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2017年7月の記事

2017年7月30日 (日)

YAMAHA TX-900

 ・2017年6月下旬、実験機としてTX-900をいただきました。
 ・久しぶりのYAMAHA製チューナーです。

Yamaha_tx90006

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA TX-900 ¥49,800(1987年発売)
 ・Hifi Engine Yamaha TX-900 AM/FM Stereo Tuner (1986-90)

Yamaha_tx90001 Yamaha_tx90008

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディともに目立つキズ無し。
 ・ボディ全体に経年の汚れ。クリーニングすれば綺麗になりそう。
 ・電源コードはメガネ式のコネクタタイプ。コードの印字1986、たぶんオリジナル?
 ・F型端子にアンテナを接続して動作確認スタート。
 ・電源投入OK。表示部にカラー液晶点灯。カラフルで表示量が多い。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局受信OK。マニュアル選局OK。周波数ズレなし。
 ・STEREOランプ点灯。IF BAND(Wide/Narrow/Super Narrow)切換OK。
 ・FINE TUNINGモードで周波数の微調整OK。82.5MHzのNHKを82.48MHzでSメーターMAX。
 ・手持ちのループアンテナを接続してAM受信確認。
 ・オート選局で名古屋地区のAM局受信OK。マニュアル受信もOK。
 ・どうやら故障個所は無さそう。

Yamaha_tx90002 Yamaha_tx90009 Yamaha_tx90004 Yamaha_tx90005 Yamaha_tx90003
Yamaha_tx90010 Yamaha_tx90011 Yamaha_tx90012 Yamaha_tx90013

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM4連バリキャップ
 ・IF BAND切換:WIDE / NARROW / SUPER NARROW
 ・広帯域レシオ検波
 ・LA3450:PLL FM MPX Stereo Demodulator
 ・LA1245:AM Electronic Tuner

Yamaha_tx90020 Yamaha_tx90021 Yamaha_tx90022 Yamaha_tx90023 Yamaha_tx90024
Yamaha_tx90025 Yamaha_tx90026 Yamaha_tx90027 Yamaha_tx90028 Yamaha_tx90029
Yamaha_tx90030 Yamaha_tx90031 Yamaha_tx90032 Yamaha_tx90033 Yamaha_tx90034
Yamaha_tx90035 Yamaha_tx90036 Yamaha_tx90037

■調整記録------------------------------------------------------------

Yamaha_tx900

 ・TUNING MODE:AUTO
 ・IF BAND:WIDE
 ・HI BLEND:OFF
 ・MODE:AUTO STEREO
 ・オーディオ出力をWaveSpectra接続
【電圧確認】
 ・+12  → +12.5V±0.5V → ※実測+12.5V
 ・+5.5 → + 5.5V±0.5V ※実測+5.3V
 ・+30 → +30V+0,-3V → ※実測+28.3V
 ・FM受信時 FB → +12V ※実測+12.9V
 ・AM受信時 AB → +12V ※実測+12.6V
【調整用設定】
 ・TP~E 短絡
 ・メモリ内容が調整用周波数に設定される
 ・p1/P11 AM630kHz
 ・p2/P12 AM1080kHz
 ・p3/P13 AM1440kHz
 ・p4/P14 FM76.0MHz
 ・p5/P15 FM83.0MHz
 ・p6/P16 FM84.0MHz
 ・p7/P17 FM86.0MHz
 ・p8/P18 FM90.0MHz
 ・p9/P19 FM78.00MHz/Fine Tuning
 ・p10/P20 FM88.00MHz/Fine Tuning
 ・TP~E 開放
【レシオ検波調整】
 ・IF BAND:WIDE
 ・NVcc~S OUT DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし → T107調整 → 0.0V
 ・83.0MHz 1kHz 100% → 電圧計ゼロを確認
【VT電圧調整】
 ・VT~GND DC電圧計セット
 ・90.0MHz アンテナ入力なし → T108調整 → 25.0V±0.2V
 ・76.0MHz アンテナ入力なし → 確認のみ →  7.1V
【RF調整】
 ・VR104の足 DC電圧計セット(※Sメーター電圧)
 ・76.0MHz 1kHz 60dB受信 → L101,L102,L103調整 → 電圧最大
 ・90.0MHz 1KHz 60dB受信 → VC101,VC102,VC103調整 → 電圧最大
【モノラル歪調整】
 ・83.0MHz 1kHz → VC104,VR105調整 → Mono歪最小
【ステレオ歪調整】
 ・IF MODE:WIDE
 ・83.0MHz 1kHz ST → T104,T105,T106,VR101,VR102調整 → STEREO歪最小
【セパレーション調整】
 ・IF MODE:WIDE
 ・83.0MHz 1kHz ST → VR107調整 → L→R漏れ信号最小
 ・83.0MHz 1kHz ST → VR108調整 → R→L漏れ信号最小
【パイロット信号キャンセル調整】WIDE
 ・83.0MHz 1kHz ST → VR106,T112調整 → 19kHz成分最小
 ・左右chのバランスに注意
【シグナルメーター調整】
 ・83.0MHz 1kHz ST → VR104調整 → レベルメーター点灯調整
【IF オフセット調整】
 ・TP~Eを短絡
 ・82.98MHzの表示が「29.8」という表示に変わる。
 ・VR109調整 → 「29.4」→「30.0」と表示されるように調整
 ・調整後はTP~Eを開放

