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2008年8月16日 (土)

KENWOOD KTF-5002

Ktf5002_12_2  [KTF-5002]はKENWOODのシステムコンポ「K's」シリーズのFM/AMチューナーです。1996年当時のプレスリリースを読むと「オプション品」扱いで当時の定価は25,000円。主役の座はCDに譲りつつ新たなメディア「AMステレオ放送対応」でアピールしていたようです。その「AMステレオ放送」も今では末期状態ですが・・。

■1996年8月ケンウッド・プレスリリース
 →http://www.kenwood.co.jp/j/news/ks96.html

Ktf5002_15_2  FM検波出力端子を装備したシンセチューナーが欲しいと思っていたところ、2008年7月上旬近所のハードオフで発見しました。アルミ製フロントパネルには目立つ擦り傷が3箇所あります。付属品なし、本体のみ、電源のみ確認という状態で税込2,100円でした。ちょっと高いかな?と思いつつ仕事部屋に持ち帰って確認したところ、FM/AMとも受信できました。FMの受信感度はかなり良好です。表示管は[AUTO][TUNED][STEREO]以外がかなり暗くなっています。きっと時計表示のまま永く使われていたと想像します。

Ktf5002_0_2  本体で操作できるのは時刻設定とスリープタイマー[90-10分]だけです。選局は出来ますが放送局のメモリー登録できません。同シリーズのアンプと接続してアンプのリモコンで設定するようです。FMの受信感度が良い、AMステレオ放送対応、5mm厚のアルミ製フロントパネル、頑丈なボディ、FM検波出力端子装備などが特徴ですが、チューナー単体ではちょっと使いにくい機種です。

■調整記録-------------------------------------------

Ktf5002_7_2 【FM同調点の調整】
 ・テストポイント[T METER]に直流電圧計接続
 ・音声出力を[UA-101]→[WaveSpectra]へ接続
 ・SSG 83MHz、60dB → [T3:TUNED]のコアを回して電圧≒ゼロに。
 ・SSG 83MHz、60dB → [T4:DIST]のコアを回して2次高調波を最小に。

Ktf5002_8_2 【フロントエンド調整】
 ・[VR1:FM TUNED]-GNDに直流電圧計接続
 ・SSG 83MHz、無変調、30dB
 ・IFTのコアを回して電圧最大値へ。
 ※MITSUMI製の一体型フロントエンドはトラッキング調整できないタイプ。
 ※小さなコイルは樹脂で固められていたので今回はノータッチです。

Ktf5002_6_2 【セパレーション調整】
 ・音声出力を[UA-101]→[WaveSpectra]へ接続
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、60dB、Lch/Rchのみ信号、パイロット信号ON
 ・[VR3:SEP]を調整して反対chへの漏れを最小に

【FMミューティングレベル調整】
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、30dB、L-Rステレオ信号、パイロット信号ON
 ・[VR1:FM TUNED]を回して表示管の[TUNED]が点灯する位置に。

【IC】
 ・LA1265 FM/AM IF
 ・LA3401 FM MPX
 ・LM7001J PLL
 ・MC13028AP AM STEREO

■時刻の設定方法-----------------------------------

Ktf5002_13_3 ・[ADJUST]ボタンを押す
・[TUNING]ダイヤルの[DOWN][UP]で「時」を設定
・[ENTER]ボタンで「時」を確定
・[TUNING]ダイヤルの[DOWN][UP]で「分」を設定
・[ENTER]ボタンで「分」を確定

■FM検波出力を[CTD-S100]で見る---------------------

Ktf5002_16_3Ktf5002_10   FM文字多重放送の情報を表示できる[SONY CTD-S100]を以前にご紹介したことがあります。チューナーの「検波出力」を接続することで「見えるラジオ」がディスプレイに表示される製品です。[KTF-5002]の背面には左右の音声出力端子以外に「検波出力端子」があります。シンセサイザー式チューナーで「検波出力端子」を装備した製品は少ないのですが、これも本機の大きな特徴の一つです。

 ミニコンサイズで横幅はほぼ同じです。このまま2台セットで仕事部屋に置いておこうと思います。FM放送を聴いているとき、流れている曲のタイトルやアーティスト名を知りたい時にけっこう重宝します。

