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2015年10月11日 (日)

KENWOOD KT-2020 修理調整記録

 ・2015年9月、KT-2020の調整を承りました。
 ・そういえば過去の記事では調整記録を残していなかったです。
 ・以下、作業のご報告です。

Kt202003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-2020 ¥74,800(1984年頃)
 ・輸出機 KENWOOD KT-990SD
 ・ただネット検索しても海外機の情報が乏しいです。
 ・KT-990Dは別機種です。

Kt202002 Kt202009

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・AMループアンテナ付属。
 ・フロントパネルにキズは見当たらないが、天板に数箇所の塗装はげ。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。表示管がキレイに点灯。
 ・オート選局、マニュアル選局とも周波数ズレなし。
 ・Tメーター、Sメーターのセグメント点灯。STEREOランプ点灯。
 ・WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。メモリボタン動作OK。
 ・各種ボタン操作に軽快に反応する。切替動作正常。
 ・RFセレクターはDISTANCE限定。LOCALは選択できない。
 ・付属AMループアンテナでAM放送の受信確認。
 ・AM放送もオート選局、マニュアル選局とも正常に受信。
 ・スライドVR式のAM IF BANDも動作を確認。
 ・AM受信で周波数表示の千の桁だけ表示薄いことを発見。

Kt202004 Kt202005 Kt202006 Kt202008 Kt202011

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・以前KT-2020の記事を書いたとき、海外の方から問合せをいただきました。
 ・「海外機KT-990SDではC104が逆になっているがKT-2020ではどうか?」
 ・今回のKT-2020もシルク印刷と実装が逆ですね。
 ・これはシルク印刷のミス、実装が正解です。

Kt202040 Kt202041

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・D-3300Tの経験を踏まえて作業しました。

Kt2020_align

【VT電圧】
 ・TP1~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L7調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.3V
 ・90MHz → TC5調整 →25.0V±0.1V ※実測25.7V
【検波調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L13調整 → 0.0V±10mV
 ・TP5~GND DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L15調整 → 0.0V±10mV
【RF調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・76MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L2,L3,L6調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ TC1~TC4調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L5調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 上段基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP16に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dBf) → VR12調整 → 76.00kHz±50Hz
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ VR8調整 → 19kHz信号最小
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ L25調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ L27調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR2:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR3:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR4調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 L】
 ・83MHz(R信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR10調整 → L信号もれ最小
【SEPARATION調整2 R】
 ・83MHz(L信号,1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR11調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整3 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,90%変調+19kHz信号10%変調,80dB)→ VR9調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調,80dB)→ 上段基板VR1調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L22調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → TC9調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L24調整 → Sメーター最大

Kt202020 Kt202021 Kt202022 Kt202023 Kt202024
Kt202025 Kt202026 Kt202027 Kt202028 Kt202030
Kt202031 Kt202032 Kt202033 Kt202034 Kt202035

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・さすがケンウッドの上位機種ですね。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Kt202007

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コメント

はじめまして、海老蔵と申します。
KT-2020で検索しましたら、こちらにたどり着きました。
オーディオ好きだった亡き父の残したKT-2020を、私が大切に使用しようと思い、綺麗にお掃除をしたのですが、不具合が見つかりました。
ディスプレイの左4本(赤)・中央1本(白)・右4本(赤)のバーがあります。(7段階)
通常つまみを回しますと放送局が見つかり、中央の白いバーが点灯すると思うのですが、私の2020は中央の白いバーすぐ左横の赤いバーが7段階すべて点灯します。(その時STEREO表示が点灯)MODULATION(%)」表示も赤いところまで点灯します。
これは故障でしょうか?
父が大事にしていたものなので、何とか正常に使用できるようにしたいのですが、修理に出した方が良いのでしょうか?
お忙しい中、申し訳ございませんが、良きアドバイスをいただければ幸いです。
よろしくお願い致します。

海老蔵様

ご指摘の症状は故障ではなくFM同調点がズレていることが原因と思います。
ダメもとで挑戦される場合は以下の調整法をお試しください。

【検波調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・地元FM局受信 → L13調整 → 0.0V±10mV
 ・TP5~GND DC電圧計セット
 ・地元FM局受信 → L15調整 → 0.0V±10mV

上記調整でディスプレイ表示は中央を示すようになると思います。

ただ他の調整箇所も大きくズレている可能性が高いので、今後も長くお使いになるのでしたらKENWOODサービスでキチンと診てもらうことをお勧めします。


こんばんは。先日は貴重なご意見、ありがとうございました。

BLUESS様の言う通りに調整してみたところ、治りました。

本当に助かりました。これからも末永く使用していきたいと思っておりますので、近いうちに

BLUESS様のおっしゃるようにKENWOODサービスに診てもらう方がいいのかもしれません。

もう一つ意見をお聞かせ下さい。何気にAMを聞いてみようと思ったのですが、1422kHzし

か聴けません。これも同調点がズレなのでしょうか?当方は東京都内(大田区)です。

こんにちわ。
初めまして、たこぼうずと申します。
先日久し振りにKT-2020を出してきて、電源を入れたら同調ずれがあり、BLUESSさんとひろくんさんのホームページを見て同調点の調整をして直りましたが、ひとつだけ疑問点がありますので教えてください。
VT電圧の調整で、76MHzの電圧が3.0Vのところ、ひろくんさんの方では3.3Vに調整になっています。
どちらが正しいのか教えて頂けませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。

KT-2020のサービスマニュアルや回路図は未入手なのでメーカー指定値は不明です。正解は分かりません。

当時のノートを読み直すと、私の方はKT-1100SD(国内版KT-3030)の調整方法を参考にしたことになっていますが、この方法も正解かどうかは不明です。

そうですか。分かりました。
ひろくんさんの方にも聞いてみます。
ありがとうございました。

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