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2018年4月22日 (日)

TRIO KT-7000

 ・2018年3月、KT-7000の修理調整作業を承りました。
 ・昭和の香り漂うレトロチューナーです。
 ・以下、作業記録です。

Kt700011

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-7000 ¥61,000(1970年頃)
 ・Hifi Engine Kenwood KT-7000 AM/FM Stereo Tuner (1969)
 ・取扱説明書(英語版)に回路図が掲載されていました。

Kt700001 Kt700014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・左右に配置された二つのメーターが独特の印象を醸し出しています。
 ・製造から約48年、さすがに外観はキズや汚れが目立ちます。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓の照明点灯、二つのメーター照明点灯、FM/AMインジケーターランプ点灯。
 ・MUTING、MPX FILTERインジケーターランプ点灯。ランプ切れなし。
 ・とりあえず名古屋地区のFM局を受信しましたが、いろいろ問題あり。
 ・Sメーター最大点とTメーター中点が一致しない。
 ・周波数目盛りと指針のズレが大きい。
 ・STEREOランプが点灯しない。
 ・Tメーター中点を外れた位置でSTEREOランプが点灯することもある。
 ・MUTINGインジケーターは点灯するが実際には作動していない。
 ・一方AMは背面バーアンテナで感度良く受信OK。

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■内部確認------------------------------------------------------------

 ・UA1122K:FM4連AM3連バリコン搭載フロントエンド基板
 ・UA1211J:FM IF基板
 ・AU1408J:FM MPX基板
 ・UA1218J:AM IF RF基板
 ・UA12123:FM METER IF基板(底面)
 ・大きなクリスタルフィルター×2個、型番不明IFアンプ×5個
 ・輸出機の回路図ではMPX基板とAF基板が分かれていますが、実機では一枚基板でした。
 ・フロントパネルを分解し、ガラス窓の内側を磨きました。

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Kt700035 Kt700036 Kt700037 Kt700041 Kt700043

■調整記録------------------------------------------------------------

Hfe_kenwood_kt7000_schematics_3

【電源確認】
 ・+24V → +26.8V ※確認のみ
 ・+19V → +20.4V ※確認のみ
 ・+14V → +13.1V ※確認のみ
【フロントエンドOSC調整】
 ・OSC調整:76MHz受信 → L4調整 → Sメーター最大
 ・OSC調整:90MHz受信 → CT4調整 → Sメーター最大
【フロントエンドRF調整】
 ・RF 調整:76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・RF 調整:90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → Sメーター最大
 ・IFT調整:83MHz受信 → L5調整 → Sメーター最大
【レシオ検波調整】→MPX回路へ
 ・L12[黒]調整 → 何も受信しない状態でTメーター中点へ
 ・83MHz受信 → IF基板 L11[赤、黒]調整 → 高調波歪最小
 ・83MHz受信 → L12[赤]調整 → 歪最小
【ミューティング調整】→Sメーター、STEREOランプ駆動
 ・IF回路D8カソード → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → IF基板L13[赤、黒]調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → IF基板VR3調整 → ミューティング作動レベル設定
【FM Sメーター調整】
 ・底面、メーターユニットの小さな基板 2番端子に電圧計セット
 ・83MHz受信 → T1調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → VR2調整 → Sメーター振れ具合調整
【MPX調整】
 ・MPX基板ダイオードD9カソード側にDC電圧計接続
 ・83MHz受信 → MPX基板L7調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → MPX基板VR1調整 → STEREOランプ点灯位置
 ・2~3時間動作確認のため放置
 ・もしSTEREOランプが消灯していたら、、
 ・83MHz受信 → MPX基板VR2調整 → STEREOランプ点灯位置
 ・MPX基板ダイオードD4カソード側にDC電圧計接続
 ・83MHz受信 → MPX基板L1,L2調整 → 電圧最大
 ・83MHz(SUB信号)受信 → MPX基板L3調整 →Lch出力最大
【セパレーション調整】
 ・固定出力をWavespectraで波形観察
 ・83MHz(ST信号)受信 → MPX基板VR3調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz(ST信号)受信 → MPX基板VR4調整 → Rch漏れ信号最小
 ・83MHz(ST信号)受信 → MPX基板L8,L9調整 → 38kHz信号最小
【AM調整】
 ・AM調整 600kHz:IF基板L12,L13,L15,背面バーアンテナ調整 → Sメーター最大
 ・AM調整1400kHz:フロントエンドCT8,CT7,CT6調整 → Sメーター最大
 ・AM調整1000kHz:L14調整 → Sメーター最大

Kt7000

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・ガラス窓の内側を磨いたので外観は良好です。
 ・FM/AMとも正常に受信できるようになりました。
 ・ただ気になる点があります。
  ・左右の音量レベル差 ※Lchの音が約3db大きい
  ・長時間使っていると同調点がズレてくる
 ・さすがに部品劣化が進んでいるようです。
 ・電解コンデンサーやトランジスタは全数交換した方が良さそうです。
 ・今回はオーバーホールではなく調整だけで作業終了としました。

Kt700012

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