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2015年8月の記事

2015年8月30日 (日)

SANSUI TU-X1

 ・2015年8月初め、TU-X1の修理調整を承りました。
 ・かの有名なサンスイの高級機です。
 ・以下、作業内容のご報告です。

Tux1233

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 SANSUI TU-X1 ¥135,000円(1979年)
 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-X1 ¥135,000(1979年11月発売)
 ・Half about SANSUI FM/AM Tuner TU-X1 ※cooltune様のサイト。取扱説明書、カタログなど

Tux1200 Tux1214_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1979」、シリアルNo. 23905****、
 ・cooltune様のシリアル番号の読み方によれば「1979年5月製」と読み取れます。
 ・シリアルナンバーについては後述。
 ・想像以上にデカい(W480×H197×D450mm)、重い(16.2kg)、やはり巨艦です。
 ・特に奥行きはレコードプレーヤー並み。
 ・既に清掃済みのようですが、落とし切れないタバコ臭&ヤニ汚れがあり。
 ・でも外観のキズは少なめ、保存状態は良さそうです。
 ・FM回路とAM回路は同時に動作しており、OUTPUT1/2端子はそれぞれFM/AMを選択できる。
 ・緑色=FM。ダイヤル指針色、メーター針の色、インジケータ表示色
 ・赤色=AM。同上

Tux1207 Tux1202 Tux1203 Tux1204 Tux1205

 ・背面には本機の特徴である巨大なAMバーアンテナ。
 ・見慣れない端子は「FM FA-7アンテナ端子」と「AM IF OUT」

Tux1215 Tux1216 Tux1217 Tux1218 Tux1219

<ご指摘の故障状況>
 ・FMは受信できてるが感度が悪い
 ・シグナル/マルチパスメーターが動かない
 ・チューンメーターが動作しない
 ・STEREOランプが点灯しない
 ・AMは受信できる。
 ・メーター2つも動作しているが、音が出るまでに時間がかかる
 ・AM受信中に音が途切れることがある
<確認事項1>
 ・FMはMUTINGオンの状態では受信不可。
 ・MUTINGオフにすると地元FM局が聞こえました。
 ・ダイヤル指針位置と目盛りはほぼ合致している。
 ・FMシグナルメーターはごく僅かに振れている。
 ・FMチューンメーターも僅かに振れますが、振れ方がちょっとおかしい。
 ・FMの受信感度がかなり低下しているようです。
 ・STEREOランプが点灯しないのも受信感度低下が原因かも?
 ・AM放送は受信OK。AM受信は特に問題なさそう。
 ・音が出るまで時間がかかる、、この症状は別途確認します。

■内部確認<回路研究>-----------------------------------------------

 ・本体ボディを外すとFMチューナー基板が見える。
 ・本体をひっくり返して底板を外すとAMチューナー基板と電源基板が見える。
 ・指針は二つ、チューニングつまみも二つ、FM/AMそれぞれ独立して動作する。
 ・完全に独立したFMチューナーとAMチューナーが同じボディに納まっている。
 ・これは凄い構造ですね。

Tux102 Tux103 Tux120 Tux126 Tux128
Tux1100 Tux1102 Tux1101 Tux1108 Tux1109

 【FMフロントエンド:F2935】
 ・FM専用7連バリコン
 ・一体型のOSC部には調整用トリマが見えるがフレーム側に調整孔が開いていない。
 ・いや、孔は開いているけど開口位置がズレている。
 ・Amp修理工房様ではフレーム側面に調整孔を開けている。これも凄い!

Tux103_2 Tux105 Tux106 Tux107 Tux108

 ・バリコン軸と指針側のプーリー軸は継手(ヘリカルカップリング)で接続。
 ・継手を外せば糸解き不要でフロントエンドユニットが外せる。
 ・ただしこの継手部品がプラスチック製で、既にひび割れしている。
 ・割れた部分は結束バンドで補修済み。
 ・これはAM部も同様の状態でした。
  ※「ヘリカルカップリング」という名称を学習しました。
  ※二つの軸を繋ぎ、中央の溝部分が偏心偏角を吸収する構造。
  ※二つの軸の直径はそれぞれ6mm。

Tux110 Tux111 Tux112 Tux1103 Tux1104

 【IF回路:F2936】
 <Wide>
 ・uPC1163H→BPF01→uPC1163H→BPF02→uPC1163H→BPF03→LC(T01+TC01)→レシオ検波回路へ
 <Narrow>ではさらにSAWフィルターSAF01が加わる
 ・HA1137W メーター、ミューティング制御用
 ・HA1137W 7ピン→19端子→Tメーター
 ・HA1137W10ピン→20端子→Tメーター
 ・VR01:Sメーター
 ・VR02:NOISE

Tux121 Tux122 Tux125 Tux124 Tux123

 【レシオ検波回路:F2937】
 ・T01
 ・T02
 ・T03
 【MPX回路:F2972】
 ・HA11223W
 ・VR01:VCO→TP76kHz
 ・VR02:パイロットキャンセル
 ・VR03:MUTE
 ・VR04:AUDIO NOISE
 ・VR05:CAL REC TONE
 ・VR06:SEPARATION

