フォト
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

チューナー関連リンク

« 2014年12月 | トップページ | 2015年2月 »

2015年1月の記事

2015年1月25日 (日)

TRIO KT-8000 3号機

 ・2014年11月末、ヤフオクで入手したKT-8000故障機です。
 ・ちょうど修理中だった同型機の部品取り用、と思って入手したのですが、
 ・結局部品取りは不要になり、この故障機がそっくり残ってしまいました。
 ・入手直後の動作確認ではFM放送を全く受信できないジャンク品でした。
 ・でも外観がきれいだし、勉強のため故障個所を探してみました。

Kt8000308

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・製品情報 TRIO KT-8000 2号機修理記録
 ・KT-8000 取扱説明書

Kt8000302 Kt8000305 Kt8000306 Kt8000310 Kt8000312

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルやボディに目立つキズは無い。
 ・電源オン、周波数窓の照明が部分的に暗い。電球切れの模様。
 ・76MHz~80MHz区間で周波数指針を移動すると激しいバリバリノイズ発生。
 ・Sメーターはバリバリノイズに反応するように激しく振れる。
 ・Tメーターは常時右端に振り切れた状態。
 ・マルチパスH端子の出力は音声端子から出てくる音と同じ状態。
 ・FM放送は全く受信できない。
 ・narrow と muting のポジションランプ(赤色LED)が点灯しない。

Kt8000320 Kt8000321 Kt8000322 Kt8000323 Kt8000324
Kt8000325 Kt8000326 Kt8000327 Kt8000328 Kt8000329

■修理記録:76MHz~80MHz区間のバリバリノイズ------------------------

 ・76MHz~80MHz区間で周波数指針を移動すると激しいバリバリノイズ発生。
 ・Sメーターはバリバリノイズに反応するように激しく振れる。
 ・この現象は経験的にバリコン軸の接触不良が怪しい。
 ・軸の根元をルーペ観察すると固着したグリースの塊。
 ・爪楊枝先端で固着したグリースを剥がし、無水アルコールを含ませた綿棒でふき取る。
 ・軸の根元にコンタクトグリースを少量塗布して馴染ませる。
 ・この作業でバリバリノイズはキレイに解消。

Kt8000321_2 Kt8000360 Kt8000361 Kt8000362 Kt8000363

■修理記録:Tメーターが常時右端に振り切れる-------------------------

 ・HA1137W横にあるL14を回しても反応なし。これはL14が怪しい。
 ・部品取り用に残してあった KT-8300 2号機から同等コイルを取り外して移植。
 ・これを新L14として回してみるとTメーターが左右に振れる。
 ・ラフな調整で HA1137W(クアドラチュア検波)の受信音を確認。
 ・パルスカウント検波~MPX回路経由でも音声出力確認。
 ・マルチパスH端子からも音声出力確認。

Kt8000341 Kt8000342 Kt8000343 Kt8000344 Kt8000345

■修理記録:LED切れ-------------------------------------------------

 ・narrow と muting のポジションランプが点灯しない。
 ・ここは単純なLED切れでした。
 ・部品取り用KT-8300から同型LEDを移植して修理完了。
 ・同じ色だと思ったら、移植したLEDはオレンジ色でした。
 ・オリジナル赤色とは雰囲気が違うけど、まあ OK とします。

Kt8000350 Kt8000351 Kt8000352 Kt8000353

■修理記録:照明電球切れ--------------------------------------------

 ・周波数窓の照明が部分的に暗い。
 ・3個並んだ電球のうち2個が切れていました。
 ・同じKT-8300から部品取りした電球を移植。

Kt8000330 Kt8000331 Kt8000332

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・上記作業で機能的な不具合はすべて解消。
 ・フロントパネル分解清掃、ツマミ類も磨き上げて美しい輝きを取り戻しました。
 ・各部受信調整して良好な性能を取り戻しました。
 ・KT-8000 2号機 調整記録参照

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM専用7連バリコン+ディスクリートパルスカウント検波+HA11223W。
 ・パルスカウント検波機の中では最も古いタイプ、専用ICが登場する前の機種です。
 ・落ち着いた外観デザイン、シンプルながら実力を備えた内部構成がグッドです。

Kt8000307

2015年1月18日 (日)

