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チューナー関連リンク

2018年10月14日 (日)

TRiO KT-1100 修理調整記録3

 ・2018年9月、KT-1100の修理調整を承りました。
 ・周波数目盛と指針が大きくズレているそうです。
 ・以下、作業記録です。

Trio_kt110003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-1100 ¥73,800(1982年発売)
 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-1100 AM-FM STEREO TUNER ¥73,800
 ・Hifi Engine Kenwood KT-1100 AM/FM Stereo Tuner (1983)

Trio_kt110002 Trio_kt110011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとても綺麗な状態で、目立つキズはありません。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・二つのメーター照明点灯、赤い指針点灯。
 ・ズレた受信状態でSTEREOランプ点灯、SERVO LOCKランプ点灯。
 ・RF切換OK、FM BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーンOK。

Trio_kt110001 Trio_kt110005 Trio_kt110004 Trio_kt110007 Trio_kt110006
Trio_kt110010 Trio_kt110012 Trio_kt110013 Trio_kt110014 Trio_kt110015

 ・名古屋地区のFM局を受信しました、、が、、ご指摘通り指針と目盛のズレが大きい。
 ・放送波 → 目盛り(ズレ幅)
 ・77.8MHz → 76.1MHz(-1.7MHz)
 ・79.5MHz → 77.6MHz(-1.9MHz)
 ・80.7MHz → 78.7MHz(-2.0MHz)
 ・82.5MHz → 80.3MHz(-2.2MHz)
 ・92.9MHz → 89.4MHz(-3.5MHz)※FM補完放送
 ・93.7MHz → 90.2MHz(-3.5MHz)※FM補完放送

 ・特に高い周波数でズレ幅が大きく、何とFM補完放送まで受信できます。
 ・FM補完放送が受信できるので、これはこれで使えるような気もする、、??
 ・周波数のズレ以外の動作は正常のようです。

■内部確認------------------------------------------------------------

Trio_kt110020 Trio_kt110021 Trio_kt110022 Trio_kt110023 Trio_kt110024
Trio_kt110025 Trio_kt110026 Trio_kt110027 Trio_kt110028 Trio_kt110029
Trio_kt110030 Trio_kt110031 Trio_kt110032 Trio_kt110034 Trio_kt110035

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・フロントエンド内OSCトリマTC8を回しても発信周波数が全く変化しない。
 ・TC8が完全に容量抜け、この機種では頻繁に遭遇する不具合です。
 ・これまでの事例に倣って外部に新トリマを設置しました。
 ・今回はハンダを染み込ませたハンダ吸取線をGND側の台座にしました。
 ・以下の調整作業を経て正常周波数に設定できました。

Trio_kt110024_2 Trio_kt110040 Trio_kt110041

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC8調整 → Sメーター最大
 ※OSCコイルL5の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC1,TC2,TC4,TC6調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → フロントエンドT1調整 → Sメーター最大
 ※L1~L4の調整が難しいため83MHzのみで調整
【IF調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → L2,L3調整 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → Sメーター最大かつ高調波歪最小位置にて受信
 ・L4調整 → Tメーター中点
【Wide Gain調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Wide/Narrow Sメーター振れ具合を同じ位置に
【2nd OSC調整】
 ・IC4(TR4011)-1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → L6調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
 ・IC7(TR7040)付近の二つのTPを直結
 ・TP(19kHz) → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR4調整 → 19kHz±10Hz
【Pilot Cancel調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR3,L19調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整/wide】
 ・IF BAND WIDE
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR5調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz ST → VR9調整 → Rch漏れ信号最小
【セパレーション調整/narrow】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR6調整 → 漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル測定
 ・VR2調整 → 上記レベル-6dBに設定 ※404Hz
【タッチセンサー調整】
 ・Q13エミッタ(=R197) → 周波数カウンタ接続
 ・L18調整 → 400kHz
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → L17調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC7調整 → シグナルメーター最大
【AM RF調整】
 ・ 600kHz受信 → L14,L15調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC3,TC5調整 → シグナルメーター最大
【AMメーター調整】
 ・VR12 Sメーター振れ具合調整
 ・VR11 Tメーター中点調整

