フォト
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

チューナー関連リンク

« 2018年11月 | トップページ | 2019年1月 »

2018年12月の記事

2018年12月30日 (日)

KENWOOD L-01T 修理調整記録6

 ・2018年11月、L-01Tの修理調整作業を承りました。
 ・発売時に購入したワンオーナー機だそうです。
 ・元箱に入った状態で届きました。
 ・以下、作業記録です。

L01t03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年)
 ・オーディオの足跡 KENWOOD L-01T ¥160,000(1979年頃)
 ・Hifi engine KENWOOD L-01T

L01t02 L01t10

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。
 ・オレンジ色照明点灯。いつ見ても惚れ惚れする美しさ。
 ・名古屋地区のFM放送局を受信しようとすると、、
 ・Sメーターは大きく振れるが、Tメーターの指針が右側に偏っている。
 ・Tメーター指針は中点より右側で僅かに震える程度しか動かない。
 ・STEREOランプ点灯しない。
 ・MUTINGオンの状態では音が出ない。
 ・MUTINGオフにするとモノラル受信可能。
 ・これはFM同調点が検出されていない様子です。
 ・たぶん L6 が怪しいか?

L01t01 L01t05 L01t06 L01t11 L01t14

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・底面にKENWOODサービスの修理歴シールが4枚。
 ・ただ今回は「部品が無い」という理由で返却されたそうです。
 ・基板面とハンダ面を見ながら過去の修理箇所を確認。
  ・クアドラチュア検波コイル L6 ハンダ面にコンデンサ追加済み。
  ・パルスカウント検波LPF FL3 ハンダ面に82pF,82pF,47pF追加済み。
 ・IC3 LA1231N クアドラチュア検波コイル L6 のコアが割れている。
 ・コアが割れているので調整不能。

L01t56 L01t40 L01t41

■修理記録:HA1457W交換-----------------------------------------------

 ・IC4、IC10(HA1457W)故障というご指摘だったので新品のHA1457Wに交換。
 ・しかし交換後も症状に変化なし。
 ・HA1457Wは故障ではなかったです。

L01t60 L01t61 L01t62 L01t64 L01t67

■修理記録:L6調査----------------------------------------------------

 ・L6に直付けされたコンデンサを取り外す。→Tメーターの挙動は変わらない。
 ・コンデンサの取り付け位置を変更 → Tメーターの指針が少し中央に寄った。
 ・代わりに18pF設置→今度はTメーターが左側に大きく振り切れた。
 ・試行錯誤の結果、8pFを追加することで中点付近を示すようになりました。
 ・STEREOランプ点灯して名古屋地区のFM局を受信できようになりました。
 ・とりあえず復旧しましたが、、
 ・問題はL6のコアが割れているので微調整できないこと。

L01t41_2 L01t52 L01t53 L01t54 L01t70

■修理記録:L6交換----------------------------------------------------

 ・クアドラチュア検波コイル L6 同等品を探す。
 ・部品取り機として Aurex ST-S07(TRIO KT-770同等機)を入手。
 ・ST-S07動作確認後にクアドラチュア検波コイル L10 を取り外し。
 ・Aurex ST-S07 L10 → L-01T 新L6 として移植。
 ・新L6コア調整でTメーターの針が振れ、中点に調整できました。
 ・中古部品なので耐久性に不安あり。

