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2009年10月11日 (日)

ONKYO Integra T-455NII

Onkyo_t455_nii000Onkyo_t455_nii002 2009年8月初め、ヤフオクで Integra T-455NⅡのジャンク機を入手しました。まさに巨艦サイズチューナーです。サイドウッドに少し擦り傷があったものの外観はまずまず良好。電源を入れてみるとFM/AMともとりあえず受信しましたが、

・ステレオランプが点灯したり消灯したり不安定。
・ダイヤルスケールの照明が部分的に暗い。

 少しくらい不具合があった方が楽しい?・・もはや病気です(笑)

※型番の「 II 」はローマ数字の「2」ですが、念のため「 i 」の大文字を2個並べて表示してあります。
※オンキョー製品の型番命名規則が今ひとつ理解できません??ルールは無いのか?

■製品情報------------------------------------------------------------------

Onkyo_t455_nii005 Onkyo_t455_nii012  1975年製、FM5連AM2連バリコンを搭載したオンキョー製チューナーです。詳しい情報は オーディオの足跡さまのサイト にありますが、本機の最大の特徴はやはり クリスタルロック でしょう。「水晶発振を使ってIF(10.7MHz)を作り出す局部発振回路を制御するもので、温度・湿度その他の外的条件の影響に関係なくIF(10.7MHz)を精密に保持し、局部発振周波数偏移を0.005%以内に押さえています。」と説明されています。カタログから抜粋したと思われる「クリスタルロック動作原理図」が掲載されているのでとても勉強になりました。

 ・FM5連バリコン
 ・クリスタルロック機構
 ・IF帯域(Normal/Narrow)切換え
 ・ウルトラリニアディテクタ(たぶんレシオ検波?)
 ・PLL制御復調回路(HA1156)

Onkyo_t455_nii007 Onkyo_t455_nii008_2 Onkyo_t455_nii010 Onkyo_t455_nii014 Onkyo_t455_nii015

■操作レバーのつまみ交換----------------------------------------------------

Onkyo_t455_nii001  照明で白く浮かび上がるダイヤルスケールが上品な印象です。その一方で、正面パネルに並ぶ6個の操作レバーの「黒いプラスチック製つまみ」が全体のデザインバランスを崩しているような気がしました。オリジナルの黒いツマミの方がカッコ良い・・というご意見もありそうですね。個人的な趣味の問題ですからご容赦を・・

Onkyo_t455_nii004Onkyo_t455_nii0045  ちょうど作業台に置いてあった SONY ST-5140 と見比べると、操作レバーのサイズが同じである事に気が付きました。同シリーズの ST-5150 から部品取りしたパーツが大量にあるので、試しに銀色の丸つまみに交換したところ・・結果はバッチリ!! サイズ、質感ともジャストフィット、精悍な印象のフロントマスクに生まれ変わりました。

■DOLBY FM ADAPTOR ----------------------------------------------------------

Onkyo_t455_nii021Onkyo_t455_nii022  T-455NII はドルビーFM放送に対応したチューナーです。フロントパネルには見慣れない「DOLBY FM ADAPTOR」On/Offスイッチ、背面にはこれに対応する「DOLBY NR ADAPTOR」In/Out端子があります。端子横には SENSOR HIGH/LOW の切替スライドスイッチがありますが、取扱説明書が無いのでスライドスイッチの機能がよく分かりません。

ドルビーFM放送

 懐かしい用語だけ覚えています。でも実際の放送はどうだったのか?残念ながらほとんど記憶がありません。1975年ころ、同級生宅に TEAC A-450 というカセットデッキがありました。この同級生の父上がオーディオ熱狂派で、専用リスニングルームにはすっごい機器が並んでいました。当時高校生の私たちに向かって「このデッキはドルビーFM放送をそのまま録音できるんだぜっ!」って自慢していた事だけ覚えています。(※デッキ型番の記憶は定かではありませんが、特徴的な本体形状からA-450だったと推定しました。)

■照明用電球交換------------------------------------------------------------

Onkyo_t455_nii019Onkyo_t455_nii020 フロントパネルを分解して確認したところ照明用電球は6.3V、0.25Aのフィラメント電球×6個で、このうち1個が切れていました。手持ち部品から同一品を探したら Technics ST-8200 / ST-8600 で使われている電球と同じものでした。ジャンクチューナーから部品取りしたパーツはけっこう役に立っています。

