です。
 ・以下、作業記録を残します。

Kt92906

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・KT-929に関する製品情報はネット検索で見つかりません。
 ・1985年発行のオーディオ雑誌にあった記事を引用します。

Kt929_1985brou

Kt92901 Kt92908

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 → 1985
 ・フロントパネル上面にちょっとキズがあります。
 ・ボディ天板に上に載せていた機器の足跡が凹みとして残っています。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示が曇った感じ。内側の汚れが目立つ。文字欠け、文字痩せなし。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信。
 ・Sメーターのセグメント点灯。STEREOランプ点灯。
 ・WIDE/NARROW切替なし。常時NARROW。プリセットメモリ6局。
 ・手持ちの適当なAMループアンテナでAM放送の受信確認。
 ・AMのIF BANDはNARROW~WIDEスライドボリュームで可変。
 ・AM放送はオート選局で正常に受信。

Kt92903 Kt92904 Kt92905 Kt92910 Kt92911

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・内部記録写真
 ・FMフロントエンド 5連バリキャップ
 ・セラミックフィルタ4段 常時NARROW受信
 ・DLRC Direct Linear Reception Circuitフロントエンド
 ・DCC Distortion Correcting Circuit 歪補正回路
 ・DLLD Direct Linear Loop Detector PLL検波回路
 ・DPD Direct Pure Decoder MPX調整回路

Kt92920 Kt92921 Kt92922 Kt92923 Kt92924
Kt92925 Kt92926 Kt92927 Kt92928 Kt92929
Kt92930 Kt92931 Kt92932 Kt92933 Kt92934
Kt92935 Kt92936 Kt92937 Kt92938 Kt92920_2

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt929

【VT電圧】
 ・TP2 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L7 調整 → 8V ※実測 7.9V
 ・90MHz → TC5調整 →25V ※実測25.3V
【RF調整】
 ・R101後足側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・76MHz → L1,L2,L3,L6 調整 → 電圧最大
 ・90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・83MHz → L5調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz → L9調整 → 0.0V±10mV ※実測+0.45V
 ・83MHz → L8調整 → Wavespectraで二次歪最小
【SIGNAL METER調整】
 ・83MHz 80dB → VR1調整 → LEDフル点灯
【MPX VCO調整】
 ・TP6 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調) → VR8調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 19kHz漏れ最小
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,80dB)→ L13調整 → 19kHz漏れ最小
 ※19kHz左右のレベル注意
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L14調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR2:DET調整 → 二次歪最小
【歪調整2 MONO2】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO3】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR5:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR4調整 → 二次歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR6調整 → 三次歪最小
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR 9調整 → 漏れ信号最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR10調整 → 漏れ信号最小
【AM調整】
 ・TP2 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 522kHz → L18調整 → 実測 2.5V 確認のみ
 ・1629kH z→ TC7調整 → 実測20.3V 確認のみ
 ・LA1245-16pin DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L17調整 → 電圧最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → TC6調整 → 電圧最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L19調整 → 電圧最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・調整方法はKT-1100DやKT-2020とほぼ同じですね。
 ・同調点やトラッキング調整のズレがありましたが故障箇所は無かったです。
 ・セパレーション値が左右とも60dBオーバーで良好です。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Kt92907

2017年6月11日 (日)

TRIO KT-9X

 ・2017年5月、KT-9X の修理調整を承りました。
 ・TRIO/KENWOOD製シンセ機の中で唯一パルスカウント検波を搭載した機種です。
 ・以下、修理作業の記録です。

Trio_kt9x07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-9X ¥64,800(1982年発売)
 ・Hifi engine Kenwood KT-9X (1981-83)

Trio_kt9x02 Trio_kt9x11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 → 1981
 ・外観に目立つキズはなく状態は良さそう。
 ・電源オン、周波数表示点灯。文字欠けや文字痩せはなさそう。
 ・RF(Normal/Direct)切換、IF BAND(Wide/Narrow)切換、MODE切換を示す赤色LED点灯。
 ・オート/マニュアルチューニングで名古屋地区のFM局を受信。
 ・5連LEDのSメーター点灯。周波数ズレなし。
 ・ただSTEREOランプが点灯しない。実際のステレオ感も無い。
 ・メモリ登録OK。プリセットメモリボタン8個の反応が鈍い。
 ・手持ちのAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM局を受信。
 ・オート選局で受信OK。AMは問題なし。

