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2017年1月の記事

2017年1月29日 (日)

SONY ST-S555ESX 修理調整記録1

 ・2016年11月末、名機ST-S555ESXの故障品が届きました。
 ・外観がとても美しいので何とか直したい、、

555esx08

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S555ESX ¥74,000(1986年発売)
 ・オーディオ懐古録 SONY ST-S555ESX FM STEREO/FM AM TUNER ¥74,000(1986)
 ・Hifi Engine SONY ST-S800ES (1988) 輸出機のサービスマニュアルあり

555esx02 555esx04

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・30年前の製品とは思えないほどとても綺麗な個体です。
 ・きっと大切に使われていたのでしょう。
 ・さてFMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部は文字痩せ、文字欠けなく輝度も十分です。
 ・オート選局で名古屋地区のFM放送局を受信しました。
 ・周波数ズレなし。STEREOランプ点灯。
 ・WIDE/NARROW切替、MUTING切替、REC CALトーンなど動作OK。
 ・メモリ登録OK。その後電源オフでも1週間保持することを確認。
 ・手持ちのAMループアンテナで名古屋地区のAM放送局を受信。
 ・FM/AMとも特に問題なさそう、、、と思ったら、、

555esx05 555esx06 555esx07 555esx10 555esx11

 ・FM放送受信時に「ボソッ、ボソボソッ」と不定期に雑音が混入します。
 ・雑音発生時にSメーターの揺れやSTEREOランプの明滅現象は無い。
 ・IF BAND WIDE/NARROWどちらでも雑音発生。
 ・これは原因特定に時間がかかりそうな予感、、

555esx20 555esx21 555esx22 555esx23 555esx24
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555esx30 555esx31 555esx32 555esx33 555esx34
555esx35 555esx36 555esx37 555esx38 555esx41

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まずはサービスマニュアルに従って各部調整作業を行いました。
【FM同調点調整】
 ・IC206:LA1235 7~10pin間 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・SSG83.0MHz 変調OFF 80dB → IFT208調整 → 電圧0V±20mV
【VT電圧調整】
 ・IC804 10ピン電圧計セット
 ・90.0MHz → L105調整 → 21.0V±0.2V ※実測21.5V
 ・76.0MHz → 8.0V±1.0V 確認のみ ※実測8.1V
【RF調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・IC206:LA1235 13pin電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・SSG76.0MHz → L101,L102,L103,L104調整 → 電圧最大
 ・SSG90.0MHz → CT101,CT102,CT103,CT104調整 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING=OFF
 ・音声出力端子をWaveSpectraで確認
 ・TP202 電圧計セット
 ・TP201を短絡 ※IF回路をパス
 ・SSG83.0MHz 80dB送信 → IFT207調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測415mV
 ・SSG83.0MHz 80dB送信 → CT201 調整 → 高調波歪最小
 ・SSG83.0MHz 80dB送信 → IFT205調整 → 高調波歪最小
 ・TP201を開放

 ※CT201を回すとボソボソノイズ発生。VRのガリのように劣化している感じ。
 ※これが雑音源か?

【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC206:LA1235 13pin電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・RT201、RT202 時計回り一杯に回す
 ・SSG83.0MHz出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
  ・IFT202調整 → 電圧最大
 ・RT201、RT202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG83.0MHz出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
 ・SSG83.0MHz出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・MUTING = ON
 ・IF BAND = WIDE
  ・SSG83.0MHz 出力25dB → RT204調整 → MUTING作動
 ・IF BAND = NARROW
  ・SSG83.0MHz 出力25dB → RT203調整 → MUTING作動
【MUTING作動範囲調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
 ・SSG83.0MHz → IFT208調整 → MUTING作動範囲調整
 ※UP方向、DOWN方向で同じ範囲に設定する
【Sメーター調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・SSG83.0MHz無変調80dB → RT206調整 → エレメント全点灯位置
【VCO調整1】
 ・TP302 周波数カウンタ接続
 ・SSG83.0MHz無変調 → RT301調整 → 76kHz±100Hz
【VCO調整2】
 ・IC302 9ピン電圧計セット
 ・SSG83.0MHz パイロット信号のみ → RT305調整 → 0V±0.5V
【パイロットキャンセル】
 ・SSG83.0MHzステレオ変調 → RT302、L301 19kHz信号漏れ最小 
 ・左右chのバランス確認
【セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・SSG83.0MHzステレオ変調 → RT303 R→L ※調整後実測62.5dB
 ・SSG83.0MHzステレオ変調 → RT304 L→R ※調整後実測61.8dB
【AM VT電圧調整】
 ・IC804 10ピン(代用 JW41)電圧計セット
 ・1602kHz → OSCトリマ調整 → 22.0V±2.0V ※実測23.8V
 ・ 531kHz → OSCコア調整 → 1.8VV±0.1V 確認のみ ※実測4.3V
【AM RF調整】
 ・SSG 603kHz → RFコア調整 → Sメーター最大
 ・SSG1395kHz → RFトリマ調整 → Sメーター最大
 ・SSG 999kHz → IFT401調整 → Sメーター最大
【CAL TONE】
 Peak Level-6dB 392Hzの波形が出ていました。

