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2016年7月の記事

2016年7月24日 (日)

SONY ST-S333ESG 修理調整記録2

 ・2016年3月、ST-S333ESGの調整作業を承りました。
 ・点検の結果、特に故障箇所は無かったので各部再調整だけ行いました。
 ・以下、作業記録です。

333esg14

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESG ¥49,800(1989年発売)
 ・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ」
 ・Hifi Manuals ST-S333ESG 海外版サービスマニュアル

333esg02 333esg04
333esg05 333esg06 333esg07 333esg08 333esg09

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版SMの記述をベースにして一部アレンジ。

333esg

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測665mV
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.8V
 ・76MHz → 確認のみ →  8.0V±1.0V ※調整前実測 8.2V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103  → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測233mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
【IF NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測62dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測64dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-4dB 406Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

333esg20 333esg21 333esg22 333esg23 333esg24
333esg25 333esg26 333esg27 333esg28 333esg29
333esg30 333esg31 333esg32 333esg33 333esg34
333esg35 333esg36 333esg37 333esg38 333esg39

<調整結果>
 ・FM同調点が大きく外れていて周波数ズレ寸前でした。
 ・PLL検波調整にもズレが大きかったです。
 ・セパレーション値が大幅に改善しました。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・各部再調整によって良好な性能を取り戻したと思います。
 ・FM/AMとも良い音です。

333esg13

2016年7月17日 (日)

KENWOOD KT-1010F 修理調整記録2

 ・2016年5月、KT-1010Fの修理調整作業をお引き受けしました。
 ・オート選局でチューニングできない状態だそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt1010f08

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡  KENWOOD KT-1010F \59,800(1985年発売)

Kt1010f02 Kt1010f10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1986」。
 ・表示部は明るく点灯し、文字欠けや文字痩せなし。
 ・オート選局でサーチ開始すると地元FM局周波数を見事に素通り。
 ・マニュアル選局に切り換えるとFM局を受信しました。
 ・ただしTメーター表示が中点から右に1本ズレる。
 ・この状態でオートに切り換えてもSTEREOランプ点灯せず。
 ・FM同調点がズレている感じです。
 ・AMは不具合無さそう。

Kt1010f03 Kt1010f04 Kt1010f05 Kt1010f11 Kt1010f12

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・RF SELECTOR=DISTANCE
 ・IF BAND=WIDE
 ・QUIETING CONTROL=NORMAL(右端)
【FM VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L8調整 → 実測 3.0V ※確認のみ
 ・90MHz → TC6調整 → 実測25.2V ※確認のみ
【FM同調点調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → T2調整 → 0.0V ※実5.2v
  ※T2調整ベスト値=3.1v ※0vに設定できません。
  ※同調ズレの原因はT2の容量抜けのようです。

Kt1010f20 Kt1010f21 Kt1010f22 Kt1010f23 Kt1010f35

■修理記録:検波用同調コイル交換--------------------------------------

 ・T2はLA1231Nのクアドラチュア検波同調コイルです。
 ・部品取り用に保管していたKENWOODのKT-5020基板からL19を移植しました。
 ・これでTP10~TP11 間の電圧がゼロに調整できました。
 ・これによってTメーターがピタッと中点で点灯しました。