【AM部:VT電圧確認】
 ・VT~GND DC電圧計セット
 ・1620kHz受信 → OSCコイル調整 → 電圧=23.4V ※確認のみ
 ・ 531kHz受信 → 電圧=3.2V ※確認のみ
【AM部:RF,IF調整】
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ RFコイル調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz受信(名古屋CBCラジオ)→ VR103調整 → Sメーター最大

Yamaha_tx90040

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・特に故障個所は無かったです。
 ・電源コードを抜いて1週間放置後もメモリ内容を保持していました。
 ・再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・ブラックフェイスにカラー液晶が映えますね。
 ・LA3450を搭載した貴重な部品取り機として保管しておきます。

Yamaha_tx90007

2017年7月23日 (日)

National SC-9250GL

 ・2017年6月、ナショナル製レシーバーの修理を承りました。
 ・見るからに昭和レトロな感じが漂っていますね。
 ・以下、作業記録です。

Sc9250gl10

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・依頼者様によると1970年頃の製品とのこと。
 ・レコードプレーヤーとスピーカーがセットになった製品だそうです。
 ・懐かしい4chステレオ対応のロゴが付いています。
 ・ただネット検索しても製品情報や回路図は見つかりません。

Sc9250gl01 Sc9250gl15

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ウッドケースはほぼ無傷で状態はとても良い。底面の足が一つ欠品。
 ・フロントパネルも目立つキズなし。経年の汚れを落とせば綺麗になりそう。
 ・リア用スピーカーターミナルは通常のネジ止め式、フロント用はなぜかRCA端子。
 ・TAPE用RECORDING OUT端子をアンプに接続して音出し確認。
 ・電源オン、周波数窓が緑色に浮かび上がる。Sメーター照明も点灯。
 ・300Ω端子にFMアンテナを接続、名古屋地区のFM局を受信しました。
 ・STEREOランプ点灯。ただし放送局が無い位置でも点灯する。
 ・AM用の外部アンテナ端子に長いビニールコードを接続して受信確認。
 ・ところがAM放送は全く受信できず。全域に渡って「ザー」というノイズだけ。
 ・TAPE IN端子にCDプレーヤーを接続して正常に音が出ることを確認。
 ・PHONO端子に実験用レコードプレーヤーを接続して音出し確認。
 ・ヘッドホン端子も音が出ることを確認。 
 ・トーンコントロール、バランス、ラウドネスなど効果が確認できる。
 ・MIC ミキシング用VRがありますが、MIC端子が見当たりません??
 ・AM回路が故障しているようです。
 ・確認を終えて電源を切ろうとたところ、何とオフにできない。
 ・プッシュ式の電源ボタンを押しても電源が切れない??
 ・オンオフを数回繰り返すとようやく切断。電源スイッチも故障か?

