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2008年9月の記事

2008年9月28日 (日)

パソコン記念日 PC-1500

 今朝クルマのエンジンをかけたら「・・今日はパソコン記念日です・・」とナビが教えてくれました。スタジオに着いてネット検索してみると・・

  「1979年9月28日、NECがPC-8001を発売したことに由来・・・・」

と判明しました。いや~、懐かしい記憶が走馬灯のように思い出されます(笑)

 大学受験に失敗して受験浪人していた1976年、NECのTK-80にハマっていました。プログラミングが余りに面白くて危うく二浪になりかけました(笑)。何とか合格した大学では電算機実習でFORTRANを学びました。卒業後に受験した第1種情報技術者(今のソフトウェア開発技術者)試験も言語はFORTRANで受かっています。今はもう使う事もありませんが・・。

 たぶん1982年頃、PC-8800フルセットを購入しました。本体、キーボード、13インチCRT、カセットデータレコーダなど総額40万円ほどだったと思います。独身貴族だったのでボーナスを全額投入しました。ちょうど同じころ、SHARP PC-1500というポケットコンピュータも仕事で愛用していました。

 実は・・

Ce1544  2005年のゴールデンウィーク、ヤフオクで「PC-1501本体のみ」の出品を偶然見かけ、あまりの懐かしさでつい入手してしまいました。これがきっかけとなり、以来本体や周辺機器・関連書籍などをコツコツ収集し、記録としてホームページにまとめてきました。どこにもリンクしていない孤立ページでしたが「パソコン記念日」というちょうど良い機会を得たのでここからリンクを張っておきます。古いポケコンに興味のある方はどうぞご覧ください。

■ポケットコンピュータ SHARP PC-1500/1501と周辺機器たち
 →http://bluess.style.coocan.jp/computer/pc1500.htm

 自分自身の備忘録としてまとめてきたので内容はお粗末です。ご意見、ご感想、訂正指摘などがありましたらお願いします。

2008年9月21日 (日)

大人の科学 SX-150

Sx150_3  付録のシンセSX-150よりも本誌の内容が面白そう・・と思って2008年8月アマゾンで注文しました。ようやく届いたので早速開梱し、本誌を一気に読み切りました。シンセ先駆者やメーカーエンジニアへのインタビュー記事、シンセの歴史など評判どおり内容が充実しています。

■商品情報----------------------------------------------------------

 ・大人の科学.net
 →http://otonanokagaku.net/

 ・大人の科学 シンセサイザークロニクル
 →http://otonanokagaku.net/magazine/sx150/index.html

 ・大人の科学 SX-150サンプルムービー
 →http://otonanokagaku.net/magazine/sx150/sx150_sample.html

 ・SX-150組立説明書PDF 組立方法以外に回路図や動作原理の解説もあります。
 →http://otonanokagaku.net/magazine/sx150/pdf/sp02synthesizer.pdf

 ・回路図には部品定数の記載ありませんが、こちらのサイトに加筆された回路図が掲出されています。
 →http://houshu.at.webry.info/200808/article_3.html

■SX-150を使ってみて-------------------------------------------------

Sx150_2  付録のSX-150は組み立てるだけで半田付け不要、あっという間に完成します。本体の裏蓋がなくてダンボールをはめ込むとは・・笑えました。テスター棒のようなペン先をスライダー上で左右に動かしながら音を出します。これで正確な音階を取るのは困難ですが、特徴的な音を作ることは楽しいです。

Sx150_4 Sx150_5 Sx150_10 Sx150_11_2 Sx150_12

 SX-150の小さな内蔵スピーカーからはビックリするくらい大きな音が出ます。音量調整が難しいので、OUTPUT端子をミキサーやアンプに繋ぎ外部スピーカーから音を出すとよいです。聴いてみるとこれが期待以上に太くて良い音が出ています。念のためこの出力を [EDIROL UA-101] 経由でPCに入力しWaveSpectraで波形を見てみました。低域側は40Hzまでしっかり出ていますし、高域側は何と70kHzまで波形として確認できます。付録とは思えない実力があるようでちょっと驚きました。