<調整結果>
 ・FM同調点が大きく外れていて周波数ズレ寸前でした。
 ・PLL検波調整にズレが大きかったです。
 ・セパレーション値も大幅に改善しました。

555esx

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・上記調整後も「ボソッボソッ」という雑音が発生します。
 ・ただし発生頻度が明らかに少なくなりました。
 ・怪しいのはやはりPLL検波部のトリマコンデンサCT201か?
 ・パーツ表を見てもCT201の容量記載がない。外装色からすると多分20pFか? 
 ・手持ちの赤色20pFに交換。
 ・再度調整作業をやり直して様子を見ていますが雑音発生は無くなったようです。

555esx50 555esx60 555esx61 555esx62 555esx63

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・各部再調整によって良好な性能を取り戻したと思います。
 ・FM/AMとも良い音です。
 ・約1週間に渡って動作確認していますが、雑音は発生しなくなったようです。
 ・この状態でお返ししますので引き続き雑音状況をご確認ください。

555esx09

2017年1月22日 (日)

Marantz ST-8mkII

 ・2016年11月、Marantz ST-8mkII(マークツー)が届きました。
 ・オシロスコープを装備したチューナーは初体験です。
 ・以下、作業記録です。

St8mkii03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Marantz ST-8 \135,000(1979年頃)
 ・オーディオの足跡 Marantz ST-8mkII ¥135,000(1980年頃)
 ・Hifi Engine Matrantz ST-8 Quartz Stereo Tuner (1980-82) サービスマニュアルあり
 ・Marantz ST-8mkII 取扱説明書 ※依頼者様からご提供いただきました。

St8mkii01 St8mkii14

 ・ST-8 と ST-8mkIIの違いは何でしょう?
 ・外観に相違点なし。mkIIではウッドケースが標準装備になったとか?
 ・よく見るとAM受信周波数帯に違いがありました。
  ・ST-8 535~1605kHz
  ・ST-8mkII 531~1602kHz
 ・そういえば1978年(昭和53年)11月、AM放送局の送信周波数が一斉変更さました。
 ・AM部分のの仕様変更だったとか?

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・シャンパンゴールドに輝く美しいフロントパネル。とても綺麗です。
 ・ボディは多少の擦り傷があるものの、状態は良いです。
 ・本来はウッドケースに収まっていたのでしょうか、底面に足がありません。
 ・75Ω端子にアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数の目盛りと数字だけが青く浮かび上がり、指針先端は赤く光ります。
 ・ゴールドフェイスにマッチして何とも言えず高級感が漂いますね。
 ・さて、一般的なチューナーにあるTメーターやSメーターがありません。
 ・本機の特徴であるオシロスコープがその役割を果たすはずですが何も映りません?
 ・オシロスコープ下にある押しボタンで機能を選択する必要がありました。
 ・試行錯誤を繰り返してオシロスコープの使い方がだんだん分かってきました。
 ・FM受信時は垂直方向で電波強度、水平方向で同調状態を同時に表示する。
 ・AM受信時は垂直方向のみで電波強度を表示する。

St8mkii02 St8mkii04 St8mkii05 St8mkii06 St8mkii07
St8mkii16 St8mkii17 St8mkii18 St8mkii19 St8mkii20

 ・マランツ機特有の円盤状の選局つまみ「ジャイロチューニング」が特徴的。
 ・タッチセンサー内蔵でジャイロに指を触れるとロック解除。
 ・指を離すとクォーツロック回路が周波数をロックする。
 ・IFバンド切替、MUTING切替、REC CALトーン機能など動作OK。
 ・AM放送は背面バーアンテナでクリアに受信OK。
 ・大きな問題点は無さそうな印象です。

St8mkii09 St8mkii10 St8mkii11 St8mkii12 St8mkii13

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディと底板を外して内部確認。ST-8回路図と見比べながら細部を調査。