Kt1010f41

Kt1010f35_2 Kt1010f36 Kt1010f41_2 Kt1010f45 Kt1010f46

■調整記録(続き)----------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → T2調整 → 0.0V
【RF調整】
 ・R73右足(Sメーター代用)DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 40dB)→ L1,L2,L4調整 → 電圧最大
 ・83MHz(無変調 40dB)→ T1 → 電圧最大
 ※L1,L2の調整は難しいのでノータッチ
【PLL検波調整】
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → L14調整 → 0.0V
 ・83MHz(1kHz 100% 80dB)受信 → T3調整 → 歪最小
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR8調整 → 19kHz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ L20調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,400Hz,100%変調,80dB)→ VR2調整 → 歪調整
【歪調整2 MONO2】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR3調整 → 二次歪調整
【歪調整3 MONO3】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR6調整 → 三次歪調整
【歪調整4 L/R2】IF=WIDE
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR4調整 → 二次歪調整
【歪調整5 STEREO/SUB3】IF=WIDE
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → 三次歪調整
【歪調整6 STEREO/Narrow】IF=NARROW
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪調整
【セパレーション調整】
 ・IF=WIDE
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR10調整 → Rch漏れ最小
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR11調整 → Lch漏れ最小
 ・IF=NARROW
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR9調整 → 両ch漏れ最小
【REC CAL】
 ・392Hz ※確認のみ

【AM VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・522kHz → L16調整 → 実測 1.5V ※確認のみ
 ・1629kHz→ TC2調整 → 実測 8.1V ※確認のみ
【AM RF調整】
 ・729kHz(NHK)受信 → L18調整 → 最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC3 → 最大

Kt1010f

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・QUIETING CONTROL 通常はNORMAL(右端)※ステレオ受信時のブレンド量を調整
 ・QUIETING CONTROL DISTANCE(左端)にするとブレンド量100%,つまりMONO受信となる
 ・RF SELECTOR 通常はDISTANCE ※電波が強すぎる場合はDIRECT
 ・SENS.LEVEL High/Low ※ミューティングレベル切替 
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Kt1010f07

2016年7月10日 (日)

TRIO KT-9007 修理調整記録

 ・2016年4月、TRIO KT-9007の修理調整作業を承りました。
 ・発売当時に入手したワンオーナー品だそうです。
 ・もう40年以上前の製品です。

Kt900711

■製品情報------------------------------------------------------------

オーディオの足跡 TRIO KT-9007 \90,000(1974年発売)
Hifi Engine KENWOOD KT-8007 (1974)

Kt900701 Kt900714

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1974。コードには所々テープ補修跡あり。
 ・FMアンテナを接続して電源オン、
 ・周波数窓の照明と二つのメーター照明が全部切れている。
 ・オレンジ色の指針だけが暗闇に浮かび上がるだけの状態。
 ・ポジションランプのうちFMランプ、MUTINGランプも切れている。
 ・STEREOランプ、AMランプ、DEVIATIONランプのみ。
 ・当方への発送前は窓照明電球はすべて点灯していたそうです。
 ・輸送中の振動が劣化電球にとどめのを刺したのでしょうか?

Kt900703 Kt900705 Kt900706 Kt900707 Kt900709

 ・照明は残念な状態ですが、FM/AMとも名古屋地区の放送局を受信しました。
 ・-0.2MHz程度の周波数ズレ。Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・STEREOランプの点灯状態が不安定。検波調整がズレているか?
 ・固定端子、可変端子ともに音が聴こえます。
 ・マルチパスH端子、FMDET OUT端子からも音が聴こえます。
 ・電球切れ、検波調整ズレが予想されます。

Kt900715 Kt900716 Kt900717 Kt900718 Kt900719

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・M型FMアンテナ
 ・FM4連、AM3連バリコン
 ・MURATA CERAMIC FILTER L72-0020-05×2個 セラミックフィルタ
 ・HA1156:PLL MPX用IC
 ・uPC33C:PRE AMP

Kt900720 Kt900724 Kt900721 Kt900722 Kt900723
Kt900725 Kt900726 Kt900727 Kt900728 Kt900729
Kt900730 Kt900731 Kt900732 Kt900733 Kt900734
Kt900735 Kt900736 Kt900737 Kt900738 Kt900739
Kt900740 Kt900741 Kt900742 Kt900743 Kt900744

■修理記録:電源コード交換--------------------------------------------

 ・絶縁テープで補修されたコードを保管品と交換しました。
 ・KT-5007を解体した時に部品として確保しておいたコードです。
 ・見た目は変わりませんが、製造年の印字は 1974→1975 になりました。
 ・コードストッパーは再利用しました。 ※写真は撮り忘れました。