Tux126_2 Tux127 Tux128_2 Tux129 Tux130

【AM回路:F2783】シールドケースの内部

Tux1105 Tux11052 Tux11053 Tux1110 Tux11102

■FM部調整記録--------------------------------------------------------

Tux1fmside Sansui_tux1_fm_schematic2

【電源部電圧調整】※サービスマニュアルに記載なし
 ・[F2790]VR01 AVR調整 各端子の出力電圧が変化する。
 ・入力なしの状態で9番端子を+13.5Vに設定
 ・確認 5,6番端子 → +13.2V
     8番端子 → -13.2V
【FETバイアス調整】
 ・入力なし
 ・[F2935]VR01調整→FET02(3SK41)S端子電圧1.0V
 ・[F2935]VR02調整→FET03(3SK41)S端子電圧1.0V
【IF、群遅延、検波コイル調整】
 ・FM mode:mono
 ・SSG:83MHz(65dBf、1kHz、100%変調)
 ・IF Band:Wide
 ・[F2935]T01,T02,T03,T04調整→歪率最小へ
 ・[F2936]T01,TC01調整→歪率最小へ
 ・[F2937]T01,T02,T03→歪率最小へ
 ・IF Band:Narrowに切替
 ・[F2936]T02調整→歪率最小へ
【Tメーター調整】
 ・SSG:83MHz(65dBf、1kHz、100%変調)
 ・[F2936]T05調整→Tメーター中点へ
 ・入力なし
 ・[F2936]VR02調整→Tメーター中点へ
【フロントエンド調整】
 ・[F2935]OSC PACK内の調整不可※
 ・[F2935]90MHz・・TC01,TC02,TC03,TC04,TC05→Sメーター最大
 ・[F2935]76MHz・・L01,L02,L03,L04,L05→Sメーター最大
  ※OSCトリマの調整法は以下の2通り。
   1. Amp修理工房様のように側面に調整孔を開ける。
   2.バリコン軸の継手を緩め、現状の発振周波数に指針を合わせて締め直す。
【Sメーター調整】
 ・SSG:83MHz(65dBf、1kHz、100%変調)
 ・[F2936]T03,T04調整→Sメーター振れ最大位置へ
 ・SSG:83MHz(100dBf、1kHz、100%変調)
 ・[F2936]VR01調整→Sメーター指針100dBf位置へ
【MUTING調整】
 ・FM mode:auto
 ・SSG:83MHz(18dBf)
 ・[F2972]VR03調整→STEREOインジケーター18dBf以上で点灯、18dBf以下で消灯
【レシオ検波調整】
 ・[F2937]T02 → TP02~GND電圧計セット(Tメーター代用)
 ・[F2937]T03 → 歪率最小へ
【VCO調整】
 ・FM mode:auto
 ・SSG:83MHz(65dBf、無変調)
 ・[F2972]VR01調整→TP01=76kHz
【PILOT CANCELL調整】
 ・FM mode:auto
 ・SSG:83MHz(65dBf、19kHz、9%変調)
 ・[F2972]T01,VR02調整→Lch/Rchパイロット信号漏れ最小
【Separation調整】
 ・FM mode:auto
 ・SSG:83MHz(65dBf、STEREO)
 ・[F2972]VR06調整→Lch/Rch漏れ信号最小
【Auto Noise Filter調整】
 ・FM mode:auto
 ・Noise Fil:auto
 ・SSG:83MHz(40dBf、Sub-1kHz+19kHz)
 ・WaveSpectraでLch/Rch信号レベル記録
 ・SSG:83MHz(40dBf、Sub-10kHz+19kHz)
 ・[F2972]VR04調整→先の記録-3dBに設定
【Calibration調整】
 ・FM mode:auto
 ・SSG:83MHz(65dBf、1kHz、100%変調)
 ・WaveSpectraでLch/Rch信号レベル記録
 ・[F2972]VR05調整→先の記録-5dBに設定