Sc9250gl03 Sc9250gl04 Sc9250gl05 Sc9250gl07 Sc9250gl08
Sc9250gl09 Sc9250gl16 Sc9250gl17 Sc9250gl18 Sc9250gl19

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・ウッドケース裏面にある固定ネジ4本を外し。フロントパネルを前面に引き出す。
 ・上面は配線面、裏面に部品が実装されている「逆さま構造」。
 ・AMバーアンテナ内蔵。FM3連AM2連バリコン。LCフィルタ、スイッチングMPX。
 ・電源トランスの電圧確認
 ・白:AC9.2V、青:AC4.5V、緑:AC0V

Sc9250gl20 Sc9250gl21 Sc9250gl22 Sc9250gl23 Sc9250gl24
Sc9250gl25 Sc9250gl26 Sc9250gl27 Sc9250gl28 Sc9250gl29
Sc9250gl30 Sc9250gl31 Sc9250gl32 Sc9250gl34 Sc9250gl35
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■修理記録:電源スイッチ----------------------------------------------

 ・フロントパネルを外して周波数窓裏側を清掃。大量の埃をかき出しました。
 ・ウッドケースを外した状態で再び電源オン。
 ・点検中に電源スイッチ周辺から「ジー」という異音が聞こえることに気付く。
 ・異音発生源を探してみると、、
 ・何と電源スイッチの接点間で火花が飛んでいる音でした。
 ・これはヤバイ、、即電源オフ、、ところが火花が収まらず電源が切れない。
 ・電源コードを抜いてオフ。

Sc9250gl50 Sc9250gl51 Sc9250gl52 Sc9250gl54 Sc9250gl55

 ・電源スイッチを固定しているネジを緩めてスイッチごと取り外す。
 ・スイッチ内部をのぞいてみると
 ・スイッチ機構はスライド式ではなく、電磁リレーのような接点式でした。
 ・プッシュ操作によって接点がシーソーのように動いてON/OFFを切り換えるタイプ。
 ・接点周辺は真っ黒です。綿棒で拭き取ると煤のようです。
 ・蓄積した煤が固化してコブになり、この僅かな隙間を通して放電状態で電気が流れていたようです。
 ・コンデンサを取り外してスイッチ単体にしてクリーナーで内部洗浄。
 ・細いドライバー先端に1000番の紙やすりを張り付け、接点を磨く。
 ・これでピカピカになりました。
 ・スイッチに付いていたコンデンサ(0.03uF/600V)をスパークキラーに交換。(0.033uF/120Ω/500V)

Sc9250gl56 Sc9250gl57 Sc9250gl58 Sc9250gl59 Sc9250gl60

 ・電源スイッチの補修を終えて再び電源オン。
 ・「ジー」という異音は聞こえない。目視でも接点に火花は飛んでいない。
 ・劇的な変化として周波数窓の電球の照度が大幅に明るくなった!
 ・白:AC12.9V、青:AC6.4V、緑:AC0V
 ・それから何と! 再度動作確認を行うとAM放送が受信できました。
 ・FM/PHONO/TAPEもOKです。
 ・諸々の不調原因は電源スイッチ(接点)の劣化だったようです。
 ・真っ黒の煤が固化してコブになり、正規の電圧を出せていなかった。
 ・AM以外は低電圧状態でかろうじて動作していたみたいです。
 ・電源が切断できなかった問題も解消しました。
 ・ついでにガラス面が曇った電源ヒューズ(1A)を交換しておきました。

