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2006年11月26日 (日)

DENON TU-900

Denon_tu900_01  1990年頃に友人から譲り受けたFM専用チューナーです。チューナー自体は1980年頃の製品だと思います。5連バリコンのアナログ式ながら4桁のデジタル表示も備えている珍しい機種です。とても太くて良い音です。今でも針が示す周波数とデジタル表示はピッタリ一致しており、動作にまったく問題ありません。

 オーディオブームがピークを過ぎた1990年頃からでしょうか。私のオーディオ好きを知っている友人たちが、不要になったアンプやチューナー等を「寄付」と称して我が家に置いて(捨てて?)いくようになりました。数多くの名機に囲まれて幸せ気分に浸りましたが置き場所に困るようになり、実家の倉庫に大量保管していました。

 ネットオークションを利用するようになってずいぶん多くの機器を処分してきましたが、この機種は大切に残しておきたいと思います。我家のメイン機ではありませんが、時々通電して使っています。何故メイン機ではないかと言いますと、本機はサイドウッドを含めると全幅が505mmもあります。ラックに収まらないのです(涙)。電源トランスが背面パネルに、しかも斜めに取り付けられています。本体の高さを抑えるための工夫でしょうか。興味のある方はどうぞご覧ください。

 昭和56年7月発行 DENON総合カタログ PDFファイル:707KB

Denon_tu900

【2007年10月17日 追記】--------------------------------------------

Denon_tu900_12  TU-900の記事を書いてから約11ヶ月経過しましたが、最近になって標準信号発生器やFMステレオ変調器を入手しました。ようやく本格的な調整作業ができるようになった訳です。この記事を書いた頃は壊してはいけないと思い基板や部品にはノータッチでしたが、今回はいろいろと調整してみました。可変抵抗などには機能を示すシルク印刷がないので試行錯誤でしたが、次の調整ポイントが判明しました。場所は写真をご覧ください。音質はかなり良好です。[HA12412]によるクォドラチャー検波、MPX部は[HA11223]です。スペック上はセパレーション60dB確保されています。

 ・ステレオセパレーションの調整
 ・19kHzパイロット信号キャンセル 【2009年5月9日訂正記事掲載】詳細は下の方で・・
 ・RECレベル調整
 ・シグナルインジケーター点灯位置調整

【2008年6月21日 追記】----------------------------------------------

 昭和55年(1980年)10月発行TU-900のカタログを入手しました。当時の「売り」や詳しいスペックが判明しましたので、仕様の部分を抜粋するとともにPDFファイルでアップします。

DENON TU-900

洗練されたニュー・デジアナ・チューナー誕生!!
卓越した操作性と4桁表示高精密同調、低ひずみ率

 音楽ファンにとって手近なハイクォリティソースはディスクレコード再生が中心でした。しかしここにきてFM放送も、PCMステレオ中継回線の全国ネットワークがほぼ完成し、加えて生中継・PCM録音の番組増設など放送局の積極的な動きを見るなかで、FM放送の音楽ソースとしての期待は高まる一方です。  こうした高品質のFM放送を受信するには、チューナーの基本性能を向上させるとともにチューナーの使命から放送局の周波数に正確に同調させることが第一の条件となります。本機はまず、すっきりしたデザインのアナログ表示ダイヤルスケールのほかに4桁表示のデジタル・ディスプレイによるジャストチューニング方式を採用、加えてタッチセンサー方式オートサーボロックを装備して同調操作の容易さ、正確さを実現しました。さらに、基本性能を向上させるため、高感度フロンドエンド、広・狭2帯域中間周波数増幅、広帯域検波回路、パイロットキャンセラー付MPX回路、DCアンプオーディオ回路などを備えて高SN比88dB、低ひずみ率0.025%、セパレーション60dBを得ております。  またスリムなフロントパネルの両端にウッドを配し、落着きのある現代感覚を漂わすハイセンスなフィーリングを創りだしました。

DENON TU-900 定格 <カタログより転記>
【FM部】
受信周波数 76MHz~90MHZ
アンテナ端子 75Ω(FMコネクター式)300Ω(ターミナル式)
実用感度 0.9μV(75Ω、10.3dBf)
S/N50dB感度 STEREO:18μV(75Ω、36.4dBf)
MONO:1.7μV(75Ω、15.9dBf)
イメージ妨害比 120dB(83MHz)
スプリアスレスポンス 120dB(83MHz)
IF妨害比 110dB(83MHz)
AM抑圧比 70dB(IHF規格)
実効選択度(±400kHz) WIDE 50dB
NARROW 90dB
キャプチャー比(IHF規格) WIDE 1.0dB
NARROW 1.5dB
サブキャリア抑圧比(IHF規格) 73dB
周波数特性 20Hz~15kHz±0.5dB
SN比(IHF-A) MONO 88dB STEREO 85dB
歪率 MONO(100%変調)1kHz WIDE 0.025% NARROW 0.1%
歪率 STEREO(90%変調)1kHz WIDE 0.035% NARROW 0.3%
セパレーション(1kHz) WIDE 60dB NARROW 45dB
ミューティング動作レベル 30.8dBf
【出力およびインピーダンス】
出力レベル(100%変調) 0.6V/3.3kΩ(デッキ用)
0.6V/10kΩ
【同調表示】
有効長214mmロングスケールLEDポインタによるアナログ表示と4桁デジタル表示併用
JUST TUNING:LED点灯表示
LED5個による点灯表示
【レベルチェック信号】
周波数 440Hz正弦波
出力レベル 0.3V(50%変調)
【その他】
電源電圧 周波数 AC100V 50Hz/60Hz
定格消費電力 14W
寸法(mm) 幅505×高さ83×奥行344
重量 6.1kg