■AM部調整記録--------------------------------------------------------

Tux1amside Sansui_tux1_am_schematic2

 ・海外版サービスマニュアルではIF=455kHzとなっています。
 ・1979年2月発行国内版パンフレットを読むとIF=450kHzと記載あります。
 ・実機を確認したところ局発周波数は放送局周波数+450kHzが出ていました。
 ・TP03には450kHzが出ていました。
 ・ということでIF=450kHzと読み替えて調整しました。
【IFコイル調整】
 ・[F2783]TP03に450kHzを注入
 ・[F2783]T02調整→TP10波形最大へ
【AM OSC調整】
 ・SSG:600kHz、60dB(1kHz、30%mod)
 ・[F2783]T01調整 →Tメーター中点
 ・SSG:1400kHz、60dB(1kHz、30%mod)
 ・[F2783]TC03調整 →Tメーター中点
【RF調整】
 ・SSG:600kHz、60dB(1kHz、30%mod)
 ・L01(バーアンテナ)、[F2925] T03調整 → Sメーター最大へ
 ・[F2783]T01調整 →Tメーター中点
 ・SSG:1400kHz、60dB(1kHz、30%mod)
 ・[F2925] T02、[F2783]VC701調整 → Sメーター最大へ
【AGC調整】
 ・SSG:90dB(1kHz、30%mod)
 ・[F2783]VR01調整→TP10電圧160mV ※実機ではTP10電圧=6V前後?
【Sメーター調整】
 ・[F2783]T03調整→Sメーターの振れ最大へ
 ・SSG:80dB(1kHz、30%mod)
 ・[F2783]VR02調整→AMシグナルメーター目盛り80
【Tメーター調整】
 ・入力無し
 ・[F2783]VR08調整→AM Tメーター中点
【VCO調整】
 ・入力無し
 ・[F2783]T04調整→TP12周波数カウンタ 450kHz
【90°位相シフト調整】※未調整
 ・[F2783]VR07→中央位置へ
  ※[F2783]TP03 にSSG:90dB(1kHz、30%mod)注入
  ※[F2783]TP13、TP14 Wavespectra接続
  ※[F2783]VR07調整→90°位相調整
【オーディオ位相調整】
 ・[F2783]TP6,TP7 オーディオ信号入力(1kHz,2.5v)
 ・[F2783]VR03調整
 ・[F2783]TP8,TP9 オシロスコープでリサージュ波形(正円)確認
 ・[F2783]TP6,TP7 オーディオ信号入力(9kHz,2.5v)
 ・[F2783]VR04調整
 ・[F2783]TP8,TP9 オシロスコープでリサージュ波形(正円)確認
  ※リサージュ波形はWavespectraで確認できました
【ビートキャンセル調整】
 ・Beat Cancellerオン。lower
 ・適当な地元AM局を受信する。シグナルメーターの振れ記録
 ・SSG:放送局より-10dBの信号強度、AM局の周波数+4kHz
 ・[F2783]VR05調整 → ビートノイズ最小
【ミューティング調整】
 ・MUTINGスイッチオン
 ・SSG:40dB(1kHz、30%mod)
 ・[F2783]VR06調整 →ミューティング開始位置

Tux1140 Tux1lissaj

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・ほとんど振れなかったFMシグナルメーターが大きく振れるようになりました。
 ・Tメーターの挙動も正常になりました。
 ・ミューティング動作OK。STEREOランプ点灯します。
 ・FM部に故障個所は無かったです。
 ・再調整によって良い性能を取り戻しました。
 ・OUTPUT1/2端子からは19kHz以上の信号がそのまま出ています。
 ・FM OUTPUT端子からはLPFを通過した音声が出ています。
 ・AM部も受信感度の調整でシグナルメーターの振れが大きくなりました。
 ・wide/narrow切替できますが、私はnarrow側で聴いていた方が落ち着きます。

Tux1206 Tux1207_2 Tux1208 Tux1209 Tux1210

■動作確認2---------------------------------------------------------

<音が出るまで時間がかかる>
 ・FM/AMとも放送局の周波数に合わせた状態で電源オフ。
 ・電源回路にテスターをセットした状態で電源オン、不具合発生を待ちました。
 ・通常は電源オンから約3秒で音が出る。
 ・通電直後の電圧は安定しないが、約3秒後に+13Vで安定。
 ・電圧が安定するまでの3秒間はFM/AMとも音が出ません。

<不調時の動作状況>
 ・1週間ぶりに通電したところご指摘の症状が発生しました。
 ・音が出るまで約25秒かかりました。
 ・最初の約10秒は電圧計の値は不安定、その後8V付近から徐々に電圧上昇。
 ・約10Vを超える辺りから歪んだ放送音が出はじめる。
 ・電源電圧が13Vで安定すると出てくる音も安定する。

■修理記録:電源基板 電解コンデンサ交換------------------------------

 ・もう一台のTU-X1(部品取り機)の電源基板と丸ごと交換しようとしたところ、、
 ・よく見ると電源基板の様子が違いました。
 ・端子の配置が違う、電解コンデンサの容量が違う、裏面に直付け部品の有無
 ・基板番号も微妙に違いました。F2790-A、F2790-B
  <交換部品>
   ・C06: 470uF/35V
   ・C07: 470uF/35V
   ・C08:1000uF/35V
   ・C09:1000uF/35V
   ・C10: 220uF/35V
   ・C11: 220uF/35V
   ・C14: 220uF/10V
   ・C17: 330uF/25V
   ・C18: 330uF/25V
   ・C19:   1uF/50V
   ・C20: 4.7uF/50V

 ・電解コンデンサ劣化を疑って全数MUSE FGクラスに交換。
 ・容量耐圧は同じものですが、外形サイズが一回り小さくなりました。
 ・エージングのため24時間連続運転。その後コンセントプラグを抜いて1週間放置。
 ・電源オン、、約2秒で音が出るようになりました。
 ・音が出るまで時間がかかるという症状はこれで改善したと思います。