Trio_kt9x03 Trio_kt9x04 Trio_kt9x06 Trio_kt9x12 Trio_kt9x13

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FMフロントエンド:5連バリキャップ
 ・TR7020:ダウンコンバート、クアドラチュア検波
 ・TR4011:パルスカウント検波
 ・HA11223W:PLL-MPX
 ・LA1245:AM TUNER
 ・コイン型リチウム電池
 ・VCOと書かれたVR3を少し回したところ STEREOランプ点灯。
 ・原因は調整ズレだったようです。

Trio_kt9x20 Trio_kt9x21 Trio_kt9x22 Trio_kt9x23 Trio_kt9x24
Trio_kt9x25 Trio_kt9x26 Trio_kt9x29 Trio_kt9x30 Trio_kt9x31
Trio_kt9x33 Trio_kt9x35 Trio_kt9x36 Trio_kt9x37 Trio_kt9x38
Trio_kt9x39 Trio_kt9x41 Trio_kt9x42 Trio_kt9x44 Trio_kt9x45

 ・サービスマニュアルの記述より
 ・セラミックフィルタCF1,4、CF2,3のカラーマーク → オレンジ色 → 10.725MHz
 ・ちなみに 赤色 → 10.700MHz、 白色 → 10.750MHz 
 ・本機はオレンジ色なので → 10.725×9/49=1.968989795・・・MHz

Trio_kt9x26_2 Trio_kt9x27 Trio_kt9x28 Trio_kt9x29_2 Trio_kt9x30_2

■修理記録-----------------------------------------------------------

 ・メモリ選択ボタンの反応が鈍い、特に右端のボタンは反応しない。
 ・フロントパネルを外してタクトスイッチを指で直接押すと正常に反応する。
 ・タクトスイッチの頭にボタン背面の突起が届いていないようです。
 ・フロント基板とメイン基板の隙間にスポンジが挟んでありました。
 ・でも経年劣化でスポンジが凹んでしまっています。
 ・プラ板を3mm厚に切って挟み、接着剤で固定しておきました。
 ・これで良さそうです。

Trio_kt9x60 Trio_kt9x61 Trio_kt9x62 Trio_kt9x63 Trio_kt9x64
Trio_kt9x65 Trio_kt9x66 Trio_kt9x68 Trio_kt9x69 Trio_kt9x70

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt9x Trio_kt9x_sche

【VT電圧】
 ・TP4 電圧系セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L8 調整 → 6.5V ※実測 6.3V
 ・90MHz → CT5調整 →  25V ※実測25.3V
【RF調整】
 ・D20カソード側 DC電圧計セット=TR7020-2pin(Sメーター電圧)
 ・76MHz → L1,L3,L4,L7 調整 → 電圧最大
 ・90MHz → CT1,CT2,CT3,CT4調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・83MHz → L6調整 → 電圧最大
【FM同調点調整】
 ・R66両端 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L9調整 → 0V±10mV
【第2IF調整】
 ・TR4011-1pin 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → L11調整 → 1.9698MHz
【WIDE GAIN調整】
 ・D20カソード側 DC電圧計セット=TR7020-2pin(Sメーター電圧)
 ・Narrow受信 → Sメーター電圧記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【VCO調整】
 ・R94左足 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR3調整 → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・83MHz受信 → VR2調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・83MHz → フロントエンドL6調整 → 高調波歪最小へ
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR5 → Lch、VR6 → Rch
 ・Narrow受信 VR4
【AM調整】
 ・VT電圧 TP4電圧計セット → 1602kHz → L17調整 → 21V
 ・VT電圧 TP4電圧計セット →  531kHz → 2.8V ※確認のみ
 ・LA1245-16pin DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L15調整 → 電圧最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → CT6調整 → 電圧最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L16調整 → 電圧最大

