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2016年5月の記事

2016年5月29日 (日)

KENWOOD L-01T 修理調整記録3

 ・2016年2月、L-01Tの修理調整を承りました。
 ・以下、作業記録です。

L01t04

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年頃)
 ・Hifi engine KENWOOD L-01T 輸出機のサービスマニュアルが入手できます。
 ・KENWOOD L-01T 1号機の記録
 ・KENWOOD L-01T 2号機の記録

L01t02 L01t03

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・全体に汚れ、キズが目立つ個体です。
 ・電源オン、オレンジ色照明が部分的に暗い。電球切れか?
 ・Wide/Narrow、Direct/Normal の青い三角形表示も一部電球切れの模様。
 ・STEREOランプは赤く点灯。二つのメーター照明点灯。
 ・TメーターとSメーターの動作正常。地元FM局を受信している。
 ・電源投入後5分くらいは不具合なしと思いました。
 ・その後、ご指摘のようなチリチリノイズ発生。
 ・固定出力、可変出力ともに同じノイズが聞こえる。
 ・マルチパスH端子からも同じノイズが聞こえる。
 ・二つのメーターはノイズ発生時も正常動作している。
 ・本体底面にKENWOODサービスの修理記録。
 ・昭和61年(1986年)ダイヤル指針の電球が交換されたようです。

L01t01 L01t10 L01t12 L01t13 L01t20

■修理記録:チリチリノイズの原因調査------------------------------------

 ・FM放送を受信中に「チリッチリッチリ、、」という小さなノイズが発生します。
 ・クラシック番組のピアニシモ部分で気になります。
 ・ロックやポップスを聴いていると気が付かないかも?
 ・マルチパスH端子の音を確認すると、ここからも同じチリチリノイズが聴こえます。
 ・LA1231N-6pinクアドラチュア検波の音を直接聞くとここはノイズなし。
 ・1号機の修理経験から ローパスフィルターFL3(LPF250kHz)を保管品と交換。
 ・これで直るかと思ったら、、残念、、はずれました。

L01t60 L01t61 L01t62 L01t63 L01t65

 ・ただ怪しい範囲は特定されているので順番に部品交換。
 ・まず TR4010A周辺の電解コンデンサ交換。
 ・C122(1uF50V),C48(100uF10V),C49(10uF16V),C51(1uF50V),C52(1uF50V) →はずれ
 ・次はIC AN610PとTR4010Aを交換 → はずれ
 ・最後に KT-900ジャンク機からFL1(LPF3.5MHz)を移植 →当たり!
 ・これでようやくノイズが解消しました。
 ・今回もノイズ源はフィルターでした。

L01t70 L01t71 L01t72 L01t74 L01t75

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・ノイズ源の修理を終え、海外版サービスマニュアルに沿って各部調整しました。

FMフロントエンド】
 ・OSC調整83MHz → OSC coil
 ・トラッキング調整76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6
 ・トラッキング調整90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6
 ・IFT調整 → L17,L19,L21 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・LA1231Nクアドラチュア検波調整 → L6 → Tメーター中央
【ミューティング調整】
 ・VR2
【WIDE GAIN調整】
 ・Narrow受信 → Sメーターレベル記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【Sメーター調整】
 ・VR3
【第2IF調整】
 ・83MHz受信 → L8調整 → TP=1.96MHz
【VCO調整】
 ・無変調 → VR6調整 → TP(R117) → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・VR7,L16調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・フロントエンドL21調整 → 高調波歪最小へ
【SCA調整】
 ・MEGURO DARC ENCODER MSG-2170でFM多重信号を生成
  ※L&R=80%、Pilot=10%、DARC=10%
 ・L10,L11調整 → D36カソード側DC電圧最大へ
 ・VR5調整 → IC9-1pin電圧測定 → +電圧が-電圧に変わる位置に設定
 ・IC9-1pin電圧が+→-に変わることでSCAフィルター回路のスイッチオン
 <簡易調整>
 ・VICS信号が載ったNHK-FMを受信しながらでも調整できます。
 ・D36電圧は放送内容によって変動しますが、L10を反時計回りに約1回転(360度)
 ・続いてL11も反時計回りに約1回転(360度)、これでおよそ最大電圧位置になります。
 ・次にIC9-1pinの電圧を見ながらVR5を時計方向に少し回す。
 ・+7.5V→安定して-6.6Vを示す位置にセット。
【ノイズアンプ調整】
 ・離調状態  VR4調整 → Q6(2SC2785)エミッタ電圧 → 8V
【SUB調整】
 ・83MHz L-R信号受信 → VR8調整 → Lch最大
 ・同上  → VR9調整 → Rch最大
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR10→Rch、VR11→Lch
 ・Narrow受信 VR1(X13-2690基板)

