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2014年12月の記事

2014年12月28日 (日)

PIONEER F-1500

 ・2014年8月末、ハードオフで入手したジャンク品です。
 ・TX-7600とそっくりですから中身は想像できます。
 ・でもラックハンドルが別機に流用できるかも??
 ・税込み540円。とりあえず確保してきました。

Pioneer_f150003

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Pioneer F-1500 ¥28,500(1977年3月)

F1500

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ラック耳とラックハンドルが無ければ TX-7600 と同じです。

Pioneer_f150002 Tx760001

 ・フロントパネルやボディに目立つキズはない。
 ・電源オン。メーター照明OK。
 ・周波数窓の照明なし。指針だけが光るタイプ。
 ・FM受信OK。メーター動作OK。ミューティング動作OK。
 ・STEREOランプ点灯。実際にステレオ感もある。
 ・内部バーアンテナでAMも受信OK。

Pioneer_f150001 Pioneer_f150004 Pioneer_f150005 Pioneer_f150006 Pioneer_f150007

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・予想通りTX-7600とまったく同じ。
 ・FM3連AM2連バリコン搭載。
 ・CF2個→PA3001(クアドラチュア検波)→PA1001
 ・HA1197 AM用IC
 ・調整用VRは2個だけ、とってもシンプル。
 ・輸出機TX-6700の回路図が参考になります。

Pioneer_f150010 Pioneer_f150011 Pioneer_f150013 Pioneer_f150014 Pioneer_f150015

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・TX-7600の調整記録 参照
 ・FMフロントエンド
 ・L5,TC3:FMOSC調整
 ・L2,L4,TC1,TC2:RF調整
 ・T4:歪調整
 ・T6:クアドラチュア検波調整
 ・VR1:VCO調整→TP5 76kHz
 ・VR2:パイロットキャンセル

Pioneer_f150016 Pioneer_f150017 Pioneer_f150018 Pioneer_f150019 Pioneer_f150012

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも正常受信。音質に特に不満なし。
 ・PA3001+PA1001の組み合わせはこの時期のPIONEER製チューナーの定番です。
 ・実はラックハンドルを他機に移植しようとしたのですが、
 ・ネジ位置が微妙に違って流用不可。残念でした。。
 ・それにラックハンドルはプラスチック製でした。さすがローコスト機。

2014年12月21日 (日)

TRIO KT-8000 2号機 修理記録

 ・2014年11月初め、KT-8000の修理を承りました。
 ・依頼主が発売当時に購入されたワンオーナー品だそうです。
 ・最近急にノイズが発生するようになったとか、、
 ・オリジナルの取扱説明書と一緒に届きました。

Kt800052

■製品情報------------------------------------------------------------

Kt8000katarog

 ・高級機 KT-9700と同時期に登場したパルスカウント検波搭載中級機です。
 ・検波回路がIC化される前のパルスカウント検波第一世代に該当します。
 ・お預かりした取扱説明書をPDF化、定格部分を抜粋しました。

Kt800051 Kt800058

Kt8000spec

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとてもキレイ。大切に扱われていたことが良く分かります。
 ・電源オン。窓照明、メーター照明点灯。二つのメーター動作OK。
 ・受信動作は正常ですが、固定/可変出力ともひどいノイズが混じります。
 ・Mutingオン/オフ、MPX filterオン/オフ、Stereo/Monoに関わらずノイズ発生。
 ・Wide/Narrowどちらも同じノイズが乗ります。
 ・マルチパスH端子の出力を聴くとノイズ皆無で正常な音です。
 ・またパルスカウント検波部の不調か?
 ・電源コードの印字「1977」

Kt800050 Kt800057 Kt800053 Kt800054 Kt800055

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・一緒に送っていただいた取扱説明書にブロックダイヤグラム図がありました。
 ・FM専用7連バリコン→Wide/Narrow切替→パルスカウント検波→HA11223
 ・HA1137Wのクアドラチュア検波はTメーター駆動とMuting制御用。
 ・マルチパスH端子から出ている正常な音はHA1137Wの検波信号でした。