Tux1113 Tux1130 Tux1131 Tux1132 Tux1134

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・正直なところ、FMの受信性能や音質は同時期の他のチューナーと大差ないです。
 ・本機の特徴はやはり独特のAMチューナー部ですね。
 ・ノイズを感じないAM放送は新鮮な驚きでした。
 ・この状態でお返ししますので動作確認をお願いします。

 ・部品取り用にお預かりしたもう一台のTU-X1は、結局無傷で残っています。
 ・こちらは故障箇所が多々ありそうなので、もう少し時間をかけて整備してみます。
 ・貴重なツーショット写真を撮っておきました。

Tux1232

■おまけ(調査データ)-------------------------------------------------

 ・cooltune様のサイトに サンスイ製品シリアル番号の読み方 があります。
 ・例えばシリアル番号 239021234 の場合
  ・"23" "9" "02" "1234" と読みます。
  ・組立てライン : 23
  ・製造年       : 1979年
  ・製造月       : 2月
  ・製造番号     : 1234
 ・ネット上で見つかるTU-X1の背面写真からシリアル番号を集めました。
 ・製造時期や組み立てラインの違いは5種類ありそうです。
  ・239020001~ 1979年2月製造 国内機
  ・239050001~ 1979年5月製造 国内機
  ・210040001~ 1980年4月製造 海外機
  ・210070001~ 1980年7月製造 海外機
  ・210110001~ 1980年11月製造 国内機

 ・今回のTU-X1は23905****、部品取り用TU-X1は23902****でした。
 ・AU-X1/TU-X1カタログの発行年月は1979年2月で初期ロットと一致します。
 ・21011****は基板の様子が随分異なる、と指摘するサイトもありました。
 ・同期検波の勉強や情報収集など、おかげ様で楽しい夏休みが過ごせました。

2015年8月23日 (日)

SONY ST-A6B

 ・2015年7月末、SONY ST-A6Bの周波数ズレ調整を承りました。
 ・未体験機種なので内部を見るのが楽しみです。
 ・以下、作業記録です。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-A6B ¥49,800(1977年発売)
 ・Hifi Engine SONY ST-A6 ※輸出機サービスマニュアル

Sony_sta6b03

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1977」
 ・ガンメタ色のボディと二つの大きなメーターが精悍な雰囲気を醸し出しています。
 ・フロントパネル、ボディとも小キズはあるものの、パッと見では気にならない。
 ・電源オン。周波数窓のとメーター照明とも点灯。
 ・地元FM局の受信確認。
 ・メーター動作OK。STEREOランプ点灯。MUTING動作OK。

Sony_sta6b01 Sony_sta6b09 Sony_sta6b10 Sony_sta6b11 Sony_sta6b12
Sony_sta6b05 Sony_sta6b06 Sony_sta6b07 Sony_sta6b14 Sony_sta6b20

<ご指摘の不具合箇所>
 ・指針と目盛りの周波数ズレ
<確認事項>
 ・-0.4MHzの周波数ズレ。82.5MHzのFM局を82.1MHz付近で受信する。
 ・76MHz~80MHz区間でバリバリノイズ。
 ・可変出力VRにガリ。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM専用7連バリコン
 ・IF BAND(Normal/Narrow)CF3個自動切替→レシオ検波
 ・LA1230 MUTING制御、メーター駆動
 ・LA3350 PLL-MPX

Sony_sta6b30 Sony_sta6b31 Sony_sta6b34 Sony_sta6b35 Sony_sta6b37
Sony_sta6b38 Sony_sta6b39 Sony_sta6b41 Sony_sta6b42 Sony_sta6b43

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・76MHz~80MHz区間で指針を移動するとバリバリノイズ発生。
 ・このときSメーターが大きく変動。
 ・これはバリコン軸の接触不良です。
 ・バリコン軸の接点を清掃してバリバリノイズ解消しました。

Sony_sta6b51 Sony_sta6b32 Sony_sta6b33 Sony_sta6b52 Sony_sta6b53

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・ST-A6B海外版サービスマニュアル(一部アレンジ)による

