フォト
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

チューナー関連リンク

« PIONEER F-500 修理調整記録 | トップページ | KENWOOD KT-1010F 修理調整記録2 »

2016年7月10日 (日)

TRIO KT-9007 修理調整記録

 ・2016年4月、TRIO KT-9007の修理調整作業を承りました。
 ・発売当時に入手したワンオーナー品だそうです。
 ・もう40年以上前の製品です。

Kt900711

■製品情報------------------------------------------------------------

オーディオの足跡 TRIO KT-9007 \90,000(1974年発売)
Hifi Engine KENWOOD KT-8007 (1974)

Kt900701 Kt900714

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1974。コードには所々テープ補修跡あり。
 ・FMアンテナを接続して電源オン、
 ・周波数窓の照明と二つのメーター照明が全部切れている。
 ・オレンジ色の指針だけが暗闇に浮かび上がるだけの状態。
 ・ポジションランプのうちFMランプ、MUTINGランプも切れている。
 ・STEREOランプ、AMランプ、DEVIATIONランプのみ。
 ・当方への発送前は窓照明電球はすべて点灯していたそうです。
 ・輸送中の振動が劣化電球にとどめのを刺したのでしょうか?

Kt900703 Kt900705 Kt900706 Kt900707 Kt900709

 ・照明は残念な状態ですが、FM/AMとも名古屋地区の放送局を受信しました。
 ・-0.2MHz程度の周波数ズレ。Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・STEREOランプの点灯状態が不安定。検波調整がズレているか?
 ・固定端子、可変端子ともに音が聴こえます。
 ・マルチパスH端子、FMDET OUT端子からも音が聴こえます。
 ・電球切れ、検波調整ズレが予想されます。

Kt900715 Kt900716 Kt900717 Kt900718 Kt900719

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・M型FMアンテナ
 ・FM4連、AM3連バリコン
 ・MURATA CERAMIC FILTER L72-0020-05×2個 セラミックフィルタ
 ・HA1156:PLL MPX用IC
 ・uPC33C:PRE AMP

Kt900720 Kt900724 Kt900721 Kt900722 Kt900723
Kt900725 Kt900726 Kt900727 Kt900728 Kt900729
Kt900730 Kt900731 Kt900732 Kt900733 Kt900734
Kt900735 Kt900736 Kt900737 Kt900738 Kt900739
Kt900740 Kt900741 Kt900742 Kt900743 Kt900744

■修理記録:電源コード交換--------------------------------------------

 ・絶縁テープで補修されたコードを保管品と交換しました。
 ・KT-5007を解体した時に部品として確保しておいたコードです。
 ・見た目は変わりませんが、製造年の印字は 1974→1975 になりました。
 ・コードストッパーは再利用しました。 ※写真は撮り忘れました。

■修理記録:周波数窓電球交換------------------------------------------

 ・周波数窓を照らす電球が4個とも切れています。
 ・電圧確認、電源回路からAC8Vが供給されています。
 ・直径10mm、8V/0.3A の電球がゴム製ホルダーに収まっています。
 ・カー用品店で入手できる12V/5WタイプのT10ウェッジ球を細工してみました。
 ・ウェッジ球の電極部分を細工して電球ホルダーにセットしバスボンドで固定。
 ・リード線がちょっと短いのですが、KT-9007にセットすると無事点灯しました。
 ・ただ明るさがちょっと暗いですね。
 ・それと点光源の位置が周波数パネルに近づいたことで明るさのムラが目立ってしまいます。

Kt900750 Kt900751 Kt900752 Kt900753 Kt900754

 ・ウェッジベースやE10などの電球ソケットが付いていればLED化も簡単なのですが、、
 ・過去の経験から同タイプの電球はKT-9007、KT-7007、サンスイTU-707に使われています。
 ・ジャンク機を入手して交換する方法が確実です。
 ・照明電球に関してはここまでとします。

Kt900772 Kt900773 Kt900774 Kt900775 Kt900777

■修理記録:ポジション電球交換----------------------------------------

 ・電源回路からAC8Vが供給されています。
 ・直径4mm、8V/50mA の麦球がソケットに収まっています。
 ・パーツショップで購入した直径3mm/8V電球に交換しました。
 ・サイズ的に小さいのでソケットにすっぽり収まってしまいました。
 ・でも明るさはちょうどよい感じです。

