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2016年7月17日 (日)

KENWOOD KT-1010F 修理調整記録2

 ・2016年5月、KT-1010Fの修理調整作業をお引き受けしました。
 ・オート選局でチューニングできない状態だそうです。
 ・以下、作業記録です。

Kt1010f08

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡  KENWOOD KT-1010F \59,800(1985年発売)

Kt1010f02 Kt1010f10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字「1986」。
 ・表示部は明るく点灯し、文字欠けや文字痩せなし。
 ・オート選局でサーチ開始すると地元FM局周波数を見事に素通り。
 ・マニュアル選局に切り換えるとFM局を受信しました。
 ・ただしTメーター表示が中点から右に1本ズレる。
 ・この状態でオートに切り換えてもSTEREOランプ点灯せず。
 ・FM同調点がズレている感じです。
 ・AMは不具合無さそう。

Kt1010f03 Kt1010f04 Kt1010f05 Kt1010f11 Kt1010f12

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・RF SELECTOR=DISTANCE
 ・IF BAND=WIDE
 ・QUIETING CONTROL=NORMAL(右端)
【FM VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L8調整 → 実測 3.0V ※確認のみ
 ・90MHz → TC6調整 → 実測25.2V ※確認のみ
【FM同調点調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → T2調整 → 0.0V ※実5.2v
  ※T2調整ベスト値=3.1v ※0vに設定できません。
  ※同調ズレの原因はT2の容量抜けのようです。

Kt1010f20 Kt1010f21 Kt1010f22 Kt1010f23 Kt1010f35

■修理記録:検波用同調コイル交換--------------------------------------

 ・T2はLA1231Nのクアドラチュア検波同調コイルです。
 ・部品取り用に保管していたKENWOODのKT-5020基板からL19を移植しました。
 ・これでTP10~TP11 間の電圧がゼロに調整できました。
 ・これによってTメーターがピタッと中点で点灯しました。

Kt1010f41

Kt1010f35_2 Kt1010f36 Kt1010f41_2 Kt1010f45 Kt1010f46

■調整記録(続き)----------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → T2調整 → 0.0V
【RF調整】
 ・R73右足(Sメーター代用)DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 40dB)→ L1,L2,L4調整 → 電圧最大
 ・83MHz(無変調 40dB)→ T1 → 電圧最大
 ※L1,L2の調整は難しいのでノータッチ
【PLL検波調整】
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調 80dB)受信 → L14調整 → 0.0V
 ・83MHz(1kHz 100% 80dB)受信 → T3調整 → 歪最小
【MPX VCO調整】
 ・TP15に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR8調整 → 19kHz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ L20調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,400Hz,100%変調,80dB)→ VR2調整 → 歪調整
【歪調整2 MONO2】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR3調整 → 二次歪調整
【歪調整3 MONO3】IF=WIDE
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR6調整 → 三次歪調整
【歪調整4 L/R2】IF=WIDE
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR4調整 → 二次歪調整
【歪調整5 STEREO/SUB3】IF=WIDE
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → 三次歪調整
【歪調整6 STEREO/Narrow】IF=NARROW
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪調整
【セパレーション調整】
 ・IF=WIDE
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR10調整 → Rch漏れ最小
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR11調整 → Lch漏れ最小
 ・IF=NARROW
 ・83MHz(STEREO信号,80dB)→ VR9調整 → 両ch漏れ最小
【REC CAL】
 ・392Hz ※確認のみ

【AM VT電圧】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・522kHz → L16調整 → 実測 1.5V ※確認のみ
 ・1629kHz→ TC2調整 → 実測 8.1V ※確認のみ
【AM RF調整】
 ・729kHz(NHK)受信 → L18調整 → 最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC3 → 最大

Kt1010f

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・QUIETING CONTROL 通常はNORMAL(右端)※ステレオ受信時のブレンド量を調整
 ・QUIETING CONTROL DISTANCE(左端)にするとブレンド量100%,つまりMONO受信となる
 ・RF SELECTOR 通常はDISTANCE ※電波が強すぎる場合はDIRECT
 ・SENS.LEVEL High/Low ※ミューティングレベル切替 
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Kt1010f07

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