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2012年9月16日 (日)

Technics ST-3500

 ・2012年8月下旬、ハードオフでジャンク品を買いました。
 ・電源コードの印字をみると 1974 とあります。
 ・1974年といえば ST-8600 とほぼ同時期の製品。そういえばデザインが似ている。
 ・持ち上げてみるとズッシリ重い、外装ほぼ無傷、F型端子、マルチパス出力あり、、
 ・これならソコソコの性能が期待できるかも?? そう思って確保してきました。

St350064_2

 ・番外:久しぶりに通電した ST-8600 のSTEREOランプが点灯しない、、要確認!

■製品情報 ---------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ST-3500 \64,800円(1975年頃)
 ・オーディオの足跡 ST-8600 \72,800円(1975年頃)

■動作確認 ---------------------------------------------------------

 ・背面端子はすべてサビが出ており長期間使われていなかった様子。
 ・電源投入OK、照明ランプ点灯、球切れなし。オレンジ色が美しい。
 ・FM受信は-0.3MHz周波数ズレあるものの固定可変とも音声出力OK。
 ・ステレオランプ点灯、二つのメーター動作OK。
 ・ただSメーター最大とTメーター中央がちょっとズレる。
 ・ミューティング切替スイッチは機能している。
 ・DELAY TIME( CONST - HI-LAG )って何の切り替え?効果が実感できない。

St350050 St350052 St350058 St350053 St350055

 ・AM受信不可、全く受信できず、局間ノイズも出ない。
 ・背面にあるAMバーアンテナを動かしても変化なし。
 ・外部AMアンテナを接続しても受信できない。

St350063 St350059 St350060 St350061 St350062

■内部確認 --------------------------------------------------------

 ・ボディカバーが厚めの鉄板製で、このカバー自体もかなり重い。
 ・FM4連、AM3連バリコン搭載。
 ・FM-IF段が2系統ある、、 Wide/Narrow別回路か? でも正面に切替スイッチ無し。
 ・フロントエンド内にセラミックフィルター2個(CF1、CF2)と1段目 IFアンプ。
 ・二つのIF段の先にはそれぞれレシオ検波回路。
 ・オーディオの足跡の解説文をよく読んだら書いてありました。以下、引用です。

St350014 St350015 St350035 St350017 St350036

「IF段は信号系と制御系を完全に独立させた構成となっており、群遅延時間が平坦な2素子型遅延平坦フィルタ4個を用いるとともに、優れた振幅特性を得るため差動6段計8段の増幅回路を構成しています。また、信号系への悪影響を排除した制御増幅段を搭載しています。」

St350018 St350019 St350020 St350022 St350023

 ・MPX-IC:SN76115N + uPC33
 ・AM部にICなし。AM不調原因はトランジスタ(2SC829)不良か?

■回路図確認 ------------------------------------------------------

 ・Manual-in PDF で ST-3500 サービスマニュアルを購入。
 ・今回はちょっと期待外れ、入手できたのは 回路図、部品一覧表、分解図だけでした。
 ・まあ、回路図があれば何とかなるでしょう。
 ・回路図と実機を照合したところほぼ一致しました。

St3500_sd_2

【特徴】信号系と制御系が独立したIF段
 ・フロントエンド内 [CF1] → [CF2] → [2SC829] → メイン基板上 [CF101]
 ・これ以降2系統に分かれる。
 ・【信号系】[TA7061A] → [CF102] → [TA7061A] → [2SC829] 
       → Tメーター駆動、マルチパスH出力 → レシオ検波 → 復調回路へ
 ・【制御系】[2SC829] → [CF103] → [2SC829] → [2SC829] → [CF104] → [2SC829]
       → Sメーター駆動、マルチパスV出力、ミューティング制御

■AM部不調 -------------------------------------------------------

 ・全く受信しない、局間ノイズも出ない、、
 ・原因はOSCが発振していないと予想しました。
 ・TR202(2SC829) を取り外してとりあえず手持ちの 2SC1815に仮交換。
 ・これで AM放送が受信できるようになりました。
 ・原因が分かったので本格修理のためネット通販で 2SC829(10個セット)を購入。
 ・仮設置した 2SC1815 を本来の 2SC829 に交換。
 ・以下の調整作業を経て AM放送を受信できるようになりました。

St350032 St350033 St350043 St350044 St350045

■調整記録 --------------------------------------------------------

【Tメーターセンターゼロ】
 ・T102(緑色)何も受信しない状態でメーター中央へ

【FM OSC調整】
 ・CT4,L7

【FMトラッキング調整】
 ・基板上 19番端子と21番端子にDC電圧計セット(Sメーター電圧確認用)
 ・CT1,CT2,CT3
 ・L3,L5,L6
 ・IFT T1

