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2008年7月26日 (土)

Aurex ST-55

St5500  2008年4月、Aurex ST-55を入手しました。Aurex(オーレックス)はオーディオ全盛期の東芝ブランドです。ワンオーナー品でほぼ無傷、取扱説明書(原本)も付属する良品でした。電源コードには1981年の印字がありましたが、本機は1980年度のグッドデザイン賞を受賞しています。当時の定価は49,800円、SONY ST-J75辺りが同級生ですね。

 グッドデザイン賞のサイトを見てこの賞は1957年にスタートした事を知りました。Gマークは何と私と同級生でした(笑)。Gマークの「ライブラリー」を見ると、いろいろなジャンルで見覚えのある懐かしい製品がたくさんありますよ。一度ご覧ください。

 →グッドデザイン賞 http://www.g-mark.org/library/ani40th.html

■点検・清掃・印象--------------------------------------------------

St5501 St5502  大切に扱われていたようで外観に目立つ傷はありません。本体奥行きはたった230mm、私が所有しているチューナのなかで最も小型です。取扱説明書の仕様を見て高性能は期待できないと予想しましたが、周波数ズレもなくFM/AMとも正常に受信します。シグナルメーターやメモリーボタンは電球照明でガラス越しに良く映えます。

St5505 St5504  背面アンテナ端子が同軸ケーブルの芯線と編線を直接繋ぐタイプです。このタイプは扱いにくいのでいずれF型端子に換装しようと思います。背面にはラインアウト調整用ボリュームが付いています。オーディオ機器に日本語表記があると「かっこ悪い」と思うのは何故でしょうね?

St55inside03 St55inside02 St55inside01  フロントエンド部は4連バリキャップ&トラッキング調整できるタイプです。RFアンプに3SK73GRが使われるなど本格的な構成ですが以降は極々普通です。IF BANDの切替機能はありません。歪補正回路などもありません。[HA12412]によるクォドラチャー検波、メモリーはFM/AM各6個のみ、エアチェック用のプログラム機能もありません。目立つICは以下の4つです。

・[HA12412] FM IF SYSREM
・[HA12016] FM STEREO MULTIPLEX DECORDER
・[TC4066BP] スイッチングIC
・[TA7616P] AM IC TUNER

■調整記録--------------------------------------------------

St55inside04【FM同調点の調整】:HA12412-7-10pin(またはR223の両端)に直流電圧計接続
 ・SSG 83MHz、無変調、60dB → T201のコアを回して電圧≒ゼロに。

【フロントエンド調整】:LA1235の13pin-GNDに直流電圧計接続
 ・SSG 76MHz、無変調、30dB
 ・受信周波数76MHzの位置でコイルT001-T004を調整して電圧最大値へ。
 ・SSG 90MHz、無変調、30dB
St55inside06  ・受信周波数90MHzの位置でトリマTC01-TC04を調整して電圧最大値へ。
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・SSG 83MHz、無変調、30dB
 ・T005のコアを回して電圧最大値へ。

【セパレーション調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、60dB、Lch/Rchのみ信号、パイロット信号ON
 ・R3048を調整して反対chへの漏れを最小に

St55inside07 【ミューティングレベル調整】:音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、30dB、L-Rステレオ信号、パイロット信号ON
 ・R217を回してミューティング開始位置に

【FM信号レベルメーター調整】
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、70dB、L-Rステレオ信号、パイロット信号ON
 ・R219を回してレベルメーターが全灯する位置に

■試聴--------------------------------------------------

St5503 調整後はすっきり聴こえるようになりましたが、同級生のSONY ST-J75とは随分違う音です。セパレーションの甘さが気になります。やはり高音質を期待する機種ではなく雰囲気を楽しむ部類のチューナーでしょう。特にガラス製のフロントパネルは高級感があり、浮かび上がるようなイルミネーションがステキな雰囲気を醸し出します。ガラス製フロントパネルでしかも「黒」なので写真がうまく撮れませんが、でも実際は写真で見る以上に高級感があります。

St55spec_2

St55pdfAurex ST-55 取扱説明書

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コメント

初めまして。最近FMチューナーに凝り始めて、とはいっても高級品を取替え取替えよりは古いジャンクチューナーを見つけては集めるという方向です。

という訳で、色々情報集めをしているうちにこのBlogを見つけて、いつも楽しませていただいています。そして、自然の帰結として「自分で調整したい」ということになりつつあります。

そこで疑問がいくつかあって、不躾ながらお伺いしたいと思います。当然のことながら、私は測定器などはもっておりませんので、出来る範囲は同調点とフロントエンドの調整どまりですが、ここでは「直流電圧計=一般のテスター」があれば、当地では78.6MHzの民放FMと86MHzのNHK-FMを受信しつつ行えるという判断でよいのでしょうか?

