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2016年9月25日 (日)

YAMAHA CR-600

 ・2016年5月、ヤマハ製レシーバーの修理調整を承りました。
 ・チューナー部以外の機能は正常だそうです。
 ・随分と回り道をしてしまった作業記録です。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA CR-600 ¥95,000(1974年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA CR-600  ※サービスマニュアル入手可

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■動作確認------------------------------------------------------------

 ・全体に目立つキズもなくなかなかの美品です。
 ・電源オン、二つのメーターと指針部の照明電球点灯。
 ・TメーターとSメーターの動作OK。ただSメーターの振れが小さいか?
 ・チューニングつまみに触れるとAFCインジケーターが薄く点灯。
 ・指を離すとAFCインジケーターが点灯するはず、、ところがなぜか点滅します?
 ・FM局を受信するとSTEREOインジケーターが高速点滅。
 ・AFCインジケーターもSTEREOインジケーターに同期して点滅。
 ・受信時の音声はひどく歪んでいます。
 ・Wavespectraで波形を見ると点滅に同期して激しく波打っています。

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 ・MODE切換でMONOに設定して選局つまみに触れるとキレイな音が出る。
 ・MODE切換でSTEREOに設定すると上記の酷い歪が発生。。
 ・MUTING オフに設定すると歪音はでなくなる。
 ・これは難しい、、MUTING回路とSTEREO回路に不具合がありそう、、

■内部確認------------------------------------------------------------

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■修理記録:チューナー基板の部品交換----------------------------------

 ・輸出機用の回路図を見ながら原因を考える。

【MUTING ON時】
 ・チューニングつまみタッチ時→インジケーター薄く点灯 ※正常
 ・チューニングつまみ 開放時→インジケーター薄く点滅 ※異常
 ・MONO時、選局ツマミに触れると正常
 ・MONO時、選局ツマミを離すと異常
 ・AFCオフ→正常、AFCオン→異常

 ・AFC回路のトランジスタ交換、電解コンデンサ交換
 ・TR113,TR114,TR115(2SC458)→2SC1815 ※効果なし
 ・TR110,TR111(2SC458)→2SC1815 ※効果なし
 ・C138,C142,C143,C144(10uF/16V)→新品交換 ※効果なし
 ・C148(47uF/6.3V)→新品交換 ※効果なし
 ・C153(3.3/25V)→新品交換 ※効果なし
 ・つまりAFC動作そのものがおかしい?

 ・MUTING回路のトランジスタ交換、電解コンデンサ交換
 ・TR107,TR108,TR109,TR112(2SC458)→2SC1815 ※効果なし
 ・C128,C130(10uF/16V)→新品交換 ※効果なし
 ・C132(1uF/25V)→新品交換 ※効果なし
 ・C139(4.7uF/25V)→新品交換 ※効果なし
 ・C140(33uF/6.3V)→新品交換 ※効果なし
 ・D105,D106,D107,D109 → 交換 ※効果なし

 ・結局FM回路のすべてのトランジスタと電解コンデンサ、ダイオード交換。
 ・ところがまったく効果なし。
 ・こうなるとノイズ源はLA3311?
 ・あるいはフロントエンド内のAFC回路故障?

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 ・LA3311を搭載した機種を捜索。
 ・同世代の YAMAHAレシーバーCR400、YAMAHAチューナー CT-600 がヒットしました。
 ・特にCT-600のチューナー基板はCR-600と全く同じようです。
 ・部品調達のためジャンク機を探してみます。

■修理記録:チューナー基板を丸ごと交換-------------------------------

 ・ジャンク機確保のためヤフオクでCT-600を落札。
 ・ランプ切れがありましたがFM/AMとも正常に機能することを確認。
 ・受信調整して良い音で受信できるようになりました。

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 ・さて本題、このCT-600からLA3311を取り出してCR-600に移植しました。
 ・これで直るはず、、と思ったら、、あれ??外れでした。
 ・LA3311に繋がる38kHz調整コイルT-103をCR-600に移植 → 効果なし。
 ・最後の手段、CT-600のチューナー基板と CR-600のチューナー基板を丸ごと交換。
 ・ところが何と効果なし。
 ・つまり、CR-600のチューナー基板に故障箇所は無い、ということです。

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 ・どうやらフロントエンド(バリコンユニット)内のAFC回路が原因か?
 ・CR-600のフロントエンドを外すにはバラバラに分解する必要あります。
 ・バラすのは簡単ですが、元通りに戻せるかどうか、、ちょっと不安かも?

■修理記録:フロントエンドユニットを丸ごと交換-----------------------

 ・CR-600とCT-600のフロントエンドユニットは同型品でした。
 ・というか、CR-600のチューナー部はCT-600と全く同じでした。
 ・そこでCT-600のフロントエンドユニットを外し、CR-600へ移植。
 ・ユニットごと交換すればAFC回路の不具合も解消するはず、、

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 ・ところが不具合が解消しません??状況は同じです。
 ・検証のためCR-600から外したフロントエンドユニットをCT-600に移植。
 ・するとCT-600は正常に動作しました。
 ・ということは、、フロントエンドユニットも異常なしということです。

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■修理記録:LED基板が怪しい?-----------------------------------------

