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SONY ST-S333ESG 修理調整記録5

 ・2019年3月初め、333ESGの故障機が届きました。
 ・以下、作業記録です。
333esg09_1


■製品情報------------------------------------------------------------
 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESG ¥49,800(1989年発売)
 ・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ」
 ・Hifi Manuals ST-S333ESG 海外版サービスマニュアル


333esg02_1333esg12

■動作確認------------------------------------------------------------
 ・電源コードの印字 1989。サイドウッドが無いのが残念。
 ・ボディ外観は目立つキズは無いが、経年による汚れが目立つ。
 ・フロントパネルの文字が一部消えている。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
 ・IF BANDやRF切替などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信するとすべて素通りして受信不可。
 ・上り方向、下り方向ともにオート選局不可。
 ・マニュアル受信でモノラルなら受信OK。
 ・ただ受信感度が弱く、Sメーターが下から2~3セグメント点灯する程度。
 ・続いて手持ちのAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM局をテスト受信。
 ・AMはオート選局で名古屋地区のAM放送局を受信OK。
 ・FM受信感度がかなり低下しているようです。

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■内部確認------------------------------------------------------------
 ・ボディを開けたら、、、
 ・過去最高レベルに匹敵する大量のホコリが堆積。
 ・まずは掃除機でホコリを吸い取り、さらにエアーで吹き飛ばす。
 ・概ね綺麗になったところで内部確認再開。
 ・MPX IC:CX1064



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■修理記録:FM同調点--------------------------------------------------
【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前後の実測+5.0V



333esg26333esg51333esg52333esg53333esg54

 ・FM同調点を確認したところ、IFT251を回しても電圧=5.0V で全く変化しない。
 ・IFT251内蔵コンデンサーが完全に容量抜けしているようです。
 ・中途半端に劣化しているより、完全容量抜けの方がむしろ対策しやすいです。
 ・IFT251横にある R258 に温度補償型コンデンサを並列挿入して仮設定。
 ・試行錯誤の結果、15pFの容量がちょうど良さそうでした。
 ・本対策として基板裏面に15pFを直接追加して修理完了。
 ・IFT251調整で電圧ゼロに設定。
333esgift251


■修理記録:ハンダ修正------------------------------------------------
 ・特にアースバーと音声出力端子にハンダ割れ多数確認。
 ・333シリーズ定番の不具合箇所です。
 ・不良個所のハンダを盛り直してクラック修正。



333esg41333esg42333esg43333esg44333esg45

■調整記録------------------------------------------------------------
【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※上記修理によりOK
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.3V
 ・76MHz → 確認のみ → 8.0V±1.0V ※調整前実測 7.9V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測348mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
【IF NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測64dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測68dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-6dB 398Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整


333esg

■試聴---------------------------------------------------------------
 ・FM同調点以外も各調整ポイントが大きく外れていていました。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・サイドウッドを調達したいですね。
333esg10_1


 ※今回も無用の改行が勝手に入ってしまいます。まだ悪戦苦闘中、、

2019年4月 7日 (日)

Technics ST-9030T 修理調整記録5

 ・2019年3月初め、30Tの故障機が届きました。
 ・ガンメタフェイスとオレンジ照明の組み合わせが美しい機種です。
 ・以下、作業記録です。


St9030t07_1

■製品情報------------------------------------------------------------
 ・オーディオの足跡 Technics ST-9030T ¥80,000(1977年頃)
 ・hifiengine Technics ST-9030 FM Stereo Tuner (1977-81)

■動作確認------------------------------------------------------------
 ・フロントパネル上部、特に角部に塗装はげが目立つ。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓と二つのメーターがオレンジ照明点灯。
 ・選局つまみのガタツキが気になる。
 ・選局するとTメーター中点とSメーター最大点がほぼ一致。
 ・メーター動作を見るとFM放送を正常に受信している模様。
 ・wideモードのランプが点灯しない。タマ切れか narrowモードになっているのか?
 ・muting 動作OK。固定端子/可変端子とも音声OK。
 ・ただし、同調できる範囲がとても狭い、というかほとんどピンポイント。
 ・僅かにズレるだけでSTEREOランプ消灯。
 ・そしてmuting作動して音が出なくなる。
 ・同調以外の問題点はLchから常時バリバリノイズが聞こえること。
 ・Rchはノイズなし。マルチパスH端子(MPX OUT)音声もノイズなし。
 ・FM同調点ズレ、MPX回路以降の回路要調査。
 ・シリアルナンバーAJ6K22A016 → 1976年11月22日製造。