Trio_kt9x50 Trio_kt9x51 Trio_kt9x52 Trio_kt9x53

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・VCO再調整によってSTEREOランプ点灯、STEREO音声が出てきました。
 ・その他各部再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Trio_kt9x08

2017年6月 4日 (日)

SONY ST-5150 修理調整記録3

 ・2017年4月、ST-5150の調整作業をお引き受けしました。
 ・発売当時に購入したワンオーナー品とのこと。
 ・以下、作業記録です。

Sony_st515004

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5150¥39,800(1973年発売)
 ・Hifi Engine SONY ST-5150
 ・カタログ(1973年6月版) TA-1150/ST-5150
 ・ST-5150回路図

Sony_st515002_2 Sony_st515007

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源オン。周波数窓の緑色照明点灯、右側の緑色塗料が少しハゲ。
 ・75Ωアンテナケーブルを接続してFM放送を受信確認。
 ・FMは若干の周波数ズレとTメーターズレ(同調点ズレ)を確認。
 ・Tメーターがやや左に振れた位置でMUTING解除される。
 ・-0.2MHz程度の周波数ズレ。二つのメーター動作はOK。MUTING動作OK。
 ・STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。
 ・FM/AMとも基本動作に問題なさそうです。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル裏側に「471211」の印字 → 昭和47年12月11日(1972年)

Sony_st515020 Sony_st515021 Sony_st515022 Sony_st515023 Sony_st515024
Sony_st515025 Sony_st515026 Sony_st515027 Sony_st515028 Sony_st515029
Sony_st515040 Sony_st515041 Sony_st515042 Sony_st515005

■調整記録------------------------------------------------------------

【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態 T201上段コア調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・90MHz CT204調整 → Sメーター最大
 ・76MHz L104調整 → Sメーター最大
【FM受信調整】
 ・90MHz受信 CT201,CT202,CT203調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 L101,L102,L103調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 IFT調整 → Sメーター最大
 ・RT202 FM Sメーター振れ調整
【MUTINGレベル調整】
 ・T202調整 → D204電圧最大
 ・RT201調整 → ミューティング動作レベル調整
【検波歪み調整】
 ・T201下段コア調整 → 高調波歪み最少
【セパレーション調整】
 ・SUB信号送信 → T401調整 → Lch出力最大へ
 ・RT401 セパレーション調整
【AM調整】
 ・CT101,CT102
 ・T301,バーアンテナ内コイル
 ・RT301 AM Sメーター振れ調整

St5150

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障箇所は無かったです。
 ・各部再調整を行ないました。
 ・ガラス窓を分解して清掃したので照明の美しさが蘇りました。

Sony_st515003

2017年5月21日 (日)

Volumio2 / Raspberry Pi2

 ・2017年5月連休、Raspberry Pi2で作った音楽サーバーをバージョンアップしました。
 ・Volumioは1年以上安定稼働しているので特に不満は無かったのですが、、
 ・雑誌でVolumio2の記事を見て「そろそろかな、、」と思い立ちました。
 ・過去記事

Pi53_2

■Volumio2導入~設定-------------------------------------------------

 ・音楽サーバー専用に組んだRaspberry Pi2と拡張ボードのDurio Sound PROです。
 ・Durio Sound PROはPCM5102Aを搭載したハイレゾ仕様。
 ・Raspberry Pi3も魅力的ですが、有線LAN接続で音楽専用なのでPi2で十分。

Pi42 Pi50 Pi51 Pi53_2_2 Pi54

 ・Volumio オフィシャルサイト
 ・ダウンロード入口 → GET STARTED
 ・Version:2.141
 ・Release Date:21/04/2017
 ・ダウンロードしたイメージファイルをwin32diskimagerでSDカードにコピー。
 ・「I2S driver」中の「I2S DAC」の設定を変更。
 ・使用するサウンド・カードを選択。
 ・Durio Sound PROの場合は「Hifiberry」を選択すれば良いようです。

