フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

チューナー関連リンク

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »

2017年3月の記事

2017年3月26日 (日)

M-AUDIO M-TRACK 2×2M

 ・2016年12月末、アマゾンで購入しました。
 ・24bit/192kHz対応、USB-Cオーディオ/MIDIインターフェイスです。
 ・チューナー修理で使うオーディオインターフェスの買い替えです。

M_audio11

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・M-AUDIO M-TRACK 2×2M 14,800円
 ・M-AUDIO M-TRACK 2×2 10,800円
 ・似たような型番で価格がちょっと安い「M-TRACK 2×2」があります。
 ・どちらも2in/2out構成ですが、ラインでステレオ入力できるのは「M-TRACK 2×2M」
 ・本機の特徴は USB Type-Cポートが装備されている点。
 ・通常のUSB2.0やUSB3.0に接続するための変換ケーブルも同梱されています。
 ・サイズ的には1Uハーフラックサイズの EDIROL UA101 とほぼ同じ。
 ・据え置きタイプの方がつまみが大きくて操作しやすい感じです。

M_audio01 M_audio02 M_audio03 M_audio04 M_audio05

 ・もう一つの特徴はバンドルソフトが超!豪華であること。実はこれが購入の決め手。
 ・これらのバンドルソフトはチューナー修理には不要ですが別用途で活用します。
  ・Cubase LE8:Steinberg社製DAW(Digital Audio Workstation)
  ・Xpand!2:マルチティンバー音源
  ・Strike 2:ドラム音源
  ・Mini Grand:アコースティックピアノ音源
  ・Creative FX Collection:エフェクトプラグインコレクション

■使い方--------------------------------------------------------------

 ・同梱されている説明書は外国語版(英仏独伊西)のみ。
 ・まずM-AUDIO社のホームページから日本語版の取扱説明書を入手。
 ・続いていM-AUDIO社のダウロードサイトからドライバーを入手。
 ・本体をPCに接続する前にPC側にドライバーをインストールする必要あり。
  ・Windows7~10(32bit/64bit)用ドライバー v.1.0.4
  ※2016年12月28日付で新バージョン v.1.0.6 がリリースされていました。
 ・インストール作業完了後にType-C変換ケーブルで接続。
 ・電源はUSBバスパワーなので接続すれば準備完了。
 ・チューナーからの音声出力は背面LINE端子に接続。
 ・オーディオ機器との接続には「標準プラグ-RCAプラグ」のステレオコードが必要。
 ・このコードは家電量販店ではほとんど見かけませんが楽器店で普通に入手可能。
 ・WaveSpectraの設定画面でドライバーを切り換えてサンプリング周波数を設定。
 ・上面にあるGAINつまみで入力レベルを調整。
 ・このGAINつまみは左右独立タイプ。

M_audio10

■使ってみて----------------------------------------------------------

 ・音楽制作ではなくWaveSpectraで波形観察することが目的です。
 ・WaveSpectraの「録音・再生」タブで入力・出力からM AUDIOを選択
 ・WaveSpectraで左右チャンネルの波形がきれいに観測できました。
 ・サンプリング周波数の変更はこの設定画面のプルダウンメニューから選択するだけ。
 ・チューナーの調整に問題なく使えました。
 ・ところが、しばらく使って気が付いたことは、、

 ・本機のヘッドホン端子から出てくる音が2系統ミックスのモノラル音になっている。
 ・あれこれ弄ってみましたがソフトウェアミキサー機能は無さそう。
 ・DAWを通してた音はもちろんステレオで問題なし。
 ・WaveSpectraの波形も左右それぞれ表示されるので問題は無いのですが、、
 ・ダイレクトモニターできない点は微妙に痛かった、、

 ・それから、PC起動時にUSB機器として認識されない問題。
 ・USB端子を抜いて、もう一度接続し直すと認識される。
 ・XP からバージョンアップを重ねてWin10になっているPCなのでちょっと古すぎるか?
 ・他のPCでは未検証。この件は宿題です。