L01t21 L01t22 L01t23 L01t24 L01t25
L01t26 L01t27 L01t28 L01t29 L01t30

■修理記録:ミューティングが解除されない-----------------------------

 ・修理調整を終えて電源オン、二つのメーターが正常動作します。
 ・ここで次なる不具合に気が付きました。
 ・通常は電源オン後約5~6秒後にFM音声が流れてきます。
 ・ところが数分待っても音が出ないことがあります。
 ・二つのメーターは正常動作ですからミューティングが解除されない状態か?

 ・調べてみるとMUTING回路のリレーRL2を駆動する電圧(19番端子)が低すぎる。
 ・ここの本来電圧は14V前後のはず。ところが5V前後でフラフラしている。
 ・怪しそうなトランジスタQ13,Q12(2SA733)→ 2SA1015交換→効果なし。
 ・電解コンデンサC38(47uF/16V)→47uF/25V交換→効果なし
 ・両極性電解コンデンサC40(10uF/16V)→10uF/25V交換→効果なし
 ・IC7(TC4069UBP)-6ピン電圧が5V前後で安定しない。
 ・IC7(TC4069UBP)の故障を疑って新品に交換→当たり。
 ・RL2を駆動する電圧(19番端子)が13.9Vで安定してミューティング解除。

L01t80 L01t81

■ボディ中央部が妙に盛り上がっている件--------------------------------

 ・これはボディが正常にセットされていない状態です。
 ・ボディ前部に金具があり、これをフロントパネル側にセットすると盛り上がりは解消されます。
 ・中央部が盛り上がっているのは、ボディを開けた後、無理やり蓋をした状態です。
 ・今回の個体もキチンをセットすると盛り上がりはなくなりました。
 ・ヤフオクの出品を見ると、盛り上がった個体は結構ありますね。

L01t90 L01t91

2016年5月22日 (日)

SONY ST-5150 修理調整記録2

 ・2016年2月、ST-5150のメンテナンスをお引受しました。
 ・本機が発売された当時に購入したワンオーナー品だそうです。
 ・本体にもウッドケースにもほとんど傷が見当たりません。素晴らしい!
 ・以下、作業記録です。

Sony_st515005

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5150¥39,800(1973年発売)
 ・Hifi Engine SONY ST-5150
 ・カタログ(1973年6月版) TA-1150/ST-5150

Sony_st515002_2 Sony_st515011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ウッドケースはほぼ無傷、とても状態が良いです。
 ・大切に扱われていた個体と分かります。
 ・電源オン。周波数窓の緑色照明点灯、右側の緑色塗料が少しハゲ。
 ・Tメーターの照明電球が切れています。その他の電球は点灯OK。
 ・FM/AMとも受信しました。
 ・FMは若干の周波数ズレとTメーターズレ(同調点ズレ)を確認。
 ・Tメーターがやや左に振れた位置でMUTING解除される。
 ・75Ωアンテナケーブルを接続してFM放送を受信確認。
 ・-0.2MHz程度の周波数ズレ。二つのメーター動作はOK。MUTING動作OK。
 ・STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。
 ・AMは背面バーアンテナで受信OK。
 ・FM/AMとも基本動作に問題なさそうです。

Sony_st515003 Sony_st515004 Sony_st515006 Sony_st515007 Sony_st515008
Sony_st515009 Sony_st515010 Sony_st515013 Sony_st515014 Sony_st515015