■修理記録:周波数窓電球交換------------------------------------------

 ・周波数窓を照らす電球が4個とも切れています。
 ・電圧確認、電源回路からAC8Vが供給されています。
 ・直径10mm、8V/0.3A の電球がゴム製ホルダーに収まっています。
 ・カー用品店で入手できる12V/5WタイプのT10ウェッジ球を細工してみました。
 ・ウェッジ球の電極部分を細工して電球ホルダーにセットしバスボンドで固定。
 ・リード線がちょっと短いのですが、KT-9007にセットすると無事点灯しました。
 ・ただ明るさがちょっと暗いですね。
 ・それと点光源の位置が周波数パネルに近づいたことで明るさのムラが目立ってしまいます。

Kt900750 Kt900751 Kt900752 Kt900753 Kt900754

 ・ウェッジベースやE10などの電球ソケットが付いていればLED化も簡単なのですが、、
 ・過去の経験から同タイプの電球はKT-9007、KT-7007、サンスイTU-707に使われています。
 ・ジャンク機を入手して交換する方法が確実です。
 ・照明電球に関してはここまでとします。

Kt900772 Kt900773 Kt900774 Kt900775 Kt900777

■修理記録:ポジション電球交換----------------------------------------

 ・電源回路からAC8Vが供給されています。
 ・直径4mm、8V/50mA の麦球がソケットに収まっています。
 ・パーツショップで購入した直径3mm/8V電球に交換しました。
 ・サイズ的に小さいのでソケットにすっぽり収まってしまいました。
 ・でも明るさはちょうどよい感じです。

Kt900760 Kt900761 Kt900762 Kt900763 Kt900764

■修理記録:メーター照明電球交換--------------------------------------

 ・直径4mm、8V/11.5mA の麦球がソケットに収まっています。
 ・部品取りした手持ち中古品から適合品を探して交換。
 ・調度良い明るさになりました。

Kt900784 Kt900780 Kt900781 Kt900782 Kt900783

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt9007

【レシオ検波調整】
 ・IF基板 1番端子(TP1)に SSGから10.7MHz直接注入
 ・IF基板L5調整 → Sメーター最大
 ・IF基板L7上段コア調整 → Tメーター中点確認
【OSC調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・KT-9007 指針76MHz位置にセット
 ・76MHz 60dB → フロントエンドL8調整 → 電圧最大
 ・KT-9007 指針90MHz位置にセット
 ・90MHz 60dB → フロントエンドCT5調整 → 電圧最大
【トラッキング調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・KT-9007 指針76MHz位置にセット
 ・76MHz 60dB → フロントエンド L1,L3,L4,L6 → 電圧最大
 ・KT-9007 指針90MHz位置にセット
 ・90MHz 60dB → フロントエンド CT1~CT4調整 → 電圧最大
【IF調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・KT-9007 指針83MHz位置にセット
 ・83MHz 60dB → フロントエンドL7、IF基板L5調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・音声出力→WaveSpectra 接続
 ・IF基板 L7下段コア調整 → 歪最小
【MUTING TRIGGER調整】
 ・IF基板 12端子(TP4) DC電圧計セット
 ・83MHz 60dB → IF基板L11調整 → 電圧最大
【MUTING 調整】
 ・KT-9007 前面パネルMUTINGスイッチ MUTING 1
 ・83MHz 1kHz 100% 20dB → VR4調整 → MUTING作動
【AF 出力調整】
 ・KT-9007 背面 REC OUTジャックにAC電圧計接続
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → VR2調整 → AC1.5V
【Sメーター調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → L18調整 → 電圧最大
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → VR4調整 → Sメーター指針4.5位置
【VCO調整】
 ・KT-9007 アンテナ入力なし
 ・MPXF基板 CP(TP5) 周波数カウンタ接続
 ・MPX基板 VR2調整 → 19kHz
【DEVIATIONメーター調整】
 ・DEVIATIONスイッチON
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → MPX基板VR3調整 → DEV.メーター100%位置
【セパレーション調整】
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB Lch or Rch → MPX基板VR1調整 → 漏れ信号最小
【マルチパス調整】
 ・TP6に38kHz(1mV)注入
 ・IF基板 17端子(TP7) Wavespectraで観察
 ・L12、L13調整 → 波形最大
【AM調整】
 ・OSC調整
  ・729kHz位置にセット L17 Sメーター最大
  ・1332kHz位置にセット CT8 Sメーター最大
 ・RF調整
  ・729kHz受信 バーアンテナ内コイル、L15調整 Sメーター最大
  ・1332kHz受信 CT6、CT7調整 Sメーター最大
  ・1053kHzCBC受信 L16 Sメーター最大
 ・VR6 AM Sメーター振れ調整4.5位置

