1977年、SONY ST-5130の次に我家にやってきた7連バリコンのFM専用チューナーです。ランプ切れ無し、針のズレもほとんど無し、今でも良い音を奏でています。全く問題なしと思っていましたが、先日思わぬ故障に気が付きました。メーター上にパイロットランプ(LED)が3つ並んでいます。左から「stereo」「narrow」「mpx filter」で本来ならば3個とも赤く輝くはずですが、右側2個が点灯しないことに気が付きました。私は左側の「stereo」ランプだけが点灯する状態で使っていました。IFバンドを「wide」側にしていると「narrow」ランプは点灯しません。「mpx filter」ランプもモードを切り替えない限り点灯しません。だから今まで気が付かなかったのです。いつから不具合があったのか分かりませんが、本格的な故障なのかそれともただのランプ切れなのか確かめるために天板を外してみました。
せっかくの機会ですのでいろいろ写真を撮っておきました。興味のある方はご覧ください。さてランプはすぐ手の届く場所にありました。LEDです。驚いたことにLEDの足は半田付けされておらず、ソケットに差し込んであるだけの構造でした。簡単に外せます。試しに手持ちのLEDに交換したところ、目出たく点灯!形状が似ているLEDに赤色が無かったので、とりあえずオレンジ色と緑色に交換してあっという間に作業完了です。(LEDが並んでいる写真で左側2個が本機から取り外した純正品の赤色LEDです。)
さすがに3個とも点灯させると輝度の違いが分かりますが、いずれジャンク品などから赤色LEDを確保できたら再度交換するつもりです。逆に思い切って色を変えてしまっても良いかもしれません。



【2007年9月16日 追記】
KT-7700の取扱説明書を入手しました。この頃の説明書は技術解説が豊富に記載されているので、読むだけで結構勉強になります。操作方法や定格をお調べの方はご利用ください。
◆TRIO KT-7700 取扱説明書 (PDF形式 約8.9MB)
| TRIO KT-7700 定格 <取扱説明書P11より転記> |
| 【FM部】 |
| 受信周波数 |
76MHz~90MHZ |
| アンテナインピーダンス |
300Ω平衡および75Ω不平衡 |
| 感度(IHF規格) |
1.5μV(300Ω) 0.8μV(75Ω) |
| クワィティング感度(SN比50dB) |
2.8μV(MONO) 30μV(STEREO) |
| 歪率(100%変調) |
|
| wide 1kHz |
0.08%(MONO) 0.1%(STEREO) |
| wide 50Hz~10kHz |
0.1%(MONO) 0.15%(STEREO) |
| wide 15kHz |
0.15%(MONO) 0.4%(STEREO) |
| narrow 1kHz |
0.15%(MONO) 0.4%(STEREO) |
| SN比(100%変調 1mV入力) |
78dB(MONO) 75dB(STEREO) |
| イメージ比 |
120dB |
| 選択度(IHF規格) |
|
| wide 400kHz |
35dB |
| narrow 400kHz |
110dB |
| narrow 300kHz |
60dB |
| IF妨害比 |
120dB |
| ハーモニック・スプリアスレスポンス |
120dB |
| AM抑圧比 |
65dB |
| キャプチャーレシオ |
wide 1.0dB narrow 1.5dB |
| ステレオセパレーション |
|
| wide 1kHz |
50dB |
| wide 50Hz~10kHz |
45dB |
| narrow 15kHz |
40dB |
| narrow 1kHz |
45dB |
| キャリアリーケージ |
70dB |
| 周波数特性 |
|
| 50Hz~10kHz |
±0.2dB |
| 30Hz~15kHz |
+0.2dB -1.2dB |
| 【出力およびインピーダンス】 |
| FM(400Hz 100%変調) |
可変 0~1.5V 1.2kΩ 固定 0.75V 1.0kΩ |
| FM DET OUT |
0.3V |
| マルチパス出力 |
H:0.3V V:0.1V |
| 【電源部その他】 |
| 電源電圧 周波数 |
AC100V 50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 |
22W |
| 寸法(mm) |
幅430×高さ149×奥行376 |
| 重量 |
8.5kg |
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■KT-7700の特長:取扱説明書から抜粋
発振回路内蔵、FM専用周波数直線7連VC採用、DD-MOS型FET採用のフロントエンド