M_audio09

2017年3月19日 (日)

SANSUI TU-5900

 ・2017年1月、サンスイ製TU-5900の故障機が届きました。
 ・照明は綺麗に点灯しますが音声端子から音が出ない状態です。
 ・以下、作業記録です。

Sansui_tu590010

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-5900 ¥46,500(1976年頃)
 ・Hifi Engine Sansui TU-5900 Stereo AM/FM Tuner (1975-77)※サービスマニュアル

Sansui_tu590002 Sansui_tu590012

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・TU-5900は初めて触れる機種です。
 ・正面から見ると普通のコンポサイズ、でも奥行きが約25cmでとてもコンパクト。
 ・小型ボディながら重量6.4kg、持ち上げるとズッシリ感あり。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。周波数窓がオレンジ色の照明に浮かび上がります。
 ・照明の感じはTU-707に似た雰囲気ですね。
 ・選局ツマミを回すと名古屋地区のFM局周波数辺りでSメーターとTメーターが大きく振れる。
 ・STEREOランプ点灯が赤く点灯。これはFM放送を受信しているようです。
 ・でも、OUTPUT端子からは音が出ない。RECOUT端子からも音が出ない。局間ノイズも出ない。
 ・MUTINGスイッチをオフにしても音が出ない。局間ノイズも出ない。
 ・モード切替でSTEREO/MONOに切り替えても音が出ない。
 ・試しにDISCRIMINATOR OUTPUT端子を確認するとここからは音が出ている。
 ・DISCRIMINATOR OUTPUT端子からはFM検波出力が出ているので検波回路までは正常。
 ・さらにステレオランプも点灯するのでMPX回路も大丈夫そう。
 ・ということは、怪しいのはミューティング回路か?
 ・引き出し式の背面バーアンテナで名古屋地区のAM放送を受信。
 ・AMは特に問題なさそう。

Sansui_tu590003 Sansui_tu590004 Sansui_tu590005 Sansui_tu590006 Sansui_tu590007
Sansui_tu590013 Sansui_tu590014 Sansui_tu590015 Sansui_tu590017 Sansui_tu590018

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM3連、AM2連バリコン搭載フロントエンド ※トリマ、コイルとも調整可
 ・IF BAND切替なし セラミックフィルタ×3段
 ・HA1137 クアドラチュア検波
 ・HA1196 PLL MPX IC
 ・HA1151 AM TUNER

Sansui_tu590020 Sansui_tu590021 Sansui_tu590022 Sansui_tu590024 Sansui_tu590025

 ・VR01:実装なし
 ・VR02:FM Sメーター調整
 ・VR03:Mutingレベル調整
 ・VR04:セパレーション調整
 ・VR05:VCO調整
 ・VR06:AM Sメーター調整

Sansui_tu590027 Sansui_tu590028 Sansui_tu590029 Sansui_tu590030 Sansui_tu590031

【備忘録】特殊形状の照明電球発見!
 ・TRIO KT-9007、KT-7007、SANSUI TU-717

Sansui_tu590040 Sansui_tu590042 Sansui_tu590043 Sansui_tu590044 Sansui_tu590045

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・海外版回路図でミューティング回路の各部電圧確認。
 ・TR08:2SC711 が死んでいました。
 ・ミューティング回路のTR06、07、C56もついでに交換しました。
 ・2SC711:TR06,TR07,TR08 → 2SC1815 交換 ※足配列注意 BCE→ECB
 ・2SA726:TR09 → 2SA1015 交換 ※足配列注意 BCE→ECB
 ・C56:1uF/50V → 1uF/50V 交換
 ・ミューティングが解除されて音が出てきました。

