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2009年5月30日 (土)

PIONEER F-780

F78000  1981年製、パルスカウント検波搭載のシンセ式チューナーです。もともと「外観は奇麗だが電源が入らない(1号機)」 を部品取り用に保管していたところ、2009年4月中旬たまたま友人から「外観は傷多いがFM/AMとも受信する(2号機)」 を譲り受けたので、それぞれから使えるパーツを取り出して「ニコイチ」として合体再生しました。

 ガラクタも捨てずに持っていると、時々いい事があります(笑)

■製品情報--------------------------------------------------------------------

 「パルスカウント検波」搭載機です。1981年のグッドデザイン賞を取っていたり、輸出機がT.I.Cで結構評価されていたりで興味深い機種でした。

 ・オーディオ回顧録
 →http://www.niji.or.jp/home/k-nisi/f-780.html

 ・オーディオの足跡
 →http://audio-heritage.jp/PIONEER-EXCLUSIVE/tuner/f-780.html

 ・グッドデザイン賞1981年
 →http://www.g-mark.org/library/40th/1981/index.html

 ・グッドデザイン賞パイオニア
 →http://www.g-mark.org/library/40th/japan/pioneer.html

  F-780 F-780 カタログ

■F-780 調整記録 --------------------------------------------------

 F-780に関しては、いつもお世話になっている「ひろくん」様のホームページに詳細な記述があります。調整箇所と手順を追いながら実機を確認しました。

F78001 F78002 F78003 F78004 F78005
F78006 F78007 F78008 F78009 F78010

■放送局名プレート制作-----------------------------------------------

F780104  SONY ST-J75YAMAHA T-2000W と同じように「放送局名の表示機能」があります。メモリー登録した場所のプレートを取り換える方式で、おそらく当時の全国FM/AM放送局名が印刷されたプレートが本来の附属品にあったはずです。

 時代が進んで放送局も増えていますが、パソコンとプリンターが身近にある昨今、その気なればプレートは簡単に自作できます。※今回はその気にならなかったのでパスしました(笑)

■PIONEER製パルスカウント検波チューナー -----------------------------

型番年式定価受信同調方式IF部~DET部MPX部
F-700 1979年 65,000円 FM専用 バリコン式 PA3007→PA5001→DSC PA4006
F-500 1979年 49,800円 FM/AM バリコン式 PA3007→PA5001→PA5002 PA4006
F-780 1981年 49,800円 FM/AM シンセ式 PA3007→PA5001→PA5002 PA4006
F-120 1982年 45,000円 FM/AM シンセ式 PA3007→PA5006 PA5007
F-120D 1985年 49,800円 FM/AM シンセ式 PA5008→PA5006 PA5007

 特に拘りがあって収集した訳ではありませんが、気が付けば手元に5台揃っていました。既に「F-120/F-120D 比較記事」と「F-700/F-500 比較記事」をまとめてあるので、これにF-780を加えるとパイオニア・パルスカウントの進化過程がまとまります。

 このブログには5台分のスペック一覧表を掲載しきれないので、ホームページの方にまとめました。

 ・ PIONEER PULSE COUNT DETECTOR TUNER
 →http://bluess.style.coocan.jp/audio/Pioneer_Pulse_Count_Detector.htm

 ・ FMチューナーを聴き比べる方法
 →http://bluess.style.coocan.jp/audio/fm_tuner_test.htm

■改めて聴き比べた印象-------------------------------------------

 カタログスペックを比較すると F-120D が一番良さそうですが、どの機種も良い音です。私の聴感では以下の印象でした。

 ・F-700 と F-500 → F-700の方が 「音に厚み」 を感じる。F-500は 「音が少し痩せている」 という感じ。
 ・F-500 と F-780 → 私の耳では違いを聴き分けられない。ほとんど同じ音。
 ・F-120 と F-120D → 私の耳では違いを聴き分けられない。ほとんど同じ音。
 ・F-700 と F-120/120D → 違いは、う~ん・・微妙~。私は F-700 が好きかな?