(※DD-MOS=ダブルディフューズド-MOS)
発振回路内蔵の周波数直線7連バリコンを使用、バリコンの回転角度に対して周波数を合わせてあるので、目盛精度が極めて良好です。また、高周波増幅部が Single tune / Double tune / Triple tune の構成ですので、イメージ妨害比、スプリアス妨害比等の妨害排除能力が優れています。
また高周波増幅部には2石のDD-MOS型FETを、周波数混合部に1石のデュアルゲートMOS型FETを使用しましたので、回路の安定度、混変調、相互変調が極めて良好です。このDD-MOS型FETはエンハンスメントで大入力でもリニアリティが良いので、特に相互変調およびスプリアス特性が良好です。さらに帰還容量、NFが小さいので安定かつ高感度です。
さらに局発部を立体配線にしブロック化することにより、安定受信の一要素である局発部の安定度を高め、温度・湿度の変化による周波数ドリフトを極めて小さく抑えています。
選択度2段切替および超広帯域検波のIF部
高選択度特性によるクリアーな受信と超低歪率による良い音質を両立させるため、IFの帯域をnarrow / wide の2段階に切り替えることができます。
narrow bandの回路には、群遅延特性のすぐれた4素子セラミックフィルター(フェイズリニア型)を3段構成とし、合計で12素子で110dBの高選択度を得ています。wide bandは、理想的な群遅延特性を有する4ポールLCフィルターを2段で構成し、新開発のマルチプリケーティブ ディスクリミネーターと相まってオーディオアンプ並みの低歪率を得ています。
マルチプリケーティブ ディスクリミネーターは、帯域peak to peak 5MHz以上、0.04%の歪の範囲が1MHz以上という超低歪率、超広帯域の理想的な検波回路です。またこの検波回路をパッケージ化しましたので、歪のバラツキがなく安定度が抜群です。
PLLとNew DSDC それに7素子LPFによるMPX部
MPX部には、PLLにループ応答自動切替回路を付加してパイロット信号と変調周波数との混変調歪をなくし、さらにトリオ独自のアナログスイッチとして最適なFETスイッチング方式による New DSDC を搭載し、その結果低歪率と左右独立セパレーション調整による高いセパレーション特性が得られます。LPFはノルトン変換した7素子のフィルターを使用し、音質を損なうことなくキャリアリークを抑えています。
※DSDC=Double Switching Demodulator Circuit
±2電源ドライブによるローノイズオペレーショナルアンプ使用のポストアンプ部
ローノイズオペレーショナルアンプを±2電源で使用、低歪率でダイナミックレンジが広く、300%以上の混変調に対しても強い設計となっています。また、エンファシス回路には、±1%誤差の抵抗および±2%のコンデンサーを使用した高忠実度設計です。
リレー式2段階ミューティング回路採用
ミューティング回路はリードリレーによるミューティング回路を採用、アンテナ入力とディスクリSカーブとをAND結合した出力をシュミットトリガー回路でドライブし、しかも高信号レベルを断続しているため、ショックノイズは極小です。さらにこのリードリレーによって電源ON/OFF時のショックノイズも防止しています。また局間ノイズをカットする場合とステレオでSN比が50dB以上の局を選択する場合との2段階に切り替えることができます。
メタルグレーズ型半固定VR使用の高信頼設計
極限に迫る性能を発揮させるために、半固定抵抗器だけでも10か所を微調整しています。この半固定抵抗すべてに温度湿度特性に優れたメタルグレーズ型を採用して、環境変化に対しても高性能を維持します。また必要個所には±50ppm/℃の高安定度高精度の金属皮膜抵抗を使用しています。
「本物」が感じられるデザイン フィーリング
フロントパネルは4mm厚のアルミ1枚パネルで、ブロンズゴールドのヘアライン仕上げ、無垢の味わいのあるツマミに加えて8mmの合わせガラスを使ったフロントグラス、本物のガラスを使ったユニークな目盛板など高級機の思想が生かされています。
便利で使いやすい機能
・マルチパス検出に便利な multipathメーター、FM multipath端子。
・エアチェックに便利なピーク検出型でdB表示の deviationメーター。
・将来FM4ch放送が始まったとき、アダプターがつながる FM det out端子。
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【2008年1月26日追記】
■→サービスマニュアルに従ってきっちり調整した記録記事。サービスマニュアルあります。
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