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・今回のST-5150は RT402,RT403 が実装されていました。
 ・今までに見たST-5150ではRT402,403が実装されていない個体もありました。
 ・回路図には記載はありません。
 ・フロントパネル裏側に「470926」の印字 → 昭和47年9月26日(1972年)

Sony_st515020 Sony_st515021 Sony_st515023 Sony_st515024 Sony_st515025
Sony_st515026 Sony_st515027 Sony_st515028 Sony_st515040 Sony_st515041

■修理記録:電球交換------------------------------------------------------------

 ・Tメーター照明電球が切れていました。
 ・8V 0.15A ジャンク機から部品取りしてあった手持ち電球に交換しました。

■調整記録------------------------------------------------------------

  ・ST-5150 回路図

【レシオ検波調整】
 ・何も受信しない状態 T201上段コア調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・90MHz CT204調整 → Sメーター最大
 ・76MHz L104調整 → Sメーター最大
【FM受信調整】
 ・90MHz受信 CT201,CT202,CT203調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 L101,L102,L103調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 IFT調整 → Sメーター最大
 ・RT202 FM Sメーター振れ調整
【MUTINGレベル調整】
 ・T202調整 → D204電圧最大
 ・RT201調整 → ミューティング動作レベル調整
【検波歪み調整】
 ・T201下段コア調整 → 高調波歪み最少
【セパレーション調整】
 ・SUB信号送信 → T401調整 → Lch出力最大へ
 ・RT401 セパレーション調整
【AM調整】
 ・CT101,CT102
 ・T301,バーアンテナ内コイル
 ・RT301 AM Sメーター振れ調整

St5150

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・緑色に浮かび上がる周波数窓が美しいです。
 ・40年以上前の製品とは思えないほど状態が良いです。
 ・FM放送が存続しているうちは大切に使い続けたいですね。

2016年5月15日 (日)

Accuphase T-106

 ・2016年1月、高級チューナーの調整作業を承りました。
 ・アキュフェーズ製では珍しくAM受信回路を搭載している機種です。
 ・そのAM回路は「シンクロナス検波」を採用しています。
 ・調べてみるとシンクロナス検波とは SANSUI TU-X1 と同じ「同期検波」でした。
 ・とても興味深い研究テーマをいただきました。

Accut10611

■製品情報------------------------------------------------------------

オーディオの足跡 Accuphase T-106 ¥145,000(1984年1月発売)

Accut10602 Accut10614

●正確な電子同調方式
選局のための同調は水晶発振子により希望信号に±0.002%の精度でピタリと合わせることができ、時間や温度変化によるズレはほとんどなく、ひずみ最少、感度最高の点にロックします。電子同調のため外部振動による変調ひずみや雑音はほとんど生じません。周波数のディジタル表示は雑音の発生しないスタティック方式です。

●14局ランダムメモリーとパルスチューニング方式
7個のフェザータッチボタンを複式に使用し、14局のFMとAMステーションを好みのボタンにランダムメモリーしておき瞬時に呼び出すことができ、受信ボタンのナンバーと周波数がディジタル表示されます。バリコン式チューニングと同じフィーリングの光学を応用した回転ツマミ式チューニングも備えており、ピップ音とともに100kHzおき(AMは9kHzおき)に連続選局することもできます。

●2段複同調フロントエンドによるFM妨害波の除去
妨害波の中から希望局だけを選び出して増幅し、中間周波を作り出すフロントエンドはFMチューナーの頭脳ともいうべき重要な部分です。本機のフロントエンドは入力と増幅段間がそれぞれ複同調となっており、大入力の妨害波による混信(RF相互変調)を大幅に改善し、切り替えなしに大入力に対応しています。

