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2007年10月の記事

2007年10月24日 (水)

LEADER 3215 / National VP-7633A

01  もはや素人趣味の範囲を超える・・と思いつつ、2007年8月下旬とうとう中古測定器を入手しました。古いFMチューナーの調整を自分自身でやろうとする時、FM同調点や受信感度の調整だけなら在来局を受信しながら作業できますが、ステレオセパレーションを調整するにはLch、RchのみのFMステレオ信号が必要です。「やっぱり測定器が欲しい!」数多くのチューナーを分解しながら(壊しながら・・)こう悟りました。

02標準信号発生器(LEADER 3215)
 テレビ局でエンジニアをしている知人にこっそりお願いして、業務用の周波数カウンタで確認してもらいました。「FMチューナーの調整目的には充分な性能がある」との事でした。とりあえず素人趣味の世界なら使えそうです。この機種はFMステレオ変調器を内蔵していないタイプなので比較的安価に入手できますが、以下のような外付け機器が必要です。

03■FMステレオ変調器(National VP-7633A)
 7種類(30Hz,100Hz,400Hz,1kHz,6.3kHz,10kHz,15kHz)のテストトーンを生成できます。プリエンファシス切替(OFF,25μs,50μs,75μs)も魅力的な機能です。19kHzパイロット信号をONにするとFMチューナーでSTEREOランプが点灯します。とりあえず動作しているようです。外部入力端子(L/R)があります。

 この二台の測定器にパソコン用フリーソフトのWaveGeneWaveSpectraを組み合わせると、自宅に強力なテスト環境が整います。これまでは自分の「耳」を測定器代わりにしてきましたが、ようやく本格的に調整作業ができるようになりました。特にステレオセパレーションが調整できることが最大のポイントです。ステレオ音像定位に関して重要な調整ポイントです。

 まず試運転としてケンウッドサービスにて調整済みの KENWOOD KT-2020 に周波数83.0MHzで1kHzのテスト信号を送り、下記3パターンの出力を比較してみました。ノイズ等も少なくまずまずの結果だと思いますが、組み合わせる機器が増えるにつれバックグランドのノイズが増えますね。100Hz以下の成分が妙に多いので、電源周りをちょっと整理してみます。

 [LEADER 3215]→[KT-2020]→[UA-4FX]→[WaveSpectra]
 内部変調信号1kHzと400Hzを使ったモノラル信号をチューナーに送出できる。
Ws1

 [VP-7633A]→[LEADER 3215]→[KT-2020]→[UA-4FX]→[WaveSpectra]
 ステレオ信号をチューナーに送出できるので、ステレオセパレーションの調整ができる!!
Ws2

 [WaveGene]→[UA-1EX]→[VP-7633A]→[LEADER 3215]→[KT-2020]→[UA-4FX]→[WaveSpectra]
 ホワイトノイズ、ピンクノイズ、周波数スイープなどテスト信号を自在に送出できる。
Ws3

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 二台ともかなり古い製品で取扱説明書もありません。ネット検索で得られたスペック情報をまとめておきます。

■LEADER STANDARD SIGNAL GENERATOR 3215 ※カタログを入手しました。
・周波数範囲 100kHz~140MHz
・分解能 100Hz 100kHz~30MHz
       1KHz  30MHz~140MHz
・出力範囲 -20.0dBm~
・分解能 0.1dB
・インピーダンス 75Ω
  (※本来は50Ωですが、仕様変更されているようです)
・変調 FM、AM
・内部変調周波数 400Hz、1kHz
・外部変調 1Vrms 10kΩ (Hi-Loモニタ付)
・FM変調範囲 0~99.9kHz (20Hz~100kHz)
・AM変調範囲 0~60%  (20Hz~10kHz)

■National MULTIPLEX STEREO MODULATOR VP-7633A
・出力レベル範囲 0.00~9.99V
・インピーダンス 約75Ω
・ステレオ分離度 66dB以上(DC~15kHz)
・歪率  0.01%以下(30Hz~10KHz)
・S/N比  90dB以上
・プリエンファシス OFF,25,50,75μs
・内部テストトーン 30,100,400Hz,1,6.3,10,15kHz(±3%)
・変調モード OFF,MONO,L=R,L,R,L=-R
・パイロット信号 19KHz±1Hz

【2007年11月1日 追記】

二台とも20分前後の暖機運転が必要です。使いながら気が付きました。

2007年10月16日 (火)