Sonysta6b_adjustments

【FM OSC調整】
 ・OSCトリマ調整→83MHz Sメーター最大
  ※1点調整しかできません。
【FM RF調整】
 ・78MHz受信→L101,L102,L103,L104,L105,L106→Sメーター最大
 ・88MHz受信→CT101,CT102,CT103,CT104,CT105,CT106→Sメーター最大
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・83MHz受信→L107調整→Sメーター最大
【IF GAIN調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→NARROW
 ・テスト信号(83MHz、無変調、40dB)
 ・Sメーターが示す値を記録
 ・受信モード→AUTO
 ・RT201調整→Sメーターが示す値を上記と同じに
【Narrow/Normal自動切替レベル調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、40dB)
 ・RT401調整→信号強度を30dBに切り替えたとき、NORMAL→NARROWに切り替わる位置へ調整
【MUTINGレンジ調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→AUTO
 ・MUTINGスイッチ→ON
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、60dB)
 ・T201調整→同調点から左右に離調させMUTING動作範囲を左右対称に(Tメーターで確認)
【レシオ検波調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、60dB)
 ・IFT201(White) Primary 高調波歪み最小へ
 ・受信モード→NARROW
 ・離調して何も受信しない状態
 ・IFT202(Blue)  Secondary Tメーター中央へ
 ・上記作業を数回繰り返す
【VCO調整】
 ・19kHzTPに周波数カウンタ接続
 ・RT301調整→19kHz±100Hz
【セパレーション調整】
 ・MODEスイッチ→STEREO
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、60dB)
 ・RT302調整→左右のセパレーション値最大
 ・受信モード→NARROW
 ・RT502調整→左右のセパレーション値最大
【Sメーターレベル調整】
 ・テスト信号(83MHz、無変調、70dB)
 ・RT701調整→Sメーター指針4.8
【CAL TONE調整】
 ・通常出力値を記録
 ・RT702調整→-6dB
【OUTPUTレベル調整】
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、60dB)
 ・RT501(Lch)→固定出力端子0.775V
 ・RT551(Rch)→固定出力端子0.775V

Sony_sta6balgn

 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・可変出力VRのガリは何度も回転させて軽減させました。
 ・VRの分解洗浄や接点復活剤処理は行っていません。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・7連バリコン、FM専用機、ガンメタフェイス、レンジ照明の大きなメーター。
 ・デザイン的にはカッコいいですね。
 ・BGMチューナーとして受信性能や音質に不満はないです。
 ・ただ美しい照明窓を楽しむ癒やし系機種としてはちょっと物足らない感じ。

Sony_sta6b04

2015年8月16日 (日)

VICTOR JT-V45 修理調整記録2

 ・2015年6月末、Victor JT-V45の修理調整を承りました。
 ・以前調整した経験のある機種です、、と思って油断していたら、、
 ・予想外に難航した作業の記録です。

Jtv4503

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR JT-V45 VICTOR ¥39,800(1976年頃)
 ・取扱説明書 PDF版

Jtv4501 Jtv4504 Jtv4505 Jtv4506 Jtv4509

■動作確認------------------------------------------------------------

<ご指摘の症状>
 ・受信はするものの感度が異常に悪くて聞けるような状態ではない。

<動作確認>
 ・電源コードの印字 1976
 ・電源オン。指針先端だけが緑色に光る。二つのメーター照明点灯。
 ・アンテナを接続してFM放送を受信確認。
 ・Tメーター中央とSメーター最大が一致しないが、動作はOK。
 ・STEREOランプ赤く点灯。聞こえてくる音にSTEREO感あり。
 ・MUTING動作OK。HI-BLENDでは高域が抑えられる効果確認。
 ・333HzテストトーンOK。ピンクノイズ発生機能O0K。
 ・+0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・不規則に「ボソッボソッ」というノイズが発生。
 ・ここまで約1時間FM番組を聴いていたところ、突然受信音が消失。

 ・Sメーターが不規則に振れTメーターが中央から外れる。
 ・チューニングつまみを回すと受信状態が回復する位置があるが安定しない。
 ・受信周波数が不規則に変動している感じ?
 ・ご指摘の症状はこの状態を指しているようです。

■修理記録:局発回路トランジスタ--------------------------------------

 ・異常発生時には局発部の発信周波数が不規則に変動する。
 ・これは局発回路のトランジスタが怪しい?
 ・局発部TR、バッファ部TR交換
 ・X104:2SC461 → 2SC829
 ・X105:2SC461 → 2SC829
 ・ご指摘の症状はこれで解消したと思います。
 ・ところが何度も弄っているうちにトリマコンデンサが壊れてしまいました。
 ・トリマを回しても容量が変化しません。
 ・ここはジャンク機から取り外した中古部品に交換して復旧。

Jtv4530_2 Jtv4533_3 Jtv4532

■修理記録:HA1137交換------------------------------------------------

 ・受信中に不定期に「ボソッボソッ」というノイズが載ります。
 ・FM音声は正常に聴こえますが音声に被ってノイズが聴こえます。
 ・ノイズ発生時、SメーターとTメーターは正常に動作している。
 ・音声出力端子から遡ってノイズ源を捜索。
 ・HA1137のクアドラチュア検波出力端子から既にノイズが載っている。
 ・HA1137 → HA1137W ジャンク機から部品取りした中古ICに交換。
 ・これで「ボソッボソッ」ノイズが無くなりました。

Jtv4550 Jtv4551 Jtv4552 Jtv4553

■修理記録:オペアンプ交換--------------------------------------------

 ・FM放送受信中に突然+0.3MHzの受信ズレ発生。
 ・82.5MHzのNHK-FMを聴いていると突然82.8MHz付近で受信するようになる。
 ・ずれた位置にチューニングすると正常音声が聴こえる。
 ・ズレ幅は+0.3MHzで一定。不安定に揺れることはない。
 ・しばらくするとまた勝手に本来の周波数82.5MHzに戻る。
 ・不具合の発生頻度は不定期で2~3日正常動作することもある。

