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カテゴリー「ピュアオーディオ」の記事

2018年8月19日 (日)

YAMAHA T-2 修理調整記録2

 ・2018年7月初め、YAMAHA T-2の修理調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

T208

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオ懐古録 YAMAHA T-2 \130,000
 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-2 \130,000(1978年頃)
 ・Hifi Engine YAMAHA T-2 / Analogue FM Stereo Tuner (1978-83)

T202 T212_2

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観に目立つキズは無く、状態はなかなか良いです。
 ・電源スイッチオン。指針とメーター照明点灯。
 ・残念なことはメーター指針の塗装がボロボロ。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が一致しない。
 ・赤く光るダイヤル指針とデジタル周波数表示はほぼ一致。
 ・名古屋地区のFM局を受信。
 ・固定出力、可変出力とも正常。
 ・マルチパスH端子からも受信音が聴こえる。
 ・IFバンド切替、MUTING動作、REC CALなど問題なさそう。

T203 T204 T205 T206 T209
T211 T213 T214 T215 T216

■内部確認------------------------------------------------------------

T220 T221 T222 T223 T224
T225 T226 T227 T228 T229
T230 T231 T232 T233 T234

■修理記録:メーター指針再塗装----------------------------------------

 ・塗装ボロボロの指針は定価130,000円の機種に相応しくない。
 ・という事でメーターを分解して指針を再塗装しました。
 ・ボロボロ塗料片はカッターナイフの先端で軽く触れるだけで剥がれます。
 ・今回はホビー用の水性蛍光塗料(オレンジ色)で慎重に塗布しました。
 ・よく見ると塗りムラがあるのですが遠目では分からないです。

T240 T243 T244 T245 T246
T247 T248 T249 T250 T251

T252

■調整記録------------------------------------------------------------

【機能設定】
 ・フロントパネルスイッチ設定
 ・RF MODE=HI SENSITIVITY
 ・IF MODE=LOCAL
 ・AUTO BLEND=OFF
【同調点調整】
 ・SSGより10.7MHz注入 → T201上段コア調整 → Tメーター中点
【OSC調整】
 ・指針を83MHzにセット
 ・83MHz 変調オフ 70dB → フロントエンド OSCトリマ調整
【トラッキング調整】
 ・76MHz mono 1kHz 50dB → RFコイル調整 → Sメーター最大
 ・90MHz mono 1kHz 50dB → RFトリマ調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → T201下段コア調整 → 歪み最小
 ・83MHz mono 1kHz 60dB → VR203調整 → 歪み最小
【VCO調整】
 ・TP 19kHz に周波数カウンタ接続
 ・83MHz 無変調 60dB → VR204調整 → 19kHz±20Hz
【PLL調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz L-R 60dB → T202調整 → Lch音声レベル最大
【ステレオ歪調整1】
 ・IF MODE=LOCAL
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR201,CF201調整 → 歪み最小
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR202,CF204調整 → 歪み最小
【ステレオ歪調整2】
 ・IF MODE=DX
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → CF202,CF203調整 → Sメーター最大、歪み最小
【パイロットキャンセル歪調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → VR205,T203調整 → 19kHz漏れ信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力端子 → WaveSpectra
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR402調整 → セパレーション調整
 ・83MHz stereo 1kHz 60dB → 別基板VR401調整 → 左右同レベル
【Sメーター調整】
 ・83MHz 無変調 80dB → VR206調整 → Sメーター振れ調整
【REC CAL調整】
 ・REC CALスイッチオン → Tメーターが中点を示すことを確認

T2align

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・重厚な薄型ボディ、赤いデジタル表示、高級感漂う機種です。
 ・蛍光オレンジを塗ったメーター指針の視認性がとても良いです。
 ・イイ感じに仕上がったと思います。

T210

2018年8月12日 (日)

YAMAHA T-750

 ・2018年6月末、YAMAHA製シンセチューナ T-750 が届きました。
 ・初体験機種なので楽しみです。

Yamaha_t75011

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 YAMAHA T-750 ¥39,800(1983年発売)

Yamaha_t75003 Yamaha_t75004

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・ボディに多少の擦り傷、経年の汚れが染みついた感じ。
 ・75ΩのFMアンテナ端子が特殊形状で接続しにくい。
 ・電源を入れてみると赤色周波数表示、メモリボタンも赤色表示。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信する。
 ・ただ -0.1MHzズレた位置で受信することがある。
 ・ステレオランプ点灯しない。実際のステレオ感が無い。
 ・Sメーターは2段階の緑色LED表示。2段階ではちょっと物足りない
 ・REC CALトーンOK。ノイズフィルタースイッチの効果が不明。
 ・付属ループアンテナで名古屋地区のAM局を受信。

Yamaha_t75005 Yamaha_t75006 Yamaha_t75007 Yamaha_t75008 Yamaha_t75009
Yamaha_t75001 Yamaha_t75010 Yamaha_t75013 Yamaha_t75014 Yamaha_t75015

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・小さなFMフロントエンドユニット
 ・3連バリキャップ → CF → IFアンプ → レシオ検波
 ・IC105:LA3380
 ・登録したメモリ内容を1週間保持していました。

Yamaha_t75020 Yamaha_t75021 Yamaha_t75022 Yamaha_t75024 Yamaha_t75025
Yamaha_t75026 Yamaha_t75027 Yamaha_t75028 Yamaha_t75029 Yamaha_t75030
Yamaha_t75031 Yamaha_t75032 Yamaha_t75033 Yamaha_t75034 Yamaha_t75035