Volumio02 Volumio03 Volumio11_2 Volumio13 Volumio24

 ・SSHクライアントTera Term 起動
 ・user=volumio
 ・Pass=volumio
 ・以前は user=root だったので戸惑った、、注意!root権限ではない

volumio@volumio:~$ uname -a
Linux volumio 4.4.9-v7+ #884 SMP Fri May 6 17:28:59 BST 2016 armv7l GNU/Linux

$ sudo apt-get update #パッケージ情報を最新に
$ sudo apt-get upgrade  #インストールされているパッケージを最新に
--
Configuration file '/etc/dhcpcd.conf'
==> Modified (by you or by a script) since installation.
==> Package distributor has shipped an updated version.
   What would you like to do about it ?  Your options are:
    Y or I  : install the package maintainer's version
    N or O  : keep your currently-installed version
      D     : show the differences between the versions
      Z     : start a shell to examine the situation
The default action is to keep your current version.
*** dhcpcd.conf (Y/I/N/O/D/Z) [default=N] ? → N
--
$ sudo apt-get dist-upgrade  #パッケージの構成変更を最新に
$ sudo reboot 再起動

 ・音楽ファイルをため込んだNASも簡単に接続できました。
 ・ジャケット写真が表示できるようになって見た目が良くなりました。
 ・解約済みiPhone5sからブラウザ接続するとリモコンとして便利に使えます。
 ・満足、満足

Volumio22

2017年5月14日 (日)

SONY ST-5130 初期型 3号機

 ・2017年3月末、ヤフオクで初期型ジャンク品を入手しました。
 ・オリジナルの取扱説明書が付属していたことが入手の動機です。
 ・商品説明によるとMUTINGスイッチをオンにすると音が出ないらしい、、
 ・以下、整備記録です。

Sony_st513005

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5130 ¥69,800(1972年頃)
 ・Hifi Engine SONY ST-5130 ※サービスマニュアル
 ・取扱説明書 (日本語版)
 ・製品カタログ 1971版

Sony_st513002 Sony_st513004

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディとも目立つキズは無く保存状態は良好。
 ・照明窓の内側に大量のホコリが積もっているが分解清掃すればキレイになりそう。
 ・背面パネルを見ると電源コードが新しいものに交換済み。
 ・とりあえず入手時の状態で電源オン。
 ・緑色照明が浮かび上がる、、でもガラス内部のホコリのせいで美しくない。
 ・若干の周波数ズレがあるものの名古屋地区のFM放送を受信。
 ・TメーターとSメーターは正常に振れている。
 ・ただSTEREOランプが点灯しない。聞いた感じでステレオ感なし。
 ・放送は受信するものの出てくる音がひどく歪んでいる。
 ・高調波ノイズがたっぷり乗っている感じ。
 ・説明通りMUTINGオフでは音が出るのにMUTINGオンにすると音が出なくなる。
 ・マルチパスH端子もMUTINGオンで音が出なくなる
 ・名古屋地区のAM局を受信。AMは問題なさそう。
 ・ヘッドホンの音量調整VRが不調。

Sony_st513001 Sony_st513008 Sony_st513009 Sony_st513010 Sony_st513011

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ内部は清掃済みのようでホコリの堆積も無く綺麗な状態。
 ・ほとんどの電解コンデンサーが交換済み。
 ・トランジスタとFETも一部交換済み。
 ・Q209,Q210:2SC633A → 2SC1815GR交換済み
 ・Q404:2SC634A → 2SC1815GR交換済み
 ・Q207,Q208,Q401,Q405,Q406:2SK23 → 2SK369交換済み

Sony_st513021 Sony_st513022 Sony_st513025 Sony_st513026 Sony_st513027
Sony_st513028 Sony_st513029 Sony_st513030 Sony_st513031 Sony_st513032
Sony_st513033 Sony_st513034 Sony_st513035 Sony_st513036 Sony_st513037

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・上記内部確認の過程で部品の交換ミスをいつくか発見。
 ・C223:1uF/50V → 3.3uF/50V
 ・C408:3.3uF/25V → 33uF/25V
 ・Q208:2SK369 → 取付方向が逆
 ・Q404:2SC1815 → 取付方向が逆