■修理記録:可変出力VR交換--------------------------------------------

 ・調整完了して試聴しているときに可変出力VRを壊してしまいました。
 ・VR内部の可動部品が壊れたらしく、全く回転しなくなりました。
 ・VR内部で回路が遮断されたようで音声も全く出なくなりました。
 ・再度分解してVR部品を確認 → 直径16mm、50kΩ、Bカーブ、2連タイプ
 ・新品VRを買ってきて交換しました。
 ・音量調整は無事回復しました。
 ・ただシャフト長が少し短いので、ツマミ側の取り付け穴を加工して収めました。

Kt900785 Kt900786 Kt900787 Kt900789 Kt9007100

■修理記録:STREOランプが微妙に明滅する-------------------------------

 ・再調整後の試聴でMPX部の不具合確認。
 ・STEREO放送受信時、STEREOランプが不規則に明滅します。
 ・明滅するタイミングで「ボソッ、ボソッ」と小さなノイズが載ります。
 ・温まってくると明滅は解消します。
 ・IC10/HA1196 ソケット化して中古HA1196に交換 → 効果なし。
 ・Q16/2SC1345 → 2SC1815 交換 → 当たり!
 ・STEREOランプが安定点灯するようになり連動ノイズも解消しました。

Kt9007101 Kt9007102

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・最後にKT-7007ジャンク機から部品取りしてあったサイドウッドを取り付けました。
 ・やはりサイドウッドがあると落ち着いた雰囲気になりますね。
 ・昭和の香り満載のレトロ感が堪りません。

Kt900712

2016年7月 3日 (日)

PIONEER F-500 修理調整記録

 ・2016年3月、PIONEER F-500の修理調整作業を承りました。
 ・パイオニア製パルスカウント検波を搭載したバリコンチューナーです。
 ・以前、F-700とF-500の比較一覧表を作ったことがありました。
 ・今回は調整記録をキチンと残すことを目的に作業をお引き受けしました。

Pioneer_f50008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Pioneer F-500 ¥49,800(1979年発売)
 ・Hifi Engine PIONEER F-500 (1981)
 ・過去記事 F-700/F-500比較

Pioneer_f50002

Pioneer_f50003 Pioneer_f50004 Pioneer_f50005 Pioneer_f50006 Pioneer_f50007
Pioneer_f50010 Pioneer_f50011 Pioneer_f50012 Pioneer_f50013 Pioneer_f50014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字は1979。
 ・電源オン。周波数窓の照明点灯。二つのメーター照明点灯。
 ・各ボタンのインジケーターLED点灯。
 ・名古屋地区のFM放送局を受信OK。僅かに周波数ズレ。STEREOランプ点灯。
 ・Tメーターの振れ方がちょっと過敏。
 ・IF BAND WIDE/NARROW切換OK。REC CALトーンOK。
 ・FMで指針を移動すると「バリバリ」と凄い雑音を発する。
 ・雑音に連動してSメーターが異常な振れ方を示す。
 ・AM放送は受信OK。AMもWIDE/NARROW切換できます。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM5連、AM2連バリコン搭載
 ・PA3007:クアドラチュア検波、メーター駆動
 ・PA5001:OSC & Mixer
 ・PA5002:パルスカウント検波
 ・PA4006:MPX
 ・HA1197:AMシステム