St9030t01St9030t03St9030t04St9030t05St9030t06
St9030t10St9030t11St9030t12St9030t13St9030t14

■修理記録:選局つまみのガタツキ--------------------------------------


 ・選局つまみを回すとき「ガタツキ」が気になります。
 ・つまみが前後に数ミリ動く状態です。
 ・シャフトに固定するイモネジが緩んでいる訳ではない。
 ・清掃を兼ねてフロントパネルを分解して取付部を確認すると、
 ・何と「E型止め輪」が外れて内側に落ちていました。
 ・止め輪が自然に外れるなんて、あっていいのでしょうか?
 ・とにかく再度取り付けてガタツキは解消しました。


St9030t31St9030t32St9030t33

■修理記録:トランジスタなど交換--------------------------------------


 ・まずは調整手順に従って各部調整してみました。
 ・「TP302とTP303を短絡するとスイッチ状態に関わらず強制narrowとなる」
 ・この調整過程で新たな発見あり。
 ・最初に確認したLchのノイズは強制narrowモード時でのみ発生する。
 ・wideモードではノイズは発生しない、、これは重要なヒントです。
 ・回路図を見ながら不具合箇所を検討。
  ・IC701:NJM4558DS → NJM4558D 交換 ※外れ、ノイズ解消しない
  ・TR502:2SK30A → 2SK246 交換   ※当たり! ノイズ解消しました
 ・TR502:2SK30A (Hi-Blend Switch)が劣化してノイズを発していたようです。
 ・そういえば過去の30T修理事例でも 2SK30A が故障原因でした。
 ・この際すべての 2SK30A を 2SK246 に交換。
  ・T307,308 (IF Switch)
  ・TR310,311 (Separation Switch)
  ・TR417 (AF Muting Switch)
 ・ついでに IC501:NJM4558DS も NJM4558D に交換しておきました。



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St9030t46St9030t47St9030t48St9030t49St9030t51

■調整記録------------------------------------------------------------


【本体設定】
 ・MPX hi-blend=off
 ・Servo tuning=off
 ・IF selector=auto
 ・TP302とTP303を短絡するとスイッチ状態に関わらず強制narrowとなる
【レシオ検波調整1】
 ・入力信号なし
 ・TP201~GND DC電圧計セット → T201(narrow緑)調整 → 電圧ゼロ
 ・TP101~GND DC電圧計セット → T102(wide緑)調整 → 電圧ゼロ
【OSC調整】
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG76MHz → L8調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → CT8調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → CT1,CT2,CT3,CT4,CT5,CT6,CT7調整 → Sメーター最大
 ・SSG83MHz → T1調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整2】
 ・入力信号なし
 ・TP101~GND DC電圧計セット → T102(wide緑)調整 → 電圧ゼロ
 ・TP201~GND DC電圧計セット → T201(narrow緑)調整 → 電圧ゼロ
【出力レベル調整】wide
 ・IF selector=wide
 ・音声出力端子にAC電圧計セット
 ・SSG83MHz 400Hz 100% → VR504調整 → 1.4v
【モノラル歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・IF selector=wide
 ・SSG83MHz 1kHz 100% → T102(wide赤)調整 → 歪最小
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG83MHz 1kHz 100%変調 → T201(wide赤)調整 → 歪最小
【出力レベル調整】narrow
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・音声出力端子にAC電圧計セット
 ・SSG83MHz 400Hz 100% → VR503調整 → 1.4v
【ミューティング調整】
 ・Servo tuning=auto
 ・TP102~GND DC電圧計セット
 ・SSG83MHz 1kHz → T202,T203調整 → 電圧最大
 ・SSG83MHz 1kHz 60dB → VR402調整 → 同調を外したとき局間ノイズが消える位置へ
 ・SSG83MHz 1kHz 20dB → VR401調整 → ミューティング作動位置へ
【Sメーター調整】
 ・SSG83MHz 1kHz 100% → VR501調整 → Sメーター指針
【VCO調整】
 ・TP601 周波数カウンタ接続
 ・SSG83MHz無変調 → VR602調整 → 19kHz±30Hz
【左右レベル調整】
 ・SSG83MHz 1kHz ST変調 → VR702調整 → 左右chのレベルを同じ
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz ST変調 → VR601,L601,L602調整 → パイロット信号(19kHz)最小
【サブキャリアキャンセル調整】
 ・SSG83MHz 1kHz ST変調 → CT701調整 → サブキャリア信号(38kHz)最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR701調整 → 漏れ信号最小
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR703調整 → 漏れ信号最小
【ハイブレンド調整】
 ・音声出力端子にAC電圧計セット
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR502調整 → 左右レベルを確認
 ・MPX high-blend=on
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR502調整 → 左右レベル同一
【Auto IF セレクター調整】
 ・TP101 200kHz正弦波注入
 ・TP301 オシロスコープ接続 → T302調整 → 200kHz波形最大
 ・TP101 300kHz正弦波注入
 ・TP301 オシロスコープ接続 → T301調整 → 300kHz波形最大
 ・上記作業を数回繰り返す


