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2016年8月の記事

2016年8月28日 (日)

SANSUI TU-777

 ・SOLID STATE STEREOPHONIC TUNER model TU-777
 ・「ソリッドステート」どこか懐かしい響きがありますね。
 ・ノスタルジックな雰囲気漂うオールド機の修理調整を承りました。
 ・以下、作業記録です。

Tu77708

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-777 ¥37,800(1968年3月発売)
 ・オーディオ懐古録 SANSUI TU-777 ¥37,800円 1968年
 ・Hifi Engine SANSUI TU-777 ※輸出機の回路図、TU-666サービスマニュアル

Tu77701 Tu77710

 【備忘録】
   1968年:TU-777 39,800円(丸型)、TU-555 29,800円(丸型)
   1970年:TU-999 59,900円(横型)、TU-666 33,800円(丸型)
   1971年:TU-888 48,900円(横型)
  ・保有機の中では PIONEER TX-90 (1969年、49,800円)が同期生でしょうか。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・周波数窓が独特の円形表示(リングサーキュラーダイヤル)で指針が回転します。
 ・本体サイズ345W×155H×334Dmm。横サイズがちょっと小さ目。ずっしり重い7.7kg。
 ・FMアンテナを接続して電源スイッチオン。スイッチレバーの感触が重厚です。
 ・POWERインジケーター点灯。周波数窓の照明点灯、メーター照明点灯。
 ・メーターは「TUNING METER」と書かれていますが Sメーターです。
 ・名古屋地区のFM放送局の受信OK。-0.5MHzほどの周波数ズレ。
 ・STEREOランプ点灯。ただし離調しても点灯したまま。
 ・MUTINGが動作しない。
 ・NOISE CANCELER の効果がよく分からない?
 ・SELECTORで FM-MONO に切り替えても STEREOランプは点灯たまま?
 ・それとRchの音が常時出ない。全くの無音。
 ・背面パネルのセパレーション調整ツマミを回しても変化なし。
 ・AM放送は背面バーアンテナで名古屋地区のAM放送局受信OK。
 ・AM放送もやはりRchの音が出ない。
 ・各部調整ズレ、Rchオーディオ回路の故障、MUTING回路故障か?

Tu77703 Tu77704 Tu77705 Tu77706 Tu77707
Tu77710_2 Tu77711 Tu77712 Tu77713 Tu77714

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・さすがサンスイ機、大きな電源トランスと電解コンデンサが目につきます。
 ・FM4連、AM3連の独立したフロントエンドユニット。
 ・回路ごとに独立した基板配置。
 ・大型IFTトランスがまるで高層ビルのように立ち並んでいます。
 ・輸出機の回路図と照合したところほぼ同じことを確認。

Tu77721 Tu77722 Tu77723 Tu77724 Tu77725
Tu77726 Tu77727 Tu77728 Tu77729 Tu77730
Tu77731 Tu77732 Tu77733 Tu77734 Tu77735
Tu77736 Tu77737 Tu77738 Tu77739 Tu77740

■修理記録:FM/AMともRchの音が出ない----------------------------------

 ・最終オーディオ回路基板は縦置きに設置されている。
 ・配線を外して基板を取り出す。
 ・トランジスタの導通チェックをしたところ、TR601(2SC693)が壊れていました。
 ・とりあえず TR601(2SC693) → 2SC1815 に交換。
 ・これで正常に音が出るようになりました。
 ・左右バランスを取るため反対ch側TR602も交換しました。
 ・外した2SC693は半球状のかわいい形状ですね。
 ・立ててみると何だか火星人みたい??