Sansui_tu590050 Sansui_tu590051 Sansui_tu590052

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルを参考にしました。
 ・FM Antenna Attenuator : out
 ・MPX Noise Canceller : out
 ・FM Muting : off
 ・Output Level : max
 ・Output出力をWaveSpectraで観察
【Tメーター中点】
 ・放送局が何もない位置 → T02調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・HA1137-13pin 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・指針76MHz位置にセット
 ・SSG76MHz送信 → L03調整 → Sメーター電圧最大
 ・指針90MHz位置にセット
 ・SSG90MHz送信 → TC03調整 → Sメーター電圧最大
  ※Tメーター中点が多少ズレても気にしない。
【FM RF調整】
 ・HA1137-13pin 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・SSG76MHz送信 → L01,L02調整 → Sメーター電圧最大
 ・SSG90MHz送信 → TC01,TC02調整 → Sメーター電圧最大
【FM IFT調整】
 ・SSG83MHz送信 → T01調整 → Sメーター電圧最大
【クアドラチュア検波調整】
 ・SSG83MHz送信 → T02調整 → Tメーター中点
 ・SSG83MHz送信 → T03調整 → 高調波歪最小
【ミューティング調整】
 ・SSG83MHz 20dB → VR03調整 → ミューティング作動位置へ
【Sメーター調整】
 ・SSG83MHz 80dB → VR02調整 → Sメーター振れ調整
【VCO調整】
 ・TP05 周波数カウンタ接続
 ・SSG 83MHz 無変調 → VR05調整 → 76kHz
【セパレーション調整】
 ・SSG83MHz ST信号送信 → VR04調整 → Lch/Rch 漏れ信号最小
【STEREO歪調整】
 ・WaveSpedtraで観察
 ・SSG83MHz送信 → T01調整 → 歪率最小
【AM OSC調整】
 ・729kHz TC05調整
 ・1332kHz T04調整
【AM RF調整】
 ・729kHzTC04
 ・1332kHzアンテナバー調整
【Sメーター調整】
 ・VR05調整 → Sメーター振れ調整

Tu5900

Sansui_tu5900_sche

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・HA1196周辺の電解コンデンサー劣化が気になったので交換しました。
 ・C33,CX39,C52,C53:10uF/16v → 10uF/25v
 ・C35,C37:0.47uF/50v → 0.47uF/50v
 ・C40:0.22uF/35v → 0.22uF/50v
 ・C41:100uF/.16v → 100uF/35v ※回路図では220uF/16v
 ・C88:1uF/50v → 1uF/50v

Sansui_tu590055 Sansui_tu590056 Sansui_tu590057

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・TU-707によく似た照明窓で、なかなかイイ感じです。
 ・通常はFM Antenna Attenuator : out、MPX Noise Canceller : out、
 ・FM Antenna Attenuator : 電波が強くて歪む場合のみin
 ・MPX Noise Canceller : 微弱FM局をSTEREO受信時のみin
 ・特殊形状の電球も発見できて満足。

Sansui_tu590009

2017年3月12日 (日)

SONY PS-X6

 ・2016年12月末、ハードオフで見つけたレコードプレーヤーです。
 ・ジャンク品が無造作に積まれた棚で、プレーヤー三段重ねの一番下にありました。
 ・ホコリまみれの薄汚れた状態。相当長期間に渡って放置されていた感じです。
 ・当然シェル・カードリッジなし、アクリルカバーは傷だらけ。
 ・でも持ち上げるとズッシリ重量級、たぶん10kgはありそう。
 ・この重量を支える頑丈そうなインシュレーターが付いていました。
 ・実は修理中の Victor QL-Y7 に流用できそうなインシュレーターを探していました。
 ・税込1,080円、100円/kgの部品取り機と割り切って買ってきました。

Psx603

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY PS-X6 \59,800(1977年頃)
 ・オーディオ懐古録 SONY PS-X6 DIRECT DRIVE STEREO TURNTABLE SYSTEM ¥59,800
 ・Vinyl engine Sony PS-X6 Fully-Automatic Direct-Drive Turntable

