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2010年4月29日 (木)

SANSUI TU-S707X 2号機

Sansui_tus707x_00  2009年12月末、知人から TU-S707X の故障品(シルバーモデル)を頂戴しました。ブラックモデルの TU-S707X と DECADE は既に持っていますがシルバーモデル実機は初めてお目にかかりました。この機種はディスクリートSLDD搭載なので実験素材として何台あってもOK、故障品でも Welcome です。
 ※掲載した写真は修理後に撮影したものです。修理の様子は別記事でまとめます。 最下段に追記しました。

 TU-S707X の製品情報について手持ちの資料からまとめてみました。ちなみに後継機 TU-S707X DECADE ではフロントパネルには金モールが加わってちょっぴり高級感を演出していますが、中身は TU-S707X とほぼ同じものです。
 ※TU-S707X と TU-S707X DECADE の比較記事 → こちら

Sansui_tus707x_04 Sansui_tus707x_06 Sansui_tus707x_07 Sansui_tus707x_32 Sansui_tus707x_31

■1984年2月発行 SANSUI アンプチューナーカタログ---------------------------------

Sansui_amp_tuner1984cover 【掲載機種】
 ・AU-D907X AU-D707X AU-D607X AU-D507X
 ・TU-S707X TU-S507X
   ------------------------
 ・TU-S707X が新製品として載っています。
 ・新MPX回路として SLDD が大きく取り上げられています。
 ・SLDDの動作原理が図解入りで詳しく解説されています。
 ・サンスイとしてかなり力が入った新製品だったと推測できます。 

■電波科学1984年5月号 SANSUI TU-S707X SLDD解説記事-------------------------

 ・cooltune様のサイトで古い雑誌記事リストを拝見し、バックナンバーを地元図書館で探しました。
 ・図書館の蔵書検索システム、これかなり便利です。
 ・SLDDの動作原理が詳しく解説されていますが、上記カタログとほぼ同じ内容の記述でした。
 ・この記事には TU-S707X 以外に DENON TU-950 と TRIO KT-1010 の解説がありました。
 ・図書館で該当ページをコピーしてPDFファイルにまとめました。
 ・ただ、雑誌記事をPDF化して公開する行為は著作権関係でたぶん問題あるので控えます。

■1987年10月発行 SANSUI アンプチューナーカタログ--------------------------------

Sansui_amp_tuner1987cover 【掲載機種】
 ・AU-α907i AU-α707i AU-α607i AU-α507i
 ・TU-α707i TU-α507i
 ・DA-α607i VS-α607i
    -------------------------------------
 ・TU-S707X 発売から3年半。 TU-α707i が新製品として載っています。
 ・この時期になるとチューナーの扱いはかなり小さいです。ほんのおまけ程度。
 ・記述の中に TU-α707i は「SLDD Ⅳ搭載」と説明があります。
 ・TU-α707i が IV になるなら以下の命名ルールが想像できます。

発売年国内機 型番SLDDMPX部カタログ
1984 TU-S707X SLDD I ? ディスクリート 1984年2月カタログ
1985 TU-S707X DECADE SLDD II ? ディスクリート 捜索中
1986 TU-α707 SLDD III ? LA3450 捜索中
1987 TU-α707i SLDD IV LA3450 1987年10月カタログ
1989 TU-α707EXTRA SLDD V ? LA3450 捜索中
1991 TU-α707R SLDD VI ? LA3450 捜索中

 ・当時のサンスイカタログをお持ちの方はぜひSLDDのⅠ~Ⅵをご確認ください。

■輸出機 TU-D99X サービスマニュアル -----------------------------------------

 ・2009年12月末、勉強のため輸出機 TU-D99X サービスマニュアルを海外サイトで購入しました。
 ・サービスマニュアル全18ページのうち、最初の2ページは輸出機 TU-S77X との相違点の説明。
 ・残り16ページは TU-S77X のサービスマニュアルそのものでした。
 ・以下の記述は最初の2ページから引用です。

【NOTE】
TU-D99X is additional model which external appearances are different from those of TU-S77X.
This manual contains OTHER PARTS LIST, PACKING LIST and ACCESSORY LIST in which changed parts are printed with bold-face.
For other parts list, refer to TU-S77X/S77XW service manual previously issued.

 ・パーツリストを比較すると bold-face(太字)で示された個所は3か所でした。
  1. Front Panel Ass'y(フロントパネル)
  2. Push SW.,POWER(電源プッシュスイッチ)
  3. Side Panel(L,R)(両サイドパネル)

 ・TU-S77Xはフロントパネル右下にSLDDのロゴなし。TU-D99XはSLDDロゴあり。
 ・電源スイッチや外観が違うだけとの説明ですが・・
 ・下表のように抵抗やコンデンサなど微妙な違いがあるようです。

■輸出機 TU-S77X / TU-S77XW サービスマニュアル-------------------------------

 ・TU-D99X に付いてきた TU-S77X/XWのサービスマニュアルを読んでみました。
 ・TU-S77X / TU-S77XW の違いは「サイドウッドの有無」でした。

【NOTE】
TU-S77XW are models which add wood side panels to TU-S77X.