Aurex09 Aurex_001 L01t70_2 L01t79 L01t74

■調整記録------------------------------------------------------------

【FMフロントエンド】
 ・OSC調整83MHz → OSC coil
 ・トラッキング調整76MHz → L1,L2,L3,L4,L5,L6
 ・トラッキング調整90MHz → TC1,TC2,TC3,TC4,TC5,TC6
 ・IFT調整 → L17,L19,L21 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・LA1231Nクアドラチュア検波調整 → L6 → Tメーター中央
【ミューティング調整】
 ・VR2
【WIDE GAIN調整】
 ・Narrow受信 → Sメーターレベル記録
 ・Wide受信 → VR1調整 → Narrow受信時と同レベルに
【Sメーター調整】
 ・VR3
【第2IF調整】
 ・83MHz受信 → L8調整 → TP=1.96MHz ※実測1.85MHz
【VCO調整】
 ・無変調 → VR6調整 → TP(R117) → 76kHz
【Pilotキャンセル】
 ・VR7,L16調整 → 19kHz漏れ最小へ
【ステレオ歪調整】
 ・フロントエンドL21調整 → 高調波歪最小へ
【SCA調整】
 ・MEGURO DARC ENCODER MSG-2170でFM多重信号を生成
  ※L&R=80%、Pilot=10%、DARC=10%
 ・L10,L11調整 → D36カソード側DC電圧最大へ
 ・VR5調整 → IC9-1pin電圧測定 → +電圧が-電圧に変わる位置※
  ※+7.5V→安定して-6.6Vを示す位置
 ・IC9-1pin電圧が+→-に変わることでSCAフィルター回路のスイッチオン
【ノイズアンプ調整】
 ・離調状態  VR4調整 → Q6(2SC2785)エミッタ電圧 → 8V
【SUB調整】
 ・83MHz L-R信号受信 → VR8調整 → Lch最大
 ・同上  → VR9調整 → RchレベルをLchと同じに揃える
【セパレーション調整】
 ・Wide受信時 VR10→Rch、VR11→Lch
 ・Narrow受信 VR1(X13-2690基板)

L01t

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・SCA調整によってNHK-FMでFM多重放送ノイズが奇麗に消えました。
 ・その他再調整によって良い性能を取り戻したと思います。
 ・漆黒のフロントパネルに映えるオレンジ照明が抜群に美しいですね。

L01t04_2

■おまけ:パルスカウント検波回路のLPFフィルターFL3の件-----------------

 ・今回のL-01T FL3 は既にKENWOODサービスによって修理済みでした。
 ・FL3入力側から 82pF,82pF,47pF がハンダ面に直接追加されています。
 ・メーカーサービスでも同様の修理をするのですね!
 ・回路図には FL3=LPF:250kHz との記載があります。
 ・Dr. GERO様のレポートによると
 ・生きているLPF:入力側からLは7mHと9mH,Cは33pF, 82pF, 82pF とのことでした。
 ・コイルが生きていればコンデンサ追加でLPFが復活します。

L01t82

2018年12月23日 (日)

SONY ST-S333ESXII 修理調整記録8

 ・2017年11月、333ESXIIの修理調整を承りました。
 ・周波数ズレが発生しているとのことです。

333wsxii04

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESXII ¥49,800(1987年発売)
 ・SONY ES テクノロジーカタログ 1987年10月発行
 ・Hifi Engine ST-S730ES 海外版サービスマニュアル

333wsxii02 333wsxii08

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・天板、フロントパネル、サイドウッドともほぼ無傷。
 ・オート選局で-0.1MHzの周波数で名古屋地区FM局を受信。
 ・上り方向、下り方向ともに-0.1MHzの周波数ズレ。
 ・IF BAND切替OK。MUTING動作OK。STEREOランプ点灯。
 ・CAL TONE出力 OK。
 ・手持ちのループアンテナでAM受信確認OK。

333wsxii01 333wsxii05 333wsxii06 333wsxii10 333wsxii12

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・復調回路IC:CX1064
 ・最終オーディオ回路LPF:アクティブ型

333wsxii20 333wsxii21 333wsxii22 333wsxii23 333wsxii24
333wsxii25 333wsxii26 333wsxii27 333wsxii28 333wsxii29
333wsxii30 333wsxii31 333wsxii32 333wsxii33 333wsxii34
333wsxii35 333wsxii36 333wsxii37