【2008年6月28日 追記】--------------------------------

TRIO/KT-1100、PIONEER/F-700との比較一覧表を作りました。ほぼ同時期の製品で価格帯も同じです。

 ◆→比較一覧表 http://homepage2.nifty.com/bluess/audio/80s.htm

■再調整 【2009年5月9日追記】----------------------------

 2009年5月の連休を利用して保有しているアナログチューナーの再調整を実施しました。このTU-900 は1年ほど前にも調整していますが、今回はテストポイント(TP)も理解したうえでしっかり調整できました。

 ・VR1:Narrow歪調整 ゲイン調整:Narrowポジションにて測定 (※2011年7月23日訂正)
 ・T1 :Narrow歪調整:Narrowポジションにて測定
 ・T2 :FM同調点調整:直下TP間の電圧ゼロに
 ・T3 :二次歪調整 :電圧ゼロ時に二次歪最小に
 ・TP2-TP3 TP1-TP2 に周波数カウンタ接続 (※2011年7月23日訂正)
 ・VR2:VCO調整:76kHzに(SSG-83MHz、60dB、無変調)
 ・VR3:パイロット信号キャンセル
 ・VR4:セパレーション調整
 ・VR5:REC LEVEL調整
 ・VR6:シグナルメーター点灯調整

Tu90020 Tu90021 Tu90022 Tu90023 Tu90024

Tu90025 Tu90026

 セパレーション調整はVR4の1個だけですが、両chとも実測63dB前後確保できます。特別な歪補正回路も無いのにこの状態ならOKでしょう。オーソドックスなクォドラチュア検波の音ですが全く不満はありません。こういうチューナーを大切に残したいですね。

Denon_tu900_03 Denon_tu900_05 Denon_tu900_06 Denon_tu900_09 Denon_tu900_10

■訂正 【2011年7月23日追記】----------------------------

 ・2011年7月、いな様から VR1 調整内容に関しご指摘をいただきました。
 ・レンタル中だった知人宅から持ち帰って再確認しました。

  【正】VR1:Narrowゲイン調整:Narrowポジションにて測定
  【誤】VR1:Narrow歪調整:Narrowポジションにて測定

 ・IF=Wide 受信 → HA12412-13pin(Sメータ)電圧確認(60dBuで3.9Vでした)
 ・IF=Narrow受信 → 上記電圧と同じになるよう VR1 を調整

Tu900_30

 ・もう一ヶ所訂正

  【正】・TP2-TP3に周波数カウンタ接続
  【誤】・TP1-TP2に周波数カウンタ接続

 ・TP1 → HA11223-16pin
 ・TP2 → GND

 ・当時の調整記録を書きとめたノートには正しく書いてあったのですが、、
 ・ブログ記事なんて、、迂闊に信用してはいけませんね(笑)
 ・ご指摘いただきありがとうございました。

Tu900_31_2

 

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コメント

初めまして。いつも大変参考にさせて頂いております。

で、調整中に気づいたのですが、
「VR1:Narrow歪調整:Narrowポジションにて測定」
と書かれていますが、このVR1は「Narrowゲイン調整」が正しいと思われます。
(お暇なときにでもご確認をお願いします)

いな様


このようなご指摘をいただけることは大変ありがたいです。
感謝いたします。
ずいぶん前に書いた記録なので間違いは多々ありそうです。

ただ TU-900 は知人に長期レンタル中で手元にありません。
近日中に他機種と交換して取り戻してきます。
戻ってきたら確認してご報告します。


いな 様

昨日知人宅から持ち帰って確かめました。
VR1はご指摘の通りで、他にも記載ミスを発見しました。

ついでに再調整して聴いていますが、結構いい音してます。
ありがとうございました。

BLUESS様

ホームページ毎日拝見しております。
TU-900の存在はBLUESS様のホームページで知り,カタログスペックが良かったのでオークションまず1台入手しましたらかなり特性が良く,調子に乗って全部で4台になってしまいました。
うち1台について電解コンデンサを一部交換・再調整しましたら,セパレーションが何と70dBを超えました。
クォドラチャー検波でここまでの性能が出るとは思いませんでした。

Dr. GERO様

私のTU-900は時々通電してBGM用に使っています。
横幅サイズが大きいのがちょっと難点ですが、でも雰囲気が良いのでお気に入り機種です。

複数台を比較すると「当たりの個体」と「外れの個体」がありそうですね。

はじめまして
興味深く拝見させて頂きました。

私も何台ものFMチューナーを所有していますが、すみに置きっぱなしのものがある一方、DENON TU900は常に定位置です。厚みがありピアノが迫力で向く気がします。

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