■輸出機 TU-D99AMX サービスマニュアル ---------------------------------------

 ・2009年12月、Yahoo Groups FMTuners ArchiveⅢ にTU-D99AMXが追加されていました。
 ・TU-D99AMX は TU-D99X にAMステレオ機能を追加した製品のようです。
 ・RF-IF基板とMPX基板は共通、さらにAMステレオ基板が追加されています。
 ・この薄いボディにAMステレオ基板が良く収まったものだと感心します。
 ・FM部の調整手順を見ると「MUTING調整」「AUTO STOP調整」の項目が無くなっていました。

■TU-S707Xの輸出機は TU-S77X or TU-D99X ?-----------------------------

 ・TICのサイトに掲載されたTU-S77X/AMX,TU-D99X/AMXに関するの記述をまとめると・・

比較項目TU-S707XTU-S77X
TU-S77XW
TU-S77AMXTU-D99XTU-D99AMX
国内/海外 国内機 輸出機 輸出機 輸出機 輸出機
AMステレオ対応 × × ×
RFIF基板番号 F-4372 F-4372 F-4372 F-4372 F-4372
MPX基板番号 F-4375 F-4375 F-4375 F-4375 F-4375
MPX基板
L103,C143,C105
× × ×
MPX基板
C147
× ×
MPX基板
R112,R113,R118,R119
680Ω 330Ω 330Ω 680Ω 680Ω
正面パネル
SメーターLED発光色
黄のみ 緑-黄-赤 緑-黄-赤 緑-黄-赤 緑-黄-赤
Sansui_tus707x_05 Tus77x_led - Tud99x_led_2 -

Sansui_tus707x_21 Sansui_tus707x_24_2 Sansui_tus707x_22_2 Sansui_tus707x_23 Sansui_tus707x_25

 ・cooltuneさまのサイトでもこの件に触れられています。
 ・情報をまとめると TU-S707X に最も近いのは TU-D99X かな?と思います。

■///////////////////////////////////////////////////////////////////////
■TU-S707X(2号機)故障状況の確認 -------------------------------------

Sansui_tus707x_03 ・AM放送は良好に受信可能。
 ・ところが、FM放送はまったく受信できない。
 ・76MHz~90MHz間で周波数表示は変化するが、受信感度ゼロ。
 ・REC CAL音は聴こえる。
 ・WIDE/NARROW、LOCAL/DXの切替ボタンに対応したLEDは点灯する。

■TU-S707X(2号機)修理記録 --------------------------------------------

 ・ボディを開けるためサイドウッドを外すと、サイドウッドとボディの隙間にホコリがびっしり・・
 ・フロントパネルとボディ接合部にもホコリが堆積していました。
 ・今までに分解されたことが無い個体だと感じました。
 
 ・RF基板回路図(TU-S77X回路図に加筆)
 ・MPX基板回路図(TU-S77X回路図に加筆)

 ・フロントエンド Vcc電圧 →10.30v
 ・フロントエンド VT 電圧 76MHz →1.85v
 ・フロントエンド VT 電圧 90MHz →9.14v
 ・OSC部トリマコンデンサを回しても最大 9.3v 止まり
 ・正常稼働しているTU-S707X DECADE では 3.16v~23.8vです。

Sansui_tus707x_10 Sansui_tus707x_11 Sansui_tus707x_12 Sansui_tus707x_13 Sansui_tus707x_14

 ・どうやらOSC部トリマコンデンサの容量抜けが疑われる状況です。
 ・exjf3eqsさまのサイトに TU-S707X の同じ症状の修理事例が掲載されています。
 ・基板からフロントエンドを取り外し、OSCトリマコンデンサを交換しました。
 ・用意したいくつかのトリマコンデンサを交換して試したところ、
 ・PIONEER F-120(故障機)のOSC部から部品取りしたトリマがちょうど良かったです。
 ・VT電圧規定値は不明ですが、正常稼働している TU-S707X DECADE のVT電圧値に合せました。

Sansui_tus707x_15 Sansui_tus707x_16 Sansui_tus707x_17 Sansui_tus707x_18 Sansui_tus707x_20

 ・フロントエンド VT 電圧 76MHz →3v
 ・フロントエンド VT 電圧 90MHz →22v

 ・Sメーター(黄色LED)が点灯、周波数ずれもなくSTEREOランプ点灯しました。
 ・FM音声がキレイに聴こえてきました。
 ・故障は解決した模様です。

■TU-S707X(2号機)調整記録---------------------------------------------

 ・TU-S77X と TU-D99X のFM部調整手順はまったく同一でした。
 ・サービスマニュアルに従って各部調整しました。
 ・調整方法は過去記事参照。
 ・OSCトリマを交換したので、特にフロントエンド部の再調整を入念に施しました。
 ・音声出力をWavespectraで見ていると、パイロットキャンセルがしっかり効いている事が分かります。
 ・セパレーション特性などMPX部はやはり優秀な印象です。

■電源部の電解コンデンサを総交換予定-------------------------------------

 ・TU-S707X の電源回路は筐体左サイドの内側に張り付いた状態です。
 ・薄型設計のため無理な(強引な?)配置になっています。
 ・側面まで分解するのは結構大変な作業になりそうですが、
 ・でも、電解コンデンサを総交換した上でMPXデコーダーに改造してみたい・・

 ・2009年12月から書き始めて随分時間がかかってしまいました。
 ・やりたい事がどんどん増えて実作業が追いつかない状況です。

 

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