■修理記録:ハンダクラック修正----------------------------------------

 ・ハンダ面を見るとハンダクラック多数あり。
 ・特に不具合症状は出ていませんが修正しました。

333wsxii40 333wsxii42 333wsxii43 333wsxii44

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ ※調整前実測-2.45V
 【VT電圧調整】
 ・IC803-5pin電圧測定
 ・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※調整前実測21.2V
 ・76MHz 確認のみ 8.0V±1.0V ※調整前実測7.9V
【SST回路調整】
 ・SST調整はVT電圧調整後、かつトラッキング調整前に行うこと
 ・76MHz受信 RT801調整 IC802-11pin電圧 → 0V 実測1.0mV
 ・90MHz受信 IC802-9pin電圧 → 14V確認 ※調整前実測14.0V
【トラッキング調整】
 ・IC203(LA1235)-13pin(又はRT204)電圧max
 ・76MHz L101,L102,L103
 ・90MHz CT101,CT102,CT103
【PLL検波調整】
 ・TP201をGNDに落とす
 ・IFT207調整 TP202 DC電圧ゼロ ※調整前実測-433mV
 ・CT201調整 歪最小
【IF歪調整】
 ・Wide受信、MUTINGオフ
 ・IC203(LA1235)-13pin電圧計セット
 ・RT202、RT203 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 電圧最大へ
  ・IFT101調整 電圧最大へ
 ・SSG出力80dBにセット
  ・IFT203、RT202を交互に調整 歪最小へ
 ・SSG出力20dBにセット、Mutingオン
  ・IFT202調整 電圧計最大へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204、RT203を交互に調整 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・RT206 SSG出力20dBでステレオインジケータ点灯
【パイロットキャンセル】
 ・RT303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RT301 R→L ※調整後実測62dB
 ・RT302 L→R ※調整後実測60dB
【Sメーター調整】
 ・RT204
【MUTINGレベル調整】
 ・RT205
【CAL TONE】
 ・Peak Level-3.7dB 313Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RT401 Sメーター調整
 ・RT402 AUTOSTOP調整

<調整結果>
 ・FM同調点が大きく外れていていました。
 ・PLL検波調整にズレが大きかったです。
 ・セパレーション値が大幅に改善しました。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・フロントパネルを分解清掃したので表示部がくっきり見えます。
 ・イイ感じに仕上がりました。

333wsxii07

2018年12月16日 (日)

TRiO KT-1100 修理調整記録4

 ・2018年11月、KT-1100の故障機が届きました。
 ・以下、作業記録です。

Kt110008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 TRIO KT-1100 ¥73,800(1982年発売)
 ・オーディオ懐古録 TRIO KT-1100 AM-FM STEREO TUNER ¥73,800
 ・Hifi Engine Kenwood KT-1100 AM/FM Stereo Tuner (1983)

Kt110002 Kt110010

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はとても綺麗な状態で、目立つキズはありません。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・二つのメーター照明点灯、赤い指針点灯。
 ・ズレた受信状態でSTEREOランプ点灯、SERVO LOCKランプ点灯。
 ・RF切換OK、FM BAND切換OK、MUTING動作OK、REC CALトーンOK。
 ・-2~-3MHzほどの周波数ズレを確認しました。
 ・82.5MHzのNHK名古屋放送局を79.5MHz辺りで受信します。
 ・これは故障の定番、OSCトリマコンデンサの不調が予想されます。

Kt110003 Kt110004 Kt110005 Kt110006 Kt110007
Kt110012 Kt110013 Kt110014 Kt110015 Kt110016

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt110020 Kt110021 Kt110022 Kt110023 Kt110024
Kt110025 Kt110026 Kt110027 Kt110028 Kt110029
Kt110030 Kt110031 Kt110032 Kt110033 Kt110034