Lo-D FT-8000

 ・2014年11月、研究材料として Lo-D FT-8000 をご提供いただきました。
 ・お陰さまで年末年始休暇を楽しく過ごせました。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Lo-D FT-8000 ¥75,000(1979年頃)
 ・オーディオ懐古録 Lo-d FT-8000 ¥75,000(1978年)
 ・Tuner Information Center Hitachi FT-8000 ※海外版回路図あり

Ft800010

 <概要>
 ・1978年、Lo-D(日立)初の本格的シンセサイザー方式FM専用チューナー。
 ・同社製プリアンプHCA9000と共通したデザイン。
 ・パネルカラーはブラウン色とシルバー色の2色。

Ft800004 Ft800005 Ft800006 Ft800007 Ft800008

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・天板に数か所擦り傷、小さな塗装ハゲありますが全体として保存状態は良好。
 ・既にクリーニングされているのか、フロントパネルはとてもキレイ。
 ・シルバーの操作ボタンが光り輝いています。
 ・背面を見ると見慣れない TV TRAPスイッチがFMアンテナ端子に繋がっている。
 ・音声出力端子は固定のみ、金メッキ仕様。マルチパス端子なし。

Ft800001 Ft800012 Ft800013 Ft800015 Ft800016

 ・電源を接続したら表示部が時刻設定モードになりました。
 ・このまま MANUALTUNING ボタンを操作して「時」と「分」を設定。
 ・「時」「分」の設定は順方向のみ。逆戻りはできない。
 ・「分」を設定した瞬間から秒がスタートするようです。

Ft800002 Ft800003

 ・本体電源オン → 表示部が時刻表示からFM周波数表示に切り替わる。
 ・周波数窓には電球照明があり、STEREO や SIGNAL の文字が浮かび上がる。
 ・ERASEランプが赤く点滅。メモリー登録すると消灯する。6局メモリ。
 ・TUNINGボタン SWEEP UP、SWEEP DOWNボタンでFM局を探して自動選局開始。
 ・MANUAL TUNINGボタンでマニュアル選局。
 ・STEREOランプが点灯してFM音声を正常に受信できました。
 ・IFモード切替(Wide/Narrow)機能なし。
 ・FM放送を受信中にCLOCKボタンを押すと時刻表示に切り替わる。
 ・MULTIPATHボタンでマルチパス状況が音声で流れる。
 ・REC TONE OK。

Ft800011

 ・本体電源オフ → FM周波数表示から時計表示に切り替わる。
 ・時計機能を内蔵しているのにタイマー録音機能はない。
 ・停電時のメモリ保持機能なし。
 ・電源コードを抜くと登録内容が失われる。
 ・常時通電することが前提のようです。
 ・表示部の輝度劣化がないのは使用頻度が低かったから?

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・アンプ並みの大型電源トランス2基搭載。
 ・チューナー基板と同サイズの大きなコントロール基板。
 ・これはシンセサイザー式チューナー黎明期の製品ですね。
 ・同時期のシンセチューナー Aurex ST-630 によく似た構成です。

Ft800020 Ft800022 Ft800029 Ft800026 Ft800037

 ・フロントエンドはHITACHI製パッケージ、これは HCC-8 と同じ型番でした。
 ・「HITACHI 5-GANG TUNER」と刻印されたFM5連相当チューナーパック+ANT側にもう一段。
 ・チューナーパックの中を見ると一段(LR2、TCR2)抜けているので実質4連相当。
 ・外側の一段と合わせて5連相当でした。

Ft800023 Ft800024 Ft800025

 ・フロントエンド基板 → CF3個 → クアドラチュア検波 → PLL MPX
 ・IFモード切替(Wide/Narrow)機能なし。
 ・HA11211 FM IF SYSTEM
 ・HA11223W FM PLL MPX

Ft800029_2 Ft800030 Ft800031 Ft800032 Ft800033

 ・背面「TV TRAP」スイッチはアッテネーターに繋がっている。 ※訂正
 ・背面「TV TRAP」スイッチを分解して基板を確認。
 ・回路図ではアッテネーターだが、実機では「LPJBI SOSHIN 」と印字されたフィルターのよう。
 ・TV TRAPオンにすると受信感度(LED表示)が僅かに低下する。
 ・これに関する解説を「オーディオの足跡」より引用
 「ビル共聴アンテナなどから電波を取り入れる場合に、テレビとの相互変調妨害を受けるのを防ぐため、セット裏面にTVトラップ回路を搭載しています。」