Accut10624 Accut10625 Accut10626 Accut10627 Accut10628

●新開発DGL FM検波器と群遅延平坦IFフィルター
T-106は新しく開発されたDGL検波器と、特に選択した群遅延平坦IFフィルターを組み合わせることにより安定で歪の少ないキャプチャーレシオの優れた特性を得ています。
DGL(Differential Gain Linear Detector)検波方式は、高速ロジックICの出力の遅れ時間に着眼し、これを19個直列にしてひずみ最少、S/N最良になるように位相角を114度遅らせて、この遅延信号と入力信号をエクスクルーシブ・オア回路に加え、二つの信号間の電位を選択して回路を開閉し、変調によって生ずる信号波の疎密度をディジタル的に検出(論理的乗算)して音声信号を取り出す新しい方式で、遅延回路の直線領域が極めて広く(±5MHz)、しかも無調整回路のため安定で、その上素晴らしい微分利得直線特性が得られます。IFフィルターは広(NORMAL)と狭(NARROW)の2組を使用しており、混信の激しいときはNARROWに切り替えることにより選択度重点の受信ができます。

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●最新のFMステレオ復調器
最新技術を集積したFMステレオ復調回路により、復調のみの性能(実測値)は極限に近い特性を得ています。FMステレオ入力が小さく、クリアな受信ができない領域(5uV以下)では自動的にモノフォニックに切り替わり、清澄な受信ができるようになっています。またこの後に続くオーディオ回路は、使用部品を厳選し、音質重視の設計をいたしました。

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●AMシンクロナス検波による混信除去と低ひずみ率
T-106はAM放送受信も重視し、ひずみが少なく混信除去能力に優れたシンクロナス検波を採用しました。シンクロナス方式は、混合器に注入する局発発振周波数を入力搬送波と同一にすることにより一挙にオーディオ信号を取り出すもので、選択度はオーディオ回路に設けた低域フィルターの特性で決まり、検波ひずみの少ない優れた方式で、将来AMステレオ放送が始まればスタンダードになる方式と考えられます。
シンクロナス検波のもう一つの大きな特長は、妨害波が受信局より高い周波数側か低い周波数側かにより側波帯(Sideband)を選択することができるので、上空波が強くなる夜間、海外局の混信に悩む地域で威力を発揮いたします。

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本機は標準広帯域スーパー方式にプラスしてシンクロナス検波回路を採用しています。周波数特性は最近行われているNHKのサウンドイコライジング(プリエンファシス)特性に合わせたディエンファシス特性を持たせてありますので、プリエンファシス放送を良好な周波数特性で受信することができます。また9kHzフィルターにより隣接局のビートを取り除いています。

●2メーターによる電波インジケーター
信号強度を示すSメーターと変調度を200%まで表示するピーク変調度計により入力電波の状態を知ることができます。また変調度計はスイッチ切り替えによりマルチパス計となり、ひずみ最少になるアンテナ方向を知ることができます。

●その他の機能
付属機能として電波の弱いステレオ局のノイズを低減する「ノイズフィルター」、混信の多いときに使用する「セレクティビティ・スイッチ」、局間ノイズを取り去る「ミューティング・スイッチ」、混信時にAM側波帯を選択する「サイドバンド・セレクター」、そしてその他のプログラムソースの音量レベルに合わせる「レベルコントロール」などが完備されています。

●別売ローズウッド・キャビネット
天然ローズウッド仕上げのキャビネットを用意しました。リスニングルームの雰囲気を一段と引き立てます。
型名 A-9
価格 16,000円
サイズ 幅466mm×高153mm×奥行385mm

Accut10620 Accut10644 Accut10645 Accut10646 Accut10647
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■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディやパネルは経年の汚れが目立ちます。
 ・電源コードを接続してスイッチオン。
 ・二つのメーター照明点灯。周波数表示点灯。
 ・周波数ツマミを回すとFM=0.1MHz単位、AM=9kHz単位で周波数が変化します。
 ・周波数の変化に応じて「ピッ」「ピッ」と電子音が鳴ります。
 ・オートサーチのような周波数が自動的にアップダウンする機能はありません。
 ・アナログチューナーのようにツマミを回して希望周波数に合わせます。
 ・最初は面倒ですが、メモリー登録を済ませればあとの操作は楽になります。

Accut10603 Accut10604 Accut10605 Accut10606 Accut10607

 ・メーター照明点灯。Tメーター代わりに[TUNED]点灯。[STEREO]点灯。
 ・名古屋地区のFM放送局を正常に受信しました。
 ・周波数ズレなし。表示管の劣化もなさそうです。
 ・IF BAND切替(NARROW/NORMAL)OK、MUTING動作OK。
 ・メーター切替(MULTIPATH/DEVIATION)OK。
 ・FILTER切替(ON/OFF)の効果がよく分かりません?