Pioneer_f50020 Pioneer_f50021 Pioneer_f50022 Pioneer_f50023 Pioneer_f50024
Pioneer_f50025 Pioneer_f50026 Pioneer_f50027 Pioneer_f50028 Pioneer_f50029
Pioneer_f50030 Pioneer_f50031 Pioneer_f50032 Pioneer_f50033 Pioneer_f50034
Pioneer_f50035 Pioneer_f50036 Pioneer_f50037 Pioneer_f50038 Pioneer_f50040

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・指針を移動すると「バリバリ」と凄い雑音が発生します。
 ・移動しないときは静かです。
 ・この症状は、経験的にバリコン軸のサビ付きが原因です。
 ・バリコン回転軸を爪楊枝の先端で丹念に清掃。
 ・最後にコンタクトグリスを塗布して完了。
 ・これでバリバリ雑音は解消しました。

Pioneer_f50050 Pioneer_f50051 Pioneer_f50052 Pioneer_f50053 Pioneer_f50054

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・サービスマニュアル、回路図など未入手です。
 ・部品番号が分からないので仮番号を付しました。

F500

【FM OSC調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・基板上の12番端子にDC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・目盛り位置76MHzに指針セット
 ・76MHz 無変調 70dB 受信 → L5調整 → Sメーター最大
 ・目盛り位置90MHzに指針セット
 ・90MHz 無変調 70dB 受信 → TC5調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・基板上の12番端子にDC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・目盛り位置76MHzに指針セット
 ・76MHz 無変調 40dB 受信 → L1,L2,L3,L4調整 → Sメーター最大
 ・目盛り位置90MHzに指針セット
 ・90MHz 無変調 40dB 受信 → TC1,TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・目盛り位置83MHz付近でSメーター最大位置に指針セット
 ・83MHz 100%変調 40dB 受信 → T1,T2,T3調整 → Sメーター最大
 ・Sメーターの目盛りを記録
 ・IF BAND=WIDE
 ・VR1調整 → Sメーターの目盛りをNARROW時と同じ位置に。
【FM同調点調整】※クアドラチュア検波
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 100%変調 70dB 受信 → T4調整 → Tメーター中点
【パルスカウント検波調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz 100%変調 70dB 受信 → T5調整 → TP電圧最大
 ・TP1 周波数カウンタ接続
 ・83MHz 100%変調 70dB 受信 → T6調整 → 1.26MHz
 ・TP4~TP5 電圧計接続
 ・83MHz 100%変調 70dB 受信 → VR2調整 → 電圧ゼロ
【Sメーター振れ調整】
 ・VR3調整
【ミューティング調整】
 ・VR4調整
【REC CALトーン調整】
 ・VR5 -6dB設定 ※実測332Hz
【VCO整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・TP3 周波数カウンタ接続
 ・無信号 → VR6調整 → 76Hz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・オーディオ出力をWavespectraで観測
 ・83MHz ステレオ信号 60dB 受信 → T7,VR7調整 → 19kHz最小
 ・左右バランスに注意
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR9調整 → Lch漏れ最小
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR10調整 → Rch漏れ最小
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・83MHz ST 1KHz 80dB 受信 → VR8調整 → L/Rch漏れ最小
【AM OSC調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → TA1調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信  → TCA2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → バーアンテナ横スライド調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信  → TCA1調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → TA2調整 → Sメーター最大
【AM IF調整】
 ・VR11調整 → WIDE/NARROW Sメーター振れを同じ位置に調整

Pioneer_f50060 Pioneer_f50061 Pioneer_f50062 Pioneer_f50063 Pioneer_f50065

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・周波数窓とメーター照明、インジケーターLEDがイイ雰囲気を醸し出しています。

Pioneer_f50009

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