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2007年8月13日 (月)

PIONEER F-500

F50000  見た瞬間にジャンク品でした。何とチューニングつまみがありません(笑)。入手経緯は過去記事をご覧ください。1979年製、FM5連バリコン搭載のアナログチューナーで、7連バリコンを搭載したFM専用チューナーF-700の弟機です。F-700に興味があったので研究材料(・・要は壊して遊ぶため・・)に購入しました。

 電源は入ります。チューニングつまみがなくなっていますが、内部のフライホイールを手で回せば選局できます。針と目盛りが少しずれているもののFM/AMともにクリアに受信します。ダイヤルスケールの照明とシグナルメーターの照明が切れています。全体に傷も少なく外観は良好です。以上の理由から壊すのは止めてFM同調点の調整、電球交換、チューニングつまみは他のジャンク品から流用などして復活させることにしました。

F50003 F50004  アナログチューナーといっても1970年代前期の製品と違ってICが多用されているのでシンセ式チューナーと同じ感覚で調整できます。まず同調点の調整です。ダイヤルの針を82.5MHzのNHK-FMの周波数位置に合わせます。この状態でIF部のIC「PA3001」近くにある「N CENTER」と書かれたコアを回して放送が受信できステレオランプが点灯する位置に調整します。このときチューニングメーターがセンター位置になるようにします。

F50005 F50006 F50007  82.5MHzのNHK-FMを受信しながらフロントエンド部にある青いコイルのコアを回し、チューニングメーターがセンター、シグナルメーターが最大に振れる位置に調整します。次に信号の弱い放送局を受信し、黄色いコイルのコアを回しシグナルメーターが最大に振れる位置に調整します。もともと最大に振れる局では黄色いコアの調整効果が分かりません。

F50009  次にバリコン上部にある調整用ネジを回し、シグナルメーターの振れが最大位置になるよう調整します。最後に「S METER」と書かれた半固定抵抗を回し、シグナルメーターの最大振れ位置を最大目盛りにあわせます。「MUTING LEVEL」半固定抵抗を回せばミューティング開始位置を調整できます。

※<注意>そもそもこのような調整方法が正解かどうかは分かりません。試行錯誤の結果です。この記事を参考にされる方はあくまで「自己責任」でお願いします。

F50008 チューナー出力をUA-4FX経由でパソコンに繋ぎ、WaveSpectraで波形を見ます。波形を見ながら19kHzのパイロット信号が最小になるように「PILOT CANCEL」半固定抵抗を回します。信号発生器がないのでステレオセパレーションの調整ができないのが残念ですが、これはリタイア後の楽しみに取っておきましょう。

F50011 F50013 F50014 最後に照明用電球の交換です。ダイヤルスケール用のオリジナル電球(8V)は自動車のルームランプ用電球(12V)で代用しました。少し暗い気もしますがまあOKです。シグナルメーターの照明電球は8V直径5mmの麦球です。いろいろ触っているうちにチューニングメーター用の電球も切れてしまいました。麦球の手持ちが無いのでこれは後日の宿題とします。

F500

 作業終了してゆっくり聴いてみました。つまみは無いしメーター照明も切れているなど見た目は悪いのですが、音はなかなか良いですよ。低音域がしっかり出ている感じです。アナウンサーの息遣いがリアルです。BGMとして聴くには充分です。完全復活とはならなかったものの、お盆休みの良い勉強になりました。

F50016 F50017 F50018 F50019 F50010_2

追記 2009年5月10日 ----------------------------------------------

F500700  この記事を書いてからもう2年近く経つんですね~。
 いま読み返すと、何ともお恥ずかしい内容です(汗;)

 このインチキ記事を書いた直後の2007年10月、とうとう中古測定器を入手し本格的なチューナー調整の道にハマッていったのでした。

 チューニングつまみが欠落したこのF-500ですが、その後別のジャンク機を入手しフロントパネル、電球、天板など状態の良い方を選んでニコイチに合体しました。もちろんチューニングつまみも移植し、見た目はかなり美しい個体に仕上がりました。

 パルスカウント検波の理屈と調整方法を学習し、各部調整して現在も快適に使っています。1980年前後、バリコン式からシンセ式への移行期のチューナーは面白いですね。ホント、興味は尽きません。

 上位機の F-700 も2008年1月に入手しました。当時のカタログや取扱説明書PDFはこちらで紹介しています。興味ある方はご覧ください。

 

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コメント

「 波形を見ながら19kHzのパイロット信号が最小になるように「PILOT CANCEL」半固定抵抗を回します。 」とありますが、
古いバリコンを使用した機種ではどのような調整により19kHzのパイロット信号を最小になるように調整しますか?

すいませんが、御教示願います。

こんばんは。

結論から先に申し上げると「申し訳ありませんが分かりません・・」という事です。

私は電気電子の専門家ではないので、基板のシルク印刷を見ながら部品の役割を判断しています。古い機種でも新しい機種でも「PILOT CANCEL」とか「SEP.」などの明示が無ければ、例えば「VR101」だけでは何の部品か分かりません。よって調整方法は分かりません。

ただ19kHz信号は人間の耳にはほとんど聞こえませんから、あまり気にされることは無いと思います。悲しいことに私の耳は17kHzまでしか聴こえません・・。

「壊してもいい・・」という割り切りがあるなら試行錯誤でチャレンジしてください。ただ大切なチューナーを調整する場合はメーカーや専門家(本物の・・)に相談されることをお勧めします。

BLUESS様
当地関西でもFM補完放送開始が決まったようですので,バリコンチューナの改造で対応できるかやってみました。
F-500ではフロントエンド共振回路のセラミックコンデンサ5個を取り外して再調整するとうまく行きました。周波数範囲は79MHzあたりから95MHzに調整できました。バンドの両端でも感度の低下は無い様です。
ちなみに,F-700では周波数が高い方で感度が低下し,実用になりませんでしたが,不調の個体だった可能性もあります。
TRIOのチューナは基板が2階建てで難易度が高いので試していません。
ご参考までに。

名古屋では民放AM2局が試験放送をしています。今週以降に正式開始とのことです。
ONKYO T-422M という機種で受信テストしていますが、STEREOランプ点灯してなかなか良い音で聞こえます。NHKが対応すれば、、と思うばかりです。

既存機種の改造も面白そうですね。私は 90~95MHz対応を目指してFPGAチューナーの改造に着手しました。AM放送を聞くことはそんなに無いのに、でも可能性が広がることは嬉しいことです。

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