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2018年12月 9日 (日)

KENWOOD KT-5020

 ・2018年11月初め、KT-5020の修理調整作業を承りました。
 ・「FMは受信するが音声がとても小さい」という症状です。

Kt502008

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-5020 ¥30,000(1991年頃)
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-5020 Stereo Tuner (1989-92)

Kt502002 Kt502012

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源投入OK、表示部点灯。文字欠けや文字痩せは見られない。
 ・バーグラフ式のシグナルメーター点灯。
 ・オート選局(下り方向)→ 周波数ズレなく受信OK
 ・オート選局(上り方向)→ -0.1MHzの周波数ズレ
 ・IF BAND WIDE/NARROW 切換OK。
 ・FM受信できるがSTEREOランプ点灯しない。
 ・FM音声の音量がかなり小さい。
 ・手持ちのAMループアンテナでAM放送受信確認。
 ・AM音声は通常の音量が出ている。
 ・問題点はFM同調点ズレとFM音量が小さいこと。

Kt502001 Kt502003 Kt502004 Kt502005 Kt502006
Kt502011 Kt502013 Kt502014 Kt502015 Kt502016

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・4連バリキャップフロントエンド
 ・WIDE/NARROW切替式IF
 ・DLLD PLL検波
 ・LA1266 AM/FM Tuner System
 ・LA3401 VCO Non-Adjusting PLL FM MPX

Kt502020 Kt502021 Kt502022 Kt502023 Kt502024
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■修理記録------------------------------------------------------------

 ・IC4:LA1266 12ピン → クアドラチュア検波音声OK
 ・DLLD基板CN2 2番端子 → PLL検波音声OK
 ・LA3401 1ピン(検波信号入力) → 音が極端に小さいNG
 ・つまり DLLD検波基板~MPX回路区間に不調原因がある
 ・さらに調べると
 ・IC9 1ピン → OK
 ・IC9 7ピン → NG
 ・IC9 1ピン~7ピン 区間にある部品は L23 のみ

Kenwood_kt5020_l23

 ・L23はSCA信号を除去するためのローパスフィルターと思われます。
 ・L23の入口~出口間の抵抗値=約2MΩ
 ・L23が「フィルター」ではなく「抵抗」になっているようです。
 ・試しにL23を取り外して前後の回路を直結してみました。
 ・これで正常な音量が出てきました。
 ・ひろくん様のKT-5020 2号機にも同じ修理例がありました。

Kt502051 Kt502056 Kt502057 Kt502058 Kt502059

■調整記録------------------------------------------------------------

【本体設定】
 ・IF BAND:WIDE
【VT電圧】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz → L7調整 → ※実測 2.8V
 ・90MHz → TC1調整 →※実測22.3V
【FM同調点調整】
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L19調整 → 電圧ゼロ ※実測-5.2V
【フロントエンド調整】
 ・VR1 → DC電圧計セット=Sメーター電圧
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1,L2,L3,L6調整 → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・TP9~TP10 DC電圧計セット
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → L22調整 → 電圧ゼロ ※実測+225mV
 ・83MHz(無変調,80dB)受信 → VR4調整 → 高調波歪最小
【S METER調整】
 ・SELECTOR:MONO
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB) → VR1調整 → バーグラフの点灯レベル調整
 ※注意:この調整によってMUTINGレベルも変化する。
【SEPARATION調整】
 ・IF BAND:WIDE
 ・83MHz ST信号 → VR3調整 → 信号もれ最小
【AM簡易調整】
 ・TP5~TP6 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・ 531kHz → L18調整 → ※実測 1.6V
 ・1602kHz → TC5調整 → ※実測 8.2V
 ・VR2 → DC電圧計セット= AM Sメーター電圧
 ・ 603kHz → L16調整 → 電圧最大
 ・1395kHz → TC3調整 → 電圧最大
 ・ 999kHz → L20調整 → 電圧最大
 ・VR2調整 → AM Sメーター点灯レベル調整

Kt5020

Kenwood_kt5020_sche

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・歪補正回路やアクセサリー機能を省略したローコスト機です。
 ・でもDLLD搭載の実力機と思います。
 ・もう少し薄型ボディだったら精悍さを演出できたかも?

Kt502007

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