Tu777581

Tu77752 Tu77750 Tu77755 Tu77756 Tu77757

■修理記録:MUTINGが効かない------------------------------------------

 ・回路図を追ってMUTING回路を確認。
 ・IF基板上の TR207(2SC828)が導通状態でした。
 ・これを2SC1815に交換。隣のTR208(2SC828)も一緒に交換。
 ・MUTING動作は正常になりました。

Tu77760 Tu77761 Tu77762 Tu77763

■修理記録:STEREOランプが常時点灯-----------------------------------

 ・上記修理でMUTING作動時はSTEREOランプが消灯するようになりました。
 ・でもMUTINGオフ時は離調してもSTEREOランプが点灯したまま。
 ・本体右奥にある小さな基板がSTEREOランプを駆動する回路のようです。
 ・とりあえず電解コンデンサ2個(C503 30uF/18v,10uF/18v)交換。
 ・まったく効果無しでした。
 ・トランジスタは壊れてなさそうなので調整方法の問題かもしれません。
 ・試行錯誤した調整方法は下記記録に示します。

Tu77770 Tu77771 Tu77773 Tu77774 Tu77775

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・Hifi Engine で入手したTU-666サービスマニュアルを参考にしました。

【レシオ検波調整】
 ・IF基板 2K端子 電圧計セット 0V(Tメーター代用)
 ・フロントエンド内 TP5 SSGより10.7MHz信号注入
 ・IF基板T204(上段コア)調整 → 電圧計ゼロ(Tメーター中点)
【フロントエンドOSC調整】
 ・VR202(S-meter) 足にDC電圧計セット
 ・76MHz 90dB 受信 → L105調整 → 電圧計最大(Sメーター最大振れ)
 ・90MHz 90dB 受信 → TC104調整 → 電圧計最大(Sメーター最大振れ)
【フロントエンドRF調整】
 ・VR202(S-meter) 足にDC電圧計セット
 ・76MHz 90dB 受信 → L101,L102,L103調整 → 電圧計最大
 ・90MHz 90dB 受信 → TC101,TC105,TC102,TC103調整 → 電圧計最大
 ・83MHz 90dB 受信 → L104 → 電圧計最大
【IF歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 1kHz 70dB 受信
 ・IF基板T201,T202,T203(各上下段コア)調整  → 高調波歪最小
【レシオ検波歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・IF基板T204(下段コア)調整 → 歪最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz 90dB 受信 → T205調整 → Sメーター振れ最大位置
 ・83MHz 90dB 受信 → VR202調整 → Sメーター目盛5
【ミューティング調整】
 ・VR201 MUTING動作レベル設定
 ・信号レベルの調整というより動作範囲の調整みたいです。
 ・76MHz~90MHz区間でMUTINGが動作するように調整

 ※【SCA調整】※TU-666サービスマニュアル準拠、省略可
  ・MPX基板4A端子に67kHz信号注入
  ・TP404端子にWaveSpectra接続
  ・L402調整 → 67kHz成分最小
【19kHz調整】
 ・TP401 WaveSpectra接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → T401,L401調整 → 19kHzレベル最大
 ・TP402 WaveSpectra接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → T402調整 → 19kHzレベル最大
【38kHz調整】
 ・TP403 WaveSpectra接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → T403調整 → 38kHzレベル最大
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → 背面パネルVR調整 → 漏れ信号最小
 ・実測で左右とも約40dB/1kHzでした。

【AUTO STEREO調整】※以下の記述は試行錯誤の結果です。
 ・SELECTOR FM AUTO
 ・D501カソード側に周波数カウンタ接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → 19.00kHz確認 → T501調整 → 19kHzレベル最大
 ・VR501調整 → STEREOランプが点灯する位置へ
 ・MUTINGオフ、チューニングつまみを適当に回して離調する。
 ・VR502調整 → STEREOランプが消灯する位置へ

【AM OSC調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → T302調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC303調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → バーアンテナ、T301調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC301,TC302調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → T303,T304,T305調整 Sメーター最大
【AMメーター調整】
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → VR301調整 → Sメーター最大振れ位置