Sc9250gl80 Sc9250gl81 Sc9250gl82 Sc9250gl70 Sc9250gl71

■調整記録-----------------------------------------------------------

【フロントエンドOSC調整】
 ・76MHz受信 → L3調整 → Sメーター最大振れ
 ・90MHz受信 → TC3調整 → Sメーター最大振れ
【フロントエンドRF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → Sメーター最大振れ
 ・90MHz受信 → TC1,TC2調整 → Sメーター最大振れ
 ・83MHz受信 → IFT → Sメーター最大振れ
【IF歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 1kHz 70dB 受信
 ・IF基板T3,T4,T7調整  → 高調波歪最小
【レシオ検波歪調整】
 ・音声出力端子にWaveSpectra接続
 ・83MHz 1kHz 70dB 受信 → T9調整 → Sメーター最大振れ
 ・83MHz 1kHz 70dB 受信 → T10調整 → 高調波歪最小
【19kHz調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → T12,T13調整 → 19kHzレベル最大
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → T14調整 → 38kHzレベル最大
【セパレーション調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz ST変調 80dB 受信 → R601調整 → 漏れ信号最小
 ・実測で左右とも約25dB/1kHzでした。
【AM OSC調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → L5調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC2調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・729kHz(NHKラジオ)受信 → T5調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz(東海ラジオ)受信 → TC1調整 → Sメーター最大
【IF調整】
 ・1053kHz(CBCラジオ)受信 → T6,T8,T11調整 Sメーター最大
【出力調整】
※現状値に合わせて左右レベルを揃えました。
※正しい方法かどうかは分かりません。
 ・R603調整 → TR609-E 電圧 -18.9V
 ・R613調整 → TR605-B 電圧  6.6V
 ・R604調整 → TR610-E 電圧 -18.9V
 ・R614調整 → TR606-B 電圧  6.6V

Sc9250gl1

■スピーカーターミナルボックス製作-----------------------------------

 ・スピーカーがRCA端子では確かに使い難いですね。
 ・本体を改造してスピーカーターミナルを取り付けようかと思いましたが、、
 ・設置スペースが狭くて断念しました。
 ・その代わり「スピーカーターミナルボックス」を作ってみました。
 ・ケースはTAKACHI SW-75。ドリルで適当に穴を開けただけです。
 ・手持ちの端材を使ったので材料費はゼロ。でも見た目は良いです。

Sc9250gl100_2 Sc9250gl110_2 Sc9250gl111 Sc9250gl112 Sc9250gl116

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・FMは放送局が無いところでもSTEREOランプが点灯します。
 ・雑音成分の中の19kHzに反応しているみたいですが調整しきれません。
 ・周波数窓の裏側を磨いたので、緑色の照明が美しいです。
 ・PHONOやTAPE入力に接続したCDの再生は良好です。
 ・AMは本体内部のバーアンテナで受信良好です。
 ・MIC MIXINGポジションがありますが MIC入力端子が見当たりません。
 ・ひょっとしてFMワイヤレスマイクでミキシングするのでしょうか?

Sc9250gl91 Sc9250gl92 Sc9250gl95 Sc9250gl96 Sc9250gl97

Sc9250gl11

2017年7月16日 (日)

SANSUI TU-α307

 ・2017年5月、実験材料を寄付していただきました。
 ・TU-α707シリーズは使ったことがありますが307は初体験機種。
 ・どれ程コストダウンされているか?

Tua30710

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SANSUI TU-α307 ¥29,800(1989年頃)

Tua30701 Tua30703

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1990。
 ・高さ6cm、奥行き25cmの小型ボディ。持ち上げるととても軽い。
 ・フロントパネルやボディに目立つキズはない。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・オート、マニュアル選局とも正常に名古屋地区のFM局を受信。
 ・縦棒グラフ式のシグナルメーター点灯、STEREOランプ点灯。
 ・本体背面にRF切換(LOCAL/DX)あり。
 ・IFバンド(Wide/Narrow)切換機能なし。
 ・手持ちのAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM放送を確認。
 ・AMも受信動作も問題なさそう。

