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2013年9月28日 (土)

TRIO KT-8001

 ・2013年9月中旬、TRIO KT-8001の修理調整依頼をお受けしました。
 ・KT-8001は以前から興味あった機種で、いつか入手したいと思っていました。
 ・思いがけずご依頼をいただき「実機を見てみたい!」という欲望に駆られ、、
 ・確実に直せるという自信もないくせに、、私の手元にやって来ました。
 ・以下、作業記録および状況報告です。

Kt800101

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・1971年発売、定価83,000円
 ・オーディオの足跡には情報がありません。※2013年9月現在
 ・cooltune様の雑誌記事リストによれば以下の記事があります。
 ・電波科学 1973年1月 臨時増刊 FMチューナのすべて KT-8001回路図が掲載されています。
 ・無線と実験 1971年6月号 新製品としてKT-8001の紹介記事が載っているようです。

 ・輸出機 KENWOOD KT-7001 1971
 ・KENWOOD KT-7001と TRIO KT-8001を比較すると外観デザインはそっくりです。
 ・海外サイトで KENWOOD KT-7001 の回路図とサービスマニュアルを入手しました。

【雑誌広告より引用 ~TRIO KT-8001~】
 ダイヤルスケールいっぱいに、局間300kHzでFM局が林立する、驚嘆すべきFM放送技術の進歩を考えれば、いちがいに夢と決めることはできません。こう考えただけでも楽しくなる時代のために完成されたチューナーがKT-8001。FM放送とともに歩み続け<FMの歴史はトリオの歴史>とまで呼ばれているトリオが、未来のFMを予言して創りあげたチューナーのなかのチューナーです。
 回路には6エレメントのクリスタルフィルターと集積度の高いIC、デュアルゲートFETというすぐれた回路素子を使い、感度、選択度、セパレーション、S/N、イメージ比、キャプチャーレシオetc の諸特性を大幅にアップしました。また、マルチパス検出機構をはじめ、電界強度を測定できるシグナルメーター、等間隔目盛のダイヤルスケールなど、マニアのためのメカニズムも豊富です。

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・両側のサイドウッドにそれぞれ目立つ傷がありますがフロントパネルはほぼ無傷。
 ・電源投入OK。青緑色に映える周波数窓の中央右側が暗い、ここは電球切れの予感。
 ・二つのメーター動作OK。Sメーター最大位置とTメーター中央がわずかにズレる。
 ・TメーターとSメーターが両サイドに分かれているので視認性が悪い。
 ・わずかに周波数ズレ、でもFM受信OK。ただしSTEREOランプ点灯しない。聴感上もモノ。
 ・MUTINGオンにすると受信中の音声が出なくなる。MUTINGオフなら音声出る。
 ・AMは受信できない。Sメータが全く振れない。ザーという局間ノイズも聴こえない。

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■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けると各基板はシールドカバーに覆われて高級感漂う感じ。
 ・FM4連、AM3連バリコン。クリスタルフィルター、レシオ検波、ICなしのMPX回路。
 ・内部構成は kencraft GT-810 によく似ている。
 ・背面には固定出力端子と可変出力端子、マルチパス出力端子。
 ・背面端子類はすでに清掃済みのようでピカピカでした。
 ・FMアンテナ接続用にF型端子が無いのが残念。

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■TRIO KT-8001実機 vs KENWOOD KT-7001回路図---------------------------

 ・両者を比較してみました。

View_top

View_bottom

 ・基板番号は同一。パーツの多少の相違はありますがほぼ同一機といえます。
 ・電源基板 X00-1010-10
 ・RF基板  X01-1000-10
 ・IF基板  X02-1000-10
 ・MPX基板  X04-1000-10
 ・AUDIO基板 X08-1000-10
 ・SUB基板  X13-1000-10

Kenwood_kt7001_schematic

■周波数窓の電球交換--------------------------------------------------

 ・電球交換にはフロントパネルを分解して前面からアクセスする必要あり。
 ・フロントパネルのツマミはすべてアルミ無垢。それぞれイモねじ2点固定。
 ・電球は8V0.3Aのヒューズ型、これなら同等品を大量保管しています。
 ・分解したついでに徹底清掃、ガラス面の裏側まで磨きました。
 ・青緑色の照明、オレンジ色に光る指針、美しい周波数窓が蘇りました。
 ・青色LEDか?と錯覚する二つのパイロットランプも良いアクセントです。

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■調整記録------------------------------------------------------------

・輸出機KENWOOD KT-7001サービスマニュアル
【センター調整】IF基板
 ・何も受信しない位置で L2上段調整 → Tメータ中央
【OSC調整】RF基板
 ・76MHz L4 調整 → Sメータ最大
 ・90MHz CT4調整 → Sメータ最大
【RF調整】RF基板
 ・76MHz L1,L2,L3調整 → Sメータ最大
 ・90MHz CT1,CT2,CT3調整 → Sメータ最大
【レシオ検波調整】IF基板
 ・83MHz L2下段 歪最小
【Sメーター調整】IF基板
 ・83MHz L3 TP電圧最大
 ・VR3 FM-Sメーター振れ調整
【MUTING調整】IF基板 ※ミューティングスイッチ1
 ・83MHz L4 TP電圧最大
 ・VR1,VR4
【MULTIPATHメーター調整】SUB基板
 ・83MHz VR1 meter not swing
 ・83MHz VR2 min
【MPX調整】MPX基板
 ・83MHz L1(19kH),L2(19kHz),L5(19kHz)調整 19kHz最大
 ・83MHz L3(38kHz),L4(38kHz)調整  38kHz最大
 ・83MHz VR2調整 STEREOランプ点灯
 ・VR1セパレーション調整
【AM調整】
 ・背面バーアンテナでAM実放送を受信しながら調整
 ・NHK第一放送 729kHz L8,L5,バーアンテナ
 ・東海ラジオ 1332kHz CT8、CT7
 ・VR5 AM-Sメーター調整

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【調整メモ】
>わずかに周波数ズレでもFM受信OK。ただしSTEREOランプ点灯しない。聴感上もモノ。
 ・MPX調整でステレオランプ点灯、実際のステレオ感も回復。

>MUTINGオンにすると受信中の音声が出なくなる。MUTINGオフなら音声出る。
 ・IF部MUTING調整でミューティング動作復旧。

>AMは受信できていない模様。Sメータが全く振れない。局間ノイズも聴こえない。
 ・実はAMは受信していました。アンプのVRを相当大きくすると聴こえました。
 

■調整後の新たな問題--------------------------------------------------

 ・FMステレオ放送受信時、Lch側の音声が歪っぽい。Wavespectraでも波形で確認。
 ・さらにLchだけ不定期に「ガサ、ゴソ」と小さなノイズ音が発生。
 ・AMは受信しているが音が極めて小さい。Sメーターは微かに振れるだけ。
 ・続く、、

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