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 ・手持ちの適当なAMループアンテナでAM放送も受信できました。
 ・ただ高い周波数のAM局(CBC 1053kHz、東海1332kHz)の感度が悪いようです。
 ・SIDE BAND SELECTOR切替スイッチに上下(upper/lower)の区別が無いのが残念。
 ・どちらかクリアに聞こえる方に切り替えて使用します。
 ・FM/AMともメモリー登録OK。可変出力VRにガリ無し。

■内部確認+調整記録------------------------------------------------

 ・回路図やサービスマニュアルは見つかりません。
 ・ひろくん様のサイトで紹介されている T-107 の調整方法を参考にさせていただきました。

 ・VR1 NARROW GAIN
 ・VR2 S-METER MAX
 ・VR3 S-METER MIN
 ・VR4 76K VCO
 ・VR5 PILOT CANCEL
 ・VR6 SEPARATION
 ・VR7 SIGNAL MUTE
 ・VR8 TUNE MUTE
 ・VR9 MOD
 ・VR201 METER
 ・VR202 記載なし

Accut106

【電圧確認】
 ・+15 → +14.9V
 ・+ 5 → +4.95V
 ・+5.6→ +5.65V
●FM部
【本体設定】
 ・MUTING OFF
 ・FILTER OFF
 ・SELECTIVITY NARROW
【VT電圧】
 ・J3~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → OSCコイル調整 →確認のみ※実測 3.6V
 ・90MHz → OSCトリマ調整 →確認のみ※実測21.5V
【RF調整】
 ・VR2足にDC電圧計セット
 ・76MHz 無変調 40dB → RFコイル調整 → 電圧最大
 ・90MHz 無変調 40dB → RFトリマ調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・VR2足にDC電圧計セット
 ・83MHz 無変調 40dB → IFT調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz 無変調 80dB → T2調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz 無変調 80dB → T1調整 → 高調波歪最小
【IF GAIN調整】
 ・83MHz 無変調 80dB → VR1調整 → NORMAL/NARROWでSメーター振れ同じ
【SIGNAL METER調整】
 ・83MHz(無変調, 40dB)→ VR2調整 → Sメーター= 40
 ・83MHz(無変調,100dB)→ VR3調整 → Sメーター=100
【MUTING調整】
 ・MUTING ON
 ・83MHz(100%変調, 20dB)→ VR7調整 → MUTINGオン
【STEREO歪調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(1STEREO変調,80dB)→ IFT調整 → 高調波歪最小
【MPX VCO調整】
 ・TP9に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR12調整 → 76kHz
【SEPARATION調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz(R/L信号,1kHz 80dB)→ VR5調整 → もれ信号最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(STEREO 100%変調)→ VR9調整 → DEVメーター100%
●AM部
【VT電圧】
 ・J3~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 522kHz → T205調整 → 確認のみ※実測 1.5V
 ・1629kHz → VC1調整 → 確認のみ※実測23.3V
【RF調整】
 ・ 522kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大
 ・1629kHz → VC3,VC2調整 → Sメーター最大
 ・ 999kHz → T203調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・ 999kHz → T204,VC4調整 → 歪み最小
【Sメーター調整】
 ・VR201 メーター振れ調整

【AM同期検波位相調整】
 ・AM部の調整方法は試行錯誤の結果です
  ・TP201 IC201-1ピン → AM放送が聞こえる
  ・TP202 → 449.99kHz
  ・TP203 → 449.99kHz
  ・TP204 → AM放送が聞こえる
  ・TP205 → AM放送が聞こえる
 ・上記確認事項と回路図を研究した結果、これでいいのかな?
 ・TP204、TP205をWavespectra接続
 ・VR202調整 → リサージュ波形を正円に

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも故障個所はありませんでした。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・シンクロナス検波(同期検波)が意外な発見でした。

Accut10612

2016年5月 8日 (日)