Trio_kt1100

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・83MHz付近では指針と目盛りはピッタリ合います。
 ・ただ目盛り両端では多少のズレが生じます。この点はご容赦ください。

Trio_kt110008

2018年10月 7日 (日)

YAMAHA T-7 修理調整記録3

 ・2018年9月初め、YAMAHA T-7の修理調整作業を承りました。
 ・選局ツマミが異常に固くてほとんど回転できません。
 ・最近この症状に遭遇するようになりました。
 ・まずはツマミの修理から着手。

Yamaha_t707

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-7  NATURAL SOUND AM/FM STEREO TUNER ¥69,800円
 ・Hifi Engine Yamaha T-7 Natural Sound AM/FM Stereo Tuner (1980-82)

Yamaha_t702 Yamaha_t711

■修理記録:選局ツマミが異常に固い-----------------------------------

 ・通常なら軽快に回転する選局ツマミが異常に固い、重い、回転しない。
 ・点検のためボディを開けて内側からフライホイールを外す。
 ・通常のチューナーならこれでシャフトが抜けるはず。
 ・ところがこの機種はシャフトが抜けません。
 ・モータードライブ用のパーツが挟まっているせいか?
 ・やむなくシャフトの継ぎ目にミシンオイルを少量注入。
 ・この状態でそっと優しく回してみると、、
 ・固かった回転が徐々に改善し、しばらく続けているうちに固さが解消しました。
 ・私が持っているT-9とほぼ同じ回転フィーリングに戻りました。

Yamaha_t750 Yamaha_t751 Yamaha_t752 Yamaha_t753 Yamaha_t754

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・選局ツマミが回るようになったのでようやく動作確認開始。
 ・PAL/F変換端子を介してFMアンテナ接続。
 ・AMは手持ちのループアンテナを接続して電源オン。
 ・赤い指針が点灯、各種切換ボタンのインジケータ点灯。
 ・しかしFM/AMとも全く受信しない。
 ・指針内蔵のTメーター、シグナルメーターともに反応なし。
 ・局間ノイズも出ない。
 ・固定/可変出力端子とも音が出ない。
 ・REC CALトーンも出ない。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けた状態で電源オン。
 ・すると何か「ブーン」という異音が聞こえるような??
 ・異音の源は自動選局用モーターの回転音でした。
 ・電源オンと同時にモーターが勝手に回転していました。
 ・ただモーター軸をフライホイールに密着させるソレノイドは作動していない。
 ・従ってモーターだけが空回りし続けている状態です。
 ・これは「ずっと自動選局中」=「指針移動中」の状態でした。

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Yamaha_t730 Yamaha_t731 Yamaha_t732 Yamaha_t733_2 Yamaha_t734
Yamaha_t735 Yamaha_t736 Yamaha_t737 Yamaha_t738 Yamaha_t739

■修理記録:電源回路--------------------------------------------------

 ・まずは電源電圧チェック
 ・基板表示+12 → 規定値+12.5±1V → 実測値+12.3V
 ・基板表示-12 → 規定値-13.5±1V → 実測値+ 5.0V ★
 ・基板表示+ 9 → 規定値+ 9.5±1V → 実測値+ 9.0V
 ・基板表示 9B → 規定値+10.5±1V → 実測値+ 8.4V ★

 【異常値】
  ・規定値-12Vに対して+5.0Vが出ていること
  ・9Bが規定値に対してちょっと低いこと

 ・回路図と照合しながら電源パーツの規定電圧値をチェック。
 ・その結果、放熱板付きのTR81(2SD400F)で異常発見!
 ・ネット検索で同型トランジスタの新品を調達。
 ・交換して再度電圧確認したところ、、