Ft800019 Ft800039 Ft800036 Ft800037_2 Ft800038

■コントロール基板の様子が随分異なる。-----------------------------------

 ・入手した輸出機用回路図、ブロック図とFT-8000実機を照合しました。
 ・チューナー部の構成はほぼ同じですがコントロール基板が回路図とかなり違います。
 ・ブロック図を見るとメモリ保持用と思われるバッテリーがある。実機にはない。
 ・使われているIC型番、水晶発振子の周波数が違う。部品配置も随分違う。
 ・ネット検索で見つけた輸出機の内部写真では、電源トランス横に小さな基板。
 ・この基板にバッテリーが載っているようです。
 ・たぶん輸出機には時計機能が無く、代わりにメモリ保持用バッテリーがあるようです。

Ft800026_2 Ft800028 Ft800051 Ft800052 Ft800027

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・外観が劣化していたチューナー電源回路の電解コンデンサを交換。
 ・C811 470uF/35V
 ・ただの気休めだったか? 効果は特に確認できず。

Ft800034 Ft800035 Ft800055 Ft800056

■調整記録------------------------------------------------------------

 【フロントエンド部】
 ・VT電圧 76MHz 3.2V、90MHz 22.1V ※フロントエンド基板8Pin 確認のみ
 ・RF受信調整 76MHz L102,LA,LR1,LR3、90MHz CT101,TCA,TCR1,TCR3
 ・チューナー基板30pin Sメーター電圧測定
 【検波部調整】
 ・T201下段:FM同調点調整 TP(HA11211-15pin)12pin電圧ゼロ
 ・T201上段:高調波歪最小
 ・フロントエンド内 IFTコア:高調波歪最小
 ・R214:音声出力レベル調整 ※REC LEVEL固定なので音声出力を+6dBに設定
 ・R216:Sメーター点灯調整
 ・R229:Mutingレベル調整
 【MPX部調整】
 ・R303:VCO調整 ※TP R304左側 76kHz
 ・R308:19kHzキャンセル調整
 ・R356:セパレーション調整
 【PLL部】
 ・CT501:調整方法未確認

Ft8000algnnew
Ft8000_sch3

 <メモ>
 ・受信性能、歪率、セパレーションなどはごく普通の数値でした。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・シンセサイザー式チューナー黎明期の機種として希少です。
 ・保存状態も良いのでコレクション品として価値がありそう。
 ・ただ、受信性能や各種測定数値はごく普通の並チューナーでした。
 ・それと常時時計表示するのにタイマー連動機能が無いのは残念。
 ・電源コンセントを抜くとメモリが消失するのも残念。
 ・時計として常時通電することが前提の機種でした。

Ft8000kt2200

2015年1月11日 (日)

OLYMPUS E-PL6

Epl602

 ・2014年末、デジタル一眼カメラを買いました。
 ・実はブログに掲載する写真を撮るための新しいカメラを探していました。
 ・予算2~3万でコンパクトデジカメをいろいろ比較検討。
 ・年末に何気なくアマゾンのセールを見てE-PL6が29,800円、ビックリ!
 ・レンズが付いてこの価格? コンパクトデジカメと大差ない。
 ・でも白はちょっとね、、と黒と赤を見ると3万円台半ばとさすがに結構高い。
 ・ところがダブルズームキットの価格は 黒39,800円、価格差わずか数千円。
 ・コンデジを探していたのにデジタル一眼を買ってしまいました。

■シャッターリモコン ロアジャパン RM-UC1対応リモートケーブル--------

Epl672

 ・RW-RM-UC1-7
 ・接続コネクタの違いで10種類のバリエーションがあるようです。
 ・半押しでフォーカス・測光、全押しでシャッター、スライドしてロック。
 ・純正品の質感や使い勝手は知りませんがとりあえず正常に使えています。
 ・耐久性はちょっと心配かも?