Tu777 Sansui_tu777_schematic

■修理記録:STEREOランプが常時点灯-----------------------------------

 ・調整方法は上記記載の通りで良さそうですが、、
 ・ただ実際に使ってみるとSTEREOランプ点灯範囲の設定がとてもシビアです。
 ・そこでオレンジ色のトランジスタ2SC458を3個とも交換してみました。
 ・TR501,TR502,TR504(2SC458) → 2SC1815
 ・基板裏側に実装された電解コンデンサ交換 1uF/25V → 1uF/50V
 ・交換後、上記調整方法で再調整。
 ・スムーズに調整できるようになりました。

Tu77776 Tu77777 Tu77778

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・最小限の部品交換ですが、とりあえず使える状態になったと思います。
 ・音質云々は別として約50年前のレトロな雰囲気がよいですね。

 ・本体背面にアンテナ入力のアッテネータースイッチがあります。
 ・通常は[DIST.]位置で良いですが、強電界地域では[LOC.]に設定してください。
 ・[DIST.]=[DISTANCE]、 [LOC.]=[LOCAL]
 ・それからセパレーション調整VRも背面にあります。
 ・可変出力調整VRと並んでいるので操作時はご注意ください。

Tu77709

2016年8月21日 (日)

KENWOOD KT-880

 ・シンセチューナーの修理調整作業を承りました。
 ・受信感度が悪いそうです。
 ・再調整だけで復活すると良いのですが、、

Kt88010

■製品情報------------------------------------------------------------

オーディオの足跡 KENWOOD KT-880 ¥45,000(1984年頃)
KENWOOD 1985年1月版カタログ
・KT-880と同じカタログに KT-3030、KT-2020、KT-1010IIが載っています。
・定価45,000円でも当時のラインナップ最下位モデルですね。

Kt88002 Kt88013

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・シルバーモデル。外観に目立つキズはなく保存状態は良い。
 ・電源オン。周波数表示OK。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信しました。
 ・ただSメーターは僅かしか点灯せず、STEREOランプは点灯せず。
 ・実際の音声にステレオ感なし。
 ・AM放送は適当なAMループアンテナで名古屋地区の放送局を受信。
 ・AMは特に問題なさそうです。

Kt88006 Kt88007 Kt88008 Kt88014 Kt88015

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・4連バリキャップ構成。調整はコイルのみ。トラッキング調整不可。
 ・LA1231N FM IF System
 ・uPC1223C FM PLL MPX
 ・LA1245 AM Tuner
 ・DLLD バランス型PLL検波
 ・DCC IF歪補正回路(簡易版)

Kt88020 Kt88021 Kt88022 Kt88023 Kt88024
Kt88025 Kt88027 Kt88028 Kt88029 Kt88030

■調整記録------------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP9~TP10 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L5調整 → 3.0V ※実測 2.9V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V ※実測24.5V
【FM検波調整】
 ・TP3~TP4 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → T2調整 → 0.0V±10mV ※LA1231N クアドラチュア検波調整
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → T2調整 → 0.0V±10mV ※PLL検波調整
【RF調整】
 ・LA1231N 13ピン DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ L1,L2,L3調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・LA1231N 13ピン DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,40dB)→ T1調整 → 電圧最大
【MPX VCO調整】
 ・TP7 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 76kHz±10Hz
【歪調整1 DET】
 ・音声出力をWaveSpectra接続
 ・83MHz(MONO信号,400Hz,100%変調,80dB)→ VR1調整 → 二次高調波最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR2調整 → 二次高調波最小
【歪調整3 STEREO/MAIN】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR3調整 → 二次高調波最小
【SEPARATION調整】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → 反対ch漏れ信号最小
【AM VT電圧調整】
 ・TP3 DC電圧計セット
 ・ 522kHz受信 → T6調整 → 2.6V
 ・1629kHz受信 → TC5調整 → 21V
【AM 受信調整】
 ・ 729kHz(NHK第一放送)受信 → T8調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → T9調整 → Sメーター最大

Kt880

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・FM同調点が大きくズレていました。
 ・再調整で良い性能を取り戻したと思います。
 ・シルバーモデルのフロントマスクは精悍に見えます。

