フォト
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

チューナー関連リンク

« PIONEER F-500 | トップページ | DSD Direct Ver2.0 »

2007年8月14日 (火)

YAMAHA CT-800

Ct80000  2007年7月初め、仕事仲間の友人のそのまた友人(M氏)から寄付していただきました。1974年購入のワンオーナー品だそうです。ウッドケースに収まったチューナーはさすがに時代を感じさせます。購入以来ずっとガラス扉のついたオーディオラックに入っていたそうで、フロントパネルも白木のウッドケースもほぼ無傷です。10年以上電源を入れたこと無かったそうですが、FM/AMともに受信しました。電球切れもありません。取扱説明書も一緒に譲っていただきましたが、これまた汚れ・シミ・折れなどまったく無い新品のような状態です。クリアファイルに入った状態でずっと本箱で保管されていたそうです。・・・私もこれから見習います!!

 1970年代のYAMAHA製チューナーについては知識が無かったのでネット上で調べてみました。

 ・CT-7000 1975年発売 7連バリコン搭載 定価220,000円
 ・CT-1000 1978年発売 7連バリコン搭載 定価59,000円
 ・CT-800 1973年発売 4連バリコン搭載 定価68,000円(※2008年7月26日追記 75,000円??)
 ・CT-600 19??年発売 定価60,000円
 ・CT-400 19??年発売 定価40,000円

 CT-800、CT-600、CT-400はデザインの類似性から同時期のシリーズ製品と思われます。フロントパネルにあるMUTING関連のつまみやスイッチの有無が異なるようです。

我が家にある古いカタログを探したところ、1977年昭和52年2月発行の「YAMAHA X1LINE」カタログ(PDFファイル) を発見しました。ここに登場するCT-X1とCT-400は外観上は同一機種に見えます。

 ・プリメインアンプ CA-X1 定価49,500円
 ・チューナー CT-X1 定価35,000円
 ・プレーヤー YP-511 定価43,800円
 ・スピーカー NS-451 定価26,500円×2

Ct80002_2Ct80014  CT-800の指針と周波数目盛りに僅かにズレがあったのでT101のコアを回して微調整しました。とてもクリアにFM局を受信します。派手な照明は無く控えめです。スケール全体をライトアップするのではなく針の部分だけを照らす形式です。シグナルメーターとチューニングメーターも数字と目盛りだけが光ります。YAMAHAらしい品のあるデザインだと思います。

Ct8002_2

 私の聴感上は特に問題ないのですが、ただシグナルメーターの挙動がちょっと気になります。他のチューナーではシグナルメーターが振り切れるFM局でも本機では半分程度しか振れません。フロントエンドの調整用コアやバリコン上部の調整ネジをいろいろ試してみましたが、やはり最大で半分程度しか振れません。基板上に「VR101 METER」と書かれた半固定抵抗がありました。メーター調整用ですがこれを最大に回してもやはり半分程度しか振れません。下に追記した調整の結果、シグナルメーターは大きく振れました。

 →・CT-800取扱説明書(PDF形式:3.07MB)

 説明書を読んでみると本機の特長として「メーター回路にAGCをかけ、強入力でも振り切れないSIGNALメーター・・」と記載がありました。AGCとはオート・ゲイン・コントロールのことだと思いますが、これが効いているのならこのままでOKという事でしょうか。やはり100%位置まで振れて欲しいと思うのですが・・部品の劣化もありそうですね。

Ct80004  背面には見慣れない「IF OUT端子」があります。「この端子は将来に予測されるディスクリート4チャンネル放送のアダプターを接続するための出力端子です。」と説明書に記載があります。 そういえば1970年代前半に「4チャンネルオーディオ」というブームがありましたね。録音当初から4つのチャンネルを独立して記録する方式を「ディスクリート4チャンネル」、2チャンネルのソースを4チャネル再生用に変換する方式が「マトリックス4チャンネル」だったと記憶しています。

 

■■追記 2008年7月2日■------------------------------------------------

弟機のCT-600を入手しました。両者の比較記事を掲載しましたので興味ある方は こちら をご覧ください。内部比較のため開腹したついでに「精度の怪しい中古測定器」を使って各部再調整してみました。

【1.検波コイルの調整】
・FM受信モード=AUTO
・SSG(83MHz-60dB-無変調)シグナルメーターが最大振れになる位置で受信。
・T101コアを調整してチューニングメーターをセンター位置へ。
・83MHzを大きく外した状態でもメーターが中央位置かどうかを確認。