■調整記録------------------------------------------------------------

T750

【VT電圧確認】
 ・フロントエンドユニット背面のVT端子 → 電圧計セット
 ・90MHz → 21.6V ※確認のみ
 ・76MHz →  2.5V ※確認のみ
【フロントエンド調整】
 ・TR151-B → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・76MHz受信 → L1,L2調整 → 電圧最大 ※実際の調整は難しい
 ・90MHz受信 → TC1調整 → 電圧最大
 ・83MHz受信 → IFT調整 → 電圧最大
【レシオ検波調整】
 ・T.M.~NVCC → 電圧計セット ※Tメーター電圧
 ・83MHz受信 → T104調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → VC101調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・VR104 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz ST信号受信 → VR104調整 → 76kHz
【パイロット信号キャンセル調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR103調整 → 19kHz漏れ信号最小
【ステレオ歪調整】
 ・83MHz ST信号受信 → フロントエンドIFT調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHz ST信号受信 → VR101調整 → Rch信号最小
 ・83MHz ST信号受信 → VR102調整 → Lch信号最小
【IF OFFSET調整】
 ・基板上の印字 F.FINE 間をダイオードを介して接続 ※写真参照
 ・83.0MHz受信 → 周波数表示 83.0 → 29.9、30.0、30.1 と表示される
 ・VR105調整 → 30.0 安定するよう調整
【AM調整】
 ・TR151-B → 電圧計セット ※Sメーター電圧
 ・630kHz受信 → T101調整 → 電圧最大
 ・1440kHz受信 → VC102調整 → 電圧最大
 ・1080kHz受信 → T103調整 → 電圧最大
【REC CAL】
 ・調整不可のため確認のみ、301Hz/-6dBの信号が出ていました。

Yamaha_t75037

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・薄型ブラックボディに赤色表示が精悍な印象です。
 ・ただSメーターが緑色LEDで2灯式なのがちょっと物足りない?

Yamaha_t75012

2018年8月 5日 (日)

SONY ST-5070

 ・2018年6月末、昭和の香り漂うオールドチューナーが届きました。
 ・初体験機種なので興味津々、、

Sony_st507003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-5070 ¥39,800(1975年頃)
 ・SONYカタログ 1974年1月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5140,ST-5150,ST-5055A,ST-5066
 ・SONYカタログ 1974年5月版 / ST-5000F,ST-5130,ST-5150D,ST-5070,ST-5090

Sony_st507002 Sony_st507012

 ・ST-5000F 105,000円
 ・ST-5130  73,800円
 ・ST-5150D 49,800円
 ・ST-5070  39,800円
 ・ST-5090  34,800円

 ・当時のカタログ日付から推定すると1974年5月発売。
 ・ST-5055Aの後継機という位置づけ、ST-5150Dとは同級生。
 ・型番を見ると上位機に思えるST-5090はST-5070の弟機。

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・電源コードの印字:1974
 ・ボディに目立つキズ無し。フロントパネルは驚くほどキレイな状態。
 ・電源レバー、選局ツマミ、プッシュボタン、背面端子などピカピカです!
 ・300Ω端子にアンテナを接続して電源オン
 ・緑色の照明窓とオレンジ色の指針が浮かび上がる。電球切れなし。
 ・照明窓内側もキレイに清掃済みのようです。
 ・+0.2MHzほどの周波数ズレがあるものの名古屋地区のFM局をすべて受信。
 ・Sメーターが大きく振れ、STEREOランプ点灯。
 ・MUTING動作正常。Hi-BLEND効果はよく分からない。
 ・AMは背面アンテナを接続しなくても名古屋地区のAM放送受信OK。
 ・ボディ内部にバーアンテナを内蔵しているのか?

Sony_st507004 Sony_st507005 Sony_st507006 Sony_st507007 Sony_st507009
Sony_st507011 Sony_st507010 Sony_st507014 Sony_st507015 Sony_st507016

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディ内部にAMバーアンテナ内蔵
 ・FM3連、AM3連フロントエンド → CFフィルタ×2 → レシオ検波
 ・IC201:CX0411 (IF Amp)
 ・IC301:CX0431 (MPX Decoder)
 ・T201:Muting trans.
 ・T301:38kHz trans.
 ・RT201:FM meter level adj.
 ・RT301:Separation adj.
 ・RT302:FM level adj. Lch
 ・RT303:FM level adj. Rch
 ・L408:AM OSC coil
 ・L405:AM RF coil
 ・基板の見た目はST-5150を簡略化した感じです。

Sony_st507021 Sony_st507023 Sony_st507024 Sony_st507025 Sony_st507026
Sony_st507027 Sony_st507028 Sony_st507029 Sony_st507030 Sony_st507031
Sony_st507032 Sony_st507033 Sony_st507034 Sony_st507035 Sony_st507036

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・輸出機ST-5055Lのサービスマニュアルを入手し、ST-5070と比較しました。
 ・両機のFM/AM回路はほとんど同じでした。

Sony_st5055l_schematic

Sony_st507000

【FM OSC調整】
 ・指針90MHz位置 → 90MHz → CT103調整 → Sメーター最大
 ・指針76MHz位置 → 76MHz →  L103調整 → Sメーター最大
【FM トラッキング調整】
 ・90MHz受信 → CT101,CT102調整 → Sメーター最大
 ・76MHz受信 → L101,L102調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → IFT101調整 → Sメーター最大
【MUTINGトランス調整】
 ・D207カソード側 → 電圧計セット
 ・83MHz受信 → T201調整 → 電圧最大
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → RT201調整 → Sメーター振れ具合調整
【セパレーション調整】
 ・83MHz SUB信号受信 → T301調整 → Lchレベル最大
 ・RT301調整 → セパレーション調整
【FM出力レベル調整】
 ・83MHz MONO受信 → 左右chレベル記録
 ・83MHz STEREO受信 → RT302/RT303調整 → 左右レベルを揃える
【AM OSC調整】
 ・指針1400kHz位置 → 1400kHz → CT303調整 → Sメーター最大
 ・指針 600kHz位置 →  600kHz → L408調整 → Sメーター最大
【AM トラッキング調整】
 ・1400kHz → CT302,301調整 → Sメーター最大
 ・ 600kHz → L405調整 → Sメーター最大

