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2008年1月の記事

2008年1月26日 (土)

TRIO KT-7700 調整記録

Trio_kt77000_3  1977年頃から我家にずっといるKT-7700です。何と30年前の製品で、当家最古のSONY ST-5130に次いで2番目に古いチューナーです。KT-7700に関する詳しい製品情報は国内サイトでは見つかりません。TRIO製品の中にあっては中級機扱いなので仕方ないことでしょうか。一方輸出モデルの「KT-8300/KT-9900」はTICで良い評価を受けています。KT-8300は正面パネルの色がシルバー、KT-9900は欧州向けでブロンズ色の違いがあるようです。

※輸出モデルの型番が国内向けモデルと極めて紛らわしいのでご注意ください。以下の記事に登場する「KT-8300/KT-9900」はすべてKT-7700の輸出モデル名を意味します。

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■KT-7700に関する情報

【KT-7700に関する前回記事】 2006/10/22(LED交換、仕様一覧表、取扱説明書PDFファイル)
 http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2006/10/trio_kt7700_led_1bee.html

【KT-7700掲載カタログ紹介】 2006/12/07(1976年版カタログPDFファイル)
 http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2006/12/trio_1976_c884.html

【Tuner Information Center (TIC)】 ※KT-8300サービスマニュアルあります。
 http://www.fmtunerinfo.com/kenwood.html

【MPB's Audio Projects】KT-8300改造記事あります。
 http://mpbarney.googlepages.com/home

【FMtuners / High End FM Tuners】Yahoo Group
 http://tech.groups.yahoo.com/group/fmtuners/

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■調整記録

Trio_kt77003  cooltune様のサイトでKT-7700の輸出モデルがKT-8300(KT-9900)という情報を得てTICで調べたところ、輸出モデルの調整法が記載されたサービスマニュアルや回路図が入手できました。「ついにこの日が来たか・・」という感慨に耽りながらKT-7700の内部に手を入れました。KT-8300(KT-9900)サービスマニュアルとKT-7700を詳しく照合すると両機は同一機ではないことが判明しました。

・KT-7700 FM専用 FM7連バリコン搭載(ユニット番号:X01-1230-00)
・KT-8300 FM/AM  FM6連バリコン搭載(ユニット番号:X01-1220-10)

Trio_kt77004  AM機能の有無が違います。上記のようにバリコンを載せたユニットが異なるので、トラッキング調整は「ANT」「RF1」「RF2」「RF3」「RF4」「RF5」の6ヶ所になります。ただしフロントエンド以降のFM部ユニット(X05-1350-10)は同一なので、ここでの調整項目はそのまま使えます。具体的な調整方法はサービスマニュアルをご覧いただくとして、ここでは調整作業の印象のみ書き留めます。※精度の怪しい中古測定機器を使って調整している点は差し引いてご覧ください。

KT-8300サービスマニュアルにKT-7700関係事項を加筆したPDFファイル(約2.3MB)

・トラッキング調整のズレはごく僅か。
・TP1で測定するIF TRIGGERとIF TRIGGER LEVELはズレが大きめ。
・TP2で測定するVCO(19kHz)はほとんどズレなし。
・セパレーションのズレが大きく、調整による改善効果が絶大!

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■テストポイント「TP1」「TP2」の位置について

Trio_kt77005 「テストポイントの位置は回路図を参照せよ」というサービスマニュアルの指示に従って回路図上で「TP1」「TP2」を探しました。回路図とにらめっこ状態になって約1時間。「TP」という場所は発見しましたが「TP1」と「TP2」が見つかりません(汗)。老眼の目には厳しい作業です(涙)。日を改めて再度約1時間に渡って回路図を探索しました。やはり「TP1」と「TP2」が見つかりません。さすがに「これはおかしい!」と思い始めました。気付くのが遅すぎますか・・(笑)