【2.フロントエンド部の調整】
・以下の調整は本体シグナルメーターが最大値になる事を確認。
・OSC部調整 SSG(76MHz、30dB)-本体目盛(76MHz) Loを調整して最大に。
・OSC部調整 SSG(90MHz、30dB)-本体目盛(90MHz) Tcoを調整して最大に。
・数回繰り返す。
・ANT部調整 SSG(76MHz、30dB)-本体目盛(76MHz) LAを調整して最大に。
・ANT部調整 SSG(90MHz、30dB)-本体目盛(90MHz) TcAを調整して最大に。
・数回繰り返す。
・RF部調整 SSG(76MHz、30dB)-本体目盛(76MHz) LR1、LR2を調整して最大に。
・RF部調整 SSG(90MHz、30dB)-本体目盛(90MHz) TcR1、TcR2を調整して最大に。
・数回繰り返す。
・IFT部調整 SSG(83MHz、30dB)-本体目盛(83MHz) IFを調整して最大に。
※この調整でシグナルメーターが最大まで振れるようになりました。

【3.ステレオセパレーション調整】
・SSG(83MHz、60dB、Stereo L,R、1kHz、100%変調)AUTOモードで受信。
・VR103/Lを調整してWaveSpectraを見ながら反対chへの漏れを最小に。
・VR104/Rを調整してWaveSpectraを見ながら反対chへの漏れを最小に。

【4.シグナルメーターの振れ調整】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo 1kHz、30%変調)AUTOモードで受信。
・VR101を調整してすべての最大値へ。

【5.MUTING調整】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo 1kHz、30%変調)AUTOモードで受信。
・VR101でミューティング開始位置を調整。
・本機はミューティングレベル可変なのでお好きなレベルに調整可能。

■2008年7月26日追記--------------------------------------------------

 「CT-800=75,000円、CT-600=60,000円、CT-400=40,000円では・・?」というご指摘をいただきました。私の手元には判断材料がありません。当時のカタログなどをお持ちの方はご一報ください。

Ct80001 Ct80003 Ct80011

Ct80013 Ct80017

« PIONEER F-500 | トップページ | DSD Direct Ver2.0 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

YAMAHA CT-800 の回路図の手持ちがあります。

こんばんは。

相変わらずレスポンス悪くて申し訳ありません。

いろいろな資料をお持ちですね!!
コピーを是非お譲りください。

始めまして、YAMAHAの愛好家で、チューナーは現在CT-800を使用、今回、CT-1000のジャンクを購入(ステレオにならない)したので、修理しようと考えております。そこで、もし回路図をお持ちでしたら、有料でもいいのでご提供いただけないかという御願いです。CA-1000Ⅱの回路図は当方持っておりますので、もし必要であればご連絡下さい。

CT-1000は良さそうな機種ですね。

残念ながらCT-1000の回路図は持っておりません。

既にご存知かもしれませんが、CT-1010の回路図や調整マニュアルはT.I.C.に掲載あります。
T.I.C. Tuner Information Center

CT-1000とCT-1010の違いは良く分かりませんが、共通点は多くありそうな気がします。

充実した貴HPを拝見しました。すごいですね。
私も勉強させていただきます。

CT-1000が届き、回路図が無いまま中身を見て見たらMPX-ICにSANYO製のLA3350が使用されていましたので、データシートを探して見ましたが無いのでLA3361を参考にしました。ST/MONOの切り替え制御がおかしいかなとLA3361を見ると9ピンがそれで、テスターやオシロで確認しましたが電圧変化や抵抗値変化が無いので、電池で+電圧を印加したら5V以上でステレオが検出されるようになりました。パターンを見るとNC(パターン接続無し)でしたので、何の目的の端子かは不明です。と言うことでVCC+12Vから4.7kΩで接続、パスコンを入れると動作しなくなるので、抵抗のみとしました。その他は、周波数ずれも無く、いい音をしています。但し、図体がCT-800より一回り大きい(CT-800はCA-1000と同じなのに)。この謎が判れば教えて下さい。FMもいいのですが、AMが綺麗に受信出来るチューナー(YAMAHA全て)も貴重です。

CT-1010の回路図を見てみました。こちらもMPX用ICはLA3350(IC204)でした。回路図でIC周辺の様子が分かります。CT-1000実機と比較してみてください。

・ご指摘の通りLA3350の9pinは接続なし。
・LA3350の12pinから19kHzが出ており、近くに19kHz確認用TPがあります。
・このTPに周波数カウンタを接続し、16pinに繋がるVR203でVCOフリーラン調整できます。
・TICで入手した回路図等を以下に置いてあります。

 ・YAMAHA CT-1010 回路図

 ・YAMAHA CT-1010 調整要領

 ・YAMAHA CT-1010 ブロックダイヤグラム


本体サイズの件ですが、「オーディオの足跡」でスペックを見るとCT-1000はCA-2000と同じサイズのようです。

いろいろとアドバイス有難う御座いました。MPX用IC LA3350が若松通商にあることが判り5個注文(189円/個と安い)。先日交換しました。最初ステレオへの切り換えがおかしく、色々と考えてしまいましたが、VCOの調整ズレでした。入力無しの状態もしくはモノラルの状態で調整する必要はあるんですよね。今は、ちゃんと動作しています。しかし、IC交換による調整ズレも出るだろうと、FM/AM標準信号発生器をオークションで物色中(現在1000円)です。このまま落札出来れば、また、FMチューナー調整に、のめりこみそうです。LA3350のデータも入手出来ましたら送ります。