■ステレオランプ点灯が不安定----------------------------------------------------

Onkyo_t455_nii016  電源投入直後は正常動作しますが、10分ほど経過するとステレオ受信が不安定になりSTEREOランプが点灯/消灯を繰り返すようになります。VCO周辺を調べたところ、TP(19kHz)で測定できる周波数がフラフラして(13~18kHz)安定しません。ステレオ受信が不安定な原因はこれだと思います。試行錯誤の結果、VCO調整用半固定抵抗近くにあるコンデンサーを交換して解決しました。

Onkyo_t455_nii008  続いて一通りの調整作業をしました。ただサービスマニュアルや回路図が見つからなかったので、調整個所は試行錯誤の末に自己流解釈&特定したものです。間違っているかもしれませんが、忘れないよう写真に記載しておきます。参考にしていただく場合は、自己責任でお願いいたします。

■聴いてみて----------------------------------------------------------------

 ジャンク機だったT-455NIIのステレオランプが点灯し、FM放送がステレオ音声で聴けるようになりました。本格的な復活にはコンデンサ総交換などのメンテナンスが必要と思いますが、現状で特に不満はありません。AMP修理工房さまのサイトにT-455NIIの修理事例があったので、本格的な手入れはリタイア後の楽しみに取っておこうと思います。

 古いバリコンチューナーを何台も聴いてきた私なりの結論ですが、検波方式に関わらずPLL制御された復調回路が搭載されている機種なら、リスニング用途に今でも充分使える・・と思います。カバーを開けて基板を見たとき、復調回路に MC1310、PA1310、HA1156、SN76115N があったら「当り!」・・かも(笑)

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■追記 2009年10月21日-----------------------------------------------------

 exfj3eqs様のサイトに取扱説明書(PDF形式)を掲載していただきました。背面にあるスライドスイッチの使い方だけでなく、ドルビーFM放送についての記述もあって勉強になりました。ありがとうございました。

<以下、T-455NII 取扱説明書より抜粋>-------------------------------------------

■デュアルゲートMOS型FETと新型バリコン採用のフロントエンド
 フロントエンドの初段、ミキサー段に低雑音のデュアルゲートMOS型FETを採用して、高感度と相互変調に強い構造にしています。また、バリコンには超精密バリコンを採用して目盛精度を大幅に向上させています。また、プリント基板にテトロンエポキシ樹脂基材を使用することによって、湿度ドリフトにも強くなっています。

■6ポールリニアフェイズ型フィルター
 超高級機なみの6ポールリニアフェイズ型フィルターを2個使用して、徹底して低歪率を得ています。しかも使っているコイルは温度ドリフトのみならず湿度に対しても充分考慮されており、回路に合わせて1つ1つ位相が直視できる群遅延直視装置で調整されています。そのため、初期性能の良さが長期間保証されますので安心してご使用になれます。

■クリスタル・ロックド方式
 水晶発振子を利用してIF周波数を常に10.7MHzに固定するクリスタル・ロックド方式を採用しました。この方式の採用によって、チューニングメーターに頼っての同調にくらべて、はるかに正確な同調ができるようになり、湿度・温度によるドリフトはほとんどありません。また、この方式ですとワイヤレスマイクのように放送側の周波数が変動しても、それにロックしていくという長所もあります。

■同調が一目でわかるロックド・インジケーター、チューンド・インジケーター
 放送に同調しますとロックド・インジケーターが、同調が終了して選局ツマミから手をはなすとチューンド・インジケーターが点灯しますので、正しく同調されたことが一目でわかります。このとき、チューニングメーターの針がセンターからはずれて同調されていても、チューンド・インジケーターの点灯と同時に針はセンターに引き込まれますので同調が非常に簡単になりました。

■選択度切換スイッチ
 選択度を NORMAL と NARROW に切り替えることができますので2局の接近した放送局による混信の防止に役立ちます。

■広帯域直線検波器
 検波器の直線性をさらに厳密に調べるため、Sカーブよりも約100倍精度を上げられる微分利得直視装置で帯域を決定しています。12ポールリニアフェイズ型フィルターとの組み合わせでオーバー変調に抜群に強くなっています。

■PLL方式の MPX IC
 放送局のパイロット信号とMPX内部で作り出されるスイッチング信号とを完全にPLL回路でロックさせるため、セパレーション、歪率の経年変化はほとんどなく、フラットな周波数特性、十分なキャリアリーク、高域のセパレーションもよく、ひずみの少ないハイクオリティな音質が得られます。

■その他の特長
 ±2電源のオーディオ回路、大型フライホイールによる抜群の同調フィーリング、ドルビーFM放送用アダプター切換スイッチ、AM専用IC、充分なオーバー変調対策、マルチパス検出端子、マルチパスオーディブルスイッチ、4ch用検波出力端子、75ΩF型接栓、ステレオノイズフィルター、DIN出力端子、LED(発光ダイオード)によるステレオインジケーター