Trio_kt77006  「TP2」はVCO調整(19kHz)ですからICg12の10番ピンに繋がった「TP」の位置で間違いないと思います。実機の基板ではR184(100KΩ)の足が計測ポイントで、周波数カウンタで19kHzが測定できました。「TP1」はIF出力を測定しているので、回路図上で「IF TRIGGER」と書かれたVRg2近く「b」上側の「●」ではないかと考えました。ただ基板上にはフックやテストピンが見当たりません。試しにVRg2に繋がったRg77(22KΩ)の足に直流電圧計を接続したところ指示された設定値に調整することができました。実機での調整はVRg2~Rg77間にあるジャンパ線がベストポイントだと思います。

Kt8300kt7700servicemanual_p16 このテストポイントが正しいかどうか不安があったので、この件について【FMtuners / High End FM Tuners】Yahoo Groupの過去ログを調べてみました。テストポイントの場所について過去に同じ議論がされていて、やはり回路図に「TP1」と「TP2」の記載は無いとの結論でした。調整に用いる実際ポイントも私の判断と同じでした。

 KT-7700の国内版サービスマニュアルをお持ちの方がいらっしゃいましたら、マニュアルと回路図でテストポイントの件をご確認いただけると嬉しいです。

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■KT-7700の検波方式について

Trio_kt77001_2 「マルチプリケーティブ ディスクリミネーター」って何でしょう? cooltune様は「名称からしてたぶんクォドラチャー検波の改良型では・・」と述べられています。実機では検波回路がパッケージ(型番:W02-0005-05)になっているので内部の様子が分かりません。さすがにこれを分解する度胸はありません・・。弟機のKT-7500は「クォドラチャー検波」であるとカタログに明記されています。サービスマニュアルの記述に「phase shifter」「multiplier」とありますから、やはりクォドラチャー検波の一種と考えて良さそうです。「wave shaping circuit」の意味はよく分かりません。

【サービスマニュアルから引用】
 The detector circuit is assembled into a unit(W02-0005-05). It is a wide-band detector circuit of multiplicative detection system. The system is composed of phase shifter, wave shaping circuit, and multiplier having a low distortion characteristic. The detection band width is 5MHz and a low distortion characteristic of 0.04% is realized over more than 1MHz range. SN ratio is more than 85dB.

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■試聴

 調整前後で受信性能はそんなに変わらない印象ですが、セパレーション調整の効果ははっきり分かります。セパレーションをしっかり調整するためには検波段の調整が重要。調整作業にはサービスマニュアルに示された設定電圧などの情報がとても役に立ちます。ヘッドホンの中で楽器の位置がしっかり定まる感じがVery Good!低音域も力強くなった印象です。出力段にある16kHzの立派なLPFを見れば、スペクトルの状態は納得できます。前回評価「○」を「◎」に変更します。

Swkt7700
7kt7700_2

【アナログチューナー比較記事】
 http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2007/11/post_9fa9.html

 今回の作業でTPを探すために回路図と真剣に向き合った数時間・・とても勉強になった充実の時間でした。

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■追記(2008年2月2日)

 調整記事の公開後、cooltune様より「無線と実験」1976年5月号に掲載されたKT-7700回路図コピーをお譲りいただきました。ありがとうございました。

※以下に登場するKT-8300/KT-9900とはKT-7700の輸出モデル名を意味します。ご注意ください。

 KT-8300/KT-9900は海外仕様機です。FM放送のプリエンファシスは日本とは違いますから「75μs/25μs」の切替スイッチが背面に付いています。KT-8300の回路図を見ていくと切替スイッチもちゃんと記載されています。私の手元にあるのは国内仕様のKT-7700ですからプリエンファシスの切替スイッチはありません。日本のFM放送は50μs固定ですから当然ですね。

 「あれ~?」

Kt770033  写真の通りKT-7700のメイン基板は(X05-1350-10)でKT-8300の回路図に掲載されたユニット番号と同じです。でもKT-7700のディエンファシス回路がKT-8300と同じはずがありません。抵抗とコンデンサが違うはず!おまけにcooltune様からいただいた回路図を見るとメイン基板は(X05-1350-01)となっています???という事でKT-7700実機・KT-7700回路図・KT-8300回路図とのにらめっこ状態に再度突入しました(笑)。