Psx604 Psx607 Psx610

 ・調べてみると1970年代後期、中級クラスのフルオート機でした。
 ・ダイレクトドライブターンテーブル、クォーツロック。
 ・オートスタート、オートストップ、オートリターン、オートリピート。
 ・重量は11.0kgと予想通り。
 ・キャビネットはソニーが開発した音響素材SBMC製とか。
 ・SBMCとは ~SONY PS-6750 解説より抜粋~
SBMCは、ポリエステル樹脂をベースに炭酸カルシウムやグラスファイバーを配合した熱硬化性強化レジンで、強度では木(ラワン合板)の1.5~2倍の強さ、共振鋭度(Q)ではアルミダイキャストの約3分の1以下という優れた特長を持っています。これによりハウリングを抑え、SN比を改善しています。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・店頭では気が付かなかったのですが、サブウェイトが付属していました。
 ・実験用カートリッジを装着して早速動作確認。
 ・操作方法は海外版取扱説明書で学習しました。
 ・電源オン、ネオンランプ点灯、ターンテーブル回転OK。
 ・START/STOPボタンとREPEATボタンはタッチ式スイッチ。
 ・オイルダンプ式のアームリフター、マニュアル操作が妙に懐かしい。
 ・各種オート機能は一通り動作しました。
 ・故障箇所は特に無さそうです。

Psx621 Psx628 Psx630 Psx631 Psx633

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・分解方法は海外版サービスマニュアルが役に立ちました。
 ・アームの裏側にチューナーの窓照明でよく見るヒューズ型電球がありました。
 ・何の用途かと思ったら、オートリバースのためのアーム位置検出用でした。
 ・アームの動きに合わせてシャッターが移動し、光電素子が光量変化を検出。
 ・この「ルミナスセンサー」という仕組みは、RV401で動作ポイント調整可能。
 ・当時のオート機能を実現するメカが面白いです。
 ・QL-Y7より古い機種なのに、目視で分かるような部品劣化は無さそうです。

Psx640 Psx641 Psx642 Psx643 Psx644
Psx645 Psx646 Psx651 Psx650 Psx649
Psx660 Psx661 Psx662 Psx663 Psx664
Psx665 Psx666 Psx667 Psx668 Psx669
Psx670 Psx671 Psx672 Psx673 Psx674

Psx6_sche

■インシュレーター----------------------------------------------------

 ・インシュレーターは内部にゲル状高粘弾性物質を封入した特殊なもののようです。
 ・黒いゴム部分を指で押すと適度な弾力を保っていました。
 ・ただ残念ながらQL-Y7のインシュレーターとはネジサイズが僅かに異なりました。

Psx6100 Psx6101 Psx6102

■ボディとアクリルカバーを磨く----------------------------------------

 ・レコードプレーヤーとして普通に使える状態だったので外観を整備してみました。
 ・まずは傷だらけのアクリルカバーをせっせと磨きました。
 ・耐水サンドペーパー #800 → #1000 → #1500 → #2000
 ・さらに アクリルサンデー研磨剤 → セラミックコンパウンド
 ・細かい傷が取れて綺麗に仕上がりました。
 ・調子に乗ってボディはメラミンスポンジで磨いた後、コンパウンド処理。
 ・鏡のように反射するピカピカボディになりました。

Psx690 Psx693 Psx691 Psx695 Psx697
Psx698 Psx699 Psx605 Psx606 Psx608

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・インシュレーターを部品取りするつもりだったのですが、意外にも完動品でした。
 ・外観も美しく仕上がったので、捨てるにはちょっと惜しいかも、、
 ・ということで、
 ・懐かしいネオンランプのストロボを楽しめる機種としてキープしておきます。
 ・そんなに使うことは無いのにね、、

Psx601

2017年3月 5日 (日)