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障個所は無かったです。
 ・再調整によりFM/AMとも違和感なく使える様になりました。
 ・緑色に浮かび上がる照明窓がとてもイイ感じです。

Sony_st507008

2018年7月29日 (日)

Technics ST-8080

 ・2018年6月末、テクニクス製ST-8080、通称80Tの修理調整を承りました。
 ・ガンメタボディにオレンジ照明が映える逸品です。
 ・以下、作業記録です。

St808011

■製品情報-------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 / Technics ST-8080(80T) ¥50,000(1977年頃)
 ・Hifi Engine / Technics ST-8080 AM/FM Stereo Tuner (1976-79)

St808002 St808004

■動作確認-------------------------------------------------------------

 ・シリアリナンバー:FA6L20C147 → 1976年12月20日製造
 ・ボディには擦り傷、打ち傷が多数あってちょっと残念な状態。
 ・75Ω同軸ケーブル接続端子がF型でない点が残念。
 ・さて、FMアンテナを接続して電源オン。
 ・周波数窓にオレンジ照明が灯ってイイ感じ。電球切れなし。
 ・名古屋地区のFM放送を受信してみると、+0.2MHzズレた位置で受信。
 ・Tメーター中点とSメーター最大点が一致しない。
 ・メーター指針の動き方に滑らかさが無い。
 ・指針の移動に伴って「バリバリッ」という雑音が混入する。
 ・STEREOランプが点灯しない。実際のステレオ感も無い。
 ・背面バーアンテナで名古屋地区のAM放送局受信を試みる。
 ・ところがAM放送はまったく受信しない。Sメーター動かない。
 ・AMは故障かと思ったらMUTINGオフにすると909kHz(NHK第二)だけ受信できる。
 ・AM放送でもMUTING回路が効くみたい、でもSメーターはほとんど動かない。

St808005 St808006 St808007 St808008 St808009
St808003 St808012 St808013 St808014 St808015

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・FM4連、AM2連バリコン搭載フロントエンド → CFフィルタ×4
 ・AN217:FM 2 Steps IF Amplifire & AM Converter
 ・AN377:FM IF Amplifier & Detector
 ・AN363:FM Mutiplex PLL Demodulator
 ・輸出機のサービスマニュアルにICブロック図が掲載されていました。

217 363 An377

 ・VR101:Muting Level Adj.
 ・VR102:FM Meter Adj.
 ・VR301:19kHz OSC Adj. (VCO)
 ・VR302:19kHz Level Adj. (Pilot Cancel)
 ・VR401:Recording Check Signal Level Adj. (REC CAL)
 ・T101:FM Discri IFT
 ・T201:AM IFT(1st)
 ・T202:AM IFT(2nd)
 ・L202:AM OSC Coil
 ・L301:19kHz Phase Adj. (Pilot Cancel)
 ・TP1:AM IF input point
 ・TP2:FM output point
 ・TP101:FM IF output point
 ・TP201:AM output point
 ・TP301:FM composit signal output point
 ・TP302:19kHz output point

St808020 St808021 St808022 St808023 St808024
St808025 St808026 St808027 St808028 St808029
St808030 St808031 St808032 St808033 St808034
St808035 St808036 St808037 St808038 St808039

■修理記録:AMの不調原因-------------------------------------------------

 ・IC201:AN217 / FM 2 Steps IF Amplifire & AM Converter
 ・AM用IC201:AN217-15ピン(AM OSC) → 周波数カウンタ確認 → 発振周波数正常
 ・AM用IC201:AN217-15ピン(AM  IF) → 周波数カウンタ確認 → 周波数安定しない?
 ・AN217ブロック図を見るとIC内のミキサー回路の故障、またはT201の故障か?
 ・交換用のAN217を探しましたが見つかりません。
 ・そこで回路図を頼りにAN217搭載機種を探してみました。
 ・Technics ST-7300II、ST-8044、ST-8077、ST-8075、ST-8080など
 ・たぶん同じT201も載っているはず。
 ・捜索を始めたところ近所のリサイクルショップでST-7300IIを発見。
 ・動作未確認の品でしたが、幸いFM/AMとも正常動作確認。
 ・このST-7300IIのAN217をST-8080へ移植。
 ・これによってAM放送も正常に受信するようになりました。

St808040 St808041 St808042 St808043 St808044

■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・海外版サービスマニュアルに基づいて各部調整しました。

St8080

【レシオ検波調整】
 ・アンテナ入力なし
 ・T101(赤)調整 → Tメーター中点
【FM OSC調整】
 ・76MHz受信 → L5 調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT4調整 → Sメーター最大
【FM RF調整】
 ・76MHz受信 → L1,L2,L3調整 → Sメーター最大
 ・90MHz受信 → CT1,CT2,CT3調整 → Sメーター最大
 ・83MHz受信 → T1調整 → Sメーター最大
【検波歪調整】
 ・音声出力をWaveSpectraに接続
 ・83MHz受信 → T101(緑)調整 → 高調波歪最小
【Sメーター振れ調整】
 ・83MHz受信 → VR102調整 → Sメーター振れ調整
【ミューティング調整】
 ・83MHz 20dB → VR101調整 → ミューティング作動
【VCO調整】
 ・TP302 → 周波数カウンタ接続
 ・83MHz無変調 → VR301調整 → 19kHz±30Hz
【ステレオ歪調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → フロントエンドT1調整 → 高調波歪最小
【パイロットキャンセル調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR302,L301調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chバランス注意
【サブキャリアキャンセル調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → CT401調整 → 38kHz信号最小
【セパレーション調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR402調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【REC CAL調整】
 ・音声出力 → WaveSpectraで観測
 ・83MHz受信 → VR401調整 → -6dB(※363Hz)
【AM OSC調整】
 ・600kHz → L202調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → CT202調整 → Sメーター最大
【AM RF調整】
 ・600kHz → L201(バーアンテナ内)調整 → Sメーター最大
 ・1400kHz → CT201調整 → Sメーター最大
【AM IFT調整】
 ・1000kHz → T201,T202調整 → Sメーター最大

