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2016年2月14日 (日)

TRiO KT-2200 修理調整記録

 ・2015年12月初め、KT-2200の修理調整を承りました。
 ・以下、作業内容の記録です。

Kt220010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・>オーディオ回顧録 TRiO KT-2200
 ・オーディオの足跡 TRiO KT-2200 ¥98,000円(1983年頃)
 ・CoolTune FM/AM TUNER 実験室 (カタログと取扱説明書)

Kt220002 Kt220004

 ・<参考>KT-2200 1号機の記録
 ・上記記事で KT-2200 と L-03T の回路図を詳細比較しました。
 ・Σ回路以外はとKT-2200とL-03Tの回路構成は同じでした。

■動作確認------------------------------------------------------------

<ご指摘の不具合状況>
 ・受信感度が低い
 ・周波数ずれがある
 ・音が歪む
 ・ステレオ受信時にLチャンネル側の音が小さい

Kt220012 Kt220013 Kt220014 Kt220015 Kt220016

<確認事項>
 ・キレイな個体です。大きなキズは見当たりません。
 ・ただ、正面から見ると周波数目盛りを刻んだプレート右側がずり落ちています。
 ・電源オン。二つのメーター照明点灯。赤い指針点灯。
 ・RF DISTANCEでFM放送を受信OK。
 ・ただしRF DIRECTにすると感度弱く、いつも受信できるFM局がMUTINGに埋もれる。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・+0.2MHzほどの周波数ズレ。IF BAND切替OK。STEREOランプ点灯。
 ・同調後にチューニングつまみから指を離すとサーボロックランプ点灯。
 ・REC CAL音OK。SメーターとDEVIATIONメーターの切替OK。
 ・MUTING動作OK。スライド式VRでMUTINGレベル可変OK。
 ・固定/可変出力OK。可変VRにガリなし。マルチパスH端子からも音声確認。
 ・インジケーター類すべて点灯。基本動作OKです。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM5連AM3連バリコン搭載。加えてたくさんのコイルが並んでいます。
 ・回路図を見ないとどのような構成になっているのか分からないです。
 ・TR7040:MPX-IC KT-1100にも同じICが使われています。

Kt220020 Kt220021 Kt220022 Kt220023 Kt220024
Kt220025 Kt220026 Kt220029 Kt220030 Kt220031
Kt220032 Kt220033 Kt220034 Kt220035 Kt220036

■修理記録:周波数目盛りを刻んだプレート貼り直し----------------------

 ・原因は両面テープの劣化です。私のKT-2200も同じ症状でした。
 ・一度剥がして、古いテープを取り除いてから貼り直しました。

Kt220041 Kt220042 Kt220043 Kt220044 Kt220045

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・以下の調整方法は試行錯誤を繰り返した記録です。
 ・本来の調整法とは異なる可能性大です。
 ・MPX部の調整法はKT-1100のサービスマニュアルを参考にしました。

Kt2200algn

【機器の設定】
 ・RF=DISTANCE
 ・サーボロック OFF
【IF VCO6.2MHz調整】
 ・TP=IC2 JRC1496 8ピン(R16右側)周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 90dB Sメーター最大位置で受信 → L20調整 → 6.2MHz
【検波調整1】
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz 無変調 90dB Sメーター最大位置で受信 → L26調整 → Tメーター中点
【フロントエンドOSC調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz 無変調 90dB 受信 → OSCトリマ調整 → ダイヤル指針83MHz
  ※コイル調整は難度高いのでノータッチ
【フロントエンドRF調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz 無変調 50dB 受信 → RFトリマ3個調整 → Sメーター最大
 ・83MHz 無変調 50dB 受信 → T1調整 → Sメーター最大
  ※コイル調整は難度高いのでノータッチ
【検波調整2】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 1kHz 60dB受信 → Tメーター中点確認
 ・83MHz 1kHz 60dB受信 → L25調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz 1kHz 60dB受信 → VR2調整 → 高調波歪最小
【IF WIDE調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz MONO 1kHz 60dB 受信 → L4,L5,L6,L7,L8,L9,L10,L11,L12調整
    → Sメーター最大 かつ高調波歪最小
【IF WIDE調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz ST 1kHz 60dB 受信 → L16,L17,L18調整 → 高調波歪最小
【IF NARROW調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz 1kHz 60dB 受信 → L14,L15調整 → 高調波歪最小
【NARROW GAIN調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 無変調 40dB 受信 → Sメーター目盛り記録
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz 無変調 40dB 受信 → VR1調整→ Sメーター目盛りWIDE時と同じ
【VCOフリーラン周波数調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・TP R163上側に周波数カウンタ接続
 ・無信号 → VR6調整 → 152kHz±100Hz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz パイロット信号 60dB 受信 → VR5調整 → 19kHz最小
 ・83MHz パイロット信号 60dB 受信 → L37調整 → 19kHz最小
 ・左右バランスに注意
【セパレーションWIDE調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR7調整 → Lch漏れ最小
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR8調整 → Rch漏れ最小
【セパレーションNARROW調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR9調整 → L/Rch漏れ最小
【Sメーター調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 無変調 60dB 受信 → VR3調整 → Sメーター目盛り4.25
【DEVIATION調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz MONO 1kHz 60dB 受信 → VR4調整 → Dメーター目盛り100%

<調整結果>
 ・部品の故障はなかったです。
 ・受信感度が低かった件はIF段のコイル調整(特にL4,L5)で大きく改善しました。
 ・左右chのレベル差は無くなりました。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・上記再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・照明窓を楽しむ機種としてはちょっと物足りませんが、、
 ・バリコンチューナーらしくない上品なデザインがいいですね。

Kt220011

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