Sx150sp1_2
Sx150sp2_2

 解説では「外部入力端子[EXT.SOURCE]にテルミンを接続するとSX-150の音で鳴る」とあります。という事は他の楽器や機器も接続可能だろう・・と誰でも考えますよね。いつくか試してみました。

 ・ipodのヘッドホン端子→[EXT.SOURCE]:iPodのボリュームを最大にしてもSX-150は鳴りません。
 ・エレキギター→[EXT.SOURCE]:直接つないでもSX-150は鳴りません。
 ・エレピのヘッドホン出力→[EXT.SOURCE]:エレピのボリューム最大にしてもSX-150鳴りません。
 ・CDラジカセ→[EXT.SOURCE]:ボリュームを最大近くまで上げるとSX-150鳴ります。
 ・エレキギター→アンプ→SEND→SX-150→RETURN:不思議な音でSX-150鳴りました。
 ・エレピをミキサー出力→[EXT.SOURCE]:ミキサーのボリューム最大付近でSX-150鳴りました。

Sx150_13Sx150_15   SX-150を鳴らすにはかなりゲインの大きい入力が必要のようです。鳴るといっても意味不明のうねりの様な音が出てくるだけなので、これを各種調整しながらペン先で操って予想外の不思議な音を作り出します。リズムマシンのビートに合わせて操るとちょっとしたパフォーマンスができます。今から練習すれば忘年会の隠し芸で使えるかも・・(笑)

■フリーソフトシンセ MT-1------------------------------------------

 本誌記事に紹介があるフリーのWindows用ソフトシンセ[MT-1]も面白いです。マニュアルもサポートもないフリーソフトですが機能は充実しており、USB接続の外付け鍵盤があれば本格的に使えます。鍵盤がなくてもパソコンのキーボードを使ってタイピング感覚で手軽に音を出せるのがポイントです。

Mt12

 アナログシンセは実機のツマミやスライダーを動かす微妙な操作フィーリングが大切です。マウスで操作するソフトシンセは微調整が難しいのですが、勉強用や練習用と割り切ればOKです。フリーソフトですから ニンテンドーDS用ソフト[DS-10] の購入をためらう方にはちょうどよい勉強材料になりますよ。※つまみの回し方:つまみの上でスライダー操作のようにマウスを上下にドラッグします。

 ・ダウンロードサイト musictrack
 →http://musictrack.jp/

 ・窓の杜 紹介記事
 →http://www.forest.impress.co.jp/article/2008/07/30/mt1.html

 ダウンロードするには会員登録(無料)が必要です。SX-150の有無は関係ありません。氏名、メアド、ハンドル名、パスワード、簡単なアンケートを入力、確認メールを受信したら再アクセスしてログイン。VSTの意味が分からない方はスタンドアロン用をダウンロードすればOKです。私のXP環境では問題なく動作していますが、Vistaでは多少制限があるようです。

■フリーソフトシンセ MT-1 操作方法--------------------------------

 マニュアルもサポートもないフリー版です。誌面に簡単な操作法が記されていますが、私のインプレッションも加えて以下にまとめておきました。これだけの用語と意味を知っておけばシンセの基本操作はOKです。

 実機は高価なのでなかなか買えない、ピアノが弾けないから自分には無理、難しすぎて使い方が分からない・・いろいろな理由で今までシンセに触れる機会がなかった方は、ぜひこの機会にお試しください。

