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2015年8月23日 (日)

SONY ST-A6B

 ・2015年7月末、SONY ST-A6Bの周波数ズレ調整を承りました。
 ・未体験機種なので内部を見るのが楽しみです。
 ・以下、作業記録です。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-A6B ¥49,800(1977年発売)
 ・Hifi Engine SONY ST-A6 ※輸出機サービスマニュアル

Sony_sta6b03

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1977」
 ・ガンメタ色のボディと二つの大きなメーターが精悍な雰囲気を醸し出しています。
 ・フロントパネル、ボディとも小キズはあるものの、パッと見では気にならない。
 ・電源オン。周波数窓のとメーター照明とも点灯。
 ・地元FM局の受信確認。
 ・メーター動作OK。STEREOランプ点灯。MUTING動作OK。

Sony_sta6b01 Sony_sta6b09 Sony_sta6b10 Sony_sta6b11 Sony_sta6b12
Sony_sta6b05 Sony_sta6b06 Sony_sta6b07 Sony_sta6b14 Sony_sta6b20

<ご指摘の不具合箇所>
 ・指針と目盛りの周波数ズレ
<確認事項>
 ・-0.4MHzの周波数ズレ。82.5MHzのFM局を82.1MHz付近で受信する。
 ・76MHz~80MHz区間でバリバリノイズ。
 ・可変出力VRにガリ。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM専用7連バリコン
 ・IF BAND(Normal/Narrow)CF3個自動切替→レシオ検波
 ・LA1230 MUTING制御、メーター駆動
 ・LA3350 PLL-MPX

Sony_sta6b30 Sony_sta6b31 Sony_sta6b34 Sony_sta6b35 Sony_sta6b37
Sony_sta6b38 Sony_sta6b39 Sony_sta6b41 Sony_sta6b42 Sony_sta6b43

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・76MHz~80MHz区間で指針を移動するとバリバリノイズ発生。
 ・このときSメーターが大きく変動。
 ・これはバリコン軸の接触不良です。
 ・バリコン軸の接点を清掃してバリバリノイズ解消しました。

Sony_sta6b51 Sony_sta6b32 Sony_sta6b33 Sony_sta6b52 Sony_sta6b53

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・ST-A6B海外版サービスマニュアル(一部アレンジ)による

Sonysta6b_adjustments

【FM OSC調整】
 ・OSCトリマ調整→83MHz Sメーター最大
  ※1点調整しかできません。
【FM RF調整】
 ・78MHz受信→L101,L102,L103,L104,L105,L106→Sメーター最大
 ・88MHz受信→CT101,CT102,CT103,CT104,CT105,CT106→Sメーター最大
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・83MHz受信→L107調整→Sメーター最大
【IF GAIN調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→NARROW
 ・テスト信号(83MHz、無変調、40dB)
 ・Sメーターが示す値を記録
 ・受信モード→AUTO
 ・RT201調整→Sメーターが示す値を上記と同じに
【Narrow/Normal自動切替レベル調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、40dB)
 ・RT401調整→信号強度を30dBに切り替えたとき、NORMAL→NARROWに切り替わる位置へ調整
【MUTINGレンジ調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→AUTO
 ・MUTINGスイッチ→ON
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、60dB)
 ・T201調整→同調点から左右に離調させMUTING動作範囲を左右対称に(Tメーターで確認)
【レシオ検波調整】
 ・MODEスイッチ→MONO
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、60dB)
 ・IFT201(White) Primary 高調波歪み最小へ
 ・受信モード→NARROW
 ・離調して何も受信しない状態
 ・IFT202(Blue)  Secondary Tメーター中央へ
 ・上記作業を数回繰り返す
【VCO調整】
 ・19kHzTPに周波数カウンタ接続
 ・RT301調整→19kHz±100Hz
【セパレーション調整】
 ・MODEスイッチ→STEREO
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、60dB)
 ・RT302調整→左右のセパレーション値最大
 ・受信モード→NARROW
 ・RT502調整→左右のセパレーション値最大
【Sメーターレベル調整】
 ・テスト信号(83MHz、無変調、70dB)
 ・RT701調整→Sメーター指針4.8
【CAL TONE調整】
 ・通常出力値を記録
 ・RT702調整→-6dB
【OUTPUTレベル調整】
 ・受信モード→AUTO
 ・テスト信号(83MHz、100%変調、60dB)
 ・RT501(Lch)→固定出力端子0.775V
 ・RT551(Rch)→固定出力端子0.775V

Sony_sta6balgn

 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・可変出力VRのガリは何度も回転させて軽減させました。
 ・VRの分解洗浄や接点復活剤処理は行っていません。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・7連バリコン、FM専用機、ガンメタフェイス、レンジ照明の大きなメーター。
 ・デザイン的にはカッコいいですね。
 ・BGMチューナーとして受信性能や音質に不満はないです。
 ・ただ美しい照明窓を楽しむ癒やし系機種としてはちょっと物足らない感じ。

Sony_sta6b04

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コメント

Buless様
いつも楽しく拝見しています。

サービスマニュアルの注記に、セラミックフィルタの中心周波数の
ランク分けと、フィルタ交換時の注意について説明されていますね。

10.7MHzのセラミックフィルタは、中心周波数幅30kHz毎に±30kHzの
範囲で選別、ランク分けされていましたが、村田製作所のサイトで
見ると今でもそうなんですね。

黒は10.64MHz±30kHz、青は10.67MHz±30kHz、そしてこの機体に
使われているのは白なので10.76MHz±30kHzということで、、、

サービスマニュアルの調整方法は、セラミックフィルタの実際の中心
周波数に感度最大点、歪率最低点とレシオ検波の中心周波数を合
わせる方法で、理にかなっているんですね。

つい10.7MHzジャストで調整したりしがちですが、きちんとマニュアル
を読むべし、ということですね。

exjf3eqs様

いつもご指摘いただきありがとうございます。

信号発生器から直接10.7MHzを注入して合わせると、多くの場合離調時のTメーター中点がズレます。セラミックフィルターも一つ一つ微妙に特性が違うんだな~と感じるところです。

セラミックフィルターを交換することなんて滅多にないと思いますが、交換時の注意事項まで書いてあるのは有難いです。

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