Victor QL-Y7 修理記録1

 ・1981年、たしか7月初め、大阪日本橋の電気街で購入したレコードプレーヤー。
 ・以来ずっと使い続けている大切なオーディオ機器の一台です。
 ・2016年の年末休暇、久しぶりにレコードを聴こうとしたところ、、
 ・何と、、ターンテーブルが回らない、アームも動かない!
 ・購入から35年、いよいよ寿命かと思いつつ、原因と対策を探ってみました。

Victor_qly7_70

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 VICTOR QL-Y7 ¥96,000(1981年頃)
 ・Vinyl engine JVC QL-Y7
 ・Victor QL-Y7/Y5 製品カタログ 昭和54年(1979年)11月版
 ・Victor QL-Y7 取扱説明書

Victor_qly7_72 Victor_qly7_73 Victor_qly7_74

■故障状況------------------------------------------------------------

 ・前回 QL-Y7 の電源を入れたのは、、たぶん1年位前だったか??
 ・最近はもっぱらお手軽な Technics SL-5 を使っていたので拗ねちゃった?
 ・症状は以下の通り。QL-Y7 の電源を入れると、
  【不具合1】 回転数を示す「45」「33」のインジケーターが点灯しない。
  【不具合2】 「START」ボタンを押してもターンテーブルが回転しない。
  【不具合3】 アームの「UP/DOWN」ボタンを押してもアームが動かない。
  【不具合4】 数分経つとターンテーブルがゆっくり回転を始める。
  【不具合5】 本来はすぐに点灯するはずの「Quatz Lock」ランプが弱々しく明滅する。
  【不具合6】 回り始めたターンテーブル、今度は「STOP」ボタンを押しても止まらない。
  【不具合7】 回転がどんどんスピードアップし、ついには高速回転状態に。
 ・これは参った、、、電源オフ、、
 ・ここまで一気に悪化した原因は何でしょう?
 ・すべての動作がおかしいので電源回路の故障か?

Victor_qly7_20 Victor_qly7_21 Victor_qly7_22_2

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・「いつか本格的にメンテナンスしよう」と思いつつ、
 ・でも結局ずっと放置状態でした。きっとその報いですね、、反省、、
 ・まずカートリッジを取り外してアームをスタンドに固定。
 ・ゴムマットとターンテーブルを取り外す。
 ・アクリルカバーを閉めて養生テープで本体と固定。
 ・注意深く本体を裏返す。
 ・そういえば昔、音声・電源コードを交換しようと思って裏返したことがありました。
 ・でも内部を見て面倒になり、結局交換しなかったことを思い出す。

Victor_qly7_11 Victor_qly7_23 Victor_qly7_24 Victor_qly7_26 Victor_qly7_27
Victor_qly7_31 Victor_qly7_35 Victor_qly7_37 Victor_qly7_38 Victor_qly7_39

 ・それにしてもインシュレーターのゴム部分の劣化がひどい。
 ・多数のネジを外して裏板を取り外すと、基板のハンダ面が見える状態。
 ・シルク印刷を見るとICや半固定抵抗、テストポイント(TP)がたくさん並んでいる。
 ・電子制御アーム関係の回路があるためか、かなり複雑な構成。
 ・これは回路図やサービスマニュアルが無いと迂闊に手を付けられない。
 ・電源部と思われる電解コンデンサー(1000uF/35V×3個)が重傷。

Victor_qly7_40 Victor_qly7_41 Victor_qly7_42 Victor_qly7_43 Victor_qly7_44
Victor_qly7_45 Victor_qly7_46 Victor_qly7_47 Victor_qly7_48 Victor_qly7_49
Victor_qly7_50 Victor_qly7_51 Victor_qly7_52 Victor_qly7_53 Victor_qly7_54
Victor_qly7_55 Victor_qly7_56 Victor_qly7_57 Victor_qly7_58 Victor_qly7_59