■試聴-----------------------------------------------------------------

 ・この時期のテクニクス製品はガンメタ+オレンジ照明がイイですね。
 ・40年も経過した製品とは思えないです。
 ・状態の良いジャンク品があれば外装だけ交換すると良いです。

St808010

2018年7月22日 (日)

TRIO KT-9900 4号機 再修理記録

 ・2017年8月にパルスカウント検波回路を修理したKT-9900 4号機です。
 ・わずか10カ月でバリバリノイズが再発したとご連絡をいただきました。
 ・以下、再修理記録です。

Kt990001

■前回記録------------------------------------------------------------

 ・TRIO KT-9900 4号機 修理調整記録 2017年8月13日

■動作確認------------------------------------------------------------

<ご指摘の症状>
 ・快調に使っていたが、急にバリバリノイズが混入するようになった。
 ・可変出力、固定出力ともに同じノイズが聞こえる。
 ・マルチパスH端子(DET OUT)からも同じノイズが聞こえる。
 ・ノイズ発生時もTメーターとSメーターの動き方は正常。
 ・IFバンド切替(narrow/normal/wide)ともに同じノイズが聞こえる。
 ・MUTINGオン/オフでも同じノイズが聞こえる。

<確認事項>
 ・ご指摘の症状を確認しました。
 ・周波数窓の照明点灯。メーター照明点灯。
 ・オレンジ色のインジケーターLED点灯。
 ・緑色のIFバンド表示も点灯。
 ・照明やインジケータ類はすべて点灯。
 ・STEREOランプ点灯。タマ切れなし。
 ・受信と同時にDDLインジケータ点灯しTメーターが中点に引き込まれる。
 ・TメーターとSメーターの動作は正常。
 ・前回同様にノイズ源はパルスカウント検波回路にありそう。

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・FM放送受信中のパルスカウント検波回路で実地検証。
 ・電圧確認:7番端子(-18V)→ -18.5V ※異常なし
 ・電圧確認:8番端子(+18V)→ +18.6V ※異常なし
 ・電圧確認:9番端子(+22.5V)→ +23.2V ※異常なし
 ・前回修理で自作したL6(LPF)の前後で音出し確認。
 ・確認ポイントにICクリップを引っ掛けて音声を確認。
 ・パルスカウント検波基板 R35=L6(LPF)前 → ※異常なし
 ・パルスカウント検波基板 R36=L6(LPF)後 → ※異常なし

Kt917schematic

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・こうなるとノイズ源はIC3(HA1457)。
 ・IC3(HA1457) を取り外してみると足が真っ黒に変色している。
 ・手持ち部品 HA1457W に交換 → 当たり!!
 ・ノイズが消えて綺麗な音が聞こえてきました。

Kt990050 Kt990051 Kt990054 Kt990055 Kt990056

 ・実は本機以外でもHA1457がノイズ源となっていた経験が多々あります。
 ・足に付着した黒い(サビ?スス?カビ?)が短絡要因になっているようです。
 ・KT-9900の基板を見渡すとあちこちにHA1457があります。
 ・念のため端子付け根の黒い物体をブラシで清掃しておきました。

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まともに使える様になったので動作確認を兼ねて一通り調整作業実施。
  ・→調整方法
 ・調整ズレはほとんど無かったです。
 ・セパレーションを僅かに微調整して作業完了しました。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・1978年製、製造からすでに40年も経過していることになります。
 ・いまだに現役で使えること自体が凄いことですね。

Kt990007

2018年7月15日 (日)

SONY ST-S333ESG 修理調整記録4

 ・2018年6月初め、ST-S333ESGの調整作業を承りました。
 ・同調点がズレているみたいです。
 ・以下、作業記録です。

333esg03

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESG ¥49,800(1989年発売)
 ・1987年10月発行「SONY ES テクノロジーカタログ」
 ・Hifi Manuals ST-S333ESG 海外版サービスマニュアル

333esg02 333esg13

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・外観はかなり綺麗な個体。
 ・フロントパネルや天板に目立つキズは無くサイドウッドも光沢あり。
 ・FMアンテナを接続して電源オン。
 ・表示部点灯。文字欠けや輝度劣化は感じられない。
 ・IF BANDやRF切替などボタン操作に応じてインジケーター点灯OK。
 ・オート選局で名古屋地区のFM局を受信すると+0.1MHzの周波数で受信。
 ・上り方向、下り方向ともに+0.1MHzの周波数ズレ。
 ・ズレた周波数でSTEREOランプ点灯、Sメーターも点灯。
 ・続いて手持ちのAMループアンテナを接続して名古屋地区のAM局をテスト受信。
 ・AMはオート選局で名古屋地区のAM放送局を受信OK。
 ・FM同調点が調整ズレを起こしています。

333esg05 333esg06 333esg07 333esg08 333esg09
333esg10 333esg11 333esg12 333esg15 333esg16

■内部確認------------------------------------------------------------

333esg20 333esg21 333esg22 333esg23 333esg24
333esg25 333esg26 333esg27 333esg28 333esg29
333esg30 333esg31 333esg32 333esg33 333esg34
333esg35 333esg36 333esg37 333esg38 333esg39