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■比較して分かった事

Kt770034_3 【KT-7700実機にある】→【KT-7700回路図にない】
・ICg12の8ピン、9ピンとQg20の間にある0.01μFのコンデンサー(基板裏面に直付け)
・このコンデンサーはKT-8300の回路図に記載あり(部品番号なし)

【KT-7700実機にある】→【KT-8300回路図にない】
・Icg13近くのコンデンサーCg105、Cg106
Kt770035・KT-7700回路図ではCg105→Cg118、Cg106→Cg119と記載あり

【KT-8300回路図にある】→【KT-7700実機にない】
・Flg6(16kHzのLPF)に入る直前にCg116とCg117
・Flg6(16kHzのLPF)を出た直後のRg125とRg126

Kt770036Kt770037 【KT-8300回路図】【KT-7700実機】で部品が異なる
・Rg129、Rg130:2.7K→1K
・Rg133、Rg134:120K→33K

※その他見落としはあるかもしれません。ご容赦を・・

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■結論

・輸出用基板(X05-1350-10)に国内用部品(X05-1350-01)を搭載して製造
・製造後の製品改良のため基板裏面にコンデンサー2個を追加

 大量生産されたのではなく、一台一台ていねいに組み立てられた製品のような気がします。これからも愛着を持って大切に使い続けます(感謝)。

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■追記(2009年8月8日)

 KT-7700専用カタログを入手したのでPDF化して追加しました。ディスクリミネータの原理図や歪特性図が載った技術資料的カタログです。どうぞご覧ください。※折りたたむとB5サイズになる一枚物のカタログです。

 →KT-7700専用カタログ 1976年3月発行 PDF形式 約3.7MB 

 

2008年1月19日 (土)

TEAC TT-200 分解記録

Tt20000  2008年正月早々、MUSIC BIRDの留守録用タイマーとして使っているTT-200の液晶表示が消えているのに気付きました。「え~!故障??」と思って表示部を良く見ると時計は動いています。どうやら液晶用バックライトが切れたようです。修理に出そうかとも思いましたが手元には代替タイマーがたくさんあるので、研究材料として分解して遊ぶことにしました♪

 底面のネジ3本を外して前後にスライドすると簡単に分解できます。黒いスポンジに覆われた内側にLEDが2個ありました。下部のLEDは生きているようですが上部のLEDが逝っています。LEDに繋がったA1、K、A2のハンダを外したところLEDを載せた基板自体が外れました。修理に出すときっと「8028XXA-02」というユニット交換になるのでしょうね。

 使われているLEDは直径3mmの扁平型です。KがGND。A1が上部LED、A2が下部LEDに繋がっています。A1-K、A2-Kの電圧はともに5.07Vでした。修理できれば儲けもの・・との淡い期待もありましたが、交換部品が無い、取付け場所が狭い、適当な代用LEDが無いの理由で残念ながらここまでです。

 「大昔のFL管仕様オーディオタイマーと違って輝度劣化の心配がない」と安心していましたが、思わぬ落とし穴・・新品購入からたった1年の短い寿命でした(涙)。

Tt20001Tt20002Tt20003Tt20004Tt20005

Tt20006 Tt20007 Tt20008 Tt20009 Tt20010

 

2008年1月13日 (日)

Can't Take My Eyes Off You/君の瞳に恋してる

Cant テレビで放送された映画「バブルへGo!!」をみて懐かしく思い出しました。バブル全盛期の代表曲という感じなのでしょうか。「・♪ I love you baby ♪・」というフレーズを聴けば誰もが必ず知っている超有名曲ですね。忘れないうちに書き留めます。

 バブル全盛期の1980年代にディスコサウンドとしてヒットした曲が「BOYS TOWN GANG(ボーイズ・タウン・ギャング)」の「Can't Take My Eyes Off You」でした。シングルレコードが残っていました。解説によると女性1名と男性2名のユニットです。YouTubeのビデオを見ると男性2名は明らかに「※※」の雰囲気が漂っていますね。演出かどうかは知りませんが・・。