Yamaha_t733 Yamaha_t760 Yamaha_t761

 ・基板表示+12 → 規定値+12.5±1V → 実測値+12.3V
 ・基板表示-12 → 規定値-13.5±1V → 実測値-14.0V ◎
 ・基板表示+ 9 → 規定値+ 9.5±1V → 実測値+ 9.0V
 ・基板表示 9B → 規定値+10.5±1V → 実測値+10.1V ◎

 ・電圧値が正常範囲に収まっていました
 ・電源オンと同時にモーターが勝手に回転する症状が解消しました。
 ・選局ツマミを回してみると、TメーターとSメーターが反応します!!
 ・不調原因は電源回路TR81(2SD400F)の故障でした。

■動作確認(再)--------------------------------------------

 ・受信動作するようになったので再度動作確認。
 ・名古屋地区のFM放送局をすべて受信OK。
 ・わずかな周波数ズレ(+0.2MHz程度)あり。
 ・Tメーター点灯、シグナルメーター点灯、STEREOランプ点灯。
 ・実際のステレオ感もOK。
 ・各種切換ボタンの動作OK。REC CALトーンOK。
 ・AMも名古屋地区の放送局を受信。
 ・プリセットメモリボタンを押すと自動選局動作開始。
 ・既にセットされた位置で停止する。
 ・五つのボタンとも既に登録された位置で停止する。
 ・試しにメモリ登録してみると自動選局動作OK!
 ・さらなる故障個所はなさそうです。

Yamaha_t703 Yamaha_t704 Yamaha_t705 Yamaha_t706 Yamaha_t709
Yamaha_t712 Yamaha_t713 Yamaha_t714 Yamaha_t715 Yamaha_t716

■調整記録--------------------------------------------------

【本体スイッチ設定】
 ・FUNCTION = FM
 ・RX MODE = AUTO DX
 ・MUTE/OTS = OFF
 ・BLEND = OFF
 ・REC CAL = OFF
【検波調整】
 ・IC111 20pin(またはR282)-GND → 電圧計セット
 ・ダイヤル指針83MHz付近にセット → T103調整 → 電圧ゼロ
【FM OSC調整】
 ・IC102 (LA1231) 13pin → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC1調整 → 電圧最大
 ※OSCコイルL7の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
 ・IC102 (LA1231) 13pin → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → フロントエンドTCA,TCR1,TCR2調整 → 電圧最大
 ※RFコイルL1~L5の調整が難しいため83MHzのみで調整
【Mono歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → TC101調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・IC113 1pin-14pin → 2.2MΩを介して直結
 ・これにより強制ステレオモードになり本体ステレオランプ点灯
 ・R226(19kHz TP)→ 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR108調整 → 19kHz±10Hzに。
【ST SUB調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz SUB → T112調整 → Lchレベル最大
【Stereo歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR101 VR102 VR103,T102調整 → 高調波最小
【Pilot Cancel調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → T113,VR109調整 → 19jHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR105調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz ST → VR106調整 → Rch漏れ信号最小
【シグナルインジケーター点灯調整】
 ・83MHz 100dB → VR112調整 LED全点灯
 ・83MHz 0dB → VR111調整 LED全消灯
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → T110調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → AMOSC調整 → シグナルメーター最大
【AM RF調整】
 ・ 600kHz受信 → T109調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → AMANT調整 → シグナルメーター最大
【プリセットチューニング上限位置調整】
 ・90.5MHz受信 → プリセット5に登録
 ・80MHz付近でプリセット5を押し指針移動開始
 ・このとき90.2MHz付近で自動停止するようにVR113を調整する
【プリセットチューニング下限位置調整】
 ・75.5MHz受信 → プリセット1に登録
 ・80MHz付近でプリセット1を押し指針移動開始
 ・このとき75.8MHz付近で自動停止するようにVR114を調整する

※プリセットチューニング上限・下限調整
 ・バリコンの可動範囲外に指針が行かないように制限します。
 ・上記90.5MHzや75.5MHzは私の設定例です。
 ・76~90MHzの範囲外、かつバリコンの可動範囲内なら何でもOK。