PIONEER SX-535

 ・2015年11月末、ヤフオクで古いレシーバーを入手しました。
 ・当然ジャンク品。さらに動作未確認のためか入札なし。
 ・とりあえず開始価格で参加したらそのまま終了のパターンでした。
 ・入手から随分時間が経ちましたが、ようやく整備完了しました。

Pioneer_sx53508

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・Hifi Engine PIONEER SX-535 ※サービスマニュアルあり
 ・パイオニア レシーバー総合カタログ(1974年4月発行)

Pioneer_sx53502 Pioneer_sx53511

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1974。
 ・意外にも、、フロントパネル、ウッドボディともにほぼ無傷。
 ・経年の汚れはクリーニングでキレイになりそう。
 ・電源オン。周波数窓が青い照明に浮かび上がる。
 ・二つのメーター照明が点灯。指針照明点灯。
 ・FM/AM/PHONO/AUX 入力切換に応じたポジションランプが点灯しない。

Pioneer_sx53501 Pioneer_sx53503 Pioneer_sx53504 Pioneer_sx53505 Pioneer_sx53506

 ・FMアンテナを接続してREC OUT端子で出音を確認。
 ・STEREOランプ点灯。Sメーター最大位置とTメーター中央位置が合わない。
 ・PHONOはMMカートリッジでレコード再生OK。ちょっと歪っぽい?
 ・AUXはCDプレーヤーを繋いで再生OK。意外に綺麗な音です。
 ・壊れても構わない安いスピーカーを接続して音出し確認。
 ・CDを聴きながら音質チェック。ボリューム、バランスに多少のガリあり。
 ・トーンコントロール、バランス調整は聴感で効果確認OK。
 ・ヘッドホン端子から出てくる音もOK。

Pioneer_sx53510 Pioneer_sx53512 Pioneer_sx53513 Pioneer_sx53514 Pioneer_sx53520

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・大量に堆積したホコリを大掃除。
 ・FM3連、AM2連バリコンの小さなフロントエンドユニット。
 ・HA1137 クアドラチュア検波
 ・HA1156 PLL MPX-IC
 ・HA1138 AMシステム
 ・VR1 Sメーター振れ調整
 ・VR2 VCO調整
 ・清掃のためフロントパネル分解。
 ・フロントパネル裏側にシールが貼ってありました。
 ・製造年月日は昭和49年12月5日、1974年ですね。
 ・入力切換に応じたポジションランプはそもそも存在しない。
 ・調整用VRは2個だけ、さすが低コスト機でした。

Pioneer_sx53521 Pioneer_sx53522 Pioneer_sx53523 Pioneer_sx53524 Pioneer_sx53525
Pioneer_sx53526 Pioneer_sx53527 Pioneer_sx53528 Pioneer_sx53529 Pioneer_sx53530
Pioneer_sx53531 Pioneer_sx53532 Pioneer_sx53533 Pioneer_sx53540 Pioneer_sx53541
Pioneer_sx53542 Pioneer_sx53543 Pioneer_sx53544 Pioneer_sx53545 Pioneer_sx53547

■調整記録------------------------------------------------------------

Pioneer_sx53550 Pioneer_sx53551 Pioneer_sx53552 Pioneer_sx53553

【FM OSC調整】
 ・9番端子にDC電圧計セット
 ・76MHz T3調整
 ・90MHz TC3調整
【FM RF調整】
 ・9番端子にDC電圧計セット
 ・76MHz T1,T2調整
 ・90MHz TC1,TC2調整
【FM検波調整】
 ・83MHz T5下段コア調整 → Tメーター中点
 ・83MHz T5上段コア調整 → 高調波歪最小
【FM MPX調整】
 ・18番端子に周波数カウンタ接続
 ・VR1調整 → 19kHz
【Sメーター振れ調整】
 ・VR4調整
【AM OSC調整】
 ・T6,TC4
【AM RF調整】
 ・背面バーアンテナ、TC5調整
【パワーアンプ部】
 ・入力切換=AUX(AUX入力端子には接続しない)
 ・スピーカーA/B オフ
 ・電源オンから10分程度放置
 ・TP1~1番端子間 DC電圧計セット
 ・VR1(Lch)調整 → 10mV
 ・TP2~7番端子間 DC電圧計セット
 ・VR2(Rch)調整 → 10mV

