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2016年6月の記事

2016年6月26日 (日)

KENWOOD KT-1010F 修理調整記録1

 ・2016年2月、KT-1010Fの故障品が届きました。
 ・電源を入れても全く動作しないそうです。
 ・さて、直せるか??

Kt1010f11

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1010F \59,800(1985年発売)

Kt1010f02 Kt1010f04

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・電源を入れると 表示部に周波数「1888」と表示されます。
 ・それだけです。どのスイッチを押しても全く反応ありません。
 ・電源部電圧を確認すると、電源は生きているようです。
 ・コントロールIC TC9147BP 42ピンVDD電圧=10mV。これはおかしい。
 ・TC9147BP周辺回路を調べた結果、C243 2200uF/6.3v が短絡していることを発見。
 ・C243はメモリ保持用のコンデンサです。
 ・手持ち品からボディの高さに収まる代替品を探して 1000uF/25vに交換。
 ・電源オン、表示部が正常に点灯してFM/AMとも受信できました。
 ・ネット検索したところ、ひろくん様のサイトでも全く同じ故障事例が紹介されていました。
 ・もしかしたらこの機種共通の弱点かもしれません。

Kt1010f20_2

Kt1010f21 Kt1010f22 Kt1010f23 Kt1010f24 Kt1010f25

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ようやく動作するようになったので動作チェックしました。
 ・電源コードの印字「1986」。
 ・表示部は明るく点灯し、文字欠けや文字痩せはない。
 ・オートサーチで地元FM局を受信。STEREOランプ点灯。
 ・FM/AMともこれ以上の不具合はなさそうです。

Kt1010f05 Kt1010f06 Kt1010f07 Kt1010f08
Kt1010f01 Kt1010f03 Kt1010f09 Kt1010f10

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・RF SELECTOR=DISTANCE
 ・IF BAND=WIDE
 ・QUIETING CONTROL=NORMAL(右端)
【VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L8調整 → 実測 2.9V ※確認のみ
 ・90MHz → TC6調整 → 実測24.9V ※確認のみ
【FM同調点調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → T2調整 → 0.0V
【RF調整】
 ・R73右足(Sメーター代用)DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 40dB)→ L1,L2,L4調整 → 電圧最大
 ・83MHz(無変調 40dB)→ T1 → 電圧最大
 ※L1,L2の調整は難しいのでノータッチ
【PLL検波調整】
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → L14調整 → 0.0V
 ・83MHz(1kHz 100% 80dB)受信 → T3調整 → 歪最小
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR8調整 → 19.000kHz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ L20調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,400Hz,100%変調,80dB)→ VR2調整 → 歪調整
【歪調整2 MONO2】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR3調整 → 二次歪調整
【歪調整3 MONO3】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR6調整 → 三次歪調整
【歪調整4 L/R2】IF=WIDE
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR4調整 → 二次歪調整
【歪調整5 STEREO/SUB3】IF=WIDE
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → 三次歪調整
【歪調整6 STEREO/Narrow】IF=NARROW
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪調整
【セパレーション調整】
 ・IF=WIDE
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR10調整 → Rch漏れ最小
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR11調整 → Lch漏れ最小
 ・IF=NARROW
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR9調整 → 両ch漏れ最小
【REC CAL】
 ・392Hz ※確認のみ
AM
【VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・522kHz → L16調整 → 実測 1.8V ※確認のみ
 ・1629kHz(東海ラジオ) → TC2調整 → 実測 8.3V ※確認のみ
【RF調整】
 ・729kHz(NHK)受信  → L18調整 → 最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC3調整 → 最大

Kt1010f30 Kt1010f31 Kt1010f32 Kt1010f40 Kt1010f41
Kt1010f42 Kt1010f43 Kt1010f44 Kt1010f45 Kt1010f

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・QUIETING CONTROL 通常はNORMAL(右端)※ステレオ受信時のブレンド量を調整
 ・QUIETING CONTROL DISTANCE(左端)にするとブレンド量100%,つまりMONO受信となる
 ・RF SELECTOR 通常はDISTANCE ※電波が強すぎる場合はDIRECT
 ・SENS.LEVEL High/Low ※ミューティングレベル切替 
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Kt1010f46_2