St9030t00_1

■試聴----------------------------------------------------------------


 ・30Tで使われている 2SK30A はそろそろ寿命を迎えているようです。
 ・製造から既に40年超、良く頑張ったと褒めてあげましょう。
 ・交換部品は同等品として 2SK246 が使えます。
 ・Technics製ガンメタボディとオレンジ照明の組み合わせが最高です。


St9030t08_1

※ココログの新しい記事投稿方法に悪戦苦闘しています。
※今回記事の奇妙なデザインは、htmlタグが思うように反映されないせいです、、、

2019年3月31日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録6

 ・KT-1100Dは長くエアチェックに使った思い入れのある機種です。
 ・2019年2月、そのKT-1100Dの故障機を寄贈していただきました。
 ・誠にありがとうございます。
Kt1100d03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・左前脚破損、ボディには目立つキズ、塗装はげもあって状態は良くない。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示管点灯。文字欠けは無いがAM周波数千の位だけが妙に明るい。
 ・つまり常用部分は輝度劣化しているということ。
 ・オート選局では放送局周波数で自動停止しない。
 ・マニュアル選局ならモノラル音声で受信OK。
 ・Tメーター、Sメーターのセグメント点灯。
 ・WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。メモリボタン動作OK。
 ・手持ちの適当なAMループアンテナでAM放送の受信確認。
 ・AM放送はオート選局、マニュアル選局とも正常に受信。
 ・電源プラグを抜いてから7日後でもメモリ保持していました。

Kt1100d06 Kt1100d05 Kt1100d04 Kt1100d07_1 Kt1100d08
Kt1100d12 Kt1100d13 Kt1100d14 Kt1100d15 Kt1100d16

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt1100d21 Kt1100d22 Kt1100d23 Kt1100d24 Kt1100d25
Kt1100d26 Kt1100d29 Kt1100d30 Kt1100d31 Kt1100d32

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.3V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V ※実測25.7V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L15調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・R67左側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR4:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz.80dB)→ VR2調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調)→ 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・531kHz → L20調整 → 実測 2.8V 確認のみ
 ・1602kHz→ TC2調整 → 実測21.2V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・特に故障箇所は無かったです。
 ・上記再調整でオート選局も正常動作するようになりました。
 ・検波基板はD-3300Tと同一なので部品取り用に保管します。
 ・ありがとうございました。
Kt1100d09

  ※ココログの新しい記事投稿方法に悪戦苦闘しています、、

2019年3月24日 (日)