PRESET:プリセット
Mt1preset HPF PAD あらかじめ32種類の音が用意されておりマウスで選択
File 自分で作ったオリジナル音の設定をSAVE/LOAD可能。
音そのものの録音再生機能ではない。
VCO:(ブイ・シー・オー)Voltage Controlled Oscillator
Mt1vco Voice ボイス:同時に出せる音数
OSC-1,2,3 MT-1は3台のOscillator(発振器)を内蔵しており、それぞれに以下のパラメーターを設定可能
WAVE ウェーブ:Sineサイン波、Sawtoothノコギリ波、Triangle三角波、Square矩形波、Noiseホワイトノイズ
Octave オクターブ:オクターブの上げ下げ
Volume ボリューム:音量調整
Semitone セミトーン:半音上げ
Fine ファイン:半音の微調整
MONO Portament モノ ポルタメント:二つの音程が滑らかにつながる。Voice=1のときのみONで有効
VCF:(ブイ・シー・エフ)Voltage Controlled Filter
Mt1vcf FILTER TYPE フィルタータイプ選択 Low Pass、High Pass、Band Pass、Band Reject、Peaking
Cutoff カットオフ:選択したフィルターが動作する周波数(カットオフ周波数)を設定
Res (Resonanse)レゾナンス:カットオフ周波数周辺の音を共振させ際立たせる
Track トラック:鍵盤の位置でカットオフを変化させる
Amount アマウント:Filter ENVの掛かり具合を調整
Filter ENV (Filter Envelope)フィルター エンベロープ:音の時間的変化を調整
Attack アタック:音の立ち上がり
Decay ディケイ:音の減衰
Sustain サスティン:音の持続
Release リリース:音の余韻
ENV Scope エンベロープスコープ:Attack,Decay,Sustain,Releaseの設定を視覚的に確認できる。
※EG Attack,Decay,Sustain,Releaseを操作する部分をEG(Envelope Generator)という
VCA:(ブイ・シー・エー)Voltage Controlled Amplifire
Mt1vca Volume ボリューム:音量調整
Amp ENV アンプ エンベロープ:音量変化の時間的調整
Attack アタック:鍵盤を押した直後の音の立ち上がり
Decay ディケイ:音の減衰
Sustain サスティン:音の持続
Release リリース:鍵盤を離した後の音の余韻
ENV Scope エンベロープスコープ:Attack,Decay,Sustain,Releaseの設定を視覚的に確認できる。
LFO:(エル・エフ・オー)Low Frequency Oscillator(低周波発振器)低い周波数を用いてVCO,VCF,VCAに変化をつける。
Mt1lfo VCO VCOにLFOを適用すると「ビブラート」のような効果が得られる。
 Speed ゆれのスピード
 Depth ゆれの深さ
VCF VCFにLFOを適用すると「ワウ」のような効果が得られる。
 Speed ゆれのスピード
 Depth ゆれの深さ
VCA VCAにLFOを適用すると「トレモロ」のような効果が得られる。
 Speed ゆれのスピード
 Depth ゆれの深さ
Chorus:(コーラス)音に厚みをつける
Mt1chorus OFF/ON オフ/オン
Rate ゆれの早さ
Depth ゆれの深さ
Pre-Delay ゆれるまでの時間
Mix コーラス適用量の調整
Deray:(ディレイ)やまびこのようなエコーをつける
Mt1delay OFF/ON オフ/オン
Delay やまびこの続く時間
Feed やまびこの回数
Mix ディレイ適用量の調整
Wave Scope:ウェーブスコープ
Mt1wavescope 聴こえている音の波形を眼で確認できる。
鍵盤:USB(MIDI)接続の外付け鍵盤があれば便利。
Mt1key_3
もっと高い音程や低い音程を出す場合はOSC1-3の「Octave」を操作して+1とか-2とします。

 

2008年9月14日 (日)

SANSUI TU-S707X DECADE

S707_1  2008年6月初め「AMは受信しました。FMはNGです・・」と値札に書かれた[TU-S707X DECADE]をリサイクルショップで525円で購入しました。「TU-S707Xと何がどう違うのか?」以前より興味があったので、ちょうど良い研究材料が手に入った訳です。壊れていても全然構いません。でも・・故障品を買って喜ぶようになると・・相当ヤバいかもしれません(笑)