■修理記録1:電解コンデンサー総交換----------------------------------

 ・とりあえず足が腐食している電源部電解コンデンサーを交換。
 ・ついでにその他の電解コンデンサーを全数交換。
【電源基板】
 ・部品番号不明:1000uF/35V×3個
【右側※基板】※正面を前にして裏返した状態で
 ・C902,C905:1uF/50V(BP)
 ・C904,C911,C914:10uF/25V
 ・C913:4.7uF/50V
 ・C920:33uF/50V(BP)
【左側※基板】※正面を前にして裏返した状態で
 ・C814,C819,C820,C828,C829:47uF/16V
 ・C815,C816:33uF/25V(BP)
 ・C823,C824:47uF/35V
 ・C825:1000uF/35V
 ・C802:10uF/50V
 ・C818:4.7uF/50V
 ・C817:0.47uF/50V

 ・特にC823 47uF/35V は腐食によってマイナス足が外れていました。
 ・基板とボディのスペースが限られるため電解コンデンサの高さはH=26mmまで

■動作確認:アーム動作のトラブル発生------------------------------------

 ・電解コンデンサーを交換した状態で基板を元に戻して試運転開始。
 ・電源オン、、回転数「33」クッキリ表示。もちろん「45」も同様にOK。
 ・「START」ボタンを押すとスムーズに回転開始、直後に「Quartz Lock」ランプ点灯。
 ・「STOP」ボタンを押したときのブレーキの効き具合が抜群に良くなった印象。
 ・アームの「UP/DOWN」ボタンを押すとアームが上昇開始。
 ・ここまでの動作は完璧、、ところが、、

 ・アーム左移動ボタンを押すとアーム軸部から「ジジ、、」と異音が発生して動かない。
 ・「UP/DOWN」ボタン操作や「<」「>」ボタンを押しているうちに異音が消えて動き出す。
 ・「UP/DOWN」ボタンを押してアームが降下。
 ・とりあえずステレオ音声でレコードが再生できました、、やれやれ、、
 ・レコード再生終了後、アームは自動的にスタンドに戻る。
 ・続いてレコードB面をセットしてもう一度動作確認。
 ・アーム左移動ボタンを押すとアーム軸部から「ジジ、、」と異音が発生して動かない。
 ・「UP/DOWN」動作と「REJECT」動作は問題なし。
 ・これは電子制御アームの仕組みを勉強しないと手が付けられない。

■QL-Y5F:アーム動作研究-----------------------------------------------

 ・QL-Y7の資料は見つかりませんが、代わりにQL-Y5Fのサービスマニュアルを入手。
 ・電子制御アームの基本構造はほぼ同じなので参考になるはず。
 ・QL-Y5Fの資料にアーム動作不良時のトラブルシューティングがありました。
 ・問題発生時のチェック箇所です。

Qly5f_sche

【水平方向制御に問題がある場合】
 ・右方向:IC805(NJM4558D)→X804(2SB605)
 ・左方向:IC805(NJM4558D)→X803(2SD571)
【上下方向制御に問題がある場合】
 ・IC804(NJM4558D)→X801(2SD325),X802(2SB511)

■QL-Y7:アーム動作研究-----------------------------------------------

 ・QL-Y5Fのアーム制御該当箇所をQL-Y7の基板で配線を追いながら探す。
 ・アームに繋がる部分にQL-Y5Fと全く同じ回路がありました。
 ・QL-Y5Fの部品番号を読み替えると以下のようになります。

【水平方向制御に問題がある場合】
 ・右方向:IC804(NJM4558D)→X806(2SB605)
 ・左方向:IC804(NJM4558D)→X805(2SD571)
【上下方向制御に問題がある場合】
 ・IC803(NJM4558D)→X803(2SD325),X804(2SB511)