AKAI DT-320

Dt32000  1983年製、AKAIのプログラマブル・オーディオタイマーです。私の勝手な思い込みですが、AKAI製タイマーのハイエンド製品だと思います。DT-220は弟機になります。幅44cm、奥行25cmというサイズは普通のチューナーと同じ大きさですから、タイマーとしては巨大です。背面には3系統、6個のアウトレットが並んでいます。これは2007年9月初めに知人からタダで貰いました。取扱説明書も一緒です。使い道も無いくせに・・でも貰えるものはつい貰っちゃうんですよね(笑)。タイマーの在庫が増えてきました。

Dt32003  表示管下部に並んでいる操作ボタンは、次に操作可能なボタンだけが緑色に光ります。例えば時刻を「23:15」と設定したいときは、最初は「0」「1」「2」のボタンだけが光るので「2」を押し、次は「0」「1」「2」「3」のボタンだけが光るので「3」を押す・・という具合です。なかなか賢い機能です。FL管の輝度がやや劣化しています。ムラがあるという表現が正しいかも。タイマーという製品は常時時計表示しているので輝度劣化は避けられません。オークションを見ていると、通電した状態の写真を掲載している出品は少ないですね。表示部を見せたくないのかな・・と邪推してしまいます。

Dt32005  AT-S61というAKAI製チューナーを接続すると、受信バンド(FM/AM)とチューナー側に記憶したステーションメモリーをコントロールできるようです。同じ1983年製のTechnics ST-G7とオーディオタイマーSH-4060の組み合わせでも同じ仕組みがありました。チューナーとタイマーの組み合わせが制限されてしまいますが、これ以降はチューナー側にプログラム機能を備えた機種が主流になったように思います。製品選択の自由度の問題ですから、当然の流れだったと思います。

Dt32009  説明書によると30分間の停電補償機能がありますが、現状では1秒ももちません。フル充電するには45時間必要と書いてあるので充電池が入っているのだろうと思ったら当り!でした。電源トランスの横にNiCd電池が2本あります。電池のフィルムを剥がしましたが容量の記載はありませんでした。いずれ適当な充電池を探してきます。電池は外しましたがタイマーとしては利用可能です。停電補償が無いだけです。

◆DT-320 取扱説明書 (PDF形式)

◆特徴
・マイクロコンピューターとクォーツを組み合わせた多機能ウィークリー(一週間型)タイマー
・1週間に8つのプログラムをメモリー可能、各プログラムは連続タイマー動作を行うリピートプログラム、1週間だけ動作するワンタイムプログラムと自由に選択可能
・ACアウトレットは3系統(A、B、C)合計6組、タイマーにより3つの組合わせで独立してON/OFF可能
・操作可能なプログラミングキーや操作キーは、電子音や光の点灯、点滅で表示するセンサーライトガイドシステム
・現時刻、タイマーON時刻、OFF時刻を独立して表示する大型2色FLデジタルディスプレイを採用。タイマーON/OFF時刻表示を消去可能
・当社別売AT-S61との組合わせて時刻と同時に受信バンド(FM/AM)、プリセットステーションの指定が可能なプリセットステーションコントロール機構
・室内の明るさに合わせてFLデジタルディスプレイの明るさを自動調光するオートディマー機構
・1分から99分まで自由にプログラムできるスリープ機構
・停電でも約30分(常温)以上メモリー内容が消えない停電補償機構
・440(幅)×63(高)×250(奥行)mm、約4kg

◆オーディオタイマーに関する過去記事
AKAI DT-138
National Audio Timer TE61/TE64
National Audio Timer TE903
SONY PT-D9W 修理記録
オーディオタイマー比較(SONY PT-D9W vs. TEAC TT-200)

Dt32001 Dt32002 Dt32004 Dt32006 Dt32010

2007年10月13日 (土)

SONY NW-A608 修理記録

Nwa6081  「これ、壊れたからもう要らない・・新しいの買ったし・・」娘が使っていた2GBウォークマンです。2006年4月、高校入学祝いに買ってやったものですが、女子高生が毎日酷使すると可哀そうに1年半の寿命だったようです。音楽は聴けなくても2GBのUSBメモリーにはなるだろうと思い、どこが壊れているのかと調べてみました。

 2GBの容量に約600曲が収まっているらしいのですが、聴けるのはアルバム3枚(34曲)だけ。その他の曲は曲名表示されるものの、再生ボタンを押すと「No Data」と表示されます。USBケーブルでPCに繋ぐと、容量ゼロのドライブとして認識され、一切の操作不能です。こりゃ確かにおかしい!

