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2014年12月14日 (日)

TRIO KT-8300 3号機

 ・2014年10月、L-01Tを修理するためドナーとなったKT-8300です。
 ・LCフィルター(部品番号FL5)を取り外したため不動品となっていました。
 ・でもこのままでは終わらない、、そう、ここは「ガラクタ実験室」です。

Kt830000

■これまでの経緯------------------------------------------------------

 ・KENWOOD L-01T 修理記録 2014/11/16
 ・L-01Tの故障原因を探したところ、TR4010A 6~8pin間のLCフィルター故障と判明。
 ・L-01TとKT-8300のパルスカウント検波回路はほぼ同じ構成。
 ・使われているLCフィルターはKT-8300/L-01Tとも同じ型番。
 ・KT-8300(動作品)のLCフィルターをL-01Tに移植。
 ・移植によって L-01Tは復活、このKT-8300は不動品となりました。

■調査:LCフィルターの仕様を探る--------------------------------------

【部品メモ】
 ・L-01T  (FL3:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8300 (FL5:部品番号L79-0080-050)
 ・KT-8100 (FL3:部品番号L79-0080-050)

Kt830003 Kt830004 Kt830005 Kt830006 Kt830007

 ・故障品のLCフィルター裏側を観察するとコンデンサ3本が埋め込まれている。
 ・コイル、コンデンサともに容量が分からない。
 ・同じTR4010を搭載した以下の4機種の回路図でLCフィルターを比較しました。

機種基板写真回路図
KENWOOD
L-01T

L01tfl3_photo

L01t_fl3
TRIO
KT-8300
Kt8300fl5_photo Kt8300fl5
TRIO
KT-8100
Kt8100fl3 Kt8100_fl3
TRIO
KT-80
Kt80 Kt80_01

【分かったこと】
 ・L-01T回路図に「LPF 250kHz」という記載あり
 ・L-01T、KT-8300、KT-8100ともLCフィルターは同型品を使っている(L79-0080-05)
 ・KT-80ではL5(4.7mH),C25(100pF),C26(100pF)でフィルターが構成されている。
 ・KT-80のLC同調周波数を計算すると → 約232kHz

■実験1:LCフィルターを省略する--------------------------------------

 ・そもそもこのLCフィルターは必要なのか?
 ・フィルターを取り外した状態で前後の回路を直結してみました。
 ・結果は、、問題のノイズは消えました。
 ・ただ下図のとおり酷い高調波が発生して実用になりません。
 ・LCフィルターが省略できないことを確認。

Kt830020 Kt830021_2

Kt8300withoutlpf

■実験2:LCフィルター自作--------------------------------------------

 ・解体処分して基板だけ保管しているジャンクチューナーから部品調達
 ・実験用基板の上にL(8.2mH),C(47pF)×2 を配置。
 ・計算上の共振周波数=256kHz
 ・これを代用品として設置。
 ・結果は、、、大成功!! ノイズが消えて綺麗なFM音声が流れてきました。

Kt830012 Kt830013

 ・宙に浮いた実験用基板では心許無いので基板にパーツを直付け。
 ・これで不動品が復活しました、、かな?

Kt830025 Kt830026

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ノイズが消えてFMをキレイに受信しています。
 ・WaveSpectraで基準信号の波形を見ても特に異常は無いようです。
 ・次はLCフィルターに使ったパーツの品質が気になるところ。
 ・別のジャンク機で使用する部品を変えながら実験継続予定。

Kt830031 Kt830033 Kt830034 Kt830035 Kt830036

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コメント

BLUESS様
KT-8000の修理結果ですが,パルスカウント検波回路のLPFの故障でしたのでこちらに投稿します。
バリバリ音のする個体で,ローカルOSCは問題なかったので,まずはLPFを取り外し4.7mHのコイルと100pFのコンデンサ2個で試しましたら良好になりました。
以前,同調点検出コイル内蔵コンデンサが容量抜けしたパイオニアF-120,ソニー333ESXIIなどでコンデンサを取り外し外付けにしたら問題なく動作したのでKT-8000のLPFでも同様の修理を試しました。
オリジナルのLとCを測定したところLは27mHが2個直列,Cは入出力側それぞれに100pF,直列Lの中点に220pFが接続されていました。この値でシミュレーションしましたらカットオフ周波数は約100kHzでした。
LPF内蔵のCを取り外し(無理やり),同容量のCを3個接続しましたら問題なく動作しました。
Lが生きていましたらこの方法でドナーなしで修理ができると思います。

Dr. GERO 様

詳細レポートありがとうございます。

私も実験継続中で、100~200kHzのLPFを組めばOKだと分かってきました。
LPFの故障事例は多いですが、ご指摘のように部品取り用ドナーを探す必要はなくなったように思います。

BLUESS様
KT-8300が2台修理中ですので,LPF内蔵のLCの値を測定してみました。
生きているLPFでは入力側からLは7mHと9mH,Cは33pF, 82pF, 82pFでした。
故障しているLPFでもLの値はほぼ同じでした。
なお,1台のKT-8300ではパルスカウントICがTR4010A, MC1496のパッケージがDIPでした。

KT-8300の故障箇所が特定できましたので,ご参考までにお知らせします。
オーディオ出力レベルが異常に低い個体はTR4010の故障,出力バリバリ音・サーボロックが動作しない個体はパルスカウント検波回路LPFの故障とTC4069UBPの故障でした。

Dr. GERO様

LPFのLC測定値、ありがとうございます。
次回修理時に自作LPFを試してみます。

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