 ・4558オペアンプの故障はチューナー修理でもよくある事例です。
 ・そこでまず4558交換。IC803,IC804(4558D) → 45584DD 交換。※ICソケット使用
 ・交換後に動作確認したところ、
 ・アーム軸部の異音が解消し左右方向のアーム動作が正常になりました!
 ・アーム動作の不調原因はIC804(4558D)だったようです。
 ・ついでに同じ4558Dを使っているIC807も交換しておきました。

Victor_qly7_60 Victor_qly7_61 Victor_qly7_61 Victor_qly7_63 Victor_qly7_64
Victor_qly7_65 Victor_qly7_66 Victor_qly7_67 Victor_qly7_68 Victor_qly7_69

■針圧調整------------------------------------------------------------

 ・とりあえずレコードが聴ける状態まで復旧できました。
 ・ただここで針圧設定に疑問が湧いてきました。
 ・QL-Y7の針圧調整は電子制御式です。
 ・電源オフ時にアームの水平バランスを取る。
 ・トラッキングフォース調整つまみの目盛りを希望針圧値に合わせる。
 ・疑問とは、「調整つまみの目盛りは本当に正しい針圧を示しているのか?」ということ。
 ・基板には調整用VRやTPがたくさんありました。
 ・部品交換によって本来の設定値が崩れた可能性高いです。

Victor_qly7_133

■デジタル針圧計------------------------------------------------------

 ・マニュアル機と違ってウェイト自体に針圧を示す数値の印字がありません。
 ・実際にどれくらいの針圧がかかっているのか?
 ・針圧を測定する器具はないものかと探したところ、アマゾンで発見。
 ・昔は数万円する高価なマニア向け器具だったと思いますが、今は安い物があるんですね。

Victor_qly7_100 Victor_qly7_101 Victor_qly7_102 Victor_qly7_103 Victor_qly7_1031

【商品名、型番】
 ・[Signstek]ブルー背景色電子針圧測定器
 ・メーカー名も型番もよく分からない、かなり怪しげな商品です。
 ・同じような商品が複数出品されていてそれぞれ価格が微妙に異なる。
 ・添付の取扱説明書は英語と中国語のみ。
【使い方】
 ・中央「○」ボタン=電源
 ・左側「M」ボタン=「MODE」測定単位切換(g/oz/ozt/TL/ct)
 ・右側「T」ボタン=「TARE」ゼロ点調整※
   ※何も載せない状態で0.00点がズレている場合に押すとゼロ点調整できる
 ・測定部中央の黒点付近に針を慎重に降ろす。
 ・測定結果が表示される。
【キャリブレーション】
 ・電源オン → 「0.00」表示
 ・電源ボタンを押し続ける → 「0」が表示されたらボタンを離す
 ・「5.00」が点滅表示される → 付属の5gウェイト載せる
 ・「5.00」の点滅が終わるとキャリブレーション終了
【1円硬貨で検証】
 ・1円硬貨1枚 → 1.01g
 ・1円硬貨2枚 → 2.00g
 ・1円硬貨3枚 → 3.00g
 ・1円硬貨4枚 → 4.00g
 ・1円硬貨5枚 → 5.00g
  ※写真では小数点が隠れていますが「500」→「5.00」、「000」→「0.00」です。

Victor_qly7_104 Victor_qly7_105 Victor_qly7_106 Victor_qly7_107 Victor_qly7_108

【測定結果】
 ・針圧計に針を降ろしトラッキングフォース調整つまみを回すと針圧が増減します。
 ・実際の針圧がリアルに確認できるなんて、、ちょっと感動。
 ・SURE M44G 希望針圧1.5g → 目盛り1.5 に設定 → 実針圧1.8g
 ・DENON DL103 希望針圧2.5g → 目盛り2.5 に設定 → 実針圧2.9g

Victor_qly7_111 Victor_qly7_110 Victor_qly7_112 Victor_qly7_114 Victor_qly7_115

 ・針圧はこれでOK。でも、
 ・Qダンプやアンチスケーティングつまみも同じ値に設定することになっています。
 ・やはりTPの意味やVRの調整法を理解して適切に調整する必要があります。