ご無沙汰しております。
今回CT-800がをフオクで1200円と格安で落札出来ました。
出力アンプのトランジスタ劣化で、これは交換してOKとなりました。
セパレーションが無いに等しかったので、右端のオレンジ色コアのコイルを調整したところ、セパレーションが取れる様になりました。
質問ですが、この他に調整箇所はあるのでしょうか、貴殿の本文を読むとVR103、104の調整が必要の様ですが。またAFC動作ONでチューニングメーターが少しずれるのですが、これの調整箇所が分ればお知らせ下さい。

トラブルシューター様

こんにちは。お久しぶりです。
実はCT-800は知人に譲ってしまったので手元にありません。
残っている写真や資料を見ながらこれを書いています。

>右端のオレンジ色コア

これはT103でしょうか?
手順としてはT102、T103、T104を整えてからVR103、VR104でセパレーション調整です。
具体的な調整方法はひろくん様のCT-800記事に記載があります。
あとT105、T106は19kHzフィルターです。AFCの件は良く分かりません。

CR-1000というヤマハ製レシーバーがありますが、このレシーバーに搭載されているチューナー基板がCT-800と同じです。CT-800のサービスマニュアルは未入手ですが、CR-1000のサービスマニュアルなら海外サイトで入手できます。回路図と調整方法が載っています。私が入手したPDFファイルは以下に置いてあるので良かったご利用ください。

YAMAHA CR-1000サービスマニュアル

早速のアドバイスありがとうございます。
調整のため、もう一度分解してみました。T103でした。
VR103と104を交互に調整して、セパレーションを最大にしました。
センターメーターはT101を調整してみました。AFC-ONでのずれも少なくなったので、これで良しとします。
T102,104はきつくて壊しそうなので止めました。
今回、交換したトランジスタ2SC458はチューナー部分にも多用されており、高周波増幅の2SC460も以前トランシーバーで劣化交換の経験が有るので、気にすると、全数交換も必要かもしれませんね。
今後とも、よろしくお願いします。

初めまして、こんにちは。
シグナルメーター付きのチューナーを使っているのですが、専用アンテナを設置できる環境でないため、ケーブルテレビのアンテナから受信しています。
大体メーター40〜45%で音質は良好と感じます。
やはり数値と音質は比例するのでしょうか?
よろしくお願い致します。

こんばんは。

>大体メーター40~45%で音質は良好と感じます。
>やはり数値と音質は比例するのでしょうか?

受信するFM電波は強い方が音質は良くなります。ただ強過ぎると逆に弊害もあります。
電波の強さはシグナルメーターで確認できますが、振れ具合は参考程度です。
室内配線を見直して分岐数を減らすとメーター振れは上昇するかもしれません。

大変参考になりました。
いつの日かFM専用アンテナを設置するのが夢です。
お忙しいところ、どうもありがとうございました。(*^-^)

こんばんわ お世話になります。

このチューナーをヤフオフで入手して再調整をしたところ、チャンネルセパレーションが
10dBから20dB程度にしか調整できません、(VR103、VR104で調整)
MPX回路の電解コンデンサの交換で改善の可能性はあるでしょうか。

あとコイルの調整トリマーが固くて、調整棒が千切れそうになるまで力を入れるが断念したコイルがあります、アルコール等を流し込んで効果があるか合わせてご教授願いします。
宜しくお願いします。

sk様

随分久しぶりにCT-800の記事を読み直しました。
これは修理調整を始めた頃の記事なので、いま読むと何ともお粗末な内容で恥ずかしい限りです。
ここに掲載したCT-800は既に手元にありません。いずれ中古品を入手して記事を書き直そうと思いました。

記事中のセパレーションの項目で T102,103,104の調整手順が抜けています。
VR103、VR104の調整以前に必要な項目です。
具体的な手順は「ひろくん様のホームページ」をご参照ください。
http://nice.kaze.com/ct-800.html

>調整棒が千切れそうになるまで力を入れるが断念したコイル、、
>アルコール等を流し込んで効果があるか?

試したことがないので効果の有無は分かりません。
無理に回さない方が良いと思います。

ヤマハCA-1000Ⅱの回路図をお持ちであれば分けて頂けないでしょうか。自称

CA-1000IIの回路図と調整要領が手元にありました。
メール添付でお送りしますので、コメント投稿時にメールアドレスを入力してください。
入力してもメールアドレスは公開されませんのでご安心ください。

ちなみにこの回路図は Hifi Engine で入手しました。
ここはメンバー登録(無料)すれば誰でもダウンロード可能です。

ヤマハCA-1000Ⅱの回路図を分けて下さい。
連絡有難う御座います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140763/16115198

この記事へのトラックバック一覧です: YAMAHA CT-800:

« PIONEER F-500 | トップページ | DSD Direct Ver2.0 »