LUXMAN T-530 修理調整記録2

2019年3月19日、ココログリニューアルに伴って大混乱していました。
スタイルが崩れる、画像が表示されない、管理画面にも入れないなど散々でした。
記事投稿の仕様も大幅変更されてサイズを変えた画像投稿が面倒になりました。
そのうちに慣れると思いますが、しばらく悪戦苦闘しそうです、、、
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 ・2019年2月、T-530の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。
T53009_1
■製品情報-----------------------------------------------------------
 ・オーディオ懐古録 LUXMAN T-530 / FREQUENCY SYNTHESIZD AM/FM STEREO TUNER
 ・オーディオの足跡 LUXMAN T-530 ¥78,000(1982年6月発売)
 ・Hifi Engine Luxman T-530 / Synthesized AM/FM Stereo Tuner (1982-87)
T53006T53005T53004T53003T53008


■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルはほぼ無傷、でも木製ボディのキズが目立つ。
 ・電源オン、フロントパネルの照明点灯。
 ・透明パネル内側にたまったホコリがちょっと気になる。
 ・周波数表示は十分に明るく文字痩せなし。
 ・FM受信周波数帯76.1MHz~89.9MHz
 ・名古屋地区のFM局周波数を選択してもSメーターが全く点灯しない。
 ・もちろん音も出ない。
 ・muting off(mono)にしても変化なし。
 ・これは完全に故障か、、と思っていたら、、
 ・突然Sメーターがフル点灯状態で不規則に明滅を始める。
 ・同時にSTEREOランプも同じタイミングで明滅する。
 ・しばらく放置すると明滅が治まってフル点灯状態になる。
 ・STEREOランプ点灯して正常受信状態になる。
 ・ステレオ音声で他の名古屋地区放送局を受信できます。
 ・これは不思議な症状です。
 ・手持ちのAMループアンテナでAM受信確認。
 ・AM受信周波数522kHz~1611kHz
 ・AMは大丈夫みたいです。名古屋地区のAM局をすべて受信OK
 ・電源オン時の挙動がおかしいのか?電源回路の問題か?
 ・翌日、作業部屋に設置し直して再び電源オン、動作確認の続きです。
 ・電源投入直後からSメーターが点灯して受信OKです。でも、、
 ・FM/AMとも「ブーン」という大きなハム音が聞こえる。
 ・経験的にアース不良のような感じです。
 ・何故か昨日とは全く異なる症状?
■内部確認------------------------------------------------------------
 ・木製ボディを開けて内部確認。
 ・基板上にホコリなどなくキレイな状態です。
 ・目視では不良が疑われる部品は無さそう。
 ・ハンダ面を確認するため底板を外そうとボディを裏返したところ、、、
 ・ボディ内部から金属製ワッシャー2個が転がり出てきました!
 ・これは、、ピンッ! と来ました。
 ・T-530はフロントパネルとシャーシの隙間を埋めるためにワッシャーを挟んでいます。
 ・たぶんこのワッシャーが基板上に落ちていたに違いない!
T53052T53051T53053T53055T53056
 ・清掃を兼ねてフロントパネルを外してみると、、
 ・上部3カ所のネジのうち、2カ所のワッシャーが無くなっていました。
 ・予想通りボディから転がり出てきたワッシャーと同じものです。
 ・ワッシャーが出てきた後、再度動作確認したところ、FM/AMとも正常動作です。
 ・最初に確認した不思議な不具合は全く発生しません。
 ・一連の不調原因は、金属製ワッシャーが基板上を転がっていたことだと思います。
 ・本体を動かすたびにワッシャーがあちこちの部品に接触していたみたいです。
 ・電源回路がショートしなかったのは奇跡的かも?
 ・火災などの重大事故にならなくて良かったです。
■C.A.T.システム / Computer Analized Tuning System--------------------
T530042
 ・受信状態に応じてコンピューターが4つの機能を自動切替し最適組合せを実現する機能。
 ・通常は C.A.T.ボタンは押さない状態(インジケータ点灯)で使用。
 ・C.A.T.ボタンを押した状態(インジケータ消灯)でC.A.T.システムオフ。
 ・C.A.T.システムオフのとき4つの機能は手動で個別選択できる。
【Antenna Attenuator】アンテナアッテネーター
 ・6連バリコン相当の6バラクター構成により強電界における妨害排除能力を高める機能