Kt88009

2016年8月14日 (日)

YAMAHA T-9 修理調整記録1

 ・2016年4月、YAMAHA T-9のメンテナンスを承りました。
 ・モータードライブによるプリセットチューニングが特徴の機種です。
 ・以下、作業記録です。

Yamaha_t909

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-9 ¥98,000(1979年頃)
 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-9
 ・Hifi Engine YAMAHA T-7 ※T-7回路図が参考になります。
 ・過去記事 T-9/T-7 比較一覧表

Yamaha_t902 Yamaha_t911

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディともに目立つキズはありません。
 ・PAL形式のFMアンテナ端子は無事です。潰れていません。
  ※F端子と間違えて無理やり挿入すると端子が壊れます。
 ・電源スイッチオン。各インジケーター点灯。
 ・-0.2MHzほどの目盛り位置で名古屋地区のFM放送を受信。
 ・STEREOランプ点灯。REC CALトーンOK。
 ・ダイヤル指針が88MHz以上の位置に移動しない。何か引っ掛かっている?
 ・Tメータ代わりの緑色インジケータ点灯。左右の光量の違いで中点を判断。
 ・プリセットチューニングが思い通りに動かない。

Yamaha_t901 Yamaha_t903 Yamaha_t904 Yamaha_t905 Yamaha_t906
Yamaha_t910 Yamaha_t911_2 Yamaha_t912 Yamaha_t913 Yamaha_t920

■修理記録:ダイヤル指針が88MHz以上の位置に移動しない-----------------

 ・指針に繋がる配線ケーブルが2階基板の水晶発振子に引っ掛かっていました。
 ・引っ掛かりを外してOK。

Yamaha_t942 Yamaha_t943 Yamaha_t944

■内部記録写真-------------------------------------------------------

Yamaha_t921 Yamaha_t922 Yamaha_t923 Yamaha_t924 Yamaha_t925
Yamaha_t926 Yamaha_t927 Yamaha_t928 Yamaha_t929 Yamaha_t930
Yamaha_t931 Yamaha_t932 Yamaha_t933 Yamaha_t934 Yamaha_t935
Yamaha_t936 Yamaha_t937 Yamaha_t938 Yamaha_t940 Yamaha_t941

■調整記録-----------------------------------------------------------

【本体切替ボタンの設定】
 ・RX MODE : AUTO DX
 ・MUTE/OTS : OFF
 ・BLEND : OFF
 ・REC CAL : OFF
【検波コイル調整】
 ・入力なし状態
 ・IC110[IG03210] 20PinにDC電圧計セット(Tメーター電圧測定)
 ※20pinの代わりにすぐ右側22k抵抗足が最適ポイント
 ・T105調整 → 電圧ゼロ付近(Tメーター中点)
 ・指針を76MHz~90MHzまで移動し中点がほぼズレない事を確認
【OSC調整】
 ・ダイヤル指針を目盛り83.0MHz位置にセット
 ・SSG 83.0MHz,無変調,70dB → TCo調整  → Sメーター最大
 ※Loは調整不可のためトリマーのみで調整。
 ※83MHz付近では指針と目盛りがピッタリ合いますが、両端ではややズレます。
【RF調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,無変調
 ・TC1,TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
 ・T102調整 → Sメーター最大
 ※L1,L2,L3,L4 調整が難しいのでノータッチ
【IF歪調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調 → TC101調整 → 高調波歪最小
 ・T102,T103,T104,TC101,VR102,VR103調整 → 高調波歪み最小
【VCO調整】
 ・TP19kHz に周波数カウンターを接続
 ・SSG 83.0MHz,70dB,無変調 → VR108調整 → 76KHz±10Hz
【38kHz SUB調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調,L-R → T113調整 → Lchレベル最大
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,PILOT信号 → T114調整 → 19KHz漏れ最小
【セパレーション調整】
 ・SSG 83.0MHz,70dB,1KHz,100%変調,STEREO → VR105,VR106調整 → 漏れ信号最小
【Sメーター調整:最大値】
 ・SSG 83.0MHz,100dB → VR110調整 → LED全点灯
【Sメーター調整:最小値(ゼロ)】
 ・SSG 83.0MHz,0dBu → VR109調整 → LED全消灯
【デジタル周波数調整】
 ・2階基板 VR103横のTPを10kΩ抵抗を介してGND接続
 ・VR103を調整して周波数表示(小数点第一位)を微調整