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・-2~3MHzの大幅な周波数ズレ。
 ・原因として考えられるのは フロントエンドOSCトリマ TC8 の容量抜け。
 ・そこで OSCトリマ TC8 を回して発信周波数の変化を確認すると、、
 ・あれ? 予想外に発振周波数が変化する!
 ・指針を83MHzに合わせてTC8調整 → 何とピッタリ合わせられる。
 ・TC8 の容量抜けを予想しましたがまだ生きていました。
 ・TC8 を30回ほど回したところ動作が安定しました。
 ・どうやらTC8の内部接点が経年劣化で接触不良を起こしていたようです。
 ・以下の調整作業によって正常動作となりました。

Kt110040

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM OSC調整】
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC8調整 → Sメーター最大
 ※OSCコイルL5の調整が難しいため83MHzのみで調整
【FM RF部調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → フロントエンドTC1,TC2,TC4,TC6調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → フロントエンドT1調整 → Sメーター最大
 ※L1~L4の調整が難しいため83MHzのみで調整
【IF調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz → L2,L3調整 → Sメーター最大
【Tメーター調整】
 ・IF BAND NARROW
 ・83MHz受信 → Sメーター最大かつ高調波歪最小位置にて受信
 ・L4調整 → Tメーター中点
【Wide Gain調整】
 ・83MHz受信 → VR1調整 → Wide/Narrow Sメーター振れ具合を同じ位置に
【2nd OSC調整】
 ・IC4(TR4011)-1pin → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz受信 → L6調整 → 1.965MHz
【VCO調整】
 ・IC7(TR7040)付近の二つのTPを直結
 ・TP(19kHz) → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz → VR4調整 → 19kHz±10Hz
【Pilot Cancel調整】
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR3,L19調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整/wide】
 ・IF BAND WIDE
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR5調整 → Lch漏れ信号最小
 ・83MHz ST → VR9調整 → Rch漏れ信号最小
【セパレーション調整/narrow】
 ・IF BAND NARROW
 ・音声出力 → WaveSpectra接続
 ・83MHz ST → VR6調整 → 漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・83MHz受信 → 出力レベル測定
 ・VR2調整 → 上記レベル-6dBに設定 ※404Hz
【タッチセンサー調整】
 ・Q13エミッタ(=R197) → 周波数カウンタ接続
 ・L18調整 → 400kHz
【AM OSC調整】
 ・ 600kHz受信 → L17調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC7調整 → シグナルメーター最大
【AM RF調整】
 ・ 600kHz受信 → L14,L15調整 → シグナルメーター最大
 ・1400kHz受信 → TC3,TC5調整 → シグナルメーター最大
【AMメーター調整】
 ・VR12 Sメーター振れ具合調整
 ・VR11 Tメーター中点調整

Kt110040_2

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・1週間に渡って動作確認しましたが問題なさそうです。
 ・もし不具合が再発した場合はまたご連絡ください。

Kt110009

2018年12月 9日 (日)

KENWOOD KT-5020

 ・2018年11月初め、KT-5020の修理調整作業を承りました。
 ・「FMは受信するが音声がとても小さい」という症状です。

Kt502008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-5020 ¥30,000(1991年頃)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-5020 Stereo Tuner (1989-92)

Kt502002 Kt502012

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源投入OK、表示部点灯。文字欠けや文字痩せは見られない。
 ・バーグラフ式のシグナルメーター点灯。
 ・オート選局(下り方向)→ 周波数ズレなく受信OK
 ・オート選局(上り方向)→ -0.1MHzの周波数ズレ
 ・IF BAND WIDE/NARROW 切換OK。
 ・FM受信できるがSTEREOランプ点灯しない。
 ・FM音声の音量がかなり小さい。
 ・手持ちのAMループアンテナでAM放送受信確認。
 ・AM音声は通常の音量が出ている。
 ・問題点はFM同調点ズレとFM音量が小さいこと。

Kt502001 Kt502003 Kt502004 Kt502005 Kt502006
Kt502011 Kt502013 Kt502014 Kt502015 Kt502016

