フォト
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

チューナー関連リンク

« SONY ST-5150 修理調整記録3 | トップページ | KENWOOD KT-929 »

2017年6月11日 (日)

TRIO KT-9X

 ・2017年5月、KT-9X の修理調整を承りました。
 ・TRIO/KENWOOD製シンセ機の中で唯一パルスカウント検波を搭載した機種です。
 ・以下、修理作業の記録です。

Trio_kt9x07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-9X ¥64,800(1982年発売)
 ・Hifi engine Kenwood KT-9X (1981-83)

Trio_kt9x02 Trio_kt9x11

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 → 1981
 ・外観に目立つキズはなく状態は良さそう。
 ・電源オン、周波数表示点灯。文字欠けや文字痩せはなさそう。
 ・RF(Normal/Direct)切換、IF BAND(Wide/Narrow)切換、MODE切換を示す赤色LED点灯。
 ・オート/マニュアルチューニングで名古屋地区のFM局を受信。
 ・5連LEDのSメーター点灯。周波数ズレなし。
 ・ただSTEREOランプが点灯しない。実際のステレオ感も無い。
 ・メモリ登録OK。プリセットメモリボタン8個の反応が鈍い。
 ・手持ちのAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM局を受信。
 ・オート選局で受信OK。AMは問題なし。

Trio_kt9x03 Trio_kt9x04 Trio_kt9x06 Trio_kt9x12 Trio_kt9x13

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FMフロントエンド:5連バリキャップ
 ・TR7020:ダウンコンバート、クアドラチュア検波
 ・TR4011:パルスカウント検波
 ・HA11223W:PLL-MPX
 ・LA1245:AM TUNER
 ・コイン型リチウム電池
 ・VCOと書かれたVR3を少し回したところ STEREOランプ点灯。
 ・原因は調整ズレだったようです。

Trio_kt9x20 Trio_kt9x21 Trio_kt9x22 Trio_kt9x23 Trio_kt9x24
Trio_kt9x25 Trio_kt9x26 Trio_kt9x29 Trio_kt9x30 Trio_kt9x31
Trio_kt9x33 Trio_kt9x35 Trio_kt9x36 Trio_kt9x37 Trio_kt9x38
Trio_kt9x39 Trio_kt9x41 Trio_kt9x42 Trio_kt9x44 Trio_kt9x45

 ・サービスマニュアルの記述より
 ・セラミックフィルタCF1,4、CF2,3のカラーマーク → オレンジ色 → 10.725MHz
 ・ちなみに 赤色 → 10.700MHz、 白色 → 10.750MHz 
 ・本機はオレンジ色なので → 10.725×9/49=1.968989795・・・MHz

Trio_kt9x26_2 Trio_kt9x27 Trio_kt9x28 Trio_kt9x29_2 Trio_kt9x30_2

■修理記録-----------------------------------------------------------

 ・メモリ選択ボタンの反応が鈍い、特に右端のボタンは反応しない。
 ・フロントパネルを外してタクトスイッチを指で直接押すと正常に反応する。
 ・タクトスイッチの頭にボタン背面の突起が届いていないようです。
 ・フロント基板とメイン基板の隙間にスポンジが挟んでありました。
 ・でも経年劣化でスポンジが凹んでしまっています。
 ・プラ板を3mm厚に切って挟み、接着剤で固定しておきました。
 ・これで良さそうです。

Trio_kt9x60 Trio_kt9x61 Trio_kt9x62 Trio_kt9x63 Trio_kt9x64
Trio_kt9x65 Trio_kt9x66 Trio_kt9x68 Trio_kt9x69 Trio_kt9x70

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt9x Trio_kt9x_sche

【VT電圧】
 ・TP4 電圧系セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L8 調整 → 6.5V ※実測 6.3V
 ・90MHz → CT5調整 →  25V ※実測25.3V
【RF調整】
 ・D20カソード側 DC電圧計セット=TR7020-2pin(Sメーター電圧)
 ・76MHz → L1,L3,L4,L7 調整 → 電圧最大
 ・90MHz → CT1,CT2,CT3,CT4調整 → 電圧最大
 ・上記作業を数回繰り返す
 ・83MHz → L6調整 → 電圧最大
【FM同調点調整】
 ・R66両端 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L9調整 → 0V±10mV
【第2IF調整】
 ・TR4011-1pin 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → L11調整 → 1.9698MHz
【WIDE GAIN調整】
 ・D20カソード側 DC電圧計セット=TR7020-2pin(Sメーター電圧)
 ・Narrow受信 → Sメーター電圧記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【VCO調整】
 ・R94左足 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR3調整 → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・83MHz受信 → VR2調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・83MHz → フロントエンドL6調整 → 高調波歪最小へ
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR5 → Lch、VR6 → Rch
 ・Narrow受信 VR4
【AM調整】
 ・VT電圧 TP4電圧計セット → 1602kHz → L17調整 → 21V
 ・VT電圧 TP4電圧計セット →  531kHz → 2.8V ※確認のみ
 ・LA1245-16pin DC電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L15調整 → 電圧最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → CT6調整 → 電圧最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L16調整 → 電圧最大

Trio_kt9x50 Trio_kt9x51 Trio_kt9x52 Trio_kt9x53

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・VCO再調整によってSTEREOランプ点灯、STEREO音声が出てきました。
 ・その他各部再調整によって良い性能を取り戻したと思います。

Trio_kt9x08

« SONY ST-5150 修理調整記録3 | トップページ | KENWOOD KT-929 »

ピュアオーディオ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« SONY ST-5150 修理調整記録3 | トップページ | KENWOOD KT-929 »