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2015年9月の記事

2015年9月27日 (日)

FPGAチューナー 1号機(改)

 ・これは2012年10月に製作した FPGAチューナー1号機 です。
 ・早いものですね、、気が付けばもう丸3年が経過しました。
 ・この1号機は SDレコーダー と組み合わせて留守録専用機として活用しています。
 ・留守録といってもNHK-FM以外を選局することは無いので NHK-FM専用システムです。
 ・実に安定して稼働しており、この3年間でマシントラブルは一度もありません。

Fpga108

 ・これだけ安定しているのにわざわざ環境を変えるなんて、、と躊躇っていたのですが、、
 ・今回、最新版へのバージョンアップを思い立ち、実行しました。

■FPGAバージョンアップ------------------------------------------------

 ・最新版はセパレーション性能向上や S/PDIF 24bit化が魅力です。
 ・さらにFM補完放送の90~95MHz帯も受信可能になったそうです。
 ・登録できるFM局が4局から8局に増えています。
 ・私にはFPGAの書き換え環境と技術が無いので、 開発者の林さま にお願いしました。
 ・FPGA基板を取り外して林さまに送付、書き換わった基板が返送されてきました。

Fpga103

 ・あとは書き換わったFPGA基板をチューナー基板に合体するだけ。
 ・難しい改造は一切なし。ただしピンヘッダ設定が大幅に変わってるので要注意。
 ・そういえば「アナログ出力左右入れ替え設定」が無くなってる、、

  <登録8局>
  ・10.7MHz 実験用
  ・77.8NHz ZIP-FM
  ・78.9MHz FM三重
  ・79.5MHz Inter-FM
  ・80.7MHz FM愛知
  ・82.5MHz NHK-FM 名古屋
  ・92.9MHz 東海ラジオ(FM補完放送)
  ・93.7MHz CBCラジオ(FM補完放送)

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・登録していただいたFM局が正常に受信できることを確認しました。
 ・その後、DIPスイッチで82.5MHz(NHK-FM)にセットしてラックケースに戻しました。
 ・NHK-FMエアチェック専用機として引き続き運用していきます。
 ・林さまには大変お世話になりました。誠にありがとうございました。

Fpga106

Denon_fpga01_11

■FM補完放送----------------------------------------------------------

 ・FM補完放送も登録していただきましたが、残念ながらこの1号機では受信できません。
 ・90MHz以上を受信するには最新ファーム以外にフロントエンド部の改造が必要です。
 ・この件は2号機(改)に続く。

 ・ちなみに名古屋地区では東海ラジオとCBCラジオが現在試験放送中です。
 ・2015年10月1日午前9時からFM補完放送が正式スタートします。
 ・ONKYO T-422M

Amfm00

2015年9月20日 (日)

OTTO FMT-1301

 ・2015年7月初め、近くのハードオフで入手したジャンク品です。
 ・OTTO 、これは懐かしい今は亡き SANYO のオーディオブランドです。
 ・そう言えば OTTO 製オーディオ機器は当時も今も使ったことは無いかも?
 ・持ち上げるとずっしり重い、75オームF型端子、マルチパス端子など素性は良さそう。
 ・さて、内部を見るのが楽しみ。

Fmt130103

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・ネット検索で見つかる情報は皆無です。
 ・古いオーディオ雑誌(1978年)に紹介記事がありました。
 ・定価69,800円、当時としては高価な製品ですね。
 ・ちなみに電源コードの印字 1975 でした。

1978

Fmt130101 Fmt130110

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルは経年の汚れ(手垢?)がこびり付いているが、目立つキズは無い。
 ・ボディ上面もホコリがこびり付いた感じで汚れているが致命傷は無い。
 ・背面:固定/可変出力端子、マルチパス端子、75Ωアンテナ端子、AMバーアンテナ。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・オレンジ色の窓照明点灯。二つのメーターも照明点灯。指針は光らないタイプ。
 ・指針と周波数目盛りとのズレは+0.2MHz程度。
 ・Sメーター最大位置とTメーター中点が一致しない。
 ・Tメーター中点の赤色ランプが周波数ロック状態を示す。
 ・STEREOランプ点灯、MUTING動作OK。
 ・出てくる音に特に違和感なし。

Fmt130106 Fmt130107 Fmt130108 Fmt130112 Fmt130113

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・ALPS製FM4連、AM2連バリコン
 ・FM基板:TOKO製LCフィルター+IFアンプLA1222→レシオ検波
 ・MPX回路:LA3350 PLL-MPX IC
 ・AM基板:HA1138
 ・IFバンド切替機能無し
 ・電源回路の立派な電解コンデンサ。2200uF+2200uFデュアルタイプ。
 ・基板裏面を見ると配線パターンがシンプルでとても分かりやすい。