Tua30705 Tua30706 Tua30707 Tua30708 Tua30709

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・FM4連バリキャップ
 ・LAA1266:AM/FM Tuner System
 ・LA3410 :PLL FM MPX
 ・LC7218 :PLL Frequency Synthesizer
 ・dVR1:FMオートストップレベル調整
 ・eVR1:AMオートストップレベル調整
 ・ VR2:セパレーション調整

Tua30720 Tua30721 Tua30722 Tua30723 Tua30724
Tua30725 Tua30726 Tua30727 Tua30728 Tua30729
Tua30730 Tua30731 Tua30732 Tua30733 Tua30734

■調整記録-----------------------------------------------------------

【フロントエンド】
 ・L1~L4は調整が難しいのでパス
 ・LA1266 16ピン → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・83MHz受信 → T1調整 → 電圧最大
【検波調整】
 ・LA1266 9ピン~22ピン → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T3調整 → 0.0V±10mV ※実測+445mV
 ・83MHz受信 → T4調整 → WaveSpectraで歪最小
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz受信 → dVR1調整
【MPX VCO調整】
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR2調整 → 反対ch漏れ信号最小
【歪調整】※
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,80dB)→ 2調整 → 歪最小
【AM簡易調整】
 ・LA1266 15ピン → 電圧計セット(Sメーター電圧)
 ・ 729kHz受信 → T1,T2調整 → 電圧最大
 ・1332kHz受信 → TC1,TC2調整 → 電圧最大
【AUTO STOP調整】
 ・83MHz受信 → eVR1調整

Tua307

■その他の設定-------------------------------------------------------

【CHARACTER設定】
 ・本機はアルファベットや数字記号を4文字まで記憶できます。
 ・[CHARACTER]ボタン押す
 ・[TUNING UP]、[TUNING DOWN]ボタンで文字を選択
 ・一文字ごとに[ENTER]で決定
 ・[CLEAR]ボタンで消去
【F-DIRECT】
 ・メモリボタン(1~0)を使って周波数を直接入力できる

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・FM/AMとも特に故障箇所は無かったです。
 ・低価格帯の製品ですが聞いてみてそんなに不満はないです。
 ・部品取り機として保管します。

Tua30711

2017年7月 9日 (日)

PIONEER F-005

 ・2017年6月初め、FM専用機F-005の故障品が届きました。
 ・クリスタルロック機として有名な機種です。
 ・以下、作業記録です。

F00502

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 Pioneer F-005 ¥58,000(1979年頃)

F00501_2 F00510

 ・上位機 F-007 は F-28 として輸出されていましたがF-005は国内専用機だったようです。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観は目立つキズもなく保存状態は良好です。
 ・背面には固定/可変出力端子とマルチパスH/V端子。
 ・FMアンテナがF型端子でないのが残念。
 ・電源コードの印字を見ると「2002」
 ・コードストッパーが傷だらけなので、電源コードを交換した先人がいたようです。
 ・75Ω~300Ω変換器を介して同軸ケーブルを接続し動作確認。
 ・電源オン。周波数窓に電球色の照明が点灯。タマ切れなし。
 ・名古屋地区のFM放送局を受信しました、、、が、+1MHz超の大幅な周波数ズレ。
 ・本来82.5MHzのNHK-FM名古屋局を目盛り83.7MHz位置で受信します。
 ・SメーターとTメーターの振れ具合は正常。
 ・ズレた位置でLOCKランプ点灯。STEREOランプ点灯。実際にステレオ感あり。
 ・REC CALトーンOK。可変出力用VRに多少のガリ。
 ・チューニングつまみを指で触れた状態で同調すると「TUNE」ランプが赤く点灯。
 ・この状態で指を離すと「LOCKED」ランプが緑色に点灯
 ・周波数ズレ以外の不具合は無さそうです。