■BOYS TOWN GANG

 埋め込みが禁止されているコンテンツなので、以下のリンク先でご覧ください。

 →http://www.youtube.com/watch?v=GqUCutugP0E

 オリジナルは「The Four Seasons」の「Frankie Valli(フランキー・ヴァリ)」が1967年にミリオンセラーを記録した曲です。私は小学生(10才頃)さすがに記憶はありません。

■Frankie Valli

Cant1 2000年になって「SHEENA EASTON(シーナ・イーストン)」が再びヒットさせた記憶は新しいです。テレビドラマの主題歌になっていたような気がします。その他にも多くのアーティストによってカバーされていますから、時代を超えて愛される名曲のひとつですね。

 バブル全盛期・・私は次々に発売される各社のオーディオ機器を次々に買い漁っていました。

  

■2008年01月16日追記------------------------------------------------

「Can't Take My Eyes Off Of You」 or 「Can't Take My Eyes Off You」

Cant2  細かい事ですが、この曲について2種類の標記があることに気がつきました。「Of」が有るか無いかです。歌を聴くと「Of」が発音されているように聴こえます。

文法的には「 take one's eyes off・・ 」で「~から目を離す」という成句があります。直訳すれば「あなたから目が離せない」「あなたに魅了されている」という意味でしょうね。「Of」の有無がちょっと不思議な感じでした・・。

2008年1月 6日 (日)

YAMAHA T-2000W

Yamaha_t2000w01  2007年12月初め、音楽仲間の友人からYAMAHA T-2000Wをいただきました。外観は目立つ傷も無くサイドウッドは光沢があってツルピカです。取扱説明書、AMループアンテナ、FMアンテナ用PAL端子アダプタ、FM簡易アンテナなど付属品も揃っています。オートチューニング時に0.2MHz低い周波数でロックされるという不具合があるそうです。FMアンテナ端子のPALとFの変換アダプタの件は既報ですが、入手から約1ヶ月かけて調整&聴き比べた記録です。

Yamaha_t2000w10  1983年製で当時の定価は85,000円、YAMAHAとしては最上級機ですが同時期のKENWOOD KT-3030が10万円超ですからからチューナー市場では「中級機の上クラス」という位置付けでしょうか。当時の私はSONY ST-J75の性能に十分満足していたのでカセットデッキを次々と買い替えていた頃です。TICで調べてみると「YAMAHA T-80」が輸出仕様機のようです。英語版サービスマニュアルの一部が入手できたのでしっかり調整できそうです。

Yamaha_t2000w15  「ウルトラリニアダイレクトディテクタ」って「超直線直接検波」??。何だか意味が分かりませんが回路図を見ると「HIGH S/N WIDE RANGE YAMAHA RATIO DETECTOR」と記載されているので「広帯域レシオ検波」の事だと分かります。調べたところ1990年のTX-2000も「広帯域レシオ検波」ですね。これはちょっと驚きでした!

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■T-2000W関係情報

【オーディオ回顧録】
 http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/t-2000w.htm

【Tuner Information Center(TIC)】
 http://www.fmtunerinfo.com/

【T-80英語版サービスマニュアル】
 「T-80_service_manual.pdf」 PDF形式、約1.3MB

【ブロックダイヤグラムや特性表、仕様一覧表】
 「YAMAHA T-2000W 取扱説明書 PDF形式、約11.3MB

【YAMAHAチューナー:CIS搭載機の系譜】
T-8(1980)→ T-2000W(1983)→ T-2X(1987)→ TX-2000(1990)

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■取扱説明書より特長を抜粋

【FMチューナー部】
・5連バリコン相当(高耐圧ツインバラクタダイオード採用)のダブル-ダブルの妨害特性重視同調段。
・RFサーボゲインコントロール回路、高感度デュアルゲートMOS FET採用の広ダイナミックレンジRF増幅段。
・混変調、相互変調等の強入力妨害特性の優れたバランス型ミキサーに、更にアンテナアッテネーター採用の新開発フロントエンド。
・LOCALモードで低損失ユニレゾナンス型セラミックフィルター2段、DXモードで4段採用の高選択度、超低歪率IF増幅段。
・マイコン制御による妨害検出型DX-LOCAL自動IF帯域幅切替回路。