 ・フロントエンドユニット、チューナー基板とも問題無し。
 ・回路図を見ながら残った可能性を考える。
 ・チューナー基板に繋がるものといえば、、TメーターとSメーターか?
 ・基板からメーターに繋がる配線を外してみる、、
 ・やはり改善しない。
 ・残るは STEREOインジケーターとAFCインジケーターのLEDのみ。
 ・STEREOインジケーターとAFCインジケーターに繋がる配線を外してみると、、、、、、
 ・当たり!! ノイズのない綺麗なステレオ音声が聞こえてきました。

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 ・LEDは直径2mmの半円球。
 ・チューナー CT-600 からLEDを取り外してCR-600に移植。
 ・でも改善しない。
 ・LED自体が壊れているわけではなさそう。
 ・LEDに繋がる抵抗2個(R941/680Ω、R942/1kΩ)交換。
 ・でも改善しない。

■修理記録:電源基板が怪しい?-----------------------------------------

 ・最後の可能性はLED基板に繋がる電源基板しかありません。
 ・電源基板はチューナー基板の下にあります。
 ・再度チューナー基板を外してバラバラに分解。最下部にある電源基板を確認。
 ・LED基板に繋がる[12V]端子の電圧測定 → 10.7V ※ちょっと低い?
 ・LED基板に繋がるTR801(2SC1061)と電解コンデンサを確認。
 ・テスターで簡易確認する限りは特に不具合は無さそう。
 ・電解コンデンサ交換も改善なし。

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■修理記録:電源基板ヒューズ抵抗交換-----------------------------------

 ・電源基板には合計4個のヒューズ抵抗が使われています。
 ・このうち FR802(220Ω 1/2W)の抵抗値を測定すると780Ω。
 ・そういえばヒューズ抵抗がノイズ源だった経験は過去にもありました。
 ・これを新品に交換したところ、、
 ・AFCランプの点灯動作、STEREOランプの点灯動作が正常になりました。
 ・LED基板に繋がる[12V]端子の電圧測定 → 12.5V
 ・それとSメーターが大きく振れるようになりました。
 ・この電源12Vはチューナー基板に供給されています。
 ・やはりチューナー基板のあちらこちらに影響が出ていたようです。
 ・オシロがあればもっと早く電源異常に気付けたはず、、、

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■調整記録-------------------------------------------------------------

【レシオ検波調整】
 ・フロントエンドとの接続端子にSSGより10.7MHz信号注入
 ・T101(上段コア)調整 → Tメーター中点
【フロントエンドOSC調整】
 ・76MHz 90dB 受信 → Lo調整 → Sメーター最大
 ・90MHz 90dB 受信 → TCo調整 → Sメーター最大
【フロントエンドRF調整】
 ・76MHz 90dB 受信 → LA,LR1,LR2調整 → Sメーター最大
 ・90MHz 90dB 受信 → TCA,TCR1,TCR2調整 → Sメーター最大
 ・83MHz 90dB 受信 → IFT → Sメーター最大
【レシオ検波歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 1kHz 90dB 受信 → T101(下段コア)→ 歪最小
【ミューティング調整】
 ・VR101 MUTING動作レベル設定
【38kHz調整】
 ・83MHz SUB信号 80dB 受信 → T102調整 → Lchレベル最大
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → VR102調整 → 漏れ信号最小
 ・実測で左右とも約40dB/1kHzでした。
【AM OSC調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → T105調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → AM3調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → バーアンテナ、T104調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → AM1,AM2調整 → Sメーター最大
【メインアンプ調整】
 ・アンプ基板 TP3~TP5 DC電圧計セット
  ・VR701調整 → 0V±0.01V
 ・アンプ基板 TP4~TP6 DC電圧計セット
  ・VR702調整 → 0V±0.01V
 ・アンプ基板 TP1~TP3 DC電圧計セット
  ・VR703調整 → 0.023V±0.005V
 ・アンプ基板 TP2~TP4 DC電圧計セット
  ・VR704調整 → 0.023V±0.005V

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・レコードプレーヤー、CDプレーヤー、スピーカーを接続して動作確認。
 ・PHONO1、PHONO2、AUXとも問題なさそうです。
 ・TAPE入出力端子もOK。ヘッドホン端子もOK。
 ・MIC端子は未確認です。もちろんFM/AMともOK。
 ・AFCランプ、STEREOランプ正常点灯。MUTING動作OK。
 ・ボリュームやバランスにガリなし。
 ・寝室のサブシステムにちょうど良いですね。

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 ・それにしても随分と回り道した修理作業でした。
 ・実はオシロスコープが故障したまま、、早く新しいオシロを調達しなくちゃ、、

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コメント

兄弟機種のCR800を持っていますがRチャンネルのパワートランジスタが電源投入後あっという間に高温になり手では触れません。試しに放熱板に水滴を落としてみると、瞬間的に蒸発します。かなりの高温になっていますが、原因としては何が考えられるでしょうか。すでに基盤の電解コンデンサ、トランジスタは交換してみましたが、効果はありませんでした。

>試しに放熱板に水滴を落としてみると、瞬間的に蒸発します、、

これは、、昔使っていたA級パワーアンプを思い出します。
申し訳ありませんが原因はよく分かりません。

CR-800の海外版サービスマニュアルはここで入手できます。
規定の電圧や設定値を正常なLch側と比較しながら不調箇所を探すしかないと思います。

ありがとうございました。少しずつ楽しみながら勉強してみたいと思います。

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