 ・2SK23の代替品として2SK369は特性がちょっと違いすぎるのでは?
 ・2SK23の代替品として確保してある 2SK107に再交換。

 ・Q207:2SK23→2SK369→2SK107 ※交換によってMUTING動作が正常になった
 ・Q401:2SK23→2SK369→2SK107 ※交換によって酷い高調波ノイズが消えた
 ・Q404:2SC634A→2SC1815→取付方向修正 ※修正によってSTEREOランプ点灯

Sony_st5130_sche2

■調整記録-----------------------------------------------------------

【FMフロントエンド調整】
 ・OSC調整 → CT105,L105
 ・トラッキング調整 → CT101,CT102,CT103,CT104 / L101,L102,L103,L104
 ・IFT調整 → IFT101
【レシオ検波調整】
 ・T201上段コア → 検波調整
 ・T201下段コア → 高調波歪調整
【MUTING調整】
 ・T202 → D209電圧最大
 ・RT202 → MUTINGレベル調整
【Sメーター調整】
 ・RT201 → FM Sメーター調整
【MPX調整】
 ・T401 → スイッチング信号調整(※SUB信号注入 → Lch出力最大)
 ・RT401 → セパレーション調整
【AM調整】
 ・OSC調整 → CT302,T301
 ・トラッキング調整 → CT301,L801(バーアンテナ内コイル)
 ・RT301 → AM Sメーター調整

St5130

■しばらく使っていると同調点がずれる----------------------------------

 ・しばらく使っているとTメーター中点が徐々にずれる症状発生。
 ・電源オンから4~5時間経つと中点を外れてMUTINGが動作し音が出なくなる。
 ・この症状はレシオ検波コイル内のコンデンサ劣化が怪しいです。
 ・基板から取り外して金属カバーを開けてみると
 ・内部に小さなコンデンサが2個付いていました。
 ・ST-5150部品取り機に同型のコイルがあったのでこれを流用
 ・24時間連続受信してもTメーターはズレなくなりました。
 ・内部コンデンサの容量が分かりませんが、いずれ確かめておきます。

Sony_st513060 Sony_st513061 Sony_st513063 Sony_st513065 Sony_st513066

■メーター交換--------------------------------------------------------

 ・ST-5130オリジナルのメーターは照明を透過しないタイプです。
 ・同時期のST-5150では照明透過タイプのメーターが使われています。
 ・サイズと取り付け方法は同じなのでST-5150のメーターと交換。
 ・オリジナルの雰囲気を失いますが、視覚的には効果的です。
 ・ちなみにST-5150Dのメーターには「MULTIPATH」の文字があるので使えません。

Sony_st513042 Sony_st513043 Sony_st513044 Sony_st513045 Sony_st513007

■ヘッドホン音量調整VR交換--------------------------------------------

 ・VRを回したときのフィーリングに手応えなし、何というか、、スカスカな感じ。
 ・ヘッドホンで聞いてみるとRchの音量が変化しない。
 ・RV601,602 2連50kΩBタイプ → 部品取り機から流用

Sony_st513008_2 Sony_st513040_2 Sony_st513050 Sony_st513051 Sony_st513052

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・40年以上前の製品ですから部品劣化は避けられないですね。
 ・でも少し手を加えればまだまだ現役で使えます。
 ・オールドチューナーは美しい照明窓が最大の魅力です。

Sony_st513006

■追記<2017年6月11日>----------------------------------------------

 ・調整以来ずっとNHK-FMを聴いていたので気付かなかったのですが、、、
 ・民放FM局に切り換えたところ、出てくるステレオ音声が何だかこもった感じ??
 ・この違和感はMONO受信に切り換えると解消する。NHK-FMだと気にならない。
 ・これはどうしたことだ??
 ・信号発生器でパイロット信号成分を変化させながら様子をみる。
 ・すると、19kHz成分を12%以上にすると同じ現状が発生する。
 ・Q403:2SC710 → 2SC1815GR交換済 → これを 2SC1815Y に変更
 ・これで違和感解消。
 ・実測確認:2SC1815GR hFE=352 、2SC1815Y hFE=185

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