【FM MPX部】
・C-MOS・DC NFBスイッチング方式PLL MPXデコーダー。
・スイッチングアンプ、ポストアンプ等の信号ラインには、独立した高速低雑音オペアンプを使用。
・アンチインターフェアランスPLL回路、トラッキングサーボパイロットピュアキャンセル回路。
・音質重視のパッシブ型ディエンファシス回路、ノイズブレンドとハイカットフィルターを組合せ、セパレーション劣化の少ないFMノイズリダクション回路。

【AMチューナー部】
・電界性雑音に強い低インピーダンスループアンテナ。
・高耐圧バラクターダイオードによる二連バリコン相当の同調回路、非同調RFカスコード増幅段、二重平衡型差動ミキサー、3ポール型IFT採用IF増幅段。低歪率検波回路、隣接局間ビート妨害除去フィルター。
・ディエンファシスのON/OFFによりプリエンファシス放送に対応。

【コントロール部】
・C-MOS 4bitマイコン及び専用ICによるコントロール部の制御。マイコンはスーパーキャパシターによりバックアップ。
・オートサーチ、マニュアルサーチ、ファインチューニング、更にプリセットチューニングの4wayチューニングシステム。
・3way RXモード、FMアッテネータ、FILTER及びTUNINGモードをプリセットごとにメモリー可能。
・AM/FMランダム10局プリセット、電源投入時のラストステーション及びイニシャルステーションのセット機能。
・LEDによる5桁周波数表示回路。24ドットのシグナル/マルチパス切替式LEDバーグラフ。
・機能的パネルレイアウトによる美しいデザイン。

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Yamaha_t2000w13  カタログや説明書には性能を誇示する宣伝文句(難しいカタカナ専門用語)が並びますが、回路図やブロックダイヤグラムを見ながら実際の基板で確認することが最近の楽しみの一つです。電気電子の素人にはとても良い勉強材料になります。例えば回路図には以下のような記載があるので、実際の基板で部品の配置や宣伝文句の意味を確かめるわけです。

【RF段】
[DOUBLE TUNE]→[RFAMP]→[DOUBLE TUNE]→[ZERO IM MIXER]
[T101→ T102]→[3SK73]→[T103→ T104]→[T105]

【IF段】
UNI RESONANCE CERAMIC FILTER:LOCAL-MODE 2段 [CF201]→[CF204]
UNI RESONANCE CERAMIC FILTER:DX-MODE 4段 [CF201]→[CF202]→[CF203]→[CF204]

【検波段】
HIGH S/N WIDE RANGE YAMAHA RATIO DETECTOR→[広帯域レシオ検波]
S-CURVE CONTROLLER [NVcc-TM間で調整]

【MPX段】
SANYO LA3380 PLLマルチプレックスステレオ復調器→「C-MOS・DC NFBスイッチング方式PLL MPXデコーダー」
SANYO LA3170 汎用広帯域アンプ→「高速低雑音オペアンプ」

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■調整記録

 サービスマニュアルは英語ですが調整箇所を示すイラストページもあるのでそんなに難しくはありません。ただフロントエンド部の調整方法は記載がなかったので、外観がほとんど変わらないT-85(T-80の改良型?)のサービスマニュアルを参考にしました。フロントエンド部の調整箇所は写真に追記しておきました。
■内部写真は写真集にまとめました。

【注意事項】
・まず先にFM部を調整し、次にAM部を調整すること。
・出力端子は「HIGH側」を使用すること。
・100%変調とは周波数偏移75kHzを意味すること。

【各部電圧チェック】
・基板表示 +30V → +30±3V
・基板表示 +12V → +12.5±0.5V
・基板表示 FB → FM受信時+12±1V、AM受信時+1V以下
・基板表示 AB → FM受信時+1V以下、AM受信時+12V±1V