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<操作方法が分からなかった切換えスイッチの使い方・効果について>----------

■背面パネル:マルチパス端子横の「AUDIBLE」切換えスイッチ
 オシロスコープが無い場合、マルチパスAUDIBLEスイッチを使って直接耳でひずみの少ない方向を確かめる方法があります。
・希望のFM局を受信し、シグナルメーターを見ながら正確に同調させます。
・AUDIBLE スイッチを ON の位置にします。
・可変出力端子(VARIABLE)のR側にマルチパス出力が出てきます。
・この音を聞いて、ひずみが最も小さくなる位置にアンテナを設置します。
・AUDIBLE スイッチは通常は OFF です。誤って ON にならないよう固定用バネが付いています。

■背面パネル:「SENSOR」切換えスイッチ
 選局ツマミに手を触れますと、チューンド・インジケーターが消えますが、これは選局ツマミに組み込まれた誘導ハム検出装置が働くからです。一般の家屋では一軒の家に1本のアンテナが建てられているのが常ですが、最近のビル建築のように共同アンテナを使用されているところも見かけます。この共同アンテナにFM-TV共用アンテナを使っているところで本機を使用されますと、同軸ケーブルの一方が地面にアースされているため、誘導ハム検出装置の感度が鈍くなることが起こります。このようなときは、このセンサースイッチを HIGH の位置に切り替えてください。通常は LOW の位置でご使用ください。どちらの位置でも本機の性能に変わりはありません。

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<ドルビーFMに関する記述>----------------------

■ドルビーFMとは
 FM放送の高域の雑音は、アナウンスのときや音楽のレベルが低いとき、案外耳につくものです。このノイズ問題を解決するためには、放送局の変調度を高くする方法がありますが、この方法ですと高域リミッターを使わなければなりませんので、そのため音質が悪くなってしまいます。  ここに、エンファシスの時定数の変更およびドルビーBタイプ・ノイズリダクションシステムを使用することによって、これらの問題が見事に解決されました。ドルビーFM放送は従来のチューナーで聞いても、ディエンファシス時定数の変更とドルビーデコーダーを使用したチューナーで聞いても互換性があり、雑音の軽減に効果がありますが、ドルビーデコーダーを使用することによってドルビーFM放送が充分に復調され、さらに良い効果が得られます。  本機にはこのデコーダーは内蔵されていませんが、ドルビーFM放送が開始されたとき、後面パネルの端子にデコーダーをつなぎ、前面パネルのスイッチを切り換えるだけでディエンファシス定数も変わり、ドルビーFM放送を正しく再生することができます。このデコーダーは、一般のテープデッキに接続してドルビーテープデッキとして使用することもできます。  デコーダーを繋がないでドルビーFM放送をお聞きになりますと、中高域が若干変わりますのでそのときはアンプ側のトーンコントロールを少し調整してお聞きください。

■デコーダーのレベル調整法
 ドルビー化された入力信号をデコーダーを通して再生するときは、レベル調整をしなければなりません。調整法は、ドルビーFM放送の始めまたは放送中に調整用のドルビートーン(400Hz、50%変調の正弦波)が送られてきますので、これを受信しながらデコーダーのレベルボリュームを回して、レベルメーターの針が規定位置になるように調整してください。

 

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コメント

 お久しぶりです。たにまちです。
オンキョーの455ですか P.コゾフのギターのようで しぶいところとゆうか そのセンスたまりませんです。
 多分バリコンのシールドを外していくとアルプスPL123銘記の基板がバリコンに直付けのタイプだと思います。
 オプトニカのST3000や パイオニアのTX8800(8800は多少受動部品違いあり)と同様で基板上の リード足無しのコンデンサ ハンダで両側直付けのタイプが 古いせいもあり良く容量ぬけやショートをおこし ひどい時はFSE3001・3SK35・40を飛ばしますご注意を 
               と、 
 トリオのKT8001全開しました。セパレーションにさえこだわらなければ手前のKT7300よりいいかもしれません。  9007も凄い筈です。
  
 それとご存知でしたら教えて下さい。その昔「夜明けの刑事」なるTVドラマのエンディング曲でポール・ロジャースが歌っていた曲なのですがタイトルとか 発売されている(いた)とか 今頃になってまた気になっています。

 グランドファンクは私にとっては雨の中のハートブレイカです。
 長々とすいません また宜しくお願いします。
  

コメントありがとうございます。
食いつくポイントが多いので長くなります(笑)

>P.コゾフのギターのようで、しぶいところとゆうか 

ALL RIGHT NOW の間奏で聞かせるギターソロが泣けるほど良いですね。
 →FREE - ALL RIGHT NOW on Youtube

>グランドファンクは私にとっては雨の中のハートブレイカです

ひょっとして伝説の「雷雨の来日公演」ですか(驚)!?