Kt800001 Kt800002 Kt800003 Kt800004 Kt800005

Kt8000_bd

■取扱説明書にパルスカウント検波の回路解説がありました。

Kt8000_pcd

■KT-8000回路図捜索---------------------------------------------------

 ・1号機入手時にも調べましたが、今回改めて回路図などの情報を探しました。
 ・でもやはり見つかりません。KT-8000に相当する輸出機は無かったようです。
 ・そこで修理のためKENWOODサービスに回路図購入を問い合わせました。
 ・2年ほど前、KENWOODサービスで古いチューナーの回路図を購入したことがあります。
 ・KT-2200やGT-810で利用させていただきました。
 ・今回も同様の対応を期待してKENWOODホームページからの問合せたところ、、
 ・「回路図やサービスマニュアルは企業秘密なので販売できません」
 ・あれ??会社の方針が変わったようです。残念、、、

■故障個所を探す------------------------------------------------------

 ・回路から直接音を拾いながら故障個所を探しました。
 ・前回のL-01Tの経験からパルスカウント検波部を重点調査。
 ・でもMPXIC HA11223-2pin に入る検波信号は正常でした。
 ・HA11223-5pin(Rch)、6pin(Lch)から出てくる再生音にノイズが乗っている状態。
 ・これはHA11223の故障かな?

Kt800006 Kt800007 Kt800008 Kt800009 Kt800010

■修理記録:HA11223 交換---------------------------------------------

 ・中古基板に載っている HA11223W ならたくさんあります。
 ・でも今回は新品を調達しました。
 ・ヤフオクに出ていたHA11223Wを 2個1,000円で入手。
 ・KT-8000 の HA11223 を取り外してICソケット装着。
 ・入手した HA11223W を取り付けてスイッチオン!
 ・ノイズが消えて綺麗な音が流れてきました。
 ・他に不具合は無さそう。IC1個交換しただけで作業終了しました。

Kt800028 Kt800031 Kt800032 Kt800033 Kt800034

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・KT-8000 1号機 の調整記録を一部訂正しました。

 【FM OSC調整】
  ・SSG 90MHz → TC7調整 → Sメーター最大
  ・SSG 76MHz → L7間隔調整 → Sメーター最大
 【RF調整】
  ・SSG 90MHz → TC1~6調整 → Sメーター最大
  ・SSG 76MHz → L1~6調整 → Sメーター最大
 【FM同調点(HA1137W)調整】
  ・SSG 83MHz → L14調整 → 本体Tメーター中央
 【IF(HA1137W)調整】
  ・マルチパスH端子出力をWaveSpectraで観察
  ・SSG 83MHz → L12,L13調整 →  高調波歪最小
 【IFT調整】
  ・SSG 83MHz → L11調整 → 高調波歪最小
 【Sメーター振れ調整】
  ・VR3:Sメーター最大振れ
  ・VR2:Sメーターゼロ調整
 【MUTING調整】
  ・VR8:ミューティング調整
 【2nd IF調整】
  ・L16調整 → TPにて1.96MHz確認
 【MPX部調整】
  ・VR7:パイロットキャンセル調整
  ・VR6:VCO調整 TPにて76kHz確認
  ・VR4、VR5:セパレーション調整
 
   ※VR1の調整方法が不明
   ・たぶんHA1137Wに流れる電圧の指定値があるのか?

Kt8000alignnew

 ・フロントエンド部の調整ズレは僅かでした。
 ・MPX部の再調整でセパレーション値が大きく改善しました。
 ・着手前と着手後の音をWaveファイルでご確認ください。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・最後の仕上げ、フロントパネルを外して周波数窓の内側を磨きました。
 ・元々キレイな個体ですが、照明窓の美しさが一層増幅しました。
 ・イイですね、この雰囲気。見ているだけで癒されます。
 ・作業完了しました。

Kt800056

2014年12月14日 (日)

TRIO KT-8300 3号機

 ・2014年10月、L-01Tを修理するためドナーとなったKT-8300です。
 ・LCフィルター(部品番号FL5)を取り外したため不動品となっていました。
 ・でもこのままでは終わらない、、そう、ここは「ガラクタ実験室」です。

