フォト
2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

チューナー関連リンク

« TRIO KT-8300 3号機 | トップページ | PIONEER F-1500 »

2014年12月21日 (日)

TRIO KT-8000 2号機 修理記録

 ・2014年11月初め、KT-8000の修理を承りました。
 ・依頼主が発売当時に購入されたワンオーナー品だそうです。
 ・最近急にノイズが発生するようになったとか、、
 ・オリジナルの取扱説明書と一緒に届きました。

Kt800052

■製品情報------------------------------------------------------------

Kt8000katarog

 ・高級機 KT-9700と同時期に登場したパルスカウント検波搭載中級機です。
 ・検波回路がIC化される前のパルスカウント検波第一世代に該当します。
 ・お預かりした取扱説明書をPDF化、定格部分を抜粋しました。

Kt800051 Kt800058

Kt8000spec

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとてもキレイ。大切に扱われていたことが良く分かります。
 ・電源オン。窓照明、メーター照明点灯。二つのメーター動作OK。
 ・受信動作は正常ですが、固定/可変出力ともひどいノイズが混じります。
 ・Mutingオン/オフ、MPX filterオン/オフ、Stereo/Monoに関わらずノイズ発生。
 ・Wide/Narrowどちらも同じノイズが乗ります。
 ・マルチパスH端子の出力を聴くとノイズ皆無で正常な音です。
 ・またパルスカウント検波部の不調か?
 ・電源コードの印字「1977」

Kt800050 Kt800057 Kt800053 Kt800054 Kt800055

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・一緒に送っていただいた取扱説明書にブロックダイヤグラム図がありました。
 ・FM専用7連バリコン→Wide/Narrow切替→パルスカウント検波→HA11223
 ・HA1137Wのクアドラチュア検波はTメーター駆動とMuting制御用。
 ・マルチパスH端子から出ている正常な音はHA1137Wの検波信号でした。

Kt800001 Kt800002 Kt800003 Kt800004 Kt800005

Kt8000_bd

■取扱説明書にパルスカウント検波の回路解説がありました。

Kt8000_pcd

■KT-8000回路図捜索---------------------------------------------------

 ・1号機入手時にも調べましたが、今回改めて回路図などの情報を探しました。
 ・でもやはり見つかりません。KT-8000に相当する輸出機は無かったようです。
 ・そこで修理のためKENWOODサービスに回路図購入を問い合わせました。
 ・2年ほど前、KENWOODサービスで古いチューナーの回路図を購入したことがあります。
 ・KT-2200やGT-810で利用させていただきました。
 ・今回も同様の対応を期待してKENWOODホームページからの問合せたところ、、
 ・「回路図やサービスマニュアルは企業秘密なので販売できません」
 ・あれ??会社の方針が変わったようです。残念、、、

■故障個所を探す------------------------------------------------------

 ・回路から直接音を拾いながら故障個所を探しました。
 ・前回のL-01Tの経験からパルスカウント検波部を重点調査。
 ・でもMPXIC HA11223-2pin に入る検波信号は正常でした。
 ・HA11223-5pin(Rch)、6pin(Lch)から出てくる再生音にノイズが乗っている状態。
 ・これはHA11223の故障かな?

Kt800006 Kt800007 Kt800008 Kt800009 Kt800010

■修理記録:HA11223 交換---------------------------------------------

 ・中古基板に載っている HA11223W ならたくさんあります。
 ・でも今回は新品を調達しました。
 ・ヤフオクに出ていたHA11223Wを 2個1,000円で入手。
 ・KT-8000 の HA11223 を取り外してICソケット装着。
 ・入手した HA11223W を取り付けてスイッチオン!
 ・ノイズが消えて綺麗な音が流れてきました。
 ・他に不具合は無さそう。IC1個交換しただけで作業終了しました。

Kt800028 Kt800031 Kt800032 Kt800033 Kt800034

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・KT-8000 1号機 の調整記録を一部訂正しました。

 【FM OSC調整】
  ・SSG 90MHz → TC7調整 → Sメーター最大
  ・SSG 76MHz → L7間隔調整 → Sメーター最大
 【RF調整】
  ・SSG 90MHz → TC1~6調整 → Sメーター最大
  ・SSG 76MHz → L1~6調整 → Sメーター最大
 【FM同調点(HA1137W)調整】
  ・SSG 83MHz → L14調整 → 本体Tメーター中央
 【IF(HA1137W)調整】
  ・マルチパスH端子出力をWaveSpectraで観察
  ・SSG 83MHz → L12,L13調整 →  高調波歪最小
 【IFT調整】
  ・SSG 83MHz → L11調整 → 高調波歪最小
 【Sメーター振れ調整】
  ・VR3:Sメーター最大振れ
  ・VR2:Sメーターゼロ調整
 【MUTING調整】
  ・VR8:ミューティング調整
 【2nd IF調整】
  ・L16調整 → TPにて1.96MHz確認
 【MPX部調整】
  ・VR7:パイロットキャンセル調整
  ・VR6:VCO調整 TPにて76kHz確認
  ・VR4、VR5:セパレーション調整
 
   ※VR1の調整方法が不明
   ・たぶんHA1137Wに流れる電圧の指定値があるのか?

Kt8000alignnew

 ・フロントエンド部の調整ズレは僅かでした。
 ・MPX部の再調整でセパレーション値が大きく改善しました。
 ・着手前と着手後の音をWaveファイルでご確認ください。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・最後の仕上げ、フロントパネルを外して周波数窓の内側を磨きました。
 ・元々キレイな個体ですが、照明窓の美しさが一層増幅しました。
 ・イイですね、この雰囲気。見ているだけで癒されます。
 ・作業完了しました。

Kt800056

« TRIO KT-8300 3号機 | トップページ | PIONEER F-1500 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

BLUESS 様

KT-8000の局部発振回路に使用されているトランジスターは、図面上は2SC710になっていますが実装されているのは、MPS6539Gと言うメーカー不明の物ですが、ご存じありませんか?このトランジスターがノイズを発生しているようで、2SC710と交換してみたら局発停止状態で受信出来ませんでした。元に戻すと受信はできるようになるのですがノイズが出ます。

o.em 様

MPS6539G・・モトローラ製MPS6539の一種ではないでしょうか?データーシートで脚の配列を見ると、ボトムビューで左から C,B,E でした。2SC710の配列とは違うかも?

KT-8000の局発回路はフロントエンド一体型なので、内部は見たことがありません。さらに回路図があることも知りませんでした。入手先を教えていただけませんか?

BLUESS 様

参考になりました。ありがとうございます。配線図は2000年頃ケンウッドサービスセンターよりコピーをいただきました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/140763/60843475

この記事へのトラックバック一覧です: TRIO KT-8000 2号機 修理記録:

« TRIO KT-8300 3号機 | トップページ | PIONEER F-1500 »