Epl660 Epl662 Epl665 Epl667 Epl668
Epl673 Epl672_2 Epl671 Epl670 Epl669

■予備バッテリー2個セット ロアジャパン BLS-5-----------------------

Epl651

 ・7.2V 1150mAh 8.3Wh ロアジャパン
 ・7.2V 1150mAh 7.8Wh 純正品
 ・W54.6mm×D35.2mm×H12.2mm ロアジャパン
 ・W54.5mm×D35.5mm×H12.7mm 純正品
 ・純正の充電器で充電できました。
 ・純正品と比べると微妙にサイズが違いますがカメラには正常にセット可能。
 ・PSEマークも付いています。

Epl652 Epl653 Epl654 Epl655 Epl656

■SONY DSC-RX100-------------------------------------------------------

 ・E-PL6が写っている写真はこのRX100で撮影しました。
 ・1年ほど前、知人から中古で譲ってもらったカメラで使い易くて満足していました。
 ・最近のブログ記事で掲載している写真はほとんどRX100で撮った写真です。
 ・今後はPL6で撮った写真をたくさん載せていきます。

Epl605

 

2015年1月 4日 (日)

ROTEL RT-1024

 謹賀新年

 ・年末年始は何の予定も無く、久しぶりに自由な休暇を過ごせました。
 ・最近は古いチューナーの修理依頼が増えています。
 ・それ自体は楽しいのですが、一方で自分の作業が随分滞っていました。
 ・今回の休暇でようやく数機種の作業が進みました。

■ローテル RT-1024----------------------------------------------------

 ・2014年9月末、ヤフオクでローテル製チューナーを入手しました。
 ・フロントパネルに並んだ4個のメーターが精悍な印象の機種です。
 ・実は以前、黒川晃著「FMチューナーマニュアル」を読んでこの機種を知りました。
 ・FMドルビー放送デコーダーを内蔵したFM/AMチューナーとか。
 ・いつか実機を見たいと思っていましたが、本当にそのチャンスが巡ってきました。

Rt102470

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・ROTEL RT-1024 定価89,800円
 ・昭和53年(1978年)発行の本に紹介記事があるので発売は1977年頃か?

1024

 ・Hifi Engine ROTEL RT-1024 ※輸出機の取扱説明書とサービズマニュアルが入手可能

Rt102402 Rt102411

 ・黒川晃著 「FMチューナーマニュアル」 昭和53年4月10日初版発行 ラジオ技術社
  P231 アクセサリ回路の一つとして記述があります。<以下、該当箇所の抜粋>
   (7)FM-DOLBY
 これは、アメリカで試験的に行われているドルビー放送を受信するときに用いるものですが、日本ではまだ行われていないので何の役にも立ちません。中道研究所 model 630チューナーとローテルのRT-1024にはデコーダまで付いています。またオンキョーT-433NII、マランツ model 150、そして中道のmodel 430 などにはスイッチのみ付いています。 <抜粋ここまで>

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・久々に巨艦サイズチューナー、大きくて重いです。
 ・フロントパネルは黄ばんだ印象、これはヤニ汚れ。
 ・ボディはキズが多く、傷口周囲は茶色く錆びています。
 ・背面端子は固定出力端子以外は青緑サビだらけ。
 ・テープデッキやアンプへの接続端子がずらっと並ぶ。
 ・背面に400kHzスイッチ、これはテストトーンのスイッチか?
 ・FM75Ω端子は初めて見る特殊な形状。

Rt102410 Rt102412 Rt102413 Rt102460 Rt102414

 ・電源オン、周波数パネルがオレンジ色に浮かび上がる、でも部分的にタマ切れ。
 ・4連メーターも同様に部分的にタマ切れか?
 ・若干の周波数ズレがあるものの、SメーターとTメーターが振れてFM放送受信OK。
 ・ステレオランプ点灯。ミューティング動作OK。マルチパスメーターも振れている。
 ・AM放送も背面バーアンテナで受信OK。
 ・チューナーとしては大きな不具合はなさそうです。
 ・でもFMドルビー関係の操作方法と動作がよく分からない?