Kt830000

■これまでの経緯------------------------------------------------------

 ・KENWOOD L-01T 修理記録 2014/11/16
 ・L-01Tの故障原因を探したところ、TR4010A 6~8pin間のLCフィルター故障と判明。
 ・L-01TとKT-8300のパルスカウント検波回路はほぼ同じ構成。
 ・使われているLCフィルターはKT-8300/L-01Tとも同じ型番。
 ・KT-8300(動作品)のLCフィルターをL-01Tに移植。
 ・移植によって L-01Tは復活、このKT-8300は不動品となりました。

■調査:LCフィルターの仕様を探る--------------------------------------

【部品メモ】
 ・L-01T  (FL3:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8300 (FL5:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8100 (FL3:部品番号L79-0080-050)

Kt830003 Kt830004 Kt830005 Kt830006 Kt830007

 ・故障品のLCフィルター裏側を観察するとコンデンサ3本が埋め込まれている。
 ・コイル、コンデンサともに容量が分からない。
 ・同じTR4010を搭載した以下の4機種の回路図でLCフィルターを比較しました。

機種基板写真回路図
KENWOOD
L-01T

L01tfl3_photo

L01t_fl3
TRIO
KT-8300
Kt8300fl5_photo Kt8300fl5
TRIO
KT-8100
Kt8100fl3 Kt8100_fl3
TRIO
KT-80
Kt80 Kt80_01

【分かったこと】
 ・L-01T回路図に「LPF 250kHz」という記載あり
 ・L-01T、KT-8300、KT-8100ともLCフィルターは同型品を使っている(L79-0080-05)
 ・KT-80ではL5(4.7mH),C25(100pF),C26(100pF)でフィルターが構成されている。
 ・KT-80のLC同調周波数を計算すると → 約232kHz

■実験1:LCフィルターを省略する--------------------------------------

 ・そもそもこのLCフィルターは必要なのか?
 ・フィルターを取り外した状態で前後の回路を直結してみました。
 ・結果は、、問題のノイズは消えました。
 ・ただ下図のとおり酷い高調波が発生して実用になりません。
 ・LCフィルターが省略できないことを確認。

Kt830020 Kt830021_2

Kt8300withoutlpf

■実験2:LCフィルター自作--------------------------------------------

 ・解体処分して基板だけ保管しているジャンクチューナーから部品調達
 ・実験用基板の上にL(8.2mH),C(47pF)×2 を配置。
 ・計算上の共振周波数=256kHz
 ・これを代用品として設置。
 ・結果は、、、大成功!! ノイズが消えて綺麗なFM音声が流れてきました。

Kt830012 Kt830013

 ・宙に浮いた実験用基板では心許無いので基板にパーツを直付け。
 ・これで不動品が復活しました、、かな?

Kt830025 Kt830026

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ノイズが消えてFMをキレイに受信しています。
 ・WaveSpectraで基準信号の波形を見ても特に異常は無いようです。
 ・次はLCフィルターに使ったパーツの品質が気になるところ。
 ・別のジャンク機で使用する部品を変えながら実験継続予定。

Kt830031 Kt830033 Kt830034 Kt830035 Kt830036

2014年12月 7日 (日)

TRIO KT-8100

 ・2014年11月、ヤフオクでKT-8100中古品を入手しました。
 ・KT-8100のパルスカウント検波部はL-01TやKT-8300と同じ構成です。
 ・実験用部品取り機として確保しました。

Kt810006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-8100 ¥42,000(1978年発売)
 ・発売時期はKT-8300(¥63,000)と同じ。でも周波数窓のデザインは微妙に異なる。
 ・KT-8300とともにパルスカウント検波部が専用IC化(TR4010)された世代です。

Kt810002 Kt810009

 ・Hifi Engine KENWOOD KT-615 海外版SM、回路図

■パルスカウント検波機の系譜------------------------------------------

 ・cooltune様のサイトにTRIO/KENWOODチューナー一覧表があります。
 ・ここからパルスカウント検波機だけを年代順に抽出しました。
 ・L-01T修理時に同じ部品を探すため同世代機をまとめたものです。
 ・こうして並べてみると進化の歴史がよく分かります。

【1976年】パルスカウント検波チューナー登場 ※検波回路はディスクリート構成
 ・KT-9700 ¥150,000 FM専用9連バリコン
 ・KT-8000 ¥ 69,800 FM専用7連バリコン