Kt1010f12

2016年6月12日 (日)

ALPINE/LUXMAN T-117

 ・2016年2月、研究材料としてT-117をご提供いただきました。
 ・薄型ボディが特徴のFM/AM/TVチューナーです。
 ・調べてみると電波状況に応じてPLL検波とパルスカウント検波を切り換える仕組み。
 ・これはとても興味深い機種です。

T11708

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ALPINE/LUXMAN T-117 ¥59,800(1987年6月発売)
 ・Hifi Engine LUXMAN T-117 AM/FM Stereo Tuner (1988-90) ※TV回路なし

T11702 T11711

 ・ALPINE/LUXMANはアルパインとラックスマンのジョイントブランド。
 ・ネット情報によると1984年~1994年に存在したようです。
 ・でもT-117は海外ではLUXMAN単独ブランドで販売されていました。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字は「1986」。
 ・脚を含めた本体高さはわずか62mm。サンスイTU-S707Xに匹敵する薄型ボディです。
 ・外観にキズは少なく保存状態は良いのですが、天板がベタベタします。
 ・背面には専用端子で繋がったAMループアンテナ付属。たぶん純正品。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部が点灯、文字痩せや欠損なし。
 ・オート選局で地元FM局を受信。STEREOランプ点灯。
 ・IF BAND切替インジケーター点灯。REC CALトーンOK。
 ・付属AMアンテナで地元AM局を受信。ただAM受信が不安定。
 ・AMアンテナ端子に接触不良がありそう。
 ・TV機能は確認不可。

T11703 T11704 T11705 T11706 T11707
T11712 T11713 T11714 T11715 T11716

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM4連バリキャップのフロントエンドパック。
 ・IF BAND切り替え(WIDE/NARROW)
 ・LA1231N:クアドラチュア検波、MUTING制御、Sメーター制御
 ・uPC1211:PLL検波
 ・74LS123:パルスカウント検波用ワンショットマルチ
 ・BU5053:PLL検波パルスカウント検波切替
 ・LA3450:復調用IC
 ・LA1245:AMシステム

T11720 T11721 T11722 T11723 T11724
T11725 T11726 T11727 T11728 T11729
T11730 T11731 T11732 T11733 T11734
T11735 T11736 T11737 T11738 T11739
T11740 T11741 T11742 T11743 T11744

■パルスカウント検波:第2IF周波数-------------------------------------

●KENWOOD製パルスカウント機(1981以前)
  [ 10.7MHz ] → [ LC発振8.74MHz ] → 1.96MHz
●PIONEER F-120/120D(1982/1984)
  [ 10.7MHz×2 ] → [ 水晶発振20.14MHz ] → 1.26MHz
●Technics ST-G7 (1983)
  [ 10.7MHz×3 ] → [ 水晶発振32.3MHz ] → 0.8MHz
●ALPINE/Luxman T-117(1987)
  [ 10.7MHz×3 ] → [ 水晶発振32.975MHz ] → 0.8075MHz

T117align02

 ・T-117は Technics ST-G7 と同様にIF周波数を3逓倍する方式です。
 ・電波強度が十分に高いときはパルスカウント検波、弱いときはPLL検波に切り替える。
 ・検波方式の特徴を活かした贅沢な回路構成ですね。
 ・パルスカウント検波と MPX-IC LA3450 との組み合わせは初体験。

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・AM放送の受信状態が不安定です。
 ・ループアンテナに触れると受信できたりできなかったりします。
 ・AM回路周辺を指で触るときれいに受信できます。
 ・接触不良が怪しいかも?
 ・薄型ボディの弱点で底板が外せません。基板全体を外して裏返しました。
 ・予想通りAM端子がつながる部分にハンダクラック発見。
 ・これを補修して修理完了。

T11713_2 T11750 T11751 T11752 T11753

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・サービスマニュアルにはJAモデルの掲載もあり日本語で調整方法が記されています。
 ・ただ簡易的な調整方法なので独自にアレンジして以下に残します。