>「夜明けの刑事」のエンディング曲でポール・ロジャースが歌っていた曲

坂上二郎さんが刑事役だったドラマですね。覚えています。
Youtubeにドラマのエンドロール部分だけあったので、曲名など判明しました。

 →夜明けの刑事 エンドロール
挿入歌「Yoake no Keiji」
作詞作曲歌:ポール・ロジャース(バッド・カンパニー)

画面を良く見るとレコード会社のクレジットが無いので、たぶん正式にはレコード化されていない?と想像します。名前の後ろに「バッド・カンパニー」と記されている点が興味深いです。

もしレコード化されていないなら、ドラマの再放送に期待するしかありませんね。Youtubeでも見つかりませんでした。こういう話に詳しい音楽仲間の知人に調べてもらったところ、1993年の来日公演の中で「Yoake no Keiji」を歌ったそうです。

私の立場からはお薦めできませんが、探せば来日公演のオーディエンス録音版が入手できそうな気がします。ヤフオクあたりに出ているかも??です。


BLUESS様、たにまち様、今晩は。楽しく拝見しております。

 T-455nIIの取説がありましたので、下記リンク先にPDFでアップしました。
 資料の価値としてはいまひとつですが、SENSOR HIGH/LOW の切替スライドスイッチについては、「同調ツマミの感度切り替えである」との記述がありました。

 私は前機種?のT-455mkIIを所有しておりますが、FM、AMとも感度が不定期に悪化する状態となり、数年前に下記を修理した記憶があります。いつの日かの?参考になれば良いですが・・・

 ①FMの感度低下
  RFアンプ用FETの2ndゲート電位が不定期に0V近くまで低下する状態で、辿るとバイパス用のリード無しコンデンサがリークしておりました(←たにまち様のコメントと同一の現象ですね!)。

 ②AMの感度低下
  IFのセラミックフィルタの後で信号が不定期に減衰しており、フィルタを類似品に交換して回復しました。

では失礼します。

exjf3eqsさま

取扱説明書、いただきました。
貴重な資料をありがとうございます。

さっそく読んでいますが、ドルビーFM放送に関する記述が興味深いです。
この時点では「アダプター」なる製品は未だ登場していなかったのかな?と想像しました。
また古い雑誌を読み返してみます。

具体的な修理事例もご教示ありがとうございます。
今のところ大丈夫ですが、発症まで時間の問題かもしれません。
参考にさせていただきます。

BLUESS様 

 夜明けの刑事ありがとうございました。挿入歌だったのですね。しかもエンディング曲はロジャース夫人の曲で、ファーム、クィーンでないのは分かっていましたが、フリーか?バド・カンのときなのか?わからないままでしたのでありがとうございました。
 来日公演はレコードのライナーノーツで読んだ覚えはありました。 5130も見かけましたので、---ヤフオクこまめにチェックしてみます。

exjf3eqs様

 あのー失礼ですが日本の方だったのですか?、、あの翻訳をしながら拝見させていただいてるH.P.は  
 これからもいろいろご教授お願いします。


 
 以前バイクのメンテをしながらCDを聞いていた時 CDを取変えるとき 手に溶剤が残っていたようでペンタングルのCDを駄目にしてしまいFMの方がいいかなで始めた(再)チューナーですが 今ではバイクよりチューナをバラシテいる時間と その台数も多くなってしまいました。

BLUESS様

 説明書が読みづらくすみません。小型のデジタルカメラで撮影しましたが、安いレンズの限界が露見する出来映えとなりました。

 ドルビー放送については、記事の中で言及されているTEACのA-450の対応状況などから、この時点で規格は決定され、試験的には放送されていたものでしょうか?また何か分かればご教示下さい。

たにまち様

 すみません、もとは防備録と勉強をかねて始めたものですが、結局は簡単な単語もスペルチェッカーのお世話になる始末です。今となっては日本語記述の方が良かったと後悔しています・・・

 チューナーのメンテについては今後もぜひご教示下さい。私も皆様の情報を参考に手探りで進めている状況です。でも、色々な状況から不具合を特定し、解決できた時は感慨もひとしおですね!

 では失礼します。

 

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