 ・この原因が分からずに苦戦しました。
 ・局発部の温度補償型コンデンサ全数交換。
 ・ミキサ部TR、IF増幅TR交換 2SC535 → 2SC1929
 ・RF増幅FET 2SK55 → 2SK55
 ・フロントエンド周辺で上記部品を交換しても効果なし。

Jtv4560 Jtv4561 Jtv4562 Jtv4563

 ・異常時のTメーターの動き方はTUNING HOLDが作動するときと似ている。
 ・これは受信中に+0.3MHzの周波数に引き込まれる現象かも??
 ・ひょっとしてTUNING HOLD機能が誤作動しているかも?
 ・でもTUNING HOLDスイッチのON/OFFに関わらず症状は発生する。
 ・TUNING HOLDスイッチに繋がる緑色のケーブルを追う。
 ・ケーブルは基板側のIC103オペアンプに繋がっている。
 ・オペアンプの型番が消えていたのですが、外してみると基板に記載あり。
 ・IC103 NJM4558D これを手持ちの中古品に交換
 ・ついでにオペアンプに繋がる電解コンデンサ2個交換。
 ・1週間連続稼動でも周波数ズレは発生しなくなりました。

■受信調整------------------------------------------------------------

 ・1号機の調整記録 に倣って各部再調整。

Jtv45

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ご依頼をいただいてから随分時間がかかってしまいました。
 ・部品交換して1週間動作確認。これを繰り返していたので時間を要しました。
 ・主な原因は局発トランジスタ故障、HA1137故障、オペアンプ故障でした。
 ・安定して受信できるようになったと思います。
 ・もしも不具合が再発した場合はご一報ください。

Jtv4508

2015年8月 2日 (日)

TRIO KT-5000

 ・2015年6月初め、TRIO KT-5000の修理調整作業を承りました。
 ・相当古そうな機種ですね。でも初体験機種なので興味津々。
 ・随分時間がかかりましたが作業内容をご報告します。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-5000 ¥39,500(1969年頃)
 ・ネット捜索で回路図発見

Kt500008_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・経年の汚れがあるものの傷は少なくサイドウッドはかなり状態が良い。
 ・電源オン。周波数窓の照明が暗い。指針は点灯しないタイプか。
 ・左側Sメーター照明点灯。しかし右側Tメーター照明切れ。
 ・MUTINGランプ、MPX FILTERランプ点灯せず。
 ・FMアンテナを接続して受信動作確認。
 ・左側Sメーターの針が動かない。右側Tメーター針は動いている。
 ・FM放送受信OK。ただしSTEREOランプ点灯せず。実際の音にステレオ感なし。
 ・固定出力(REC OUT)、可変出力(OUTPUT)以外にモノ出力(MONO OUT)。
 ・マルチパス端子装備。H端子からは受信音が聴こえる。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。ただしSメーターの針が動かない。

Kt500001 Kt500004 Kt500005 Kt500006 Kt500007
Kt500008 Kt500011 Kt500012 Kt500013 Kt500014

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・堆積してた大量のホコリを清掃。
 ・シールドケースに収まったフロントエンドユニット。整然と並んだ基板。
 ・FM4連、AM3連バリコン。
 ・MPX回路はIC化される以前の古いディスクリートタイプ。
 ・入手した回路図と照合した結果、80%一致するという感じでした。

Kt500020_3 Kt500022_3 Kt500025_3 Kt500029_2 Kt500034_2

Kenwood_kt5000_sch_s

■修理記録:電球切れ--------------------------------------------------

 ・フロントパネル分解で手間取りました。
 ・正面から見て右サイドを固定している仕組みが分からずにちょっと苦戦。
 ・パネル裏側からナットを外してようやく外れました。

Kt500070 Kt500069 Kt500071 Kt500072 Kt500073

 ・周波数窓左側電球 8V0.3Aヒューズ型。ここは交換して即完了。
 ・Tメーター電球 8V/0.15A。ところが電球交換しても点灯しない。
 ・MUTING、MPX-FILTER パイロットランプ 8V/0.15A。
 ・ここも交換しても点灯しない??
 ・配線確認。電球配線は単純な数珠繋ぎなのに??
 ・電圧確認すると、点灯しない電球には電圧が来ていない。
 ・回路図確認。電解コンデンサとダイオードが入っている部分がありました。
 ・電源部整流ダイオード交換。これで電球が点灯しました。
 ・ついでに隣の1000uF/16v交換しました。
 ・これによってSTEREOランプを点灯させるための電圧がMPX回路に繋がりました。

Kt500080 Kt500081 Kt500082 Kt500083 Kt500084

■お詫び--------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルを分解した際、周波数目盛りを刻んだガラス板を外して清掃しました。
 ・経年の汚れを拭き取ったのですが、白い目盛り塗料が簡単に剥がれてしまいました。
 ・緑色の目盛りや周波数は残っているので、そんなに違和感はないですが、、
 ・同型ジャンク機を入手できたらガラス板を移植します。
 ・誠に申し訳ありません。