T117align01

【本体設定】
 ・auto seek OFF
【VT電圧】
 ・フロントエンドパック手前に並んだTPのうち右から5番目にDC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76.1MHz  →  3.5V ※確認のみ
 ・89.9MHz  → 22.1V ※確認のみ
【クアドラチュア検波調整】※Sメーター、MUTING用
 ・TP2~TP3(R157両端) DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)→ L105調整 → 0.0±20mV
【RF調整】
 ・LA1231 13端子(R151奥側) DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ L1~L3調整 → 電圧最大
 ※空芯コイルの調整は難しいので今回はノータッチ
【IFT調整】
 ・LA1231 13端子(R157奥側) DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ T1(フロントエンド内)調整 → 電圧最大
【IFモノラル歪調整】
 ・音声出力端子にAC電圧計セット、Wavespectra接続
 ・83MHz(1kHz,100%変調,70dB)MONO受信
 ・VR202 → 時計方向に廻しきる
 ・VR201 → 反時計方向に廻しきる
 ●この状態でパルスカウント検波出力がMPX回路に流れる
 ・L101調整 → 歪最小
【IFステレオ歪調整】
 ・音声出力端子にAC電圧計セット、Wavespectra接続
 ・83MHz(1kHz,100%変調,70dB)STEREO受信
 ・L104調整 → 歪最小
【パルスカウント検波調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,70dB)MONO受信
 ・R224(奥側)周波数カウンタ接続 → L205調整 → 10.7MHz ※確認のみ
 ・C232(手前)周波数カウンタ接続 → L206調整 → 32.1MHz
 ・R231(奥側)周波数カウンタ接続 → L208,L209調整 → 0.8075MHz ※実測0.804MHz
 ・音声出力端子にAC電圧計セット、Wavespectra接続
 ・VR404調整 → 700mV
 ・VR204 → 反時計方向に廻しきる → 少しずつ戻しながら歪最小点を探す
 ・VR404調整 → 700mV
【PLL検波出力調整】
 ・音声出力端子にAC電圧計セット、Wavespectra接続
 ・83MHz(1kHz,100%変調,70dB)MONO受信
 ・VR201 → 時計方向に廻しきる
 ●この状態でPLL検波出力がMPX回路に流れる
 ・音声出力端子にAC電圧計セット、Wavespectra接続
 ・VR203調整 → 700mV
 ・L202調整 → 歪最小
【PLL検波/パルスカウント検波 切換レベル調整】
 ・音声出力端子にAC電圧計セット、Wavespectra接続
 ・83MHz(1kHz,100%変調,50dB)MONO受信
 ・VR201調整 → PLL/パルスカウントが切り替わる位置に調整
 ※PLL/パルスでは高調波歪の波形の様子が異なるので、これを見て切替状況を判断する
 ※今回は50dB以上でパルスカウント検波がMPX回路に流れるように設定した
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ VR403調整 → 19kHz信号最小
【SEPARATION調整】Wide
 ・83MHz(L信号,80dB)→ VR401,VC401調整 → Rchもれ最小
 ・83MHz(R信号,80dB)→ VR402,VC402調整 → Lchもれ最小
【SIGNAL METER調整】
 ・VR103 → 反時計方向に廻しきる
 ・83MHz(1kHz90%変調+19kHz10%変調,20dB)
 ・VR102調整 → 第1灯が点灯する位置へ
【IF GAIN調整】
 ・83MHz(1kHz90%変調+19kHz10%変調,20dB)
 ・VR101調整 → 第1灯が点灯する位置へ
【AM VT電圧】
 ・TP1(R323右)DC電圧計セット
 ・ 603kHz →  L306調整 → 2.2V±0.1V
 ・1404kHz → TC304調整 → 7.1V±0.1V
【AM受信調整】
 ・ 729kHz(NHKラジオ)受信 →  L302調整 → 感度最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC302調整 → 感度最大
 ・VR301 Sメーター点灯
 ・VR302 ミューティングレベル

T117sches

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・検波回路の前後は共通回路なので、検波方式の違いを確かめる実験ができます。
 ・同じ条件でデータを比較するとパルスカウント検波の方がかなり優秀でした。
 ・こんなに面白い機種があるなんて知らなかったです。
 ・毎回いろいろな発見があって楽しいです。

T11709

2016年6月 5日 (日)

TRIO KT-4700

 ・2015年10月末、近所のHOで1000円ジャンク品を買いました。
 ・高級感のないチープな外観、背面パネルはプラスチック製。
 ・でも購入の決め手はアナログチューナーなのに丸い選局つまみがないこと。
 ・選局つまみの代わりに <LEFT   RIGHT> ボタン。
 ・ということは、、モータードライブでオート選局ができる機種か??