Pioneer_sx535

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・レシーバーのフロントパネルはとても美しいと感じます。
 ・音質はそこそこですが、眺めているだけで大満足です。
 ・ただ、これ以上傷口を広げないため、、、
 ・収集はTメーターとSメーターを装備した機種だけに限定しています。

Pioneer_sx53507

■PIONEER製レシーバー一覧-----------------------------------------

1970年頃 1972年頃 1974年頃 1976年頃
SX-100S / 125,000円
Sx100s_2
 →過去記事
SX-818 / 100,000円
Sx818
- -
SX-90 / 80,000円
Sx90
SX-717 / 78,000円
Sx717
 →過去記事
SX-737 / 85,000円
Sx737
 →過去記事
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2016年5月 1日 (日)

KENWOOD KT-V990

 ・2016年1月初め、KENWOOD KT-V990の調整依頼を承りました。
 ・ノイズが多い状態だそうです。
 ・調整だけで復活するといいのですが、、

Ktv99015

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-V990 ¥59,800(1987年頃)
 ・KENWOOD KT-990D 回路図

Ktv99002 Ktv99011

 ・FM/AM/TV(VHF/UHF)チューナーです。
 ・アナログTV放送は終了しましたがFM/AMチューナーとしてまだまだ使えます。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・目立つキズもなく外観の状態は良いです。
 ・アンテナを接続して電源オン。
 ・FL管点灯。明るさは十分。文字痩せ、文字欠けなし。
 ・オート選局で名古屋地区のFM放送局を正常に受信しました。
 ・バー表示タイプのTメーター、Sメーターの動作OK。周波数ズレなし。
 ・STEREOランプ点灯OK。
 ・RF切替(LOCAL/DISTANCE)、IF切替(WIDE/NARROW)OK。
 ・REC CALトーンOK。
 ・手元にあった適当なループアンテナで名古屋地区のAM放送を受信できました。
 ・基本的な動作に不具合は無さそうです。

Ktv99003 Ktv99004 Ktv99005 Ktv99007 Ktv99008

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・LA1231N FM IF System
 ・LA3350 PLL MPX
 ・LA1245 AM Tuner
 ・中身は KENWOOD KT-7020 と同じ構成です。
 ・底板にKENWOODサービスの修理済みシールが貼ってありました。
 ・「10.11.15 セパレーション他」 たぶん2010年11月15日。
 ・電源回路周辺の電解コンデンサが数個交換済みでした。

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■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・ACTIVE RECEPTION OFF
 ・RF SELECTOR DISTANCE
 ・IF BAND WIDE
●FM部
【VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 確認のみ※実測3.1V
 ・90MHz → TC1調整 → 確認のみ※実測24.5V
【FM同調点調整】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V
【RF調整】
 ・D42(検波基板CN3 4ピン)DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ L1,L4,L7,L10 調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・D42(検波基板CN3 4ピン)DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ L17調整 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L11調整 → 0.0V
【MPX VCO調整】
 ・TP20に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR3調整 → 76kHz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,80dB)→ L33調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】※DCC基板
 ・83MHz(MONO信号,400Hz,100%変調,80dB)→ VR3調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】※DCC基板
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR4調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】※DCC基板
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR6調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO/L】※DCC基板
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO/SUB】※DCC基板
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(R信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR4調整 → Lchもれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → Rchもれ最小
●AM部
【VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・ 531kHz → L26調整 → 確認のみ※実測1.5V
 ・1602kHz → TC2調整 → 確認のみ※実測8.1V
【受信簡易調整】
 ・ 729kHz(NHK第一)→ L27調整 → シグナルメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)→ TC3調整 → シグナルメーター最大
 ・1053kHz(CBCラジオ)→ L28調整 → シグナルメーター最大

Ktv99000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障箇所はありませんでした。
 ・再調整によって特にセパレーション値が大幅に改善しました。
 ・歪率などの値も良好です。
 ・RF=DISTANCEでの受信感度は抜群に良好です。

Ktv99016

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