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2017年9月 3日 (日)

SONY ST-5950 修理調整記録2

 ・たしか2015年の桜咲く頃に寄付していただいたジャンク機です。
 ・周波数窓に刻まれた数字と目盛りがとても残念な状態になっています。
 ・ずっと放置状態でしたが、部品取り機を得てついに復活の時を迎えました。

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■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5950 ¥84,800(1976年頃)
 ・オーディオ懐古録 SONY ST-5950 AM/FM STEREO TUNER ¥84,800
 ・Hifi Engine SONY ST-5950SD AM/FM Stereo Tuner (1976-78)
 ・ST-5950 取扱説明書 (日本語版、PDF形式)

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■動作確認------------------------------------------------------------

 <入手当時の記録>
 ・電源コードの印字 → 1974
 ・残念なことに FM/AMの周波数と目盛りを刻んだ印字が奇妙に踊っている。
 ・何故こういう状態になるのでしょう?

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 ・フロントパネルはほぼ無傷だがボディに目立つ線キズ多数あり。
 ・背面端子類はサビサビ状態。本体下部にある4本の足のうち1つが欠品。
 ・電源を接続してスイッチオン、、両サイドの電球は点灯するが緑色に浮かび上がらない。
 ・75Ω端子にFMアンテナを接続して名古屋地区のFM局を受信OK。
 ・Tメーター中点とSメーター最大が一致しない。MUTING動作OK。
 ・STEREOランプの点灯が点灯しない。聴感上もモノラルのまま。
 ・AM放送は背面バーアンテナで名古屋地区のAM局を受信OK。
 ・各機能は活きているが、まともなガラス板と交換するしかないか?
 ・ガラス板を入手するまで保管。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM5連、AM2連バリコン → レシオ検波 → HA1156
 ・IFバンド Narrow/Wide切り替えなし
 ・RT201:Muting調整
 ・RT202:Sメーター振れ調整
 ・RT203:Mutingバランス調整
 ・RT301:VCO調整
 ・RT501:セパレーション調整Lch
 ・RT502:セパレーション調整Rch
 ・RT503:出力レベル調整Rch
 ・RT504:出力レベル調整Lch

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 ・部品取り用に ST-4950 を入手したので比較してみました。
 ・ボディサイズ、形状、糸掛け構造など共通。
 ・ST-4950のシャーシでは穴が開いていた部分に独立電源基板。
 ・IF回路は同じだが ST-5950ではシールドケースで覆われている。
 ・左右独立セパレーション調整可能。

■修理記録:周波数や目盛りが印刷されたガラス板交換--------------------

 ・ST-4950のフロントパネルを分解してガラス板を取り外す。
 ・ST-5950のガラス板と重ねてみるとサイズは両者同じ。
 ・周波数目盛りの間隔もピッタリ同じでした。
 ・ST-4950のガラス板がそのまま流用可能と確認!
 ・交換のついでにフロントパネルの裏側まで清掃。
 ・フロントパネル裏側に印字あり 49.10.49

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■修理記録:75ΩFMアンテナ端子交換--------------------------------------

 ・75Ωアンテナ端子はST-5150シリーズと同じ。短めで直径がやや小さいタイプ。
 ・このままでもいいのですが、背面パネルを分解したついでに新品に交換。
 ・並べてみると直径は同じに見えますが、オリジナルは微妙に小さいです。
 ・端子を固定していたナットが新品には小さくて使えません。

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■修理記録:音声出力端子研磨、可変VRナット交換------------------------

 ・音声出力端子が載っているボードを取り外し、端子を研磨処理。
 ・ソケットを抜いてナイロンリベットを外せば簡単に取り外せます。
 ・可変VRを固定していたナットを交換。
 ・見た目の高級感が増しました。※自己満足

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 ・その他、ST-4950から使えそうな部品やキレイな部品を確保。
 ・周波数ツマミ、セレクタツマミ、ボディ、ネジ類などを移植。
 ・状態の良いST-5950が出来上がりました。

■調整記録------------------------------------------------------------

 ※参考資料:ST-5950サービスマニュアル

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 【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし → IFT201左コア調整 → Tメーター中点
 【FM OSC調整】
 ・ダイヤル指針を周波数目盛り83位置にセット
 ・83MHz受信 → CT105調整 → Sメーター最大
 ※特殊なOSC回路を備えていますが調整できないので簡易法で対応
 【FMトラッキング調整】
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103,L104調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103,CT104調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → L106調整 → Sメーター最大
 【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → IFT201右コア調整 → 高調波歪最小
 【ミューティング調整】
 ・83MHz受信 → RT201調整 → ミューティング作動レベル調整
 ・83MHz受信 → RT203調整 → ミューティングバランス調整※
 ※バランス調整
  ミューティングが作動するポイントをTメーター左右対称になるように調整
 【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → RT202調整 → Sメーター最大振れ調整
 【VCO調整】
 ・TP 19kHz(HA1156-10ピン)に周波数カウンタ接続
 ・アンテナ入力なし → RT301調整 → 19kHz
 【セパレーション調整】
 ・83MHz受信 → RT501調整 → 漏れ信号最小
 ・83MHz受信 → RT502調整 → 漏れ信号最小
 【オーディオレベル調整】
 ・RT503、RT504 左右信号レベルを揃える。
【AM調整】
 ・ダイヤル指針を600kHz位置にセット
 ・600kHz受信 → L402調整 → Sメーター最大
 ・600kHz受信 → バーアンテナ内L401調整 → Sメーター最大
 ・ダイヤル指針を1400kHz位置にセット
 ・1400kHz受信 → CT402調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz受信 → CT401調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・外観はST-4950とほぼ同じ、聞いた印象も同じです。
 ・緑色の浮かび上がる周波数窓がイイ感じです。
 ・赤く光るダイヤル指針が好印象。

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■おまけ:分解記録----------------------------------------------------

 ・部品取り後に残ったST-4950フロントエンドのOSC部分を分解してみました。
 ・外からはトリマしか見えなかったのですが、やはりコイルもあります。
 ・たぶんST-5950も同じ構造になっていると思われます。

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