Marantz_st8_sche

 ・FM5連、AM3連バリコン搭載のフロントエンド。
 ・Wide系/Narrow系IF+レシオ検波
 ・制御系IF+レシオ検波
 ・HA11223:PLL-MPX
 ・LA1240:AMチューナー

St8mkii21 St8mkii22 St8mkii24 St8mkii25 St8mkii26
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St8mkii42 St8mkii43 St8mkii44 St8mkii45 St8mkii46

■調整記録------------------------------------------------------------

St8mk1 St8mk2

●オシロスコープ部の調整 ※高電圧・感電注意!
 ・SCOPE DISPLAY=EXT.
 ・VERT=中央位置
 ・HORIZ=中央位置
 ・EXT LEVEL=最小位置
【中点調整】
 ・オシロスコープ基板 R925(H.CENTER)調整 → オシロスコープ上の輝点を中央に
 ・オシロスコープ基板 R926(V.CENTER)調整 → オシロスコープ上の輝点を中央に
【GAIN調整】
 ・REC LEVEL=ON
 ・SCOPE DISPLAY=AUDIO
 ・オシロスコープ基板 R927(H.GAIN)調整 → H振幅=3
 ・オシロスコープ基板 R928(V.GAIN)調整 → V振幅=3 → ※輝線の傾き=45度
【TUNING BIAS調整】
 ・REC LEVEL=OFF
 ・SCOPE DISPLAY=EXT.とTUNINGを同時に押す
 ・オシロスコープ基板 R931(TUNING BIAS)調整 → オシロスコープの輝点を一番下に

St8mkii07_2

●FM部の調整
 ・SCOPE DISPLAY=TUNING
 ・VERT=中央位置
 ・HORIZ=中央位置
 ・IF-WIDE=EXT.
 ・QUARTZ LOCK=OFF
 ・MPX NOISE FILTER=OFF
 ・MUTING LEVEL=OFF
【制御系IF同調点調整】
 ・IF基板 J220~J218間に電圧計セット(Tメーター)
 ・IF基板J201にSSG10.7MHz注入 → IF基板L213調整 → 電圧ゼロ
【FM OSC調整】
 ・IF基板 J220~J218間に電圧計セット(Tメーター)
 ・SSG 76.0MHz 1kHz → フロントエンドL106調整 → 電圧ゼロ
 ・SSG 90.0MHz 1kHz → フロントエンドTC105調整 → 電圧ゼロ
  ※L106がボンドで固められていたため、83MHz一点のみで調整
  ※SSG 83.0MHz 1kHz → フロントエンドTC105調整 → 電圧ゼロ
【FM RF調整】
 ・IF基板 J220~J218間に電圧計セット(Tメーター)
 ・SSG 76.0MHz 1kHz → 電圧ゼロ確認
 ・IF基板 J212電圧計セット(Sメーター)
 ・SSG 76.0MHz 1kHz → フロントエンドL101~104調整 → 電圧最大
 ・SSG 90.0MHz 1kHz → 電圧ゼロ確認
 ・SSG 90.0MHz 1kHz → フロントエンドTC101~104調整 → 電圧最大
【FM IFT調整】
 ・IF基板 J220~J218間に電圧計セット(Tメーター)
 ・SSG 83.0MHz 1kHz → 電圧ゼロ確認
 ・IF基板 J212電圧計セット(Sメーター)
 ・SSG 83.0MHz 1kHz → フロントエンドL105調整 → 電圧最大
【NARROW系IF調整】
 ・IF-WIDE=OFF
 ・IF基板 J220~J218間に電圧計セット(Tメーター)
 ・SSG 83.0MHz 1kHz → 電圧ゼロ確認
 ・IF基板 J212電圧計セット(Sメーター)
 ・SSG 83.0MHz 1kHz → IF基板L202調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・IF-WIDE=ON
 ・IF基板 J216~GND間に電圧計セット(Tメーター)
 ・音声出力をWaveSpectra観察
 ・SSG 83.0MHz 1kHz → IF基板L206調整 → 電圧ゼロ
 ・SSG 83.0MHz 1kHz → IF基板L205調整 → 高調波歪最小
【VCOフリーラン調整】
 ・TP VCO(R314)に周波数カウンタ接続
 ・SSG83.0MHz → R313調整 → 76kHz±200Hz
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観察
 ・SSG83.0MHz ST変調 → R302調整 → 19kHz成分最小
【WIDE系セパレーション調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・SSG83.0MHz ST変調 → フロントエンドL105調整 → 高調波歪最小
 ・SSG83.0MHz ST変調 → MPX基板R369調整 → Lch漏れ最小
 ・SSG83.0MHz ST変調 → MPX基板R366調整 → Rch漏れ最小
【NARROW系セパレーション調整】
 ・IF BAND=NARROW
 ・SSG83.0MHz ST変調 → IF基板C294調整 → 高調波歪最小
 ・SSG83.0MHz ST変調 → MPX基板R368調整 → Lch漏れ最小
 ・SSG83.0MHz ST変調 → MPX基板R367調整 → Rch漏れ最小
【REC LEVEL調整】
 ・IF BAND=WIDE
 ・SSG83.0MHz ST変調 400Hz → オーディオ出力レベル記録
 ・REC LEVEL=ON → AF基板RT37調整 → -6dBレベルに
【MUTING調整】
 ・MUTINGつまみ設定=MIN
 ・SSG83.0MHz 18dB → IF基板RB10調整 → MUTING解除位置
 ・MUTINGつまみ設定=MAX
 ・SSG83.0MHz 34dB → IF基板RB47調整 → MUTING解除位置
 ・SSG83.0MHz 34dB → MPX基板R349調整 → MUTING同調点検出レベル
  ※MPX基板Q348-C電圧 → 同調時3V前後、離調時0V
【オシロスコープ:Sメーター調整】
 ・SCOPE DISPLAY=TUNING
 ・SSG83.0MHz 60dB → IF基板RB11調整 → オシロスコープレベル=3
  ※オシロスコープ目盛りの最下段を0、最上段を6とする。
【オシロスコープ:MULTIPATH調整】
 ・SCOPE DISPLAY=MULTIPATH
 ・SSG83.0MHz 60dB → IF基板RB27調整 → オシロスコープ水平振幅=3
  ※マルチパス(H)調整
●AM部の調整
【AM OSC調整】
 ・IF基板J205 電圧計セット(AM Sメーター)
 ・SSG 600kHz 60dB → IF基板L152調整 → 電圧最大
 ・SSG1400kHz 60dB → フロントエンドTC152調整 → 電圧最大
【AM RF調整】
 ・SSG 600kHz 60dB → IF基板L151、バーアンテナ調整 → 電圧最大
 ・SSG1400kHz 60dB → フロントエンドTC151,153調整 → 電圧最大
【AM IF調整】
 ・SSG1000kHz 60dB → IF基板L153,154調整 → 電圧最大 
【AM Sメーター調整】
 ・SSG1000kHz 60dB → IF基板R152調整 → オシロスコープSレベル=2.5