T7

■プリセットチューニングの使い方--------------------------------------

【メモリーの手順】
 ・「MEMORYボタン」を押しながら「選局ボタン1~5」を押す。
 ・FM5局、AM5局、合計10局をメモリー可能。
 ・一度メモリーしたら、離調後に再度プリセット選局し直す。
 ・自動選局された位置でもう一度メモリーし直す。
 ・こうするとプリセット選局の精度が上がる。
【選局の手順】
 ・「選局ボタン1~5」を押すとメモリーされた周波数に自動的に同調する。
 ・自動選局中に選局ツマミを回すと動作解除されマニュアル選局に移行する。

 ・電源コンセントを接続した状態なら電源オフでも登録内容は消えません。
 ・ただ電源コンセントを抜くと登録内容も消失します。
 ・メモリーバックアップ用の充電池は今回ノータッチです。

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・再調整によってFM/AMともクリアに受信できるようになりました。
 ・アナログバリコンチューナーなのにプリセット選局可能。
 ・モータードライブで指針が移動する様子は超マニアックですね。
 ・貴重な機種が復活して良かったです。

Yamaha_t708

2018年9月30日 (日)

Accuphase T-106 修理調整記録

 ・2018年8月、ブラックボディのT-106をお預かりしました。
 ・メーター内側も黒色なので、とても精悍な印象です。

T10604

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Accuphase T-106 ¥145,000(1984年1月発売)
 ・Hifi Engine Accuphase T-106 AM/FM Stereo Tuner

T10602 T10612

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外装に目立つキズなし。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・メーター照明点灯、周波数表示点灯。
 ・周波数ツマミを回すとFM=0.1MHz単位、AM=9kHz単位で周波数が変化する。
 ・周波数の変化に応じて「ピッ」「ピッ」と電子音が鳴る。
 ・左側メーター:MULTIPATH/DEVIATION(切換式)、右側メーター:SIGNAL
 ・Tメーター代わりに[TUNED]点灯。[STEREO]点灯。
 ・周波数ズレなく名古屋地区のFM放送局を正常に受信。
 ・IF BAND切替(NARROW/NORMAL)OK、MUTING動作OK。
 ・MULTIPATHメーターが常時100%付近を示す。
 ・背面の純正ループアンテナで名古屋地区のAM放送を受信。
 ・高い周波数CBCラジオ(1053kHz)と東海ラジオ(1332kHz)はかろうじて聴ける。
 ・一方で低い周波数 NHK2局(729kHz,909kHz)は受信できない
 ・SIDE BAND SELECTORスイッチを切換ても効果なし。
 ・調整ズレか?どこか故障か?
 ・メモリー登録はFM/AMともOK。
 ・可変出力VRにガリ無し。

T10605 T10606 T10607 T10608 T10609
T10611 T10613 T10614 T10615 T10616

■内部確認------------------------------------------------

 ・VR1 NARROW GAIN
 ・VR2 S-METER MAX
 ・VR3 S-METER MIN
 ・VR4 76K VCO
 ・VR5 PILOT CANCEL
 ・VR6 SEPARATION
 ・VR7 SIGNAL MUTE
 ・VR8 TUNE MUTE
 ・VR9 MOD
 ・VR201 METER
 ・VR202 記載なし
【電圧確認】
 ・+15 → +14.7v
 ・+ 5 → +4.95v
 ・+5.6→ +5.70v

T10620 T10621 T10622 T10623 T10624
T10625 T10626 T10627 T10628 T10629
T10630 T10631 T10632 T10633 T10634
T10635 T10636 T10637 T10638 T10639
T10640 T10641 T10642 T10643 T10644
T10645 T10646 T10647 T10648 T10649
T10650 T10651 T10652 T10653 T10654