F00503 F00504 F00505 F00506 F00508
F00510_2 F00511 F00512 F00513 F00514

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・フロントエンドはFM専用5連バリコン。
 ・IF BAND切替機能なし。CF×3段。
 ・PA3001A:クアドラチュア検波(HA11225と同じ)
 ・PA1001A:PLL MPX(東光KB4437と同じ)
 ・PA1002A:AFオーディオアンプ、ミューティング
 ・大型電源トランス手前の金属ボックスにクリスタルロック機能が収まっている。

F00520 F00521 F00522 F00523 F00524
F00525 F00526 F00527 F00528 F00529
F00530 F00531 F00532 F00533 F00534
F00535 F00536 F00537 F00538 F00539
F00540 F00541 F00542 F00543 F00544

 ・試しにフロントエンドのOSC調整をやってみました。
 【OSC調整】
  ・76MHz受信 → L5調整 → Sメーター最大
  ・90MHz受信 → TC5調整 → Sメーター最大

 ・これによって1MHzの周波数ズレは修正できました。
 ・当初はOSC発振回路の故障かと思いましたが単純な調整ズレでした。
 ・以下に示すその他の調整ポイントも大幅にズレていました。

■調整記録------------------------------------------------------------

F005

【クリスタルロック基板調整】
 ・チューナー基板 TP14~GND接続 ※クリスタルロック機能停止
 ・TP8 周波数カウンタ接続 → TC 調整 → 100kHz ※クロック調整 実測100.03kHz
 ・TP14電圧計接続 → VR3調整 → 7.24V±30mV ※ロック電圧中点設定 実測7.27V
 ・TP7 電圧計接続 → VR1調整 → 1.5Vp-p 実測1.0Vp-p
 ・チューナー基板 TP14~GND 間接続を外す  
 ・TP10~GND接続  
 ・TP14電圧計接続 → VR2調整 → 7.20V±30mV ※DCバランス調整 ※実測7.28V
 ・TP10~GND 間接続を外す  
【チューナー部調整】
 ・チューナー基板 TP14~GND接続 ※クリスタルロック機能停止
【OSC調整】
 ・76MHz受信 → L5調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC5調整 → Sメーター最大
【RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2,L3,L4調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → TC1,2,3,4調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IFT1調整 → Sメーター最大
【検波調整】
 ・83MHz受信 → IFT2調整 → Tメーター中点
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → VR2調整 → Sメーター振れ具合調整
【MUTINGレベル調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → ミューティング作動レベル調整
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → VR6調整 → 339Hz、-6dB
 ・チューナー基板 TP14~GND接続解除
【VCO調整】
 ・TP58 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → VR4調整 → 76kHz±200Hz
【PILOTキャンセル調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR5調整 → 19kHz成分最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz受信 → VR3調整 → L/R漏れ成分最小
 ・実測L→R 61dB、L→R 59dB

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・OSC調整だけでなく、すべての調整箇所が大幅にズレていました。
 ・再調整によってほぼ復活したと思います。
 ・オレンジ色に浮かぶ照明窓がイイ感じです。

F00509

2017年7月 2日 (日)

ONKYO Integta T-445XG

 ・2017年5月、T-445XGの故障品が届きました。
 ・以下、修理記録です。

T445xg09

■製品情報-----------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 ONKYO Integra T-445XG ¥39,800(1989年頃)

T445xg02 T445xg04

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字 1989.
 ・ボディ右側後部に凹みキズ。フロントパネルはまずまずの状態。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・アナログ機のようにフロントパネル全体に照明点灯。
 ・RF切換(Boost ON/OFF)、IFバンド切換(Wide/Narrow)、Hi-Blend切換OK。
 ・各種機能の設定状況がインジケーターによって確認できる。
 ・オート、マニュアル選局とも正常に名古屋地区のFM局を受信。
 ・シグナルメーター点灯、STEREOランプ点灯。
 ・受信動作は正常に機能しているようですが、ただ出てくる音が酷い。
 ・左右chとも放送音とともに酷い雑音が混ざっている。
 ・手持ちの適当なAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM放送を確認。
 ・AMも受信動作は正常みたいですがFMと同様に酷い雑音が入る。
 ・FM/AMともに同じ雑音です。
 ・これは電源系統の故障か? それともオーディオ最終段の故障か?