 どの機種ももはやアンティーク(骨董品)の部類に入ります。劣化の個体差も当然あるでしょうし、私の好き嫌いもあります。参考程度にご覧ください。

 5機種とも留守録用のプログラム機能がありません。エアチェック機に使えないのは残念ですが、リビングや仕事部屋のBGM用に使っています。

 30年前の古いアンプやスピーカーを使う気にはなれませんが、FMチューナーだけはオーディオ全盛期の製品が間違いなく良いです。メンテナンスしながら中古機を大切に使い続けましょう。

 

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コメント

Bluess様
 いつも楽しく拝見しております。
パイオニアのパルスカウント機の記事は記録としても貴重ですね。

 ところでパルスカウント検波に関し、F780以前とF120以降で変化のポイントが2つありますよね・・・

 F120以降は1stIFの10.7MHzを2逓倍し、21.4MHzにしてからパルスカウント検波入力信号の1.26MHzに変換している点と、その周波数変換のローカル発振器に水晶発振を用いている点です。

 パルスカウント検波信号の周波数偏移が2倍になり、またジッタが減少することで、SN比の向上と歪率の低減に寄与しているのかな?と思います。

 上記以外の要因の影響も大きいと思いますが、F780とF120(D)の音質の違いはありますか?

> パルスカウント検波信号の周波数偏移が2倍になり、
> またジッタが減少することで、SN比の向上と歪率の低減
> に寄与しているのかな?と思います。

LC 型自励(じれい)発振回路でも短時間の安定度には問題ないので、実際にジッタが減ったかどうかは疑問です。それよりも IF 周波数波形からパルス波形を作り出す際の誤り率のほうが大きいと思います。

F-120/F-120D では IF 周波数を2逓倍してからダウンコンバートするという手順が多いので、上の問題の影響を受けやすいように思います。

これが F-120/F120D の微弱電波受信時に歪が急激に増える原因と考えています。

F-780 と F-120/120D → 意外にはっきりと違いを感じます。
イコライザーで例えると・・

・F-780 中音域の下の方(たぶん400Hz~600Hz辺り?)を少し持ち上げた印象の音です。
・F-120/120D 中音域の持ち上がりが少ない、スッキリした印象。

音の違いが何に由来するのか?
検波回路の違い以外にも変動要素が多いので、難しい問題ですね。

「SGで信号強度を変えながら聴き比べれば良かった・・」と反省しました。
近日中にやり直してみようと思います。

ひろくん様、Bluess様

 ご教示ありがとうございます。
確かに2nd局部発振器のジッタに関しては微妙ですね。
ジッタだけがF-780のS/N=92dbに寄与すると強引に仮定すると・・・

 1.26MHz信号の100%周波数偏移75kHzに対し、S/N=92dbに相当する周波数偏移は
75kHz÷(4×10E4)=1.625Hz(←久し振りのdb計算で合ってるのかどうなんだか?)

 9.44MHzのLC発振回路で1.625Hzは短期的には実現できそうですね
(長期的に変動しても可聴周波数に現れない)。

 電源電圧変動などにより、2nd局部発振信号に可聴周波数で1.625Hz以上の周波数偏移があると(表現がややこしいですね)S/Nや歪率の悪化が目立ってくる筈ですので、特に2逓倍のF-120(D)の2nd局部発振(20.14MHz)には水晶発振回路を用いたのでは?と思いました。

 メーカーも素子も異なりますが、TechnicsのST-G7
(3逓倍→水晶発振ダウンコンバート→パルスカウント検波)との比較も興味があるところです。

 

すみません、先ほどの計算で誤りがありました。

>>75kHz÷(4×10E4)=1.625Hz(←久し振りのdb計算で合ってるのかどうなんだか?)

実際は1.625Hzではなく、1.875Hzでした。
db計算以前に75÷4の計算を間違っていました・・・

exjf3eqs様

Technics ST-G7 ・・・ホントですね! すっかり忘れてました(笑)。

 10.7MHz×3=32.1MHz → 32.1MHz-31.3MHz=0.8MHz →
 AN7275S(パルスカウント検波)→ AN7471S(DCピークサンプリングホールドMPX)

シルバーモデルに加えて1年ほど前にブラックモデルも入手しましたが、それっきり放置状態でした。
サービスマニュアルは入手済みです。


///話は変わりますが、Victor T-7070 の続報です。

・オーディオの足跡様に掲載された写真→「PLL検波」搭載機
・私がここに掲載した写真→「PTL検波」搭載機かも??

同じ型番なのに検波方式が違うかも。何故????

本業多忙期なのに・・次々と興味深い勉強材料が出てきます。
楽しみながらマイペースで進めてみます。

ご存知かもしれませんが、廉価機F-580の構成も「PA3007→PA5001→PA5002→PA4006」になっていますね。
回路図必要でしたらお送りします。

いな様

F-780/F-580 外観はほとんど同じですね。
価格差もそんなに大きくないし、、何が違う?

F-580の実機はまだ見たことありませんが、
回路図は是非見てみたいです。
よろしくお願いします。

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