Kt900760 Kt900761 Kt900762 Kt900763 Kt900764

■修理記録:メーター照明電球交換--------------------------------------

 ・直径4mm、8V/11.5mA の麦球がソケットに収まっています。
 ・部品取りした手持ち中古品から適合品を探して交換。
 ・調度良い明るさになりました。

Kt900784 Kt900780 Kt900781 Kt900782 Kt900783

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt9007

【レシオ検波調整】
 ・IF基板 1番端子(TP1)に SSGから10.7MHz直接注入
 ・IF基板L5調整 → Sメーター最大
 ・IF基板L7上段コア調整 → Tメーター中点確認
【OSC調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・KT-9007 指針76MHz位置にセット
 ・76MHz 60dB → フロントエンドL8調整 → 電圧最大
 ・KT-9007 指針90MHz位置にセット
 ・90MHz 60dB → フロントエンドCT5調整 → 電圧最大
【トラッキング調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・KT-9007 指針76MHz位置にセット
 ・76MHz 60dB → フロントエンド L1,L3,L4,L6 → 電圧最大
 ・KT-9007 指針90MHz位置にセット
 ・90MHz 60dB → フロントエンド CT1~CT4調整 → 電圧最大
【IF調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・KT-9007 指針83MHz位置にセット
 ・83MHz 60dB → フロントエンドL7、IF基板L5調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・音声出力→WaveSpectra 接続
 ・IF基板 L7下段コア調整 → 歪最小
【MUTING TRIGGER調整】
 ・IF基板 12端子(TP4) DC電圧計セット
 ・83MHz 60dB → IF基板L11調整 → 電圧最大
【MUTING 調整】
 ・KT-9007 前面パネルMUTINGスイッチ MUTING 1
 ・83MHz 1kHz 100% 20dB → VR4調整 → MUTING作動
【AF 出力調整】
 ・KT-9007 背面 REC OUTジャックにAC電圧計接続
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → VR2調整 → AC1.5V
【Sメーター調整】
 ・IF基板 16端子 DC電圧計セット
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → L18調整 → 電圧最大
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → VR4調整 → Sメーター指針4.5位置
【VCO調整】
 ・KT-9007 アンテナ入力なし
 ・MPXF基板 CP(TP5) 周波数カウンタ接続
 ・MPX基板 VR2調整 → 19kHz
【DEVIATIONメーター調整】
 ・DEVIATIONスイッチON
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB → MPX基板VR3調整 → DEV.メーター100%位置
【セパレーション調整】
 ・83MHz 1kHz 100% 60dB Lch or Rch → MPX基板VR1調整 → 漏れ信号最小
【マルチパス調整】
 ・TP6に38kHz(1mV)注入
 ・IF基板 17端子(TP7) Wavespectraで観察
 ・L12、L13調整 → 波形最大
【AM調整】
 ・OSC調整
  ・729kHz位置にセット L17 Sメーター最大
  ・1332kHz位置にセット CT8 Sメーター最大
 ・RF調整
  ・729kHz受信 バーアンテナ内コイル、L15調整 Sメーター最大
  ・1332kHz受信 CT6、CT7調整 Sメーター最大
  ・1053kHzCBC受信 L16 Sメーター最大
 ・VR6 AM Sメーター振れ調整4.5位置

■修理記録:可変出力VR交換--------------------------------------------

 ・調整完了して試聴しているときに可変出力VRを壊してしまいました。
 ・VR内部の可動部品が壊れたらしく、全く回転しなくなりました。
 ・VR内部で回路が遮断されたようで音声も全く出なくなりました。
 ・再度分解してVR部品を確認 → 直径16mm、50kΩ、Bカーブ、2連タイプ
 ・新品VRを買ってきて交換しました。
 ・音量調整は無事回復しました。
 ・ただシャフト長が少し短いので、ツマミ側の取り付け穴を加工して収めました。

Kt900785 Kt900786 Kt900787 Kt900789 Kt9007100

■修理記録:STREOランプが微妙に明滅する-------------------------------

 ・再調整後の試聴でMPX部の不具合確認。
 ・STEREO放送受信時、STEREOランプが不規則に明滅します。
 ・明滅するタイミングで「ボソッ、ボソッ」と小さなノイズが載ります。
 ・温まってくると明滅は解消します。
 ・IC10/HA1196 ソケット化して中古HA1196に交換 → 効果なし。
 ・Q16/2SC1345 → 2SC1815 交換 → 当たり!
 ・STEREOランプが安定点灯するようになり連動ノイズも解消しました。

Kt9007101 Kt9007102

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・最後にKT-7007ジャンク機から部品取りしてあったサイドウッドを取り付けました。
 ・やはりサイドウッドがあると落ち着いた雰囲気になりますね。
 ・昭和の香り満載のレトロ感が堪りません。

Kt900712

« PIONEER F-500 修理調整記録 | トップページ | KENWOOD KT-1010F 修理調整記録2 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« PIONEER F-500 修理調整記録 | トップページ | KENWOOD KT-1010F 修理調整記録2 »