 SonicStageCPを起動すると「全曲削除してください」と指示され、実際に削除しようとすると「削除できません」とエラー表示になります。やれやれ・・です。取扱説明書の指示に従って次の操作をしました。

■方法1:「RESET」ボタンを押す。
・本来裏面にある「RESET」ボタンをペン先などの固いもので押す。・・が効果なし。

■方法2:本体フォーマットする。
Nwa6083・機能選択メニューが表示されるまで「DISP/FUNC」ボタンを押す。
・シャトルスイッチを回して「Music Library」を選び、(再生/停止)ボタンを押す。
・再生停止中に設定メニューが表示されるまで「SEARCH/MENU」ボタンを押す。
・シャトルスイッチを回して「Advanced Menu >」を選び、(再生/停止)ボタンを押す。
・シャトルスイッチを回して「Format >」を選び、(再生/停止)ボタンを押す。
・シャトルスイッチを回して「OK」を選び、(再生/停止)ボタンを押す。
・「COMPLETE」と表示され終了。

結果はすべての曲が削除されました・・が今度はSonicStageCPから機器として認識されなくなりました。再びやれやれ・・です。取扱説明書にはこれ以上の記述がありません。こうなると妙に意地になってしまいます。情報を求めてソニー公式サイトで調べてみました。

http://www.walkman.sony.co.jp/

サポートページを見ていたら、

NW-A605/A607/A608本体ソフトウェア Ver.2.01 バージョンアッププログラム[2006/05/25]

を見つけました。本体ソフトウェアとはつまりファームウェアのことでしょう。確認したところ手元のNW-A608のファームはVer.2.00でした。日付を見ると購入直後にバージョンアッププログラムがリリースされていたようです。残った方法はこれしかない!と決断して即実行。これでだめなら研究材料(=分解して遊ぶ)にしようと割り切っての作業ですから気楽なものです(笑)。

■方法3:本体ソフトウェアのバージョンアップ
Nwa6084 http://www.sony.jp/support/walkman/download/nw-a605_fw.html
・上記サイトから更新プログラムをダウンロード
・手順に従ってアップデート開始
・本体表示部は以下の順に表示が変わります
・「Program Checking」
・「Program Erasing」
・「Program Writing」
・所要時間約5分でアップデート完了(※スクリーンショット参照)
・本体ソフトウェアはVer.2.00からVer.2.01にバージョンアップされました。

■結果は・・Nwa6085_2大成功!なんとNW-A608復活です!!もう普通に使えます。

NW-A608に標準添付の CONNECT PLAYER は使えませんでしたね。あまりに不評のため SonicStageCP に統合されたと私は認識しています(自己解釈のため真偽不明)。

 本体ソフトウェアのアップデート作業はPC初心者にはちょっと敷居が高い作業です。このアップデート情報に辿り着くことすらできないかも知れません。少なくとも我が家の女子高生にはまったく無理でした。本当は簡単に復活するのに、でも無用に買い替えている消費者がきっと多いことでしょうね。

■最後に・・
復活したこのウォークマンですが・・・・妻が嬉しそうに持っていったのでした・・・

■2008年5月2日追記--------------------------------------------

2006年の購入から丸2年、ついに最後のときを迎えました。前回修理後から妻が毎日使っていましたが動作不調になるケースが数回発生し、その都度本体ソフトウェアを入れ直してきました。でもついにどのボタンを押しても応答無く、回復不能に陥りました。

私が何とか直そうと悪戦苦闘していると「新しいの買ってきたから・・もういらない・・」何とNW-A918を持って妻が帰ってきました。8GBメモリー&ワンセグチューナー搭載の最新型です・そんな無情な・・(涙&笑)。

NW-A608はもう本当に無用になったので思い切って完全に分解しました。回復不能です。写真だけ撮っておきましたので興味ある方はご覧ください。

Nwa6081 Nwa608_2 Nwa608_3 Nwa608_4 Nwa608_5 Nwa608_6 Nwa608_7 Nwa608_8 Nwa608_9 Nwa608_10 Nwa608_11 Nwa608_12 Nwa608_13

