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2008年2月10日 (日)

Technics ST-8077 調整記録

77000  1978年製、製品型番はST-8077ですが通称「77T」と呼ばれ、アナログ式ながら薄型デザインと斬新なスケール表示が魅力的なチューナーです。コンサイスシリーズのST-C01とほぼ同時期の製品で、サイズは別としてデザイン的にはほとんど同じです。2008年1月初め、ヤフオクで終了間際&入札なしの77Tを偶然見かけてつい手を出してしまいました。

7701  1970年代後半の貧乏学生時代、テクニクス製ガンメタフェイスのステレオコンポに憧れていました。実際に買えたのはオーディオタイマー TE903 だけで四畳半一間のぼろアパートで愛用していました。と言ってもこのタイマーに繋いでいたのは安いラジカセでしたが・・(笑)

7702 ボディの質感がとても高く、持ち上げると予想外の重さを感じます。赤いLED指針の両端に現れる緑の矢印LEDがチューニングメーターです。ST-C01と同じ「アクティブサーボロック回路」が採用され周波数変動にも同調点を正確に保持し続ける優れものです。性能云々よりも所有すること自体に満足感が高いチューナーです。

 ・オーディオの足跡
  →http://audio-heritage.jp/TECHNICS/tuner/st-8077.html

 ・Technics File(Technics資料館)
  →http://www.pluto.dti.ne.jp/~lusye/index.html

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■調整記録

7704  FM/AMとも受信OK、FM局周波数と目盛りのズレが多少あり、機能切替ボタン正常反応、ランプ切れなし、受信音不具合なし、外観に致命傷なし。状態はまずまず良さそうです。実はテクニクス製ST-8200(1975年)のサービスマニュアルが手元にあるので、これを参考にしながら精度の怪しい中古測定器で各部調整作業を行いました。

 FM-IFシステムを担うIC102「AN377」とMPX部のIC401「AN363N」のデータシートをネット検索しました。どちらもST-C01で使われているICと同じでした。

・IC102-AN377 「A377.pdf」をダウンロード
・IC401-AN363N  「AN363N.pdf」ダウンロード

7708 【FM同調点の調整】:R108の両端に直流電圧計接続
 ・active servo lock off , muting off
 ・1kHz、60dB、100%変調 83MHz → 最良受信位置でT101を回して電圧ゼロ(±10mV)に。
 ・音声出力をWaveSpectraに接続し高調波歪みを観察 → T102で歪み最小に。
 ・2~3回繰り返す。

7705 【OSC調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 1KHz、60dB、100%変調 80MHz
 ・77Tは受信周波数80MHzの目盛り位置で受信
  → WaveSpectraで1kHzの波形と高調波歪みを見ながらコイルL6を回して最適値へ。緑LED→消灯を確認。
 ・SSG 1KHz、60dB、100%変調 89MHz
 ・77Tは受信周波数89MHzの目盛り位置で受信
  → WaveSpectraで1kHzの波形と高調波歪みを見ながらトリマCT4を回して最適値へ。緑→LED消灯確認
 ・上記作業を数回繰り返す。
 ※当初は76MHzと90MHzで調整を試みましたがうまくいかず、ST-8200サービスマニュアルに従って80MHzと89MHzで再度試したところうまく調整できました。

7709【トラッキング調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 1KHz、60dB、100%変調 77MHz
  → 受信周波数77MHzの位置でコイルL1,L3,L4を回して最適値へ。緑LED→消灯を確認。
 ・SSG 1KHz、60dB、100%変調 89MHz
  → 受信周波数89MHzの位置でトリマCT1,CT2,CT3を回して最適値へ。緑LED→消灯を確認。
 ※77kHzと89kHzもST-8200サービスマニュアルの指定値です。
 ★RFアンプに「3SK74」が使われていました。

7706【MPX-VCO調整】:AN363Nの12ピンに周波数カウンタ接続
 ・1KHz、60dB、100%変調 83MHz → 半固定抵抗VR403(VCO)を回して19kHzに。

【19kHzパイロット信号調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・1KHz、60dB、100%変調 83MHz L-Rステレオ信号 → 半固定抵抗VR401(PILOT)を回してWaveSpectraで最小に。

7710 【MPX-セパレーション調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・1KHz、60dB、100%変調 83MHz Lch/Rchのみ信号
  → WaveSpectraで観察しながら半固定抵抗VR501(SEP)を回してそれぞれ反対chへの漏れ最小に。

【ミューティングレベル調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・1KHz、20dB、100%変調 83MHz → VR302(standardモード)ミューティング開始位置に。
 ・1KHz、30dB、100%変調 83MHz → VR301(fineモード)ミューティング開始位置に。
 ※standardモードとfineモードの本来の設定値は不明です。

★ここでご紹介している調整方法を実際に試される方は「自己責任」でお願いします。
★技術的な間違いや問題点がありましたら是非ご指摘ください。

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■試聴

 いつものようにステレオ変調器にCDプレーヤーを繋ぎ、AUDIO CHECK CD を再生しながら77Tの受信音を聴いてみました。再生帯域はかなり広いですね。さすがに20kHz付近ではスイープ信号はかなり乱れましたが、18kHz付近まではきれいに出ています。ただしっかり調整してもセパレーションは40dBほどしか取れません。高音域まで出ている割には「輪郭のない」「エッジが無い」「音の立ち上がりが甘い」感じです。

777t
1477t

 ルックスが良いのでBGM用チューナーとして活用します。本体背面のFMアンテナ端子がちょっといただけないのでそのうちF型端子に改造してみます。

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■バージョンアップ情報

 いつも利用させていただいているefu様のWaveSpectraとWaveGeneが昨年12月にv1.40にバージョンアップしています。WaveSpectraでTHD、RMS の表示が動作中でも約1秒毎にできるなど改良されています。

 →http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/

■ST-8077とST-C01との比較一覧表 【追記 2008年7月6日】------------------------

 ST-C01のアンテナ端子を改造したついでに比較一覧表を作ってみました。

 →http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2007/05/technics_stc01_ddad.html

 

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