Kt470008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・Hifi Engine KT-413/4133(輸出機) ※サービスマニュアル
 ・手元の1979年発行総合カタログに製品情報がありました。
 ・「ソフトタッチでオート選局」を採用したチューナーです。
 ・定価38,000円、ラック耳が付いたタイプは40,000円。
 ・価格帯は入門機の位置付け。
 ・カタログ記載の「BIG COMPO」って何でしょう?
 ・もしかしてセットコンポの一部でしょうか?

Kt470001_3 Kt470010

Triokt4700brou

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1979。
 ・本体の目立つキズはなく、状態はかなり良い。
 ・電源オン。周波数窓の照明点灯。太めの指針も明るく点灯。
 ・<LEFT , RIGHT>ボタンでオート選局スタート。
 ・FMは自動的に放送局を受信して停止する。
 ・5連LEDタイプのSメーター点灯。STEREOランプ点灯。Tメーターなし。
 ・STOP LEVEL=HIGH:指針の移動速度が速くなる → 弱い電波では停止しない。
 ・STOP LEVEL=LOW :指針の移動速度が遅くなる → 弱い電波でも停止する。
 ・AMでは自動停止する局とできない局がある。電波状況の違いか?調整ズレか?

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 ・周波数窓上部にFM用、下部にAM用の小さなマーカーがあり。
 ・このマーカーの位置がプリセット位置になる。
 ・プリセットモードで選局すると、指針はマーカー位置で自動停止する。
 ・マーカーはプラスチックの小さな部品で、電気的な仕掛けは無さそう??
 ・オート選局は気持ちよく動作しており、他の機能も大きな不具合は無さそう。
 ・ただモーター動作音(ウィーーン)が大きくてこれはもう騒音レベルです。

Kt470009 Kt470012 Kt470013 Kt470014 Kt470037

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・背面内側にAMバーアンテナ内蔵。
 ・外から水平方向約30度の範囲で角度を変えられる。
 ・立派なシールドケース、、と思ったら銀色シートを貼った厚紙。
 ・FM3連AM2連バリコン
 ・AN217 FM IFアンプ/AM OSC回路
 ・HA1137W FM クアドラチュア検波
 ・HA1196 PLL-MPX

Kt470020 Kt470021 Kt470022 Kt470030 Kt470031
Kt470070 Kt470071 Kt470033 Kt470034 Kt470035
Kt470036 Kt470037_2 Kt470038 Kt470039 Kt470040

■プリセットオートチューニングの仕組み--------------------------------

 ・フロントパネルを分解清掃したときにプリセット用マーカーを調べました。
 ・見た目はプラスチック製の小さな部品で、電気的な配線はありません。
 ・マーカーの裏側を見ると、銀色の金属のような小さなパーツが張り付いています。
 ・サービスマニュアルに動作原理の記述がありました。
 ・マーカー裏側の金属片は光を反射させる役目です。
 ・左右に移動する指針部上端と下端にフォトトランジスタが埋め込まれている。
 ・指針部の照明光をマーカー裏側に反射させてフォトトランジスタが捉える。

Kt470051 Kt470053 Kt470054 Kt470052 Kt470057

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外機KT-413のサービスマニュアルを参考にして一部アレンジ。