■調整記録------------------------------------------------

●FM部
【本体設定】
 ・MUTING OFF
 ・FILTER OFF
 ・SELECTIVITY NARROW
【VT電圧】
 ・フロントエンド右端端子(写真参照)~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → OSCコイル(L6)調整 → 2.6v → 3.0v
 ・90MHz → OSCトリマ(TC6)調整 → 19.4v → 20.8v
【RF調整】※フロントエンド内部調整
 ・76MHz 無変調 40dB → L1,L2,L3,L4,L5調整 → Sメーター最大
 ・90MHz 無変調 40dB → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5調整 → Sメーター最大
 ・83MHz 無変調 40dB → IFT調整 → Sメーター最大
【検波調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz 80dB → T2調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz 80dB → T1調整 → 高調波歪最小
【IF GAIN調整】
 ・83MHz 60dB → VR1調整 → NORMAL/NARROWでSメーター振れ同じ
【SIGNAL METER調整】
 ・83MHz  40dB → VR2調整 → Sメーター= 40
 ・83MHz 100dB → VR3調整 → Sメーター=100
【MUTING調整】
 ・MUTING OFF
 ・83MHz 20dB → VR7調整 → 30dBで正常音声が聴こえる位置
 ・83MHz 20dB → VR8調整 → 20dBでMUTINGが作動する位置
 ※VR7,VR8の調整は慎重に。
【STEREO歪調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz 80dB → IFT調整 → 高調波歪最小
【MPX VCO調整】
 ・TP9に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR12調整 → 76kHz
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz ST変調 80dB → T3,VR5調整 → 19kHz信号最小
【SEPARATION調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz(R/L信号,1kHz 80dB)→ VR6調整 → もれ信号最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(STEREO 100%変調)→ VR9調整 → DEVメーター100%
●AM部
【VT電圧】
 ・J3~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 522kHz → T205調整 → 0.9V → 1.5v
 ・1611kHz → VC1調整 → 19.6v → 21.8v
【RF調整】
 ・ 522kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大
 ・1611kHz → VC3,VC2調整 → Sメーター最大
 ・ 999kHz → T203調整 → Sメーター最大
 ・ 999kHz → T204,VC4調整 → 歪み最小
【Sメーター調整】
 ・VR201 メーター振れ調整
【AM同期検波位相調整】
 ・TP204、TP205をWavespectra接続
 ・ 999kHz(1kHz)受信 → VR202調整 → リサージュ波形を正円に
 ※同期検波の調整方法は試行錯誤の結果です。間違っているかも?

T106

 ※AMの上限周波数が前回1号機は1629kHz、今回2号機は1611kHzでした。
 ※上記調整後もマルチパスメーターが常時100%付近を示します。
 ※マルチパスメーターの調整方法が分かりません?故障かも?

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・AM不調の原因は調整ポイントの大幅なズレでした。
 ・経年劣化によるものか?人為的なものかは分かりません。
 ・AM外部アンテナを工夫するとシンクロナス検波の真価が発揮されそうです。
 ・ウッドケースと組み合わせると個性的なフロントマスクになりますね。

T10610

2018年9月23日 (日)

SONY ST-5090 修理調整記録2

 ・2018年8月末、またまた昭和の香り漂うオールドチューナーが届きました。
 ・先日調整したST-5070の弟機です。
 ・以下、作業記録です。

St509003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5090 ¥34,800(1975年頃)
 ・SONYカタログ 1974年5月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5150D,ST-5070,ST-5090

St509002 St509011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字:1974
 ・白木調ボディに目立つキズ無し。
 ・フロントパネルはとてもキレイな状態。
 ・電源レバー、選局ツマミ、プッシュボタン、背面端子など光沢あり。
 ・300Ω端子にアンテナを接続して電源オン。
 ・緑色の照明窓とオレンジ色の指針が浮かび上がる。電球切れなし。
 ・照明窓内側もキレイに清掃済みのようです。
 ・+5.0MHzほどの大幅な周波数ズレで名古屋地区のFM局を受信。
 ・Sメーターが大きく振れ、STEREOランプ点灯。
 ・ST-5070/5090の外観上の違いはMUTINGボタンの有無。
 ・ST-5090はMUTINGボタンが無いだけでなく、MUTING機能そのものが無い。
 ・AMは背面アンテナを接続しなくても名古屋地区のAM放送受信OK。
 ・ボディ内部にバーアンテナを内蔵している模様。

