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2006年12月 2日 (土)

SONY ST-5950

Sony_st595001  1970年代後半の機種です。当時我が家では同じSONYのST-5130を愛用していましたが、これに触発された父の友人が購入したものです。定価はST-5130よりも随分高かったと記憶しています。デザイン的にはあまり好きではありませんが、LED発光式の針がカッコいいと思いました。私が大学生になった頃にそのお宅ではほとんど使われなくなったという理由で譲り受け、以来永く保管してきました。最近久しぶりに出してきて接続したところ不具合がいくつかありましたので「壊してもいい!」と決断して修理・調整に挑戦しました。

 まずメーターパネルの左半分の照明が点灯しません。フロントパネルを外して電球の交換です。「12V5W」と刻印のある小さな電球です。取り外した電球を知り合いの電器店に見せたところ「自動車のルームランプと同じだ」と教えてくれました。ホームセンターのカー用品売り場に直行し、同じ電球を見つけました。1個90円でした。カー用品売り場にあるとは予想外でした。ちなみに同じ売り場に同規格で「輝度2倍」を謳う製品もありました。価格は約5倍でしたが、そのうち試してみたいと思います。

 次にFMの受信感度が低下している問題です。他のチューナーではレベルメーターが振り切れるほどの放送局が、本機ではその半分程度しかメーターが振れません。ステレオ受信はするものの、アナウンサーのサ行の発音が割れる状態です。そこで思い切ってコア調整に挑戦しました。本格的な測定器もないままの素人作業ですが、アナログチューナーならではのレベルメーターの振れを確認しながら、最大振れになるようにコアを回して微調整を繰り返しました。その次はレベルメーターが最大に振れる位置とチューニングメーターのセンター位置が少しズレているので、これも調整にチャレンジです。メーターの動きを確認しながら慎重に調整しました。

 外観は上面や正面パネルに大きなダメージは無いので全体に軽くクリーニングして完了です。私の聴感上ですが、FM放送の音質は大幅に改善されました。いずれ電解コンデンサの交換などもやってみようと思いますが、BGMとしては充分に良い音です。新品時本来の性能を取り戻したとは思っていませんし、もしかしたら改悪しているかもしれません。とりあえず自己満足の世界です。

 私は二つの理由があって古いFMチューナーを大切にしています。一つはNHK-FM等で流れる貴重なライブ音源(CD化されていないもの)を高音質で録音するためです。これにはシンセ式デジタルチューナーを使います。性能的には圧倒的にデジタルチューナーが有利です。特に1985年から1990年頃の機種が間違いなく秀逸です。現在はKENWOODのKT-1100D(オーバーホール済み)を留守録専用に使っています。

 もう一つの理由は、照明を少し落とした仕事部屋で新しい構想を練る(ぼんやりする?)ためです。これにはアナログバリコンチューナーから流れる音楽をBGMにするのが最高です。ライトアップされたチューナー表示窓がインテリアの一部となり、音楽とともに疲れた心を癒してくれます。高音質を期待している訳ではありません。1970年代の古い機材もなかなか趣きがあって良いものです。

Sony_st595002 Sony_st595004 Sony_st595006 Sony_st595010_2 Sony_st595011_2

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■追記 -- 2009年10月21日-----------------------------------

Sony_st5950_00_2Sony_st5950_01  3年近く前に書いた記事ですが、今読み返すと何とも恥ずかしい文章です。実は最近になって ST-5950 の取扱説明書を入手しました。スペックやブロックダイヤグラムが掲載されていたので、製品情報としてここに追記します。

Sony_st5950_05  上記記事で「コア調整が成功した・・」なんて書いていますが、当時は適当調整だったので今回はそれなりの経験を積んだ上で再度あちこち調整してみました。MPX用ICに HA1156 が使われています。FM5連バリコン搭載など、手入れすればまだまだ現役で使えるチューナーです。

■特長(取扱説明書より抜粋)-------------------------------

Sony_st5950_06 雑音の少ない安定した FM放送を楽しめます
 FMチューナーの入口であるフロントエンドには、低雑音で安定した動作特性を持つ MOS-FETを使用し、高感度でしかも強電界に強いという性能を両立させることができました。他の妨害電波を排除する特性も優れていますので、雑音の少ない FM放送をお楽しみいただけます。また、新開発の局部発振回路ブロック付き超精密周波数直線型バリコンの採用により同調精度の高い、安定した受信が可能になりました。

Sony_st5950_12 Sony_st5950_10希望局を鋭くキャッチします
 中間周波数増巾部には、新開発のフィルターを採用し、広い周波数特性・低歪率・安定した高選択度特性を得るのに成功しました。また、専用 ICの採用により、隣接局の妨害排除特性も優れたものになっています。

Sony_st5950_13 信頼性が高く、ステレオ分離も優れています
 ステレオ復調部には PLL (フェイズロックループ)lCを採用し、広い周波数帯域にわたって優れたステレオ分離を得ることができ、非常に透明感のある音を再生することに成功しました。また、外部の温度・湿度の影響を受けにくく、経年変化による特性劣下の心配もなくなりました。

AM放送がひずみや雑音が少なく楽しめます
 AMチューナー部には、新開発の高選択度 IFフィルターを使用し、優れた混信妨害排除特性を得ています。また、複合型 AGC回路を採用した結果、ダイナミックレンジの大きい、強入力に対しても歪みの少ない受信が可能になっています。

Sony_st5950_02 その他
 新開発の発光ダイオードを採用した指針は、容易なチューニングと、目盛に対する高い周波数精度を可能にしました。 MOS-FETによるスイッチ方式のミューティング回路、 FMステレオ放送に影響を与えるマルチパスを簡単にチェックできるマルチパススイッチ、レベル調節可能なヘッドホン端子、 FMステレオ局だけを自動的に選択する [ST ONLY] ポジションなど、優れた性能と機能性を充分に考慮した設計になっています。

■ブロックダイヤグラム(取扱説明書より抜粋)-------------------------------

Sony_st5950_block_diagram_2

■規格(取扱説明書より抜粋)-----------------------------------------------

St5950kikaku

 ■SONY ST-5950 取扱説明書(PDF形式)
 ■SONY 1976年6月発行カタログ(PDF形式)

 

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コメント

コア調整が成功したとはすごいですね。

実は私も初めてコア調整にチャレンジしましたが、いくつか割ってしまいました。

かなりデリケートなものですね。

交換用のコアを探さなければと思うのですが、ジャンク品で入手したものなのであまり気が進みません。

古い機器はメーカーも修理しませんし、パーツも入手困難です。

しかし、昔のオーディオ機器はレコードプレーヤーやアナログチューナー、オープンデッキのように耳と目を楽しませてくれます。そして最近の機器よりも丈夫で長持ちします。

ですから、私もアナログチューナーを使っていますし、これからも使っていきたいと思います。

コアを壊したものはデジタルチューナーですので、そのうち修理するつもりです。
腕を上げるまではアナログチューナーのコア調整はできませんね。

 私はこれまで約30台のバリコン式チューナーとシンセ式チューナーを分解しながら(壊しながら)部品の配置や特徴、コアの調整方法を学んできました。

 所詮素人ですから自己満足の世界です。5950の調整も成功したのか失敗したのか分かりません。たまたまコアを割ることは無かっただけです(笑)。

 ST-5950は稀少機種として保管しています。残念ながら取扱説明書などの付属品は紛失していますが、大切に使っていこうと思います。

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