フォト
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

チューナー関連リンク

« TRIO KT-7100 修理調整記録 | トップページ | LUXMAN T-530 »

2015年11月29日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録

 ・2015年10月末、KT-1100Dの再調整を承りました。
 ・この機種は発売当時に購入し、長くエアチェック用に使った経験があります。
 ・当時はSONY 333シリーズ、DA-F9000、そしてこの KT-1100Dがお気に入り機種でした。
 ・でもFPGAチューナーを使うようになってシンセ機はほとんど処分しました。
 ・KT-1100Dの内部写真や調整記録を残していなかったので良い機会をいただきました。
 ・以下、作業記録です。

Kt1100d18

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・取扱説明書 PDF形式
 ・KENWOOD カタログ(1986年11月版) D-3300T/KT-1100D/KT-1010F/KT-880F
 ・KENWOOD カタログ(1987年9月版) KT-1100D/KT-V990/KT-V880

Kt1100d02 Kt1100d04

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル左上にある「KENWOOD」のロゴが立体型のバッジタイプです。
 ・立体バッジではなくて普通の白文字印刷のタイプもあります。
 ・外観は経年の汚れがありますが目立つキズは無さそうです。
 ・背面の音声出力端子が破損しています。
 ・電源オン。表示部は文字欠けや文字痩せもなく明るさ十分です。
 ・FMアンテナを接続して受信テスト。
 ・FMは-0.1MHz周波数ズレ。Tメーターが中点ではなく右に1本ずれる。
 ・IF BAND切替OK。RF SELECTOR切替OK。TEST TONE OK。
 ・ズレた周波数で受信するもののその他の動作は大丈夫そうです。
 ・AMループアンテナ接続。AM放送は特に問題なさそう。

Kt1100d10 Kt1100d11 Kt1100d12 Kt1100d13 Kt1100d15

■音声出力端子修理-----------------------------------------------------

 ・Lch端子の内側プラスチックまで割れています。
 ・部品取り用 PIONEER F-120D の基板に同じ形の端子がありました。
 ・これを移植して修理完了。

Kt1100d20 Kt1100d21 Kt1100d23 Kt1100d25 Kt1100d26

■内部確認+調整記録-------------------------------------------------

Kt1100d40 Kt1100d41 Kt1100d42 Kt1100d43 Kt1100d44
Kt1100d45 Kt1100d46 Kt1100d47 Kt1100d48 Kt1100d49
Kt1100d51 Kt1100d52 Kt1100d53 Kt1100d54 Kt1100d55

・サービスマニュアルは未入手ですが、D-3300TKT-2020の調整方法を流用できます。

【VT電圧】
 ・TP7~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.14V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V ※実測25.82V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV ※実測0.63v
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V±10mV ※実測-0.28v
【RF調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L5調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【SIGNAL METER調整】
 ・電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(無変調,43dBu)→ VR3調整 → 最上段ドット点灯
【TUNING METER調整】
 ・電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(10Hz,100%変調,80dB) → VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MPX VCO調整】
 ・TP19 に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ L25調整 → Lch最大
【歪調整1 DET】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR3:DET調整 → 高調波歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR4:MONO調整 → 2kHz歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 3kHz歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ VR5:ST-L調整 → 高調波歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ VR7:SUB調整 → 高調波歪最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ VR2:DET調整 → 高調波歪最小
【SEPARATION調整1 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整2 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,100%ステレオ変調,80dB)→ VR1調整 → 左右信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・電源スイッチ後方の小さな基板
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR4調整 → 100%点灯位置

【AM簡易調整】
 ・VT電圧 522kHz → L20 → TP9電圧 → 2.3V
 ・VT電圧 1629kHz → TC2 → TP9電圧 → 21.2V
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → 音質チェック

Kenwood_kt1100d_sche

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・久しぶりにKT-1100Dの音を聴きました。やはりイイですね。
 ・RF SELECTOR を DISTANCE に設定すると微弱FM局の電波もよく拾います。
 ・特に他機種では入感しないコミュニティFM局がいくつも聴こえます。
 ・FM受信性能は抜群に良いです。

Kt1100d19

« TRIO KT-7100 修理調整記録 | トップページ | LUXMAN T-530 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« TRIO KT-7100 修理調整記録 | トップページ | LUXMAN T-530 »