Kt500075

■修理記録:Sメーター針が動かない-------------------------------------

 ・回路図確認。IF基板13番端子→Sメーター
 ・13番端子のSメーター電圧OK。メーター端子の電圧OK。
 ・Sメーターの端子間の電解コンデンサ220uF/3v交換。
 ・やはりSメーターの針が動かない。
 ・Sメーター自身の故障のようです。
 ・同型機から移植するしかないです。

Kt500004_2 Kt5000100 Kt5000101 Kt5000102 Kt5000103

■修理記録:STEREOランプ点灯しない------------------------------------

 ・電源部のダイオード交換によってSTEREOランプ回路の電圧復旧。
 ・ただしまだSTEREOランプは点灯しない。
 ・MPX回路Q3/2SC281電圧不良→2SC1815交換
 ・C24 10uF/25v、 C25 1uF/50v 交換
 ・VR1,VR2調整によってSTEREOランプ点灯しました。

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■調整記録------------------------------------------------------------

 【フロントエンド調整】
 ・IF基板L8上段→Tメーターゼロ調整
 ・IF基板13番端子→Sメーター(FM)電圧確認
 ・FMOSC 76MHz L4、90MHz TC5
 ・L5調整 83MHz電圧マックス
 【RF調整】
 ・76MHz→L1、L2、L3
 ・90MHz→TC1、TC2、TC4、TC3
 【第一レシオ検波調整】→MPX回路へ
 ・L8上段→何も受信しない状態でTメーター中央
 ・IF基板 L2(上段、下段)、L3(上段、下段)、L5→Sメーター最大
 ・L8下段 二次高調波最小
 【第二レシオ検波調整】→Sメーター、STEREOランプ駆動
 ・IF回路14番端子の電圧測定
 ・L7左右コア調整 電圧最大へ
 【その他】
 ・IF基板VR1:FM検波出力レベル
 ・IF基板VR2:FM Sメーター振れ調整
 ・IF基板VR3:MUTINGレベル調整
 ・IF基板VR4:部品実装なし
 ・IF基板VR5:AM Sメーター振れ調整
 【MPX調整】
 ・MPX基板ダイオードD7カソード側にDC電圧計接続 ※実測2.0v
 ・L17-23調整→電圧最大へ
 ・MPX基板VR1、VR2調整→STEREOランプ点灯位置へ
 ・L17-04、L17-05調整→D2カソード側電圧最大
 ・信号発生器からL+R信号送信
 ・L17-43調整→Lch出力最大へ
 ・AF基板VR1調整→セパレーション
 【AM調整】
 ・IF基板10番端子→Sメーター(AM)電圧確認
 ・フロントエンドCT6、CT7、CT8
 ・背面バーアンテナ内部、IF基板L10,L11
 ・L4、L6、L9調整

Kt5000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・Sメーターの針が動かないことが残念ですが、その他は動作するようになりました。
 ・青色LEDを思わせるインジケーターランプがよいアクセントになっています。
 ・音質は意外に良いです。サイドウッドが綺麗なので雰囲気はベリーグッド。
 ・痛めてしまったガラス板とSメーター移植は宿題にさせてください。

Kt5000105

■KT-5000 2号機-------------------------------------------------------

 ・2015年6月末、部品取り目的で2台目のKT-5000を入手しました。
 ・痛めてしまったガラス板とSメーターを交換するつもりでした。
 ・ところが、、STEREOランプの様子が違う、ガラス板がない、電球配置が違う、、
 ・フロントパネル内側、周波数窓の内部構造は1号機とは全く別物でした。
 ・製造番号を見ると、1号機は初期型、2号機は後期型のようです。
 ・それにしても大胆な設計変更があったものです。

Kt5000251

■初期型と後期型の違い-------------------------------------------------

 ・外観デザイン、アンテナ端子、出力端子の配置は共通。
 ・フロントエンド、IF基板、MPX基板、AF基板は共通。
 ・後期型では電源部電解コンデンサの容量が増えている。
 ・フロントパネル周波数窓内側の構造は、別機種と言えるほど異なる。

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【1号機:初期型】
 ・周波数や目盛りは透明ガラス板に印刷されている。
 ・両サイドに配置された電球がガラス板を照らし、周波数や目盛りが浮かび上がる。
 ・ダイヤル指針はガラス板の後ろ側を左右に移動する。
 ・STEREOインジケーターは赤いパイロットランプとして点灯。
 ・ソニーのST-5000やST-5130などの構造と同じです。

【2号機:後期型】
 ・周波数や目盛りは黒いガラス板に青文字で印字されている。
 ・ガラス板の背面には白いアクリル板を挟んで8V/0.3Aヒューズ型電球4個。
 ・ダイヤル指針はガラス板を移動する。
 ・STEREOインジケーターはガラス板に刻まれた「FM STEREO」が浮かび上がる
 ・これ以降のTRIO製チューナーKT-9007やKT-7007などと同じ構造です。