Fmt130120 Fmt130121 Fmt130122 Fmt130123 Fmt130130
Fmt130131 Fmt130132 Fmt130133 Fmt130134 Fmt130135

 ・選局ツマミとFUNCTION切替ツマミがアルミ無垢。
 ・シャーシ側面に担当者ごとの検査印。
 ・技術者一人一人が責任持って製造している様子が想像できます。

Fmt130136 Fmt130137 Fmt130138 Fmt130139 Fmt130140
Fmt130150 Fmt130152 Fmt130153 Fmt130155 Fmt130156

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・基板上に部品番号が無いものは適当に命名しました。

Fmt1301algn

【電源電圧調整】
 ・VR03調整→TP4 ※11.8V 確認のみ(IF回路)
 ・VR04調整→TP5 ※12.0V 確認のみ(MPX回路)
【レシオ検波調整】
 ・受信モード→AUTO
 ・FREQ-LOCK→OFF
 ・離調して何も受信しない状態
 ・FM-L01上段コア → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・OSCコアLo調整→76MHz Sメーター最大
 ・OSCトリマTCo調整→90MHz Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信→LA,LR1,LR2→Sメーター最大
 ・90MHz受信→TCA,TCR1,TCR2→Sメーター最大
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・83MHz受信→IF調整→Sメーター最大
【レシオ検波歪調整】
 ・受信モード→AUTO
 ・FREQ-LOCK→OFF
 ・離調して何も受信しない状態
 ・83MHz受信→FM-L01下段コア→二次高調波歪最小
【MUTING調整】
 ・83MHz受信→FM-L02調整→TP2電圧最大
【VCO調整】
 ・19kHzTPに周波数カウンタ接続
 ・VR01調整→76kHz±100Hz
【セパレーション調整】
 ・VR02調整→左右のセパレーション値最大
【AM部調整】
 ・背面バーアンテナ、AM-L01、AM-L02
 ・フロントエンド AM1,AM2,AM3

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・正面パネルのデザインは好みが分かれるところでしょうか。
 ・でもオレンジ色の照明は結構良い雰囲気です。
 ・受信能力、歪率などFM部は期待以上に優秀でした。

Fmt130104

2015年9月13日 (日)

KENWOOD D-3300T

 ・2015年8月、KENWOOD最後の高級機といわれるD-3300Tの調整作業を承りました。
 ・高額なシンセチューナーに触れるのは久しぶりです。
 ・以下、作業内容のご報告です。

D3300t07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD D-3300T ¥140,000円(1986年発売)
 ・Tuner Information Center (T.I.C) KT-3300D(1987年 $525)※回路図あり
 ・取扱説明書 (国内版)PDF

D3300t02

 ・KENWOOD製チューナーで D-3300T という型番はちょっと違和感ありですね。
 ・海外では KT-3300D という型番で売られていたようです。
 ・KT-3300D なら KT-1100D の上位機という位置付けになりそうなのに?
 ・国内には既に KT-3300 という廉価機があったので意図的に避けたのでしょうか?

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1986。
 ・外観はとても綺麗な個体です。
 ・フロントパネル、ボディ、サイドウッドともに目立つキズありません。
 ・天板の四隅に油が染みたような痕跡。水拭きでは取れません。
 ・上に載っていた機器の足跡でしょうか?
 ・黒色フロントパネル+黒色サイドウッドの組み合わせが精悍な印象です。
 ・サイドウッドと言えば茶色の木目が定番ですが黒木目もグッドです。
 ・底面に修理記録シールが貼ってありました。

D3300t01 D3300t03 D3300t04 D3300t05 D3300t06

 ・アンテナ端子A に同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・表示部は明るく点灯。照度の劣化や文字痩せは感じません。
 ・地元FM局を受信しながら点検。
 ・オートチューニングで+0.1MHzの周波数ズレ。
 ・RF SELECTOR:DISTANCE → STEREO受信OK。実際のステレオ感あり。
 ・RF SELECTOR:DIRECT  → STEREOランプ点灯せず。モノラル音声。
 ・IF BAND切替(WIDE/NARROW)切替OK。MUTING動作OK。
 ・REC CAL信号OK。
 ・プリセットメモリや他のスイッチで接触不良(タクトスイッチ不良)なし。
 ・メモリー内容は電源プラグを抜いた状態で1週間後も保持していました。