Rt102401 Rt102403 Rt102404 Rt102405 Rt102406

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・ボディを外すと基板裏側が出現。逆さま構造。
 ・ひっくり返して底板を開けるとパーツを載せた基板表側が見える。
 ・大きな電源トランス、チューナ基板より大きなドルビー基板。
 ・フロントエンドは立派なシールドケースに納まっている。

Rt102430 Rt102431 Rt102432 Rt102433 Rt102435
Rt102436 Rt102437 Rt102438 Rt102439 Rt102440

 ・アルプス製 FM5連AM3連バリコン → CF3個 → レシオ検波 → HA1156
 ・IF切替(Wide/Narrow)なし。
 ・調整用半固定抵抗の数が多い。
 ・AM用IC:uPC30C ※データーシート未確認
 ・DolbyIC:NE545B×2個 ※DOLBY-B NOISE PROCESSOR 左右に1個ずつ

Rt102441 Rt102442 Rt102443 Rt102444 Rt102445
Rt102446 Rt102447 Rt102448 Rt102450 Rt102451
Rt102415 Rt102416 Rt102417_2 Rt102418 Rt102419

 ・輸出機のサービスマニュアルや回路図と実機を照合すると完全に一致。
 ・電源電圧の切替スイッチ、ディエンファシスの切替スイッチあり。
 ・フロントエンド以外は国内機と輸出機は同じものだったようです。

Rt1024_top Rt1024_bottom

  ・H-IF-111C:チューナー基板
  ・X-143J:ドルビー基板
  ・B-114D:電源基板
  ・X-141E:ヘッドホンアンプ基板
  ・X-151 :400kHzOSC基板
  ・X-194 :可変出力アンプ基板

Rt1024schem01
Rt1024schem02

 ・シリアル番号 64948239
 ・回路図の記述を見ると NA48239 と読むようです。先頭の三桁 649 は何?

■なめたネジを外すツール--------------------------------------------

 ・清掃と電球確認のためフロントパネルの分解に着手。
 ・ところがフロントパネルを固定しているネジが全部潰れて(なめて)いました。
 ・M3×6mm 平ネジ7本(上側3本、下側4本)
 ・既に整備に挑戦しようとした先人がいたようです。
 ・きっと電動ドライバーで思いっきり回してしまったのでしょう。

Nameneji30

 ・なべネジなら「ネジザウルス」で簡単に外せますが平ネジには歯が立たない。
 ・どうしたものか、、と調べてみると便利な道具がありました。
 ・詳細はこちら→2014年10月26日記事

■修理記録1:電球交換------------------------------------------------

 ・ようやくフロントパネルが外れてパネルとツマミ類を清掃。
 ・切れている照明電球を確認しました。
 ・ヒューズ型電球T6.3×30mm(12.6V 0.3A)4本のうち2本が切れていました。
 ・回路図の記載では 12V 300mA。
 ・この4つの電球で周波数窓と4つのメーター全てを照らす単純な構造です。
 ・手持ちの 12V 0.3A電球と交換して無事点灯。

Rt102420 Rt102421 Rt102425 Rt102424 Rt102426

■修理記録2:FMアンテナ端子改造---------------------------------------

 ・この形の75Ω端子は初めて見ました。PAL端子とも違います。
 ・英語版の取扱説明書を読むと同軸ケーブルの芯線をコネクタに接続。
 ・アース線は下部にあるGND端子に接続するようです。
 ・本来は専用コネクタが付属品としてあったのかも?
 ・300Ω端子繋げばよいのですが、でもやっぱり75Ω端子がいい。
 ・試しにコネクタを外してみたらF型端子を取り付けるのにちょうど良い穴が、、
 ・ここはサクッと交換して完了。
 ・外した部品は保管箱へ、いつでも元に戻せます。

Rt102460_2 Rt102461 Rt102462 Rt102463 Rt102414_2

■FMドルビー放送って?------------------------------------------------

 ・英語版の取扱説明書を一通り読んでみました。

【DOLBYスイッチ】
 ・DOLBYスイッチ DOLBY FM:ドルビーFM放送を聴く ※DOLBYインジケーター点灯
 ・DOLBYスイッチ EXT:外部アダプターとして使う ※DOLBYインジケーター点灯
 ・DOLBYスイッチ OFF:通常のFM放送を聴く

Rt102477

 ・ドルビーFM放送をデコードするだけでなく、外部アダプターとしても機能する。
 ・本来はドルビー基準音を録音したカセットテープが付属していた?
 ・付属テープの基準音を使って接続したデッキの録音再生レベルを初期調整する。

 ・フロントパネルには「DOLBY SYSTEM」と「DOLBY NR」の印字あり。
 ・1970年代後期の製品ですから「ドルビーBタイプ」の時代でしょうか。
 ・回路図を見るとDOLBY基板で使われている NE545Bは BタイプのプロセッサーIC。

Rt102478

 ・内蔵ドルビー機能は接続したデッキに対して外部アダプターとしても機能する。
 ・ということは、ドルビーFM放送とデッキのドルビーシステムは同じもの。
 ・つまりドルビーエンコード(Bタイプ)された音がFM電波に載っていた。
 ・という理解でいいのかな?

