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2008年11月 8日 (土)

Technics ST-S7

Sts7_1Sts7_3  テクニクスの薄型FM/AMチューナー [ST-S7] です。2008年10月末、馴染みのリサイクルショップで315円で購入しました。最初に見かけたときは今一つ興味の湧かない機種でしたが、背面パネルを見て「マルチパス出力が付いてる!!」急にやる気が出てきました(笑)。そう、TU-S707X(改)に接続して実験できる貴重なシンセ式チューナーだったのです。 と同時に「そういえば [ST-S8] にもマルチパス出力があったはず・・」と思い出しました。[ST-S8] の件は後述します。

■特徴など---------------------------------------------

Sts7_11Sts7_4  電源コードには[1980]の印字があります。正面パネルに多少の擦り傷ありますが、概ね美品です。ただFL管はかなり輝度低下しています。本機はタイマー機能を内蔵しているので、常時時計表示される影響でしょう。放送局を登録するボタンがそれぞれ「1~0」のテンキーに対応していて時刻設定できるようになっています。またメモリーバックアップのために本体底面に単三電池3本をセットします。バリキャップ数が4と7の違いはありますが、その他の回路構成は [ST-S8] とよく似ています。

■調整記録-----------------------------------------

 ・IF BAND:normal
 ・FM muting:off

【VT電圧確認】
 ・R212奥のジャンパ線にVT電圧が出ていました。
 ・このジャンパ線-GND に直流電圧計接続。
 ・89.9MHz時の電圧=実測値15.4V(確認のみ)
 ・76.1MHz時の電圧=実測値 4.6V(確認のみ)
 ※電圧指定値不明ですが、変更する場合は89.9MHz-CT1,76.1MHz-L6で調整可能

【フロントエンド調整】
 ・R106手前の足とGNDに直流電圧計接続
 ・SSG 83.0MHz、無変調、30dB
 ・受信周波数83.0MHzの位置でコイルL1,L3,L4 調整 → 電圧最大値へ。
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・受信周波数83.0MHzの位置でIFTコアT101 調整 → 電圧最大値へ。

【FM同調点調整】
 ・R111両端に直流電圧計セット
 ・音声出力をUA-101経由でPCに接続
 ・SSG 83.0MHz、1kHz、100%変調、60dB
 ・T102(DET Pri)調整 → 電圧ゼロに。
 ・T103(DET Sec)調整 → WaveSpectraで波形観察しながら2次高調波を最小に。

【MPX部の調整】
 ・VR301-1pinに周波数カウンター接続
 ・VR301を調整 → 76kHzに。
 ・SSG 83.0MHz、Pilot信号ON、無変調、60dB
 ・VR303とL303調整 → 19kHzの漏れ信号を最小に。
 ・SSG 83.0MHz、Pilot信号ON、1kHz100%変調、Lのみ/Rのみ、60dB
 ・Lのみ信号、Rのみ信号を受信しながらVR401調整 → 反対chへの漏れを左右同一レベルに。

【マルチパス端子(H側)の出力値測定】
 ・SSG 83.0MHz、1kHz、60dB
 ・マルチパス端子(H)側電圧測定 → 205mV

Sts7_6_2 Sts7_7_2 Sts7_8 Sts7_9 Sts7_10

ひろくん様の[ST-S8]調整方法がとても参考になります。

■使ってみて--------------------------------------------------

 [ST-S7] のマルチパス出力を前回制作したTU-S707X(改)に接続してみました。入力レベルをほんの少し調整するだけできれいなステレオ音声が聞こえてきました。シンセチューナーでマルチパス端子を装備してる機種は少ないので、その意味では [ST-S7] は稀少機種ですね。

[ST-S8]について-----------------------------------------------

Sts8_1  「そういえば [ST-S8] にもマルチパス端子があったはず・・」と思い出し、棚から引っ張り出してきました。マルチパス出力の「H」端子と「V」端子を確認しようと背面を見てみると、何とそこにはあったのは[4ch MPX OUT]端子と[CONTROL INPUT]端子・・。なんともお恥ずかしい話ですが、音声出力端子と並んで4つのRCAジャックがあったのですっかりマルチパス端子と思い込み+感違いしていました。この [ST-S8] をいじっていた頃は、マルチパス端子には興味無かったですから。。

 [ST-S8] は1981年製のチューナーですが、この時期でもまだFM4チャンネル放送用端子が残っていたのですね。再調整して[4ch MPX OUT]端子の出力値を測定したところ 212mV(83.0MHz,1kHz,60dB)でした。TU-S707X(改)に接続するにはちょうど良い値です。

Sts8_2  もう一つの[CONTROL INPUT]端子は、たぶんテクニクス製タイマーを接続する端子だと思います。[ST-G7] にも同様の端子があり [SH-4060] でチューナーのON/OFFとメモリーチャンネルの切り替えができました。残念ながら6月に仕事部屋を引っ越した時 [SH-4060] を処分してしまったので動作確認はできませんが、おそらく[ST-S8] もタイマーコントロールできると思います。今頃になって気付いた重大発見でした!

 [ST-S8] のフロントエンドは豪華7連バリキャップで受信性能は優秀です。ただセパレーションが50dB程度しか確保できず、音質的には物足らないチューナーでした。ところがTU-S707X(改)と組み合わせてステレオ復調する事により [ST-S8] の優秀な受信部が活きてきます。[ST-S8]+[TU-S707X8改)]は効果的な組み合わせだと思います。

 

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コメント

受信性能の優秀なST-S8と+MPXの優秀なTU-S707X8(改)の組み合わせは互いのいいところ取りなんだろうな。

Technics ST-9300を1台持っているのですが、もう1台入手出来たらBLUESS氏に寄贈したいと考えております。

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