St509004 St509005 St509006 St509007 St509009
St509001 St509010 St509012 St509013 St509014

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ内部にAMバーアンテナ内蔵
 ・FM3連、AM2連フロントエンド → CFフィルタ×2 → レシオ検波
 ・IFT201:Ratio Det.
 ・L301:38kHz trans.
 ・RT501:Separation Adj.
 ・L403:AM OSC coil
 ・ST-5070より大幅に簡略化されたコストダウン機。

St509020 St509021 St509022 St509023 St509024
St509025 St509026 St509027 St509028 St509029
St509030 St509031 St509032 St509033 St509034

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・指針90MHz位置 → 90MHz → CT103調整 → Sメーター最大
 ・指針76MHz位置 → 76MHz →  L103調整 → Sメーター最大
【FM トラッキング調整】
 ・90MHz受信 → CT101,CT102調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → L101,L102調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
 ・83MHz受信 → IFT201調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz SUB信号 → T301調整 → Lchレベル最大
 ・RT301調整 → セパレーション調整
【AM調整】
 ・指針 600kHz位置 →  600kHz → L403調整 → Sメーター最大
 ・指針1400kHz位置 → 1400kHz → CT402,401調整 → Sメーター最大

St5090

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・大幅な周波数ズレでしたが故障個所は無かったです。
 ・再調整によりFM/AMとも違和感なく使える様になりました。
 ・緑色に浮かび上がる照明窓がとてもイイ感じです。 

St509008

2018年9月16日 (日)

Technics ST-7600

 ・2018年7月、部品取り目的でジャンク品のST-7600を入手しました。
 ・以下、整備記録です。

St760006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-7600 ¥37,800(1975年頃)
 ・Hifi Engine Technics ST-7600 AM/FM Stereo Tuner (1976-77)
 ※周波数窓のデザインが国内機とちょっと違います。

St760002 St760011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・周波数窓の前面に透明アクリル板を置くデザインはST-8600やST-8200に似ている。
 ・ボディ全体に経年の汚れがこびり付いているが、目立つキズはない。
 ・FMアンテナ端子に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・周波数窓と二つのメーターの照明点灯。ちょっと暗いのでタマ切れか?
 ・名古屋地区のFM放送受信OK。STEREOランプ点灯。
 ・+0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・IF BAND(WIDE/NARROW)切換OK。MUTING動作OK。
 ・HI-BLENDの効果はよく分からない。
 ・AM放送受信を背面バーアンテナで確認。
 ・名古屋地区のAM放送受信OK。

St760001 St760003 St760004 St760005 St7600010
St760012 St760013 St760014 St760015 St760016

■内部記録------------------------------------------------------------

 ・内部を見ると垂直に配置された2枚の基板が特徴的。
 ・チューナー基板とオーディオ基板に分けてあるようです。
 ・「バーチカルアライメント」の意味が分かりました。
 ・照明電球は2個だけ。タマ切れは無かったです。
 ・これで周波数窓と2個のメーターを照らし出すのでちょっと暗い印象。
 ・FM3連、AM2連の小さなバリコンユニット
 ・IC1:AN217
 ・IC2:SN76115N
 ・VR1:FM S Meter
 ・VR2:MUTE
 ・VR3:VCO
 ・VR101:SEP

St760020 St760021 St760022 St760023 St760024
St760025 St760026 St760027 St760028 St760029

■調整記録------------------------------------------------------------

76001

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T1(緑)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L3 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,TC2調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz 1kHz受信 → T2,T3調整 → 高調波歪最小
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T1(赤)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP34 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR3調整 → 19kHz±30Hz
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR101調整(別基板)→ 反対chへの漏れ信号最小
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L7調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・600kHz → バーアンテナ調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → TCA1調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T5,T6調整 → Sメーター最大

76002

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・前回調整したST-7300IIと比べるとフロントパネルに高級感があります。
 ・ただ照明点灯時の周波数窓の美しさが乏しい感じ。

St760007

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