■製品情報------------------------------------------------------------------

・cooltune様のサイトにサンスイ製チューナーの系譜が詳しくまとめられています。
 →http://cooltune.s28.xrea.com/sansuitu.htm

・ひろくん様のサイトに[TU-S707X DECADE]の記事と取扱説明書があります。
 →http://nice.kaze.com/tu-s707x.html

[TU-S707X]については過去3回に渡って調整記事を書きました。本体正面のロゴ[SLDD]の意味を調べるうちに[TU-S707X]では[SLDD]がディスクリートで実装されている事も判明しました。

・TU-S707X 再々調整記録
 →http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2007/06/sansui_tus707x_c1c6.html

・SANSUI SLDD に関する記録
 →http://bluess.cocolog-nifty.com/labo/2008/05/sansui_sldd.html

 これまでの経験を通して[TU-S707X]はなかなか優秀な機種であることが分かりました。07シリーズ10周年記念モデル[TU-S707X DECADE]ではどのように進化しているのか? その結果をまとめてみました。

■比較結果---------------------------------------------------------------

【外観の違い】
[TU-S707X DECADE]では両サイドと本体前面に金色のモールが入っていてこれが高級感を演出していますが、本体サイズや基本デザイン、ボタンや端子類の配置などは両機まったく同一です。

【内部構成の違い】
使用基板、部品配置はまったく同じです。きっと性能スペックも同じだと思います。ただ使用されているパーツが微妙に異なります。

 ・使われている半固定抵抗器が変わっている。
 ・IF BAND Narrow時に通過するCF2とCF3が変わっている。
 ・TC1がトリマーから固定容量に変わっている
 ・MPX回路のスチコン4個がセラミックコンデンサーに変わっている。

 IF BAND切替でWIDEを使っていればCF2,3の違いは影響ありません。音質に微妙な影響を与えそうなのはMPX回路のコンデンサ変更でしょうか。半固定抵抗器の違いは音質には大きな影響ないと思います。

 TICで入手した[TU-S77X/S77XW]と記載された回路図は[TU-S707X]実機とほぼ一致することを前回確認済みなので、この回路図に[TU-S707X DECADE]との相違点を書き込んでおきました。回路図に写真をはめ込んだのでPDFファイルの容量が大きくなっています。

 出音を比較したいところですが、FMは本当に受信不能です。受信感度がまったくゼロの症状です。単純な調整ズレではなくRF部~IF部のどこかの部品が故障しています。以前 exjtid様からTU-S707Xの修理記録 をご教示いただきました。私にとって難易度は高そうですが、ちょっと時間をかけて勉強してみます。経緯はまた後日に。

■両機の比較一覧表-------------------------------------------------------------

TU-S707X DECADETU-S707X
S707_2 S707_3 S707_4 S707_5 S707_6
電源コード[1985] 定価54,800円 電源コード[1985] 定価54,800円
[回路図1 RF部-IF部 PDF形式]
[回路図2 MPX部 PDF形式]
[回路図1 RF部-IF部 PDF形式]
[回路図2 MPX部 PDF形式]
S707xd_0 基板全景 S707x_0 基板全景
S707xd_1 右側基板全景(RF,IF,コントロール部) S707x_1 右側基板全景(RF,IF,コントロール部)
S707xd_2 左側基板全景(電源部、MPX部) S707x_2 左側基板全景(電源部、MPX部)
S707xd_3 ALPS製一体型フロントエンド S707x_3 ALPS製一体型フロントエンド
S707xd_4 IF部 CF2,CF3、VRが違う S707x_4 IF部 CF2,CF3、VRが違う
S707xd_8 IF部 CF2,CF3はIF BAND Narrow用 S707x_8 IF部 CF2,CF3はIF BAND Narrow用
S707xd_5AM部 LA1245 S707x_5 AM部 LA1245
S707xd_6 DET部 HA12412 S707x_6 DET部 HA12412
S707xd_7 PLL部 TC1→固定容量に S707x_7 PLL部 TC1
S707xd_9MPX部 半固定抵抗の違い S707x_9 MPX部 半固定抵抗の違い
S707xd_10S707xd_102 MPX部 コンデンサーの違い S707x_10S707x_102 MPX部 コンデンサーの違い
S707xd_11 MPX部 NEC D4030BC、NEC4520BC S707x_11 MPX部 NEC D4030BC、OKI M4520
S707xd_12 電源部 同じ S707x_12 電源部 同じ