【FM信号系レシオ検波調整】
 ・T101(赤)高調波歪調整
 ・T102(青)同調点調整

【FM制御系レシオ検波調整】
 ・TP103の信号をWaveSpectraへ
 ・T103(紫)メイン信号最大へ
 ・T104(紫)高調波歪み最小
 ・VR102:FM Sメーター振れ調整
 ・VR101:ミューティングDEEPレベル調整
 ・VR103:ミューティングレベル調整

【FM VCO調整】
 ・TP301:周波数カウンタ(19kHz)確認
 ・VR301:VCO調整
 ・VR403:セパレーション調整

【AM OSC調整】
 ・T207

【AM トラッキング調整】
 ・AM基板上 TP201にDC電圧計セット(Sメーター電圧確認用)
 ・CT201,CT202,CT203
 ・L201(背面バーアンテナ内コイル)

【AM 歪調整】
 ・T201,T202,T203,T204,T205,T206

【AM制御系】
 ・VR201:AM Sメーター振れ調整

St350035_2 St350030 St350019_2 St350031 St350039

■試聴 -----------------------------------------------------------

St350066

 ・TRIOは青緑色、SONYは緑色、PIONEERは青色、Technicsはオレンジ色、
 ・1970年代のバリコンチューナーはそのデザインに各社特徴がありました。
 ・存在を誇示する照明窓は現代でもインテリアの一部として溶け込んでいます。
 ・特別に高音質だとは言いませんが、、でも、、
 ・アナログチューナーには捨て難い魅力があります。
 ・これからも大切に使っていきます。

St3500sp

 ・そうそう、ST-8600をメンテナンスしなくては、、

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コメント

65000円ってすごい高価ですよね まあ家電すべてが高価ではありましたけど…中身を見れば納得ですcoldsweats02
オレンジ色の灯りも昔の裸電球みたいな素朴な落ち着きがあってよいです
この部分はやはり大事なところですから光の加減と全体のバランスはよく考えられてるんでしょうね
得体のわからないチューナーを見つけると通電してもらってスケールの雰囲気を確かめるのは毎度の事になってます
STー3500…あったような気がしてきました(笑)

古いチューナーはやはり雰囲気というか、趣きがあってイイですね。
柔らかな光に包まれた照明窓を眺めるだけで素敵な気分に浸れます。

でも、最近は掘り出し物がめっきり減って残念です。

今週ちょっと高いかなと思いながらも シンプルな中にもキラリと光るデザインと柔らかな高級ホテルの間接照明を思わせる灯りが気に入りpioneer TXー6600Ⅱを保護して来ました…
調べて見たら驚くほど低価格機(笑)重さと質感からは信じられません まあ機能が値段だったと言うことですかね…
外観だけ磨いて使って見ました
ふんわりした灯りとスケール下のアクセントがグッド!
音もいーですねぇー 柔らかくて繊細 上品な雰囲気 上級機と同じICを使ってるんでしょうね 機能やバリコンを簡素化して差を付けたような?これで十分!?
今は大府の別荘(会社の収容所sweat02)で道具が無くてさわれないんですが高い所だからかFM電波が強力でよく入ります
pioneer tunerはBrucee様の記事にもありますように微妙な造形や灯りの違うモデルが多数あり 好みではありますけど雰囲気がかなり違いますね
今83.5Mhzあたりの地方局でリスナーの選曲プログラムによる番組とかやってますね~ブルース スプリングスティーン!(笑)

PIONEER TX-6600II

FM3連AM2連バリコン→HA1137(クアドラチュア検波)→HA1196(PLL-MPX)。
AMはディスクリート?電源トランスは重量級。
FM電波の強い地域なら十分な性能が出そうな気がします。

こんにちは・・・素晴らしい作業に感銘しております。
40年前のST3500を持っていますが、FMだけが聞こえません。ブログを拝見し色々と調整もしましたがStereoランプも点灯しません。回路図は参考にさせて頂いています。
①ランプ切れではありません。Tuning & Signal Meterは作動します。
②VCO調整も、全く反応しません。Muting OFFも反応なし
③AMでは音声が出ます。
アドバイスをお願い申し上げます。
①トランジスタの交換順序
②電解コンデンサ交換順序
などの順番を教えて頂けると助かります。
宜しくお願い致します。
この後もチューナーは持ち続けますので、DIYで修理を試みたいと思っています。
札幌:リアルカーボン

リアルカーボン様

こんばんは。お問合せいただきありがとうございます。。
確認ですが、背面パネル [4CH MPX OUT]をアンプに繋いでFM音声が聞こえますか?

制御系の調整ズレで放送局を検知できずミューティングが解除できない、という可能性があります。

【FM制御系レシオ検波調整】
 ・TP103の信号をWaveSpectraへ
 ・T103(紫)メイン信号最大へ
 ・T104(紫)高調波歪み最小
 ・VR102:FM Sメーター振れ調整
 ・VR101:ミューティングDEEPレベル調整
 ・VR103:ミューティングレベル調整

メールアドレスが届いていますので、詳細回路図(PDF版)をお送りします。
参考資料にお使いください。

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