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・4連バリキャップフロントエンド
 ・WIDE/NARROW切替式IF
 ・DLLD PLL検波
 ・LA1266 AM/FM Tuner System
 ・LA3401 VCO Non-Adjusting PLL FM MPX

Kt502020 Kt502021 Kt502022 Kt502023 Kt502024
Kt502025 Kt502026 Kt502027 Kt502028 Kt502029
Kt502030 Kt502031 Kt502032 Kt502034 Kt502035

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・IC4:LA1266 12ピン → クアドラチュア検波音声OK
 ・DLLD基板CN2 2番端子 → PLL検波音声OK
 ・LA3401 1ピン(検波信号入力) → 音が極端に小さいNG
 ・つまり DLLD検波基板~MPX回路区間に不調原因がある
 ・さらに調べると
 ・IC9 1ピン → OK
 ・IC9 7ピン → NG
 ・IC9 1ピン~7ピン 区間にある部品は L23 のみ

Kenwood_kt5020_l23

 ・L23はSCA信号を除去するためのローパスフィルターと思われます。
 ・L23の入口~出口間の抵抗値=約2MΩ
 ・L23が「フィルター」ではなく「抵抗」になっているようです。
 ・試しにL23を取り外して前後の回路を直結してみました。
 ・これで正常な音量が出てきました。
 ・ひろくん様のKT-5020 2号機にも同じ修理例がありました。

Kt502051 Kt502056 Kt502057 Kt502058 Kt502059

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
【VT電圧】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L7調整 → ※実測 2.8V
 ・90MHz → TC1調整 →※実測22.3V
【FM同調点調整】
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L19調整 → 電圧ゼロ ※実測-5.2V
【フロントエンド調整】
 ・VR1 → DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L2,L3,L6調整 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・TP9~TP10 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L22調整 → 電圧ゼロ ※実測+225mV
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → VR4調整 → 高調波歪最小
【S METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → VR1調整 → バーグラフの点灯レベル調整
 ※注意:この調整によってMUTINGレベルも変化する。
【SEPARATION調整】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz ST信号 → VR3調整 → 信号もれ最小
【AM簡易調整】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 531kHz → L18調整 → ※実測 1.6V
 ・1602kHz → TC5調整 → ※実測 8.2V
 ・VR2 → DC電圧計セット= AM Sメーター電圧
 ・ 603kHz → L16調整 → 電圧最大
 ・1395kHz → TC3調整 → 電圧最大
 ・ 999kHz → L20調整 → 電圧最大
 ・VR2調整 → AM Sメーター点灯レベル調整

Kt5020

Kenwood_kt5020_sche

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・歪補正回路やアクセサリー機能を省略したローコスト機です。
 ・でもDLLD搭載の実力機と思います。
 ・もう少し薄型ボディだったら精悍さを演出できたかも?

Kt502007

2018年12月 2日 (日)

KENWOOD KT-1100D 修理調整記録5

 ・2018年11月初め、KT-1100Dの修理調整作業を承りました。
 ・FMの受信感度が随分落ちているようです。

Kt1100d06

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-1100D ¥74,800(1987年頃)
 ・KENWOOD チューナーカタログ 1986年11月版
  ※KT-1100Dの他に D-3300T、KT-1010F、KT-880Fが載っています。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・フロントパネル、ボディとも経年の汚れでくすんでいます。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示管点灯。文字欠けは無いが輝度が劣化している感じ。
 ・RF=DISTANCE オート選局で名古屋地区のFM局を受信。
 ・Tメーター、Sメーターのセグメント点灯。STEREOランプ点灯。
 ・下り方向のオート選局では周波数ズレなし。
 ・上り方向のオート選局で-0.1MHzズレる。
 ・WIDE/NARROW切替OK。REC CAL OK。メモリボタン動作OK。
 ・各種ボタン操作に軽快に反応する。切替動作正常。
 ・RF=LOCAL にするとオート選局で放送局を通り過ぎてしまう。
 ・付属AMループアンテナでAM放送の受信確認。
 ・AM放送はオート選局で正常に受信。IFバンド切換で音質変化OK。
 ・AM周波数の千の位の数字だけ明るく表示される。
 ・テスト用に登録したメモリ内容を電源プラグを抜いて5日後でも保持。
 ・問題点はFM受信感度の低下と同調点ズレです。