■修理調整記録【追記2008年9月16日】---------------------------------------

・FMアンテナを繋いで再度確認・・やはりFM受信できず。受信感度ゼロ。局間ノイズもでません。
・回路図を確かめながら各部電圧チェック・・異常なし
・フロントエンドのVT電圧チェック[90MHz→5.2V、76MHz→1.6V]・・これじゃ低すぎます。
・90MHzの受信状態でOSCトリマを回しても0.1V前後しか変化しません。
・76MHzの受信状態でOSCコイルを回すと電圧大きく上昇しました。
・[TU-S707X]でVT電圧確認・・[90MHz→21.4V、76MHz→3.4V]
・[TU-S707X]で確認したVT電圧と同じ[76MHz→3.4V]にすると[90MHz→17.6V]になりました。
・[IF=Narrow]で弱く受信できるようになりましたが、[IF=Wide]では受信感度ゼロ。
・[76MHz→4.2V]で[90MHz→22.9V]になりました。OSCトリマーで最大電圧23.0Vに設定。
・電源部から24V供給されているのでOKとします。
・半固定抵抗[VR2:WIDE GAIN]がMin側一杯に回されていたので、これを戻すとWideでも感度回復しました。
・受信できるようになりましたが、この段階ではステレオランプ点灯せず・・
・どうやら半固定抵抗器やコアはすべて滅茶苦茶に回されている・・と分かってきました。
・RFトラッキング調整、FM同調点の調整、MPX部調整、セパレーション調整、パイロットキャンセル調整、ミューティング調整、シグナルメータ点灯調整すべてをやり直しました。
基板上のテストポイントや調整方法は[TU-S707X]と全く同じです。

 当初はどこかの部品が壊れていると思いましたが、原因は

「前所有者がコアや半固定抵抗器を超テキトーにいじったことによる調整激ズレ」

 と思われます。内部を適当にいじった後でリサイクルショップに持ち込んだのでしょう。故障を承知で買った物ですから文句はありません。今回は良い勉強になりました。

 続いて[TU-S707X]と出音を聴き比べました。内部構成が同じだと言う先入観のせいかもしれませんが、両機の違いははっきり聴き分けられません。セパレーション調整で約70dB(1kHz)まで確保できている点が聴感上大きく貢献しています。後継機のα707より良さそうです。

707d0707d1 707d2 707d3 707d4

 

2008年9月 7日 (日)

Technics ST-8600

St8600_0  ST-8600は1975年当時の定価72,800円「中の上クラス」のFM/AMチューナーです。2008年8月、ヤフオクで終了間際&入札なしのST-8600を偶然見かけ心が揺れてしまいました。私は巨大サイズのバリコン式チューナーが妙に好きです。置き場所に困ることは分かっているのに・・つい手を出してしまいました。

 当然NC/NRのジャンク品です。でも修理調整の実験用にはちょうど良い素材になります。送料を含めて実質1,700円で入手しました。実は同シリーズの弟機ST-8200を持っています。この弟機から使えるパーツを移植して上位機のST-8600を復活させようと考えたわけです。