■FM検波出力をWaveSpectraで見る---------------------

 「FM検波出力」って?・・大昔のバリコンチューナーでは「マルチパス出力端子」としてHorizontal(H)端子とVertical(V)端子が装備されていました。この(H)端子から「FM検波出力:ステレオ音声に復調される前のコンポジット信号」がそのまま出ています。[UA-101]-[WaveSpectra]でその波形を観察すると、[L+R][L-R]以外に76kHzをキャリア信号とするFM多重信号が載っていることが分かります。

80701
82501

 [UA-101]で192kHzのサンプリングレートを使うと96kHzまでの信号がWaveSpectraで観察できます。波形を見ると[KTF-5002]の検波出力にはフィルターが入っているようで、10kHz以下の信号が減衰しています。NHK-FMの電波には交通情報の[VICS]信号が、民放のFM-AICHIでは「見えるラジオ」と「FM de TITLE」の信号が載っていますが、76kHz付近の信号の盛り上がり部分がこれらの多重信号と思われます。VICS情報やFM de TITLEを受信できる全国のFM局情報はこちらにまとめてあります。

80702
82502_2

「無音時」とは曲と曲の切れ目やCMやジングルの切れ目など、何も聴こえなくなる瞬間を捉えました。19kHzのパイロット信号、38kHzのサブキャリア信号、76kHzを中心とする信号の盛り上がりがはっきり見えます。

Ktf5002_11_2  [KTF-5002]の検波出力端子上に[Ⅰ][Ⅱ]の切替スイッチがあります。このスイッチが載っている基板を見ると[DC ON/OFF]とあります。WaveSpectraで信号を見ながらスイッチを切り替えても特に変化は観察できません。取扱説明書をお持ちの方がいらっしゃいましたらこの切替スイッチの機能をお知らせ願えませんでしょうか?

■1970年代のFM検波出力端子--------------------------------

 [KTF-5002]以外でも[SONY ST-SA50ES]、[SONY ST-S3000]、[SONY ST-MS99]など1990年半ばのチューナーではFM多重放送を受信するために「FM検波出力端子」を装備しています。一方1970年代の古いバリコンチューナーでも「FM検波出力端子」を装備した機種が多くあります。こちらの場合は「FM4チャンネル放送用アダプター」を接続することが目的でした。

Ct800  1973年製[YAMAHA CT-800]にはマルチパス出力端子とは別に「IF OUT端子」があり、取扱説明書には「将来に予測されるディスクリート4チャンネル放送のアダプターを接続するための出力端子です。」と記されています。

 1976年製の[TRIO KT-7700]はマルチパス出力端子のH側に「det. out」の表記があります。取扱説明書には「将来FM4チャンネル放送が始まった時、この端子に4チャンネルアダKt7700 プターを接続してFM4チャンネル放送を聴くことができます。」と記載があります。

 1971年頃から愛知県でFM放送を聴き始めましたが「FM4チャンネル放送」は聴いた記憶がありません。前回記事の[SONY ST-5150]がきっかけとなっていろいろ調べてみるとサンスイによる実験放送?があったようです。

 exjf3eqs様に教えていただいた以下のサイトに興味深い記述がありました。よい勉強になりました。ありがとうございます。

■「イシノラボどっとこむ」様「連載>日本オーディオ史>第6回 4chステレオ戦争」
 →http://www.ishinolab.com/

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コメント

こちらは当時FM大阪を聴いていましたが、毎週日曜日の18時頃だったと思うのですが、「山水QS」だったかの名前で4チャンネル放送を聴いていました。小椋桂の歌が多かった記憶があります。また、同じ頃「ヤマハナチュラルサウンドアワー」の放送もあったような記憶があります。

この頃のFM放送は、別名、音楽放送とも呼ばれており、コマーシャルが入ることはあっても(現在のような、どうでもよい)お喋りが入ることはありませんでした。

私はサンスイのアンプよりSP-100のスピーカのほうに興味がありました。

とても懐かしいです。近くのハードオフに行くとQS-1がジャンクで置いてあります。今ではとても手は出しませんが・・・

FM大阪という事は当方ではFM愛知が該当しますね。

サンスイの4チャンネル放送は記憶にありませんが「ヤマハナチュラルサウンドアワー」は覚えています。
4チャンネル放送だったかどうかは定かではありませんが、ポプコン関係の曲がよく流れていました。

確かに当時の放送はDJのお喋りは控えめで、LP1枚まるごとオンエアするような番組が多かったです。FM放送が貴重な音源だった時代ですから、局側も世間のニーズに応えていたと思います。

FM雑誌で放送予定を確かめながらテープにエアチェックしていた頃・・ホント懐かしいです。

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