 ・スイッチオンによ4連フロントエンドパックに加えてアンテナ側2連が起動する。
 ・強い電波の近接局がある場合に有効
【IF Selector】IF帯域切替
 ・Wide(400kHz)とNarrow(300kHz)の2段切替機能
【C.S. Filter】アンチバーディーフィルター
 ・不要な高域成分をカットし隣接局からの妨害波によるビート障害を排除する機能
  ※おまけ「C.S.」の意味は?
  ・サービスマニュアルに「C.S.Filter(Anti-Birdie Filter)」と記載あります。
  ・LUXMANカタログに「Anti-Birdie Filter (Clean Sound Filter) 」と記載あり。
  ・つまり、C.S.Filter=アンチバーディーフィルター=Clean Sound Filter
【High Blend】ハイブレンド
 ・受信強度に応じてステレオセパレーションを調整する機能
■調整記録------------------------------------------------------------
●FM部
 ・C.A.T.オフ、Mutingオフ
【FM同調点調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz mono 1kHz 100%変調 60dB → L103(IC側)調整 → 電圧ゼロ
【FM同調点調整】
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz mono 1kHz 100%変調 60dB → L103(逆側)調整 → 歪最小
【VCO調整】
 ・TP5 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR104調整 → 19kHz±10Hz
【セパレーション調整】
 ・Mutingオン
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz stereo 1kHz 100%変調 60dB → VR105調整 → 反対chへの漏れ信号最小
 ・フロントエンドユニット内IFT調整→ ステレオ歪最小
 ・上記作業を数回繰り返す
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・Mutingオン
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz stereo 1kHz 100%変調 60dB → F106,F107(黒)調整 → 漏れ信号最小
【ミューティング調整】
 ・Mutingオン
 ・83MHz mono 1kHz 20dB → VR102調整 → 音が出る位置に
【Sメーター調整】
 ・83MHz mono 1kHz 50dB → VR101調整 → SメーターLED全灯
【テストトーン調整】
 ・音声出力にWaveSpectar接続
 ・83MHz mono 1kHz 50dB → OUTPUTレベル記録
 ・test tone オン → VR301調整 → 上記レベル-6dB ※実測474kHz
【フロントエンド調整】
 ・C.A.T.オフ、Antenna att.オン
 ・LA1235 13ピンにDC電圧計セット →Sメーター電圧
 ・76.1MHz mono 1kHz 50dB → L101,L102,※L103,L104,L105調整 → Sメーター最大
 ・89.9MHz mono 1kHz 50dB → CT101,CT102,CT103,CT104,CT105調整 → Sメーター最大
 ・上記作業を数回繰り返す。
  ※L103,L104,L105の調整は難しいので触らない方が無難。
  ※C.A.T.オフ、Antenna att.オンにしないとアンテナ側2段が動作しない。
●AM部
【VT電圧】
 ・TP1 DC電圧計セット
 ・受信周波数 603kHz → L107調整 → 2V
 ・受信周波数1404kHz → CT104調整 → 7V
【RF調整】
 ・603kHz 1kHz 30%変調 → L104調整 → Sメータ最大
 ・1404kHz1kHz 30%変調 → CT103調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・1053kHz CBCラジオを聴きながら L105,L106調整 → 歪感最小
【Sメーター調整】
 ・1053kHz CBCラジオを聴きながら VR103調整 → SメーターLED
T530
■試聴----------------------------------------------------------------
 ・幸いにも故障個所は無かったです。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・内部を弄るときは細心の注意が必要、改めて実感しました。
T53010