■動作チェック------------------------------------------------------------------

St8600_2  ・予想外に「取扱説明書」が付属。これはラッキーでした。
 ・正面パネル、ボディもほぼ無傷。
 ・ヤニ汚れなし。
 ・ボディを開けた形跡なし。
 ・FM/AMとも受信OK。
 ・周波数目盛から-0.5MHzほどズレた位置で受信する。
St8600_3 ・メーター動作は二つともOK。
 ・チューニングメーター照明切れ。
 ・シグナルメーター最大振れ位置でチューニングメーターがセンターにならない。
 ・STEREOランプが点灯しない。音声もステレオにならない。

 比較的状態の良いジャンク品でした。TICでST-8600回路図や調整マニュアルが入手できた事、弟機ST-8200のサービスマニュアル(日本語版)も手元にある事、・・何とかなりそうな予感です。

■製品情報---------------------------------------------------------------------

 ・オーディオ回顧録
  →http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/st-8600.html

 ・オーディオの足跡
  →http://www.audio-heritage.jp/TECHNICS/tuner/st-8600.html

 ・Tuner Information Center(TIC)
  →http://www.fmtunerinfo.com/technics.html ※ヨーロッパ向け輸出機はST-9600
  ※<回路図・調整マニュアル>はFMTuners Group Archive III に移されていました。

■取扱説明書「特長」より抜粋([ICの型番]加筆)------------------------------------------

新開発の周波数直線型5連バリコン採用の信頼性の高いFMフロントエンド部

St8600_6 FMアンテナ入力端子は、指向性の鋭いFM専用アンテナと妨害雑音に強い75Ω同軸ケーブルを使用し、本機の受信性能を最高に引きだしていただくため、300Ω端子を廃止し75Ω端子のみとしております。
 バリコンは、電気的精度はもとより、温度変化や経年変化にも強い信頼性の高い新開発の周波数直線型5連バリコンを採用し、4極MOS型FET[3SK40]使用のRF増幅段をはさんで複同調回路を2段設けるなど、高い混信妨害排除能力を得ています。
St8600_7 局部発振回路は、高周波低雑音トランジスタ、アルミコア入り発振回路の採用とテクニクス 独自の設計手法を採用するなど、周波数ずれの極めて少ない高品位の局部発振を得ています。さらにそれをバッファ回路を通して4極MOS型FET[3SK40]2石によるバランスドミキサーに供給しています。これらの結果、優れた妨害排除能力、優れた諸特性をもつ、信頼性の高いFMフロントエンド部を構成しています。

群遅延特性と選択度特性を重視した信号系IF回路と独立した制御系IF回路

St8600_9  独立した信号系IF回路により優れた群遅延特性と高い選択度特性を得ています。選択素子には、従来よりさらに厳しい基準で開発した2素子構成の群遅延平坦型セラミックフィルタを4個使用するとともに、優れた振幅特性を得るため、シングルインラインIC3個[uPC555,uPC555,uPC577]の使用を含め差動増幅6段の信号系IF回路を構成し、選択度85dB、S/N比80dB以上等モノラル、ステレオ時とも諸特性を大幅に向上させています。
 制御系IF回路では、AGCのかかった5段構成の増幅部と狭帯域セラミックフィルタを2個有しており、入力によって直線に変化する電界強度計用とし、理想的な特性を得ております。さらに独立したLC復同調回路による帯域制限回路とのアンド回路によりミューティング回路を形成し、2段の入カレベル制御を行なっています。

PLL方式採用のMPXステレオ復調回路

St8600_14  MPX部の38kHzスイッチング信号は、PLL方式による純電子式位相保持方式で抜群の環境特性、経年変化特性を有していますから、長期にわたり安定したスイッチング信号を供給し続けます。
 スイッチング回路は、二重差動方式を一つの高密度集積IC[SN76115N=ULN2110A]で構成し、前段の優れた高周波特性と相まって、ステレオ歪、非直線クロストーク、セパレーション特性が低~高周波領域にわたって大幅に向上されています。
 さらにテクニクス独自の19kHzパイロット信号キャンセル回路を採用することにより19kHz成分のリークキャリアを-65dBに抑えながら周波数特性を18kHzで(+0.2dB,-0.8dB)相遅延特性平担を得、より忠実な波形伝送特性を得ています。
 さらに位相比較入力として、コンポジット信号より19kHzパイロット信号のみを取りだすジッタ防止回路を採用することによって、より安定なステレオ復調を行なっています。

