2007年7月初め、仕事仲間の友人のそのまた友人(M氏)から寄付していただきました。1974年購入のワンオーナー品だそうです。ウッドケースに収まったチューナーはさすがに時代を感じさせます。購入以来ずっとガラス扉のついたオーディオラックに入っていたそうで、フロントパネルも白木のウッドケースもほぼ無傷です。10年以上電源を入れたこと無かったそうですが、FM/AMともに受信しました。電球切れもありません。取扱説明書も一緒に譲っていただきましたが、これまた汚れ・シミ・折れなどまったく無い新品のような状態です。クリアファイルに入った状態でずっと本箱で保管されていたそうです。・・・私もこれから見習います!!
1970年代のYAMAHA製チューナーについては知識が無かったのでネット上で調べてみました。
・CT-7000 1975年発売 7連バリコン搭載 定価220,000円
・CT-1000 1978年発売 7連バリコン搭載 定価59,000円
・CT-800 1973年発売 4連バリコン搭載 定価68,000円(※2008年7月26日追記 75,000円??)
・CT-600 19??年発売 定価60,000円
・CT-400 19??年発売 定価40,000円
CT-800、CT-600、CT-400はデザインの類似性から同時期のシリーズ製品と思われます。フロントパネルにあるMUTING関連のつまみやスイッチの有無が異なるようです。
我が家にある古いカタログを探したところ、1977年昭和52年2月発行の「YAMAHA X1LINE」カタログ(PDFファイル) を発見しました。ここに登場するCT-X1とCT-400は外観上は同一機種に見えます。
・プリメインアンプ CA-X1 定価49,500円
・チューナー CT-X1 定価35,000円
・プレーヤー YP-511 定価43,800円
・スピーカー NS-451 定価26,500円×2

CT-800の指針と周波数目盛りに僅かにズレがあったのでT101のコアを回して微調整しました。とてもクリアにFM局を受信します。派手な照明は無く控えめです。スケール全体をライトアップするのではなく針の部分だけを照らす形式です。シグナルメーターとチューニングメーターも数字と目盛りだけが光ります。YAMAHAらしい品のあるデザインだと思います。

私の聴感上は特に問題ないのですが、ただシグナルメーターの挙動がちょっと気になります。他のチューナーではシグナルメーターが振り切れるFM局でも本機では半分程度しか振れません。フロントエンドの調整用コアやバリコン上部の調整ネジをいろいろ試してみましたが、やはり最大で半分程度しか振れません。基板上に「VR101 METER」と書かれた半固定抵抗がありました。メーター調整用ですがこれを最大に回してもやはり半分程度しか振れません。下に追記した調整の結果、シグナルメーターは大きく振れました。
→・CT-800取扱説明書(PDF形式:3.07MB)
説明書を読んでみると本機の特長として「メーター回路にAGCをかけ、強入力でも振り切れないSIGNALメーター・・」と記載がありました。AGCとはオート・ゲイン・コントロールのことだと思いますが、これが効いているのならこのままでOKという事でしょうか。やはり100%位置まで振れて欲しいと思うのですが・・部品の劣化もありそうですね。
背面には見慣れない「IF OUT端子」があります。「この端子は将来に予測されるディスクリート4チャンネル放送のアダプターを接続するための出力端子です。」と説明書に記載があります。 そういえば1970年代前半に「4チャンネルオーディオ」というブームがありましたね。録音当初から4つのチャンネルを独立して記録する方式を「ディスクリート4チャンネル」、2チャンネルのソースを4チャネル再生用に変換する方式が「マトリックス4チャンネル」だったと記憶しています。
■■追記 2008年7月2日■------------------------------------------------
弟機のCT-600を入手しました。両者の比較記事を掲載しましたので興味ある方は こちら をご覧ください。内部比較のため開腹したついでに「精度の怪しい中古測定器」を使って各部再調整してみました。
【1.検波コイルの調整】
・FM受信モード=AUTO
・SSG(83MHz-60dB-無変調)シグナルメーターが最大振れになる位置で受信。
・T101コアを調整してチューニングメーターをセンター位置へ。
・83MHzを大きく外した状態でもメーターが中央位置かどうかを確認。
【2.フロントエンド部の調整】
・以下の調整は本体シグナルメーターが最大値になる事を確認。
・OSC部調整 SSG(76MHz、30dB)-本体目盛(76MHz) Loを調整して最大に。
・OSC部調整 SSG(90MHz、30dB)-本体目盛(90MHz) Tcoを調整して最大に。
・数回繰り返す。
・ANT部調整 SSG(76MHz、30dB)-本体目盛(76MHz) LAを調整して最大に。
・ANT部調整 SSG(90MHz、30dB)-本体目盛(90MHz) TcAを調整して最大に。
・数回繰り返す。
・RF部調整 SSG(76MHz、30dB)-本体目盛(76MHz) LR1、LR2を調整して最大に。
・RF部調整 SSG(90MHz、30dB)-本体目盛(90MHz) TcR1、TcR2を調整して最大に。
・数回繰り返す。
・IFT部調整 SSG(83MHz、30dB)-本体目盛(83MHz) IFを調整して最大に。
※この調整でシグナルメーターが最大まで振れるようになりました。
【3.ステレオセパレーション調整】
・SSG(83MHz、60dB、Stereo L,R、1kHz、100%変調)AUTOモードで受信。
・VR103/Lを調整してWaveSpectraを見ながら反対chへの漏れを最小に。
・VR104/Rを調整してWaveSpectraを見ながら反対chへの漏れを最小に。
【4.シグナルメーターの振れ調整】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo 1kHz、30%変調)AUTOモードで受信。
・VR101を調整してすべての最大値へ。
【5.MUTING調整】
・SSG(83MHz、70dB、Stereo 1kHz、30%変調)AUTOモードで受信。
・VR101でミューティング開始位置を調整。
・本機はミューティングレベル可変なのでお好きなレベルに調整可能。
■2008年7月26日追記--------------------------------------------------
「CT-800=75,000円、CT-600=60,000円、CT-400=40,000円では・・?」というご指摘をいただきました。私の手元には判断材料がありません。当時のカタログなどをお持ちの方はご一報ください。


最近のコメント