T445xg05 T445xg06 T445xg07 T445xg11 T445xg12

■内部確認-----------------------------------------------------------

 ・随分以前にT-445XXを弄ったことがあります。
 ・残っている写真と比較したところ、XXとXGはほとんど同じ回路構成のようです。
 ・FM4連バリキャップ
 ・HA11225:同調点検出、Sメーター
 ・uPC1161C :MPX
 ・LA1245:AM

T445xg20 T445xg21 T445xg22 T445xg23 T445xg24
T445xg25 T445xg26 T445xg27 T445xg28 T445xg29
T445xg30 T445xg31 T445xg32 T445xg33 T445xg34

■修理記録-----------------------------------------------------------

 ・音声出力端子から溯ってノイズ発生源を調査。
 ・部品足にICクリップを引っ掛けて直接音を聞きながらノイズ源を探す。
 ・検波回路やMPX回路からは正常な音声が聞こえました。
 ・Q207,Q208(4558D)-1ピンの出力正常
 ・L203,L204(NMC4059)を出たところのC213,C214(22uF/16v)では雑音混入。
 ・左右同じ雑音なので、両chに影響を与えそうなトランジスタを探す。

T445xg50 T445xg51 T445xg52 T445xg53 T445xg54

 ・本機は底板が外せない構造です。
 ・ネット検索でも回路図が見つからないので基板を外すため分解しました。
 ・基板裏面で配線を確認しながら考える。
 ・Q212:101P → 2SA1015 交換 → 改善せず
 ・Q216:2SK246 → 2SK246 交換 → 改善せず
 ・Q213,Q214:2SD655  → 2SC1815 交換 → 改善せず
 ・C213,C214:22uF/16V →22uF/50V 交換 → 改善せず
 ・残る可能性はLPFの故障か?
 ・L203,L204:NMC4059 → 取り外して回路を直結 → 雑音が消えた!
 ・左右チャンネルともLPFの故障でした。
 ・LPFをパスしたので、WaveSpectraでみると19kHzや38kHzに大きなピークが見えます。
 ・とりあえず聞こえる状態になったので以下の調整作業に進む。
 ・メモリ保持ができないキャパシタを交換。

T445xg40 T445xg56 T445xg59 T445xg71 T445xg72

■調整記録-----------------------------------------------------------

【VT電圧】
 ・TP6~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76.1MHz → L051調整  → 3.8V ※確認のみ
 ・89.9MHz → TC051調整 →24.0V ※確認のみ
【検波調整】
 ・TP1~TP2 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L123調整 → 0.0V±10mV ※実測+178mV
 ・TP8~GND DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → L125調整 → 0.0V±10mV ※実測+228mV
 ・83MHz受信 → L124調整 → WaveSpectraで歪最小
【RF調整】
 ・TP8~GND DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz → L001,L002,L003,L004調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz受信 → VR121調整
【MPX VCO調整】
 ・TP4 周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19kHz
【歪調整】※
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ R317調整 → 歪最小
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz,80dB)→ R330調整 → 歪最小
 ・R325 調整方法不明
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ R231調整 → R信号もれ最小
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ R232調整 → L信号もれ最小
【AM簡易調整】
 ・TP6~GND DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 522kHz → AM OSCコイル調整 → 実測1.3V 確認のみ
 ・1611kHz → AM OSCトリマ調整 → 実測7.4V 確認のみ
 ・1053kHz CBCラジオ受信 → RFコイル調整 → Sメーター最大

 ※R317,R325,R330はたぶん歪調整と思います。
 ※WaveSpectraで効果が確認できます。
 ※ただ R325の用途がよく分かりません?

T445xg

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・ノイズ源となっていたLPFを外したので16kHz以上の音域がダダ漏れ状態です。
 ・スピーカーに悪影響がありそうなので長時間の使用は避けた方が良さそう。

T445xg10

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