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2014年6月 1日 (日)

DIATONE DA-F10

 ・2014年4月、ヤフオクでダイヤトーン製FM/AMチューナーを入手しました。
 ・回転式周波数窓のユニークなフロントマスクが特徴の機種です。
 ・実はこの機種をずっと探していました。
 ・理由は BA1310現物を見てみたかった、、

Daf1011

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 DIATONE DA-F10 ¥50,000(1976年頃)
 【輸出機情報】
 ・Tuner Informaton Center / Mitsubishi DA-F10 1977 $300
 ・Hifi-engine / Mitsubishi DA-F10 ※ドイツ語版SM
 ・free servicemanual info / DA-F10 ※英語版SM

Daf1002

 ・オーディオ全盛期、ダイヤトーン=スピーカー という印象が強いですね。
 ・DIATONEの型番を受け継ぐ DA-F9000 という傑作チューナーがあります。
 ・でもこれは A&D(赤井&三菱)ブランドで製造は赤井電機でした。

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディとも外観に目立つ傷は無い。
 ・ボディには光沢艶感があって保存状態はかなり良好です。
 ・フロント左右には当時流行った「ラックマウント風」のハンドルがあります。
 ・でもこのハンドル、プラスチック製で高級感はまったく感じられません。

Daf1001 Daf1003 Daf1004 Daf1005 Daf1006

 ・電源オン、メーター窓と周波数窓にそれぞれ照明点灯。
 ・FMアンテナを接続して受信動作確認。-0.3MHz程度のわずかな周波数ズレあり。
 ・0.2MHz刻みで目盛りが付けられているので僅かな周波数ズレも気になります。
 ・選局つまみの回転フィーリングは通信機を操作しているような精巧な感覚。

Daf1007 Daf1008 Daf1014 Daf1015 Daf1016

 ・ミューティング動作OK、Wide/Narrow切替も動作している模様。
 ・stereoランプ点灯、Tメーターが中央付近に来ると lockランプ点灯。
 ・出てくる音に違和感なし。
 ・AMも背面バーアンテナで受信確認。特に問題なさそう。

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルの回路図とDA-F10実機を照合。
 ・FM4連AM3連バリコン搭載。
 ・でもAM3連の中央1個は使われていないので実質FM4連AM2連。
 ・信号系と制御系で独立したIF部。 

Daf1020 Daf1021 Daf1022 Daf1023 Daf1024

 【信号系IF】Narrow/Wide切替
  ・Narrow時:CF101 → CF102 → 6Pole Linear Phase Filter → T103 レシオ検波
  ・Wide 時:6Pole Linear Phase Filter → T103(レシオ検波)
 【制御系IF】Sメーター制御、ミューティング制御
  ・CF201 → CF202 → T201 → T201(レシオ検波)

Daf1025 Daf1027 Daf1030 Daf1031 Daf1034

 ・BA1310:PLL-MPX IC
 ・HA1138:AM IC

■BA1310 発見!-------------------------------------------------------

 ・BA1310 東洋電具製作所 ステレオマルチプレクサ  / PDFデータシート

Daf1033

 ・モトローラ製MC1310の互換品と思われます。
 ・以前、PIONEER TX-910を入手したときに PLL式MPX-ICの歴史を調べました。
 ・1972年モトローラMC1310がPLL化原点で、その後多数の互換品が登場したようです。
 ・互換品についてはexjf3eqs様にいろいろ教えていただきました。
【MC1310互換品】
 ・LM1310、CA1310、BA1310、PA1310、HA1156、SN76115、AN115、、、
【参考】
 ・PIONEER TX-910  / BLUESS Laboratory
 ・当時のカタログによれば「日本初、MPX部にPLL-ICを採用たFMチューナー」です。
 ・TX-910に搭載されたPA1310は中身はMC1310と思われます。
 ・TX-910後期型では HA1156に変更されていました。

■回路図--------------------------------------------------------------

Daf1008_2

■調整箇所------------------------------------------------------------

Daf10_alig

■使用感など----------------------------------------------------------

 ・特別に高性能というわけではありませんが、でも不満なくFM放送を楽しめます。
 ・独特の周波数窓が面白いのですが、照明窓の美しさはチト物足りない感じ。
 ・古いチューナーを入手してICの型番を確認するのが楽しみです。

Daf1013

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コメント

Bluess様 いつも楽しく拝見しております。

DA-F10のデザインと選局の窓は独特ですよね。Stereo誌の広告に
掲載されていたことを思い出しました。

でも、よくBA1310が使用されていることを調べられましたね。
という前に、普通はMPXのIC目的でチューナーは購入しないでしょう!
...と、Bluess様には無駄とは言えひとこと突っ込んでおきます。

ちなみに、東芝はTA7158がMC1310の同等品のようですね。

Bluess様

当時MC1310のセカンドソース品が多く派生した背景の推定ですが、、、

技術面からは、これらのICで使用されているPLLも、平衡復調器も、
真空管時代から有る古い技術ですが、それが当時のモノリシック
ICプロセスで実現するのに丁度良い回路規模であったことがあると
考えています(数mm角のチップに数百素子程度)。

市場的には、ステレオ変調・復調が世界共通規格であったことで
数量が見込め、ICメーカー各社もモノリシックICプロセスラインの
稼働率を上げることが出来るため、多く採用されたのでは?
と推定します。

やはり最初にこのICを企画した会社(モトローラ?)の技術力や
市場の読みに素晴らしいものを感じます。
良くご存じの方に往時の事を聞いてみたいものですね。

何点か補足です、、、

MC1310以前の世代のMPXも、IC化されているものもありますが、19kHzの
パイロット信号を逓倍後、38kHzの信号だけを2段程度のLCフィルタで
取り出し増幅してステレオ復調用のキャリア信号として用いるものでした。

この原理は真空管時代のステレオ復調器や、IC化される前のTRで
組まれた復調回路と同じものです。

38kHzのキャリア信号は、19kHzのパイロット信号と位相が完全に一致
していないとステレオ復調時のセパレーションが悪化します。
LCフィルタは、一般的にはLを可変し位相を調整できるようになっており、
セパレーションが一番良くなるようにLを調整できます。

しかしながら、LCの値は周囲温度や振動、経時で変化するため、せっ
かく合わせた位相もだんだん変化してしまい、高いセパレーションを維持
できないということや、せっかくIC化しても、複数の外付けLCフィルタが
必要で、部品点数が増えるという欠点がありました。

PLL方式は、19kHzのパイロット信号と位相が完全に一致した38kHzの
キャリア信号を発生させることがき(名前のとおり、Phase Locked Loop
ですよね。。。)、一度ロックすると、温度や経時的な位相の変化が
少ないため、高いセパレーションを長期間維持できることと、LCフィルタ
が不要でIC化した場合の部品点数が少ない、という利点があります。

PLLでセパレーションが良くなる、というより、セパレーションをずっと維持
できるということですね。

こんなことで、
・長期間に渡り、安定してセパレーションを維持できること
・IC化した場合に部品点数が減少すること
が、大変MPXICに適している為、PLL化されたものと考えています。

exjf3eqs様

お久しぶりです。
コメントいただきありがとうございます。

TX-910でexjf3eqs様にご教示いただいて以来、MPX-ICを意識するようになりました。
たまたま入手した海外版DA-F10の回路図でBA1310発見し、今回ようやくDA-F10本体を入手できたわけです。IC目当てでチューナーを物色するのも楽しいものです。

MC1310以前だと HA1142とCA3054を見たことがあります。まだまた続きそうな楽しい趣味です。

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