 

2007年10月 4日 (木)

Technics ST-8200

St820000 2007年8月終り、いつものリサイクルショップで105円で入手しました。私は照明がきれいなアナログチューナーを見かけると条件反射で購入してしまいます(笑)。金額は大したことないのですがシンセ式と違ってサイズは大型です。置き場所がちょっと苦しくなってきましたが、家族に見つからないようにこっそり仕事部屋に運び込みました(大笑)

http://www.audio-heritage.jp/TECHNICS/tuner/st-8200.html

 電源コードには「1975」の印字があります。私が高校生の頃の製品でST-8600の廉価機です。当時カタログで見たST-9300やST-9700には結局手が届かなかったですね。

 FM各局ともきれいに受信します。フロントエンド部を軽く調整しただけで大きな故障はありませんでした。ステレオセパレーションはおよそ40dBくらい取れます。性能はシンセ式チューナーとは比較になりませんが、特に不満もありません。背面端子を見ていて「何故こんなにたくさんの端子があるのだろう?」と不思議に思いましたが、上記サイトで仕様を読んで分かりました。

「FMローノイズ録音・再生方式」

 プリエンファシスのかかった信号をそのまま録音信号として出力しテープデッキに録音。再生時はテープデッキの再生信号をもう一度チューナーに入力しディエンファシスして音声出力します。こうする事でFMノイズだけでなくテープヒスノイズも減少させるという仕組みです。すごいアイデアですね。録音レベル設定のためにピンクノイズを出力できます。「FMエアチェック向け」という呼称は納得できます。ただテープデッキ側のドルビーノイズリダクションシステムが普及したため、この方式は定着しなかったと想像します。

 確認のために WaveGene でホワイトノイズを発生させ、50μsのプリエンファシスをかけて標準信号発生器からST-8200に信号を送信、出力される波形を WaveSpectra で見てみました。確かに「TAPE DECK REC OUT」端子からはプリエンファシスされたままの信号(10kHz付近で約+10dB)が出ています。もはやテープデッキという機器が手元に存在しないのでテープヒスノイズの件までは検証できません。残念ながらここまでです。

ST-8200-1
ST-8200-2

※実は最近、中古のFMステレオ変調器と標準信号発生器を入手しました。詳細は後日レポートします。

 今と違ってFM放送が貴重な音楽源だった頃・・懐かしいですね。私は二つの理由があって古いFMチューナーを大切にしています。

 一つはNHK-FMで流れる貴重なライブ音源(CD化されていないもの)を高音質で録音・保存するためです。これにはシンセ式デジタルチューナーを使います。性能的には圧倒的にシンセ式チューナーが有利です。特に1985年から1990年頃の機種が間違いなく秀逸です。現在はA&D DA-F9000 YAMAHA CDR-HD1500 を愛用しています。

 もう一つの理由は、照明を少し落とした仕事部屋で新しい構想を練る(ぼんやりする?)ためです。これにはバリコン式アナログチューナーから流れる音楽をBGMにするのが最高です。ライトアップされたチューナー表示窓がインテリアの一部となり、音楽とともに疲れた心を癒してくれます。高音質を期待している訳ではありません。風情を楽しむ・・と言いますか、なかなか趣きがあって良いものです。

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■追記 2008年2月9日

Technics_st8200_2 ST-8200のサービスマニュアル「テクニカルガイド(TECHINICAL GUIDE)」を入手しました。回路図や調整方法以外に「ローノイズ録音再生方式」の詳しい解説と操作方法や「ロックドチューニイング(Locked Tuning)」の詳しい図表入り解説もあります。しっかり読むとかなり勉強になりますよよ。

「当社のチューナーには周波数のドリフトを補正し、チューナーの性能を最大限に発揮するためにST-9300とST-3500で採用されたAFCや、ST-9700とST-8600で採用されたサーボチューニングがあります。周波数の補正精度やコストを考えるとどちらにも一長一短がありますが今回ST-8200で採用されたロックドチューニングは、AFCとサーボチューニングの中間的な性能を持っているもので、次にこの回路の原理を説明しています・・・」

 ↑Technics ST-8200 TECHNICAL GUIDE (PDF形式、約3.7MB、全12ページ)

St820001_2 St820002 St820003 St820004 St820005 St820006 St820007 St820008 St820009 St820010_2

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