【フロントエンド部の調整】
・90MHz OSC部T106を調整してVt端子の電圧を25±0.2Vに。
・76MHz Vt端子の電圧が5V以下を確認。(実測値=3.2V)
・以下の調整は本体シグナルメーターが最大値になる事を確認。
・RF部調整 SSG(76MHz、30dB)T103調整して最大に。
・RF部調整 SSG(90MHz、30dB)VC103を調整して最大に。
・RF部調整 SSG(76MHz、30dB)T104調整して最大に。
・RF部調整 SSG(90MHz、30dB)VC104を調整して最大に。
・上記の調整を数回繰り返す。
・ANT部調整 SSG(76MHz、30dB)T101調整して最大に。
・ANT部調整 SSG(90MHz、30dB)VC101を調整して最大に。
・ANT部調整 SSG(76MHz、30dB)T102調整して最大に。
・ANT部調整 SSG(90MHz、30dB)VC102を調整して最大に。
・上記の調整を数回繰り返す。
※シグナルメーターの代用でVR210とGNDに直流電圧計を接続して最大値に調整する方が正確。

【1.2.FM同調点の調整】
・FM受信モード=AUTO
・NVcc~TM間にセンターメーターを接続。
・SSG(83MHz-70dB)83MHzで受信しながらT203(CENTER)を調整してメーターを中央に。
・受信状態を大きく外した状態でもメーターが中央位置かどうかを確認。
※バリコンチューナーから部品取りしたチューニングメーターに39kΩを挟んで使用。これ便利です!!

【3.モノラル歪調整】
・チューナーの音声出力をUA-4FX経由でWaveSpectraに接続してスペクトル観察。
・SSG(83MHz、70dB、Mono、1kHz、100%変調)T-2000WではLOCALモードで受信。
・VC202とVR203を調整してWaveSpectraを見ながら歪みを最小に。(歪率計があれば-66dB以下に)

【4.VCO調整】
・R197とJ150に2.2MΩの抵抗を接続(強制ステレオモードになる)。C169に周波数カウンタを接続。
・SSG(83MHz、70dB、無変調)
・VR207を調整して周波数カウンタで19kHz±10Hzに。
※R197=R467、J150=J268の記載ミス?さらにC169の位置不明。
※上記の状況から【4】の調整は以下の方法で代用。
  ・ADJ.PARTと記載のある抵抗の両端に直流電圧計を接続
  ・SSG(83MHz、70dB、Stereo、1kHz、100%変調)VR207を調整して電圧最大に。
  ・WaveSpectraで観察すると電圧最大位置では二次三次高調波が最小になる。

【5.PLL調整】
・上記2.2MΩの抵抗をはずす。
・SSG(83MHz、70dB、Stereo、1kHz、無変調)
・T211のコアを調整してWaveSpectraで出力波形を最大に。
※出力がほとんど変化しないのでこのまま終了。

【6.ステレオ歪調整】
・SSG(83MHz、60dB、Stereo L,R、1kHz、100%変調)T-2000WではLOCALモードで受信。
・L側:T201とVR201を調整してWaveSpectraを見ながら歪みを最小に。(歪率計があれば-56dB以下に)
・R側:T202とVR202を調整してWaveSpectraを見ながら歪みを最小に。(歪率計があれば-56dB以下に)
※WaveSpectra実測値で-60dBまで改善できます。

【7.DXモードの歪調整】
・SSG(83MHz、60dB、Stereo L,R、1kHz、100%変調)T-2000WはForcedDXモードで受信。
・VC201を調整してWaveSpectraを見ながら歪みを最小に。

【8.モノラル歪確認】
・SSG(83MHz、70dB、Mono、1kHz、100%変調)T-2000WはAUTOモードで受信。
・モノラル歪が最小であることを確認する。(歪率計があれば-50dB以下に)
※WaveSpectra実測値で-66dBまで改善できます。

【9.ステレオセパレーション調整】
・SSG(83MHz、60dB、Stereo L,R、1kHz、100%変調)T-2000WはAUTOモードで受信。
・L側:VR205を調整してWaveSpectraを見ながら反対chへの漏れを最小に。(40dB以上確保)
・R側:VR206を調整してWaveSpectraを見ながら反対chへの漏れを最小に。(40dB以上確保)
※WaveSpectra実測値でLRとも62dBまで改善できます。

