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2015年6月28日 (日)

TRiO KT-990 修理調整記録3

 ・2015年5月、TRiO KT-990の修理調整作業を承りました。
 ・AM受信OK、でもFM受信不可だそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt90003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-990 ¥53,800円(1982年発売)

Kt90002 Kt90009_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルがグラグラして選局つまみと接触している。
 ・ボディ全体は結構きれい。AMループアンテナ付き。
 ・電源オン、照明点灯、FMは地元放送局を受信しない、局間ノイズのみ。
 ・Sメーター、Tメーター点灯しない。
 ・AMは付属アンテナで受信OK。Sメーター点灯。AMは正常です。

Kt90001 Kt90008 Kt90005 Kt90006 Kt90056

 ・信号発生器(SSG)から83.0MHzのテスト信号を送って受信実験しました。
 ・すると83.0MHz信号を79.3MHz付近で受信しました。
 ・この状態で STEREOランプ点灯。サーボロックランプ点灯。Muting動作OK。
 ・Wide/Narrow切替OK。実際の音声にステレオ感あります。
 ・-3.7MHzの周波数ズレを確認。でもその他の動作は良さそうです。

 ・本体底に修理記録シールが貼ってありました。
 「S58.6.3 トランス」 トランスって何だろう?

■内部チェック--------------------------------------------------------

 ・FM4連AM2連バリコン
 ・パルスカウント検波:TR7020、TR4011
 ・MPX部:uPC1223C
 ・AM部 :LA1245
 ・LED DRIVER:AN6877
 ・フロントエンド内のトリマを回しても受信周波数が変化しない。

Kt90010 Kt90011 Kt90015 Kt90016 Kt90017
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■フロントパネル修理--------------------------------------------------

 ・フロントパネルとボディを繋ぐプラスチック部品が破損している。
 ・この破損は過去事例と同じ症状で KT-900との共通弱点です。
 ・破損部分をボンドで接着した後、銀色テープで補強しました。
 ・でも上の重い機器を載せるとすぐに壊れそうです。ご注意ください。

Kt90030 Kt90031 Kt90032 Kt90033

■FM修理--------------------------------------------------------------

 ・フロントエンド内のOSCトリマを回しても受信周波数が全く変化せず。
 ・FM不調の原因はやはりトリマの容量抜けですね。
 ・過去事例に倣ってフロントエンドユニット外側に新トリマー(青色10pF)を直付け。
 ・手前にある電解コンデンサを外すと作業がしやすい。
 ・下記受信調整によってばっちり受信できるようになりました。

Kt90012 Kt90041 Kt90042 Kt90043 Kt90044

■受信調整------------------------------------------------------------

 ・AN6877 1ピン→ FM Sメーター電圧測定
 ・L4 TR7020クアドラチュア検波調整→ TP1~TP2間電圧ゼロ ※実測252mV
 ・L6 TR4011パルスカウント検波調整→ TR4011-1ピン → 1.96MHz ※実測2.05MHz
 ・VR7 VCO調整→ TP3 76kHz
 ・VR6 パイロットキャンセル調整→ 19kHz漏れ信号最小
 ・VR4,5 Wide受信時セパレーション調整
 ・VR3 Narrow受信時セパレーション調整
 ・フロントエンド内IFT→ ステレオ受信時の高調波歪最小

Kt90050 Kt90051 Kt90052 Kt90053 Kt90054

 ・VR1:WIDE LEVEL → Narrow受信時と同レベル
 ・VR2:REC CAL →※実測427kHz -6dBに調整
 ・VR3:NARROW SEPARATION  ※実測35dB
 ・VR4:WIDE SEPARATION Rch ※実測52dB
 ・VR5:WIDE SEPARATION Lch ※実測51dB
 ・VR6:PILOT CANCEL
 ・VR7:VCO
 ・LA1245-16ピン→ AM Sメーター電圧測定

Kt990adj

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・全体に良い性能を取り戻したと思います。
 ・ただ、Narrow時のセパレーション値があまり良くありません。
 ・通常はWideモードでの使用をお勧めします。
 ・それにしても KT-990/KT-900のデザインはイイですね。
 ・照明を落とした部屋でボーっと眺めているとステキな雰囲気に浸れます。
 ・Wide側で聴くAMもなかなかです。

Kt90004

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コメント

BLUESS様
私もKT-990のデザインが好きでヤフオクで2台入手しましたが,歪率ががっかり性能で(といってもカタログ値付近ですが)エアチェックには使っていません。BLUESS様のところではどのくらいでしょうか。ちなみに,同じパルスカウント機のKT-1000/1100では歪率0.002〜0.01%位と良好な値です。

Dr. GERO様

こんばんは。
コメントいただきありがとうございます。

今回のKT-990の実測データは以下の通りですが、精度の怪しい中古測定器を使っていますからあくまで参考データです。

・歪率Wide / 1kHz : mo 0.01%
・歪率Wide / 1kHz : st 0.02%
・歪率Narr / 1kHz : mo 0.09%
・歪率Narr / 1kHz : st 0.15%

・セパレーションWide / 1kHz R→L 62dB
・セパレーションWide / 1kHz L→R 60dB
・セパレーションNarr / 1kHz R→L 43dB
・セパレーションNarr / 1kHz L→R 45dB

バリコンチューナーは美しい照明窓を眺めながら雰囲気を楽しむBGMチューナーとして活用しています。その意味でKT-900/990は最高ですね。
KT-1000はサイズがちょっと大きすぎ、KT-1100は照明の美しさが無くなったのが残念です。
ちなみにFMエアチェックはFPGAチューナー2台×タイマーで運用しています。

BLUESS様
ご返事ありがとうございます。
BLUESS様のKT-990のデータを見ますと,私が入手しました個体はハズレだったかもかも知れません。ちなみに,私が使っていますSGはパナソニックVP-8122Aで,昨年末に校正済み中古で購入しました。
FPGAチューナもかなり興味がありますが,とりあえずKT-1000, パイオニアF-120あたりで満足しております。

今晩はHOでKT-900を購入しました。
トリマーコンデンサを追加して受信できるようになりましたが
FMで同調した時にブーンとハムのような音が鳴り続けます。
考えられる原因を教えてください。
宜しくお願いします。

難しいご質問です。
もう少し情報をいただけると推測しやすいのですが、、

FM/AMとも同じ症状でしょうか?
FMで同調した時だけでしょうか?
FMで非同調時(MUTING動作時)は問題ないのでしょうか?

ありがとうございます。
・AMは問題ありません。
・FMで同調した時だけです。
・FMで非同調時(MUTING動作時)も問題ありません。
お手数をかけますがよろしくお願いします。

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