T9

■半固定抵抗が壊れた!-----------------------------------------------

 ・本体右端、縦置き基板に載っている半固定抵抗を壊してしまいました。
 ・少し回しただけで可動部がバラバラに分解してしまいました。
 ・このせいでフロントパネルの周波数表示が消失しました。
 ・在庫で持っていた半固定抵抗に交換しました。
 ・周波数表示が復活しました。良かった~

Yamaha_t960 Yamaha_t961 Yamaha_t962 Yamaha_t963 Yamaha_t965

■音が出なくなった!--------------------------------------------------

 ・調整完了して試聴後、電源コードを抜いて1週間放置。
 ・動作確認のため再び通電したところ何と音が出ません?
 ・メーター動作は正常に機能しています。STEREOランプも点灯。
 ・しかし固定端子、可変端子どちらも音が出ません?
 ・検波回路やMPX回路から直接音を引き出すとちゃんと聞こえます。
 ・同調を外しても局間ノイズが聞こえません。
 ・これはミューティングが解除されない症状のようです。
 ・そういえば T-9/T-7 の過去記事で同じ経験がありました。
 ・当時の記録に倣って LC7200-23(MUTE)端子をGNDに落とすと、、
 ・正解!ミューティングが解除されて音が出てきました。
 ・でも短絡を解除すると再び音が出なくなります。
 ・さて、困った、、

Yamaha_t967 Yamaha_t968

■試しにバッテリーを外してみたら--------------------------------------

 ・役に立っていないバッテリーを基板から外してみました。
 ・この状態で電源オン、、すると、、
 ・何と言うことでしょう、、MUTINGが解除され綺麗なFM音声が流れてきました。
 ・この後、電源ON/OFFを繰り返してもMUTING動作に問題ありません。
 ・技術的な因果関係は説明できませんが、とりあえず結果オーライでした。
  ・LC7200 23pin電圧 POWER OFF時 3.9V
  ・LC7200 23pin電圧 POWER ON 時 8.2V Muting ON 状態
  ・LC7200 23pin電圧 POWER ON 時 0.0V Muting OFF状態

Yamaha_t970 Yamaha_t971 Yamaha_t972 Yamaha_t973 Yamaha_t974

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・プリセットチューニング不動ですが、チューナーとしては動作しています。
 ・再調整結果は良好です。各数値が良好な値を示しています。
 ・今回はここまで。プリセットチューニングの研究は3号機、4号機で継続中。

Yamaha_t907

2016年8月 7日 (日)

SONY ST-S333ESG 修理調整記録3

 ・2016年4月、ST-S333ESGの調整作業を承りました。
 ・偶然ですがESG記事の連投です。

333esg10

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESG ¥49,800(1989年発売)
 ・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ」
 ・Hifi Manuals ST-S333ESG 海外版サービスマニュアル

333esg02 333esg15

■調整記録------------------------------------------------------------

333esg20 333esg21 333esg22 333esg23 333esg24
333esg25 333esg26 333esg27 333esg28 333esg29
333esg30 333esg31 333esg32 333esg33 333esg34
333esg35 333esg36 333esg37 333esg38 333esg40

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測545mV
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.6V
 ・76MHz → 確認のみ →  8.0V±1.0V ※調整前実測 8.1V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103  → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測218mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
【IF NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測64dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測68dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-4dB 407Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

333esg Sony_sts333esg_sche

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・FM同調点が大きく外れていていました。
 ・セパレーション値が良好です。
 ・FM/AMとも良い音です。

333esg11

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