 ・ドルビーエンコード → FM変調 → FM電波 → FM復調 → ドルビーデコード
 ・通常のノイズ除去手順以外に「FM変調~FM復調」のステップが加わるということ。
 ・これでは、最終的にデコードした音と本来の音が同じである保証は無さそう、、
 ・余計な手間が入るだけの感じがします。
 ・FMドルビー放送が本格的に普及しなかった理由は何だったのでしょうか?

■調整記録------------------------------------------------------------

Rt1024align2

【Tメーター初期調整】
 ・放送局を受信しない状態で
 ・L1003(青) と L1004(赤) 間にあるTPをショートする
 ・この状態でVR1004調整 → Tメーター中央へ
【OSC調整】
 ・OSC調整 76MHz Lo,90MHz TCo
【RF調整】
 ・90MHz TCR1,TCR2,TCR3
 ・76MHz  LR1,LR2,LR3
【検波調整】
 ・L1004(赤)調整 高調波歪み最少
 ・フロントエンド内IFTコア調整 高調波歪み最少
【Sメーター初期調整】
 ・L1001 Sメーター最大振れ
 ・VR1001 Sメーター振れ調整
【MPX調整】
 ・VR1002 STEREOランプ点灯調整
 ・VR1003 VCO 19kHz調整 TPすぐ横の抵抗リア側
 ・VR1005 セパレーション調整
【MUTING調整】
 ・VR810 30uV 
 ・VR809 10uV
【400kHz TEST TONE調整】
 ・背面端子 TO DECK端子 AC電圧測定
 ・DOLBY NRスイッチ EXT、PLAY/RECスイッチ PLAY、背面400kHzスイッチ ON
 ・Lch VR701 AC580mV
 ・DOLBY METER L VR807 0dB
 ・Rch VR702 AC580mV
 ・DOLBY METER R VR808 0dB
【FM DOLBY LEVEL CALIBRATION】※注
 ・SSG設定 400kHz50%変調mono
 ・DOLBYスイッチ DOLBY FM
 ・背面端子 TO DECK端子 Lch AC電圧測定 VR803 580mV
 ・DOLBYスイッチ EXT
 ・背面FIX OUT端子 Lch AC電圧測定 VR805 580mV
 ・DOLBYスイッチ DOLBY FM
 ・背面端子 TO DECK端子 Rch AC電圧測定 VR804 580mV
 ・DOLBYスイッチ EXT
 ・背面FIX OUT端子 Rch AC電圧測定 VR806 580mV
【AM調整】
 ・729kHz NHK受信 L204 L205 バーアンテナ
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 CT201 CT203 CT202
 ・R201 Sメーター調整

Rt102443_2 Rt102466 Rt102467 Rt102465 Rt102446_2

 ※注)カセットデッキが無いので実際の調整効果は未確認。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・切替レバーやツマミがたくさん並んでいるのでレシーバーに間違われそう。
 ・ルックス抜群、4連メーターが異彩を放つ重量級チューナーです。
 ・ドルビーFM放送対応、デコーダー回路内蔵、稀少価値は相当高いかも?
 ・ただしFMチューナーとしての性能は並みクラス。

Rt102475

 ・ドルビー録音した音をSSGから送信すればドルビーFM放送そのものを再現できそう。
 ・デッキと繋いでドルビー外部アダプターとしての機能を試してみたい。
 ・でもカセットデッキは10年ほど前にすべて処分済み。
 ・いまさらカセットデッキを調達するのもね、、

 ・ということで有意義な年末年始休暇でした。
 ・今年もオールドチューナー整備とFMエアチェックに精を出します。
 ・よろしくお願いいたします。

« 2014年12月 | トップページ | 2015年2月 »