2019年3月17日 (日)

Victor FX-711 修理調整記録4

 ・2019年2月末、FX-711の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

Fx71108

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR FX-711 ¥49,800(1987年頃)
 ・オーディオ懐古録 Victor FX-711 ¥49,800
 ・Hifi Engine JVC FX-1100
 ・FX-711 取扱説明書 PDF形式

Fx71102 Fx71114

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1991
 ・フロントパネル、ボディとも目立つキズはない。。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部は輝度劣化や文字欠けは見当たらない。
 ・オートサーチで名古屋地区のFM局周波数を素通りする。
 ・受信モード AUTO → MONO に変更すると受信可。
 ・ただし受信感度が極めて低い。
 ・REC CALトーンOK。
 ・AM オートサーチで名古屋地区のAM局受信OK
 ・問題は受信モードAUTOで受信できないこと。
 ・FMの受信感度低下と同調点がズレているか?

Fx71103 Fx71104 Fx71105 Fx71106 Fx71107
Fx71115 Fx71110 Fx71111 Fx71112 Fx71113

■内部確認-------------------------------------------------------------

Fx71120 Fx71121 Fx71122 Fx71123 Fx71124
Fx71125 Fx71126 Fx71127 Fx71128 Fx71129
Fx71130 Fx71131 Fx71132 Fx71133 Fx71140

■調整記録-------------------------------------------------------------
●FM部
【VT電圧】
 ・TP101 DC電圧計セット
 ・受信周波数 76MHz → L151調整 → 7.5V±0.1V ※実測7.1V
 ・受信周波数 90MHz → TC105調整 → 22.0V±0.1V ※実測19.5V
 ・上記作業を数回繰り返す
【RFトラッキング調整】
 ・VR602 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・76MHz 40dB → L103,L104,L105,L106調整 → 電圧最大
 ・90MHz 40dB → TC101,TC102,TC103,TC104調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【IFT調整】
 ・83MHz 1kHz 100%変調 40dB → T101調整 → 電圧最大
【PLL検波 VCO調整】
 ・TP104 周波数カウンタ接続
 ・受信バンド切替 → AM
 ・何も受信しない状態 → T208粗調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・何も受信しない状態 → T208微調整 → 10.7MHz±0.01MHz
 ・受信バンド切替 → FMに戻す
【FM dB表示調整】
 ・83MHz 70dB → VR602調整 → 表示74dB
 ・83MHz 30dB → VR601調整 → 表示24dB
 ・上記作業を数回繰り返す
【モノラル歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T204(黒)調整 → モノラル歪最小
【ステレオ歪調整:WIDE】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T202(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【ステレオ歪調整:NARROW】
 ・IF BAND=NARROW
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → T201(黒)調整 → ステレオ歪最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【FM同調点調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・TP103 DC電圧計セット
 ・83MHz 70dB → T206調整 → 0V±1.5mV
【MUTINGレベル調整】
 ・MUTING=ON
 ・83MHz 20dB → VR604調整 → MUTING作動確認
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR401調整 → Lchもれ最小
 ・83MHz 70dB → VR402調整 → Rchもれ最小
 ・QSCインジケーターが点灯していないことを確認
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz 70dB → VR403調整 → 19kHzもれ最小
 ・左右chのバランスに注意
【REC CAL調整】
 ・83MHz 70dB → 通常受信で出力レベル記録
 ・83MHz 70dB → VR404調整 → 上記記録-6dBに設定
 ・TONE 460Hz
●AM部
【VT電圧】
 ・TP102 DC電圧計セット
 ・受信周波数 522kHz → L302調整 → 1.8V±0.1V 実測1.7V
 ・受信周波数1629kHz → TC302調整 → 22.0V±0.1V 実測18.5V
 ・上記作業を数回繰り返す
【トラッキング調整】
 ・VR603 → 電圧計セット ※Sメーター電圧測定
 ・ 729kHz(NHK第一)受信 → L301調整 → 電圧最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC301調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
【AM dB表示調整】
 ・999kHz 90dB送信 → VR603調整 → ※AMのdB値は適当

Fx711algn

 ※VT電圧がちょっと低め。
 ※TC101~104の調整がピシッと決まらない。
 ※受信感度は大幅改善されたが、受信感度(dB表示)が安定しない。

■修理記録:トリマコンデンサ交換--------------------------------------

 ・トリマコンデンサTC101~104が劣化してる模様。
 ・TC101~TC105(10pF)5個 新品交換。
 ・VT電圧調整、RF調整をやり直したところ感度が大幅アップして安定。
 ・その他調整項目もすべてやり直しました。
 ・ついでにAMのTC301,TC302(20pF)2個も交換。

Fx71142 Fx71145 Fx71144 Fx71147 Fx71148

Fx71151

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・不調原因はトリマコンデンサ劣化とFM同調点のズレでした。
 ・上記調整作業でオート受信できるようになりました。
 ・FM/AMとも正常動作しています。

Fx71109

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