<ご指摘事項>
 ・DIRECT側で感度が悪い。
 ・RF SELECTOR:DIRECT → STEREO受信できない。受信感度要調整。
 ・アンテナA に接続した状態で アンテナB に切り替えると、、
 ・受信感度は低下するもののそのまま受信できる。
 ・アンテナB には何も接続していないのに受信できる。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・基板上にあるブラック/ゴールドのシールドケースが存在感を誇示している。
 ・これを外すとアンテナA/B切換スイッチとフロントエンドユニット。
 ・RF SELECTOR を DIRECT にすると Q1(3SK122)をスキップ。
  ※Q1(3SK122)-2nd gate=High(3.7V)→ DISTANCE
  ※Q1(3SK122)-2nd gate=Low (-4V)→ DIRECT
 ・通常はDISTANCE受信、電波が強すぎる場合はDIRECTT受信という選択。
 ・メイン基板:X05-3160-00
 ・直立基板1:X86-1020-00 A/3 ※メイン基板右後方
 ・直立基板2:X86-1020-00 B/3 ※メイン基板右後方
 ・直立基板3:X86-1020-00 C/3 ※メイン基板右後方
 ・サブ基板:X13 ※電源スイッチ後方にある小さな基板

D3300t20 D3300t21 D3300t23 D3300t39 D3300t40
D3300t30 D3300t31 D3300t29 D3300t32 D3300t41

■アンテナ A/B:接続していない側でも受信できる件----------------------

 ・当初はアンテナ A/B 切換スライドスイッチの接触不良を疑いました。
 ・しかしスイッチの接触抵抗を測定してみると不良ありません。
 ・スイッチによるアンテナ切換は正常に行われています。

D3300t24 D3300t28 D3300t26 D3300t25 D3300t27

<切換スイッチ周辺調査>
 ・背面端子からフロントエンド入口まで A/B 2本のケーブルが引き込まれている。
 ・切換スライドスイッチのすぐ隣に初段RF増幅部が配置されている。
 ・基板上で A端子まで来ているFM信号を B端子でも拾ってしまうようです。
 ・この件は故障ではないと思います。
 ・D-3300Tユーザーの皆様、如何でしょうか?

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・TICで入手したバラバラの回路図を整形して一枚物に仕上げました。
 ・さらに勉強材料として manual in PDF で英語版サービスマニュアル購入(USD7.99)。
 ・全38ページ。回路解説、きれいな回路図、部品表、調整要領などが揃っていました。
 ・以下は英語版調整要領を基にして一部アレンジした調整記録です。

D3300talgn

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
 ・QUIETING CONTROL:NORMAL
 ※(X86),(X05),(X13):基板番号
【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L5(X05-)調整 → 3.0V±0.1V
 ・90MHz → TC5(X05-)調整 →25.0V±0.1V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L12(X86-)調整 → 0.0V±10mV
 ・TP16~TP17 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dBu)受信 → L9 (X86-)調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・76MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ L1~4 (X05-)調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,40dBu)→ TC1~4(X05-)調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L10,L11,L22(X05-)調整 → 電圧最大
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dBu)→ L11(X86-)調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,14dBu)→ VR1(X86-)調整 → STEREOインジケータ点灯
【SIGNAL METER調整】
 ・(X13-)電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(無変調,43dBu)→ VR3(X13)調整 → 7番目のドット(最上段)点灯
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(10Hz,100%変調,80dBf) → VR2(X13)調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dBf) → VR5(X05-)調整 → 76.00kHz±50Hz
【PILOT CANCEL調整1】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ VR1(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【PILOT CANCEL調整2】
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dBu)→ L20(X05-)調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号,10%変調,80dBu)→ L19(X05-)調整 → 歪率最小
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR3(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR4(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR6(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR5(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR7(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整6】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR8(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整7】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR9(X86-)調整 → 歪率最小
【歪調整8 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X86-)調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 L】
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR4(X05-)調整 → L信号もれ最小
【SEPARATION調整2 R】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR3(X05-)調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整3 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dBu)→ VR2(X05-)調整 → R信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・REC CAL オン → VR4(X13)調整 → 左から4番目のドットが点灯する位置

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・IF BAND=WIDE、RF SELECTOR=DISTANCE、QUIETING CONTROL=NOMMAL
 ・通常は上記設定で良好に受信できると思います。
 ・FM送信所が近くて電波が強過ぎる場合は RF SELECTOR=DIRECT とします。

D3300t09

 ・さすがケンウッドの高級機種ですね。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

2015年9月 6日 (日)

SANSUI TU-X1 2号機

 ・2015年8月初め、TU-X1の修理調整を承りました。
 ・この個体は 1号機を修理するために部品を取る予定だった 2号機です。
 ・以下、2号機の整備記録です。

Tux1202

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 SANSUI TU-X1 ¥135,000円(1979年)
 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-X1 ¥135,000(1979年)
 ・TU-X1 1号機の記録