【10.パイロット信号キャンセル】
・SSG(83MHz、70dB、パイロット信号のみ、9%変調)T-2000WはAUTOモードで受信。
・T212とVR208を調整してWaveSpectraを見ながら19kHzの漏れを最小に。
※実放送を受信しながら調整した方が確実。

【11.シグナルインジケーター点灯調整】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo L,R、1kHz、30%変調)T-2000WはLOCALモードで受信。アンテナアッテネータOFF。
・VR210を調整してすべてのシグナルLEDが点灯する位置に。

【12.マルチパスインジケータ確認】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo L,R、1kHz、30%変調)T-2000WはAUTOモードで受信。
・マルチパスメータに切り替えたとき、インジケーターがゼロを示すことを確認。

【13.周波数表示調整(FM IFオフセット調整)】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo L,R、1kHz、30%変調)T-2000WはAUTOモードで受信。
・TP(K4)とTP(T6)を短絡すると周波数表示が「83.0」→「3.06」のように切り替わる。
・VR209を調整して「3.06」→「3.00」に合わせる。
※SSGの精度に不安があったので実際の放送波を受信して再確認しました。

【部品交換】
・0.047F 5.5Vのメモリバックアップ用スーパーキャパシタを0.1F 5.5Vに交換しました。
以下省略・・AM部調整など続きはサービスマニュアル(PDF形式)をご覧ください。

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■試聴

Yamaha_t2000w34  今まで多くのチューナーに触れてきましたが今回初体験なのは「デジタル・ファイン・チューニング」。何と0.01MHz単位で受信周波数を微調整できます。我が家の受信環境で82.5MHzのNHK-FMを試したところ上限は82.68MHz、下限は82.31MHzまでステレオ受信可能でした。デジタルなのにアナログ的な感覚です。

 NHK-FMの年末年始特集番組をずっとこのT-2000Wで聴きました。正月三が日はずっと暇だったのでDA-F9000、KT-2020、ST-S333ESGと聴き比べました。同じレシオ検波のST-J75も動員してみました。各機種ともそれぞれ微妙な音質差はありますが、キチンと調整できた効果が大きいようで聴き比べた結果はかなり良好でした。

 オーディオチェックCD14曲目の周波数スイープ信号を送ってみたところ、高音域までとてもきれいな信号波形が観察できました。1枚目のスペクトル写真のようにメイン信号に対して2次3次高調波はほとんど発生しません。これは歪調整がちゃんとできたST-S333ESG、DA-F9000の観察結果と同じ傾向です。

[C-711M]→[VP-7633A]→[LEADER3215]→[T-2000W]→[UA-4FX]→[WaveSpectra]

T2000w2
T2000w3

 オーディオチェックCD7曲目のチェンバロ曲も非常に良い印象です。高音域の余韻がとてもきれいに聴こえます。YAMAHAらしいすっきりしたデザインや質感の高いサイドウッドも好印象。全体に◎です。

T2000w1

 唯一残念なのは留守録用のプログラム機能が無いこと。PIONEER F-120Dもそうでしたが電源ON/OFFに伴って受信局を切り替えられない点が惜しいところです。

Yamaha_t2000w03 Yamaha_t2000w36  メモリーボタンのプレートをイラストレータで作ってみました。ai形式のファイルとpdf形式のファイルを用意しましたので必要な方は加工してご利用ください。この機種はメモリー全ボタンが赤く点灯し、選択したボタンだけが黄色に変わります。色調変化が乏しいのでオリジナル同様に文字だけ光るようにするには印刷素材が難しいですね。以前制作したSONY ST-J75と同様にOHP用のプリンタ用紙を使ってみました。

Yamaha_t2000w37

■メモリーボタン自作用データ : イラストレータ.ai形式 <zip圧縮ファイルダウンロード> : PDF形式

2008年1月 1日 (火)