Kt470079

【オート選局強制停止】※必要に応じて
 ・R94のフロントパネル側をGNDに落とす。
 ・これでプーリーを手動で回せる。
FM SECTION
【PRESET VOLTAGE】
 ・SELECTOR=FM、STOP LEVEL=LOW、PRESET=ON
 ・ダイヤル指針を周波数スケールの右端にセット。
 ・プリセットマーカーは右端以外の位置に置く。
 ・基板の3番端子~GND間にDC電圧計セット。
 ・VR6調整 → 11V
  ※ダイヤル指針がプリセットマーカー位置で停止することを確認する。
  ※ダイヤル指針が停止したとき、3番端子の電圧が3V以下になることを確認する。
  ※3V以下にならないときはVR6を回して3V以下に調整する。
  ※ただし当初に設定した11Vが10Vを下回らないよう注意。
【TUNING CENTER】
 ・STOP LEVEL=LOW
 ・VR4 時計方向一杯に回す
 ・83MHz(1kHz,100%変調,20dB)受信 → ダイヤルプーリーを回して最適受信ポジションを探す。
 ・R23下~R20下間にDC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,60dB)受信 → L7調整 → 0V
【AFC】
 ・R23下~R20下間を短絡する。
 ・IC7-7ピン~GND間にでDC電圧計セット → VR3調整 → 0V
【NOISE AMP】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,20dB)受信 → VR4調整 → ※
  ※音声が消えるまで反時計方向に回す。
  ※その後音声が現れる位置まで時計回りに調整。
【LED LEVEL】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,90dB)受信 → VR7調整 → LEDセグメント全点灯位置へ
【TRACKING】
 ・ダイヤル指針を76MHz位置にセット
 ・R150左側にDC電圧計セット位置は?
 ・76MHz(1kHz,100%変調,60dB)受信 → TC5調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,60dB)受信 → TC1,TC3調整 → 電圧最大
【DISTORTION FACTOR】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,60dB)受信 → L8調整 → 高調波歪最小
【STOP LEVEL CONFIRMATION】
 ・STOP LEVEL=LOW
 ・83MHz(1kHz,100%変調,20dB)受信 → UP/DOWNどちらも受信できることを確認
 ・STOP LEVEL=HIGH
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)受信 → UP/DOWNどちらも受信できることを確認
  ※このときSメーターの5個のLEDのうち1~2個は点灯してること
【VCO】
 ・VR1(C32)周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,60dB)受信 → VR1調整 → 76kHz
【SEPARATION】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,60dB,LorR)受信 → VR2調整 → 反対chへの漏れ最小
【IFT】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,60dB,L+R)受信 → T1調整 → 高調波歪最小

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AM SECTION
【PRESET VOLTAGE】
 ・SELECTOR=AM、STOP LEVEL=LOW、PRESET=ON
 ・ダイヤル指針を周波数スケールの右端にセット。
 ・プリセットマーカーは右端以外の位置に置く。
 ・基板の4番端子~GND間にDC電圧計セット。
 ・VR8調整 → 10V以上
  ※ダイヤル指針がプリセットマーカー位置で停止することを確認。
  ※ダイヤル指針が停止したとき、4番端子の電圧が3V以下になることを確認。
  ※3V以下にならないときはVR8を回して3V以下に調整。
  ※ただし当初設定した10Vを下回らないよう注意。
【TRACKING】
 ・ダイヤル指針を600kHz位置にセット
 ・ 600kHz(400Hz,30%変調,70dB)受信 → L1,バーアンテナ調整 → Sメータ最大
 ・1400kHz(400Hz,30%変調,70dB)受信 → TC2,TC4調整 → Sメーター最大
【AFC】
 ・IC7-7ピン~GND間にでDC電圧計セット
 ・1400kHz(400Hz,30%変調,50dB)受信 → L9調整 → 0.3V以下
【NOISE AMP】
 ・ 600kHz(400Hz,30%変調,30dB)受信 → VR5調整 → ※
  ※VR5を音声出力が消えるまで回す。
  ※その後逆方向に音声が現れる位置に戻す

Kt4700

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・性能は並レベルですが指針が左右に動く選局動作は見ていて楽しいです。
 ・YAMAHA T-9、T-7 のオート選局は「静かに、滑らかに」移動しますが、
 ・本機のオート選局は「豪快に、ダイナミックに、やかましく」移動します。
 ・あと本機にはチューニングつまみがありません。つまり手動選局ができません。
 ・モーターなどの駆動系が故障しないことを祈るばかりです。

Kt470009_2

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