Tux1201 Tux1210_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1979」、シリアルNo. 23902****、
 ・cooltune様のシリアル番号の読み方によれば「1979年2月製」と読み取れます。
 ・シリアルナンバーについては1号機記事参照。
 ・発売当初の初期ロットの製品のようです。
 ・ボディ上部には目立つ擦り傷があるが、ヤニ汚れが無いので1号機よりも綺麗に見える。
 ・FMアンテナを接続して動作確認。
 ・FM受信OK。二つのメーター動作OK。STEREOランプ点灯。+0.2MHz程度の周波数ズレ。
 ・IF切替(Wide/Narrow)OK。Muting動作OK。CAL TONE動作OK。
 ・FMチューナー部は大きな不具合は無さそうです。

Tux1203 Tux1204 Tux1205 Tux1206

 ・一方AMチューナー部は受信不可です。
 ・周波数スケール全域で完全に無音。局間ノイズもでません。
 ・Muting回路が効きっぱなしになっているのか?
 ・二つのメーターとも全く動かないので、そもそ受信できていないのか?

Tux1211 Tux1213 Tux1214 Tux1215

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・まず受信不良のAM回路を確認しました。
 ・何と、バリコン軸とプーリー軸を繋ぐ継手(ヘリカルカップリング)が割れています。
 ・選局つまみを回しても継手が空転してバリコン軸は回転しない状態でした。
 ・これでは動作確認しても意味なかったですね。
 ・この継手は1号機でも同様に割れており、結束バンドで補修してありました。
 ・そこでバリコン軸を直接指で回して受信確認しましたが、、
 ・残念ながらやはり受信しません。どこか故障個所があります。

Tux1260 Tux1261 Tux1262 Tux1263 Tux1266

 <1号機と2号機の比較>
 ・変わらない部分もあれば、結構変わっているところもあります。

区分 2号機 1号機
シリアルNo. 23902**** 23905****
製造年 1979年2月製 1979年5月製
FM side Tux1221 Tux102
FM
フロントエンド
Tux1222F2935 Tux103F2935
FM-IF基板 Tux1226F2936 Tux120F2936
FM-DET基板 Tux1230F2937 Tux126F2937A
FM-MPX基板 Tux1232F2972 Tux128F2972B
AM side Tux1240 Tux1100
AM基板 Tux1241F2783 Tux1101F2783
AM-ANT基板 Tux1242F2925 Tux1111F2925
電源基板 表 Tux1247F2792A Tux1130_2F2792B
電源基板 裏 Tux1253F2792A Tux1131F2792B

■修理記録<AM部>ヘリカルカップリング-------------------------------

 ・破損したヘリカルカップリングを外すためにAM基板を取り外しました。
 ・驚いたことに、AMバリコン直下のAM基板角部分が割れていました。
 ・ちょうどGND部分だったのでプリント配線には影響ないようです。
 ・取り外したカップリングを観察すると、中央の溝部分も3カ所で割れていました。
 ・二軸の偏心偏角を吸収するための溝ですが、相当な力が加わっていたようです。
 ・基板が割れていたのもその影響でしょうか、、
 ・一方でFMバリコン部のヘリカルカップリングは無傷です。
 ・この個体は組み付け時の精度がかなり悪かったみたいです。

Tux12641 Tux1265_2 Tux1267 Tux1268 Tux1244

 ・代替品が無いので割れた部品を結束バンドで仮補修しました。
 ・再度組み付けて選局つまみとバリコン軸が連動するようになりました。

■修理記録<AM部>--------------------------------------------------

 ・再度動作確認。
 ・二つのメーターが全く振れないのでそもそも受信していない可能性が高い。
 ・RF-ANT回路[F2925]とOSC回路を覆うシールドケースを外して回路確認。
 ・ミキサー部のIC01 LM1496N に入る局発信号が確認できない。
 ・局発回路から信号が出ていない。
 ・TR01 2SC1359 → 2SC829 交換

Tux1105 Tux1271 Tux1272 Tux1280 Tux1283

 ・今度はミキサー部のIC01 LM1496N から出るIF信号が確認できない。
 ・これは LM1496N の故障か?
 ・調べてみると LM1496N は TRIO製パルスカウント検波機でお馴染み MC1496Nと同じ。
 ・保管している KT-8100から MC1496N を拝借してICソケットで仮設置。
 ・これでAM放送を受信するようになりました。
 ・ノイズが多い状態ですがあとは調整作業で何とかなるか?

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・1号機の記録 参照

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・FM放送の受信性能や音質は再調整によって1号機と同程度になりました。
 ・一方のAM放送は受信できるようになりましたが、、
 ・1号機で感じた「新鮮な驚き」が無いです。
 ・他のチューナーでAM放送を聴くのと大差ない印象です。
 ・どこかまだ故障箇所があるのか?交換した部品が悪かったか?
 ・研究材料としてもうしばらくお預かりさせていただきます。

Tux1207

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