Kt1100d01 Kt1100d08 Kt1100d03 Kt1100d04 Kt1100d05

■内部確認------------------------------------------------------------

Kt1100d20 Kt1100d21 Kt1100d22 Kt1100d23 Kt1100d24
Kt1100d25 Kt1100d26 Kt1100d27 Kt1100d28 Kt1100d29
Kt1100d30 Kt1100d31 Kt1100d32 Kt1100d33 Kt1100d34
Kt1100d35 Kt1100d36 Kt1100d37 Kt1100d39 Kt1100d40

■調整記録------------------------------------------------------------

Kt1100d

【本体設定】
 ・RF SELECTOR:NORMAL
 ・IF BAND:WIDE
【VT電圧】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L14調整 → 3.0V±0.1V ※実測 3.1V
 ・90MHz → TC1調整 →25.0V±0.1V ※実測24.6V
【検波調整】
 ・TP10~TP11 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L9調整 → 0.0V±10mV ※実測+63mV
 ・TP12~TP13 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L12調整 → 0.0V±10mV ※実測+334mV
【RF調整】
 ・R67左側 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L4,L7,L18調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・R64右側端子 DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ L10調整 → 電圧最大
【AUTO STOP=MUTING調整】
 ・83MHz(1kHz,100%変調,30dB)→ VR1調整
【TUNING METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【SIGNAL METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → 本体左側小基板VR3調整 → ※
  ※バーグラフの点灯レベル調整
【MPX VCO調整】
 ・TP14に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR4調整 → 19.00kHz±50Hz
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ L25調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR3:DET調整 → 二次歪最小
【歪調整2 MONO2】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR4:MONO2調整 → 二次歪最小
【歪調整3 MONO3】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,80dB)→ VR6:MONO3調整 → 三次歪最小
【歪調整4 STEREO】
 ・83MHz(L/R信号,1kHz,80dB)→ VR5調整 → 二次歪最小
【歪調整5 STEREO】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz,80dB)→ VR7調整 → 三次歪最小
【歪調整6 NARROW】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz.80dB)→ VR2調整 → 二次歪最小
【SEPARATION調整 WIDE】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz(R信号,1kHz,80dB)→ VR2調整 → L信号もれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz,80dB)→ VR3調整 → R信号もれ最小
【SEPARATION調整 NARROW】
 ・IF BAND:NARROW
 ・83MHz(1kHz,80dB)→ VR1調整 → 信号もれ最小
【DEVIATION調整】
 ・83MHz(mono信号,1kHz,100%変調)→ 本体左側小基板VR4調整 → 100%位置
【AM簡易調整】
 ・TP6~TP7 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・531kHz → L20調整 → 実測 2.8V 確認のみ
 ・1629kHz→ TC2調整 → 実測 8.1V 確認のみ
 ・ 729kHz NHK第一放送受信 → L21調整 → Sメーター最大
 ・1332kHz 東海ラジオ受信  → TC3調整 → Sメーター最大
 ・1053kHz CBCラジオ受信  → L22調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・再調整によって周波数ズレが解消し受信感度も改善しました。、
 ・外装が汚れていたので、フロントパネルを分解して清掃しました。
 ・背面端子をピカールで磨きました。
 ・表示部の輝度劣化が残念ですが受信性能は上々です。

Kt1100d07

« 2018年11月 | トップページ | 2019年1月 »