■2号機:動作確認-----------------------------------------------------

 ・サイドウッドは傷が多いが、ボディ本体は意外にきれい。
 ・電源オン。周波数窓の左半分が暗い。二つのメーター照明点灯。
 ・MUTINGランプ、MPX FILTERランプ点灯。STEREOランプ点灯。
 ・FMアンテナを接続して受信動作確認。
 ・Sメーター、Tメーターとも針が振れる。
 ・FM放送受信OK。STEREOランプ点灯。ただし実際の音にステレオ感なし。
 ・MUTING動作OK。放送局がない位置でもSTEREOランプ点灯。
 ・固定出力(REC OUT)、可変出力(OUTPUT)以外にモノ出力(MONO OUT)。
 ・マルチパス端子装備。H端子からは受信音が聴こえる。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。AM受信時もSTEREOランプ点灯。
<課題>
 ・FM/AMともSTEREOランプが常時点灯する。
 ・ステレオ信号受信時にSTEREOランプ点灯。
 ・モノラル信号受信時もSTEREOランプ点灯。
 ・強制モノラルモードに切り替えてもSTEREOランプ点灯。
 ・AM受信モードに切り替えてもSTEREOランプ点灯。
 ・STEREOランプ点灯するが実際のステレオ感なし。

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■2号機:修理調整記録

 ・1号機の調整記録に倣って一通り各部調整。
 ・MPX基板Q4,Q5,Q7 2SC458 → 2SC1815 交換
 ・STEREOランプの点灯動作が正常になりました。
 ・調整方法は1号機と同じです。
 ・なかなか良い音で鳴っています。

Kt5000250

■KT-5000 3号機-------------------------------------------------------

 ・2015年7月中旬、何と3台目のKT-5000を入手しました。
 ・入手動機は オリジナル取扱説明書 が付属していたから。
 ・2号機は依頼者様にお返しし、この3号機は自分用に残すつもりでした。
 ・ところが3号機の内部を見てまたまたビックリ!
 ・またしても内部に大きな設計変更があります。
 ・いや~、驚きました。 ※写真下から1号機。2号機、3号機

Kt5000301

■2号機と3号機の違い-------------------------------------------------

 ・2号機と3号機のフロントパネル、周波数窓構造は同じ。
 ・ところが電源回路、MPX基板、AF基板がまったく異なる。
 ・裏側にあった電源回路が照明後ろに縦置き。AF基板は右隅に縦置き。
 ・IF基板は同じだが、2号機には実装が無かったVR4(BEACON LEVEL)が載っている。
 ・MUTING、MPX FILTERの青いパイロットランプの電球が異なる。
 ・バリコン軸を回転させる糸掛け方法が異なる。

Kt5000310 Kt5000311 Kt5000313 Kt5000316 Kt5000318
Kt5000319 Kt5000320 Kt5000321 Kt5000322 Kt5000323

■3号機動作確認------------------------------------------------------

 ・サイドウッドは傷が多いが、ボディ本体は意外にきれい。
 ・電源オン。周波数窓の右隅が暗い。二つのメーター照明点灯。
 ・MUTINGランプ、MPX FILTERランプ点灯。STEREOランプ点灯。
 ・FMアンテナを接続して受信動作確認。
 ・Sメーター、Tメーターとも針が振れる。
 ・FM放送受信OK。STEREOランプ点灯しない。実際の音にもステレオ感なし。
 ・MUTING動作OK。
 ・固定出力(REC OUT)、可変出力(OUTPUT)以外にモノ出力(MONO OUT)。
 ・マルチパス端子装備。H端子からは受信音が聴こえる。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。
<課題>
 ・STEREOランプのタマ切れ確認。
 ・要再調整

Kt5000340 Kt5000342 Kt5000343 Kt5000344 Kt5000347

■3号機:再調整------------------------------------------------------

 ・1号機との相違点のみ。
 【その他】
 ・IF基板VR4:BEACONレベル調整
 【MPX調整】
 ・MPX基板ダイオードD2カソード側にDC電圧計接続
 ・L1(19kHz)調整→電圧最大へ
 ・IF基板VR4調整→STEREOランプ点灯位置へ
 ・信号発生器からL+R信号送信
 ・L4(38kHz)調整→Lch出力最大へ
 ・AF基板VR1調整→セパレーション

■KT-5000 まとめ------------------------------------------------------

 ・予想外の展開で同じ機種を3台も見ることになりました。
 ・たぶん1号機が初期型、2号機は中期型、3号機が後期型でしょう。
 ・「外観や仕様は予告なく変更する場合があります、、」
 ・よく見かけるフレーズですが、本当に大胆な変更があったようです。
 ・よい勉強になりました。新種の化石を見つけたようで楽しかったです。
 ・依頼者様には調整後の3号機をお返しいたします。
 ・以上の経緯をご理解の上、ご了承をお願いいたします。

Kt5000302 Kt5000303 Kt5000304 Kt5000305 Kt5000306

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