大瀧詠一 リマスター・スペシャル

 2008年、明けましておめでとうございます。今年は初日からとっても良い気分です。

 番組タイトルだけ見て期待していたNHK-FMの新春特集番組「大瀧詠一リマスター・スペシャル」を友人宅でリアルタイムに聴きました。音楽仲間が集まって恒例の新年会をやっていたのですが、午後2時の番組開始と同時に居合わせた全員が放送に聴き入ってしまいました。事前に番組内容を知らなかったので、予想外に流れてきた土居まさるさんや糸居五郎さんの懐かしい声に感激でした(涙ものです・・)。

 新年会のメンバーは私を含めて40代~50代のおじさん&おばさんですが、音楽に関わるルーツは全員が「ラジオ」でした。番組終了後、70年代に聴いていた番組やDJの話題で大いに盛り上がりました。新年早々に楽しい話題を提供してくださった番組に感謝します。

 自宅に戻って留守録していた番組を聴き直しました。私のFM好きは中学一年の頃からですから、かれこれ38年になります。高校生の頃、夕方のFM愛知で流れていたの柴田チコさんの番組で洋楽を学んだことも懐かしく思い出しました。でも番組名が思い出せない・・・。

 これからもずっと音楽に関わっていけたら幸せです。今年もがんばります!!

■大瀧詠一氏の「年頭一言2008」
 →http://www.fussa45.net/20080101.html

■NHK-FM 番組ホームページ
 →http://cgi4.nhk.or.jp/feature/index.cgi?p=axTIFnkg&c=7

 

【追記1:2008年1月4日】

 「大瀧詠一リマスター・スペシャルって結局ただの再放送だったのね・・」と言ったスタジオの後輩を叱り飛ばしました(笑)。番組作りに何十時間もの準備を費やす制作姿勢は、デジタルで何でもできる現在だからこそ見習うべき点がたくさんあったと言うのに・・。仙人の音楽性の深さを再認識しました。TOKYO-FM系列「山下達郎サンデーソングブック」の毎年恒例「新春放談」が楽しみです。※放送予定1月6日、13日

 自宅でのエアチェックはFMチューナーをYAMAHA CDR-HD1500に繫いでHDDに録音し、不要部を編集してCD-Rに保存しています。DATに残していた素材のCD-R化はほぼ終了しましたが、30年前に遡る膨大な録音済みカセットテープをどうしようか迷っています。捨てようかと思っていましたが、番組を聴いて惜しくなりました。

【追記2:2008年1月6日】

 ついに休暇最後の日ですね。のんびりと「山下達郎サンデーソングブック」を聴きました。今年は「リマスタースペシャル」がありましたが、仙人が公の場に登場する貴重な時間です。今回もスタジオワークのDEEPな話題が楽しかったです。

 「若い人に言いたい。かなり変な事をやってても30年経つと当たり前になってるから・・思ってる以上に変な事やってても大丈夫だよ・・」

 30年前は変人扱いされていた師匠ならではのお言葉です。ずっとナイアガラに浸っている私もたぶん変人=今は普通人・・かもね(笑)

【追記3:2008年1月13日】

 珍しく今日の日曜日も休日でした。2番目の娘が成人式を迎えました。めでたい日です。今週も「山下達郎サンデーソングブック」をリアルタイムで聴けました。とっても幸せな日です(大笑)。

 今回も大瀧詠一氏の「ナイアガラカレンダー」に纏わるディープな思い出話が楽しかったです。今年3月にリリースされる30周年記念盤が「DDPファイル」で作られているとはちょっと驚きでした。古いものを大切にしながら常に最先端を走っている仙人の姿は「さすが・・」ですね。

 私は太田裕美さんもカバーしている「さらばシベリア鉄道」という曲が好きですが、聴き直してみると「11月・想い出は霧の中」がプロトタイプであったことを再認識しました。「ナイアガラカレンダー」は「A LONG VACATION」に匹敵する完成度の高いアルバムです。ナイアガラシリーズをご存じない方には是非聴いていただきたいと思います。

■YouTube さらばシベリア鉄道/大瀧詠一
 →http://www.youtube.com/watch?v=vkAefL7yM3I&feature=related

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