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・シャンパンゴールドに青色照明、何とも言えず高級感があります。
 ・オシロスコープに映し出される輝線は見ていて飽きないです。
 ・オーディオ全盛期の稀少機種として価値があります。

St8mkii08

2017年1月15日 (日)

YAMAHA TX-2000 修理調整記録

 ・2016年11月、YAMAHA TX-2000の調整作業を承りました。
 ・特に故障個所は無かったです。以下、作業記録です。

Tx200009

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA TX-2000 ¥100,000(1988年発売)
 ・Hifi Engine YAMAHA TX-2000 ※海外版サービスマニュアルあり

Tx200002 Tx200011

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・本体に目立つキズありません。サイドウッドもとても綺麗な状態です。
 ・電源オン。オレンジ色の表示点灯。輝度劣化もなく眩しいほど輝いています。
 ・FMアンテナ端子はF型でA/B 2系統。同軸ケーブルを接続して受信確認。
 ・オート選局、マニュアル選局で名古屋地区のFM局を正常に受信できました。
 ・受信周波数にズレはありませんが、受信時の挙動から同調点ズレの気配を感じます。
 ・例えばNHK-FM(82.5MHz)の場合、82.4MHzで一旦停止してから躊躇うように82.5MHzになる。
 ・ファインチューニングにすると82.5MHzに対して82.45MHz辺りでSメータ最大となる。
 ・IF MODE切替をAUTOにするとすべての局で NARROW 受信になる。
 ・メモリ登録して1週間放置しても内容を保持していました。
 ・AMは手持ちの適当なループアンテナを接続して受信確認。
 ・名古屋地区のAM放送局をオート選局で正常に受信しました。
 ・シグナルメーターはどの局も振り切れます。
 ・AM部は問題なさそうです。

Tx200001 Tx200003 Tx200004 Tx200005 Tx200006
Tx200010 Tx200012 Tx200013 Tx200014

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・フロントエンドは5連バリキャップ → WIDE/NARROW 2系統IF段 → レシオ検波
 ・LA1266:FM/AM一体型IF SYSTEM
 ・LA3433:PLL MPX IC
 ・VR 1:IF WIDE STEREO歪調整
 ・VR 2:IF WIDE STEREO歪調整
 ・VR 3:IF NARROW STEREO歪調整
 ・VR 4:IF NARROW STEREO歪調整
 ・VR 5:IF NARROW STEREO歪調整
 ・VR 6:IF NARROW STEREO歪調整
 ・VR 7:IF WIDE STEREO歪調整
 ・VR 8:IF WIDE STEREO歪調整
 ・VR 9:IF MONO歪調整
 ・VR10:S-Meter調整
 ・VR11:NARROWセパレーション調整 L→R
 ・VR12:NARROWセパレーション調整 R→L
 ・VR13:WIDEセパレーション調整 L→R
 ・VR14:WIDEセパレーション調整 R→L
 ・VR15:PILOT CANCEL調整
 ・VR17:IF OFFSET調整
 ・T 7:レシオ検波
 ・T 6:IF WIDE STEREO歪調整
 ・T13:IF WIDE STEREO歪調整
 ・T10:PLL入力位相調整
 ・T12:PLL入力位相調整
 ・T11:PILOT CANCEL調整

Tx200020 Tx200021 Tx200022 Tx200023 Tx200024
Tx200025 Tx200026 Tx200027 Tx200028 Tx200029
Tx200030 Tx200031 Tx200032 Tx200033 Tx200034
Tx200035 Tx200036 Tx200037 Tx200038 Tx200039
Tx200040 Tx200041 Tx200042 Tx200043

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルを一部アレンジ。

【本体設定】
 ・電源投入から5分以上経過していること
 ・OSCコイル、IFTの調整には金属製ドライバーは使用しないこと
 ・まずFMセクションを調整し、次にAMセクションを調整すること
 ・MODE:AUTO ST
 ・BLEND:OFF
 ・IF MODE:NARROW
 ・RF ATT:OFF
 ・FINE TUNING ON → すなわちCSL停止状態
 ・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
 ・+30 → +29V±1V → ※実測+28.3V
 ・+12 → +12.5V±0.5V → ※実測+12.5V
 ・-12 → -12.5V±0.5V → ※実測-12.2V
 ・+ 6 → + 6V±0.5V ※実測+5.9V
【VT電圧確認】
 ・L17の足に DC電圧計接続
 ・受信周波数 90MHz → T8調整 → 25.0V
 ・受信周波数 76MHz → 7.1V ※確認のみ
【FMフロントエンド調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・77.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・76.94MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・この状態で T1,T2,T3,T4調整 → 電圧最大
 ・89.00MHz(SSG) 無変調 60dB受信 → FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・88.93MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・この状態で VC1,VC2,VC3,VC4調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・VR10の足 DC電圧計セット
 ・83.00MHz(SSG) 70dB 無変調 →  FINE TUNING 電圧最大となる周波数を探す
 ・82.94MHz(TX2000)にて電圧最大
 ・基板上のFM S端子~GND間にDC電圧計セット
 ・82.94MHz(TX2000)位置で受信した状態 → T7調整 → 電圧ゼロ
 ※以下、信号発生器 83.00MHz送信 → TX2000 82.94MHz受信
【モノラル歪調整】
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz 100%変調 → VC5,VR9調整 → Mono歪最小
【PLL入力位相調整】
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T10,T12調整 → Lch出力最大
【ステレオ歪調整】NARROW
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → VR3,4,5,6調整 → STEREO歪最小
【ステレオ歪調整】WIDE
 ・IF MODE:WIDE
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO(L-R) → T5,6,13,VR1,2,7,8調整 → STEREO歪最小
【セパレーション調整】WIDE
 ・IF MODE:WIDE
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR13調整 → L→R漏れ信号最小
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR14調整 → R→L漏れ信号最小
【セパレーション調整】NARROW
 ・IF MODE:NARROW
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR11調整 → L→R漏れ信号最小
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR12調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】WIDE
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → VR15,T11調整 → 19kHz成分最小
 ・左右chのバランスに注意
【シグナルメーター調整】WIDE
 ・82.94MHz(TX2000) 80dB 1kHz STEREO → VR10調整 → レベルメーター全点灯
【ブレンドチェック】WIDE
 ・82.94MHz(TX2000) 70dB 1kHz STEREO → 受信中にBLENDスイッチON
 ・セパレーション値が左右とも悪化することを確認
【IF オフセット調整】
 ・FINE TUNING OFF → すなわちCSL受信状態
 ・D4~K3を短絡
 ・82.94MHzの表示が「29.4」という表示に変わる。
 ・VR17調整 → 周波数表示を微調整
 ・「29.4」→「30.0」と表示されるように調整
 ・調整後はD4~K3を開放
 ※D4~K3を短絡すると登録したメモリー内容がリセットされる
AM部
【VT電圧確認】
 ・ 522kHz受信 → L17電圧=3.2V ※確認のみ
 ・1620kHz受信 → L17電圧=23.7V ※確認のみ
【RF、IF調整】
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ RK1調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ T9調整 → Sメーター最大

Tx2000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・YAMAHAデザインはとにかくカッコいいですね。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Tx200007

2017年1月 8日 (日)

Technics ST-S8 修理調整記録

 ・2016年10月、テクニクス製薄型高級チューナーの修理調整を承りました。
 ・以下、作業報告です。

Sts808

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 Technics ST-S8 ¥98,000 1980年
 ・オーディオの足跡 Technics ST-S8 ¥98,000 1980年
 ・Hifi Engine Technics ST-S8 / 1982

Sts803 Sts804

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・1Uサイズ(44mm)の薄型ボディ、でも奥行きが約40cmもあります。
 ・レコードプレーヤー並みの大きさです。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。周波数窓に76.1MHzが表示されました。
 ・FM受信範囲76.1MHz~89.9MHz
 ・オート受信により名古屋地区のFM放送局をすべて受信しました。
 ・周波数ズレなし。STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。MUTING作動。
 ・FM電波強度をdB表示できます。AMも問題なさそう。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・豪華7連バリキャップのフロントエンドが目立ちますね。
 ・uPC1167C:FM IF SYSTEM クアドラチュア検波
 ・uPC1161C:PLL MPX
 ・uPC1018C:AM SYSTEM
 ・メモリバックアップ用3連キャパシタが死亡しています。
 ※本機は底板が外せないので交換は見送りました。

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■調整記録------------------------------------------------------------

【FM VT電圧】
 ・TP1 → DC電圧計セット
 ・受信周波数76.1MHz → L10調整 → 4.1V±0.1V ※実測3.9V
 ・受信周波数89.9MHz → CT7調整 → ※実測15.0V
【フロントエンド調整】
 ・VR501(Sメーターレベル調整)足にDC電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → L1,L2,L4,L5,L6,L8調整 → 電圧最大
 ・83.0MHz受信 → T101調整 → 電圧最大
【クアドラチュア検波調整】
 ・TP102~TP103 → DC電圧計セット
 ・83.0MHz受信 → T102調整 → OV±20mV
 ・OUTPUT出力をWaveSpectra観測
 ・83.0MHz受信 → T103調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・TP302 → 周波数カウンタセット
 ・83.0MHz無変調 → VR301調整 → 19kHz±30Hz
【パイロットバンドパスフィルター設定】
 ・TP301 → AC電圧計セット
 ・83.0MHzステレオ変調 → L302,L303調整 → 電圧最大
【パイロットキャンセル調整】
 ・83.0MHzステレオ変調 → L303,VR303調整 → 漏れ信号最小
 ・左右chバランス注意
【SUB信号】
 ・OUTPUT出力をWaveSpectra観測
 ・83.0MHz SUB変調 → VR302調整 → Lch信号最大
【ステレオ歪調整】
 ・83.0MHzステレオ変調 → T101調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83.0MHzステレオ変調 → VR401調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【シグナルメーター調整】
 ・83.0MHz無変調60dB → VR501調整 → SメーターLEDフル点灯
 ・83.0MHz無変調80dB → VR502調整 → dB表示調整
【MUTINGレベル調整】
 ・83.0MHz無変調20dB → VR101調整 → MUTING作動位置へ
【アナログ周波数表示調整】
 ・89.9MHz無変調 → VR503調整 → 89.9MHz位置でLED点灯する位置へ
【AM VT電圧】
 ・TP201 → DC電圧計セット
 ・受信周波数522kHz → L202調整 → ※実測0.9V
 ・受信周波数1611kHz → CT201調整 → ※実測21.8V
 ・CBCラジオ(1053kHz受信)→ L201背面バーアンテナコア調整 → Sメーター最大
 ・CBCラジオ(1053kHz受信)→ L203,L20調整 → Sメーター最大

Sts8

Technics_sts8_sche2

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・チューナーに限らずテクニクスのガンメタデザインはカッコ良かったですね。
 ・登録したメモリを保持できませんがそれ以外は正常に使えます。
 ・電波強度表示は目安程度の精度です。
 ・FMアンテナ設置時に方向を決める用途に便利です。

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2017年1月 1日 (日)

TRIO KT-9700

■謹賀新年2017

 ・2017年が皆様にとって良い年になりますように。
 ・私は相変わらずジャンクチューナー整備に精を出します。
 ・今年もよろしくお願いします。

Kt970009

さて、
 ・2016年11月初め、KT-9700の修理調整作業を承りました。
 ・発売当時に購入したワンオーナー品だそうです。
 ・KT-9700は初体験機種です。

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-9700 ¥150,000 1976年
 ・Hifi Engine KENWOOD Model 600T $650 1976
 ・KT-9700はトリオがパルスカウント検波を搭載した最初の機種です。

Kt970001 Kt970010

■パルスカウント検波機の系譜------------------------------------------

 ・cooltune様のサイトにTRIO/KENWOODチューナー一覧表があります。
 ・ここからパルスカウント検波機だけを年代順に抽出しました。
 ・並べてみると進化の歴史がよく分かります。

【1976年】パルスカウント検波チューナー登場 ※検波回路はディスクリート構成
 ・KT-9700 ¥150,000 FM専用9連バリコン
 ・KT-8000 ¥ 69,800 FM専用7連バリコン

【1978年】検波回路のIC化(TR4010/TR4010A)
 ・KT-9900 ¥200,000 FM専用9連バリコン
 ・KT-8300 ¥ 63,000 FM専用5連バリコン
 ・KT-8100 ¥ 42,000 FM4連AM2連バリコン

【1979年】検波回路のIC化(TR4010A)
 ・L-01T ¥160,000 FM専用7連バリコン ※初のKENWOODブランド機
 ・L-07TII ¥130,000  FM専用7連バリコン
 ・KT-80 ¥ 37,000 FM専用4連バリコン ※システムコンポの一部

【1980年】ニューパルスカウントシステム登場、専用IC進化(TR7020+TR4011)
 ・KT-1000 ¥69,800 FM5連AM3連バリコン
 ・KT-900 ¥49,800 FM4連AM2連バリコン

【1981年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-9X ¥64,800 FM5連バリキャップ ※唯一のシンセサイザー機

【1982年】ニューパルスカウントシステム、専用IC(TR7020+TR4011)
 ・KT-1100 ¥73,800 FM5連AM3連バリコン
 ・KT-990 ¥53,800 FM4連AM2連バリコン

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1976。
 ・年代相応の汚れ、天板後部に錆び。フロントパネルに目立つキズは無い。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。照明電球点灯。タマ切れなし。
 ・チューニングつまみを回すとSメーターとTメーターの動きは正常。
 ・IFバンド切替に応じてインジケーター点灯。STEREOランプ点灯。
 ・どうやら名古屋地区のFM局を受信しているようです、、
 ・ただし固定/可変端子どちらも音が出ない。
 ・MUTINGレベルを切り替えても音が出ない。
 ・マルチパスH端子の出力を確かめると放送が聞こえる。
 ・これはミューティング回路の故障が怪しい感じ?

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・X01-1250-10:RF 基板 ※FM専用9連バリコン搭載フロントエンド
 ・X02-1090-10:IF 基板 ※WIDE、NORMAL、NARROWの3段切替
 ・X02-1110-10:検波基板 ※IC化される以前のディスクリート構成
 ・X04-1090-10:MPX基板 ※HA1156・・PLL化ICの初期型、さすがにちょっと古い
 ・X13-2370-10:スイッチ基板
 ・X00-1810-10:電源基板

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【IF基板 信号の流れを理解する】
 ・WIDE :FL1 → IC1 → L15 → IC2 → L16 → IC3 → L17 → 第2IF
 ・NORMAL:FL1 → IC1 → FL2 → IC4 → L16 → IC3 → L17 → 第2IF
 ・NARROW:FL5 → IC6 → FL6 → IC7 → FL7 → IC8 → L19 → IC5 → L17 → 第2IF
 ・第2IF:L17 → IC10→ L18 → FL3 → FL4 → 1.96MHz
 ・MUTING:FL5 → IC6 → FL6 → IC7 → FL7 → IC8 → L19 → IC9 → L20 → MUTING
 ・制御系:FL8 → L21 → IC11→ L22 → L23 → IC11→ MULTIPATH、Sメーター

Kenwood_600t_fm_if

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・マルチパスH端子からは音が出るが固定/可変端子からは音が出ない。
 ・といういことは、MUTINGが解除できない状態のようです。
 ・MPX基板(X04-1090-10)出口 11番端子(Rch),12番端子(Lch)は音が出ている。
 ・スイッチ基板(X13-2370-10)出口16番端子(Rch/fix),17番端子(Lch/fix)音がでない。
 ・スイッチ基板(X13-2370-10)出口20番端子(Rch/var),21番端子(Lch/var)音がでない。
 ・固定音声用リレーRL1、可変音声用リレーRL2どちらも作動していない。
 ・ということはミューティング信号あるいは電源系のトラブルか?

 ・調べてみるとリレー駆動回路に電圧が来ていない。
 ・電源回路を確認すると、、3本あるヒューズの内1本が切れていました。
 ・F1(250V/800mA)、目視では切れていないようですが抵抗値が無限大でした。
 ・これを新品に交換したところミューティン解除されて音が出てきました。
 ・切れたようには見えないのですが、、原因はヒューズ自体の劣化でしょうか?

Kt970065

■調整記録------------------------------------------------------------

600tblockdiagram

【OSC調整】
 ・SSG 83.0MHz → フロントエンドOSC調整 → Sメーター最大
 ※一点調整のため両端では多少のズレ発生。
【RF調整】
 ・SSG 76.0MHz → L1,L3,L4,L5,L7,L8,L9 → Sメーター最大
 ・SSG 90.0MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6,TC7 → Sメーター最大
【IFT調整】
 ・SSG 83.0MHz → フロントエンドL12調整 → Sメーター最大
 ・歪最小になるIF周波数=10.75MHz
【Tメーターオフセット調整】
 ・IF基板(X02-1090-10)12番端子に周波数カウンタ接続
 ・IFバンド=WIDE
 ・SSG 83.0MHz → 選局ツマミを回して2.01MHz(*)を示す位置へ
 ・検波基板(X02-1110-10) VR1調整 → Tメーター中点
  ※本機の実測IF周波数=10.75MHz
  ※本機の水晶発振子= 8.736MHz
  ※第2IF周波数10.75-8.736=2.014MHz
  ※本来は10.7-8.736=1.964MHzですが実機に合わせました。
【IF歪調整】
 ・IFバンド=WIDE
 ・SSG 83.0MHz → Tメーター中点へ
 ・IF基板(X02-1090-10) L15,L16,L17,L18調整 → 高調波歪最小
 ・IFバンド=NARROW
 ・SSG 83.0MHz → Tメーター中点へ
 ・IF基板(X02-1090-10) L19調整 → 高調波歪最小
【ミューティング調整】
 ・IF基板(X02-1090-10) D1カソード側にDC電圧計セット
 ・SSG 83.0MHz → L20調整 → 電圧最大
 ・ミューティングスイッチ40dB → VR1調整
 ・ミューティングスイッチ20dB → VR2調整
【Sメーター調整】
 ・IF基板(X02-1090-10) D9カソード側にDC電圧計セット
 ・SSG 83.0MHz → L21調整 → 電圧最大
 ・SSG 83.0MHz 20dB → VR3調整 → SメーターMAX調整
 ・SSG 83.0MHz 90dB → VR4調整 → SメーターMIN調整
【出力調整】
 ・MPX基板(X04-1090-10) R2右足にAC電圧計セット
 ・SSG 83.0MHz 100%変調信号 → VR5調整 → 500mV
【VCO調整】
 ・MPX基板(X04-1090-10) TP 周波数カウンタ接続
 ・SSG 83.0MHz → VR2調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・固定出力端子をWaveSpectraに接続
 ・IFバンド=WIDE
 ・SSG 83.0MHz ST信号 → VR3調整 → Rch
 ・SSG 83.0MHz ST信号 → VR4調整 → Lch
【DEVIATIONメーター調整】
 ・SSG 83.0MHz 100%変調信号 → VR5調整 → DEV.メーター100%位置へ

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■試聴----------------------------------------------------------------

 ・パルスカウント検波搭載1号機に触れる嬉しい機会をいただきました。
 ・検波回路がIC化される以前の古い機種ですが、再調整で復活したと思います。
 ・NHK-FMを受信してもFM多重放送による影響はありません。
 ・再調整すれば後継の最上位機KT-9900よりも気持ち良く使えます。

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