FMエアチェックの理想を追求したFMローノイズ録音シスデム

St8600_4  本機では、より優れたFMエアチェックを行なうため、FM放送局の送り出しのときに用いられる、プリエンファシスを巧みに利用したFMローノイズ録音システムを内蔵しています。
 このシステムは、テープ録音をする場合、放送局のプリエンファシスがかかった状態で録音をし、再生時にディエンファシスをかけることにより、テープ録音の宿命であるテープヒスノイズを軽減し、低雑音の録音・再生を可能にしたシステムです。
 さらには、ピンクノイズ出力をもち、録音時のレベル設定の目安に、またスピーカの音質検討に、あるいはスピーカの位相合わせに等、数多くの利用価値をもった機能を有しています。

高安定受信状態を実現する電子微同調機能を有するサーボ・チューニング・システム

St8600_5  独自のサーボ・チューニング・システムにより、いかなる条件下でも、優れた性能を最良の状態で発揮します。たとえば、選局時の同調ズレ、周波数ズレや放送局の周波数ドリフトまでも±10kHz以内にロックインする機能を有しており、絶対精度を追求するシンセサイザー方式よりも柔軟性をもち、より優れた働きをおこない、極めて安定度の高い受信状態を確保することができます。

周波数直線型バリコン使用のAM部

 ミキサー回路、局部発振回路、IF2段増幅回路のオーソドックスな回路とLCフィルタの採用により、定評のある受信と音質を確保しています。また、同調も容易に行なえるよう周波数直線型バリコンを採用しています。

定電圧電源使用の完全コンプリメンタリSEPP低周波増幅回路

St8600_11  前段で得られた高品位の音質を忠実に増幅するため、低周波増幅回路は、完全コンプリメンタリSEPP回路構成のIC[uPC1016C]を採用し、電源は安定化された正負2電源を使用しております。この結果、高S/N、低歪率、広帯域を確保しています。

 

■修理調整記録-----------------------------------------

調整箇所を示したイラスト入り調整マニュアルがあるので作業は比較的簡単です。留意事項のみ以下に書き留めます。

・チューニングメーター照明用電球をST-8200から移植

・[FM-IF ALIGNMENT]調整は以下の方法で代用。
St8600_9_2 ・T101緑色コアを回してチューニングメーターを中央に
 ・T101茶色コアを回して2次高調波を最小に
 ・上記作業を数回繰り返す。

 

・[FM-RF ALIGNMENT]
St8600_13 ・シグナルメーター調整用VR561に直流電圧計をセットして最大値になるよう調整
 ・メーターの振れを見ながら調整するよりも正確

 

・[FM MPX PILOT ALIGNMENT]
St8600_15 ・周波数カウンタはTP601に代えてIC601-10pinに直接セット
 ・VR601を回して19kHz±30Hzに調整

 

■試聴-----------------------------------------

 VR601の調整でステレオランプ点灯しステレオ受信できました。とりあえず不具合は解消されましたが、さすがに「高音質・・」という訳にはいきません。AM放送のような「こもった」ような音になります。高音域の再生レベルが落ちている感じです。本格的に復活させるにはコンデンサーなどの劣化部品の交換が必要ですね。作業は老後の楽しみにとっておきます。一方のST-8200は基板、ランプ、つまみ類を確保して解体処分しました。