【1978年】検波回路のIC化(TR4010/TR4010A)
 ・KT-9900 ¥200,000 FM専用9連バリコン
 ・KT-8300 ¥ 63,000 FM専用5連バリコン
 ・KT-8100 ¥ 42,000 FM4連AM2連バリコン

【1979年】検波回路のIC化(TR4010A)
 ・L-01T ¥160,000 FM専用7連バリコン ※初のKENWOODブランド機
 ・L-07TII ¥130,000  FM専用7連バリコン
 ・KT-80 ¥ 37,000 FM専用4連バリコン ※システムコンポの一部

【1980年】ニューパルスカウントシステム登場、専用IC進化(TR7020+TR4011)
 ・KT-1000 ¥69,800 FM5連AM3連バリコン
 ・KT-900 ¥49,800 FM4連AM2連バリコン

【1981年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-9X ¥64,800 FM5連バリキャップ ※唯一のシンセサイザー機

【1982年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-1100 ¥73,800 FM5連AM3連バリコン
 ・KT-990 ¥53,800 FM4連AM2連バリコン

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・黒いボディには艶があり、とてもきれいな状態です。
 ・ツマミやレバーの汚れ、手垢はクリーニングで輝きを取り戻しそう。
 ・電源コードの印字「1980」

Kt810003 Kt810004 Kt810005 Kt810010 Kt810011

 ・電源オンOK、周波数窓の照明点灯OK、メーター照明点灯OK。
 ・FMアンテナ接続。周波数ズレは気にならないレベル。
 ・二つのメーター動作OK。SメーターMAXとTメーター中央がちょっとズレる。
 ・STEREOランプ(赤LED)点灯。聴感上もステレオ感あり。
 ・Wide/Narrowともに受信OK。MUTING動作OK。
 ・MPX FILTER オンにすると聴感上高音域が減衰する。
 ・AM放送は背面バーアンテナで受信OK。
 ・L-01TやKT-8300で経験したノイズは発生せず。良かった、、

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・コンパクトな基板に小さめのバリコンユニット。
 ・FM4連、AM2連バリコン
 ・HA1137 FM IF SYSTEM (クアドラチュア検波)
 ・TR4010A パルスカウント検波
 ・MC1496N
 ・HA1196 FM MPX
 ・HA1197 AM SYSTEM

Kt810020 Kt810022 Kt810023 Kt810024 Kt810025
Kt810026 Kt810029 Kt810030 Kt810031 Kt810032

【TR4010に繋がるLPF確認】
 ・L-01TとKT-8300×2台で続けて同じ部品が故障しました。
 ・パルスカウント検波IC(TR4010)6~8pinに繋がるLPFです。
【部品取りメモ】
 ・L-01T  (FL3:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8300 (FL5:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8100 (FL3:部品番号L79-0080-050)

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・Mutingオフ、MPX Filterオフ

Kt8100algn

 【フロントエンドOSC調整】IF=Wide
 ・76MHz → L4調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TC1調整 → Sメーター最大
 【トラッキング調整】
 ・76MHz → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・90MHz → TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
 【IF GAIN調整】
 ・Narrow受信 → VR1調整 Wide受信レベルをNarrowに揃える
 【FM同調点調整】
 ・83MHz Sメーター最大位置 → L11調整 → Tメーター中央
 【高調波歪調整】
 ・フロントエンド内 L6調整 → 高調波歪最小
 【第2OSC調整】
 ・83MHz → L17調整 → 1.96MHz
 【VCO調整】
 ・VR4調整 → TP76kHz
 【セパレーション調整】
 ・VR2 → Narrow調整
 ・VR3 → Wide調整
 【AM調整】
 ・IF調整 1053kHz(CBCラジオ) → L13調整 → Sメーター最大
 ・729kHz(NHK第一) → L12,背面バーアンテナ → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ) → TC5,TC6調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・BGM用途ならFM/AMとも不満なく使えます。
 ・KT-8300とKT-8100を並べてみると周波数窓のデザインが微妙に違いました。
 ・どちらもシルバーパネルとオレンジ照明がよく似合います。

Kt810007

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