また、今回の少々珍しい機種の調整記事を見て感じたのですが、このBlogに限らずご自分で調整をなさる方は「計測ポイント」を、いとも簡単に特定しているようにお見受けしますが、これはどのメーカーも似たような表示で分かりやすくなっているものなのでしょうか?それともやはりそれぞれに回路図をご用意、または基盤を見て判断している・・・すなわちその程度の電気知識が無いとやらないほうが良いのでしょうか?

簡単にでもご教示いただければ幸いです。

GAM様

はじめまして。コメントいただきありがとうございます。

私も測定器を入手する前は地元の最低周波数と最高周波数のFM局を受信しながらトラッキング調整していました。この方法では76MHz~90MHzを均一に調整することは出来ませんが、地元のFM局受信に最適化する方法としては間違っていないと思います。直流電圧が測定できるテスターがあれば調整可能です。

プロフィール欄にも書きましたが、私は所有するバリコンチューナーの保守管理を自分自身の手でやりたいと思い、勉強目的でこのブログを始めました。記事では偉そうなことを書いていますが実は「電気電子の素人・・」です。

ここ5年ほどの間に100台近いジャンクチューナーを分解しながら体験的に学びました。たまたま上手く調整できたケースだけをブログに掲載しています。記事になる事もないまま解体処分したチューナーがいっぱいあります。また「ひろくんのホームページ」のチューナーコーナーで高周波に関する多くの知識を学びました。

調整箇所や測定ポイントは基板のシルク印刷が目印になります。回路図やサービスマニュアルがあれば間違いないのですが残念ながらこれは稀なケースです。シルク印刷が全く無い機種もあります。

FM-IF部やMPX部で使われているICのデータシートを探すと良い勉強材料になります。ICの内部構成が分かると測定ポイントも自ずと分かるようになります。

「自己責任の楽しい趣味の世界・・」と割り切れるなら、壊しても惜しくないジャンクチューナーを練習台にすると良いと思います。完璧な修理調整をお望みなら、メーカーサービスやオーディオ修理工房などを利用する方法をお薦めします。

BLUESSさん、こんばんは。これから電子回路のことを勉強して、「自己責任の楽しい趣味」にしていきたいと思っておりますので、よろしくお付き合い下さい。

実は、早速今日、近くのハードオフでTRIO/KT-9X(電源OK、AMは受信しました)というジャンクチューナーを2100円で仕入れてきました。家に帰って聴いてみたらFMも受信はするもののSTEROランプが点灯せず、MONOでしか聴こえません。ただ、決して悪い音ではなく、ちゃんと直せば良い音で聞けそうな予感はしました。この症状はひろくんのホームページも見ながら考えると「同調点の狂い」かな?と思いましたが、近いうちに暇を見つけて調整してみようと思います。

実際に壊れていた方が楽しめそうだな・・・なんて、既に病気が始まっていますね(笑)。ただ、このチューナー、新品時の値段だけで言えば6万円強もして随分高級だったようですが、あまりネットでも資料がなくて本当に自分で出来るか少々不安です。

GAM様

ようこそ、楽しいジャンクチューナーの世界へ!(笑)

KT-9X実機を見たことはありませんが、cooltuneさまのサイトに

「恐らくトリオのパルスカウント検波方式で唯一のデジタルシンセサイザーチューナー・・」

と記載があります。良さそうな機種ですね。

GAMさん初めまして。
KT-9Xは同時期のKT-1000と比べて人気がありませんでした。そのせいかネット上にも情報(というか人気)がありません。

制御用兼第二局発用ICとパルスカウント用のICはKT-1000やKT-1100と同じTR7020+TR4011で、MPX用のICはKT-8300と同じHA11223Wです。
価格も64800円と高価だったのでよさそうな気がします。私の掲示板に書かれた方の評価はよくなかったのですが、そのうち自分で確かめたいと思っています。

>BLUESSさん
私のホームページにKT-9XがFMだけとなっているのは誤りでFM/AM両用です。さっき見つけました(^^;

cooltuneさま、こんばんは。HPもいつも拝見しております。KT-9Xについて情報をいただきまして有難う御座います。不人気につき流通量が少ないというのはとても物欲を掻き立てますね(笑)

セット物としての流通が多かったからといって単純に低ランクのものとも思えません。あけてみたら5連バリキャップで、電源はツイントランスになっており、かなり力を入れていたのが見て取れます。

まだ未調整の、モノラルによるFM放送を聞いた印象だけでは、低音が豊かで温かみのある音だったと思います。キチンと調整が出来た時どんな音になるかとても楽しみです。

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