■調整記録------------------------------------------------------------

333esg

【FM同調点調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・IC251(LA1235)7pin~10pin間電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT251調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測685mV
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内JW8 電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・90MHz → L104調整 → 21.0V±0.2V ※調整前実測21.6V
 ・76MHz → 確認のみ →  8.0V±1.0V ※調整前実測 8.1V
【トラッキング調整】
 ・IF BAND = NARROW
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・90MHz受信 → CT101,CT102,CT103 → 電圧最大
 ・76MHz受信 → L101,L102,L103  → 電圧最大
【PLL検波調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・TP201を短絡 ※これによってIF回路をパス
 ・TP271 電圧計セット
 ・IFT272調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測218mV
 ・CT271調整 → 歪最小 ※Wavespectraにて波形確認
 ・TP201を開放
【IF歪調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・IC251(LA1235) 13pin(又はR261右足)電圧計セット
 ・RV201、RV202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力40dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 → 電圧最大
 ・SSG出力40dBステレオ信号送信
  ・IFT202調整 → 電圧最大
  ・IFT101調整 → 電圧最大 ※IFT101フロントエンド内
 ・RV201、RV202 回転範囲の中央位置に回す
 ・SSG出力80dBモノラル信号送信
  ・IFT203調整 → 歪最小へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204調整 → 歪最小へ
【STEREOインジケータ調整】
 ・IF BAND = WIDE
 ・MUTING = OFF
 ・SSG83MHz 出力20dB
 ・RV251調整 → ステレオインジケータ点灯
【MUTINGレベル調整】
 ・IF BAND = WIDE
  ・MUTING = ON
  ・SSG83MHz 出力25dB
  ・RV252調整 → MUTING調整
【IF NARROWゲイン調整】
 ・IF BAND = NARROW
  ・RV203調整 → NARROWゲイン調整
【Sメーター調整】
 ・RV241調整
【パイロットキャンセル】
 ・RV303、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RV301 R→L ※調整後実測64dB
 ・RV302 L→R ※調整後実測68dB
【CAL TONE】
 ・Peak Level-4dB 407Hzの波形が出ていました。
【AM調整】
 ・RV401 Sメーター調整
 ・RV402 AUTOSTOP調整

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・やはりFM同調点が大きく外れていていました。
 ・再調整によってオート選局時で正常動作します。
 ・それにしても30年前の製品とは思えないですね。

333esg04

2018年7月 8日 (日)

KENWOOD KT-3030 修理調整記録

 ・2018年5月末、KT-3030の調整作業を承りました。
 ・以下、作業記録です。

Kt303009

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 KENWOOD KT-3030 ¥120,000(1984年頃)
 ・オーディオ懐古録 KENWOOD KT-3030 ¥120,000
 ・KENWOODカタログ(1985年1月版) KT-3030 / KT-2020 / KT-1010II / KT-880
 ・Hifi Engine KENWOOD KT-1100SD FM Stereo Tuner (1984)

Kt303001 Kt303012

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・名古屋地区のFM放送局はすべて受信OK。周波数ズレなし。
 ・SIGNALメーター点灯。Tメーター動作OK。
 ・DEVIATIONメーター点灯。STEREOランプ点灯。
 ・RF SELECTOR DIRECT/DISTANCE切替OK。
 ・IF BAND 切替スライドVRに伴ってWide/Narrow表示切替OK。
 ・MUTING動作OK、REC CALトーンOK。
 ・固定/可変出力とも出音確認。可変VRにガリ無し。
 ・マルチパスH端子からもFM音声確認。
 ・メモリ登録動作OK。
 ・電源プラグを抜いて1週間後もメモリ保持していました。

Kt303003 Kt303004 Kt303005 Kt303006 Kt303008
Kt303002 Kt303011 Kt303013 Kt303014 Kt303007

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・電源部の電解コンデンサーがオーディオグレード品に交換済みでした。

Kt303020 Kt303021 Kt303022 Kt303023 Kt303024
Kt303025 Kt303026 Kt303027 Kt303028 Kt303029
Kt303030 Kt303031 Kt303032 Kt303033 Kt303034
Kt303035 Kt303036 Kt303037 Kt303038 Kt303039

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・輸出機KT-1100SDのサービスマニュアルをベースにして一部アレンジ。
 ・IF BAND スイッチ記号:(左端)N2 ← N1 ← (中央) → W2 → W1(右端)

【本体設定】
 ・RF SELECTOR:DISTANCE
 ・IF BAND:W1(右端位置)
【VT電圧】
 ・TP1~TP2 DC電圧計セット
 ・アンテナ入力なし
 ・76MHz →  L6調整 → 3.0V ※実測 2.7V
 ・90MHz → TC6調整 →24.0V ※実測22.5V
【検波調整】
 ・TP7~TP8 DC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,80dB)受信 → L21調整 → 0.0V ※実測420mV
【RF調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・76MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L1~L5調整 → 電圧最大
 ・90MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ TC1~TC5調整 → 電圧最大
【IFT調整】
 ・Multipath V端子 DC電圧計セット
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→ L11,L12調整 → 電圧最大
 ・83MHz(1kHz,100%変調,40dB)→L14,L18調整 → 電圧最大
【MPX VCO調整】
 ・TP9に周波数カウンタ接続
 ・83MHz(無変調,80dB) → VR12調整 → 76.0kHz
【PILOT CANCEL調整1】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ VR11調整 → 19kHz信号最小
 ・83MHz(19kHz信号,10%変調,80dB)→ L26 調整 → 19kHz信号最小
 ・左右chのバランス確認
【SUB CARRIER調整(38kHz)】
 ・音声出力をWavespectraで観察
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ L28調整 → Lchレベル最大
【歪調整1 DET】
 ・83MHz(MONO信号,400Hz,100%変調,80dB)→ VR1調整 → 歪率最小
【歪調整2 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dB)→ VR2調整 → 歪率最小
【歪調整3 MONO】
 ・83MHz(MONO信号,1kHz,100%変調,80dBu)→ VR4調整 → 歪率最小
【歪調整4 STEREO/L】
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR3調整 → 歪率最小
【歪調整5 STEREO/SUB】
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR5調整 → 歪率最小
【歪調整6 STEREO/MAIN】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR6調整 → 歪率最小
【歪調整7 STEREO/L】
 ・83MHz(L信号,10kHz,90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR7調整 → 歪率最小
【歪調整8 W2】
 ・IF BAND=W2
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR8調整 → 歪率最小
【歪調整9 N1】
 ・IF BAND=N1
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR9調整 → 歪率最小
【歪調整10 N2】
 ・IF BAND=N2
 ・83MHz(SUB信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR10調整 → 歪率最小
【SEPARATION調整1 W1】Super Wide
 ・IF BAND=W1
 ・83MHz(R信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR13調整 → Lchもれ最小
 ・83MHz(L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR14調整 → Rchもれ最小
【SEPARATION調整2 W2】Wide
 ・IF BAND=W2
 ・83MHz(R/L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR15調整 → もれ最小
【SEPARATION調整3 N1】Narrow
 ・IF BAND=N1
 ・83MHz(R/L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR16調整 → もれ最小
【SEPARATION調整4 N2】Super Narrow
 ・IF BAND=N2
 ・83MHz(R/L信号,1kHz90%変調+19kHz10%変調,80dB)→ VR17調整 → もれ最小
【SIGNAL METER調整】
 ・83MHz(無変調,70dB)→ VR18調整 → 7番目のドット(最上段)点灯
【TUNING METER調整】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz100%変調)→ 2階基板VR2調整 → ※
  ※中央の縦白セグメント点灯、両側の赤縦セグメントの中点へ
【MODULATION METER調整】
 ・83MHz(MAIN信号,1kHz100%変調)→ 2階基板VR1調整 → ※
  ※MODURATIONメーター100%位置で点灯

Kt1100sd_sche_s

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・故障個所は無かったです。
 ・特にセパレーション値が大幅に改善しました。
 ・受信感度は抜群に良好です。
 ・通常時はRF=DISTANCE。
 ・電波が強すぎる場合はRF=DIRECT。
 ・通常時 IF BAND= WIDE側(右端)。
 ・近接局の影響がある場合は順次NARROW側へ調整。

Kt303010

2018年7月 1日 (日)

SONY ST-JX500

 ・2018年5月初め、ST-JX500の故障機が届きました。
 ・初めて見る機種です。

Sonyjx50003

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-JX500 ¥42,000(1982年8月21日発売)

Sonyjx50002 Sonyjx50014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・F型端子にFMアンテナ接続。
 ・電源スイッチオンで表示部点灯。
 ・オート選局では周波数が自動でアップダウンしない。
 ・マニュアル選局でFM放送を受信するが出てくる音声が極端に小さい。
 ・STEREOランプ点灯せず、実際のステレオ感もない。
 ・メモリー登録できるが、電源コンセントを抜くと消失する。
 ・AM放送は背面バーアンテナで受信できる。
 ・AMはオート選局可能。

Sonyjx50004 Sonyjx50005 Sonyjx50006 Sonyjx50007 Sonyjx50010
Sonyjx50015 Sonyjx50018 Sonyjx50016 Sonyjx50017 Sonyjx50019

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・ユニット式のフロントエンド
 ・CF×3個 → レシオ検波 → LA3390
 ・LA1235 → 同調点検出、MUTING、Sメーター
 ・LA3390 → PLL-MPX IC
 ・LA1245 → AMチューナーシステム
 ・ST-J75、ST-JX8と同様にレシオ検波搭載機でした。
 ・ただ調整箇所は少なく、かなり低コスト化された印象です。

Sonyjx50020 Sonyjx50021 Sonyjx50022 Sonyjx50023 Sonyjx50024
Sonyjx50025 Sonyjx50026 Sonyjx50027 Sonyjx50028 Sonyjx50029
Sonyjx50030 Sonyjx50031 Sonyjx50032 Sonyjx50033 Sonyjx50034
Sonyjx50035 Sonyjx50036 Sonyjx50038 Sonyjx50042 Sonyjx50041

■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・回路図など資料が見つかりません。ST-J75を参考にして調整しました。
【FM同調点調整】
 ・R117両端(IC101:LA1235-7pin~10pin)にDC電圧計セット
 ・IFT101調整 → 電圧ゼロ ※調整前実測-380mV
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド横ジャンパ線 JW3 → 電圧計セット
 ・90MHz フロントエンド内OSCコア調整 → 23.2V ※確認のみ
 ・76MHz 7.3V ※確認のみ
【PLL BIAS調整】
 ・TP1(PLL) → DC電圧計セット
 ・76MHz受信 → RT401調整 TP1電圧 → 0V 実測1.0mV
 ・90MHz受信 → TP1電圧 → 14V確認 ※調整前実測14.1V
【トラッキング調整】
 ・IC101:LA1235-13pin → DC電圧計セット
 ・83MHz 受信 → フロントエンド内IFTコア調整 → 電圧最大
 ※フロントエンド内の空芯コイルは調整不可
【レシオ検波調整】
 ・TP2 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT103調整 → 電圧ゼロ ※実測+480mV
 ・83MHz受信 → IFT102調整 → 高調波歪最小 ※歪波形変化なし
 ▲調整後ベスト値+480mV
 ▲音声レベルが上がらない

Sonyjx50000

■修理記録-----------------------------------------------------------

 ・IC101:LA1235-10pin → クアドラチュア検波出力を直接確認
 ・ここからは正常レベルのFM音声が聞こえる。
 ・レシオ検波後の増幅アンプ4558D入力端子確認 → 音声レベルが低い
 ・ということはレシオ検波回路の故障。
 ・原因はレシオ検波コイルIFT103内部のコンデンサ容量抜けでした。
 ・手元に同等部品が無かったのでハンダ面に温度補償型コンデンサーを直付け。
 ・試行錯誤の結果、8pF+15pFを追加したところレシオ検波調整で電圧ゼロ達成。
 ・レシオ検波出力が最大になり、さらにSTEREOランプ点灯しました。

Sonyjx50050 Sonyjx50051 Sonyjx50052

 ・メモリーバックアップ用のコイン電池(CR2035)が死んでいる。
 ・基板から外し、電池ホルダーを外付けで設置しました。

■調整記録-----------------------------------------------------------

【レシオ検波調整】
 ・TP2 DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → IFT103調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → IFT102調整 → 高調波歪最小
【VCO調整】
 ・TP3 VCO → 周波数カウンタ接続
 ・アンテナ入力なし → RT202調整 → 19kHz
【セパレーション調整】
 ・83MHzステレオ受信 → RT201調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → RT101調整 → Sメーターバーグラフの点灯状況調整
【Muting調整】
 ・83MHz受信 → RT102調整 → Muting動作設定
【AM調整】
 ・RT301 → DC電圧計セット
 ・ 729kHz(NHK)受信 → L301調整 → 電圧最大
 ・1332KHZ(東海)受信 → CT301,CT302調整 → 電圧最大
 ・RT302調整 → オートストップ位置調整
 ・RT301調整 → Sメーターバーグラフの点灯調教調整

■未解決不具合-------------------------------------------------------

 ・FMでオートサーチが作動しない。周波数がアップダウンしない。
 ・FMでMutingが作動しない。

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・未解決不具合がありますが、とりあえず使える状態になりました。
 ・マニュアル選局でFM放送局を受信し、メモリー登録してください。
 ・メモリー選局なら不具合は気になりません。

Sonyjx50012

2018年6月24日 (日)

Victor T-X500

 ・2018年5月初め、T-X500の故障機が届きました。
 ・初体験機種です。

Tx50011

■製品情報-----------------------------------------------------------

オーディオの足跡 VICTOR T-X500 ¥39,800(1984年11月発売)

Tx50002 Tx50014

■動作確認------------------------------------------------------------

 ・F型端子にFM同軸ケーブル接続して受信確認。
 ・オート選局ではすべてのFM放送局を素通りして受信不可。
 ・マニュアル選局でFM放送を受信するがSTEREOランプ点灯せず。
 ・AM放送は背面ループアンテナで受信OK。オートチューニング可能。
 ・メモリー登録できるが、電源コンセントを抜くと消失する。

Tx50003 Tx50004 Tx50005 Tx50006 Tx50007
Tx50008 Tx50009 Tx50015 Tx50016 Tx50017

■内部確認-------------------------------------------------------------

 ・5連バリキャップの豪華フロントエンド
 ・CF×2個 → LA1235 → LA3400
 ・LA1235 → クアドラチュア検波、MUTING、Sメーター
 ・LA3400 → PLL-MPX
 ・LA1245 → AMチューナーシステム

Tx50020 Tx50021 Tx50022 Tx50023 Tx50024
Tx50025 Tx50026 Tx50027 Tx50028 Tx50029
Tx50030 Tx50031 Tx50032 Tx50033 Tx50034
Tx50035 Tx50036 Tx50037

■調整記録-------------------------------------------------------------

 ・資料がないので回路構成を追いながら調整方法を模索しました。

【VT電圧調整】
 ・TP501 → 電圧計セット
 ・90MHz → TC104調整 → 22.5V ※確認のみ
 ・76MHz → L104調整 → 7.3V ※確認のみ
【FM同調点調整】
 ・TP101 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → T102(奥側)コア調整 → 電圧ゼロ 実測-655mV
 ・83MHz受信 → T102(前側)コア調整 → 高調波歪最小
 ▲T102(奥側)で電圧ゼロ調整できない
【トラッキング調整】
 ・IC101:LA1235-13pin → DC電圧計セット
 ・90MHz → TC101,102,103,105調整 → 電圧最大
 ・76MHz → L101,102,103,105調整 → 電圧最大
 ・83MHz → T101調整 → 電圧最大

Tx50000

■修理記録------------------------------------------------------------

 ・FM同調点調整でT102(奥側)コアで電圧ゼロに調整できない。
 ・同調点が検出できないのでオート選局が動作しない。
 ・原因はT102内部のコンデンサー容量抜けか?
 ・本機には底面点検口がないので、基板を外して裏返す必要があります。
 ・試しに温度補償型コンデンサー22pFを基板面に直付け。
 ・これによってFM同調点のゼロ点調整が出来ました。
 ・オート選局で受信できるようになりました。
 ・基板を外したついでにメモリー保持用のキャパシタを交換しました。

Tx50040 Tx50041 Tx50042 Tx50043 Tx50044

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・TP101 → DC電圧計セット
 ・83MHz受信 → T102(奥側)コア調整 → 電圧ゼロ
 ・83MHz受信 → T102(前側)コア調整 → 高調波歪最小
【セパレーション調整】
 ・83MHzステレオ受信 → R171調整 → 反対chへの漏れ信号最小
【Sメーター調整】
 ・83MHz受信 → R156調整 → Sメーター(dB表示)調整
 ・dB表示の精度はあまり良くないです。
 ・50~70dB辺りが正しく表示されるように調整しました。
 ・それでも目安程度です。
【Muting調整】
 ・83MHz受信 → R155調整 → Muting動作設定
【AM調整】
 ・R313 → DC電圧計セット
 ・ 729kHz(NHK)受信 → T301調整 → 電圧最大
 ・1332KHZ(東海)受信 → TC301,TC302調整 → 電圧最大
 ・R313調整 →  Sメーター(dB表示)調整

■試聴---------------------------------------------------------------

 ・最近検波回路の故障、特にコンデンサの容量抜けによく遭遇します。
 ・製造から30年超ですからそろそろ部品の寿命でしょうか。

Tx50012

2018年6月17日 (日)

SONY ST-S333ESX

 ・2018年5月初め、ST-S333ESXの修理調整作業を承りました。
 ・これまで ESXII は何台も見てきましたが「元祖333ESX」は初体験です。
 ・以下、作業記録です。

333esx07

■製品情報------------------------------------------------------------

 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESX ¥49,800(1986年頃)
 ・オーディオの足跡 SONY ST-S333ESXII ¥49,800(1987年頃)

333esx02 333esx09

■動作確認-----------------------------------------------------------

 ・外観は経年の汚れが目立つものの目立つキズは無い。
 ・背面端子類もくすんでいるがそんなに悪い状態ではない。
 ・さて、FMアンテナ端子を接続して受信テスト。
 ・電源オンで表示部点灯。
 ・文字欠けはないが、輝度が劣化したセグメントあり。。
 ・オート選局では名古屋地区のFM局を受信できない。
 ・マニュアル選局では受信できたがSTEREOランプ点灯しない。
 ・IF BAND切替OK、MUTING切替OK、REC CALトーンOK。
 ・手持ちの適当なAMループアンテナを接続してAM受信テスト。
 ・AMはオート選局で名古屋地区のAM局をすべて受信。
 ・AMは問題なさそうです。

333esx03 333esx04 333esx05 333esx10 333esx11

■内部確認------------------------------------------------------------

 ・ボディを開けると基板上面に大量のホコリが堆積した状態。
 ・今まで見てきた中で最高レベルの「ホコリ量」でした。
 ・約30年分?のホコリをエアーでき飛ばしてブラシ清掃。
 ・油汚れやヤニ汚れが無かったで助かりました。
 ・後継機ESXIIと比べると基板の形状や部品の配置がずいぶん異なります。
 ・でも基板上の部品番号をよく見ると333ESXIIとほとんど同じ。
  ・LA1235 FM IF SYSTEM
  ・CXA1064=LA3450
  ・LA1245 AM TUNER
 ・ESXとESXIIの違いは、、
  ・ESXには FMステレオインジケーター調整VRがない
  ・ESXには CAL TONE調整VRがある

333esx20 333esx21 333esx22 333esx23 333esx24
333esx25 333esx26 333esx27 333esx28 333esx29
333esx30 333esx31 333esx32 333esx33 333esx34
333esx35 333esx36 333esx37 333esx38

■調整記録------------------------------------------------------------

 ・まずは333ESXIIの調整方法を参考にして各部調整してみました。
 ・部品番号はほとんど同じです。

333esx

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ ※調整前実測-2.95V
 ▲調整後ベスト値-0.45V → 0Vに調整できない

■修理記録:FM同調点--------------------------------------------------

 ▲LA1235のFM同調点が調整しきれない。
 ▲この状態でFM局をオート受信すると-0.1MHzの周波数ズレを生じる。
 ・原因はIFT205内部コンデンサの容量抜けか?
 ・IFT205は333シリーズ共通の部品。
 ・基板だけ保管している333ESGから同じIFT205を取り外して移植。
 ・これで同調点電圧のゼロ調整が完了できました。

333esx40 333esx41 333esx42 333esx43 333esx44

■調整記録------------------------------------------------------------

【FM同調点調整】
 ・IFT205調整 LA1235-7pin~10pin間電圧ゼロ ※調整前実測-0.45V
【VT電圧調整】
 ・フロントエンド内ジャンパ線 JW3 → 電圧計セット
 ・90MHz L104調整 21.0V±0.2V ※調整前実測21.1V
 ・76MHz 確認のみ 8.0V±1.0V ※調整前実測 8.0V
【SST回路調整】
 ・SST調整はVT電圧調整後、かつトラッキング調整前に行うこと
 ・76MHz受信 RT801調整 IC802-11pin電圧 → 0V 実測1.0mV
 ・90MHz受信 IC802-9pin電圧 → 14V確認 ※調整前実測14.1V
【トラッキング調整】
 ・IC203(LA1235)-13pin(又はRT204)電圧max
 ・76MHz L101,L102,L103
 ・90MHz CT101,CT102,CT103
【PLL検波調整】
 ・TP201をGNDに落とす
 ・IFT207調整 TP202 DC電圧ゼロ ※調整前実測-114mV
 ・CT201調整 歪最小
【IF歪調整】
 ・Wide受信、MUTINGオフ
 ・IC203(LA1235)-13pin電圧計セット
 ・RT201、RT202 時計回り一杯に回す
 ・SSG出力20dBモノラル信号送信
  ・IFT201調整 電圧最大へ
  ・IFT101調整 電圧最大へ
 ・SSG出力80dBにセット
  ・IFT203、RT201を交互に調整 歪最小へ
 ・SSG出力20dBにセット、Mutingオン
  ・IFT202調整 電圧計最大へ
 ・SSG出力80dBステレオ信号送信
  ・IFT204、RT202を交互に調整 歪最小へ
【パイロットキャンセル】
 ・RT304、L301 19kHz信号漏れ最小 左右バランス確認
【セパレーション調整】
 ・RT301 R→L ※調整後実測62dB
 ・RT302 L→R ※調整後実測64dB
【Sメーター調整】
 ・RT205
【MUTINGレベル調整】
 ・RT204
【CAL TONE】
 ・テストトーン 404Hz確認
 ・RT303調整 → 音声レベル-6dB設定
【AM調整】
 ・RT401 Sメーター調整
 ・RT402 AUTOSTOP調整

■試聴----------------------------------------------------------------

 ・回路構成がESXIIとほとんど同じという事が新発見でした。
 ・カタログの特性値を比較してもほとんど同じです。
 ・キチンと調整すればまだまだ使えますね。

333esx06

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