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2017年8月13日 (日)

TRIO KT-9900 4号機 修理調整記録

 ・2017年7月初め、KT-9900の故障機が届きました。
 ・以下、作業記録です。

Kt990007

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-9900 ¥200,000
 ・オーディオの足跡 TRIO KT-9900 ¥200,000(1978年発売)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-917 FM Stereo Tuner (1980)
 ・取扱説明書 KENWOODダウンロードサイトから入手可能
 ・1号機の記録 2015年10月4日記事
 ・2号機の記録 2015年11月15日記事
 ・3号機の記録 2016年11月13日記事

Kt990001 Kt990010

■動作確認------------------------------------------------------------

<ご指摘の症状>
 ・電源OK。照明点灯。メーター動作OK。
 ・FM局は受信するが不定期にガリガリ音が入る。
<確認事項>
 ・アンテナAに同軸ケーブルを接続して電源オン。
 ・電源オンから音が出るまで約12秒。
 ・周波数窓の照明点灯。メーター照明点灯。
 ・オレンジ色のインジケーターLED点灯。緑色のIFバンド表示も点灯。
 ・僅かに周波数ズレあるものの地元FM局を受信。STEREOランプ点灯。
 ・照明やインジケータ類はすべて点灯。タマ切れなし。
 ・受信と同時にDDLインジケータ点灯しTメーターが中点に引き込まれる。
 ・TメーターとSメーターは正常に動作している。
 ・ただご指摘のように「ガリガリ、バリバリ」という雑音が常時入る。
 ・雑音に反応してDEVIATIONメーターが振り切れる。
 ・固定出力、可変出力とも同じ症状。IF BANDを切り換えても症状は同じ。
 ・マルチパスH端子からも同じ雑音が聞こえる。
 ・これはパルスカウント検波回路が怪しい感じです。

Kt990002 Kt990003 Kt990004 Kt990011 Kt990013

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・底板にKENWOODサービスの修理記録シールあり。1993年10月19日、修理内容不明。
 ・MPX基板で多くのオペアンプやトランジスタが交換済み。
  ・IC1,IC2,IC4,IC5 → JRC4559D
  ・Q7,Q8 → 2SA1015GR
  ・Q13 → 2SC1815GR
 ・コイルやVRに赤マジックペンでマーキングあり。
 ・KENWOODサービス以外に人の手が随分加わっている感じです。

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■修理記録:パルスカウント基板----------------------------------------

 ・このガリガリノイズは聞き覚えがあります。→過去記録
 ・同じパルスカウント検波機 KT-8300のノイズ源だった LPF を思い出しました。
 ・KT-9900のパルスカウント検波回路は本体背面近くに縦置きされています。
 ・他の基板と違って簡単に外せるのでメンテナンスは容易。
 ・取り外した基板を見て目についたのは L6。
 ・輸出機 KT-917 回路図で確認すると L6=LPF(500kHz) 、、これが怪しい?

Kt990060 Kt990063 Kt990067 Kt990068 Kt990069

 ・試しにL6を外して前後の回路を直結すると、見事にガリガリノイズが消えた!
 ・ただし、ガリガリノイズの代わりに酷い高調波が乗ってくる状況もKT-8300と同じ。
 ・外したL6の裏側を見ると小さなコンデンサ3個内蔵されている。
 ・L6に代えて手持ちのLC部品で簡易LPFを製作。
 ・仮り接続してみると、、ガリガリノイズ解消、高調波ノイズもなし。
 ・やはり不調原因は L6 (LPF) の劣化でした。
 ・L6の代用品として 10mH×2個、両側15pF、中央30pF、計算すると450kHz程度。
 ・基板に開いていた穴を少し拡幅して部品を配置。
 ・ガリガリノイズが解消してキレイなFM放送が聞こえてきました。

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■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まともに使える様になったので動作確認を兼ねて一通り調整作業実施。
 ・→調整方法

Kt990090

 ・既に調整済みだったらしく、各部ほとんどズレは無かったです。
 ・ただちょっと気になる点は、
  ・FM放送同調時、STEREOランプが点灯する許容範囲がとても狭い。
  ・同調点が僅かに外れていると受信中に音声が瞬断します。
  ・それと、NHK-FMのVICSノイズはやはり回避できない。

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・検波回路の一部を自作部品に置き換えたので、本来の性能を発揮しているかは怪しい??
 ・でも聞いた感じはかなり良さそうです。
 ・NHK-FMでVICSノイズが載るのは仕方ないです。

Kt990008

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コメント

お世話様です。サイトにも修理の状況をわかりやすく掲載して頂、ありがとうございます。現在もとてもよい音で快調に可動しております。放送が無音になったとき、かすかにヒューンとかヒュイーンという音が聞こえる時がありますが、アンテナ性能や設置または、チューナーの調整方法など、何か対策方法などがありましたら、アドバイスいただけましたら幸いです。

>放送が無音になったとき、かすかにヒューンとかヒュイーンという音が聞こえる時がある、、

この症状は特定のFM局受信時でしょうか?
それとも全局共通でしょうか?

もしNHK-FM受信時の症状なら、FM多重放送(VICS)によるノイズなので改善策はありません。

もし全局共通の症状ならKT-9900のどこかの不調、アンテナ環境など原因はさまざま考えられます。

ご回答ありがとうございます、症状はNHK-FM以外の民放局で不定期に発生します、エアチェックで録音した物にはほとんど記録されない程度ですが、チューナーの音声をダイレクトで聞くと、とてもすばらしい音と一緒に放送の無音部分に、かすかにヒューンとかヒュイーンと絵に描いたようなラジオをチューニングするような音が、かすかに聞こえてきます。想像でしますと太陽の黒点が大きくなって悪影響を与えているのかと、思うようなイメージの音です、無音部分でしか聞こえませんので、神経質にならなければそれでよいのかとも思います。

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