■QL-Y7、QL-Y5F、QL-Y55F 比較対照表作成--------------------------------

 ・QL-Y7のサービスマニュアルや回路図を探しましたが、残念ながら見つかりません。
 ・一方でQL-Y5F、QL-Y55F、QL-Y66Fの海外版サービスマニュアルを入手しました。
 ・サービスマニュアルには回路図だけでなく詳細な調整方法の記述もあります。
 ・そこで、QL-Y7実機、QL-Y5F回路図、QL-Y55F回路図を詳細に比較して対照表作成。
 ・電子制御アームの回路構成は3機種ともほぼ同じでした。
 ・ICの使い方を見ると QL-Y7 → QL-Y5F → QL-Y55F の順に進化した様子が分かります。
 ・この対照表に基づいてQL-Y55Fのアーム調整法をQL-Y7用に読み替えてみました。
 ・これが正しい方法かどうかは分かりませんが、とりあえず以下の調整を行ってみました。

Qly7__2

■(仮)調整記録 (参考程度です)---------------------------------------

【Horizontal first stage offset adjustment】
 ・トーンアームをアームレストに固定する
 ・Tracking Force → ゼロ
 ・Q Dump → ゼロ
 ・Anti Skating → ゼロ
 ・UP/DOWNボタンを押してアーム上昇状態にする(アームレストに固定しているので実際には上昇しない)
 ・TP7-TP10 間に電圧計セット → VR803(=VR809)調整 → 電圧0V±5mV
 ・VR803(=VR809)はターンテーブル下にある調整つまみ

【Vertical offset adjustment】
 ・トーンアームをアームレストに固定する
 ・Tracking Force → ゼロ
 ・Q Dump → 最大
 ・Anti Skating → ゼロ
 ・TP6-TP9 間に電圧計セット → VR801調整 → 電圧0V±5mV

【Anti-skating adjustment】
 ・Anti-skating → 楕円針「3」にセット
 ・Tracking Force → ゼロ
 ・Q Dump → ゼロ
 ・アームが下りた状態
 ・TP7-TP10 間に電圧計セット → VR804調整 → 電圧1.46V±0.1V ●要再検討

【Tracking force adjustment】
 ・Tracking force → 目盛り1.5位置にセット
 ・Q Dump → ゼロ
 ・Anti Skating → ゼロ
 ・針圧計に針を降ろす → VR805調整 → 針圧計1.5g

■インシュレーター補修------------------------------------------------

 ・ひび割れだらけのインシュレーターを放ってはおけません。
 ・ホームセンターであれこれ見た中で「黒ゴム接着剤」を買ってきました。
 ・ゴム製の長靴、車のゴム製モール、ウェットスーツなどの補修が例示されています。
 ・硬化した後も弾力があるとのことなのでちょうど良いかも。
 ・ひび割れ部にチューブの口を押し当て、ギュッと絞り出す。
 ・ヒビの奥深くまで浸み込ませる感じです。
 ・さらにヘラを使って強引に押し込む。
 ・完全硬化まで24時間。出来栄えはなかなか良い感じでした。

Victor_qly7_120 Victor_qly7_121 Victor_qly7_122 Victor_qly7_124 Victor_qly7_125

■試聴---------------------------------------------------------

 ・レコード三昧ではなく、予定外のプレーヤー修理三昧な年末休暇でした。
 ・不明な点が多々残っていますが、今回はとりあえずここまでで。
 ・QL-Y7サービスマニュアルが入手できたら作業再開予定。
 ・でも修理作業を通して勉強になることが多く充実した休暇でした。
 ・回路図を見ながら思考回路を働かせること、細かい部品交換で指先を動かすこと。
 ・一連の作業は頭の体操(ボケ予防)に最適ですね。
 ・あと、良質な音楽に浸る幸せな時間が何より大切です。

Victor_qly7_132

« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »