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2017年2月の記事

2017年2月26日 (日)

Technics ST-9030T 修理調整記録2

 ・2016年12月末、ワンオーナー品の30Tが届きました。
 ・以下、作業報告です。

30t07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Technics ST-9030T ¥80,000(1977年頃)
 ・T.I.C Technics ST-9030 1978 $460 ※回路図、調整手順
 ・hifiengine Technics ST-9030 ※回路図、調整手順、取扱説明書

30t01 30t15

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外装はあちらこちらに打ち傷があります。
 ・40年も使っていれば無傷ではいられませんね。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。周波数窓がオレンジ照明に浮かびます。
 ・若干プラス側への周波数ズレ。Tメーター中点とSメーター最大点が合わない。
 ・STEREOインジケーター点灯。実際にステレオ感あり。Muting動作OK。
 ・難点 Wide/Narrow切替インジケーターが点灯しないこと。
 ・IF BANDが切り替わっていないのか?それともただの電球切れか?

30t03 30t04 30t05 30t12 30t13

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・電解コンデンサーがすべて交換済みでした。

30t20 30t21 30t22 30t23 30t24
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30t30 30t31 30t32 30t33 30t34
30t35 30t36 30t37 30t38 30t39
30t50 30t40 30t41 30t42 30t44

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・基準信号を送ってWaveSpectra波形を観察すると、wide/narrow切換は動作している。
 ・ここは単純なパイロットランプの球切れですね。
 ・ジャンク箱から同サイズの電球を見つけて交換。
 ・隣のSTEREOランプと輝度も同じです。

30t51_2 30t52 30t53 30t54 30t55

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・MPX hi-blend=off
 ・Servo tuning=off
 ・IF selector=auto
 ・TP302とTP303を短絡するとスイッチ状態に関わらず強制narrowとなる
【レシオ検波調整1】
 ・入力信号なし
 ・TP201~GND DC電圧計セット → T201(narrow緑)調整 → 電圧ゼロ
 ・TP101~GND DC電圧計セット → T102(wide緑)調整 → 電圧ゼロ
【OSC調整】
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG76MHz → L8調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → CT8調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz → CT1,CT2,CT3,CT4,CT5,CT6,CT7調整 → Sメーター最大
 ・SSG83MHz → T1調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整2】
 ・入力信号なし
 ・TP101~GND DC電圧計セット → T102(wide緑)調整 → 電圧ゼロ
 ・TP201~GND DC電圧計セット → T201(narrow緑)調整 → 電圧ゼロ
【出力レベル調整】wide
 ・IF selector=wide
 ・音声出力端子にAC電圧計セット
 ・SSG83MHz 1kHz 100% → VR504調整 → 1.4v
【モノラル歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・IF selector=wide
 ・SSG83MHz 1kHz 100% → T102(wide赤)調整 → 歪最小
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG83MHz 1kHz 100%変調 → T201(wide赤)調整 → 歪最小
【出力レベル調整】narrow
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・音声出力端子にAC電圧計セット
 ・SSG83MHz 1kHz 100% → VR503調整 → 1.4v
【ミューティング調整】
 ・Servo tuning=auto
 ・TP102~GND DC電圧計セット
 ・SSG83MHz 1kHz → T202,T203調整 → 電圧最大
 ・SSG83MHz 1kHz 60dB → VR402調整 → 同調を外したとき局間ノイズが消える位置へ
 ・SSG83MHz 1kHz 20dB → VR401調整 → ミューティング作動位置へ
【Sメーター調整】
 ・SSG83MHz 1kHz 100% → VR501調整 → Sメーター指針
【VCO調整】
 ・TP601 周波数カウンタ接続
 ・SSG83MHz無変調 → VR602調整 → 19kHz±30Hz
【左右レベル調整】
 ・SSG83MHz 1kHz ST変調 → VR702調整 → 左右chのレベルを同じ
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz ST変調 → VR601,L601,L602調整 → パイロット信号(19kHz)最小
【サブキャリアキャンセル調整】
 ・SSG83MHz 1kHz ST変調 → CT701調整 → サブキャリア信号(38kHz)最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR701調整 → 漏れ信号最小
 ・TP302~TP303短絡(強制narrowモード)
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR703調整 → 漏れ信号最小
【ハイブレンド調整】
 ・音声出力端子にAC電圧計セット
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR502調整 → 左右レベルを確認
 ・MPX high-blend=on
 ・SSG83MHz 1kHz L/R信号 → VR502調整 → 左右レベル同一
【Auto IF セレクター調整】
 ・TP101 200kHz正弦波注入
 ・TP301 オシロスコープ接続 → T302調整 → 200kHz波形最大
 ・TP101 300kHz正弦波注入
 ・TP301 オシロスコープ接続 → T301調整 → 300kHz波形最大
 ・上記作業を数回繰り返す

St9030t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ガンメタ色のフロントパネルにオレンジ照明が精悍な印象を醸し出します。
 ・この時期のテクニクス製品はカッコよかったですね。

30t08

2017年2月19日 (日)

SANSUI TU-S707X 修理調整記録4

 ・2015年11月、SANSUI TU-S707Xの故障品が届きました。
 ・電源コードが切断された状態です。
 ・さて、直せるか??

Tus707x11

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-S707X ¥54,800(1984年発売)
 ・オーディオ懐古録 SANSUI TU-S707X ¥54,800
 ・Hifi Engine TU-S77X ※回路図あり

Tus707x02 Tus707x04

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・まずは電源コードを交換して電源オン。
 ・FM/AMとも周波数が表示される。輝度OK。文字瘠せなし。
 ・UP/DOWNボタンに反応して周波数が上下に変化する。
 ・RFセレクタ、IF切換に応じてインジケーター点灯。
 ・REC CALトーンOK。メモリ登録OK。
 ・ところがFM局もAM局もを全く受信しない。局間ノイズのみ。
 ・これは本格的に壊れていますね、、

Tus707x06 Tus707x07 Tus707x08 Tus707x13 Tus707x15

■修理記録:FMトリマ交換----------------------------------------------

【VT電圧確認】
 ・フロントエンド内[VT-GND]に直流電圧計接続
 ・90MHz時の電圧=実測値24.5V → TC5調整 → 全く変化せず
 ・76MHz時の電圧=実測値24.5V → 全く変化せず
 ・OSCトリマTC5を回してもVT電圧が全く変化しない。

【OSCトリマ交換】
 ・OSCトリマの容量抜けならよくある故障事例です。
 ・フロントエンドユニットを外して新品の青色トリマ(10pF)に交換。
 ・これで直るかと思ったら、、、残念。
 ・90MHz時の電圧=実測値24.5V → TC5調整 → 全く変化せず
 ・76MHz時の電圧=実測値24.5V → 全く変化せず
 ・FMだけでなくAMも全く受信できないので原因は別にありそう。

Tus707x25 Tus707x46 Tus707x48 Tus707x49 Tus707x50

■修理記録:コントロールIC交換----------------------------------------

【TC9147BP交換】
 ・回路図を追いながらVT電圧が変化しない原因を探す。
 ・コントロールICのTC9147BP周辺の電解コンデンサやトランジスタをいくつか交換。
 ・しかし全く効果なし。これはTC9147BP自体が壊れているか?
 ・部品取り用のPIONEER F-120Dから同じTC9147BPを外して移植。
 ・FMのVT電圧が動き出して受信できるようになりました。
  ・90MHz時の電圧=実測値24.5V → TC5調整 → 23.0V
  ・76MHz時の電圧=実測値24.5V → 3.2V
 ・このICの故障は初体験です!

【リチウム電池交換】
 ・TC9147BP横にあるメモリ保持用リチウム電池が何故か外れています。
 ・でも電池が無い状態でもメモリ登録は可能でした。
 ・登録した内容は電源を抜いて2日後も保持していました。
 ・電池は無くても短期間なら2200uFの電解コンデンサが機能するようです。
 ・SANYO CR2430 3V、基板取付用に金属タグが付いているタイプ。
 ・部品取り用に保管しているTU-S7707Xから電池を外して移植。
 ・取り付ける前に電圧測定すると何とまだ3Vを示していました。

Tus707x60 Tus707x62 Tus707x63 Tus707x61 Tus707x64

■調整記録------------------------------------------------------------

Tus707x20 Tus707x21 Tus707x22 Tus707x23 Tus707x24
Tus707x26 Tus707x27 Tus707x31 Tus707x32 Tus707x33
Tus707x34 Tus707x35 Tus707x36 Tus707x37_2 Tus707x38

【本体正面・機能切替ボタン設定】
 ・FM MODE=MONO
 ・IF BAND=WIDE
 ・RF MODE=DX
【VT電圧確認】
 ・フロントエンド内[VT-GND]に直流電圧計接続
 ・90MHz時の電圧 → TC5調整 → 23.0V
 ・76MHz時の電圧 → 3.1V
【フロントエンド調整】
 ・IC3[HA12412] 13pin-GNDに直流電圧計接続
 ・SSG 83MHz、1kHz、100%変調、50dB
 ・受信周波数83MHzの位置でトリマコンデンサTC1,TC2,TC3,TC4調整 → 電圧最大値
 ・上記作業を数回繰り返す
  ※コイルL1,L2,L3,L4の間隔調整は難しいのでパス。
【IFTコイル調整】
 ・IC3[HA12412] 13pin-GNDにDC電圧計接続
 ・SSG 83MHz、1kHz、100%変調、30dB
 ・フロントエンド内IFTコイル調整 → 電圧最大値
 ・RF基板上の[T1]を調整 → 最大電圧
 ・IF BAND=NARROWに切り替え → 電圧値測定
 ・IF BAND=WIDEに戻して電圧測定 → VR2[WIDE GAIN]調整 → NARROW時と同じ電圧
【FM同調点の調整】
 ・[TP1-TP2] DC電圧計接続
 ・無信号状態でT2のIC側コアを調整 → 電圧=0V±30mVに。※調整前約580mV
 ・SSG 83MHz、1kHz、100%変調、60dB
 ・T2のIC反対側コアを調整 → 二次高調波最小
 ・上記作業を数回繰り返す
【FM LOCKED LEVEL調整】
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、30dB
 ・VR4[FM SIGNAL]を調整 → 本体正面[LOCKED]オレンジ色LEDが全灯する位置
【REC Level】
 ・VR5調整 460kHz -6dB
【本体正面・機能切替ボタン設定】
 ・FM MODE=STEREO
【VCO フリーラン周波数調整】
 ・SSG 83MHz、無変調、60dB
 ・TP1-TP4にDC電圧計接続 → VR105[OFFSET VCO]調整 → 電圧=0V±0.05V
 ・TP3[VCO]-GNDに周波数カウンター接続 → L101調整 → 304.000kHz
【PILOT OFFSET調整】
 ・SSG 83MHz、無変調、60dB
 ・TP2-TP5に直流電圧計接続 → VR104[PILOT OFFSET]調整 → 電圧=0V±0.1V
 ・SSG 83MHz、60dB、19kHzPILOT信号ON → ステレオランプ点灯を確認
【PILOT CANCEL調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 83MHz、60dB、19kHzPILOT信号ON
 ・本体正面のステレオランプ点灯を確認。
 ・L100、VR103L調整 → Lch波形観察 → 19kHz信号最小
 ・VR106、VR103R調整 → Rch波形観察 → 19kHz信号最小
【IF BAND=WIDE セパレーション調整】
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、70dB、Rchのみ信号、PILOT信号ON
 ・VR102L調整 → ※調整後実測62.2dB
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、70dB、Lchのみ信号、PILOT信号ON
 ・VR102R調整 → ※調整後実測64.2dB
【IF BAND=NARROW セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、70dB、Rchのみ信号、PILOT信号ON
 ・VR101L調整 → ※調整後実測62.2dB
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、70dB、Lchのみ信号、PILOT信号ON
 ・VR101R調整 → ※調整後実測62.2dB
【MUTING LEVEL調整】右側RF基板
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、25dB、ステレオ信号、PILOT信号ON
 ・VR3[MUTE]を調整 → ステレオランプ点灯し信号が出る位置へ
【AUTO STOP LEVEL調整】右側RF基板
 ・SSG 83MHz、1kHz 100%変調、30~35dB、ステレオ信号、PILOT信号ON
 ・VR1[FM.STOP]を調整 → オートサーチが有効な位置へ
【AM調整】
 ・LA1245-16ピン → AM Sメーター電圧測定
 ・ 729kHz NHKラジオ受信 → T2調整 → 電圧最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信 → TC2調整 → 電圧最大
 ・AM VR1調整 → AM STOP LEVEL
 ・AM VR2調整 → AM SIGNAL

Tus707x

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・コントロールICの故障事例は初体験でした。
 ・手間はかかりましたが各部再調整によって復活したと思います。

Tus707x12

2017年2月12日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録3

 ・2016年12月、KT-1100Dの修理調整作業を承りました。
 ・周波数ズレの症状があるようです。
 ・以下、作業記録を残します。

Kt1100d06

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版
  ※KT-1100Dの他に D-3300T、KT-1010F、KT-880Fが載っています。

Kt1100d02 Kt1100d11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディとも目立つキズは無く状態はとても良いです。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示管がキレイに点灯。文字欠け、文字痩せなし。
 ・オート選局で-0.1MHzの周波数ズレ。
 ・Tメーター、Sメーターのセグメント点灯。STEREOランプ点灯。
 ・WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。メモリボタン動作OK。
 ・各種ボタン操作に軽快に反応する。切替動作正常。
 ・手持ちの適当なAMループアンテナでAM放送の受信確認。
 ・AM放送はオート選局で正常に受信。
 ・電源プラグを抜いてから5日後でもメモリ保持していました。

Kt1100d03 Kt1100d04 Kt1100d05 Kt1100d12 Kt1100d13

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt1100d20 Kt1100d21 Kt1100d22 Kt1100d23 Kt1100d24
Kt1100d25 Kt1100d26 Kt1100d27 Kt1100d28 Kt1100d29
Kt1100d30 Kt1100d32 Kt1100d33 Kt1100d34 Kt1100d35

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt1100d

【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.1V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V ※実測26.2V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV ※実測+0.75V
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V±10mV ※実測+0.47V
【RF調整】
 ・R67左側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DLLD】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:DET調整 → 歪最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR4:MONO2調整 → 歪最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR5調整 → 歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 歪最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz.80dB)→ VR2調整 → 歪最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調)→ 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・531kHz → L20調整 → 実測 2.8V 確認のみ
 ・1602kHz→ TC2調整 → 実測21.2V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・同調点が大幅にズレていましたが故障箇所は無かったです。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Kt1100d07

2017年2月 5日 (日)

TRIO KT-5500 修理調整記録1

 ・2016年11月末、KT-5500の調整作業をお引受しました。
 ・発売当時に購入したワンオーナー品とのこと。
 ・今後も長く使うためのメンテナンスを、というご依頼でした。
 ・以下、作業記録です。

Kt550007

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-5500 ¥38,000(1975年発売)
 ・Hifi Engine Kenwood KT-5500 AM/FM Stereo Tuner (1978-79)
 ・KT-5500 取扱説明書 PDF形式

Kt550001 Kt550009

 ・フロントマスクは KT-7700 と同じ。
 ・電源スイッチ、切替スイッチ、チューニングノブも同じ部品です。
 ・ただし本体サイズだけが全幅380mmとコンパクトサイズ。

Kt550003 Kt550004 Kt550005 Kt550006 Kt550011

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt550013

 ・FM専用5連バリコン
 ・IC:HA1137 FM-IFシステム用IC(クアドラチュア検波、ミューティング回路内蔵)
 ・IC:HA1196 PLL-MPX用IC
 ・T6:クアドラチュア検波調整 上段:歪調整、下段:検波調整
 ・VR1:Sメーター振れ調整
 ・VR2:Tメーターオフセット調整
 ・VR3:ミューティングレベル調整
 ・VR4:セパレーション調整
 ・VR5:VCO調整
 ・TP1:IF周波数確認(10.7MHz)
 ・TP2:IF周波数確認(GND)
 ・TP3:VCO調整確認
 ・固定出力以外に可変出力端子とマルチパス端子装備。基本性能も良好。

Kt550020 Kt550021 Kt550022 Kt550023 Kt550024
Kt550025 Kt550026 Kt550027 Kt550028 Kt550029
Kt550030 Kt550031 Kt550032 Kt550033 Kt550034

■調整記録----------------------------------------------------------

【Tメーターオフセット調整】
 ・放送局がない位置でVR2調整 → Tメーター指針を中点へ
 ・TP1 周波数カウンタ接続 → Tメーター中点のときの周波数確認・10.68MHz
【OSC調整】
 ・SSG76MHz To調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz TCo調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・SSG76MHz T1,T2,T3,T4調整 → Sメーター最大
 ・SSG90MHz TC1,TC2,TC3,TC4調整 → Sメーター最大
 ・この調整作業を数回繰り返す。
【IFTコア調整】
 ・SSG83MHz T5調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・TP1 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → 周波数カウンタ10.68MHz確認 → T6下段コア調整 → Tメーター中点
 ・83MHz受信 → T6コア上段調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・SSG83MHz80dB VR1調整 → Sメーター振れ
【ミューティング調整】
 ・SSG83MHz20dB VR3調整 → MUTING作動
【VCO調整】
 ・TP3に周波数カウンタ接続
 ・SSG83MHz無変調 → VR5調整 → 76kHz
 ※上手く測定できないので以下の方法で代用
 ※83MHzSUB信号送信 → VR5調整 → Lchレベル最大位置へ
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子をWaveSpectraに接続
 ・83MHz L/R信号 → VR4調整 → 反対ch漏れ最小

Kt5500

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・薄暗い部屋に浮かび上がるオレンジ色の照明はイイ感じです。
 ・定価38,000円の入門機ですが安っぽさは無く、むしろ高級感が漂います。
 ・別売ウッドケースがあればさらに高級感が増幅しますね。
 ・固定出力と可変出力、マルチパス出力もあるなど基本性能も良好。
 ・今後も長くお使いください。

Kt550008

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