 私は留守録用チューナーにはシンセ式、のんびりとリアルタイムでFMを聴くときは照明が美しいアナログ式を使い分けています。古いチューナーに高音質を期待しているわけではありません。何度も書いていますが、少し照明を落とした薄暗い仕事部屋で、お酒をチビチビ飲みつつ、新しい仕事の構想を練りながら、まったりとベストオブクラシックなどのFM放送を聴く、そんな時間を大切にしています。この雰囲気にはダイヤルスケールが美しくライトアップされたアナログチューナーがベストマッチです。

■仕様一覧表-------------------------------------

Technics ST-8600 定格
発売年 1975年
定価 72,800円
バリコン FM5連、AM3連
FM検波方式 レシオ検波
<FMチューナー部>
受信周波数 76~90MHz
実用感度(IHF) 0.9μV(75Ω)
歪率(100%変調時) MONO 0.15%
歪率(100%変調時) STEREO 0.25%
S/N(IHF) 80dB
周波数特性 20Hz~18kHz
 +0.2dB,-0.8dB
実効選択度(IHF) 85dB
キャプチュアレシオ(IHF) 1.0dB
イメージ妨害比(83MHz) 105dB
IF妨害比(83MHz) 105dB
スプリアス妨害比(83MHz) 100dB
AM抑圧比 55dB
ステレオセパレーション(1kHz) 45dB
ステレオセパレーション(10kHz) 35dB
リークキャリア -65dB(19kHz)
アンテナ端子 75Ω不平衡型
<AMチューナー部>
受信周波数 525~1605kHz
感度(S/N=20dB) 30μV
選択度 25dB
イメージ妨害比(1000kHz) 80dB
IF妨害比(1000kHz) 85dB
<総合>
出力 OUTPUT 0.077~1.55V
出力 RECPUT 0.6V
消費電力 22W
電源 AC100V,50-60Hz
寸法(幅×高さ×奥行) 450×173×385mm
重量 8.6kg
<付属品>
フィーダーアンテナ 1本
F型プラグ(3C-2V用) 1個
F型プラグ(5C-2V用) 1個
接続コード 1本
リング 2個
<<参考情報>>
参考サイト1 オーディオ回顧録
参考サイト2 オーディオの足跡
参考サイト3 TIC
カタログ 捜索中
ST-8600 取扱説明書 PDF形式(3.3MB)
ST-8600 回路図 PDF形式(2.3MB)
ST-8600 サービスマニュアル PDF形式(1.0MB)
ST-8200 サービスマニュアル PDF形式(3.7MB)
ST-8200 調整記録 2007年10月4日記事

※9月2日のココログ仕様変更に伴い、1MBを超える写真やファイルがアップできなくなりました。今後1MBを超えるデータはホームページ領域に置いてリンクを張ることにします。・・使いにくくなりました・・また引っ越しかな~?

 

2008年9月 3日 (水)

ドリーム・オブ・ユー★レモンライムの青い風 竹内まりや

dream01  留守録しておいた8月31日放送分のサンデーソングブックを今日聴きました。まりやさんとの納涼夫婦放談が楽しかったです。10月1日発売ベストアルバムの話題が中心でしたが、そのなかで「1979年ドリーム・オブ・ユーのシングルバージョンは今まで一度もCD化されていない・・」という解説がありました。

■サンデー・ソングブック
 →http://www.smile-co.co.jp/tats/index_ssb.html

■竹内まりや オフィシャルサイト
 →http://www.smile-co.co.jp/mariya/

■Mariya's Blog「Pholog」
 →http://mariya30th.exblog.jp/

 「そう言えばシングルレコードがあったはず・・」と思ってレコード棚を捜索して見つけました!

 30年前、大学生だった頃に買ったレコードです。恐る恐る針をおろすと・・懐かしいメロディーが流れてきました♪ 今まで私の耳に馴染んでいたのは山下氏が編曲したアルバムバージョンだったようです。デジタルリマスタリングされたベストアルバムでぜひ聴き直したいです。

Dream01 Dream02 Dream04

 

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